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舗装道路用排水管 - 特開2001−20363 | j-tokkyo
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【発明の名称】 舗装道路用排水管
【発明者】 【氏名】久保 幸一

【氏名】山田 廣徳

【要約】 【課題】優れた耐久性と剛性を有すると共に、取扱いが容易で施工性が良好であり、かつ再利用が可能な合成樹脂製舗装道路用排水管を提供する。

【解決手段】本発明の舗装道路用排水管10は、道路舗装材と共に埋設され、この道路舗装材が吸収した水分を回収して排水マスまで案内する配水管であって、この排水管を、合成樹脂線状体を連続螺旋状に成形したコイル1により構成したことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 道路舗装材と共に埋設され、この道路舗装材が吸収した水分を回収して排水マスまで案内する配水管であって、この排水管を、合成樹脂線状体を連続螺旋状に成形したコイルにより構成したことを特徴とする舗装道路用排水管。
【請求項2】 前記排水管を、前記コイルを不織布により上下からサンドイッチ状に挟み込んで構成したことを特徴とする請求項1に記載の舗装道路用排水管。
【請求項3】 前記排水管を、前記コイルの外周に不織布を巻き付けて構成したことを特長とする請求項1に記載の舗装道路用排水管。
【請求項4】 前記コイルの圧縮応力が500N/cm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の舗装道路用排水管。
【請求項5】 前記コイルのコイルピッチが、このコイルを構成する合成樹脂線状体の線径以上、線径の5倍以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の道路舗装用排水管。
【請求項6】 前記コイルを構成する合成樹脂線状体の線径が1mm以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の道路舗装用排水管。
【請求項7】 前記コイルを構成する合成樹脂線状体が、単線、単線に撚りをかけた捩じり線および複数本の単線を撚り合わせた撚り線から選ばれたいずれかであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の道路舗装用排水管。
【請求項8】 前記コイルを構成する合成樹脂線状体の断面形状が丸断面もしくは異形断面であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の道路舗装用排水管。
【請求項9】 前記コイルを構成する合成樹脂線状体の素材がポリエステル系ポリマであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の道路舗装用排水管。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舗装道路の排水設備として使用される排水管に関し、さらに詳しくは、優れた耐久性と施工性を有すると共に、取扱いが容易で施工性が良好であり、かつ舗装材の再利用が可能な合成樹脂製舗装道路用排水管に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の道路舗装においては、道路舗装材として透水性のアスファルトコンクリート(アスコン)を使用し、この道路舗装材の内部に金属製コイル、フレキシブルダクトおよび合成樹脂製編組物などからなる排水管を直接埋設することにより、アスコン内部に浸透した雨水を排水管に吸収させ、この排水管を経て排水マス(側溝)に案内することからな排水方式が採用されつつある。
【0003】そして、この種の排水方式に採用される排水管に対する要求性能としては、まず第1に、排水路となる空間が必要であり、水が浸透する開口部と水が流れる連続した空間を持つことが挙げられる第2に、埋め込みや表面を固める際にかかる荷重に耐える剛性が必要である。
【0004】第3に、施工搬入がしやすく、道路底面の曲面部分などへの施工の自在性が要求される。
【0005】第4に、道路舗装においては、道路の改修の都度、舗装面を部分的に切断して改修工事を実施したり、また舗装全面を掘り起こして改修工事を実施するのが通例であることから、これら改修工事の際の切断や掘り起こしが容易にできることと、舗装材の再利用が可能であることが要求される。
【0006】これらすべての要求事項を兼ね備えた排水管は生まれておらず、高い剛性を要する排水ドレン管には金属材料からなる円筒材料を埋設せざるを得なくなるのが一般的でありしかるに、従来の金属製コイルからなる排水管では、錆や腐蝕を生じやすく、耐久性に劣るばかりか、施工後の改修時にカッターが金属面に当たり切断できなくなるといったトラブルが発生したり、補修すべき舗装面の砕石が金属に絡み細かくできないため、舗装材の再利用ができないといった問題があった。
【0007】また、フレキシブルダクトや合成樹脂製編組物からなる排水管では、その材料の剛性や圧縮強度が不足することから、使用個所が限定されるばかりか、コストが高くなって経済的でないという問題があった。
【0008】したがって、上記した要求性能をすべて満足する排水管はいまだに実現されておらず、高い剛性を要する排水ドレン管には、高コストでしかも耐久性に劣る金属材料からなる円筒材料を埋設しているのが一般的であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果達成されたものである。
【0010】したがって、本発明の目的は、優れた耐久性と剛性を有すると共に、取扱いが容易で施工性が良好であり、かつ舗装材の再利用が可能な合成樹脂製舗装道路用排水管を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明の舗装道路用排水管は、道路舗装材と共に埋設され、この道路舗装材が吸収した水分を回収して排水マスまで案内する配水管であって、この排水管を、合成樹脂線状体を連続螺旋状に成形したコイルにより構成したことを特徴とする。
【0012】なお、本発明の舗装道路用排水管においては、前記排水管を前記コイルを不織布により上下からサンドイッチ状に挟み込んで構成したこと、前記排水管を前記コイルの外周に不織布を巻き付けて構成したこと、前記コイルの圧縮応力が500N/cm以上であること、前記コイルのコイルピッチがこのコイルを構成する合成樹脂線状体の線径以上線径の5倍以下であること、前記コイルを構成する合成樹脂線状体の線径が1mm以上であること、前記コイルを構成する合成樹脂線状体が、単線、単線に撚りをかけた捩じり線および複数本の単線を撚り合わせた撚り線から選ばれたいずれかであること、前記コイルを構成する合成樹脂線状体の断面形状が丸断面もしくは異形断面であること、および前記コイルを構成する合成樹脂線状体の素材がポリエステル系ポリマであることが好ましい条件であり、これらの条件を適用することにより、一層優れた効果の取得を期待することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形態を参照して具体的に説明する。
【0014】図1は本発明の舗装道路用排水管の一例を示す正面図、図2は同じく他の一例を示す斜視図、図3は同じくその他の一例を示す断面図、図4は本発明の舗装道路用排水管を舗装路内部に埋設した縦断面図、図5は同じく横断面図である。
【0015】図1に示したように、本発明の舗装道路用排水管10は、合成樹脂線状体を連続螺旋状に成形したコイル1を基本構造とするものであり、軽量で錆や腐蝕を生じることがなく、適度の剛性を有することから施工性が良好であり、さらには舗装材の再利用が可能であることを特徴とするものである。
【0016】本発明において、コイル1の素材として使用される合成樹脂には特に限定はなく、繊維形成性の熱可組成樹脂、例えばポリエステル、ポリプロピレンおよびポリアセタールなどを使用することができるが、中でもポリエステル系ポリマの使用が最適である。
【0017】ポリエステル系ポリマの具体例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートまたはこれらにアジピン酸、イソフタル酸、イソフタル酸スルホネートおよびポリエチレングリコールなどの第三成分を共重合した共重合などがあげられるが、特にポリエチレンテレフタレートが好ましく使用される。
【0018】そして、本発明で用いる合成樹脂製コイルは、上記熱可塑性樹脂を通常の溶融紡糸方法によって紡糸・延伸することにより得られた線状体(モノフィラメント)を、コイル加工することにより製造される。
【0019】ここで、本発明の目的を達成するためには、コイルの圧縮応力が500N/cm以上であることが好ましい。その理由は、コイルを道路舗装材中に埋設した場合にかかる荷重に十分耐える剛性を確保するためである。コイルの圧縮応力が500N/cm未満の場合には、埋設した排水管に変形やねじれを生じ、排水能力の低下を招くことがあるため好ましくない。
【0020】また、本発明の排水管を構成するコイルのコイルピッチは、このコイルを構成する合成樹脂線状体の線径以上線径の5倍以下であることが望ましい。その理由は、舗装道路に浸み込んだ雨水を、コイルの目開き部分よりコイル内部に集め、さらにはこの雨水をコイル内部の連続した空間を通じて排水マスに案内することを可能とするためである。
【0021】さらに、コイルを構成する合成樹脂線状体の線径は1mm以上、特に2〜3mmであることが望ましい。その理由は、排水管用コイルとして適度な硬さ、強さおよび圧縮応力を確保するためである。
【0022】加えて、コイルを構成する合成樹脂線状体として、単線、単線に撚りをかけた捩じり線および複数本の単線を撚り合わせた撚り線から選ばれたいずれかを用いることや、合成樹脂線状体の断面形状として丸断面もしくは異形断面を選択することによって、コイルの剛性、圧縮応力、柔軟性、および雨水の浸透性などを適宜調節することが可能である。
【0023】本発明の舗装道路用排水管は、上記コイルをそのまま使用することも可能であるが、図2および図3に示す実施形態とすることによって、排水管に対する雨水の浸透度合いを更に改善することができる。
【0024】すなわち、図2に示した態様は、合成樹脂製コイル1を不織布2により上下からサンドイッチ状に挟み込んで排水管を構成したものであり、図3に示した態様は、合成樹脂製コイル1の外周に不織布2を巻き付けて構成したものであり、このようにこと、コイル1と不織布2の二重構造にすることによって、雨水の濾過および浸透精度が高くなり、一層優れた排水性の確保が可能となるのである。
【0025】次に、本発明の舗装道路用排水管の使用態様について、図4および図5にしたがって説明する。
【0026】図4および図5に示したように、本発明の舗装道路用排水管10は、表土を押し固めた基盤(図示せず)上に、舗装道路20と平行になるように配置されて、排水マス40まで延線配置されている。
【0027】そして、排水管10の上には透水アスコン30を何層にも塗りかためることによって透水性アスファルト舗装が完成している。
【0028】ここで、舗装道路用排水管10は一定ピッチに目開きしているため、舗装道路20から浸み込んだ雨水は、合成樹脂製コイルの目開き部分よりコイル内部に集められ、コイル内部の連続した空間を通り排水マス40に集められ、最終的には図示していない側溝を経て排水される。
【0029】上記の実施態様によれば、本発明の舗装道路用排水管10は合成樹脂製コイルから構成されていることによって軽量であるため、取り扱いやすく施設作業性が優れている。
【0030】また、合成樹脂製のコイルは、螺旋状に適宜ピッチで並んだ多数のループによって上部舗装面を支持するため、これら多数の螺旋状ループが舗装面の押圧力を分散させ、局部的な集中を起こすことがなく、耐久性を向上させることができる。
【0031】さらに、合成樹脂製コイルは、曲面への施設が極めて容易であり、折り曲げなどの事前準備を必要とせず、現場で曲面に沿わせるだけで施工が完了するといった利点がある。
【0032】加えて、本発明の舗装道路用排水管は、合成樹脂製コイルが舗装の押圧力を多数のループに分散させるようにしているため、それ自体が高い圧縮応力に耐えることができ、さらには舗装面の補修時の路面カット時には容易にカットできて、何ら障害にはならないばかりか、砕石回収によりアスファルト面を再利用する場合においても障害にはならないため取り扱いが容易である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、上述したように本発明の舗装道路用排水管は、優れた耐久性と施工性を有すると共に、取扱いが容易で施工性が良好であり、かつ舗装材の再利用が可能であることから、従来の金属コイル、フレキシブルダクトおよび合成樹脂製編組物などからなる排水管に比較して、はるかに優位な効果を奏するものである。
【出願人】 【識別番号】000219288
【氏名又は名称】東レ・モノフィラメント株式会社
【出願日】 平成11年7月5日(1999.7.5)
【代理人】 【識別番号】100093665
【弁理士】
【氏名又は名称】蛯谷 厚志
【公開番号】 特開2001−20363(P2001−20363A)
【公開日】 平成13年1月23日(2001.1.23)
【出願番号】 特願平11−190128