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【発明の名称】 ブロック固定用金具、取付用部材及びブロックを基礎部に固定する方法。
【発明者】 【氏名】青山 秀樹

【氏名】斉藤 薫

【要約】 【課題】本発明者が解決しようとする課題は、U字側溝ブロック等を水平方向及び上下方向を問わず強固かつ確実に固定することができるブロック固定用金具及びブロックを基礎部に固定する方法の提供及び現場打ちコンクリートの打設前であればブロックを設置する工程の前後を問わず取り付けることができ、作業が容易かつ、作業時間を短縮することができるブロック固定用金具、取付部材及びブロックを基礎部に固定する方法をも提供すること。

【解決手段】ブロックに直接固定される基部20とその基部20からブロックの周囲に延設される延設部30とを備えている。そして、この延設部30にコンクリートを打設して、延設部30とコンクリートとを固定することにより、この延設部30を固定しているブロック10自体をも確実に固定させることとした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 擁壁或いは側溝等のコンクリート製のブロックを基礎部に固定するための金具であって、硬質材からなる基部と、該基部から延設された硬質材からなる延設部とを備えて成り、前記基部がブロックの側面又は底面に取着されるとともに、前記延設部がブロック固定用コンクリートの打設位置に配設されることを特徴とする、ブロック固定用金具。
【請求項2】 基部が板材を折曲げて形成されており、該基部の折曲げ部分をブロックから突出させることを特徴とする請求項1に記載のブロック固定用金具。
【請求項3】 延設部が複数個であることを特徴とする請求項1又は2に記載のブロック固定用金具。
【請求項4】 延設部が基部の両側に設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のブロック固定用金具。
【請求項5】 請求項1から4の何れかに記載のブロック固定用金具をブロックに取付けるために使用される取付用部材であって、前記ブロック固定用金具に設けられた取付用孔部に挿通して該ブロック固定用金具をブロックに取付けると同時に、請求項1から4の何れかに記載の延設部を形成することを特徴とする取付用部材。
【請求項6】 請求項1から4に何れか記載のブロック固定用金具を用いて擁壁或いは側溝等のコンクリート製のブロックを基礎部に固定する方法であって、前記ブロック固定用金具の基部をブロックの側面又は底面に取着して、その周囲に、該ブロック固定用金具の延設部を含むようにコンクリートを打設して硬化させることを特徴とするブロックを基礎部に固定する方法。
【請求項7】 請求項1から4に何れか記載のブロック固定用金具を用いて2個以上の擁壁或いは側溝等のコンクリート製のブロックを基礎部に固定する方法であって、前記ブロック固定用金具の基部を2個以上のブロックを跨ぐようにその側面又は底面に取着して、その周囲に、該ブロック固定用金具の延設部を含むようにコンクリートを打設して硬化させることを特徴とするブロックを基礎部に固定する方法。
【0001】
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、U字側溝、L字側溝、ボックスカルバート、基礎ブロック等のプレキャスト型ブロックを、敷設すべき場所に上下方向及び水平方向のズレを防止して強固に固定することができるとともに、その敷設作業を容易にすることができるブロック固定用の金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、側溝ブロック、BOXカルバート、その他のコンクリート製ブロックを地面に設置する場合は、採石等の基礎材を敷き詰めた地面上に生コンクリートを打ち込んでベースを形成し、このベースが硬化した後、砂やモルタル等を敷いて平面を形成し、そして、側溝用ブロック等のプレキャスト型のブロックを載せ、周囲に生コンクリートを打ち込んで、側溝ブロック等のブロックをベースを介して地面に固定している。これらブロックと基礎コンクリートとの一体化する工程、つまりブロックを基礎部へ固着する工程においては、インバートコンクリートをブロック製品内又は製品外へ打設し硬化させることにより基礎コンクリートと一体化させる工法が採用されている。
【0003】しかしながら、上記コンクリートでブロックを打設することにより基礎コンクリートとブロックとを一体化させる工法にあっては、水平方向に対しては比較的その変動(ズレ)を阻止して設置強度を確保することができるものの、上下方向に対しては、変動を阻止するのがブロックとインバートコンクリートとの界面による連結のみとなるため、変動抑止力は非常に弱く衝撃等により容易に変動し沈下や浮き上がりその他のズレ等が発生してしまうのである。さらに、長時間風雨にさらされるため、この界面にクラックが発生しやすく、さらにこうしたクラックに雨等の水分のしみこみ等が起こり完全に隙間が開くこともあった。
【0004】こうした状態を解決するために、従来においては、図24に示すようにブロックの壁面にあらかじめ孔を穿設しておき、この孔に鉄筋等を水平にはめ込んだ後で現場打ちコンクリートを打設し、この鉄筋ごとコンクリートで固定することにより水平方向のみならず上下方向等についての変動をも阻止する方法が採られてきた。
【0005】しかしながら、この従来の方法においても、穿設された孔に鉄筋を挿し込むだけであるため、ブロックと鉄筋は直接に連結されていないものである。すなわち、ブロックに穿設された孔径は鉄筋径よりも大であるから、この孔と挿通された鉄筋との間に隙間が生じることになる。しかし、この隙間には図25に示すようにコンクリートが流れ込むことができないので、鉄筋とコンクリートは確実に連結固定されるものの、ブロックとコンクリートの固定は、結局界面のみでの固定となるのである。従って、鉄筋により孔径以上の変動は防止されるという一定幅での変動阻止効果はあるものの、結局上下方向の完全な変動を防止することができず、長時間の使用によりクラック及び隙間が生じてくるといった問題が生じていたのである。
【0006】さらに、こうした鉄筋等の棒状体は、あらかじめはめ込んでおくことはできないので、現場でブロックを基礎部に設置した後に穿設された孔に一本ずつはめ込む必要がある。従って、その作業が非常に煩雑であるとともに、時間がかかるという問題点をも有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は以上のような問題点を鑑みてなされたもので、本発明者が解決しようとする課題は、U字側溝ブロック等を水平方向及び上下方向を問わず強固かつ確実に固定することができるブロック固定用金具及びブロックを基礎部に固定する方法を提供することにあり、さらに、現場打ちコンクリートの打設前であればブロックを設置する工程の前後を問わず取り付けることができ、作業が容易かつ、作業時間を短縮することができるブロック固定用金具、取付部材及びブロックを基礎部に固定する方法をも提供することにある。
【0008】
【課題を解決する手段】以上のような問題を解決するために請求項1に記載された発明が採った手段は、擁壁或いは側溝等のコンクリート製のブロック10を基礎部に固定するための金具であって、硬質材からなる基部20と、該基部20から延設された硬質材からなる延設部30とを備えて成り、前記基部20がブロック10の側面又は底面に取着されるとともに、前記延設部30がブロック固定用コンクリートの打設位置に配設されることを、その要旨とするブロック固定用金具100とするものである。すなわち、ブロック10の内側又は外側に略水平に延設部30を固定形成することができる金具をブロック10に取着可能に形成し、この延設部30にコンクリートを打設、固定することによりブロック10を基礎部に固定するものである。このようにブロック10と鉄筋等の延設部30とが基部20を介して直接に連結されることから、従来のようなブロック10に穿設された孔と挿通された鉄筋との間の隙間が発生し得ない。また現場打ちコンクリートと延設部30とが連結されれば、基部20を介して直接にブロック10とも連結されることから、水平方向及び上下方向の何れについても確実に変動が阻止される。
【0009】さらに、本発明の請求項2に記載された発明が採った手段は、基部20が板材21を折曲げて形成されており、該基部20の折曲げ部分をブロック10から突出させること、を要旨とする請求項1記載のブロック固定用金具100とするものである。このように、基部20自体をもブロック10から突出させる構成を採ることにより、この突出部にコンクリートを打設してブロック10の移動を防止し、確実に固定することができるようになる。
【0010】さらに、本発明の請求項3に記載された発明が採った手段は、延設部30が複数個であること、を要旨とする請求項1又は2記載のブロック固定用金具100とするものである。すなわち、ブロック固定用金具100に延設部30を複数形成しておくことにより、ブロック10に一本ずつ延設部30を設置する煩を解消したものである。
【0011】さらに、請求項4に記載された発明が採った手段は、延設部30が、基部20の両面に延設されていること、をその要旨とする請求項1から3の何れかに記載のブロック固定用金具100とするものである。板材20の両面に延設部30を延設したブロック固定用金具100とすることにより、ブロック10の壁面の両側に延設部30が形成することができるようにして、より確実な固定を確保したものである。
【0012】さらに、請求項5に記載された発明が採った手段は、請求項1から4に記載のブロック固定用金具100をブロック10に取り付けるために使用される取着用部材40であって、前記ブロック固定用金具100は、ブロック10に設けられた取着用孔部12に挿通して該ブロック固定用金具100をブロック10に取付けると同時に、請求項1から4の何れかに記載の延設部30を形成すること、をその要旨とする取着用部材40とするものである。すなわち、請求項1から3のブロック固定用金具100を取り付けるための部材自体が延設部30としての機能を有するようにしたものである。
【0013】さらに、請求項6に記載された発明が採った手段は、請求項1から4に何れか記載のブロック固定用金具100を用いて擁壁或いは側溝等のコンクリート製のブロック10を基礎部に固定する方法であって、前記ブロック固定用金具100の基部20をブロック10の側面又は底面に取着して、その周囲に、該ブロック固定用金具100の延設部30を含むようにコンクリートを打設して硬化させること、をその要旨とするコンクリート製のブロック10を基礎部に固定する方法とするものである。すなわち、請求項1から4に記載されたブロック固定用金具100を使用してブロック10を基礎部に固定する方法に関するものであって、ブロック固定用金具100をブロックに取着した後、この取着されたブロック固定用金具100の延設部30とブロック10にコンクリートを打設することにより基礎部に固定することができるようにしたものである。
【0014】さらに、請求項7に記載された発明が採った手段は、請求項1から4に何れか記載のブロック固定用金具100を用いて2個以上の擁壁或いは側溝等のコンクリート製のブロック10を基礎部に固定する方法であって、前記ブロック固定用金具100の基部20を2個以上のブロック10を跨ぐようにその側面又は底面に取着して、その周囲に、該ブロック固定用金具100の延設部30を含むようにコンクリートを打設して硬化させること、をその要旨とするコンクリート製のブロック10を基礎部に固定する方法とするものである。すなわち、請求項1から3に記載されたブロック固定用金具100を隣接したブロック10にまたいで取着することにより、前述した基礎部に固定する機能に加え、隣接したブロック10同士を固定する機能をももたせたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のブロック固定用金具は、ブロックに直接固定される基部とその基部からブロックの周囲に延設される延設部とを備えている。そして、この延設部にコンクリートを打設して、延設部とコンクリートとを固定することにより、この延設部を固定しているブロック自体をも確実に固定させるものである。従って、基部自体の形状は特に限定されるものではなく、ブロックに確実に固定される形状であれば、板状体、棒状体等いかなる形状を有していても構わないものである。また、延設部もコンクリートにより固定されるようブロックの周囲に突出されているものであればいかなる形状、大きさのものであっても構わないし、その数量についても特に限定されるものではない。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例に従って説明する。まず、初めにブロック固定用金具100について説明する。
【0017】(実施例1)図1には、実施例1のブロック固定用金具100の斜視図が示されている。実施例1の固定用金具100は、板材21からなる基部20とその板材21から垂直に凸設して形成された棒状体31からなる延設部30を複数有している。さらに、板材21には、該ブロック固定用金具100をブロック10に固定するための別体に形成された取付用部材40を通すための取付用孔41が形成されている。なお、延設部30は一本であっても構わないが、延設部30をブロック10に取着するときの取付工数を減少させるためには、複数形成されていることが望ましい。また、図2に示したように板材21の両面に棒状体31を形成しても構わない。
【0018】(実施例2)図3には、ブロック固定用金具100の実施例2が示されている。これは実施例1の棒状体31からなる延設部30の代わりに板状の平面板32としたものであり、この平面板32を複数平行に併設させてある。このように延設部30に平面板32を使用すれば、コンクリートが打設された際のコンクリートとの接触面積も大きくなり接着性が高まるため、水平方向の変動を効果的に防止することができる。なお、平面板32は、図3のように平行に形成する必要はなく、その向きは自由に採りうる。例えば、複数の平面板32の一部を平面が水平になる様に形成すれば(図示しない)上下方向の変動も確実に防止することができるようになる。
【0019】(実施例3〜5)図4〜6には、実施例3〜5が示されている。実施例3〜5では、板材21からなる基部20の上面が垂直に屈曲した断面略L字形状のものを使用している。そして、屈曲面22の上面又は下面に実施例1又は実施例2に示したような棒状体31(図4)又は平面板32(図5、6)からなる延設部30を延設させたものである。このように形成すれば、屈曲面22により板材21とコンクリートとの間の接触面積を増やし接着性が高くすることができるとともに、上面の屈曲面22にコンクリートが打設されることにより、上下方向の変動をより効果的に防止することができるようになる。
【0020】(実施例6)さらに、図7には、実施例6が示されている。実施例6では基部20自体が屈曲して形成したものを用いてある。このように基部20を屈曲させておくことで、コンクリートとの接着性が高まるとともに、屈曲部23によりさらに確実にブロック10の移動を防止することができるようになる。
【0021】(実施例7)図8には、実施例7が示されている。この実施例7は、先述の実施例2に記載された平面板32からなる固定用金具100の延設部30の一部に貫通孔33が形成されている。この貫通孔33には、線材50を通すことができるようになっている。この線材50を通した後にコンクリートを打設することにより、線材50もコンクリートにより固定されることになり、ブロック固定用金具100の変動をさらに防止でき確実に固定することができる。
【0022】(実施例8)さらに、実施例8では、図9に示すように実施例7の線材50をより容易に取着することができるように、平面板32に上方が開口するように溝34を形成しておき、線材50を上面から溝34に載置することができるようにしたものである。このように溝34を形成しておけば、実施例5の様に線材50を側方から順次平面板32に通すという煩わしさを解消することができ、より容易に作業を行うことができるようになる。
【0023】(実施例9〜12)さらに、実施例9〜12が図10〜13に示してある。実施例9には、板材20が水平の状態で延設部30が水平に延設されるように形成されている。これは、ブロック10の下面に取り付けることができるようにしたものである。延設部30の形状については、前述した実施例1から6に示したように種々の形状を採ることができ、これらが、図11から図13に示してある。
【0024】(実施例13)さらに、実施例13が図14に記載されている。この実施例13の固定用金具100は、板材21からなる基部20に、屈曲形成した鉄筋34又は波状に加工された鉄筋34が、鉄筋の凸部が板材21から突出するように取り付けられている。この屈曲又は波状の突出部分が延設部30を形成している。
【0025】次に、以上のように形成されたブロック固定用金具100をブロック10に取着する方法について示す。
【0026】(実施例A−1)実施例1から実施例6に記載されたブロック固定用金具100を、図15に示すように、取付用部材40にボルトを使用してブロック固定用金具100の取付用孔41を介して、側溝用ブロック10の側面にあらかじめ形成された取着孔11に固定する。このようにボルトでブロック固定用金具100をブロック10に確実に固定しておくことにより、延設部30はブロック10に一体的に固定されることになる。なお、図15では、ブロック10の例示として側溝ブロックを用いているが、擁壁用ブロック、ボックスカルバート等土木に使用されるプレキャスト型のブロックであれば、すべて使用することができる。
【0027】(実施例A−2)さらに、実施例1のように棒状体31で延設部30が形成されているものにおいては、図16に示すように、棒状体31を通すために取着用孔部12をあらかじめブロック10の側面に形成しておき、取着用孔部12に棒状体31を通して両脇の取付用孔41をボルトで固定する。このようにブロック固定用金具100を固定すれば、ブロック固定用金具100を固定する側と反対側の壁面に延設部30を形成することができるようになる。さらに、実施例1の図2に示したような板材20の両面に延設部30が形成されたブロック固定用金具100を使用すれば、ブロック壁面の両側に延設部30が形成され両面からコンクリートにより固定することができるようになる(図示しない)。
【0028】(実施例A−3)図17は、ブロック固定用金具100の上記実施例7のタイプのものを固定する方法であり、ブロック側壁の底面に固定するものである。その固定方法は、その固定位置が底面に変更しただけで実施例A−1、2と同様である。
【0029】(実施例A−4)図18にはブロック固定用金具100を固定するための取付用部材40自体が延設部30を形成することができるようになっている。すなわち、ブロック固定用金具100を固定する側と反対側に延設部30が形成されているものである。これには、図19のアンカータイプのものやL字型の鉄筋タイプのもの等が考えられるが、その使用方法や使用用途に応じて適宜使用され、その形状も特に限定されるものではない。このような取付用部材40を使用すれば、ブロック固定用金具100を固定すると同時に延設部30が形成され、この取付用部材40自体においてもブロック10を固定する機能も果たすことができる。
【0030】(実施例A−5)図20、21には、実施例13に記載された固定用金具100を固定する方法が示されている。この実施例において、固定用金具100が取付用孔41を解して取着孔11に固定されるのは、前述の実施例A−3と同様である。しかし、この実施例13においては、さらに固定用金具100が確実にブロック10に固定するためにブロック100内部に埋設されている鉄筋15と取付用部材40との中間に互いを固定する継手42が形成されており、この継手42に取付部材40を固定している。このようにすれば、取付用部材40と内部に固定された鉄筋とが結合されることになり、確実な固定を行うことができる。また、実施例13のように、延設部30の端部が波状若しくは屈曲状に形成してあれば、その間に別の鉄筋16を通すことができる。このような鉄筋16も同時にコンクリートで固定することにより、より確実な固定を行うことができる。このように別に鉄筋を通す方法によれば、例えば、あらかじめこの固定用金具100をブロック10に工場等で取り付けておき、工事現場において鉄筋を容易に挿し込むことにより適宜対応することができる。また、別の鉄筋を自在に設置、変更することができるとともに、その使用形態例えば、鉄筋の数、長さ等をその使用状況等に応じて容易に適宜選択することができるようになる。
【0031】(実施例A−6)図22には、隣接したブロック100を基礎部に設置固定する方法が示されている。実施例A−6では、隣接したブロック100を跨ぐように、実施例1〜13に記載されたブロック固定用金具100を固定することにより、隣接したブロック10を互いに固定しつつ、延設部30をブロック10に形成させることができる。このようにブロック固定用金具100を取着することにより、ブロック10を基礎部に確実に固定する機能を有するとともに、隣接したブロック10同士を固定する機能をも有するものとすることができる。
【0032】なお、以上の実施例A−1〜6に記載されたブロック固定用金具100の取付は、工事現場においてブロック10を設置位置に載置した後に取着しても構わないし、ブロック10を現場に運ぶ前に工場等であらかじめ固定しておいても構わない。
【0033】さて、以上のようにブロック固定用金具100が取着されたブロック10は、ブロック10が設置される基礎部に載置され、図23に示されるように、このブロック固定用金具100の延設部30を含むようにブロック10の周囲にコンクリートを打設固定することにより、ブロック10を基礎部に固定する。以上のように延設部を含むように固定することにより、ブロック固定用金具100は、ブロック10に確実に固定されているので、ブロック10の側方への移動はコンクリートとブロック側面及び延設部30により確実に固定され、上下方向の移動は延設部30により確実に固定することができ、ブロック10の水平方向及び上下方向のあらゆる方向の変動を確実に防止することができるのである。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明請求項1に係るブロック固定用金具によれば、ブロックの内側又は外側にブロックに確実に固定された一体型の延設部を形成することができる。従って、延設部をコンクリートで固定することによりブロックの水平方向及び上限方向の変動を防止でき、確実に基礎部に固定することができるようになる。
【0035】さらに、本発明請求項2に係るブロック固定用金具によれば、基部自体においてもブロックから突出された形状を有することで、この基部によってもコンクリートで確実に打設固定されることができるようになる。
【0036】さらに、本発明請求項3に係るブロック固定用金具によれば、延設部を複数形成することにより、ブロックの変動をさらに、確実なものとすることができるとともに、各延設部を個々に設置する必要がなく、一度に多くの延設部を形成することができるためブロックの基礎部への設置作業が容易かつ迅速に行うことができる。
【0037】さらに、本発明請求項4に係るブロック固定用金具によれば、板材の両面に延設部を形成することにより、ブロック壁面の両側に延設部を形成することができて、壁面の両側にコンクリートを打設すれば、壁面の両側からブロックを基礎部に確実に固定することができるようになる。
【0038】さらに、本発明請求項5に係る取付用部材によれば、請求項1から3記載されたブロック固定用金具を固定するのみで、この固定用金具自体が延設部を形成することができるため、コンクリートにより固定される部分が増え、さらにブロックを確実に固定することができるようになる。
【0039】さらに、本発明請求項6に係るブロックを基礎部に固定する方法によれば、請求項1から3に記載されたブロック固定用金具をブロックの壁面に取着した後は、単に、ブロックを基礎部に設置してコンクリートを打設するだけで、ブロックを確実に基礎部に固定することができ、非常に容易かつ迅速な作業を行うことができる。
【0040】さらに請求項7に係るブロックを基礎部に固定する方法によれば、請求項1又は3に記載されたブロック用固定金具を取着するだけで隣接したブロックを互いに固定することができるとともに、さらに、ブロックを基礎部に固定することができるようになる。
【出願人】 【識別番号】591151211
【氏名又は名称】建設省 中部地方建設局長
【識別番号】000246343
【氏名又は名称】揖斐川コンクリート工業株式会社
【出願日】 平成11年6月25日(1999.6.25)
【代理人】 【識別番号】100083932
【弁理士】
【氏名又は名称】廣江 武典
【公開番号】 特開2001−3443(P2001−3443A)
【公開日】 平成13年1月9日(2001.1.9)
【出願番号】 特願平11−180376