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【発明の名称】 側溝用コンクリートブロック
【発明者】 【氏名】松岡 重吉

【要約】 【課題】土圧による側溝本体ブロックの、移動、転倒あるいは傾き等の動きを確実に防止することができる、強度のある側溝用コンクリートブロックを提供する。

【解決手段】側溝用コンクリートブロック1は、ベースブロック4と、側溝本体ブロック5とからなり、ベースブロック4は、側溝本体ブロック5が載せられる載置部6と、側溝本体ブロック5の側方へと延出される延出部7とからなる。そして、載置部6に取付部8が設けられ、その取付部8に対向位置する被取付部14が、側溝本体ブロック5の両側壁11の下部に設けられている。そして、側溝本体ブロック5をベースブロック4の載置部6に載せて、取付部8および被取付部14を、雄ネジ部材17を利用して連結することにより、側溝本体ブロック5がベースブロック4上に取り付け固定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベースブロックと、そのベースブロックに載せるようにして取り付けられる側溝本体ブロックとからなる側溝用コンクリートブロックにおいて、前記ベースブロックは、前記側溝本体ブロックより幅広に形成されており、前記側溝本体ブロックが載せられる載置部と、その載置部と連続するようにして、前記側溝本体ブロックの側方へと延出される延出部とからなり、前記載置部には、取付部が設けられ、また、前記側溝本体ブロックの下部には、前記取付部に対向位置する被取付部が設けられ、これら取付部および被取付部を連結具で連結することにより、前記側溝本体ブロックが、前記ベースブロック上に取り付け固定されることを特徴とする側溝用コンクリートブロック。
【請求項2】 前記連結具は、前記載置部の板厚方向に延びるようにして、前記取付部と前記被取付部とに通されるとともに、その先端部が、前記側溝本体ブロックの下部もしくは前記載置部に螺着されることを特徴とする請求項1項に記載の側溝用コンクリートブロック。
【請求項3】 前記取付部と前記被取付部との間に、前記連結具の外周部を覆うようにコンクリートもしくはモルタルを流し込むことが可能な、間隙を形成したことを特徴とする請求項2項に記載の側溝用コンクリートブロック。
【請求項4】 前記載置部の下面側には、前記連結具の一端側が露出する、上方に窪む凹部が設けられ、この凹部は、前記載置部に貫通形成された、コンクリートもしくはモルタルの流し込みが可能な連通孔を介して、前記載置部の上面側と連通していることを特徴とする請求項2または3項に記載の側溝用コンクリートブロック。
【請求項5】 前記ベースブロックの上面側に、前記側溝本体ブロックの、少なくとも一方側の側壁の内側壁面または外側壁面に当接される、位置決め突起部を設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の側溝用コンクリートブロック。
【請求項6】 前記側溝本体ブロックは、ほぼ逆U字形状の側溝本体ブロックからなり、前記ベースブロックの載置部には、その載置部に載せられた前記側溝本体ブロックの内部に流し込まれて硬化したコンクリートもしくはモルタルと係合する、凸状または凹状あるいは貫通孔状の係合部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の側溝用コンクリートブロック。
【請求項7】 ベースブロックと、そのベースブロックに載せるようにして取り付けられる側溝本体ブロックとからなる側溝用コンクリートブロックにおいて、前記ベースブロックは、前記側溝本体ブロックより幅広であって、前記側溝本体ブロックが載せられる載置部と、その載置部と連続するようにして、前記側溝本体ブロックの側方へと延出される延出部とからなり、前記載置部に、前記側溝本体ブロックの、少なくとも一方側の側壁を支持して、その側壁本体ブロックの反延出部方向への動きを規制する、支持壁を立設したことを特徴とする側溝用コンクリートブロック。
【請求項8】 前記側溝本体ブロックは、ほぼ逆U字形状の側溝本体ブロックからなり、前記支持壁は、前記一方側の側壁の、前記反延出部方向側の壁面に当接していることを特徴とする請求項7に記載の側溝用コンクリートブロック。
【請求項9】 前記ベースブロックの載置部には、その載置部に載せられた前記側溝本体ブロックの内部に流し込まれて硬化したコンクリートもしくはモルタルと係合する、凸状または凹状あるいは貫通孔状の係合部が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の側溝用コンクリートブロック。
【請求項10】 前記支持壁は、その上方先端部が、前記側溝本体ブロックの側壁の高さに対して、その下端から3分の1以上の高さになるように延びていることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか一項に記載の側溝用コンクリートブロック。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、土留め機能を備えた、側溝用コンクリートブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、道路と、その道路に隣接する田畑のような、高低差のある境界部に配備される、土留め機能を備えた側溝用コンクリートブロックは、側溝本体の下部に一体成形された、側方へと延出する延出部を備えていた。そして、この延出部を道路側の土中に埋設することによって、側溝用コンクリートブロックの土圧による田畑側への移動、転倒あるいは傾き等の動きを防止してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の土留め機能を備えた側溝用コンクリートブロックは、延出部が側溝本体に一体成形されていたので、その側溝用コンクリートブロックを成形する型枠については、それ専用の型枠が必要であり、しかも、延出部を備えない側溝用コンクリートブロックを成形する型枠に比べて大型となるため、その型枠の製造コストが高くなるという問題があった。また、型枠から脱型されたコンクリートブロックは、所定のコンクリート強度を備えるまで、ストックヤードに放置して自然養生する必要があるが、この土留め機能を備えた側溝用コンクリートブロックは、上述した通り、側溝本体ブロック部の下部に一体成形された、側方へと延出する延出部を備えるため、段積みするには不向きな形状であり、しかも、一個当たりの占有面積が大きいので、広大なストックヤードを用意する必要があった。
【0004】そこで、この土留め機能を備えた側溝用コンクリートブロックを、例えば、側溝本体と延出部とに、あるいは、側溝本体とその側壁本体が載るベース部とに分割し、それら側壁本体とその他の部分とを個別に成形してから両者を一体化させるように組み付けることにより、上記問題点を解消する技術が提案されている。しかしながら、側溝本体と延出部とを組み付ける側溝用コンクリートブロックの場合は、それら側溝本体と延出部との一体化が、必ずしも充分でないため、土圧に対する強度に問題があった。また、側溝本体とその側溝本体が載るベース部とを組み付ける側溝用コンクリートブロックの場合は、側溝本体の内外に生コンクリートを打設することによって、前記側溝本体とベース部との一体化を図るものであるため、組み付け作業が面倒であった。また、生コンクリートの打設が現場施工の場合、そのコンクリート強度にばらつきが生じやすく、構造計算上の信頼性に問題があった。
【0005】この発明は、上記した従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、土圧による側溝本体ブロックの、移動、転倒あるいは傾き等の動きを確実に防止することができる、充分な強度を備えた側溝用コンクリートブロックを提供することにある。
【0006】また、この発明の他の目的は、側溝本体ブロックの、その側溝本体ブロックが載るベースブロックへの取り付けが簡単な、側溝用コンクリートブロックを提供することにある。
【0007】また、この発明のさらなる他の目的は、ベースブロックに対する、側溝本体ブロックの位置決めが容易な、側溝用コンクリートブロックを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る側溝用コンクリートブロックは、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、請求項1に記載の発明に係る側溝用コンクリートブロックは、ベースブロックと、そのベースブロックに載せるようにして取り付けられる側溝本体ブロックとからなる。前記ベースブロックは、前記側溝本体ブロックより幅広に形成されており、前記側溝本体ブロックが載せられる載置部と、その載置部と連続するようにして、前記側溝本体ブロックの側方へと延出される延出部とからなり、前記載置部には、取付部が設けられ、また、前記側溝本体ブロックの下部には、前記取付部に対向位置する被取付部が設けられる。そして、これら取付部および被取付部を連結具で連結することにより、前記側溝本体ブロックは、前記ベースブロック上に取り付け固定される。
【0009】このように、側溝本体ブロックをベースブロックの載置部に載せることで、側溝本体ブロックの下部とベースブロックの載置部とが、側壁本体ブロックの幅間の広い区間を備えて互いに当接し、その広い区間を置いて設けられる取付部および被取付部が連結具で連結されることにより、側壁本体ブロックがベースブロック上に簡単に、しかも、安定して堅固に取り付け固定される。
【0010】また、請求項2に記載の発明に係る側溝用コンクリートブロックによれば、前記連結具を、前記載置部の板厚方向に延びるようにして、前記取付部と前記被取付部とに通すとともに、その先端部を、前記側溝本体ブロックの下部もしくは前記載置部に螺着することができる。このように、連結具の先端部が、前記側溝本体ブロックの下部もしくは前記載置部に螺着することによって、それらベースブロックと側溝本体ブロックとが、確実に連結される。
【0011】また、請求項3に記載の発明に係る側溝用コンクリートブロックのように、前記取付部と前記被取付部との間に、前記連結具の外周部を覆うようにコンクリートもしくはモルタルを流し込むことが可能な、間隙を形成するのが望ましい。これにより、連結具の外周部をコンクリートもしくはモルタルで確実に覆うことができて、その連結具が、鉄などの金属からなる場合には、錆による腐食から効果的に守ることができる。
【0012】また、請求項4に記載の発明に係る側溝用コンクリートブロックのように、前記載置部の下面側には、前記連結具の一端側が露出する、上方に窪む凹部が設けられ、この凹部が、前記載置部に貫通形成された、コンクリートもしくはモルタルの流し込みが可能な連通孔を介して、前記載置部の上面側と連通しているのがよい。これにより、載置部の上面側から、連通孔を介して前記凹部にコンクリートもしくはモルタルを流し込むことにより、その凹部に露出する連結具の一端側が、コンクリートもしくはモルタルで覆われる。よって、その連結具が、鉄などの金属からなる場合には、錆による腐食から効果的に守ることができる。
【0013】また、請求項5に記載の発明に係る側溝用コンクリートブロックのように、前記ベースブロックの上面側に、前記側溝本体ブロックの、少なくとも一方側の側壁の内側壁面または外側壁面に当接される、位置決め突起部を設けるのが望ましい。ベースブロックの位置決め突起部が、側溝本体ブロックの、少なくとも一方側の側壁の内側壁面または外側壁面に当接することにより、側溝本体ブロックは、ベースブロック上で位置決めされる。
【0014】また、請求項6に記載の発明に係る側溝用コンクリートブロックのように、前記側溝本体ブロックは、ほぼ逆U字形状の側溝本体ブロックからなり、前記ベースブロックの載置部には、その載置部に載せられた前記側溝本体ブロックの内部に流し込まれて硬化したコンクリートもしくはモルタルと係合する、凸状または凹状あるいは貫通孔状の係合部が設けられているのが望ましい。これにより、側溝本体ブロックの内側に流し込んで硬化したコンクリートもしくはモルタルと、載置部の係合部とが係合して、側溝本体ブロックをベースブロックに、一層強固に取り付けることができる。
【0015】請求項7に記載の発明に係る側溝用コンクリートブロックは、ベースブロックと、そのベースブロックに載せるようにして取り付けられる側溝本体ブロックとからなる。前記ベースブロックは、前記側溝本体ブロックより幅広であって、前記側溝本体ブロックが載せられる載置部と、その載置部と連続するようにして、前記側溝本体ブロックの側方へと延出される延出部とからなる。そして、前記載置部に、前記側溝本体ブロックの、少なくとも一方側の側壁を支持して、その側壁本体ブロックの反延出部方向への動きを規制する、支持壁を立設する。
【0016】側溝本体ブロックに、反延出部方向への土圧がかかっても、側溝本体ブロックの、少なくとも一方側の側壁が、支持壁によって支持されているので、側溝本体ブロックの反延出部方向への動きが規制される。
【0017】また、請求項8に記載の発明に係る側溝用コンクリートブロックによれば、前記側溝本体ブロックは、ほぼ逆U字形状の側溝本体ブロックからなり、前記支持壁は、前記一方側の側壁の、前記反延出部方向側の壁面に当接して、前記反延出部方向側への動きを規制している。
【0018】また、請求項9に記載の発明に係る側溝用コンクリートブロックのように、前記ベースブロックの載置部には、その載置部に載せられた前記側溝本体ブロックの内部に流し込まれて硬化したコンクリートもしくはモルタルと係合する、凸状または凹状あるいは貫通孔状の係合部が設けられているのが望ましい。これにより、側溝本体ブロックの内側に流し込んで硬化したコンクリートもしくはモルタルと、載置部の係合部とが係合して、側溝本体ブロックをベースブロックに、固定するように取り付けることができる。
【0019】また、請求項10に記載の発明に係る側溝用コンクリートブロックのように、前記支持壁は、その上方先端部が、前記側溝本体ブロックの側壁の高さに対して、その下端から3分の1以上の高さになるように延びているのが好ましい。
【0020】側溝本体ブロックにかかる土圧の合力は、側溝本体ブロックに対して、その側壁の下端からほぼ3分の1の高さ位置に作用するため、支持壁の上方先端部が、側溝本体ブロックの側壁に対して、その下端から3分の1以上の高さに延びることによって、側溝本体ブロックの土圧による動きを確実に防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る側溝用コンクリートブロックの第一の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】図中符号1は、例えば、道路2と、その道路2に隣接する田畑3のような、高低差のある境界部Kに配備される、土留め機能を備えた側溝用コンクリートブロックであって、ベースブロック4と、そのベースブロック4に載せるようにして取り付けられる、ほぼ逆U字形状の側溝本体ブロック5とからなる。
【0023】ベースブロック4は、側溝本体ブロック5の長手方向の長さとほぼ同じ長さで、かつ、その側溝本体ブロック5より幅広に形成された、平面視矩形状の板状体からなり、その長手方向の一方の辺4aに沿うようにして側溝本体ブロック5が載せられる載置部6と、その載置部6と連続するようにして、側溝本体ブロック5の側方へと延出される、延出部7とからなる。
【0024】載置部6には、取付部8、8が、その載置部6に載せられる側溝本体ブロック5の両側壁11、11のほぼ真下に位置するように、例えば、その長手方向の両端部に計4個所設けられている。これら取付部8、8には、後述する連結具としての雄ネジ部材17、17(図示実施の形態においては、鉄などの金属からなる締付けボルト)の雄ネジ部17b、17bが通される貫通孔8a、8aが、前記載置部6の板圧方向に延びて、その載置部6を貫通するように形成されている。また、これら取付部8、8の真下の、載置部6の下面6a側には、前記貫通孔8a、8aが開口する、上方に窪む凹部9、9が設けられている。そして、これら凹部9、9の凹面9a、9aには、前記貫通孔8a、8aに通された雄ネジ部材17、17の軸頭部17a、17aが当て止めされて、外部に露出している。また、載置部6には、それら凹部9、9と、載置部6に載せられる側溝本体ブロック5の内側である前記載置部6の上面6b側とを個別に連通させる、連通孔10、10が貫通形成されている。これら連通孔10、10を介して、載置部6の上面6b側から各凹部9、9に、コンクリートもしくはモルタルを流し込むことが可能になっている。
【0025】また、載置部6の上面6b側の、各連通孔10、10が開口する近傍、詳しくは、前記上面6b側の長手方向の両端部には、側溝本体ブロック5の両側壁11、11の内側壁面11a、11aにそれぞれ当接される、位置決め突起部12、12が、計4個突設されている。そして、これら突起部12、12と、側溝本体ブロック5の両側壁11、11の内側壁面11a、11aとが当接することによって、側溝本体ブロック5は、載置部6の所定の位置(図示実施の形態においては、側溝本体ブロック5が、ベースブロック4の長手方向の一辺の辺4aにぴったり沿うように設置される位置)に位置決めされるようになっている。また、載置部6の上面6b側の幅方向のほぼ中央には、縦断面円弧状に窪むように形成された、凹状の係合部13が、長手方向に延びるように設けられており、この係合部13内には、一定の間隔をおいて、立ち壁13aが立設されている。そして、側溝本体ブロック5の内側に流し込んで硬化したコンクリートもしくはモルタルNと、前記各係合部13とが係合するようになっている。
【0026】側溝本体ブロック5の下部でもある、両側壁11、11の下部には、側溝本体ブロック5を載置部6に載せたときに、その載置部6の取付部8、8に対向位置する被取付部14、14が設けられている。これら被取付部14、14には、雄ネジ部材17、17の雄ネジ部17b、17bと螺合する雌ネジ部14b、14bが内周部に螺設された、インサート14a、14aが埋設されている。そして、側溝本体ブロック5の上壁15には、グレーチング(図示せず)を載せる段部16a、16aを備えた、開口部16が形成されている。
【0027】そして、以上の構成からなるベースブロック4および側溝本体ブロック5は、ベースブロック4の取付部8および側溝本体ブロック5の被取付部14が、連結具としての雄ネジ部材17で連結されることにより、側溝本体ブロック5がベースブロック4上に取り付け固定されるが、ここで、その取り付けについて説明する。
【0028】まず、取付部8、8と被取付部14との間に座金等のスぺーサG、Gを介在させるようにして、側溝本体ブロック5を、ベースブロック4の載置部6に載せる。このとき、側溝本体ブロック5は、両側壁11、11の内側壁面11a、11aが、載置部6の位置決め突起部12、12と当接することにより、ベースブロック4に対して位置決めされる。次に、雄ネジ部材17の雄ネジ部17b、17bを、ベースブロック4の凹部9、9から、取付部8、8の貫通孔8a、8aとスぺーサG、G(図示実施の形態においては平座金)とに通してから、被取付部14、14のインサート14a、14aにねじ込む。すると、連結具の一端側である、雄ネジ部材17の軸頭部17a、17aが、凹部9、9の凹面9a、9aに当て止めされて、それら軸頭部17a、17aが凹部9、9に露出されるとともに、雄ネジ部17b、17bの先端部が、側溝本体ブロック5の下部に位置する、被取付部14、14に埋設されたインサート14a、14aに螺着される。また、前記取付部8、8と前記被取付部14、14との間には、スぺーサG、Gが入れられているので、それら取付部8、8と被取付部14、14との間に、雄ネジ部材17の雄ネジ部17b、17bの外周部を覆うように、コンクリートもしくはモルタルを流し込むことが可能な、間隙18、18が形成される(図2および図4参照)。
【0029】そして、側溝本体ブロック5の内部、すなわち、載置部6の上面6bに、コンクリートを流し込む。すると、そのコンクリートもしくはそのコンクリートのモルタル分は、載置部6の上面6b側から、連通孔10、10を介して各凹部9、9に流れ込むとともに、取付部8、8と被取付部14、14との間の間隙18、18に流れ込み、また、載置部6の係合部13にも流れ込む。その結果、前記凹部9、9に露出する雄ネジ部17b、17bの軸頭部17a、17aと、取付部8、8と被取付部14、14とに通された雄ネジ部17b、17bの外周部とが、硬化したコンクリートもしくはモルタルNで確実に覆われる。また、硬化したコンクリートもしくはモルタルNと載置部6の係合部13とが係合するので、その硬化したコンクリートもしくはモルタルNを介して、側溝本体ブロック5は、ベースブロック4に、一層強固に取り付けられる。なお、側溝本体ブロック5のベースブロック4への取り付け固定に関しては、ベースブロック4および側溝本体ブロック5の製造工場で行ってもよいし、それ以外の場所、例えば、この側溝用コンクリートブロック1の設置現場にて行ってもよい。
【0030】なお、ベースブロック4の延出部7は、道路2側の土中に埋設され、また、側溝本体ブロック5の段部16a、16aには、グレーチング(図示せず)が載せられる。
【0031】この第一の実施の形態に示す側溝用コンクリートブロック1によれば、載置部6の上面6b側には、側溝本体ブロック5の位置決めをする、位置決め突起部12、12が設けられているので、側溝本体ブロック5をベースブロック4に載せる際の、側溝本体ブロック5の位置決めが容易となる。また、側溝本体ブロック5をベースブロック4の載置部6に載せることで、側溝本体ブロック5の下部とベースブロック4の載置部6とが、スぺーサGを介して、側壁本体ブロック5の幅間の広い区間を備えて互いに当接し、その広い区間を置いて設けられた取付部8、8および被取付部14、14が、雄ネジ部材17、17の螺着によって連結されるので、側溝本体ブロック5がベースブロック4上に、簡単に、しかも安定して堅固に取り付け固定される。したがって、土圧による側溝本体ブロック5の、移動、転倒あるいは傾き等の動きを確実に防止することができる。
【0032】また、取付部8、8および被取付部14、14を雄ネジ部材17、17で連結したときに、側溝用コンクリートブロック1の表面に露出する部分あるいは水が浸入する可能性のある部分でもある、雄ネジ部材17、17の軸頭部17a、17aと雄ネジ部17b、17bの外周部とが、コンクリートもしくはモルタルで覆われるので、それら雄ネジ部材17、17が、鉄などの金属からなる場合、錆による腐食から守られ、それらの劣化が効果的に防止される。しかも、側溝本体ブロック5の内側にコンクリート流し込むことで、凹部9、9および間隙18、18へとコンクリートもしくはそのコンクリートのモルタル分を流し込むことができるので、施工性に優れる。また、雄ネジ部17b、17bは、道路2あるいは田畑3の土中に浸透する水等の浸入の比較的少ない、側溝本体ブロック5の下部側で、取付部8、8および被取付部14、14を連結するので、一層錆びにくく劣化しにくい。また、側溝本体ブロック5の内側に流し込まれて硬化するコンクリートもしくはモルタルNと、載置部6の係合部13とが係合するので、その硬化したコンクリートもしくはモルタルNを介して、側溝本体ブロック5をベースブロック4に、一層強固に取り付けることができる。
【0033】図5および図6は、この発明に係る側溝用コンクリートブロックの第二の実施の形態を示すものである。この第二の実施の形態の側溝用コンクリートブロック21は、第一の実施の形態と同様に、境界部Kに配備される、土留め機能を備えた側溝用コンクリートブロック21であり、以下、第一の実施の形態の側溝用コンクリートブロック1と異なる点を主に説明する。
【0034】側溝用コンクリートブロック21は、ベースブロック22と、そのベースブロック22に載せるようにして取り付けられる、ほぼU字形状の側溝本体ブロック23とからなる。そして、ベースブロック22は、側溝本体ブロック23の長手方向の長さとほぼ同じ長さで、かつ、その側溝本体ブロック23より幅広に形成された、平面視矩形状の板状体からなり、上面24bがほぼ平らに形成された、側溝本体ブロック23が載せられる載置部24と、その載置部24と連続するようにして、側溝本体ブロック23の側方へと延出される、延出部25とからなる。
【0035】載置部24には、第一の実施の形態と同様に、側溝本体ブロック23の両側壁39、39のほぼ真下に位置するように、その長手方向の両端部に取付部26、26が計4個所設けられており、これら取付部26、26には、連結具としての雄ネジ部材30、30の雄ネジ部30b、30bが通される、貫通孔26a、26aが形成されている。また、これら取付部26、26の真下の、載置部24の下面24a側には、前記貫通孔26a、26aが開口する、上方に窪む凹部27、27が設けられている。そして、これら凹部27、27の凹面27a、27aには、前記貫通孔26a、26aに通された雄ネジ部材30、30の軸頭部30a、30aが当て止めされて、外部に露出している。
【0036】側溝本体ブロック23の下部である、底壁29には、載置部24の取付部26、26に対向位置する、被取付部28、28が設けられており、それら被取付部28、28には、雌ネジ部が螺設されたインサート28a、28aが埋設されている。そして、側溝本体ブロック23は、上方に開口しており、その両側壁39、39の上部には、側溝蓋Fを載せる段部40a、40aが形成されている。
【0037】そして、前記取付部26、26と前記被取付部28、28とを対向させるようにして、側溝本体ブロック23を、ベースブロック22の載置部24に載せ、その後、第一の実施の形態の同様に、取付部26、26および被取付部28、28を、雄ネジ部材30にて連結し、側溝本体ブロック23をベースブロック22に取り付け固定する。そして、凹部27、27に、コンクリートもしくはモルタルを流し込み、軸頭部30a、30aを硬化したコンクリートもしくはモルタルNで覆う。
【0038】この第二の実施の形態示す側溝用コンクリートブロック21によれば、ベースブロック22に、ほぼU字形状の側溝本体ブロック23を載せるようにして取り付け固定することができる。また、載置部24の上面24bがほぼ平らに形成されているので、側溝本体ブロックの下部に、載置部24の取付部26、26に対向位置する被取付部28、28が設けられていれば、ほぼU字形状だけでなく、その他の形状、例えば、第一の実施の形態のようなほぼ逆U字形状の側溝本体ブロック5や箱型形状(暗渠型)の側溝本体ブロックの取り付け固定もできる。
【0039】図7ないし9は、この発明に係る側溝用コンクリートブロックの第三の実施の形態を示すものである。この第三の実施の形態の側溝用コンクリートブロック31は、第一の実施の形態と同様に、境界部Kに配備される、土留め機能を備えた側溝用コンクリートブロック31であって、ベースブロック32と、そのベースブロック32に載せるようにして取り付けられる、ほぼ逆U字形状の側溝本体ブロック33とからなる。
【0040】ベースブロック32は、側溝本体ブロック33の長手方向の長さとほぼ同じ長さで、かつ、その側溝本体ブロック33より幅広に形成された、平面視が矩形状であって、その中央部の縦断面がL字状の板状体からなり、側溝本体ブロック33が載せられる載置部34と、その載置部34と連続するようにして、側溝本体ブロック33の側方へと延出される、延出部35とから構成されている。
【0041】載置部34の反延出部方向側の幅方向の端部には、前記側溝本体ブロック33の、反延出部方向側に位置する側壁36の外側壁面36aに当接するように、前記載置部34の長手方向に延びるように立設された、支持壁37が形成されている。この支持壁37は、前記側壁36の外側壁面36aに当接することで、側壁本体ブロック33の反延出部方向への動きを規制するものであって、その上方先端部37aが、側溝本体ブロック33の側壁36の高さLに対して、その下端からほぼ3分の1以上の高さL1になるように立設されている。また、載置部34の幅方向のほぼ中央には、載置部34を板圧方向に貫通形成した、貫通穴状の係合部38、38が、載置部34の長手方向のほぼ中央と両端部とにそれぞれ設けられている。
【0042】そして、側溝本体ブロック33を、その側壁36の外側壁面36aが、前記支持壁37に当接するようにして、載置部34に載せ、その後、側溝本体ブロック33の内側に、コンクリートもしくはモルタルを流し込んで硬化させる。
【0043】この第三の実施の形態に示す側溝用コンクリートブロック31によれば、ベースブロック32に側溝本体ブロック33を載せることで、側溝本体ブロック33に、反延出部方向への土圧がかかっても、側溝本体ブロック33の反延出部方向への動きを規制することができ、しかも、側溝本体ブロック33のベースブロック32への取り付けに際し、特別な取り付け作業は不要である。また、側溝本体ブロック33にかかる土圧の合力は、側溝本体ブロック33に対して、その側壁の下端からほぼ3分の1の高さ位置に作用するが、支持壁37の上方先端部37aは、側溝本体ブロック33の側壁36の高さLに対して、その下端からほぼ3分の1以上の高さL1に延びているので、側溝本体ブロック33の土圧による動きを確実に防止することができる。また、側溝本体ブロック33の内側に流し込まれて硬化したコンクリートもしくはモルタルと、載置部34の各係合部38、38とが係合するので、その硬化したコンクリートもしくはモルタルNを介して、側溝本体ブロック33をベースブロック32に、固定するように取り付けることができる。
【0044】なお、本発明に係る側溝用コンクリートブロックは、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、第一の実施の形態においては、取付部8、8と被取付部14、14との間にスペーサGを入れて間隙18、18を形成したが、雄ネジ部材17の雄ネジ部17bの外周部を覆うようにコンクリートもしくはモルタルを流し込むことが可能であればどのような構造からなるものであってもよく、例えば、雄ネジ部17bの外周部が露出するように、側壁11の内側壁面11aまたは外側壁面11bに、コンクリートもしくはモルタルを流し込むことが可能な凹部を設けるものであってもよい。
【0045】また、位置決め突起部12は、側溝本体ブロック5の側壁11の外側壁面11bに当接するものであってもよく、また、内側壁面11aおよび外側壁面11bのそれぞれに当接する位置決め突起部12を、ベースブロック4の上面側にそれぞれ設けるようにしてもよい。
【0046】また、第一および第二の実施の形態においては、取付部8、26には貫通孔8a、26aが形成され、被取付部14、28にはインサート14a、28aが埋設されているが、取付部および被取付部を連結具で連結するものであれば、上述した以外の形態であっても構わない。例えば、被取付部14、28に連結具としての雄ネジ部材(この場合、露出部分の先端部に雄ネジが螺設されているもの)を突設し、取付部8、26の貫通孔8a、26aに通した後で、その雄ネジ部材の先端部に、凹部9、27側からナットを締め付けて、載置部6、24に螺着させるものであってもよい。また、同じく第一および第二の実施の形態において、、取付部8、26に、雌ネジを螺設したインサート14a、28aを埋設し、また、両側壁11、11、39、39の真下の位置を避けるように形成した被取付部14、28(側壁11、11の内側もしくは外側に、ならびに、側壁39、39の外側に、突出位置するように被取付14、28を一体形成した場合も含む。)に、貫通孔を形成してもよい。この場合、連結具としての雄ネジ部材17、30の雄ネジ部17b、30bを、側溝本体ブロック5、23の内側もしくは外側から、前記被取付部14、28の前記貫通孔に通すとともに、その先端部を、取付部8、26のインサート14a、28aに螺着させる。また、同じく第一および第二の実施の形態においては、取付部8、26および被取付部14、28(側壁11、11の内側もしくは外側に、ならびに、側壁39、39の外側に、突出位置するように被取付14、28を一体形成した場合も含む。)の双方に、貫通孔を形成してもよい。この場合、取付部8、26および被取付部14、28の貫通孔に、雄ネジ部材17、30の雄ネジ部17b、30bを挿通させるとともに、その挿通させた雄ネジ部17b、30bの先端部にナットを締め付けることにより、載置部6、24または側溝本体ブロック5、23の下部に、前記雄ネジ部材17、30を螺着させるようにしてもよい。
【0047】また、第三の実施の形態においては、ベースブロック32の載置部34には、ほぼ逆U字形状の側溝本体ブロック33が載せられているが、支持壁37が、側壁本体ブロック反延出部方向への動きを規制するように支持できれば、そのベースブロック32の載置部34には、その他の形状、例えば、ほぼU字形状や箱型形状(暗渠型)等の、側溝本体ブロックを載せてもよい。また、支持壁37は、少なくとも一方側の側壁37の、反延出部方向側の壁面に当接していればよく、例えば、延出部方向側に位置する側壁36の内側壁面36bに当接するように、載置部34の延出部方向側に立設されたものであってもよい。
【0048】また、側溝ブロック33が設置される現場条件によっては、支持壁37は、その上方先端部37aが、側溝本体ブロック33の側壁36の高さLに対して、その下端から3分の1未満の高さ位置にあってもよい。また、支持壁37は、図示実施の形態にあっては、載置部34の端部において、その長手方向の中央部分に立設されているが、その長手方向のすべてに渡って立設されたものであってもよく、また、前記長手方向の両端部に分けて立設するなど、複数に分割して立設されるようなものであってもよい。
【0049】また、第一および第三の実施の形態においては、載置部6、34の係合部13、38の形状は、上述した形状に限定されず、どのような形状であってもよい。例えば、第一の実施の形態の載置部6には、係合部13に代えて貫通状の係合部を設けてもよく、第三の実施の形態の載置部34には、係合部38に代えて凹状の係合部13を設けてもよい。あるいは、載置部6、34に突設された凸状の係合部であってもよい。なお、載置部6、34の係合部13、38は、必ずしも設ける必要がない。
【0050】また、第一ないし第三の実施の形態においては、載置部6、24、34および延出部7、25、35の形状は、図示した形状以外の形状であってもよく、特に限定されない。
【0051】
【発明の効果】請求項1および2に記載された側溝用コンクリートブロックによれば、ベースブロック側の取付部と側溝本体ブロック側の被取付部とが連結具で連結されることにより、側壁本体ブロックがベースブロック上に簡単に、しかも、安定的に堅固に取り付け固定され、充分な強度を備えた側溝用コンクリートブロックを提供することができる。
【0052】また、請求項3および4に記載された側溝用コンクリートブロックによれば、加えて、連結具の劣化を効果的に防止することができる。
【0053】また、請求項5に記載された側溝用コンクリートブロックによれば、加えて、側溝本体ブロックをベースブロックに載せる際の、側溝本体ブロックの位置決めが容易となる。
【0054】また、請求項6に記載された側溝用コンクリートブロックによれば、加えて、側溝本体ブロックの内側に流し込まれるコンクリートを介して、側溝本体ブロックをベースブロックに、一層強固に取り付けることができる。
【0055】請求項7および8に記載された側溝用コンクリートブロックによれば、ベースブロックに側溝本体ブロックを載せることで、ベースブロックの支持壁が、側溝本体ブロックの土圧による動きを規制することができるので、側溝本体ブロックのベースブロックへの取り付けが簡単である。
【0056】また、請求項9に記載された側溝用コンクリートブロックによれば、加えて、側溝本体ブロックの内側に流し込まれるコンクリートを介して、側溝本体ブロックをベースブロックに、固定されるように取り付けることができる。
【0057】また、請求項10に記載された側溝用コンクリートブロックによれば、加えて、側溝本体ブロックの土圧による動きを確実に防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000187600
【氏名又は名称】松岡コンクリート工業株式会社
【出願日】 平成11年7月6日(1999.7.6)
【代理人】 【識別番号】100079968
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 光司
【公開番号】 特開2001−20367(P2001−20367A)
【公開日】 平成13年1月23日(2001.1.23)
【出願番号】 特願平11−192387