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【発明の名称】 ハンドシャワー付混合水栓
【発明者】 【氏名】山口 哲也

【要約】 【課題】ハンドシャワーをホースと共にホルダーから引出し自在に支持したハンドシャワー付混合水栓において、水栓本体の下部で移動するホースが、給水配管,給湯配管又は送水配管に衝突するのを防止し、各配管の保護を図る。

【解決手段】カウンター1の取付孔2に固定される水栓本体3は、胴体部5から延設したホルダー9にハンドシャワー10を引出し自在に支持し、下部には水栓本体3の内部に装着した混合弁7に接続される給水配管12,給湯配管13,及び混合弁7から湯水を供給する送水配管14と、該送水配管14と前記ハンドシャワー10を接続するホース11とを接近して垂設したハンドシャワー付混合水栓において、前記配管12,13,14にはホース11との接触を防止する保護カバー15を装着した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カウンターの取付孔に固定される水栓本体は、胴体部から延設したホルダーにハンドシャワーを引出し自在に支持し、下部には水栓本体の内部に装着した混合弁に接続される給水配管,給湯配管,及び混合弁から湯水を供給する送水配管と、該送水配管と前記ハンドシャワーを接続するホースとを接近して垂設したハンドシャワー付混合水栓において、前記配管にはホースとの接触を防止する保護カバーを装着したことを特徴とするハンドシャワー付混合水栓。
【請求項2】 前記保護カバーは、配管に弾力的に係合する係合部を形成し、配管に着脱自在に装着可能としたことを特徴とする請求項1記載のハンドシャワー付混合水栓。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流し台又は洗面化粧台に取付けて使用するハンドシャワー付混合水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流し台又は洗面化粧台のカウンターに取付けて使用する混合水栓で、ハンドシャワーをホースと共にホルダーから引出して広い範囲に吐水できるようにしたものとして図5のものがある。この図5について簡単に説明すると、水栓本体23はカウンター21に起立した状態で取付けられており、カウンター21の取付孔22を挿通する接続筒24の下方に、水を供給する給水配管25及び湯を供給する給湯配管26を垂設し、この接続筒24の上方から斜め上方に延びる回転自在のホルダー27に金属製のホース29と接続したハンドシャワー28を引出し自在に支持し、水栓本体23の内部には湯と水の混合比率及び流量を調節する混合弁30を収容し、この混合弁30の混合室と連通して前記給水配管25及び給湯配管26と併設した送水配管32は、下端でカプラー33によりカウンター21の下部に垂れ下がる前記ホース29の他端に接続し、前記混合弁30と連繋したレバー31の操作により温度及び流量の調節された湯水は、送水配管32及びホース29を介してハンドシャワー28から外部へ供給されるものである。
【0003】このような従来のハンドシャワー付混合水栓では、カウンターの取付孔に給水配管,給湯配管だけでなく送水配管及びホースが接近した状態で併設して挿通される。この場合取付孔は小径であり、小径の取付孔に3本の配管及びホースが密接して挿通しているため、ハンドシャワーをホルダーから引出したり収容するたびに、金属製のホースはカウンターの下部で給水配管,給湯配管又は送水配管に接触しながら上下に移動して異音が発生するうえ、各配管を傷付けてしまい、長期間使用していると最悪の場合は各配管は磨耗して孔があき、配管からの漏水により床を水浸しとして拡大損害となる恐れがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとする課題は、ハンドシャワーをホースと共にホルダーから引出し自在に支持したハンドシャワー付混合水栓において、水栓本体の下部で移動するホースが、給水配管,給湯配管又は送水配管に衝突するのを防止し、各配管の保護を図ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は請求項1では、カウンターの取付孔に固定される水栓本体は、胴体部から延設したホルダーにハンドシャワーを引出し自在に支持し、下部には水栓本体の内部に装着した混合弁に接続される給水配管,給湯配管,及び混合弁から湯水を供給する送水配管と、該送水配管と前記ハンドシャワーを接続するホースとを接近して垂設したハンドシャワー付混合水栓において、前記配管にはホースとの接触を防止する保護カバーを装着したものである。
【0006】請求項2では、前記保護カバーは、配管に弾力的に係合する係合部を形成し、配管に着脱自在に装着可能としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。本発明の水栓本体3は図1に示すように、下部に突出して形成した接続筒4を胴体部5より小径にして、流し台又は洗面化粧台のカウンター1に穿設した取付孔2に挿通し、カウンター1の下部からナット6を接続筒4に螺着することでカウンター1に起立した状態で固定されている。
【0008】水栓本体3の内部には固定板及び可動板を上下に重ね合わせた混合弁7を装着しており、この混合弁7と連繋したレバー8を上下及び左右に操作することで、湯水の吐水流量及び温度が調節される。
【0009】水栓本体3の接続筒4と混合弁7の間の外周には、ハンドシャワー10を引出し自在に支持するホルダー9が上傾して回転可能に設けられており、ハンドシャワー10の基端には薄肉螺旋状で金属製のホース11が接続され、該ホース11はホルダー9及び接続筒4の内部を通過してカウンター1の下部に垂れ下がっており、ハンドシャワー10はホルダー9に支持した状態又はホルダー9からホース11と共に引出して使用し、レバー8を吐水方向へ操作すればハンドシャワー10先端の吐水ヘッド10aから湯水を吐水可能となっている。
【0010】前記混合弁7の下部には、給水源から水を供給する給水配管12,給湯源から湯を供給する給湯配管13、及び混合弁7により吐水流量及び温度を設定された湯水をハンドシャワー10へ供給する送水配管14が接続され、これらの各配管12,13,14には銅管を用い、図2に示すように接続筒4の内部は前記各配管12,13,14に加えて、ホース11が接近して垂設している。
【0011】前記ホース11は水栓本体3及び接続筒4内からカウンター1下部にU字型に垂れ下がった状態で収納され、ハンドシャワー10をホルダー9から引出して流し台や洗面化粧台で洗い物作業等に使用しても充分に足りるだけの長さとし、他端はカウンター1の下部で前記送水配管14に結合している。
【0012】前記給水配管12及び給湯配管13には、水栓本体3の下部で向かい合って併設する金属製のホース11が接触するのを防止するための保護カバー15を着脱自在に装着している。保護カバー15は例えば合成樹脂材からなり、図3及び図4に示すように全体として縦長の板状で係合部16と仕切り部18からなり、縦長の係合部16はホース11と向かい合う給水配管12及び給湯配管13の外周に前面から覆って押し込めば弾力的に係合可能な一対の湾曲面17,17を備えており、仕切り部18は係合部16と一体で、上下に摺動するホース11が各配管12,13だけでなく送水配管14とも接触しないように縦長に形成し、送水配管14も覆うことのできるものであり、工具を用いることなく手作業で簡単に保護カバー15を各配管12,13に装着することができ、続いてこの各配管12,13を水栓本体3の混合弁7に接続することができる。なお、保護カバーは給水配管,給湯配管及び送水配管が既に混合弁に接続されている既設のハンドシャワー付混合水栓の各配管に、後付けで装着することもできる。また、本実施例の保護カバーは、単一の物品で給湯配管と給水配管に装着しているが、給湯配管用と給水配管用に分割して別物品としてもよい。
【0013】上記構成において、ハンドシャワー付混合水栓のレバー8を吐水方向へ操作することで、混合弁7で吐水流量及び温度を調節された湯水が送水配管14,ホース11を通過して、ホルダー9に支持されたハンドシャワー10から外部へ吐出される。また、ハンドシャワー10を手に持ってホルダー9からホース11の長さ分だけ引出せば、吐水ヘッド10aから広い範囲に湯水を供給して洗い物作業等を行なうことができる。
【0014】そしてハンドシャワー10をホルダー9から引出したり収容する際には、ハンドシャワー10と共にホース11が上下に移動するが、給水配管12,給湯配管13には水栓本体3の内部及びカウンター1の下部で併設して向かい合っているホース11と直接接触しないように保護カバー15を装着しているので、金属製のホース11と給水配管12,給湯配管13又は送水配管14が直接接触することがなく、騒音が発生したり金属製のホース11で各配管12,13,14が磨耗することがないようにしている。
【0015】
【発明の効果】本発明では、カウンターの取付孔に固定される水栓本体は、胴体部から延設したホルダーにハンドシャワーを引出し自在に支持し、下部には水栓本体の内部に装着した混合弁に接続される給水配管,給湯配管,及び混合弁から湯水を供給する送水配管と、該送水配管と前記ハンドシャワーを接続するホースとを接近して垂設したハンドシャワー付混合水栓において、前記配管にはホースとの接触を防止する保護カバーを装着したので、ハンドシャワーをホルダーから引出したり収容する際に、水栓本体の内部及びカウンターの下部でホースと各配管が直接接触することがなく、ホースが金属製の場合に配管に接触することにより発生する異音や配管の磨耗を防止することができ、ハンドシャワー付混合水栓の耐久性を大幅に向上させることができる。
【0016】また保護カバーは、配管に弾力的に係合する係合部を形成して配管に着脱自在に装着可能であり、工具を用いることなく手作業で簡単に行なうことができる。
【0017】さらに保護カバーは、既設のハンドシャワー付混合水栓をそのまま有効に利用して配管に後付けで装着することができ、わざわざ混合水栓を新たに取り替える必要がなく経済的である。
【出願人】 【識別番号】000141451
【氏名又は名称】株式会社喜多村合金製作所
【出願日】 平成12年5月30日(2000.5.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−336189(P2001−336189A)
【公開日】 平成13年12月7日(2001.12.7)
【出願番号】 特願2000−161243(P2000−161243)