Warning: copy(htaccessbak): failed to open stream: No such file or directory in /home/jtokkyo/public_html/header.php on line 10
路面の排水構造 - 特開2001−26974 | j-tokkyo
トップ :: E 固定構造物 :: E03 上水;下水

【発明の名称】 路面の排水構造
【発明者】 【氏名】西川 外志三

【要約】 【課題】透水性舗装をした路面の透水層内の水をより円滑に側溝等に流入させることが可能な排水構造を得る。

【解決手段】排水路を形成するコンクリートブロック3の透水層7側の側壁上部に通水孔8を設け、透水層7とその下層6との境界面7aより下方に開口させる。一側面が開放されかつ通水性上面を備えた補助集水箱9を、開放側面下部を通水孔の開口に対向させかつ上面を透水層の下面に対向させて、コンクリートブロックの外側面に添設する。または上記補助集水箱に代えて、補助集水筒13の下端を通水孔に連通させて装着する。補助集水箱ないし筒内に溜った水の落差により通水孔8を通過する水の流速が増加する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 排水路を形成するために埋設されたコンクリートブロック(3)と、透水性舗装により路面に形成された透水層(7)とを備え、コンクリートブロック(3)の透水層(7)側の側壁上部に通水孔(8)を備えている路面の排水構造において、通水孔(8)が透水層(7)とその下層(6)との境界面(7a)より下方に開口しており、一側面が開放されかつ通水性上面を備えた補助集水箱(9)が、開放側面下部を通水孔の開口に対向させかつ上面を透水層の下面に対向させた状態で、コンクリートブロックの外側面に添設されていることを特徴とする、路面の排水構造。
【請求項2】 排水路を形成するために埋設されたコンクリートブロック(3)と、透水性舗装により路面に形成された透水層(7)とを備え、コンクリートブロック(3)の透水層(7)側の側壁上部に通水孔(8)を備えている路面の排水構造において、通水孔(8)が透水層(7)とその下層(6)との境界面(7a)より下方に開口しており、下端が開放されかつ通水性上端面を備えた補助集水筒(13)が、下端を通水孔に連通させかつ上端面を透水層の下面に対向させた状態で、コンクリートブロックの外側面に装着されていることを特徴とする、路面の排水構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、道路や駐車場などの路面の排水構造に関するもので、路面に透水性舗装層が設けられ、かつ路面に一部に側溝用ブロックなどの雨水等の排水のためのコンクリートブロックが埋設されている路面に採用される排水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】路面に降った雨水の排水構造として、古くから側溝が利用されている。側溝は予めU字断面または上面に開口のある逆U字断面に成形された側溝用ブロックを、道路の縁ないし車道と歩道との境界に、ブロックの上面と路面とを一致させて配置することによって形成される。側溝の上面にはスリット状のあるいは格子状の開口が適宜設けられている。従来路面に一般的に用いられているコンクリート舗装やアスファルト舗装は、透水性を備えておらず、路面に降った雨水などは、路面の勾配に沿って流れて側溝の上面に設けられた開口を通って側溝内に流入して排出される。
【0003】このような従来型の排水構造では、降雨時に路面に水が溜まりやすく、また水が溜まらないまでも路面に薄い水の層ができて、路面の摩擦係数を低下させる。そのため、走行する自動車の制動距離が延びたり、旋回時にサイドスリップが生じやすくなり、高速走行時には、いわゆるハイドロプレーン現象が生じで、自動車の安全走行に支障をきたす。また、路面の摩耗や部分改修によって路面に凹所ができると、部分的に水が溜まって、自動車が走行したときにその水が飛散し、歩行者や建物に被害を与えるということが起る。
【0004】このような問題を解決するため、近時路面、特に高速道路や幹線道路などの、自動車が比較的高速で走行する道路の路面を中心に、透水性舗装が採用されるようになってきている。透水性舗装では路面に透水層が形成され、路面に降った雨水は、ただちにこの透水層内に浸透して、路面に水膜を作らない。しかしこの透水層の下には、不透水性の下層が存在しているのが普通であり、特に、従来の舗装面を削って透水性舗装を行った場合などは、下層は全く透水性を備えていないことになる。従って透水層内に浸透した雨水は、路面の勾配に沿って透水層内を横に流れ、従来構造と同様に側溝等に流入して排出されることになる。
【0005】しかし側溝を形成するブロックは、その上面を路面と一致させて、すなわち透水層の表面と一致させて設置されるので、透水層内を流れてきた水は、そのままでは排水用のブロック内に流入することができず、透水層が水で充満されて表面に溢れた水が側溝に流入することとなり、せっかく設けた透水層の作用が、側溝を配置した路側部分では発揮されないこととなり、不合理である。
【0006】この不合理を解消するために、特開平7−310358号公報には、U字溝等を構成するブロックの側壁上部に貫通孔を設けて、この貫通孔の外側面の開口部が、透水性舗装の透水層と不透水層との境目ないしそれより若干下方に位置させるようにした排水構造が提案されている。この構造によれば、道路表面の透水層を流れてきた雨水は、ブロックに設けられた貫通孔を通って、路面に溢れることなく側溝内に流入することとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】側溝を構築するU字溝ブロックなどの側壁は、側方からの土圧に抵抗し、また側溝の上面に作用する自動車の重量などを支持する強度部材となっており、所定の強度を付与するために鉄筋が埋設されている。従ってこの種のブロックの側壁には、あまり大きな孔や多数の孔を設けることができない。また、透水性舗装の透水層の厚さもそれほど厚いものではないため、ブロックに設ける貫通孔は、比較的小径のものになる。また、この貫通孔は、ブロック内の鉄筋との干渉を避けるため及び成形上の都合によって、水平に近い角度で設けられるため、この貫通孔を流れる水の流速もあまり大きくならない。そのためブロックの側壁に設けた貫通孔に大きな集水効果を期待することは、不可能である。
【0008】すなわち上述したような排水構造では、透水性舗装の透水層からU字溝などの排水路内への雨水等の流入部に、大きな集水作用を期待することができず、必要な流路面積を確保するためには、ブロックに通水孔を多数設けなければならないという問題がある。
【0009】この発明は、透水性舗装の透水層内の水を、より円滑に側溝等に流入させることが可能な路面の排水構造を得ることを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1は、排水路を形成するために埋設されたコンクリートブロック3と、透水性舗装により路面に形成された透水層7とを備え、コンクリートブロック3の透水層7側の側壁上部に通水孔8を備えている路面の排水構造において、通水孔8が透水層7とその下層6との境界面7aより下方に開口しており、一側面が開放されかつ通水性上面を備えた補助集水箱9が、開放側面下部を通水孔の開口に対向させかつ上面を透水層の下面に対向させた状態で、コンクリートブロックの外側面に添設されていることを特徴とする、路面の排水構造を提供することにより、上記課題を解決したものである。
【0011】また請求項2は、排水路を形成するために埋設されたコンクリートブロック3と、透水性舗装により路面に形成された透水層7とを備え、コンクリートブロック3の透水層7側の側壁上部に通水孔8を備えている路面の排水構造において、通水孔8が透水層7とその下層6との境界面7aより下方に開口しており、下端が開放されかつ通水性上端面を備えた補助集水筒13が、下端を通水孔に連通させかつ上端面を透水層の下面に対向させた状態で、コンクリートブロックの外側面に装着されていることを特徴とする、路面の排水構造を提供することにより、上記課題を解決している。
【0012】この発明の排水構造では、補助集水箱9や補助集水筒13の上面を、比較的大きな開口面とすることができ、しかもこの補助集水箱ないし筒には重力の作用方向と同方向に水が流下するので、透水層7内を流れてきた水を速やかに補助集水箱ないし筒内に導くことができる。補助集水箱ないし筒内に流入した水は、通水孔8を通ってコンクリートブロック内の排水路に流入する。このとき通水孔8を通過する水の量が十分でなければ、水が補助集水箱ないし筒内に溜り、溜まった水の落差によって通水孔8を通過する水の流速が増加するため、比較的小径の通水孔でより大きな排水作用が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1実施例を示す要部の断面図である。雨水等の排水路1は、蓋2を備えたU字溝ブロック3で形成されている。この実施例のU字溝ブロック3は、両側壁の外面が凹凸のない垂直な一平面となっており、蓋2を支える蓋掛り4は、ブロックの側壁内面に突出している。
【0014】透水性舗装をされた路面5は、不透水性のまたは透水性の小さな下層6の上に透水層7を備えている。前記U字溝ブロック3は、その上面を透水層の上面(路面)5と一致させて埋設されている。
【0015】U字溝ブロック3の側壁上部には、ブロック内の排水路1に向けて若干水勾配をつけた通水孔8が貫通している。この通水孔8は、図2に示すように、ブロックの長手方向に所定の間隔で適宜設けられている。そしてこの通水孔のそれぞれに、その外側開口を覆うように補助集水箱9が、その上面を透水性舗装の透水層7の下面に対向させて設けられている。第1実施例の補助集水箱9は一側面が開放され、その開放面の側辺及び下辺に当接フランジ9aを備え、上面に集水孔9bを備えた箱状の部材で、例えば亜鉛メッキ鋼板で製作されたものである。
【0016】この補助集水箱は、当接フランジ9aをU字溝ブロックの側壁外面に当接させた状態で、その開放側面の下方部が通水孔8の外側開口と対向するように設置する。具体的にはU字溝ブロックを埋設して、下層6の土砂を埋め戻す際に、ブロックの通水孔8の部分に補助集水箱9をあてがって、補助集水箱の周囲に土砂を埋め戻すことにより、ブロック3の側面に補助集水箱9を添設させる。
【0017】このとき図5に示すように、U字溝ブロックの外側面の通水孔8を設けた部分に、補助集水箱9の幅に対応する幅で、上下方向に浅い帯状の溝10を設けることにより、補助集水箱9の横方向のずれやかたがりを防止することができる。補助集水箱9の上下方向の位置は、透水層7の厚さを自由に設定できるように、また下層6の転圧面に多少の凹凸があっても、問題が生じないように、上下位置を規定しない構造が好ましい。
【0018】このようにして、U字溝ブロック3の側面に、補助集水箱9を添設した後、下層6を転圧し、補助集水箱9の上面及び下層6の上面を覆うように、透水層7を形成する。
【0019】降雨等により透水層7に浸透した水は、集水孔9bを通って、補助集水箱9内に流れ、更に通水孔8を通って排水路1に流入する。
【0020】上記実施例の補助集水箱に代えて、図6に示すように、通水孔8に連通した塩ビ管ないし金属管からなる補助集水筒13を設けることもできる。図6の構造では、コンクリートブロックの通水孔8に勾配を設けておき、この勾配のある通水孔8に管状の補助集水筒13を挿通し、斜めに切り落とした形状の上面を透水層7の下面に対向させている。集水筒の他の構造として、L形に屈曲した筒や、上部をラッパ状に広げた筒を挙げることができる。
【0021】透水層7と対向する補助集水筒13の上面には、フィルタシート14を設けて、透水層7を形成する舗装材が補助集水筒13内に侵入しないようにする。
【0022】図7は、補助集水箱をコンクリート成形品とした例を示したもので、一側面と上面を流路15で連通させた直方体形状のコンクリートブロックからなる補助集水箱である。この第3実施例の補助集水箱は、第1実施例の補助集水箱と同様な構造で装着される。透水層7を舗装するとき、流路15に舗装材が侵入しないように、第2実施例の補助集水筒の場合と同様に、上面にフィルタシート14を装着する。
【出願人】 【識別番号】395008218
【氏名又は名称】西川 外志三
【出願日】 平成11年7月14日(1999.7.14)
【代理人】 【識別番号】100078673
【弁理士】
【氏名又は名称】西 孝雄
【公開番号】 特開2001−26974(P2001−26974A)
【公開日】 平成13年1月30日(2001.1.30)
【出願番号】 特願平11−200239