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【発明の名称】 自動給水装置
【発明者】 【氏名】川幡 学利

【氏名】中尾 仁

【氏名】本田 忠洋

【要約】 【課題】連立して設置した場合の使用頻度の違いによる発電量の不足を防止し、全体として効率よく発電量を確保する。

【解決手段】他の自動給水装置の蓄電手段と接続可能とし、蓄電量の多い蓄電手段から電力を供給できるように切替手段を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】給水路中に設けられた発電手段と、給水時に該発電手段の発電により蓄電される蓄電手段と該蓄電手段からの電力により装置全体を制御する制御手段を備えた自動給水装置において、前記蓄電手段と前記制御手段の間に備えた他の前記自動給水装置の蓄電手段と接続可能な接続手段と、前記蓄電手段と他の前記自動給水装置の蓄電手段を切替可能な切替手段を備えたことを特徴とする自動給水装置。
【請求項2】前記切替手段には各蓄電手段の蓄電量を検知する検知手段を備え、蓄電量に応じて蓄電手段の切替を行うことを特徴とする請求項1記載の自動給水装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給水中の水流により発電される発電機を備えた自動給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりトイレや洗面所において手や人体を検出して水を出し止めする自動給水装置が使用されており、さらに水流によって給水路中の翼車を回転させ、その回転エネルギーを電気に変換する発電機を備え、発電により得られた電気により駆動される自動給水装置は存在する。
【0003】発電機を備えた自動給水装置においては、使用頻度が少なかったり使用時間が短い場合には、発電量が少なく制御装置の作動不全を引き起こす恐れがある。実公平7−33561号では、蓄電池の蓄電容量を監視し、所定容量以下になると自動的に給水を開始し蓄電池への充電を行う方法がとられている。
【0004】また、実公平6−37096では蓄電池と並列に乾電池を設け、蓄電池の容量が不足した場合に乾電池を使用できるように切替手段を設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の方法では以下の問題が発生する。公衆施設においては自動給水装置は複数台数が連立して設置されている場合が多く、設置位置によって使用頻度が異なるため、発電機による発電量が各給水装置によって異なってくる。
【0006】実公平7−33561号では、使用頻度の低い給水装置が蓄電量不足となり、自動給水される。連立して設置された給水装置のうち一部の装置だけが、充電量確保のための自動給水が行われるため、使用者からは誤動作や故障のように見られるといった不具合がある。また、逆に使用頻度が多い一部の装置については蓄電池の容量以上に発電され、発電された電気が蓄電されず無駄となるという不具合があり、連立して設置された全体の装置から見ると発電量を効率よく使用していないという問題がある。
【0007】また実公平6−37096号では、使用頻度の低い自動給水装置の乾電池の消費が大きくなるので、連立して設置された給水装置のうち一部の装置だけが乾電池の交換をしなければならなくなるという問題がある。
【0008】本発明は上述の不都合を解決し、連立して設置された自動給水装置の発電量を効率よく使用することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するため本発明においては、給水路中に設けられた発電手段と、給水時に該発電手段の発電により蓄電される蓄電手段と該蓄電手段からの電力により装置全体を制御する制御手段を備えた自動給水装置において、前記蓄電手段と前記制御手段の間に備えた他の前記自動給水装置の蓄電手段と接続可能な接続手段と、前記蓄電手段と他の前記自動給水装置の蓄電手段を切替可能な切替手段を備えている。このように、他の自動給水装置の蓄電手段と切替ができるので、自らの蓄電手段の容量が少なくなっても使用頻度の多い装置の蓄電手段から電力を供給でき、連立して設置された自動給水装置の発電量を効率よく使用することができる。
【0010】さらに切替手段に各蓄電手段の蓄電量を検知する検知手段を備え、蓄電量に応じて蓄電手段の切替を行うことによって、最も蓄電量の多い蓄電手段から電力が供給され、結果的には各蓄電手段は蓄電量がほぼ均一となり、さらに効率よく発電量を制御できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施例に基づいて本発明を説明する。
【0012】図1は本発明の自動給水装置の第一の実施例を示す概略構成図である。水供給管路7より止水栓1、給水を開始・停止する開閉弁2、水の流れにより羽根車が回転し発電を行う発電機8、そして給水装置本体4に水を吐出する吐出口6という順に配列されている。また、発電機8によって発電された電力は蓄電池9により蓄電され、蓄電池9は制御部3を介して開閉弁2と人体の一部を検出する検知センサー5へと電力を供給する。
【0013】上記構成において、使用者が吐出口6に手をかざした場合、検知センサー5が手を検出し、制御部3を介して開閉弁2を開けて給水を開始する。検知センサー5が手を検知しなくなると、逆に開閉弁を閉めて給水を停止する。
【0014】制御部3および蓄電池9には、自動給水装置を連立して設置した場合に配線接続できるよう配線接続部10を設けてある。
【0015】図2は本発明の自動給水装置の第一の実施例を示すブロック図である。制御部3と蓄電池9の間に切替回路12を設け、他の自動給水装置の蓄電池を接続するための配線接続部10を、蓄電池9には他の自動給水装置に接続するための配線接続部10aを設け、配線接続部10と他の自動給水装置の配線接続部10aを接続用配線11で接続している。
【0016】図3は接続用配線の接続例を示す斜視図である。接続用配線11は配線接続部10、10aを併設し、図3に示すようにコネクタ14を用いて一度に接続(図3ではコネクタ接続部15)できるようにして一本にまとめる構成としてもよい。また、3台以上の連立設置の場合を考慮して、コネクタ接続部15は2つ以上設けるのが望ましい。
【0017】切替回路12は蓄電池9と他の給水装置の蓄電池9が接続され、いずれか一つの蓄電池9を制御部3に接続するように構成されている。切替回路12は切替スイッチによる切替方法でもよいし、各蓄電池との接続部に切離し回路を設け1系統以外はすべて切り離すような方法でもよい。また、蓄電池と制御回路の間にダイオードを設け、電圧の高いすなわち蓄電量の多い蓄電池から電力が供給されるような簡単な構成でもよい。
【0018】図4は本発明の自動給水装置の第二の実施例を示すブロック図である。切替回路12に容量検知回路13を設けている。各蓄電池9の蓄電容量を検知し最も蓄電量の多い蓄電池9と制御部3が接続するように切替回路12が切替えを行う。
【0019】図2、3のいずれの場合にも逆に使用頻度が非常に多い場合、連立して設置した装置全体で発電量がオーバーし、蓄電池が過充電となることが考えられるため、それぞれの装置に蓄電量が充分の場合に機能する過充電防止回路を設けることが望ましい。
【0020】本発明は上述の実施例に限定されることなく種々の変形が可能であり、自動水栓のほかトイレの小便器や大便器の自動洗浄装置などの発電機を備えた自動給水装置であればよいし、自動水栓と自動洗浄装置などの異種の組合わせでもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上のように発電機を備えた自動給水装置において、蓄電手段と制御手段の間に他の自動給水装置の蓄電手段と接続し、かつ前記蓄電手段と切替できる切替手段を備えたので、蓄電量の多い蓄電池から電力を供給することができ、各装置の使用頻度違いによる発電量の差異を解消することが可能となる。したがって、使用頻度が少ない給水装置だけが発電量不足となって機能停止したり、発電量確保のための自動給水や乾電池の併設をする必要がない。
【0022】さらに、蓄電手段の蓄電量を検知する容量検知手段を設け、蓄電量に応じて切替手段を切替えることが可能となり、連立して設置した装置全体でさらに発電量を効率的に使用することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000010087
【氏名又は名称】東陶機器株式会社
【出願日】 平成12年5月31日(2000.5.31)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−342654(P2001−342654A)
【公開日】 平成13年12月14日(2001.12.14)
【出願番号】 特願2000−163301(P2000−163301)