| 【発明の名称】 |
建物ユニットの配列方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】谷 雅一
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| 【要約】 |
【課題】建物ユニットを直交配列してユニット式建物を設計するにあたり、その設計作業を容易に行うことができる建物ユニットの配列方法を提供すること。
【解決手段】それぞれ平面矩形状に形成された複数の建物ユニット3,3A,3B,3C,3D,3Eを直交配列する建物ユニットの配列方法であって、建物ユニットの配列状態の組み合わせで基本となるコアユニット配列を複数種類用意し、これらのコアユニット配列のうち少なくとも1つを用いてユニット式建物のユニット配列をする。これらのコアユニット配列の1つと他の建物ユニットとの組み合わせを予めグループ化しておき、設計にあたり、このグループ化したユニットのパターンを適宜選択する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 それぞれ平面矩形状に形成された複数の建物ユニットを直交配列する建物ユニットの配列方法であって、前記建物ユニットの配列状態の組み合わせで基本となるコアユニット配列を複数種類用意し、これらのコアユニット配列のうち少なくとも1つを用いてユニット式建物のユニット配列をすることを特徴とする建物ユニットの配列方法。 【請求項2】 請求項1に記載した建物ユニットの配列方法において、前記コアユニット配列の1つは、長辺部同士が互いに対向するように平面矩形状の前記建物ユニットを複数並列させることを特徴とする建物ユニットの配列方法。 【請求項3】 請求項2に記載した建物ユニットの配列方法において、前記複数並列された建物ユニットのうち側部に配置された建物ユニットに、この建物ユニットの長辺部とは長さ寸法の異なる長辺部の建物ユニットを並列させたことを特徴とする建物ユニットの配列方法。 【請求項4】 請求項1に記載した建物ユニットの配列方法において、前記コアユニット配列の1つは、長辺部同士が互いに対向するように平面長方形の前記建物ユニットを2個並列させるとともに、これらの2個の建物ユニットの短辺部側に短辺部が前記2個の建物ユニットの長辺部と略直線上に位置するように直交建物ユニットを配置したことを特徴とする建物ユニットの配列方法。 【請求項5】 請求項4に記載した建物ユニットの配列方法において、前記2個の建物ユニットの長辺部に雁行建物ユニットを並列配置するとともに、この雁行建物ユニットの短辺部を前記直交建物ユニットの長辺部と略同一直線上に位置させることを特徴とする建物ユニットの配列方法。 【請求項6】 請求項5に記載した建物ユニットの配列方法において、前記2個の並列された建物ユニットと前記雁行建物ユニットとの間に中間並列建物ユニットと中間直交建物ユニットとを配置し、この中間並列建物ユニットを、前記2個の建物ユニットと短辺部同士が略直線上となるように並列配置し、前記中間直交建物ユニットを、前記直交建物ユニットと長辺部同士が略直線上となるように直列配置したことを特徴とする建物ユニットの配列方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ユニット式建物を施工するにあたり、平面矩形状に形成された複数の建物ユニットを直交配列するための建物ユニットの配列方法に関する。 【0002】 【背景技術】従来より、複数の建物ユニットを建設現場で組み合わせて建てるユニット式建物が知られている。このユニット式建物では、建物ユニットは、一般的に、長辺梁、短辺梁及び柱からなる骨組みを備えており、平面形状が矩形とされる。この建物ユニットは工場で製造されて建設現場までトラックで搬送されるので、その大きさがトラックで搬送可能なものに制限されている。そのため、建設現場では、敷地形状に合わせて複数の建物ユニットが並べられている。 【0003】従来では、限られた敷地面積内で居住空間を広くするため、複数並列された建物ユニットの端部に建物ユニットを直交配置することがある(特開平9-228484号)。建物設計者は、CAD、その他の設計手段を利用し、ユニット式建物での建物ユニットの配列を、設計者自身の経験をもとに、建物の敷地面積やレイアウトの関係で設定している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例では、建物設計者は、建物の設計作業にあたり、敷地形状やレイアウト(建物プラン)に加え、配列される建物ユニット自体の強度についても考慮する必要がある。そのため、複数の建物ユニットを直交配列するユニット式建物では、設計作業者の経験等により設計作業が行われているため、その設計作業が煩雑であるという問題がある。 【0005】本発明の目的は、建物ユニットを直交配列してユニット式建物を設計するにあたり、その設計作業を容易に行うことができる建物ユニットの配列方法を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、基本となる建物ユニットの配列をコアユニット配列として複数種類用意して前記目的を達成しようとするものである。具体的には、本発明の建物ユニットの配列方法は、添付図面を参照して説明すると、それぞれ平面矩形状に形成された複数の建物ユニット3,3A,3B,3C,3D,3Eを直交配列する建物ユニットの配列方法であって、建物ユニットの配列状態の組み合わせで基本となるコアユニット配列を複数のコアユニット配列A,B,C,D1,D2を用意し、これらのコアユニット配列A,B,C,D1,D2のうち少なくとも1つを用いてユニット式建物のユニット配列をすることを特徴とする。 【0007】この構成の本発明では、使用頻度が高く、構造的な要求を満たすユニット配列の基本パターンを複数用意する。この基本パターンを、例えば、第1のコアユニット配列A、第2のコアユニット配列B、第3のコアユニット配列C、等としてグループ化し、このグループ化したコアユニット配列に組み合わせることができる建物ユニットのタイプを予め設定しておく。この設定作業は、必要に応じてCAD等のコンピュータ設計システムを使用することができる。ユニット式建物1の設計にあたり、このタイプの中から建物ユニットの組み合わせを適宜選択するこことで、容易に設計作業をすることができる。つまり、本発明では、従来と異なり、個々の設計者が今までの経験をもとに建物ユニットの配列を決定しているのではないから、設計者の熟練度合いにかかわらず、ユニット式建物の設計作業が容易となる。 【0008】ここで、本発明では、前記コアユニット配列Aの1つは、前記建物ユニット3の長辺部同士が互いに対向するように平面長方形の前記建物ユニット3を複数並列させる構成としてもよい。この構成では、並列配置された複数の建物ユニット3の短辺部に建物ユニット30を直交配置する。この際、ユニット式建物全体としての強度を保つために、コアユニットを構成する建物ユニット3と直交配置される建物ユニット30とを骨組み、例えば、柱同士で接合する。この構成のコアユニット配列Aは、最も利用されるユニット配列であるため、汎用性が高く、このコアユニット配列Aと他の建物ユニット30の配列を適宜組み合わせることで、多くのパターンのユニット式建物1を設計することができる。 【0009】さらに、前記複数並列された建物ユニット3のうち側部に配置された建物ユニット3に、この建物ユニット3の長辺部とは長さ寸法の異なる長辺部の建物ユニット3Aを並列させた構成としてもよい。この構成では、複数並列された建物ユニット3の最も側部に配置された建物ユニット3Aの長辺部寸法が短いため、この短い部分の隙間がコアユニット配列Bに形成されることになる。そのため、変形した敷地形状に対応してユニット式建物1を設計することができる。 【0010】また、本発明では、前記コアユニット配列の1つは、長辺部同士が互いに対向するように平面長方形の前記建物ユニット3を2個並列させるとともに、これらの2個の建物ユニット3の短辺部側に短辺部が前記2個の建物ユニット3の長辺部と略直線上に位置するように直交建物ユニット3Bを配置した構成としてもよい。この構成では、ユニット式建物全体としての強度を保つために、2個の並列建物ユニット3同士と、これらの並列建物ユニット3と直交建物ユニット3Bとを、それぞれ骨組み、例えば、柱同士で接合する。そのため、3個の建物ユニット3からコンパクトで構造的に強度なコアユニット配列Cが形成されるので、このコアユニット配列Cを2個所形成して互いに建物ユニットで連結することで、大きな強度を備えるとともに、種々のレイアウトのユニット式建物を容易に設計することができる。 【0011】前述の構成において、前記2個の建物ユニット3の長辺部に雁行建物ユニット3Cを並列配置するとともに、この雁行建物ユニット3Cの短辺部を前記直交建物ユニット3Bの長辺部と略同一直線上に位置させてもよい。この構成では、雁行建物ユニット3Cが2個の建物ユニット3に対してオフセットされて並列配置されることで、このオフセットされた部分に隙間が形成されることになる。そのため、変形した敷地形状に対応してユニット式建物1を設計することができる。しかも、雁行建物ユニット3Cの長辺部で直交建物ユニット3Bの短辺部を接合することで、雁行建物ユニット3C、並列された建物ユニット3並びに直交建物ユニット3Bの接合部分を多くすることができ、ユニット式建物1の強度を大きなものとすることができる。 【0012】前述の構成において、前記2個の並列された建物ユニット3と前記雁行建物ユニット3Cとの間に中間並列建物ユニット3Dと中間直交建物ユニット3Eとを配置し、この中間並列建物ユニット3Dを、前記2個の建物ユニット3と短辺部同士が略直線上となるように並列配置し、前記中間直交建物ユニット3Eを、前記直交建物ユニット3Bと長辺部同士が略直線上となるように直列配置してもよい。この構成では、並列された2個の建物ユニット3及び直交建物ユニット3Bと、雁行建物ユニット3Cとの間に、中間並列建物ユニット3D及び中間直交建物ユニット3Eを配置することで、これらの建物ユニット同士の接合可能箇所が多くなり、ユニット式建物の強度をより大きなものとすることができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1には、2階建てのユニット式建物1が示されている。ユニット式建物1は、基礎2上に平面矩形状の建物ユニット3,30を複数積層配列し、それらの建物ユニット3,30の上方に屋根4を設けて構築されている。 【0014】1階部分及び2階部分とも、4個の建物ユニット3を互いに長辺部が対向するように並列配置し、これらの並列された建物ユニット3の短辺部に2個の建物ユニット30を直交配置している。4個の建物ユニット3は、建物の設計にあたり、主要なユニット(コアユニット)を構成するものであり、2個の建物ユニット30は、コアユニットに隣接配置される付加建物ユニットを構成する。 【0015】建物ユニット3,30は、図2に示される通り、4本の柱11と、これらの柱11の上端間を連結する長辺上梁12A並びに短辺上梁12Bと、4本の柱11の下端間を連結する長辺下梁13A並びに短辺下梁13Bとを含む直方体形状の骨組み5を備えている。長辺上梁12A間に複数の小梁14が掛け渡され、長辺下梁13A間に複数の根太15が架設されている。 【0016】この長辺上梁12Aと長辺下梁13Aとの間には骨組み5を構成する中間柱16が建物ユニット3Bに必要に応じて設けられている。この中間柱16は、建物ユニット3の短辺部を建物ユニット30に接合する際に使用される。骨組み5内には、図示しない天井面材及び床面材が張られるとともに内壁、間仕切壁等が組み込まれて内装が施工され、ユニット式建物1(図1参照)の外周にあたる骨組み5の側面にはALCやPALC等の軽量気泡コンクリートからなる図示しない外壁材が取り付けられている。 【0017】以上の構成の建物ユニット3,30を配列してユニット式建物1を設計するために、本実施形態では、図3に示される通り、建物ユニット3の配列状態の組み合わせで使用頻度が高く、強度が大きいものを、基本となるコアユニット配列として5種類設定する。第1のコアユニット配列Aは、図3(A)に示される通り、長辺部同士が互いに対向するように建物ユニット3を複数並列したものである。 【0018】図3(A)では、建物ユニット3が4列配置されているが、本実施形態では、建物ユニット3は3〜6列並列可能である。ここで、建物ユニット3は、長辺部(長辺上梁12A及び長辺下梁13A)が3〜5モジュール(1モジュール=910mm)の長さ寸法を有し、短辺部(短辺上梁12B及び短辺下梁13B)が2.5又は2モジュールの長さ寸法を有する。 【0019】第2のコアユニット配列Bは、図3(B)に示される通り、長辺部同士が互いに対向するように建物ユニット3を複数並列し、これらの建物ユニット3のうち側部に配置された建物ユニット3に、この建物ユニット3の長辺部とは長さ寸法の異なる長辺部の建物ユニット3Aを並列するものである。この建物ユニット3Aは、長辺部(長辺上梁12A及び長辺下梁13A)の長さ寸法が相違する他は、建物ユニット3と構造が同じである。第2のコアユニット配列Bは、図3(B)では、建物ユニット3と建物ユニット3Aが合計4列配置されているが、本実施形態では、建物ユニット3,3Aは3〜6列並列可能である。 【0020】第3のコアユニット配列Cは、図3(C)に示される通り、長辺部同士が互いに対向するように建物ユニット3を2個並列させるとともに、これらの2個の建物ユニット3の短辺部側に短辺部が2個の建物ユニット3の長辺部と略直線上に位置するように直交建物ユニット3Bを配置したものである。ここで、直交建物ユニット3Bは、長辺部(長辺上梁12A及び長辺下梁13A)の長さ寸法が並列建物ユニット3の短辺部(短辺上梁12B及び短辺下梁13B)の長さ寸法の略2倍である点以外は、建物ユニット3と構造が同じである。 【0021】第4のコアユニット配列D1は、図3(D1)に示される通り、長辺部同士が互いに対向するように建物ユニット3を2個並列させるとともに、これらの2個の建物ユニット3の短辺部側に短辺部が2個の建物ユニット3の長辺部と略直線上に位置するように1個の直交建物ユニット3Bを配置し、2個の建物ユニット3の長辺部に雁行建物ユニット3Cを並列配置したものである。この雁行建物ユニット3Cは、並列建物ユニット3と同じ構造であり、その短辺部を直交建物ユニット3Bの長辺部と略同一直線上に位置させる。 【0022】第5のコアユニット配列D2は、図3(D2)に示される通り、長辺部同士が互いに対向するように建物ユニット3を2個並列させるとともに、これらの2個の建物ユニット3の短辺部側に短辺部が2個の並列建物ユニット3の長辺部と略直線上に位置するように直交建物ユニット3Bを配置し、2個の並列建物ユニット3の長辺部に1個又は2個の雁行建物ユニット3Cを並列配置し、この雁行建物ユニット3Cの短辺部を直交建物ユニット3Bの長辺部と略同一直線上に位置させ、2個の並列建物ユニット3と雁行建物ユニット3Cとの間に中間並列建物ユニット3Dと中間直交建物ユニット3Eとを配置したものである。 【0023】中間並列建物ユニット3Dは、建物ユニット3と同じ構造であり、その短辺部を2個の並列建物ユニット3の短辺部と略直線上となるように配置させる。中間直交建物ユニット3Eは、長辺部(長辺上梁12A及び長辺下梁13A)の長さ寸法が中間並列建物ユニット3Dの短辺部と同じ寸法である以外は直交建物ユニット3Bと同じ構造であり、その長辺部が直交建物ユニット3Bの長辺部と略直線上となるように位置させる。 【0024】この構成のコアユニット配列を用いてユニット式建物を設計するため、これらのコアユニット配列A、B,C,D1,D2のうち少なくとも1つを用いてユニット式建物1のユニット配列をする。なお、ユニット式建物には、一般用配列と多雪地帯用配列とがあり、構造の関係で、一部の一般用配列が多雪地帯用配列に適用されないものがある。 【0025】まず、第1のコアユニット配列Aで設定された建物ユニット3と、この建物ユニット3に直交配置される付加建物ユニット30とからユニット式建物1のユニット配列をするために、■〜■の条件に従う。この条件は、ユニット式建物の強度等を考慮して設定されたものである。 【0026】■付加建物ユニット30は、コアユニット配列Aを構成する並列建物ユニット3の短辺部側に1列の範囲で配置できる。 ■この場合、付加建物ユニット30の柱11は、コアユニット配列Aを構成する並列建物ユニット3の柱11に接合されていなければならない。 ■付加建物ユニット30を2個以上直列に配置する場合には、これらの付加建物ユニット30を連続配置しなければならない。 ■付加建物ユニット30を1個のみ配置する場合には、その長辺部(長辺上梁12A及び長辺下梁13A)の長さ寸法を4又は5モジュールとする。 【0027】■〜■の条件を満たすユニット配列は、図4(A)(B)(C)(D)(E)であり、残りの図4(F)(G)(H)(I)(J)は■〜■の条件を満たしていない。本実施形態では■〜■の条件を満たすユニット配列を、2階建て用又は3階建て用に分け、下屋あり下屋なしに分け、さらには、一般用と多雪地帯用とに分けて図5に示される一覧表50とし、この一覧表40を予めCAD等のコンピュータ設計システムに入力しておく。設計に際しては、コンピュータから一覧表50を呼び出して使用する。 【0028】第2のコアユニット配列Bで設定された建物ユニット3,3Aと、この建物ユニット3,3Aに直交配置される付加建物ユニット30とからユニット式建物1のユニット配列をするために、第1のコアユニット配列Aの■〜■の条件と同じ条件に従う。■〜■の条件を満たすユニット配列は、図6(A)(B)(C)であり、残りの図6(D)(E)(F)(G)(H)は、■〜■の条件を満たしていない。 【0029】第2のコアユニット配列Bの場合でも、■〜■の条件を満たすユニット配列を、2階建て用又は3階建て用に分け、下屋あり下屋なしに分け、さらには、一般用と多雪地帯用とに分けて一覧表50を作成する(図5参照)。この一覧表50を予めコンピュータに入力しておき、設計に際しては、コンピュータから一覧表を呼び出して使用する。 【0030】第4及び第5のコアユニット配列D1,D2で設定された建物ユニット3,3B,3C,3D,3Eと、これらの建物ユニット3,3B,3C,3D,3Eに直交配置される付加建物ユニット30とからユニット式建物1のユニット配列をするために、次の■〜■の条件に従う。この条件は、ユニット式建物の強度等を考慮して設定されたものである。 【0031】■付加建物ユニット30は、並列建物ユニット3の短辺部側に1列の範囲で配置できる。 ■この場合、付加建物ユニット30の柱11は、並列建物ユニット3の柱11に接合されていなければならない。 ■付加建物ユニット30を2個以上直列に配置する場合には、これらの付加建物ユニット30を連続配置しなければならない。 ■雁行建物ユニット3C,3Dの短辺部側には付加建物ユニット30を直交配置してはならない。ただし、雁行建物ユニット3C,3Dと並列建物ユニット3との接する入り隅部分にのみ雁行建物ユニット3C,3Dの短辺部側に付加建物ユニット30を直交配置することができる。 ■雁行建物ユニット3C,3Dと付加建物ユニット30との長辺部の長さ寸法は同じである。 【0032】■〜■の条件を満たすユニット配列は、図7(A)(B)(C)(D)(E)(F)(G)(H)であり、残りの図7(I)(J)(K)(L)(M)は、■〜■の条件を満たしていない。第4及び第5のコアユニット配列D1,D2の場合でも、■〜■の条件を満たすユニット配列を、2階建て用又は3階建て用に分け、下屋あり下屋なしに分け、さらには、一般用と多雪地帯用とに分けて一覧表50を作成する(図8参照)。この一覧表50を予めコンピュータ等の設計手段に入力しておき、設計に際しては、コンピュータから一覧表50を呼び出して使用する。 【0033】2箇所配置したコアユニット同士を連結しユニット式建物1のユニット配列をし、あるいは、第3のコアユニット配列Cで設定された建物ユニット3,3Bとて、これらの建物ユニット3,3Bに直交配置される付加建物ユニット30とからユニット式建物1のユニット配列をするために、次の■■の条件に従う。この条件は、ユニット式建物の強度等を考慮して設定されたものである。 【0034】■コアユニットをつなぐ連結ユニット(付加建物ユニット30)は2個以上でなければならない。 ■ただし、連結できるコアユニットは同タイプとする。 【0035】■■の条件を満たすユニット配列は、図9(A)(B)(D)(E)であり、図9(C)(F)(G)(H)(I)は、■■の条件を満たしていない。但し、図9(J)(K)は例外的に■■の条件を満たしているものと扱う。この場合でも、■■の条件を満たすユニット配列を、2階建て用又は3階建て用に分け、下屋あり下屋なしに分け、さらには、一般用と多雪地帯用とに分けて一覧表50を作成する(図8参照)。この一覧表50を予めコンピュータ等に入力しておき、設計に際しては、コンピュータから一覧表50を呼び出して使用する。 【0036】このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、それぞれ平面矩形状に形成された複数の建物ユニット3,3A,3B,3C,3D,3Eを直交配列する建物ユニットの配列方法であって、建物ユニット1の配列状態の組み合わせで基本となるコアユニット配列を第1から第5のコアユニット配列A,B,C,D1,D2の5種類用意し、これらのコアユニット配列A,B,C,D1,D2のうち少なくとも1つを用いてユニット式建物1のユニット配列をしたので、ユニット式建物1の設計にあたり、このタイプの中から建物ユニットの組み合わせを適宜選択するこことで、容易に設計作業をすることができる。 【0037】つまり、本実施形態では、個々の設計者が今までの経験をもとに建物ユニットの配列を決定しているのではないから、設計者の熟練度合いにかかわらず、ユニット式建物の設計作業が容易となる。また、コアユニット配列A,B,C,D1,D2を利用したユニット式建物1の配列パターンを一覧表50としてCAD等のコンピュータに入力しておき、設計にあたり、このコンピュータからパターンを呼び出せば、設計がより容易となる。 【0038】さらに、本実施形態では、第1のコアユニット配列Aとして、建物ユニット3の長辺部同士が互いに対向するように建物ユニット3を複数並列させる構成としたから、このユニット配列が最も利用されるユニット配列であるため、汎用性が高く、このコアユニット配列Aと他のユニット配列を適宜組み合わせることで、多くのパターンのユニット式建物を設計することができる。 【0039】さらに、第2のコアユニット配列Bとして、複数並列された建物ユニット3のうち側部に配置された建物ユニット3に、この建物ユニット3の長辺部とは長さ寸法の異なる長辺部の建物ユニット3Aを並列させた構成としたから、複数並列された建物ユニット3の最も側部に配置された建物ユニット3Aの長辺部寸法が短いため、この短い部分の隙間により、変形した敷地形状に対応してユニット式建物を設計することができる。 【0040】また、第3のコアユニット配列Cとして、長辺部同士が互いに対向するように前記建物ユニット3を2個並列させるとともに、これらの2個の建物ユニット3の短辺部側に短辺部が2個の建物ユニット3の長辺部と略直線上に位置するように直交建物ユニット3Bを配置した構成としたから、3個の建物ユニット3,3Bからコンパクトで構造的に強度なコアユニット配列が形成されることになり、このコアユニット配列Cを2個所設けて互いに付加建物ユニット30で連結するることで、大きな強度を備えるとともに、種々のレイアウトのユニット式建物を容易に設計することができる。 【0041】さらに、第4のコアユニット配列D1として、長辺部同士が互いに対向するように前記建物ユニット3を2個並列させるとともに、これらの2個の建物ユニット3の短辺部側に短辺部が2個の建物ユニット3の長辺部と略直線上に位置するように直交建物ユニット3Bを配置し、2個の建物ユニット3の長辺部に雁行建物ユニット3Cを並列配置するとともに、この雁行建物ユニット3Cの短辺部を直交建物ユニット3Bの長辺部と略同一直線上に位置させた構成としたから、雁行建物ユニット3Bが2個の建物ユニット3に対してオフセットされて並列配置されることで、このオフセットされた部分に隙間が形成されることになり、変形した敷地形状に対応してユニット式建物を設計することができる。しかも、雁行建物ユニット3Cの長辺部で直交建物ユニット3Bの短辺部を接合することで、雁行建物ユニット3C、並列された建物ユニット3並びに直交建物ユニット3Bの接合部分を多くすることができ、ユニット式建物の強度を大きなものとすることができる。 【0042】さらに、第5のコアユニット配列D2として、長辺部同士が互いに対向するように建物ユニット3を2個並列させるとともに、これらの2個の建物ユニット3の短辺部側に短辺部が2個の建物ユニット3の長辺部と略直線上に位置するように直交建物ユニット3Bを配置し、2個の建物ユニット3の長辺部に雁行建物ユニット3Cを並列配置するとともに、この雁行建物ユニット3Cの短辺部を直交建物ユニット3Bの長辺部と略同一直線上に位置させ、2個の並列された建物ユニット3と雁行建物ユニット3Cとの間に中間並列建物ユニット3Dと中間直交建物ユニット3Eとを配置し、この中間並列建物ユニット3Dを、2個の建物ユニット3と短辺部同士が略直線上となるように並列配置し、中間直交建物ユニット3Eを、直交建物ユニット3Bと長辺部同士が略直線上となるように直列配置した構成としたから、並列された2個の建物ユニット3及び直交建物ユニット3Bと、雁行建物ユニット3Cとの間に、中間並列建物ユニット3D及び中間直交建物ユニット3Eを配置することで、これらの建物ユニット同士の接合可能箇所が多くなることで、ユニット式建物の強度をより大きなものとすることができる。 【0043】なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。例えば、前記実施形態では、建物ユニット3,3A,3B,3C,3D,3E,30を柱11、上梁12A,12B及び下梁13A,13Bから骨組み5が形成されたが、本発明の建物ユニットは、この構成に限定されるものではなく、壁パネルや床パネルを組み合わせ平面矩形状に形成された骨組みを有するユニットにも適用することができる。 【0044】さらに、ユニット配列を記載した一覧表50を必ずしもCAD等のコンピュータに入力することを要せず、一覧表50を書面として保管し、それを必要に応じて設計者が見るものでもよい。また、本発明は1階建てのユニット式建物や3階建て以上の複数階のユニット式建物にも適用することができる。 【0045】 【発明の効果】請求項1に記載された本発明によれば、それぞれ平面矩形状に形成された複数の建物ユニットを直交配列する建物ユニットの配列方法であって、前記建物ユニットの配列状態の組み合わせで基本となるコアユニット配列を複数種類用意し、これらのコアユニット配列のうち少なくとも1つを用いてユニット式建物のユニット配列をしたので、ユニット式建物の設計にあたり、このタイプの中から建物ユニットの組み合わせを適宜選択するこことで、容易に設計作業をすることができる。 【0046】請求項2に記載の本発明によれば、請求項1記載の構成に加えて、前記コアユニット配列の1つは、長辺部同士が互いに対向するように平面長方形の前記建物ユニットを複数並列させる構成としたから、構成のコアユニット配列は、最も利用されるユニット配列であるため、汎用性が高く、このコアユニット配列と他のユニット配列を適宜組み合わせることで、多くのパターンのユニット式建物を設計することができる。 【0047】請求項3に記載の本発明によれば、請求項2に記載の構成に加えて、前記複数並列された建物ユニットのうち側部に配置された建物ユニットに、この建物ユニットの長辺部とは長さ寸法の異なる長辺部の建物ユニットを並列させたから、複数並列された建物ユニットの最も側部に配置された建物ユニットの長辺部寸法が短いため、この短い部分の隙間がコアユニット配列に形成されることになり、変形した敷地形状に対応してユニット式建物を設計することができる。 【0048】請求項4に記載の本発明によれば、請求項1記載の構成に加えて、前記コアユニット配列の1つは、長辺部同士が互いに対向するように平面長方形の前記建物ユニットを2個並列させるとともに、これらの2個の建物ユニットの短辺部側に短辺部が前記2個の建物ユニットの長辺部と略直線上に位置するように直交建物ユニットを配置したから、3個の建物ユニットからコンパクトで構造的に強度なコアユニット配列が形成されるので、このコアユニット配列を2個所形成して互いに建物ユニットで連結するることで、大きな強度を備えるとともに、種々のレイアウトのユニット式建物を容易に設計することができる。 【0049】請求項5に記載の本発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記2個の建物ユニットの長辺部に雁行建物ユニットを並列配置するとともに、この雁行建物ユニットの短辺部を前記直交建物ユニットの長辺部と略同一直線上に位置させたから、雁行建物ユニットが2個の建物ユニットに対してオフセットされて並列配置されることで、このオフセットされた部分に隙間が形成されることになり、変形した敷地形状に対応してユニット式建物を設計することができる。しかも、雁行建物ユニットの長辺部で直交建物ユニットの短辺部を接合することで、雁行建物ユニット、並列された建物ユニット並びに直交建物ユニットの接合部分を多くすることができ、ユニット式建物の強度を大きなものとすることができる。 【0050】請求項6に記載の本発明によれば、請求項5の構成に加えて、前記2個の並列された建物ユニットと前記雁行建物ユニットとの間に中間並列建物ユニットと中間直交建物ユニットとを配置し、この中間並列建物ユニットを、前記2個の建物ユニットと短辺部同士が略直線上となるように並列配置し、前記中間直交建物ユニットを、前記直交建物ユニットと長辺部同士が略直線上となるように直列配置したから、並列された2個の建物ユニット及び直交建物ユニットと、雁行建物ユニットとの間に、中間並列建物ユニット及び中間直交建物ユニットを配置することで、これらの建物ユニット同士の接合可能箇所が多くなり、ユニット式建物の強度をより大きなものとすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000114086 【氏名又は名称】ミサワホーム株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月4日(2000.2.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079083 【弁理士】 【氏名又は名称】木下 實三 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−214524(P2001−214524A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月10日(2001.8.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−27733(P2000−27733) |
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