| 【発明の名称】 |
排水栓装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】太田 育實
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| 【要約】 |
【課題】工場で組付けられた排水栓装置を排水口に対するシール性を損なうことなく簡単に組付(取付)けることである。
【解決手段】排水口金具1、排水口金具1に螺嵌される締付ナット2、排水口金具1に袋ナット5で接続される接続継手4、接続継手4内に支持される排水栓機構A’の作動部a、作動部aに一端側を連結し他端側を接続継手4の取出口から側方貫通状に引出されたレリースワイヤW、その取出口をシールするガスケット6等を工場で組付けて、施工現場に搬入。施工現場では、袋ナット5、締付ナット2を排水口金具1から外し、同金具1を排水口bに差入れた後、パッキン3を弾圧するように締付ナット2を螺嵌して水槽底部Bに同金具1を水密状に取付け、レリースワイヤWが所定の引出し方向になるように接続継手4を回動させた状態で袋ナット5を同金具1に螺嵌して同接続継手4上端の掛止用鍔部34を同金具1下端に挟持し、レリースワイヤ他端側W2を押し釦18に連結し、接続継手4下端に排水管を組み付けて作業を終了する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 洗面器、流し等の水槽底部に挟持される排水口金具の下位に、遠隔操作用のレリースワイヤが側方から貫通させて内部配線される接続継手を設けた排水栓装置において、前記接続継手に排水栓機構の作動部を支持し、その接続継手を回転させずに排水口金具に接続していることを特徴とする排水栓装置。 【請求項2】 前記作動部が、スラストロック機構を内蔵することを特徴とする請求項1記載の排水栓装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、洗面器、流し等の排水栓装置、更に詳しくは操作部の操作力を、排水口金具に接続する接続継手をその側方から貫通して導入されるレリースワイヤで排水栓機構に伝達して、その排水栓機構を作動させ排水口を開閉する排水栓装置に関するものである。 【0002】 【従来技術】従来、この種の排水栓装置は、図5に示すように排水口金具1と、その排水口金具1に螺嵌して排水口金具1を洗面器、流し等の水槽底部Bにワッシャー13、パッキン3を介して水密状に挟持する締付ナット2と、排水口金具1の下端に袋ナット5で接続される接続継手4と、排水口金具1中途部のブラケット部31にビス41止めされる排水栓機構A’の作動部(スラストロック機構内蔵)aと、作動部aに連結して接続継手4から突設するガイド筒14内のフランジ16付きのガスケット6を挿通して外部に引出されるレリースワイヤWと、前記ガイド筒14の外螺子14aに螺嵌してフランジ16を弾圧するシール用の蝶ナット7等を工場にて予め組付けた状態で施工現場に搬送されている。そして、施工現場で洗面器、流し等の水槽底部Bに組付ける時には、まず、組付け状態(図5)から袋ナット5を排水口金具1から外し、蝶ナット7を外してレリースワイヤWをフリーな状態にしてから接続継手4を下方に引き下げて排水口金具1下端と接続継手4との間に作業スペースSを形成し(図6)、その作業スペースSを利用してレリースワイヤ一端側W1の作動部aに対する連結を人為的に解除した分解状態にしてから、排水口金具1の排水口bへの差込み、排水口金具1への締付ナット2の螺嵌、レリースワイヤ一端側W1の作動部aへの連結、袋ナット5での接続継手4の排水口金具1下端への接続、蝶ナット5の締付等の作業を実施して水槽底部Bに組付けられ、最後にレリースワイヤ他端側W2の操作部(詳細には押し釦18)8への連結と、接続継手4下端への排水管Pの接続が行なわれる(図7、図8)。このように袋ナット5や締付ナット2の取外し・締付以外に施工現場で繁雑な作業を遂行せねばならず、現場での組付作業が面倒を極め、組付時間も無駄に浪費してしまう。その上、施工現場でいったん解かれたレリースワイヤ一端側と作動部との連結が、工場での組付作業者ではない現場施工者の手に委ねられる結果、レリースワイヤ一端側の作動部への連結(ネジ込み)が不完全で開閉が不能になったり、洗面器、流し等の制限された狭い下空間を使用して連結作業を遂行する結果、軸芯上に連結されずに誤って斜め状に連結されて、レリースワイヤ一端側や作動部が誤って壊される等の問題が惹起してしまう。そこで、今日、図9、図10に示す排水栓装置で提案されている。この先行技術の排水栓装置は、軸心を挟んで下端の対称位置に凹部51、51を有する排水口金具1と、上半部の拡径管部64先端に掛止用鍔部34を形成し内面に内螺子54を螺刻した接続継手4と、その内螺子54に螺合して配置された排水栓機構A’の作動部aと、その作動部aを支持するブラケットa1の前記凹部51、51と対応する位置に突設した凸部a1’、a1’と、作動部aに連結して接続継手4から外部に水密状に引出されるレリースワイヤWから構成してある。この排水栓装置を施工現場で洗面器、流し等の水槽底部Bに組付ける時には、いったん接続継手4を排水口金具1から外して排水口金具1を排水口bに差し込んだ後、排水口金具1下端の凹部51、51に、ブラケットa1の凸部a1’が嵌まり合うレイアウトにしてから接続継手4の拡径管部64を排水口金具1に螺嵌してワッシャー13を介してパッキン3を締付け、レリースワイヤ他端側W2の操作部(詳細には押し釦18)8への連結、接続継手4下端への排水管(図示せず)の接続が行なわれる。 【0003】この先行技術では、排水栓装置を組付ける接続継手4の螺嵌時に接続継手4と共にレリースワイヤWが一緒に回転する構造であるから、接続継手4の排水口金具1に対する螺嵌具合によっては、レリースワイヤWの引出し方向が操作部8の取付位置に対して一定した関係ではなくなり、連結に際して十分な長さが確保されずにレリースワイヤ他端側W2を押し釦18に連結できなくしてしまうことがある(図10参照)。その際、接続継手4の増締や締戻を行なってレリースワイヤWの引出し方向を修正することになるが、現場施工者の手に委ねられているため、どうしても必要以上に締戻したり、増締めする結果、パッキン3の止水性が阻害され、長期に亘って所定のシール性を維持することができなくなる問題が惹起してしまう。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、工場で組付けられた排水栓装置を排水口に対するシール性を損なうことなく簡単に組付(取付)けることである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を解決するために講じた技術的手段として請求項1は、洗面器、流し等の水槽底部に挟持される排水口金具の下位に、遠隔操作用のレリースワイヤが側方から貫通させて内部配線される接続継手を設けた排水栓装置において、前記接続継手に排水栓機構の作動部を支持し、その接続継手を回転させずに排水口金具に接続していることを要旨とする。ここで、前記作動部の支持方法は、接続継手にブラケットを一体もくしは一体的に設け、そのブラケットの軸心(接続継手の管芯)に設けた係合孔に作動部を上方から抜差し可能で且つ回転不能に支承する。作動部にブラケットを一体もしくは一体的に設け、そのブラケットを接続継手の内周面に、上方から抜差し可能で且つ回転不能に支承する等、種々な方法が提案される。また、接続継手を回転させずに排水口金具に接続する手段としては、例えば袋ナットがその一種として提案できる。また、作動部の内部は、請求項2記載のようにスラストロック機構を内蔵したり、栓軸の支軸を押動するインナーワイヤを進退可能に収容する構成になっている。後者の場合には、操作部側にスラストロック機構を内蔵して、プッシュでロック・アンロックを交互に繰り返して排水栓を開閉したり、プッシュで排水栓を開栓し、プルで同栓を閉栓するようにする。 【0006】前記技術的手段によれば、排水口金具、その排水口金具に螺嵌される締付ナット、排水口金具の下端に接続される接続継手、その接続継手を回転させずに排水口金具に接続する手段、その接続継手内に支持される排水栓機構の作動部、その作動部に一端側を連結し他端側を接続継手の取出口から外部に引出されたレリースワイヤ、その取出口をシールするガスケット等を工場で組付けて、施工現場に搬入する。そして、施工現場では、前記手段、締付ナットのみを排水口金具から外し、その排水口金具を水槽の排水口に槽内から差入れた後、パッキンを弾圧するように締付ナットを螺嵌して同水槽底部に排水口金具を水密状に取付けた後、レリースワイヤが所定の引出し方向になるように接続継手を所望角度周方向回動させた状態で前記手段を排水口金具に取付け、接続継手下端に排水管を接続して、排水栓装置の組み付け作業が終了する。 【0007】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図3は、本発明排水栓装置の第1の実施の形態を示し、図4は同第2の実施の形態を示している。符号Aがその排水栓装置、Bは水槽の底部である。まず、第1の実施の形態について説明する。この実施の形態では、接続継手4を回転させずに接続する手段5として袋ナットを使用した場合を示している。 【0008】この排水栓装置Aは、排水口金具1、その排水口金具1の下半部外周の外螺子11にパッキン3を介して螺嵌する締付ナット2、排水口金具1の下端に袋ナット5で接続される接続継手4、その接続継手4の上端部内に支持される排水栓機構A’の作動部aと、その作動部aに一端側W1を連結して接続継手4の取出口14aから外部に引出されたレリースワイヤWと、その取出口14aをシールするガスケット6及び蝶ナット7、レリースワイヤWの他端側W2が連結される操作部(詳細には押し釦18)8等から構成されている。 【0009】前記作動部aは、内部にスラストロック機構(図示せず)を内蔵したケース9から放射状にブラケット19を突設すると共にそのブラケット19端を輪29で連結した構成になっている。 【0010】前記スラストロック機構(図示せず)は、ケース9下端に連結されるレリースワイヤWの他端側W2が連結される操作部(押し釦18)8を押動する度にスプリング(図示せず)の弾撥力に抗してレリースワイヤW内部のインナーワイヤ(図示せず)が前進して内部の歯合体で支軸a1が上昇(ロック)と下降(ロック解除)を交互に繰り返す周知の構造のラチェット機構であり、その支軸a1で、上方から栓蓋100a、振れ止め片100b、支軸カバー100cを順に有する栓軸100を支承して排水栓機構A’を構成している。 【0011】前記振れ止め片100bは、栓蓋100a上昇、下降時、即ち排水口b開閉時の栓軸100の振れを防止するためのものであり、排水口金具1の内周面に摺接するように栓蓋100a裏面から3方または4方突出に突出形成させてある。 【0012】支軸カバー100cは、栓軸100の下端に凹設形成され支軸a1の先端を位置決めする凹部100dの下端から作動部aにおける支軸a1の摺接部を上方から覆うように傘状に湾曲形成してなり、その摺接部からケース9内に水が出来るだけ浸入しないように配慮してある。 【0013】接続継手4は、その下端に現場施工にて排水管Pに接続されるもので、図示するように上端部に掛止用鍔部34を突設すると共に内面に前記作動部a用の載せ段部24を周設し、更にその下位レベルにレリースワイヤWが挿通する鍔付き筒状のガスケット6を嵌挿するガイド筒14を側方を向けて突設してなり、そのガイド筒14に差入れられるガスケット6を挿通してレリースワイヤWを接続継手4の側方から貫通状に引出し、蝶ナット7でガスケット6の鍔部16を弾圧することによってレリースワイヤWの引出し部をシールできるようになっている。 【0014】また、前記作動部aは、載せ段部24に載承された時点で抜差し可能で且つ回転不能とするように互いに係合する凹凸部(図示せず)を、接続継手4の内周面と輪29とに亘って形成している。 【0015】斯様な排水栓装置Aは、図2に示すように排水口金具1に、パッキン3、ワッシャー13を外嵌挿して締付ナット2を螺嵌し、作動部aを上端部内に支承した接続継手4を、袋ナット5で排水口金具1の下端に接続し、作動部aに一端側W1を連結したレリースワイヤWを接続継手4の取出口14aをシールするガスケット6内を挿通してレリースワイヤWを外部に引出し、蝶ナット7をガイド筒14に螺嵌してガスケット6の鍔部16を弾圧し、レリーフW2を前記押し釦18に螺嵌して組付けた、排水口金具1内に栓軸100をセットした状態で、施工現場に搬入される。そして、施工現場では、袋ナット5、締付ナット2を順次、排水口金具1から外した後、排水口金具1を水槽に差し込んでからパッキン3を弾圧するようにワッシャー13を介して締付ナット2を螺嵌して水槽底部Bに排水口金具1を水密状に取付け、レリースワイヤWが所定の引出し方向に向くように接続継手4を回動(周方向に回動)させた状態にして、上端の掛止用鍔部34上方に嵌着されるパッキン44が排水口金具1の下端に弾接して挟持されるように袋ナット4を排水口金具1に螺嵌し締付けて水槽底部Bに組付け、レリースワイヤWの他端側W2を、洗面器、流し等の水槽の上縁面等に取付られる押し釦18に螺合して連結すると共に、接続継手4の下端に排水管Pを接続して現場での施工作業の全てが終了する(図3参照)。 【0016】次に、図4に示す第2の実施の形態について説明すると、この実施の形態は、前記作動部aを支持する支持構造の変形例であり、前記作動部aのケース9とブラケット19とを分割し、ブラケット19を接続継手4の上端部内に一体もしくは一体的に設け、そのブラケット19に対してケース9を回転不能で且つ抜差し可能に係合させる構成にしてある。作用的には、前記する第1の実施の形態と同様であるため、具体的な説明は省略する。 【0017】 【発明の効果】本発明は以上のように構成したから、接続継手を回転させずに接続(排水口金具に接続)する手段(例えば袋ナット)、締付ナットを排水口金具から各々外し、排水口金具に、締付ナットを螺嵌してパッキンを弾圧するように同排水口金具を水槽底部に取付けた後、レリースワイヤの引出し方向を所定の方向(平面視で操作部の取付部となる方向)に向かせた状態にしてから、接続継手を回転させずに接続する手段(例えば袋ナット)を介して排水口金具に取付けて、組付施工する。従って、先行技術のように、工場で連結されているレリースワイヤ一端側を施工現場で取外して再度施工現場で現場作業者が連結することによって、レリースワイヤ一端側の作動部への連結(ネジ込み)が不完全で作動不良を起したり、レリースワイヤ一端側が誤って斜め状に連結されて壊れてしまう等、製造メーカーで保障された品質を損なわず、しかも増締や締戻で排水口に対するシール性が阻害されることもない排水栓装置を提供することができる。その上、接続継手を回転させずに排水口金具に接続する手段、締付ナットの取付・締付以外の面倒な作業、即ち蝶ナットを外してレリースワイヤをフリーな状態にしてから接続継手を下方に引き下げて排水口金具下端と接続継手との間に作業スペースを形成する。その作業スペースを利用して排水栓機構の作動部に対するレリースワイヤの連結を解除する。レリースワイヤを同作動部に再度連結する。蝶ナットを締付ける。等の諸作業を遂行する必要がなく、現場での組付施工も非常に簡単である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000203737 【氏名又は名称】太田 育實
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| 【出願日】 |
平成12年5月31日(2000.5.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068607 【弁理士】 【氏名又は名称】早川 政名 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−342658(P2001−342658A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月14日(2001.12.14) |
| 【出願番号】 |
特願2000−163346(P2000−163346) |
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