トップ :: E 固定構造物 :: E03 上水;下水




【発明の名称】 グレーチング
【発明者】 【氏名】今西 治

【氏名】山口 一義

【要約】 【課題】バー状の本体部同士の接続を簡単に行なえ、合成樹脂製のグレーチングを安価に提供する。

【解決手段】上端の板部2と、この上端の板部2の幅方向の中央において下側に向くように連設された板部3とを備えて長さ方向の端部から見た端面形状がT字型を呈し長さ方向の少なくとも2個所においてそれぞれ一対のジョイント部4,4が形成された合成樹脂製のバー状の本体部1と、前記ジョイント部4,4に嵌め込まれる弾性合成樹脂により作られたジョイント部材5とからなり、このジョイント部材5は円筒状の繋ぎ部7と両端部の鍔部6とを一体に備え、このジョイント部材5の端部の鍔部6を前記ジョイント部4の下端開口の凹部9に圧入させることにより多数本の本体部1を繋ぎ合わせて構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上端の板部と、この上端の板部の幅方向の中央において下側に向くように連設された板部とを備えて長さ方向の端部から見た端面形状がT字型を呈し長さ方向の少なくとも2個所においてそれぞれ一対のジョイント部が形成された合成樹脂製のバー状の本体部と、前記ジョイント部に嵌め込まれる弾性合成樹脂により作られたジョイント部材とからなり、このジョイント部材は筒状の繋ぎ部と両端部の鍔部とを一体に備え、このジョイント部材の端部の鍔部を前記ジョイント部の下端開口の凹部に圧入させることにより多数本の本体部を繋ぎ合わせて構成されてなることを特徴とするグレーチング。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプールサイドの排水溝や浴室内の排水溝などに好適なグレーチングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から一般にオール金属製のグレーチングが広く知られているが、このオール金属製のグレーチングは製造時に長さが決まってしまい、長さ調整ができないという問題や、重量が重く、取り扱いに手間がかかるという問題があることから、最近になって合成樹脂製で長さが自由に調整できるグレーチングが提案されている。
【0003】この合成樹脂製のグレーチングしては、バー状の本体部の長さ方向両端にエンドキャップが嵌められ、多数本の本体部を並べて連結するに際し、隣り合う一方の本体部の両端のエンドキャップに他方の本体部の両端のエンドキャップの凹部に嵌まり込む凸部が形成されており、隣り合う一方の本体部の両端のエンドキャップの凸部を他方の本体部の両端のエンドキャップの凹部に嵌め込むという作業を繰り返し行なうことにより必要長さに組み立てられるものが知られている。要するに、各本体部の長さ方向両端に嵌められるエンドキャップには前記凸部と凹部をそれぞれ備えており、バー状の本体部同士を接続するための構成が複雑になり、コストが高くなるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課題を解決するもので、バー状の本体部同士の接続を簡単に行なえ、合成樹脂製のグレーチングを安価に提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するために本発明は、上端の板部と、この上端の板部の幅方向の中央において下側に向くように連設された板部とを備えて長さ方向の端部から見た端面形状がT字型を呈し長さ方向の少なくとも2個所においてそれぞれ一対のジョイント部が形成された合成樹脂製のバー状の本体部と、前記ジョイント部に嵌め込まれる弾性合成樹脂により作られたジョイント部材とからなり、このジョイント部材は筒状の繋ぎ部と両端部の鍔部とを一体に備え、このジョイント部材の端部の鍔部を前記ジョイント部の下端開口の凹部に圧入させることにより多数本の本体部を繋ぎ合わせて構成されてなることを要旨とするものである。
【0006】この構成により、合成樹脂製のバー状の本体部の長さ方向の少なくとも2個所において形成されたジョイント部に弾性合成樹脂により作られたジョイント部材の端部の鍔部を圧入させることにより本体部同士の接続を簡単に行なえ、合成樹脂製のグレーチングを安価に提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。先ず、図1〜図6に示す第1の実施の形態について説明すると、1は合成樹脂製のバー状の本体部で、この本体部1は上端の板部2と、この上端の板部2の幅方向の中央において下側に向くように連設された板部3とを備えて長さ方向の端部から見た端面形状がT字型を呈し、この本体部1の長さ方向の少なくとも2個所においてそれぞれ前記板部3を挟むように一対のジョイント部4,4が形成されている。詳しくは、ジョイント部4は本体部1の長さ方向において中央部を境に端部側に等間隔をおいた位置で前記板部3を挟むようにそれぞれ形成されており、この各ジョイント部4にウレタンゴムなどの弾性合成樹脂により作られたジョイント部材5の端部の鍔部6が下方より圧入するようになっている。ジョイント部材5は円筒状の繋ぎ部7の両端部に前記鍔部6が一体に形成されている。そして、この鍔部6が圧入される前記ジョイント部4は前記板部3とその外面に一体に形成された係合壁部8とにより鍔部6を圧入するために下端が開口する凹部9が形成されるとともに、前記係合壁部8に前記繋ぎ部7を圧入するために下端が開口する切り欠き部10が形成されている。この切り欠き部10は前記本体部1の上下方向中央部に対応する位置で前記繋ぎ部7が嵌まり込む円弧状部分10aと、この円弧状部分10aの下側に繋がり上端の幅が円弧状部分10aの内径よりもやや小さく下広がり状となった開口部10bとから形成されている。
【0008】この構成により前記バー状の本体部1,1同士を繋ぐとき、一方の本体部1のジョイント部4の凹部9にジョイント部材5の一端部の鍔部6を下方より圧入させるのであるが、そのとき前記ジョイント部材5の円筒状の繋ぎ部7を前記下広がり状の開口部10bより圧入させるとともに円弧状部分10a内に嵌め込む。この要領で前記ジョイント部材5の他端部側を他方の本体部1のジョイント部4に結合させ、この作業を繰り返し行なうことにより多数本の本体部1を繋ぐことができる。ところで、前記ジョイント部4における板部3には円形の孔部11が形成されるとともに、前記ジョイント部材5にも円形の貫通孔5aが形成されていて、孔部11と貫通孔5aが互いに連通するように構成され、グレーチングの長さ方向の適所において複数の本体部1間に亘って孔部11および貫通孔5aの中に錘となる金属製の棒状体12を挿入できるようになっている。
【0009】なお、図面に示す実施の形態では、ジョイント部材5で多数本の本体部1を繋いだ状態において全ての隣り合う本体部1,1間でジョイント部材5の円筒状の繋ぎ部7の中央部が露出して隣り合う本体部1,1間に隙間13が形成されているが、図7に示す第2の実施の形態のように、ジョイント部材5として円筒状の繋ぎ部7の長さの短いものを用いてグレーチングの長さ方向の適当な位置で隣り合う本体部1,1間に隙間がないようにすることも可能である。
【0010】また、図8に示す第3の実施の形態のように、本体部1の長さ方向の一方のジョイント部4では隣り合う本体部1,1間に前記第1の実施の形態のように円筒状の繋ぎ部7の長いジョイント部材5を用い、本体部1の長さ方向の他方のジョイント部4では隣り合う本体部1,1間に前記第2の実施の形態のように円筒状の繋ぎ部7の長さの短いものを用いることにより、平面形状において湾曲するグレーチングを構成することも可能である。
【0011】以上述べた第2の実施の形態および第3の実施の形態で使用される本体部1は前記第1の実施の形態で使用されるものと同じで板部3を挟むようにジョイント部4,4が形成されているが、図9および図10に示す第4の実施の形態のように本体部1のジョイント部4,4間の板部3を無くし、両ジョイント部4,4に嵌められたジョイント部材5,5の鍔部6,6同士が互いに当接するように構成することも可能である。勿論、この第4の実施の形態においても本体部1の長さ方向の一方のジョイント部4で円筒状の繋ぎ部7の長さの短いジョイント部材5を用いることにより前記第3の実施の形態のように平面形状において湾曲するグレーチングを構成することが可能である。なお、第4の実施の形態におけるジョイント部4は本体部1の長さ方向の端部に形成されている。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、合成樹脂製のバー状の本体部の長さ方向の少なくとも2個所において形成されたジョイント部にウレタンゴムなどの弾性合成樹脂により作られたジョイント部材の端部の鍔部を圧入させることにより本体部同士の接続を簡単に行なえ、合成樹脂製のグレーチングを安価に提供することができる。
【出願人】 【識別番号】598111504
【氏名又は名称】ミヅシマ工業株式会社
【出願日】 平成12年4月6日(2000.4.6)
【代理人】 【識別番号】100068087
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 義弘
【公開番号】 特開2001−288806(P2001−288806A)
【公開日】 平成13年10月19日(2001.10.19)
【出願番号】 特願2000−104254(P2000−104254)