| 【発明の名称】 |
排水配管と床下配管との接続継手 |
| 【発明者】 |
【氏名】太田 育實
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| 【要約】 |
【課題】床下配管と排水配管とを、自浄作用を有しわざわざ掃除する必要のないトラップ機能付きの構造簡単な継手で接続する。
【解決手段】床下配管100との接続部を中心にした接続継手Aの回動機能及びトラップ接続用管11、トラップ構成用管21相互の回動機能を利用して、上方の接続管部11bを、キャビネット内の排水配管200に対応させて、床下配管100と排水配管200との位置ズレSに関らず両配管100、200を接続する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所望長さの管の一端側に、排水配管との接続管部を上方を向いて設け、その管の他端側に、サイホン式トラップを形成する所望長さの管を水平方向回動可能に接続して接続継手を構成し、前記接続継手の遊端を、下方を向く接続管部となし、該接続管部を、床下配管に対して回動可能に接続することを特徴とする排水配管と床下配管との接続継手。 【請求項2】 前記排水配管が洗面台、流し台等のキャビネット内に配管されるものであることを特徴とする請求項1記載の排水配管と床下配管との接続継手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、排水配管と床下配管との接続継手、更に詳しくは洗面台(洗面化粧台、洗面洗髪化粧台を包含する)、流し台等に設けられる排水配管と、床下配管との接続に特に好適な接続継手に関するものである。 【0002】 【従来技術】従来、洗面台、流し台等は、キャビネット内の排水配管と、建築躯体である床面から一部が上方に突出する床下配管とを連絡して、排水経路を構成している。 【0003】ところで、床下配管は、設計通りに配管施工されないことが往々にしてあり、その場合、排水配管との間に位置ズレ(管芯相互のズレ)が生じる。また、洗面台や流し台をリフォームで交換したりすると、交換される洗面台、流し台の種類の相違から排水配管と、前記床下配管との間に位置ズレが生じるケースもある。その際、位置ズレを吸収して排水配管と床下配管とを連絡することになるが、その位置ズレ寸法が一定ではないことから、種々な長さの金属製の接続継手を製作して、対処している。しかしながら、接続継手の場合、位置ズレ寸法に応ずべく、長さを異にする多種類を製作用意しなければならず、管理が大変であり、また図6に示すように蛇腹管7を使用した場合には、襞部17…で汚物が堆積して不衛生になるばかりでなく、本来の排水性能を阻害してしまうし、キャビネット底板b1と、建築躯体の床面Lとの間に工具と共に手を差入れてその蛇腹管7を外しての清掃作業を定期的に行なわねばならず、その清掃作業も、狭所であることから非常に厄介なものになる。その上、キャビネットB1内では、Sトラップ、Pトラップ等のトラップで内部スペースが占有され、キャビネット内空間を有効に活用できていない現実がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、排水配管と、床下配管とを、自浄作用を有するトラップ機能付きの構造簡単な継手で接続することである。更に他の技術的課題は、洗面台、流し台等のキャビネット内の排水配管と、床下配管とを自浄作用を有するトラップ機能付きの継手で接続して、キャビネット内からトラップを排除することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を解決するために講じた技術的手段は、所望長さの管の一端側に、排水配管との接続管部を上方を向いて設け、その管の他端側に、所望長さの管を水平方向回動可能に接続してサイホン式トラップを構成する接続継手を形成し、前記接続継手の遊端を、下方を向く接続管部となし、該接続管部を、床下配管に対して回動可能に接続することを要旨とする。前記接続継手において遊端の接続管部(前記下方を向く接続管部)を床下配管に回動可能に接続とは、周方向に回動可能に接続することを指し、また、排水配管との接続管部は、排水配管をその接続管部に外方から嵌め付けたり、その接続管部端部に螺子部を螺設しておき、その螺子部と排水配管先端に螺設する螺子部とをナットで締結する等、適宜手段を採用して接続する。また、サイホン式トラップとは、通水路を満水状態で水を通過させ、誘因作用を起してサイホン現象を作り、排水とこれに含まれる物質を同時に排出する自浄作用を有するトラップを指し、管トラップ、詳細にはSトラップ、Pトラップ、Uトラップ等が挙げられ、ドラムトラップ、椀トラップ等は該当しない。 【0006】以上の手段によれば、床下配管に対して、接続継手自体の可動半径(接続継手を構成する管を一直線状にした状態)で描かれる仮想面積内で位置ズレしている排水配管であれば、床下配管との接続部を中心にした接続継手自体の回動機能及びサイホン式トラップを構成する管の水平回動機能を利用して、遊端となる上方を向く接続管部を排水配管に対応させ、接続することが可能となる。そして、洗面台、流し台等のキャビネット内からトラップを排除する。 【0007】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図4は、洗面台の排水配管と床下配管とを接続する接続継手の第1の実施の形態を、図5は、同第2の実施の形態を各々示している。符号Aは接続継手、1は管、Bは洗面台である。 【0008】管1…として、本実施の形態では上側の管(後述ではトラップ接続用管とし符号11を付して説明する)、下側の管(後述ではトラップ構成用管とし符号21を付して説明する)の2本を使用した場合を示している。この管1…は、硬質合成樹脂製や金属製である。 【0009】トラップ接続用管11は、共に水平または1°10´(1度10分)勾配の管11aの両端に各々逆方向に向けて接続管部(後述では立上げ管部、垂下管部と称する)11b、11bを直角状に曲折させてある。 【0010】立上げ管部11bは、図2に示すように共に前記管11a径よりも若干拡径させてある。 【0011】トラップ構成用管21は、Sトラップ形状に形成され、同図2に示すように一端側である上方を向く接続管部21aである立上げ管部を他の部分に比べて若干拡径とし、その拡径部にOリング2を嵌合状に収容する環状凹部21a’を凹設し、他端側である下方を向く接続管部21aである垂下管部は、拡径せず下方に延設させてある。 【0012】そして、トラップ接続用管11の立上げ管部11bに縦断面逆U字状の環状パッキン材3を被嵌し、且つ同トラップ接続用管11の垂下管部11bの外周面にOリング2が弾接するようにトラップ構成用管部21の拡径する前記立上げ管部21a内にその垂下管部11bを嵌め合わせることによって、トラップ接続用管11、トラップ構成用管21が共に水平方向に回動可能に水密状に接続されて正面略階段状に連続する接続継手Aを構成している。 【0013】斯様に構成された接続継手Aは、トラップ構成用管21の垂下管部21aを、臭気止めパッキン材4の弾性膜14を床下配管100の床面Lから突出する突出配管部101とで軽く挟み付けるようにして床下配管100に水平方向回動可能に嵌合する。この接続継手Aは、図3に示すように下側のトラップ構成用管21の垂下管部21aと床下配管100との嵌合部を中心に水平方向に回動させ、且つ上側のトラップ接続用管11をトラップ構成用管部21に対して水平方向に回動させることによって、トラップ接続用管11、トラップ構成用管21を一直線状とする可動半径Rで描かれる仮想面積内であれば、トラップ接続用管11の立上げ管部11bをどの平面視位置にもセットする自在性を持たせることができる。それ故、洗面台Bを仮置きにすることによって前もって得られているキャビネットB1内の排水配管200の仮想位置直下に、床下配管100の突出配管部101を中心とする水平回動機能とトラップ接続用管11のトラップ構成用管21に対する水平回動機能とを併用してトラップ接続用管11の立上げ管部11bを配置することができる。そして、排水配管200に対応してキャビネット底板b1に開孔されている配管取出し孔b2から前記トラップ接続用管11の立上げ管部11bが内部空間に進入するように洗面台Bを上方からセットすると、自ずと排水配管200は、前記する環状パッキン材3の内半部に弾接するようにトラップ接続用管11の立上げ管部11bに内嵌され、排水配管200と、床下配管100とが連通状に接続される。最後に、配管固定用化粧板5を底板b1にネジ6止め、接着等で固定し、全ての接続作業が終了する(図4参照)。 【0014】 【実施例】本実施の形態の接続継手Aは、トラップ接続用管11、トラップ構成用管21の接続管部11b、11b、21a、21a間寸法を共に100mm(S1)にして、床下配管100を中心とする可動半径(トラップ接続用管11、トラップ構成用管21を一直線状にした状態)で描かれる仮想面積内を最大限として排水配管200が床下配管100に対して位置ズレSしているその配管100、200同士を接続できるようになっている。これは、200mm以上までは床下配管100の管芯に対して排水配管200の出口管芯が位置ズレSしないことを想定して、トラップ接続用管11、トラップ構成用管21の長さ寸法を設定したためである。無論、前記する長さ寸法以上のトラップ接続用管11、トラップ構成用管21を使用することによって、床下配管100に対する排水配管200の大きな位置ズレ(200mm以上の位置ズレ)に即応することができるようにすることは自由である。 【0015】尚、前記管1は、実施の形態では2本使用しているも、例えば3本を使用して構成しても良いものである。その実施の形態を図5に示している。この実施の形態は、前記トラップ構成用管21を、U字状管部21bと、前記垂下管部21aを有する連絡用管部21cとに分割したものであり、この実施の形態では、第1の実施の形態で記載するトラップ接続用管11とトラップ構成用管21との接続構造と同様な構造、即ちOリング2を介して水密状で且つ互いに水平方向回動可能にU字状管部21bと、連絡用管部21cとを接続している。また、本発明では、トラップ接続用管11を長さ方向複数本に分割する構成であっても良いものである。 【0016】そして、本発明接続継手は、サイホン式のトラップを構成するため、キャビネットB1内でトラップを形成する必要がなくなる。それ故、洗面器、流し等の底に装設された排水口金具に接続する始端から排水配管200をキャビネット背板b3方向に水平状に折曲させて、排水配管200をその背板b3に沿わしめて配管して、キャビネットB1内空間を広々使用させることができる(図2、図4、図5参照)。 【0017】更に、本発明では、前記するように洗面台、流し台はもとより、シャワーブース等、設置型の設備の排水配管と、床下配管との接続にも応用することができる。 【0018】尚、3本以上の管を使用して本発明接続継手を構成した場合に、水密性を維持する接続個所がそれに比例して増えて、コスト的にも有利ではなくなることから、前記する第1の実施の形態で説明する2本の管で本発明接続継手を構成するのが好ましいものである。 【0019】また、前記第1、第2の実施の形態共にトラップ接続管部11とトラップ構成管部21、そのトラップ構成管部21を構成するU字状管部21bと垂下管部21aを有する連絡用管部21cの水密状の接続手段として、Oリングを使用する旨で説明しているが、これに限定されるものではなく、他の慣用手段、周知手段等適宜手段を採用するも自由である。 【0020】 【発明の効果】本発明は以上のように構成したから、床下配管と排水配管との間に、床下配管の配管施工誤差やリフォームによる種類が異なる洗面台や流し台等の設置で、床下配管に対して排水配管に位置ズレが生じても、両配管同士を接続した上にキャビネット底板と建築躯体の床面とのスペースを有効利用してサイホン式トラップを構成する便利な接続継手である。従って、わざわざ多種類の長さの接続手段(接続管)を製作用意して対処する必要がなく、管理が簡単であり、しかもサイホン式トラップは自浄作用があるため、蛇腹管を使用した場合のように襞部に汚物が付着して不潔になったり排水性能が阻害される虞れが全くなく、キャビネット底板と建築躯体の床面との狭所でしか行なえない面倒な蛇腹管の脱着作業(清掃時)も不要であり、その上洗面台、流し台等のキャビネット内を広く有効に利用する上でも好適な接続継手を新規に提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000203737 【氏名又は名称】太田 育實
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| 【出願日】 |
平成12年5月31日(2000.5.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068607 【弁理士】 【氏名又は名称】早川 政名 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−342655(P2001−342655A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月14日(2001.12.14) |
| 【出願番号】 |
特願2000−163347(P2000−163347) |
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