| 【発明の名称】 |
強制排水装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】國分 和也
【氏名】豊福 信次
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、床下排水方式の水廻り器具からの汚水・雑排水を省施工にて強制排水ユニットに効率良く取り込み、そして、強制的に排出し、圧送する強制排水装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、汚水・雑排水を上方向に開口した取込口と、取り込まれた汚水・雑排水を強制的に排出し、圧送する圧送部及び排出口とを備えた強制排水ユニットを設けてなる強制排水装置を提供する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 汚水、雑排水を取込む取込口と、汚水、雑排水を強制的に排出・圧送する圧送部及び排出口からなる強制排水ユニットと、便器、浴槽、洗面所等の水廻り器具とを少なくとも一つ以上を備えていることを特徴とする強制排水装置。 【請求項2】 前記取込口は、上方向に開口していることを特徴とする請求項第1項記載の強制排水装置。 【請求項3】 前記強制排水ユニットには、洗濯機、浴槽等の複数の水廻り器具からの雑排水を取り込む排水ヘッダーと、前記排水ヘッダーを通して取り込まれる雑排水を一時的に貯える貯水部と、前記貯水部から前記圧送部を連通するための連結管が備えられ、前記連結管には、前記圧送部から前記貯水部へ汚水が流れ込まないように逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項第1又は2に記載の強制排水装置。 【請求項4】 床面に接触しない状態にて壁面に設置された壁掛式便器の内部又は外部に前記強制排水ユニットを設けてなることを特徴とする請求項第1〜3に記載の強制排水装置。 【請求項5】 前記壁掛式便器と該壁掛式便器の外部に設けた前記強制排水ユニットが、それぞれ上下関係に配設されていることを特徴とする請求項第4項に記載の強制排水装置。 【請求項6】 前記壁掛式便器は、昇降機能を有することを特徴とする請求項第4〜5に記載の強制排水装置。 【請求項7】 前記強制排水装置は、壁面より取外し可能であり、防水パンと、移動手段と、洗浄シャワーと、排水装置とを少なくとも一つ以上取外し可能なように備えていることを特徴とする請求項第4〜6に記載の強制排水装置。 【請求項8】 前記強制排水ユニットは、雑排水を排出する水廻り器具が備えられた防水パンの少なくとも一部と一体構造であることを特徴とする請求項第1〜3に記載の強制排水装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、便所、風呂、洗面所等の水廻り器具を排水源とする汚水ないし雑排水を強制的に排出する強制排水装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、便所、浴槽、洗面所等の水廻り器具からの排水は、配管の勾配を利用して排出する重力式排水が一般的であった。しかしながら、重力式排水においては、基本的に地下や屋内のライフスタイルの変化に柔軟に対応した水廻り器具の設置はできないのが実情である。そこで、最近は、屎尿や雑排水をポンプを利用して強制的に粉砕し、細管にて圧送する強制排水システムの技術開発が進められている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記のような強制排水システムにおいては、特開平4−104876、特開平7−42215に記載されているように汚水、雑排水は横方向より取り込みを行っているために例えば、床下排水便器のような下方向へ排水する水廻り器具からの排水に対しては容易に対応できないという問題があった。また、複数の水廻り器具からの排水を強制的に排出しようとした場合には、各器具毎に強制排水装置を設ける必要があるために高コスト、メンテナンス負荷の問題がある。更に強制圧送機能を備えた壁掛式便器においては、圧送機能部を別体として床面に設置するために床面を有効利用できず、美観を損ない、易清掃性を妨げていたなどの問題がある。本発明では、前記諸問題を解決することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するためになされた請求項第1項記載の発明は、汚水、雑排水を取込む取込口と、汚水、雑排水を強制的に排出・圧送する圧送部及び排出口からなる強制排水ユニットと、便器、浴槽、洗面所等の水廻り器具とを少なくとも一つ以上を備えていることを特徴とする強制排水装置を提供する。本発明によれば、強制的に汚水、雑排水を排出することができることから配管の小口径化が可能となる。よってフレキシブルな細管を利用できるために排水の源となる便器、浴槽、洗面所等の水廻り器具を自由に配置することが可能となり、加齢による身体機能の変化やライフスタイルの変化に対応した水廻り器具のレイアウトを可能とし、生涯を通した快適な生活空間を構築することができる。 【0005】請求項第2項記載の発明は、前記取込口は、上方向に開口していることを特徴とする請求項第1項記載の強制排水装置を提供する。本発明によれば、強制排水ユニットに備える取込口が上方向に開口されているために、一般の床下排水方式の便器等水廻り器具の下方向に開口された排出口に簡単に接続でき、よって省施工・省コストにて強制排水方式に替えることが可能である。 【0006】請求項第3項記載の発明は、前記強制排水ユニットには、洗濯機、浴槽等の複数の水廻り器具からの雑排水を取り込む排水ヘッダーと、前記排水ヘッダーを通して取り込まれる雑排水を一時的に貯える貯水部と、前記貯水部から前記圧送部を連通するための連結管が備えられ、前記連結管には、前記圧送部から前記貯水部へ汚水が流れ込まないように逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項第1又は2に記載の強制排水装置を提供する。本発明によれば、洗濯機、浴槽、洗面器等の水廻り器具からの雑排水を排水ヘッダーにより一括処理することが可能であり強制的に排出することが可能となることから、複数の水廻り器具が隣接する空間において、最少の圧送ユニットにて排水処理することができる。このユニットを浴室、トイレ、洗面所等の水廻り空間のデッドスペースに設置することによる省スペース化、また、圧送機能を有することから例え、水廻り器具が地下に設置されているような場合、あるいは、各水廻り器具から排水管までの距離が遠く離れていたとしても問題なく排水管に雑排水を送流することが可能となるために水廻り器具の設置における制限を無くすことができる。 【0007】請求項第4項記載の発明は、床面に接触しない状態にて壁面に設置された壁掛式便器の内部又は外部に前記強制排水ユニットを設けてなることを特徴とする請求項第1〜3に記載の強制排水装置を提供する。本発明によれば、便器の内部、または外部に強制排水ユニットを設けていることから排水管を細くできると共に排水用配管の勾配に対する配慮を必要としないことから便器の後付けが容易であり、取り付け位置に制限のない壁掛圧送便器を実現することができる。また、便器は床面と接していないことから床面の清掃に係わる負荷を大幅に改善することが可能となる。 【0008】請求項第5項記載の発明は、前記壁掛式便器と該壁掛式便器の外部に設けた前記強制排水ユニットが、それぞれ上下関係に配設されていることを特徴とする請求項第4項に記載の強制排水装置を提供する。本発明によれば、壁掛式便器および強制排水ユニットをそれぞれ壁に直接取り付けることができるために使用時における器具の支持強度が十分に確保できる。よって、器具使用における壁と便器との接続箇所における破損および便器自体の落下を防止することができる。また、強制排水ユニットを便器外部に設けることによりメンテナンス性を向上させ、トラブル発生時にも主要部である圧送部も含めユニット化構造としているために迅速に対応することができる。 【0009】請求項第6項記載の発明は、前記壁掛式便器は、昇降機能を有することを特徴とする請求項第4〜5に記載の強制排水装置を提供する。本発明によれば、床面から便座までの高さを即時に自由な高さに調整することが可能となるため、利用される人の使い易い位置にて排泄行為を行うことができる。よって、身体状況等に柔軟に対応することができるために、これまで各人の希望する便座高さでなかった為に人間の生活行為の中で非常に大切な排泄行為が行いにくいという状況のために排泄行為を避けるような気持ちが徐々に大きくなり、健康的な排泄行為が失われ、病気を悪化させたり、病気を誘発するような状況を無くすことが可能となる。 【0010】請求項第7項記載の発明は、前記強制排水装置は、壁面より取外し可能であり、防水パンと、移動手段と、洗浄シャワーと、排水装置とを少なくとも一つ以上取外し可能なように備えていることを特徴とする請求項第4〜6に記載の強制排水装置を提供する。本発明によれば、便器の洗浄・排出に伴う音が小さく、小口径かつフレキシブルな配管を使用することが可能となるために寝室のベッド横に容易に便器を配置することが可能となる。よって、加齢によりトイレまでの移動行為に対する負荷の増大や夜間の排泄行為の回数が増加し、更にはボランティア、家族、親族等の介護者が同一室内や隣接する部屋で仮眠をとったりする状況に至った場合、被介護者における排泄行為自体に対する身体的・精神的な苦痛を取り除くことができる。また、防水パンを備えていることから防水処理を施していない寝室等の居住空間に容易に移動させ、使用することを可能とすると共に排泄行為等によって床面が汚れることを防ぐことができる。また、排泄行為により便器外に及んだ汚れに対しても防水パンにて防御できると共に防水パン上に留まった汚れに対しては洗浄シャワーにて洗浄することができることから介護者にとって辛い介護処理の一つである排泄処理に関する負荷についても大幅に軽減することができる。 【0011】請求項第8項記載の発明は、前記強制排水ユニットは、雑排水を排出する水廻り器具が備えられた防水パンの少なくとも一部と一体構造であることを特徴とする請求項第1〜3に記載の強制排水装置を提供する。本発明によれば、強制排水ユニットを防水パンと一体構造としていることから強制排水ユニットに係わる水洩等の漏水が発生したとしても防水パン上に留めることができることから係わる被害を最小限に押さえることが可能となる。よって漏水センサー等の漏水検知手段を別途設ける必要がないために省コスト化を実現できる。また、一般的にユニットバスの床面である防水パンは、居室との段差を無くすために床面の嵩上げを行うが、本発明では、防水パンと一体構造としたことから防水パンの床面を強制排水ユニットの高さ分、嵩上げしているために居室の床面と同一高さとするための補正を行う必要が無くなり省施工・省コスト化を実現できる。更に、防水パンの形状を水廻り器具より排出された雑排水が一ヶ所に収集されるような形状とし、その箇所に強制排水ユニットを設置することで、より効率よく雑排水を強制的に排出することが可能となる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。 【0013】 【実施例1】本発明の主要部である強制排水ユニットの概略構成図を図1に示す。各水廻り器具から排出された排水は、取込口11より取り込まれ、モーター12の回転駆動は、回転軸13を通して羽根14に伝えられ、回転させられる。羽根14の回転により取込口11より取り込まれた汚水は、強制的に排出口16より排出・圧送される。また、その際に汚水に含まれる固形物については羽根14の回転に伴う圧送により細かく粉砕され、粒状化されて排出される。また、取込口11が上方向に開口していることから床下排水器具に容易に接続することが可能であると共に強制的に圧送することが可能であることから配管の小口径化および勾配レス化が可能となる。よって、強制排水ユニットを取り付けるための専用の水廻り器具を必要とせず、既存の床下排水器具をそのまま強制排水器具として利用することができるために省コスト・省施工にて強制排水装置に変更することが可能となる。この強制排水ユニットの圧送部の機構としては、排水を強制的に圧送できる構造であれば何でもよいことは言うまでもなく、軸流ポンプ方式を元としているが、遠心ポンプ(うず巻ポンプ)方式のディフューザポンプ・ボリュートポンプ、多段ポンプ、斜流ポンプ等を利用した構造等が好適に利用できる。図1では、上方向の取込口11より排水を取り込み、下方向の排出口16より排出される形態を示しているが、排出口16の向きは特に限定されるものではなく、上方向から水平方向、そして下方向に至まであらゆる方向に対応でき、更に可変であってもよい。そうすることにより配管のあらゆる設置状況等に適宜応じることが可能となる。また、図1に示した強制排水ユニットは、器具全体が露出した構造となっているが、必ずしもこの形態である必要はなく、例えば、一つの立方体、円筒形等に取込口11、圧送部15、排出口16が収納されてもよい。但し、この場合には、取込口11および排出口16は、外部と簡単に接続可能なように立方体、円筒形等から少なくとも一部が突出していることが好ましい。更に、前記同様排出口の向きは、上方向から水平方向、そして下方向に至まであらゆる方向に対応でき、更に可変であってもよいことは言うまでもない。強制排水ユニットは、基本的には、上方向に開口した排水の取込口と下方向に開口した排出口の状態を基本的な状態としているが、特に限定されるものではなく、前記基本状態が上下左右反対であっても排出・圧送機能を問題なく提供できる状態にあればどのような状態の向き配置されても構わない。また、強制排水ユニットの設置に際しては、強制排水ユニットの胴体部にフランジ形状、あるいは少なくとも一ヶ所以上に前記強制排水ユニットを支える為に必要な突起物を備え、且つそれらは取り付け位置の調整が可能であるようにする。そして、設置箇所には強制排水ユニットの胴体部断形状より大きい開口部を設けておき、前記強制排水ユニットを挿入するだけで配置することが可能となり、省施工・省コスト化を実現できる。また、強制排水ユニットの胴体部に設けたフランジ、突起物と設置箇所の固定については、単に置いただけ、接着材、ボルト、ネジ、溶接等、その設置状況に応じて適宜選択することが好ましい。強制排水ユニットの別の形態としては、上方向に開口した取込口と粉砕・圧送をモーター軸に取り付けられた一つのインパラにて行う圧送部とそこから強制的に圧送されて排出される上、下、水平方向と自由な方向に排出できる排出口を備えた形態であってもよい。 【0014】 【実施例2】本発明の強制排水ユニットの一実施例を図2に示す。なお、図1に示した部位と同じ内容については同番号を用いて説明する。浴槽、洗面所、手洗器等の水廻り器具からの排水用配管を排水ヘッダー21に接続し、各水廻り器具より排出された排水は、上方向から水平方向、そして下方向に至まであらゆる方向に対応できる排水取込口を備えた排水ヘッダーを通してケーシング22内に取り込まれ、ケーシング22においては排水の貯水槽としての役割を併せ持つ。そして、ケーシング22に取り込まれた排水は、ケーシング22と強制排水ユニット10を連通する連結管23を通して強制排水ユニット10の圧送部に取り込まれ、強制排水ユニット10の排出口より排出される。ここで、連結管23は、ケーシング22の最下部に接続され、その一端は、強制排水ユニット10に接続され、ケーシング22から強制排水ユニット10へ汚水・雑排水が自然流下できるように勾配が設けられている。その勾配の大きさ及び配管径は、汚水・雑排水をスムーズに排水できるような形態であれば何でもよい。更に、連結管23には、強制排水ユニット10からケーシング22に排水が逆流しないように逆止弁24を設けられることで実現している。以上より、強制排水ユニット10に直接取り込まれる排水と排水ヘッダー21を通して取り込まれる排水の2系統からの排水を一つの圧送部にて強制排出することが可能となり強制排水ユニット10を簡単に拡張することを可能とする。また、ケーシング22には、図示しない水圧スイッチが配備されており、排水が流れ込んでくると水圧スイッチが入り、強制排水ユニット10が起動する。そして、排水の流れ込みが減少し、水圧スイッチが切れると同時に強制排水ユニット10も停止する。あるいは、ケーシング22に図示しない上下2ヶ所に配置した水位センサの上部センサの感知により強制排水ユニット10が起動し、排水を強制排出し、下部の水位センサの感知により強制排水ユニット10が停止するような動作形態であっても排水を問題なく排出することが可能であれば動作形態は特に限定されないことは言うまでもない。ここで連結管23には、可撓性の配管が好適に利用できる。よって施工性、更新性が向上するとともに、レイアウト変更、ユニット工法に対応し、移動の自由度も得ることができる。可撓性配管としては、ポリブテン、架橋ポリエチレン、ポリエチレン、軟質塩化ビニル、繊維強化ポリエチレン等の樹脂管や銅管等の金属管が適宜用いられてもよい。また、強制排水ユニット10と排水を貯水可能なケーシング22を別体とすることから装置をコンパクト化できるとともに水廻り空間等のデッドスペースに設置することが可能であり、省スペース化が行える。さらに、複数の水廻り器具からの排水管と排水ヘッダー21との接続、ケーシング22と連結管23との接続、連結管23と強制排水ユニット10との接続等においては、ワンタッチカプラーのような継手構造であることが望ましい。そうすることにより器具の設置、移動等に関する施工負荷・コストを大幅に減少することが可能となる。また、この場合、強制排水ユニット10にて強制排水される複数の水廻り器具の排水負荷に応じて強制排水ユニット10の排水能力を図示しない制御手段により自動あるいは手動にて適宜調整するような機能を設けてもよい。図2においては、ケーシング22と連結管23の接続箇所は、ケーシング22の側面下部としているが、排水ヘッダー21を通して取り込まれる排水をより効率良く排水するためにケーシング22の底面は、特定部に排水が収集するような形状であってもよい。そうすることにより、収集される箇所に連結管を接続することでより効率良く排水することが可能となる。更に、浴槽に衝撃センサ、加速度センサ、振動センサ等を設置しておくことにより人の急激な動き等を感知すると浴槽栓が開放され、強制排水ユニット10が起動し、強制的に浴槽湯を排出させることができ、老人の入浴中における溺死や子供の転落死亡事故を防止することが可能となる。特に最近の高齢化社会対応におけるバリアフリーとして浴槽のまたぎ込みを低くしているもの等については好適に利用することができる。更に前記強制排水ユニットは、雑排水を排出する水廻り器具が備えられた防水床パンの少なくとも一部と一体構造であってもよい。強制排水ユニットを防水床パンと一体構造としていることから強制排水ユニットに係わる水洩等の漏水が発生したとしても床パン上に留めることができるために係わる被害を最小限に押さえることが可能となり、よって漏水センサー等の漏水発見手段を別途設ける必要がないことから省コスト化を実現できる。また、防水床パンの構造をより雑排水を収集し易い形状とすることにより効率良く排水することが可能となる。 【0015】 【実施例3】本発明の強制排水装置の一実施例を図3に示す。強制排水装置の一実施例の詳細を図3に従って説明する。なお、図1および2に示した部位と同じ内容については同番号を用いて説明する。本発明の強制排水装置は、壁掛式便器31を壁33に直接、器具固定具32を用いて取り付けられている。そして、壁掛式便器31の下方に上記と同様に強制排水ユニット10が壁33に直接、器具固定具32を用いて取り付けられている。よって、壁掛式便器31と強制排水ユニット10のそれぞれが独立して壁33に固定されているために、非常に強固な取り付け状態を実現することができることから使用における繰り返し荷重がかかり続けた場合においても壁掛式便器31が破損することなく、使用者にとって危険な状況の発生を押さえることができる。ここでは、器具固定具32にボルトとナットの組み合わせを用ているが、特に限定されるものではなく、壁掛式便器31と強制排水ユニット10の使用に際し、支障、事故等が発生しないように壁面に取り付けが可能であるものであれば何でもよいことは言うまでもない。また、図示しない給水管と排水管は、図示しない給水、排水、電気、ネットワーク、空圧等の取出し、取込みを行うための口を一ヶ所に集約した集中コンセントに簡単に接続することにより給排水機能を問題なく実現することができる。また、壁掛式便器31に強制排水ユニット10を接続した強制排水装置であることから該強制排水装置の後付けが可能であり、また、その取り付け位置についても壁33側の強度が確保できる箇所であれば特に制限がないことは言うまでもない。更に強制排水ユニット10は、壁掛式便器31の内部に設置されていても特に問題はない。そして、強制排水ユニット10全体が、壁内、床下、天井裏等の眼に見えない部分に設置されていないことから漏水や機構的なトラブル等が発生したとしても対応し易く、メンテナンスも行い易い。また、図4に示すように強制ユニット10を上部に壁掛式便器31を下部に配置することも可能であり、腰掛式便器31に排泄された排泄物は、強制排水ユニット10の取込口11より圧送部15により強制的に取り込まれ排出管45より排出される。この場合の便器は、排泄物を受けるだけの構造であればよく、通常の便器に要求される汚水等の排出処理に係わる部分を全て省くことが可能であり、大幅な省コスト化を実現できる。 【0016】 【実施例4】本発明の強制排水装置の一実施例を図5に示す。強制排水装置の一実施例の詳細を図5に従って説明する。なお、図1〜4に示した部位と同じ内容については同番号を用いて説明する。本発明の強制排水装置は、壁掛式便器31の壁への組込み部37が壁33の便器受入れ部36にはめ込むように挿入しながら組み合わされることにより壁掛式便器31は、壁33に取り付けられる。この場合、壁掛式便器31が壁33に組み付けられることを可能とするためにお互いの組み合わせ部分には、わずかながら隙間を設けている。よって、この隙間により発生する壁掛式便器31の使用時におけるガタツキを防止するために上記隙間には、ガタツキ防止材35が備えられている。このガタツキ防止材35としては、スポンジ、ゴム、布、紙等、ガタツキを防止できるものであれば何でもよいことは言うまでもない。上記のような取り付け方法により壁掛式便器31を壁33に取り付けるために特に専用の工具等を必要としないことから省施工・省コスト化が実現できる。そして、取り付けられた壁掛式便器31の下方に強制排水ユニット10を器具固定具32により壁33に取り付けられる。また、壁掛式便器31と強制排水ユニット10は、取込口11を介して接続されている。 【0017】 【実施例5】本発明の強制排水装置の一実施例を図6に示す。なお、図1〜5に示した部位と同じ内容については同番号を用いて説明する。強制排水装置の一実施例の詳細を図6に従って説明する。本発明の強制排水装置は、大きく二つのパターンの使用方法が行える。第一の方法は、強制排水装置を壁33に取り付けた状態49のような使用方法。第二の方法は、強制排水装置を壁33から取外し、移動した状態41のような使用方法である。第一の方法では、通常の壁掛式の強制便器としての使用及び効果を得ることができる。この強制排水装置は、壁33から簡単に外すことが可能であることは言うまでもないが、その後、自由に取り外しが可能な移動手段43および排水装置44を備えた防水パン42に取り付け、使用者の希望する場所へ自由に移動させることが可能となる。この場合、給水・給湯管46及び排水管45は、該強制排水装置を自由に移動させることをより効果的に実現させるために可撓性配管を用いることが好ましい。可撓性配管としては、ポリブテン、架橋ポリエチレン、ポリエチレン、軟質塩化ビニル、繊維強化ポリエチレン等の樹脂管や銅管等の金属管が適宜用いられてよい。また、この場合の配管の長さは、使用者が利用したい範囲を十分に網羅できる長さを確保していることは言うまでもない。更に給水・給湯管46は、多層構造や結束構造等が適宜利用されてよい。そして、これらの配管は伸縮機51が縮んだ状態の時には格納される構造を持つ図示しない配管保管装置を有しており、壁掛式便器31を移動させて使用する場合には、図示しない配管保管装置により配管を自由に引き伸ばして使うことができる。また、給水管46と排水管45は、図示しない給水、排水、電気、ネットワーク、空圧等の取出し、取込みを行うための口を一ヶ所に集約した集中コンセントに簡単に接続することにより給排水機能を実現できる。そして、強制排水装置の使用者の希望する自由な場所への移動方法については、例えば、防水パン42の底部の形状をソリのような滑らせ易い形状にしてもよいし、防水パン42の底部に移動手段43を設けることでもよい。移動手段43としては、車輪、ローラー等の回転器具、ソリ形状のものや強力で破れにくくて滑りやすい紙や布を防水パン42の底部に取り付けるか、防水パン42と床48の間に挟ませる等を用いることにより強制排水装置を手軽に移動させることが可能であり、該装置及び床等にキズを付けたりするものでなければどんなものでも構わない。強制排水装置には、取外し可能な防水床パン42が取り付けられていることから寝室のような通常は防水処理が施されていないような床構造の箇所であっても問題なく使用することができるためにベッドの脇にも簡単に設置することができる。また、防水パン42を用いていることから嘔吐、排泄行為及びその後処理等にて発生する汚れ等についても直接床面に達することがなく、防水パン42にて留めることが可能となる。更に、強制排水装置には、取外し可能な洗浄シャワー47が取り付けられているために壁掛式便器31や防水パン42に付着した汚れをシャワーにて手軽に洗浄することが可能となる。また、洗浄後に防水パン42に溜まった排水は、排水装置44により強制的に排出される。図6では、防水パン42の底部と強制排水ユニット10とを配管により連通させ、強制排水ユニット10の強制排水機能を利用して防水パン42に溜まった排水を排出させる排水装置44を用いているが特に限定されるものではなく、強制排水ユニット10とは別に強制排水機能を有する器具を設けてもよく、防水パンに溜まった排水を効率良く排水できる構造であれば特に限定されるものではない。 【0018】 【実施例6】本発明の強制排水装置の一実施例を図7(a)、(b)および図8(a),(b)に示す。なお、図1〜6に示した部位と同じ内容については同番号を用いて説明する。強制排水装置の一実施例の詳細を図7、8に従って説明する。図7の(a)に通常の壁掛式としての使用方法を示す。強制排水ユニットを内蔵した壁掛式便器31は、伸縮機51を介して壁33に取り付けられており、通常、伸縮機51は縮んだ状態にて使用されている。なお、この壁掛式便器31は、矢印に示したように自由な方向に移動させて使用することが可能である。例えば、図7の(b)に示すように水平方向に伸縮機51を伸ばして、その状態にて使用することも可能である。また、前記壁掛式便器31には、給水・給湯配管46と排水管45が接続されており、それぞれの配管には、可撓性配管が用いられていることは言うまでもなく、可撓性配管としては、ポリブテン、架橋ポリエチレン、ポリエチレン、軟質塩化ビニル、繊維強化ポリエチレン等の樹脂管や銅管等の金属管が適宜用いられてよい。そして、これらの配管は伸縮機51が縮んだ状態の時には格納される構造を持つ図示しない配管保管装置を有しており、壁掛式便器31を移動させて使用する場合には、図示しない配管保管装置により配管を自由に引き伸ばして使うことができる。また、給水管46と排水管45は、図示しない給水、排水、電気、ネットワーク、空圧等の取出し、取込みを行うための口を一ヶ所に集約した集中コンセントに簡単に接続することにより給排水機能を実現できる。そして、図8の(a)に示すように床48に設置して使用することも可能である。更に図8の(b)には、上方向より見た強制排水装置を示しているが、上方向から見て、伸縮機51の壁33との接続部分を中心として水平方向に自由に回転させることが可能であり、扇状の広範囲において自由に利用することが可能となる。図7および8に示した強制排水装置では、壁掛けの状態から自由に伸縮機51を引き伸ばして便器の使用を可能としているが、例えば、強制排水装置は、天井裏に格納されていて便器の使用の必要性が発生した場合に天井より引っ張り出して使用する。そして、使用後には、再度天井裏に格納するという形態でもよい。そうすることにより居住空間を有効に利用することを可能とする。更に車イスの座部に開口部を設けてある排泄用車イスの開口部の下に強制排水装置を移動させて使用することも可能である。この場合、強制排水装置の便座は、無くても構わないし、強制排水装置を床面に設置させた状態でも使用できることから強制排水装置の伸縮機51の支持強度を下げておいても特に問題はなく、また、補強用の高強度の材質等が不要であり、低コスト化を実現できる。 【0019】 【実施例7】本発明の強制排水装置の一実施例を図9に示す。なお、図1〜8に示した部位と同じ内容については同番号を用いて説明する。ここでは、浴室ユニットにおける強制排水装置の適用事例を示しており防水床パン61の上端部は、床48と同一面に配置され、防水床パン61には、浴槽62及び洗面器63が配置されている。そして各々の水廻り器具から排出された雑排水は、防水床パン61に人の移動等に影響を及ぼさないように設けられた傾斜により強制排水ユニット10の取込口に集水されることから集水された雑排水は、強制排水ユニット10により効率よく強制的に排水することが可能となる。また、浴槽62及び洗面器63からの雑排水は、一端が各機器の排水口に接続され、他の一端は、防水床パンの61の内部を通って強制排水ユニット10の取込口に接続される配管を通して強制排水されるような構造であってもよい。更に強制排水ユニット10の排水口は、該ユニットの下面、側面、上面のいずれであってもよく、効率良く排水される形態であれば特に限定されるものではない。 【0020】 【実施例8】本発明の強制排水装置の一実施例を図10及び図11に示す。なお、図1〜9に示した部位と同じ内容については同番号を用いて説明する。ここでは、壁面に設置されたレールに強制排水装置及び便器を掛ける形態にて設置することが可能であり、また、その状態にて昇降可能な機能を備えた強制排水装置の適用事例について説明する。本発明の強制排水装置は、図10に示すように壁面に設置されたレール74に便器昇降部71を介して掛け、便器昇降部71の下方部が壁面を押えるような形態にて設置することが可能である。そうすることにより建物内に設置されたレールの自由な場所に強制排水装置を設置することが可能である。次に図11を用いて強制排水装置の設置方法及び構造について詳細に説明する。本発明の強制排水装置の設置方法は、壁面に設置したレール74に便器昇降部71のレール掛け部を掛け、そのレール掛け部を支点として、便器昇降部71の他方下部が壁面を押えるように形態にて設置される。次に便器31に強制排水ユニット10を組込み、強制排水ユニット10が組み込まれた便器31を便器固定部73に取り付ける。設置後には、前述したように便器昇降部71のレール掛け部を支点として便器昇降部71下方部の壁面接触部が便器荷重等により壁面に押し付けられる形態となり特に別途固定具を用いることなく位置ズレを防止することができる。しかしながら確実に固定を行いたい場合には、便器昇降部71下方部の壁面接触部を壁に固定するためにネジ、くぎ、接着剤、両面テープ等を用いても構わない。但し外観上の美観が損なわれず、強制排水装置の使用上に問題がない形態にて行われることは言うまでもない。次に図示しない給水管を図示しない便器の給水接続口に接続し、排水管45を壁内外、床内外、天井内外等の図示しない排水管接続口あるいは別途延長等により用意した排水管に接続する。そうすることにより便器31への給水が可能となる。そして便器31より排出される汚水等は強制排水ユニット10に送られ、そこから排水管45を通して図示しない立て管等の排水系に圧送される。次に壁掛式強制排水便器の昇降構造について説明する。便器昇降部71には、モーター12が備えられ、その同軸上に昇降用回転軸72が接続されるか、または、モーター12の回転軸自体が昇降用回転軸72であってもよい。そして、便器固定部73には、昇降用回転軸72の溝の形状に噛み合う形状の溝を備えることにより昇降用回転軸72と便器固定部73に備えるレール掛け部のスリット溝を通して便器固定部73が取り付けられている。そして、図示しない昇降スイッチを押すことにより、モーター12が回転し、それに伴い同軸上に接続された昇降用回転軸72が回転する。そうすることにより便器固定部73は、便器昇降部71のレール掛けに併せたスリット溝によって横方向の回転が押えられる為に昇降用回転軸72の回転に併せて上下方向に移動するために便器31をスムーズに昇降移動させることができる。この場合、便器固定部73に設けたスリット溝の内面は、平滑で摩擦抵抗の低い材料、あるいは表面処理されていることが望ましい。また、便器昇降部71のレール掛け部は、図10、11では板状の形状を示しているが、丸棒状であってもレールに掛けた場合に取り付けがガタついたり、使用時において危険な状況が発生したりするようなことがなかれば特に制限はない。また、便器の昇降動作においては、昇降用ローラ82により、よりスムーズに上下移動を行うことができる。そして、上記の便器31の昇降移動においては、上限、下限位置が設定してあり、人為的に誤操作をしたとしてもそれぞれの限界位置を超えないようにモーター12が制御されることは言うまでもない。 【0021】 【発明の効果】本発明の強制排水装置は、取込口と圧送部と排出口とを備えた強制排水ユニットを備えることから各水廻り器具からの排水を一括して強制的に排出し、圧送することを可能とする。該強制排水ユニットの取込口は上方向に開口していることから下方向排水形式の水廻り器具に容易に接続することが可能となり強制排水装置の用途を広げるとともに省コスト、省施工化を実現できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010087 【氏名又は名称】東陶機器株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年9月18日(2000.9.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−342656(P2001−342656A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月14日(2001.12.14) |
| 【出願番号】 |
特願2000−281644(P2000−281644) |
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