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【発明の名称】 給湯装置
【発明者】 【氏名】井上 隆幸

【氏名】岡部 良行

【氏名】弘松 太

【氏名】近藤 信二

【氏名】望月 裕介

【要約】 【課題】キッチンユニット上面に配設された吐出ユニットと、キッチンユニットに内包された浄水湯沸かしユニットとの配管の誤接続を防止することを目的とする。

【解決手段】浄水部16で浄化した水を加熱する湯沸かし部18と浄水部16で浄化した水を湯沸かし部へ導く給水経路19とを有する浄水湯沸かしユニット20と、浄水部で浄化した水を吐出する浄水口と湯沸かし部で加熱した湯を吐出する出湯口とが設けられた吐出ユニット8を有し、浄水湯沸かしユニット20はキッチンユニット4に内包されかつ吐出ユニット8はキッチンユニット上面に配設されると共に、浄水部で浄化した水を浄水口へ導く浄水管7と、湯沸かし部で加熱した湯を出湯口へ導く出湯管10とを有し、浄水管と出湯管は、浄水湯沸かしユニットまたは吐出ユニットと着脱可能な結合部を有する給湯装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水道水を浄化する浄水部と前記浄水部で浄化した水を加熱する湯沸かし部と前記浄水部で浄化した水を湯沸かし部へ導く給水経路とを有する浄水湯沸かしユニットと、前記浄水部で浄化した水を吐出する浄水口と湯沸かし部で加熱した湯を吐出する出湯口とが設けられた吐出ユニットを有し、前記浄水湯沸かしユニットはキッチンユニットに内包されかつ吐出ユニットはキッチンユニット上面に配設されると共に、前記浄水部で浄化した水を浄水口へ導く浄水管と、前記湯沸かし部で加熱した湯を出湯口へ導く出湯管とを有し、前記浄水管と前記出湯管は、前記浄水湯沸かしユニットまたは前記吐出ユニットと着脱可能な結合部を有する給湯装置。
【請求項2】 浄水管と出湯管は互いに識別可能な請求項1記載の給湯装置。
【請求項3】 着脱可能な結合部近傍に、浄水管または出湯管との結合を識別する表示を浄水湯沸かしユニットまたは吐出ユニットに設けた請求項1または2記載の給湯装置。
【請求項4】 出湯管の一部または全部は、断熱材で構成された請求項1〜3いずれか1項に記載の給湯装置。
【請求項5】 浄水湯沸かしユニットまたは吐出ユニットが有する浄水管との結合部に、出湯管が接続できない構成の請求項1〜4いずれか1項に記載の給湯装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、台所等に設置される浄水と湯を供給する給湯装置に関するものであり、特に、キッチンユニット上面に配設された吐出ユニットと、キッチンユニットに内包された浄水湯沸かしユニットとの配管接続に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9、図10に従来技術を示す。図9はキッチンユニットを含む給湯装置全体の構成図、図10は浄水管結合部11および出湯管結合部12の詳細図である。図9において、1は水道管、2は即湯ユニット3を経た給湯管で、それぞれキッチンユニット4上面に設けられた水栓金具5に接続され、水栓金具5から水または湯が吐出できるよう構成されている。一方、水道管1は分岐されており、分岐された水は水用浄水器6によって浄化された後、浄水管7を通って吐出ユニット8から吐出される。また、給湯管2も分岐されており、分岐された湯は湯用浄水器9によって浄化された後、出湯管10を通って吐出ユニット8から吐出される。
【0003】ここで、水用浄水器6と浄水管7は浄水管結合部11で、また湯用浄水器9と出湯管10は出湯管結合部12でそれぞれ結合されている。次に結合部11および12について説明する。図10において、パッキン13が取り付けられた浄水管7は、水用浄水器6から出た浄水器配管14に挿入され、ナット15によって固定されている。一方、出湯管結合部12についても浄水管結合部11と同様の構成になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来の構成においては、即湯ユニットや浄水器が個々に独立していることや露出した配管が多いことなどから施工作業上取り扱いが煩雑なため施工者の不注意を招きやすく、また、浄水管接続部11と出湯管接続部12の構造が同じであるがために、浄水管接続部11に出湯管が接続できてしまい、配管の誤接続が生じやすくなっていた。配管を誤接続すると、吐出ユニット8で所望の吐出が得られぬばかりか、浄水を吐出するつもりで湯が出湯し火傷を負う危険が生じるという課題を有していた。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、配管の誤接続を防止し、またキッチンユニット内部も整理され、コンパクトに収納できる給湯装置を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するために本発明は、浄水部と湯沸かし部を一体としたので、浄水湯沸かしユニットの取り扱いが容易になる一方、露出した配管も減少し、配管接続の作業性が向上する。従って、配管の誤接続を防止することができるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、水道水を浄化する浄水部と、浄水部で浄化した水を加熱する湯沸かし部と、浄水部で浄化した水を湯沸かし部へ導く給水経路とを有する浄水湯沸かしユニットと、浄水部で浄化した水を吐出する浄水口と湯沸かし部で加熱した湯を吐出する出湯口とが設けられた吐出ユニットを有し、浄水湯沸かしユニットはキッチンユニットに内包されかつ吐出ユニットはキッチンユニット上面に配設されると共に、浄水部で浄化した水を浄水口へ導く浄水管と、湯沸かし部で加熱した湯を出湯口へ導く出湯管とを有し、浄水管と出湯管は、浄水湯沸かしユニットまたは吐出ユニットと着脱可能な結合部を有する構成の給湯装置としたので、浄水湯沸かしユニットの取り扱いが容易になる一方、露出した配管も減少し、配管接続の作業性が向上する。従って、配管の誤接続を防止することができるものである。
【0008】請求項2に記載した発明は、浄水管と出湯管は互いに識別可能な構成の請求項1記載の給湯装置としたので、施工者が浄水管と出湯管を間違えないようになり、配管の誤接続を防止することができるものである。
【0009】請求項3に記載した発明は、着脱可能な結合部近傍に、浄水管または出湯管との結合を識別する表示を浄水湯沸かしユニットまたは吐出ユニットに設けたので、浄水管と出湯管の正しい接続が理解しやすくなり、配管の誤接続を防止することができる給湯装置を実現できるものである。
【0010】請求項4に記載した発明は、出湯管の一部または全部は、断熱材で構成された請求項1〜3いずれか1項に記載の給湯装置としたので、浄水管と出湯管が容易に識別できるだけでなく、出湯温度を高温に維持することができるようになるものである。
【0011】請求項5に記載した発明は、浄水湯沸かしユニットまたは吐出ユニットが有する浄水管との結合部に、出湯管が接続できない構成の請求項1〜4いずれか1項に記載の給湯装置としたので、施工者の配管の誤接続を確実に防止できるようになるものである。
【0012】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例について説明する。図1は本実施例の構成を示す説明図であり、キッチンユニットを含む給湯装置全体の構成を示す。図1において、1は水道管で、キッチンユニット4上面に設けられた水栓金具5に接続され水が吐出できるよう構成されている。16は浄水部で、水道管1から分岐した水道水を浄化する。浄水部16で浄化された水の一部は浄水管7を通って吐出ユニット8に設けられた吐出口17から吐出される。18は湯沸かし部で、浄水部16で浄化された水の一部は給水経路19を通って湯沸かし部18に送られ加熱される。加熱された湯は出湯管10を通って吐出ユニット8に設けられた吐出口17から吐出される。ここで吐出口17は、浄水部で浄化された水を吐出する浄水口と湯沸かし部で加熱された湯を吐出する出湯口とを兼ねた構成となっている。また浄水部16と湯沸かし部18と給水経路19は浄水湯沸かしユニット20に内包されている。11は浄水管7と浄水湯沸かしユニット20を結合する結合部、12は出湯管10と浄水湯沸かしユニット20を結合する結合部でそれぞれ着脱可能な構成からなっている。
【0013】この結合部の詳細な構成は図10と同様で、浄水管7と浄水部配管21、または出湯管10と湯沸かし部配管22のそれぞれ二つの配管をパッキンを介して係合し、ナットで固定するものである。以上のような構成であれば、浄水湯沸かしユニットから外部へ直接出ている配管の数は3本となり、従来技術の配管の数と比べれば格段に少なくなる。また、浄水部と湯沸かし部が一体となっているので取り扱いが容易となる。
【0014】このように本発明によれば、浄水部と湯沸かし部を一体としたので、浄水湯沸かしユニットの取り扱いが容易になる一方、露出した配管も減少し、配管接続の作業性が向上する。従って、配管の誤接続を防止することができるものである。また、キッチンユニット内部も整理され、すっきりしたものとする給湯装置を実現できるものである。
【0015】(実施例2)次に本発明の第2の実施例について図1から図3を用いて説明する。図2、3は浄水湯沸かしユニット2周辺の構成図である。なお、基本的な構成と動作は実施例1と同様なので、異なる部分についてのみ説明することにする。
【0016】図1において、浄水管7と出湯管10は長さが異なる。長い配管は浄水管、短い配管は出湯管であると施工者に注意を喚起することができる。また実際の配管作業において、浄水管7は湯沸かし部配管22と結合可能であるが、出湯管10は長さが不十分なため浄水部配管21と結合できない。従って、誤配管を防止することができる。また、出湯管10の長さを短くすることで出湯管10からの放熱を極力抑えることができ、高い出湯温度を維持することができる。
【0017】図2において、浄水管7と出湯管10は色や柄が異なる。従って、浄水管と出湯管の違いについて施工者に注意を喚起することができ、配管の誤接続を防止することができる。なお、浄水部配管21に浄水管7と類似の色や柄、湯沸かし部配管22に出湯管10と類似の色や柄を施しておけば施工者の配管誤接続の防止効果をいっそう高めることができるだけでなく、正しい接続が理解しやすいので作業性も向上する。
【0018】図3において、浄水管7と出湯管10は太さが異なる。従って、浄水管と出湯管の違いについて施工者に注意を喚起することができ、配管の誤接続を防止することができる。なお、浄水部配管21と浄水管7を同じ太さ、湯沸かし部配管22と出湯管10を同じ太さにしておけば施工者の配管誤接続の防止効果をいっそう高めることができるだけでなく、理解しやすいので作業性も向上する。また一般的に流量の関係から出湯管10に比べ浄水管7を太くした方が吐出の効率は良くなるので、そういった意味でも理にかなった構成となる。
【0019】図1〜図3に示した実施例の他、浄水管7と出湯管10との断面形状や材質を異なるものとしたり、ステッカーやラベル、文字などの表示によって識別する構成でも同様の効果を得ることができる。
【0020】このように本発明によれば、浄水管と出湯管は互いに識別可能なので、施工者が浄水管と出湯管を間違えないようになり、配管の誤接続を防止することができる給湯装置を実現できるものである。
【0021】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例について図4を用いて説明する。図4は浄水湯沸かしユニット20周辺の斜視図である。なお、基本的な構成と動作は実施例1と同様なので、異なる部分についてのみ説明することにする。
【0022】図4において、浄水管7は浄水湯沸かしユニット20に直接設けられた浄水管結合部11に結合されている。また、出湯管10は浄水湯沸かしユニット20に設けられた出湯管結合部12に結合されている。ここで浄水管7と出湯管10とは色や柄が異なっており、互いに識別できるようになっている。また、23は浄水湯沸かしユニット20の浄水管結合部11近傍で浄水管7と類似の色や柄が施された表示、24は浄水湯沸かしユニット20の出湯管結合部12近傍で出湯管10と類似の色や柄が施された表示である。このような構成であれば、施工者は浄水管7と出湯管10の正しい接続を理解しやすくなり、配管誤接続の防止効果をいっそう向上させることができる。
【0023】なお、図4に示した実施例の他にも、ステッカーやラベル、文字などの表示によって識別する構成でも同様の効果を得ることができる。また、着脱可能な結合部を浄水湯沸かしユニット20に直接設けたので配管の接続がしやすくなり施工の作業性が向上する。なお、ここでは浄水湯沸かしユニット20に表示を設けたが、吐出ユニット8に表示を設けても同様な効果が得られるようになる。
【0024】このように本発明によれば、着脱可能な結合部近傍に、浄水管または出湯管との結合を識別する表示を浄水湯沸かしユニットまたは吐出ユニットに設けたので、浄水管と出湯管の正しい接続が理解しやすくなり、配管の誤接続を防止することができる給湯装置を実現できるものである。
【0025】(実施例4)次に、本発明の第4の実施例について図5を用いて説明する。図5は浄水湯沸かしユニット20の周辺を示す図である。なお、基本的な構成と動作は実施例1と同様なので、異なる部分についてのみ説明することにする。
【0026】図5において、出湯管10は断熱材25で覆われている。この構成であれば、浄水管と出湯管の違いについて施工者に注意を喚起することができ、配管の誤接続を防止することができる。また、出湯管10からの放熱が抑制されるので高い出湯温度を維持することができる。
【0027】このように本発明によれば、出湯管の一部または全部は断熱材で構成されているので、浄水管と出湯管が容易に識別できるだけでなく、出湯温度を高温に維持することができる給湯装置を実現できるものである。
【0028】(実施例5)次に、本発明の第5の実施例について図6、図7、図8を用いて説明する。図6から9は浄水管7と出湯管10に設けられた着脱可能な結合部周辺の図である。なお、基本的な構成と動作は実施例1と同様なので、異なる部分についてのみ説明することにする。
【0029】図6において、パッキン13が取り付けられた浄水管7は、浄水湯沸かしユニット20から出た浄水部配管21に挿入され、ナット15によって固定されている。一方、パッキン13が取り付けられた湯沸かし部配管22は、出湯管10に挿入され、ナット15によって固定されている。この構成であれば、浄水管結合部11に出湯管10を結合することはできない。
【0030】次に、図7について説明する。浄水管7、浄水部配管21、出湯管10,湯沸かし部配管22のそれぞれの先端部にはフランジ26が設けられており、止め輪7によって挟持され固定されている。図6と同様、浄水管結合部11と出湯管結合部12では挿入するパッキン取り付け部の形状が互いに逆になっているので、浄水管結合部11に出湯管10を結合することはできない。
【0031】次に、図8について説明する。出湯管10には突起28が設けられており、この突起28と係合する切り欠き部29が湯沸かし部配管22に設けられている。一方、浄水管7と浄水部配管21には突起も切り欠き部も設けられていない。従って、出湯管10は浄水管結合部11に結合することはできない。これら図6、図7、図8以外の実施例として、浄水管結合部と出湯管結合部のそれぞれの係合部の外径を異なるものとすることでも同様の効果を得られるものである。
【0032】このように本発明によれば、浄水湯沸かしユニットまたは吐出ユニットが有する浄水管との結合部に出湯管が接続できないので、施工者の配管の誤接続を確実に防止できるようになる給湯装置を実現できるものである。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、浄水湯沸かしユニットの取り扱いが容易になる一方、露出した配管も減少し、配管接続の作業性が向上する。従って、配管の誤接続を防止することができる。また、キッチンユニット内部も整理され、すっきりしたものとする給湯装置を実現できる給湯装置を実現できるものである。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成12年5月31日(2000.5.31)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2001−336190(P2001−336190A)
【公開日】 平成13年12月7日(2001.12.7)
【出願番号】 特願2000−162013(P2000−162013)