| 【発明の名称】 |
音響・電磁シールド処理方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】千葉 元
【氏名】陰山 恭男
【氏名】松本 英一郎
【氏名】宮島 徹
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| 【要約】 |
【課題】施工を容易にし、かつ音響、電磁シールド双方の性能を向上させるようにする。
【解決手段】外部との遮音や電磁シールドを行う音響・電磁シールド処理方法として、少なくとも電磁シールド層の接続部1、2に炭素繊維の不織布を素材とするカーボンフェルト3を用いて処理したので、吸音材と電磁シールド材を兼ねることができる。電磁シールド層の接続部の処理として、ドア1、2の内面にカーボンフェルト3を敷設し、ドア1、2の端部にカーボンフェルト3を充填したことにより双方の性能を損なうことなく、かつ施工の合理化が図る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外部との遮音や電磁シールドを行う音響・電磁シールド処理方法であって、少なくとも電磁シールド層の接続部に炭素繊維の不織布を素材とするカーボンフェルトを用いて処理したことを特徴とする音響・電磁シールド処理方法。 【請求項2】 前記電磁シールド層の接続部の処理として、ドアの内面にカーボンフェルトを敷設したことを特徴とする請求項1記載の音響・電磁シールド処理方法。 【請求項3】 前記電磁シールド層の接続部の処理として、ドアの端部にカーボンフェルトを充填したことを特徴とする請求項1記載の音響・電磁シールド処理方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、外部との遮音や電磁シールドを行う音響・電磁シールド処理方法に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】録音スタジオや、その編集を行うMA(Multi Audio) ルームにおいては、外来の騒音や振動の伝播防止のために、高度な防振・遮音処理や、音声収録に適した音場を創るための吸音処理が行われる。一方、音声編集用電子機器に対しては、外来電磁ノイズによる妨害が懸念されるが、これには電磁シールドが有効手段である。そこで、従来は、音響(遮音・吸音)・電磁シールドを兼ねた壁材として、例えば鉛ボードを使用している。しかし、遮音処理のためには、こうした部位に弾性シーリングが行われるが、このシーリングは、乾かないと導電体を高周波で電気的に接続する電磁シールド処理が行いにくいという問題があった。 【0003】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するものであって、施工を容易にし、かつ音響、電磁シールド双方の性能を向上させるようにするものである。 【0004】そのために本発明は、外部との遮音や電磁シールドを行う音響・電磁シールド処理方法であって、少なくとも電磁シールド層の接続部に炭素繊維の不織布を素材とするカーボンフェルトを用いて処理したことを特徴とし、前記電磁シールド層の接続部の処理として、ドアの内面にカーボンフェルトを敷設し、ドアの端部にカーボンフェルトを充填したことを特徴とするものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る音響・電磁シールド処理方法の実施の形態を説明するための図であり、1、2はドア、3はカーボンフェルト、4は鋼板、5はスリットを示す。 【0006】図1において、ドア1、2は、(A)の縦断面図、(B)の横断面図に示すように遮音用2重鋼製ドアを構成するものであり、それぞれ横幅a、縦幅b、厚さc、2重ドア間内寸dを有し、(D)のドア内面図に示すようにドア内面にカーボンフェルト3を敷設したものである。また、このドア1、2は、エアタイト仕様でグレモン錠のドアノブも鋼製であり、電波漏洩的に隙間が小さい構造にしたものである。 【0007】 【表1】
【0008】カーボンフェルト3は、その諸元を〔表1〕に示すように、細い炭素繊維の不織布を素材に吸音材として開発されたものであり、カーボン繊維をフェルト上に加工したものである。このカーボン繊維は、良導体であるため、電磁シールド効果を有するものであり、さらに、フェルト状の不燃相当品のため施工性も良い。そのため、吸音・遮音と電磁シールドを併合させる場合に有効な素材である。なお、カーボンフェルトを構成する炭素繊維の導電率は、金属のように非常に大きなものでなくても、フェルト上に加工されているため、電磁波の吸収性能も持たせることができる。 【0009】上記のように音響・電磁シールド処理方法では、電磁シールド層の接続部として、2つのドアの壁面(内面)にカーボンフェルト3による電磁シールド処理を施すことにより、30〜40dB程度以上の遮蔽性能を持たせることができる。従来の吸音・遮音処理では、図1(C)に示すように、遮音のために、防振ゴムが付設されたスリット5による鋼板4の分離が成され、ここからの電波漏洩が懸念される。しかし、本発明に係る音響・電磁シールドの併用処理方法では、ドア1、2の内面に、〔表1〕に示すカーボンフェルト3の敷設を行うので、スリット5による遮音効果を損なわず、電波漏洩を防ぐことができる。 【0010】また、こうした2重鋼製ドアにおいては、ドア間内寸dと、特定な入射波長との兼ね合いの共振効果により、極端に音響、電磁共にシールド効果が悪化する場合があるが、本発明のようにドア1、2の内面に音響、電磁双方のエネルギー吸収効果を持つカーボンフェルト3を敷設することにより、こうした効果を抑制できる。 【0011】図2は本発明に係る音響・電磁シールド処理方法によるドアの扉枠と壁の鉛ボードの接続部の納まり例を示す図であり、11はドア、12はドア枠、13、14はプラスタボード、15は鉛シート、16はカーボンフェルト、17は導電性テープを示す。 【0012】図2において、プラスタボード13は、音響・電磁シールドを兼ね壁材として使用している鉛シート15付きのボード(鉛ボード)であり、プラスタボード14はその上にさらに2枚仕上げで壁材として使用しているボードである。ドア11及びドア枠12は、鋼製で電磁シールド層を形成し、カーボンフェルト16と導電性テープ17は、これらの電磁シールド層とプラスタボード13に形成した鉛シート15の電磁シールド層と電気的に接続するものである。 【0013】先に述べたように遮音処理のために、従来は、ドア端部に弾性シーリングが行われていたが、これが乾かないと導電体を高周波で電気的に接続する電磁シールド処理が行いにくい問題があったところに、本発明では、図2に示すようにカーボンフェルト16を充填するので、従来の弾性シーリングに比べて施工を容易にし、かつ音響、電磁双方の性能を持たせることができる。 【0014】なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態では、音響・電磁シールドの併用処理として説明したが、音響、あるいは電磁シールドのいずれかの場合であっても同様に適用できるものであることはいうまでもない。 【0015】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、外部との遮音や電磁シールドを行う音響・電磁シールド処理方法として、少なくとも電磁シールド層の接続部に炭素繊維の不織布を素材とするカーボンフェルトを用いて処理したので、吸音材と電磁シールド材を兼ねることができる。電磁シールド層の接続部の処理として、ドアの内面にカーボンフェルトを敷設し、ドアの端部にカーボンフェルトを充填したことにより双方の性能を損なうことなく、かつ施工の合理化が図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002299 【氏名又は名称】清水建設株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月6日(1999.7.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088041 【弁理士】 【氏名又は名称】阿部 龍吉 (外7名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−20404(P2001−20404A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月23日(2001.1.23) |
| 【出願番号】 |
特願平11−191119 |
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