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溢水防止機能を具えた水路 - 特開2001−26976 | j-tokkyo
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【発明の名称】 溢水防止機能を具えた水路
【発明者】 【氏名】林 慎一郎

【氏名】林 和志郎

【氏名】林 宏三郎

【要約】 【課題】溜水用、灌漑用、排水路用等、各種の水路において、水位の異常上昇に基づく溢水を阻止するための溢水防止機能を具えた新規の水路の提供を図ったものである。

【解決手段】側面及び底面を遮蔽面とする水路部Lの両側に対し、一時貯水部M,Mを遮断状態で臨接し、当該一時貯水部M,Mの高さを、水路部Lの上縁位置を越える高さとし、更に、当該一時貯水部M,Mは、その底面及び側面から貯水に対する地下浸透が図られるように構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】遮水シート(N)を用いて側面及び底面を遮蔽面とする共に流水を収容するための水路部(L)の両側に対し、一時貯水部(M,M)を遮断状態で臨接すると共に、当該一時貯水部(M,M)の高さを、オーバーフロー的作用を奏させるために水路部(L)の上縁位置を越える高さとし、更に、当該一時貯水部(M,M)は、その底面及び側面から貯水に対する地下浸透が図られるように構成した溢水防止機能を具えた水路。
【請求項2】側面及び底面を遮蔽面とする水路部(L)の両側に対し、一時貯水部(M,M)を遮断状態で臨接すると共に、当該一時貯水部(M,M)はその底面において連通させるための連通底部(m)を具えたものとし、また、当該一時貯水部(M,M)の高さを、オーバーフロー的作用を奏させるために水路部(L)の上縁位置を越える高さとし、更に、当該一時貯水部(M,M)は、その連通底部(m)を含め底面及び側面から貯水に対する地下浸透が図られるように構成した溢水防止機能を具えた水路。
【請求項3】水路部(L)の上面部に、自然の川を模した砕石または土等造形外装(Q)を形成して成る請求項1または請求項2に記載の溢水防止機能を具えた水路。
【請求項4】一時貯水部(M,M)、または、一時貯水部(M,M)と連通底部(m)の地表に触れる部分を、透水シート製または遮水シート製のシート材(G)で覆うように構成した請求項1乃至請求項3の何れかに記載の溢水防止機能を具えた水路。
【請求項5】水路部Lには流水空隙形成用構造体Pを、一時貯水部M,Mには貯水用構造体Rを夫々収装すると共に、当該両構造体P,Rは、基盤部(1)の盤面に筒体部(2)を突設して成るスペーサーユニット(A)を、前後左右及び上下方向に連結することによって組み立てられ、更に、垂直補強用柱部(V)と、水平補強用梁部(W)とを縦横に配設するようにした枠状構造物Uで構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の溢水防止機能を具えた水路。
【請求項6】枠状構造物(U)内に配設する垂直補強用柱部(V)と水平補強用梁部(W)の形成を、互いに連通されかつ縦横に組み込んだ空洞部形成用ユニット内に対する充填物充填に基づき形成するように構成した請求項5に記載の溢水防止機能を具えた水路。
【請求項7】垂直補強用柱部(V)と水平補強用梁部(W)を縦横に形成するための空洞部形成用ユニットとして、柱部構成用矩形枠部と、その端部に連なる水平フランジ部とで構成される枠状体を、所要数に分割形成して成る柱形成用ユニット(B)と、四隅に立ち上がらせた柱部(3)と、その下縁に連設する分岐路用底板部とで構成される枠状体を、所要数に分割形成して成り、かつ、上記柱形成用ユニット(B)上に連結するための分岐路形成用ユニット(C)と、外向き上縁板部(7)と垂直板部(8)と底板部(9)とで構成される枠状体を、所要数に分割形成して成り、かつ、上記分岐路形成用ユニット(C)の分岐口に連結するための梁部形成用ユニット(D)、とで構成した請求項5または請求項6に記載の溢水防止機能を具えた水路。
【請求項8】 柱形成用ユニット(B)と、分岐路形成用ユニット(C)と、梁部形成用ユニット(D)との平面寸法と高さ寸法とを、スペーサーユニット(A)の平面寸法と高さ寸法に合致させるように構成した請求項5乃至請求項7の何れかに記載の路面部に対する雨水の地下浸透構造。
【請求項9】水路部(L)及び一時貯水部(M,M)を、所定の長さ毎に遮水材(r,s)を介して各独立するように区画すると共に、当該遮水材(r,s)には、流水の完全遮断に基づく水流停滞を回避して、逃げ的流水が図られるようにするための、所要の手段を設けるように構成した請求項1乃至請求項8の何れかに記載の溢水防止機能を具えた水路。
【請求項10】一時貯水部(M,M)の上方部分にガス、水道、電気、電話等の配管または配線を施すための配管部(T)を設けて成る請求項1乃至請求項9の何れかに記載の溢水防止機能を具えた水路。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溜水用、灌漑用、排水路用等、各種の水路において、水位の異常上昇に基づく溢水を阻止するための、溢水防止機能を具えた水路に関する。
【0002】
【従来の技術】台風襲来等により豪雨が発生した場合、水路には降雨水が集中して、溢水または堤防決壊等の事態を招いてしまう。
【0003】従来、このような事態に対する対応、すなわち、水路の氾濫を阻止するための手段としては、堤防を高くする、川底を深くする、分岐用水路を構築する、等の手段が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した手段であると、局地的には、水位上昇に基づく氾濫は回避されても、増水した水量の問題は、そのまま下流に及ぶものであり、下流での氾濫事故を招きがちである。
【0005】本発明は、降雨水の流れ込みに基づき異常上昇した水位を、当該流れ込んだ場所での解消、すなわち、降水現場で直ちに水位安定が図られるようにし、これに依り上記した従来の問題を解決すると同時に、余剰水の地下浸透が図られるようにした新規の水路の提供を図ったものである。
【0006】また、整備の進んでいる水路は、水深の深さ等が相まって、覆いが設けられた暗渠としたり、周辺をフェンスで囲っているため、子供達の遊び場とすることが出来ず、従って、川遊びからの情操教育と言う事柄は全く期待し得ないものであったのを、本発明は川が本来の固有する情緒性を具有させるようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、側面及び底面を遮蔽面とする水路部Lの両側に対し、一時貯水部M,Mを遮断状態で臨接すると共に、当該一時貯水部M,Mの高さを、オーバーフロー的作用を奏させるために水路部Lの上縁位置を越える高さとし、更に、当該一時貯水部M,Mは、その底面及び側面から貯水に対する地下浸透が図られるように構成した溢水防止機能を具えた水路に係る。
【0008】そして、水路部Lには流水空隙形成用構造体Pを、一時貯水部M,Mには貯水用構造体Rを夫々収装すると共に、当該両構造体P,Rは、基盤部1の盤面に筒体部2を突設して成るスペーサーユニットAを、前後左右及び上下方向に連結することによって組み立てられ、更に、垂直補強用柱部Vと、水平補強用梁部Wとを縦横に配設するようにした枠状構造物Uで構成する。
【0009】本発明は上記のような構成に基づき、水路部Lが溢水した場合、当該溢水は一時貯水部M,Mに導かれ、水路外に流出させることなく、その局地的対応が果たされる。
【0010】更に、本発明は、水路部Lの上面部に、自然の川を模した砕石または土等造形外装Qを形成するように構成し、これに依り、外観的にはあぜ道等を具えた昔ながらの川の趣を保ち、子供の遊び場として供することができるように構成する。
【0011】本発明は、上記のような構成の採用に基づき、既述した従来の問題を解消するものである。
【0012】
【作用】水路部Lの水位が上昇し、当該水路部Lの上縁を越した際、その溢水はオーバーフローに基づき、一時貯水部M,M内に流れ込む。 これに依り、当該溢水が水路外に流れ出して洪水を生じさせることが防止される。
【0013】一時貯水部M,Mの貯水は、その底面及び側面からの地下浸透が図られ、自然の排水作用が奏される。
【0014】
【実施例】図1及び図2は、本発明に係る「水位保持機能を具えた水路」の第1の実施例を表した説明用図面である。
【0015】同図において、Lは水路部、M,Mは当該水路部Aの両側に構築した一時貯水部であって、本発明は、水路部Lを流れる水位が、その上縁を越した際、溢水分だけを当該貯水部M,Mに対し、図1に矢印で示すように、オーバーフロー的に逃がすように構成したものである。従って、一時貯水部M,Mの高さは、当該オーバーフロー的作用を奏させるために、水路部Lの上縁位置を越える高さとするように構成してある。
【0016】上記した水路部Lであるが、後述するような構成を具えた流水空隙形成用構造体Pを、その両側面部及び底面部を遮水シートNで覆うことに依って、流水路が形成されるように構成してある。 更に、当該流水空隙形成用構造体Pの上面部には、両側にあぜ道状部分qを形成する等、自然の川を模した砕石または土等造形外装Qを形成してある。 そして、水位が当該造形外装を冠水させるほど増水した際に、図1に矢印で示すように、一時貯水部M,M側にオーバーフローさせるように構成してある。
【0017】上記した一時貯水部M,Mであるが、後述するような構成を具えた貯水用構造体Rを、水路部Lの両側部に対し遮水部材Nを隔てて隣接させた状態で地中に構築してある。 そして、当該貯水用構造体Rの底面及び側面は、掘削地表面に接しさせることに依り(地中に埋設して設置することに依り)、貯水に対する地下浸透が促されるように構成してある。
【0018】Gは上記した一時貯水部M,Mの地表にふれる部分を囲繞するように覆ったシート材であって、当該シート材Gは、透水シートまたは遮水シートを用いるように構成してある。 すなわち、当該シート材Gとして透水シートを用いた場合は、上記したように貯水に対する地下浸透が図られる。
【0019】然し乍、地下水を多く含有する湿った土地では、当該透水シートを透して地下水が逆流してしまう恐れがある。 従って、この場合は、シート材Gとして遮水シートを用いることに依り、当該逆流を防止する。なお、上記透水シートを用いる場所にあっては、これを省略して直接貯水の地下浸透を図るようにしても良い。
【0020】また、上記した貯水用構造体Rであるが、これは図2に示すように、所定の長さ毎に遮水材rを介して、互いの連通を規制するように区画してある。 これは、貯水用構造体Rが連通する一連のものであった場合に生ずる、低位部分の貯水用構造体Rに貯水が集中化するのを阻止し、各区画部分に均一的貯水目的が果たされるようにするためである。
【0021】更に、上記した水路部Lの流水空隙形成用構造体Pであるが、これも前記貯水用構造体Rと同様に、所定の長さ毎に遮水材sを介して、互いの連通を規制するように区画してある。
【0022】上記した両遮水材r,sであるが、これには、流水の完全遮断に基づく水流停滞を回避して、逃げ的流水が図られるようにするための所要の手段が採られている。 図3に示す実施例にあっては、貯水用構造体Rにおける遮水材rには、連通用孔r1を、また、水路部Lにおいては上縁中央部に切下げ部s1を設けるように構成してあるが、これ以外の手段であっても良い。
【0023】図1において、Tは一時貯水部M,Mの上方部分に内設した配管部であって、ガス、水道、電気、電話等の配管または配線を施すためのものである。
【0024】ところで、上記した流水空隙形成用構造体Mと、貯水用構造体Nであるが、これは、図4に示すような同一形態の枠状構造体Uで構成するものである。 以下、当該構造体の構成を図面について詳細に説明する。
【0025】すなわち、枠状構造体Uは、図5に示すように、矩形状を呈する基盤部1と、当該基盤部1の盤面に一体的に突設した筒体部2とから成るスペーサーユニットAを、図3に示すように、縦横に連結して構成したものである。
【0026】そして、当該スペーサーユニットA群は、後述するようにして形成される垂直補強用柱部Vと水平補強用梁部Wとを、縦横に(井桁状に)に配設することに依って、その全体に強い耐性が付与された補強が施されるように構成してある。
【0027】なお、図5の実施例にあっては、スペーサーユニットAは、四つの筒体部2を、中心に対して対称的に形成するように構成してあるが、当該筒体部2の配置形態及び形成個数は、図示の実施例に限定されるものではない。 すなわち、当該筒体部2は一個または適宜の複数個とすることが出来る。
【0028】また、上記筒体部2の形態も、図示のような円錐台形状に限定されるものではなく、等径の筒体、多角形や楕円等任意の断面形状を具えた筒体であっても良い。
【0029】更に、基盤部1の平面形状も、図5に示すような正四角形状以外、円形、楕円形、多角形等任意な形状とすることも出来る。 換言すると、当該基盤部1の平面形状は、同一面状に連続して組み合わせ可能とする形状であれば良い。
【0030】上記したスペーサーユニットAであるが、これは図4に示すように、二枚のスペーサーユニットAをその互いの筒体部2を対向させた状態で上下に連結したものを一単位とし、これを所要単位、前後、左右、及び上下の各方向に所要単位連結することに依って、枠状構造体Uを形成する。 形成された構造体は、筒体部2がスペーサー用柱として機能し、基盤部1で仕切られた所定の空間が形成された構造体として機能する。 そして、当該空間に用水が貯えられるように構成してある。
【0031】上記のように形成された構造体Uには、その補強的役割を果たすための垂直補強用柱部Vと水平補強用梁部Wの形成用たる下記するブロック部材が一体に組み込ませてある。
【0032】図10において、Bは柱形成用ユニット、Cは当該柱形成用ユニットBの上端に連結される分岐路形成用ユニット、Dは当該分岐路形成用ユニットCの分岐路に連結する梁部形成用ユニットである。 そして、当該各ユニットB、C、Dは下記のように構成されている。
【0033】上記した柱形成用ユニットBであるが、図6に示すように、柱部構成用矩形枠部と、その端部に連なる水平フランジ部とで構成される枠状体を、縦方向にコーナー状に四分割された形態を具えたものである。 すなわち、当該柱形成用ユニットBは、分割柱部3とこれに連なる分割フランジ部4とを具えたものである。
【0034】そして、当該柱形成用ユニットBは、四つの当該ユニットBを、互いの分割柱部3の端縁を合致させたものを一単位とするように構成してある。 なお、合致状態にあるフランジ部の外形の大きさは、前述したスペーサーユニットAにおける基盤部1と等大となるように構成してある。 更に、当該ユニットBの高さは、スペーサーユニットAの高さと等しくなるように構成してある。
【0035】前記した分岐路形成用ユニットCであるが、図7に示すように、四隅に立ち上がらせるための柱部と、その下縁に連設する分岐路用底板部とで構成される枠状体を、縦方向にコーナー状に四分割した形態を具えたものである。 すなわち、当該分岐路形成用ユニットCは、柱単体部5とこれの下縁に連設する分岐用分割底板部6とを具えたものである。
【0036】そして、当該分岐路形成用ユニットCは、これを四つ、互いの分岐用分割底板部6の端縁を合致させたものを一単位とするように構成してある。 なお、当該合致状態にある分岐路形成用ユニットCは、前記柱形成用ユニットBのフランジ部上にぴったりと載設される大きさ、すなわち、両者の平面積が等大となるように構成してある。
【0037】前記した梁部形成用ユニットDであるが、図8に示すように、上記柱単体部5の上端面と面一に合致する外向き上縁板部7と、当該柱単体部5と等しい高さを具えた垂直板部8と、対向する当該柱単体部5の幅の半分の幅を具えた底板部9とから成るものである。
【0038】そして、当該梁部形成用ユニットDは、これを二つ、互いの底板部9の長さ方向の端縁を合致させたものを一単位とするように構成してある。なお、当該梁部形成用ユニットDは、合致状態において、その上縁板部7を含めた平面形状が、前述したスペーサーユニットAにおける基盤部1と等大となるように構成してある。
【0039】図9は上記した柱形成用ユニットB、分岐路形成用ユニットC、梁部形成用ユニットDの連結状態を表したものである。 そして、同図に示すものを一セットとし、これを所要数連結することに依って、所要形態、例えば格子状の梁が形成される。
【0040】そして、所要単位数の柱形成用ユニットBを縦方向に連結することに依り、目的高さの柱が形成され、また、所要単位数の梁部形成用ユニットDを長手方向に連結することに依り、目的長さの梁が形成される。
【0041】なお、上記した柱部及び梁部の内部空間には、図10に示すように充填材Eを充填する。 当該充填材Eとしては、コンクリートのような強度の高い物質を充填することが好ましい。 然し乍、構築場所に即応した適宜の充填材、例えば軽量性を加味した充填材等を使用しても良い。
【0042】なお、上記梁部の内部空間に対しては、H型鋼、木材等剛性の材料を充填しても良い。これは柱部の空間のように流し込み充填に依存することなく、上方からはめ込むようにしての充填が可能だからである。
【0043】本発明に係るユニット部材相互の組立てに際しては、初めに、二枚のスペーサーユニットAをその互いの筒体部2を対向させた状態で上下に連結したものを一単位とし、これを所要単位数、前後、左右及び上下方向に連結することによって枠状構造体を形成する。 形成された構造体は、筒体部2をスペーサーとして所定の空間が形成された構造体として機能する。
【0044】また、上記したように構築される構造体Uにおいて、補強を要する部分には、補強用の柱と梁を縦横に張り巡らすように、予め設定しておく。
【0045】すなわち、柱形成用ユニットB、分岐路形成用ユニットC、梁部形成用ユニットDを、図8及び図9に示すように組立て、これを図3に示すように構造体U内に配置する。
【0046】なお、当該各ユニットB,C,Dの平面寸法及び高さ寸法を、スペーサーユニットAの平面寸法と高さ寸法に合致させるような寸法的設定を施すことに依り、当該各ユニットB,C,Dの組み込みは、これの該当する部分に組み込むスペーサーユニットAに代えて、当該各ユニットB,C,Dの填め込み的組み込みを行えば良い。
【0047】この状態で目的に応じた充填材を、上記各ユニットB,C,Dで構成される空洞部に流し込めば、構造体Uに対する補強が果たされる。
【0048】なお、図1に示すように、流水空隙形成用構造体Mと貯水用構造体Nは、多段的に構築されたものである。 従って、下端から最初の水平補強用梁部Wに至るまでの部分を一段とし、最下位段を形成した後に、その上部に二段目を形成すると言うように、所要段数に達するまで、一段づつ下方から順次形成するような工法を採るものである。
【0049】図12は本発明に係る「水位保持機能を具えた水路」の第2の実施例を表したものであって、水路部Lの両側部に構築する一時貯水部M,Mを、その底面において連通させるための連通底部mを設けるように構成したものである。このような形態とすることに依って、溢水の貯水量が著しく増加されると共に、掘削地表面に対する接触面が拡張され、貯水に対する地下浸透率が高められる。
【0050】図1または図12に示す状態において、豪雨等に伴い水路部Lの水位が上昇し、当該水路部Lの上縁を越した場合、オーバーフローに基づき、一時貯水部M,M内に流れ込む。 これに依り、当該溢水が水路外に流れ出すことが防止される。
【0051】そして、一時貯水部M,M内に導かれた水は、その底面及び側面からの地下浸透が図られ、自然の排水作用が奏される。
【0052】
【発明の効果】本発明は請求項1に記載のような構成、すなわち、遮水シートを用いて側面及び底面を遮蔽面とする水路部Lの両側に対し、一時貯水部M,Mを遮断状態で臨接すると共に、当該一時貯水部M,Mの高さを、オーバーフロー的作用を奏させるために水路部Lの上縁位置を越える高さとし、更に、当該一時貯水部M,Mは、その底面及び側面から貯水に対する地下浸透が図られるように構成したことに依り、合理的なる水量管理が自動的に果たされる。
【0053】すなわち、豪雨に基づき大量の雨水が水路部Lに流れ込んだとしても、これに基づく溢水量は、オーバーフロー的作用で一時貯水部M,Mに流れ込み、これを貯えることとなる。 従って、水路から溢れた水が野外に流れ出して洪水を起こす心配を解消する。
【0054】更に、水路部Lは、遮水シートを用いて側面及び底面を遮蔽面としてあるから、、当該水路部Lを所定長さ毎に区分しておくことに依り、万一遮水シートが破れて水漏れが生じた場合、該当区分の水位が降下することに依り、当該水漏れ箇所の確認が直ちに行われる。
【0055】本発明は請求項2に記載のような構成、すなわち、側面及び底面を遮蔽面とする水路部Lの両側に対し、一時貯水部M,Mを遮断状態で臨接すると共に、当該一時貯水部M,Mは、その底面において連通させるための連通底部mを具えたものとし、また、当該一時貯水部M,Mの高さを、オーバーフロー的作用を奏させるために水路部Lの上縁位置を越える高さとし、更に、当該一時貯水部M,Mは、その連通底部mを含め底面及び側面から貯水に対する地下浸透が図られるように構成したことに依り、溢水の貯水量が著しく増加されると共に、掘削地表面に対する接触面が拡張化され、貯水に対する地下浸透率が著しく高められる。
【0056】本発明は請求項3に記載のような構成、すなわち、水路部Lの上面部に、自然の川を模した砕石または土等造形外装Qを形成するように構成したことに依り、本発明に係る水路は、外観的にはあぜ道等を具えた昔ながらの川の趣を保ち、子供の遊び場として供することができる。従って、近来の水路のように、水深の深さ等のため、覆いを設けた暗渠としたり、周辺をフェンスで囲む等に依り、子供達の遊び場とすることが出来ず、従って、川遊びからの情操教育と言う事柄は全く期待し得なかったが、本発明に依れば、川が本来的に有する情緒性を具有させることができる。
【0057】本発明は請求項4に記載のような構成、すなわち、 一時貯水部M,M、または、一時貯水部M,Mと連通底部mの地表に触れる部分を、透水シート製または遮水シート製のシート材Gで覆うように構成したことに依り、当該シート材Gが透水シート製の場合、安定した貯水の地下浸透が安定して行われ、また、当該シート材Gが遮水シート製のは場合は、地下水の逆流と言うような問題を解消し、貯水の合理的地下浸透処理が図られる。
【0058】本発明は請求項5に記載のような構成、すなわち、水路部Lには流水空隙形成用構造体Pを、一時貯水部M,Mには貯水用構造体Rを夫々収装すると共に、当該両構造体P,Rは、基盤部1の盤面に筒体部2を突設して成るスペーサーユニットAを、前後左右及び上下方向に連結することによって組み立てられ、更に、垂直補強用柱部Vと、水平補強用梁部W)とを縦横に配設するようにした枠状構造物Uで構成することに依り、水路部L及び一時貯水部M,Mは安定した形態を保ち、流水に基づく水路側面の削れ、崩壊等が生じることがない。
【0059】本発明は請求項6に記載のような構成、すなわち、枠状構造物U内に配設する垂直補強用柱部Vと水平補強用梁部Wの形成を、互いに連通されかつ縦横に組み込んだ空洞部形成用ユニット内に対する充填物充填に基づき形成するように構成することに依り、作業の重労働性が解消される。すなわち、剛性の補強材を用いた場合、その重量に基づき、力仕事的作業を余儀なくされるが、本発明にあっては充填物の流し込み充填に依存することが出来るから、作業負担の軽減化が図られる。
【0060】本発明は請求項7に記載のような構成、すなわち、垂直補強用柱部Vと水平補強用梁部Wを縦横に形成するための空洞部形成用ユニットとして、柱部構成用矩形枠部と、その端部に連なる水平フランジ部とで構成される枠状体を、所要数に分割形成して成る柱形成用ユニットBと、四隅に立ち上がらせた柱部3と、その下縁に連設する分岐路用底板部とで構成される枠状体を、所要数に分割形成して成り、かつ、上記柱形成用ユニットB上に連結するための分岐路形成用ユニットCと、外向き上縁板部7と垂直板部8と底板部9とで構成される枠状体を、所要数に分割形成して成り、かつ、上記分岐路形成用ユニットCの分岐口に連結するための梁部形成用ユニットD、とで構成することに依り、各ユニットの分割に基づくコンパクト性から、保管作業、輸送作業の容易化、並びに軽量性から、構築作業の簡便化が図られる。
【0061】本発明は請求項8に記載のような構成、すなわち、柱形成用ユニットBと、分岐路形成用ユニットCと、梁部形成用ユニットDとの平面寸法と高さ寸法とを、スペーサーユニットAの平面寸法と高さ寸法に合致させるように構成することに依り、当該各ユニットB,C,Dの組み込みは、これの該当する部分のスペーサーユニットAに代えて行うと言う、当該各ユニットB,C,Dの填め代え的組み込みが果たされる。 従って、作業の迅速化及び簡便化が図られる。
【0062】本発明は請求項9に記載のような構成、すなわち、水路部L及び一時貯水部M,Mを、所定の長さ毎に遮水材r,sを介して各独立するように区画すると共に、当該遮水材r,sには、流水の完全遮断に基づく水流停滞を回避して、逃げ的流水が図られるようにするための、所要の手段を設けるように構成したことに依り、流水及び貯水が、低位部分の水路部L及び一時貯水部M,Mに対し、貯水が、水位差から集中的に流れ込んでしまう、と言うような問題を解消し、各区画部分に均一的流水及び貯水目的が果たされる。
【0063】本発明は請求項10に記載のような構成、すなわち、一時貯水部M,Mの上方部分にガス、水道、電気、電話等の配管または配線を施すための配管部Tを設けることに依り、配管配線のスペース的確保が、隠蔽された状態で果たされる。従って、これら配管等が外部に存在することに依る、外観的見苦しさ性が解消される。
【出願人】 【識別番号】594060118
【氏名又は名称】林 慎一郎
【識別番号】594051976
【氏名又は名称】林 和志郎
【識別番号】594065788
【氏名又は名称】林 宏三郎
【出願日】 平成11年7月13日(1999.7.13)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−26976(P2001−26976A)
【公開日】 平成13年1月30日(2001.1.30)
【出願番号】 特願平11−198665