トップ :: E 固定構造物 :: E03 上水;下水




【発明の名称】 水 栓
【発明者】 【氏名】進藤 孝彦

【氏名】小池 誠之

【氏名】川田 育真

【氏名】宮▲崎▼ 謙一

【要約】 【課題】壁面から前方に張り出した水栓本体に吐水管を回転自在に取り付け、該吐水管を水栓本体の下方の空間に収納可能とした水栓において、吐水管からの吐水範囲を広げ、作業性を向上する。

【解決手段】壁面Aから前方に張り出した水栓本体3に吐水管8を回転自在に取り付け、該吐水管8を水栓本体3の下方の空間に収納可能とした水栓1において、前記吐水管8は水栓本体3の略中央下面に第1結合部材12により取り付けられる第1分割管9と、該第1分割管9の出口側に第2結合部材13により回転自在に取り付けられる第2分割管10からなる。また吐水管8は第2分割管10を第1分割管9より長くした。従って吐水管8の全長を水栓本体3の横幅よりも長くすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 壁面から前方に張り出した水栓本体に吐水管を回転自在に取り付け、該吐水管を水栓本体の下方の空間に収納可能とした水栓において、前記吐水管は水栓本体の略中央下面に第1結合部材により取り付けられる第1分割管と、該第1分割管の出口側に第2結合部材により回転自在に取り付けられる第2分割管からなることを特徴とする水栓。
【請求項2】 前記吐水管は第2分割管を第1分割管より長くしたことを特徴とする請求項1記載の水栓。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室,流し台,洗面台等の壁面に取り付けて使用する水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浴室,流し台,洗面台等の壁面に取り付ける水栓は、湯水を吐水するための長い吐水管を回転自在に装着してあり、この吐水管は使用しない場合は水栓本体の下方へ隠れるように移動させていたが、長い吐水管は水栓本体の下方から左右いずれかの側方に大きく張り出してしまい、例えば浴室ではこの吐水管が突起物となり、洗い場で滑ったり転倒した場合に身体が衝突したり不用意に触れると火傷をする恐れがあり危険であり、しかも美観を損なうものであった。そこで吐水管を水栓本体の外観部からはみ出さないようにした水栓として公知のものに実開平5−30264号公報の図1(本願図面の図4)のものがある。この図4について簡単に説明すると、水栓本体21と吐水管22を有する水栓20は、基端部23を中心にして吐水管22を水栓本体21の水平方向一端部に回転自在に取り付け、吐水管22の平面形状は水栓本体21の底面と実質同形状とすることで、吐水管22を収納した状態で水栓本体21と上下に重なり合い、前後,左右のいずれにもはみ出さないようにし、水栓20をコンパクトに且つ外観をすっきりとしたものにできるものである。
【0003】上記のものにあっては、吐水管の全長は水栓本体の横幅と同一にする必要があり、吐水範囲を広くできるように吐水管を長くすると水栓本体も横幅を広げなければならず、また、水栓本体を小さくすると吐水管は短くなり、吐水範囲が狭くなってしまうものであり、デザインの自由度と使い勝手を両立させるのが難しかった。さらに、吐水管は水栓本体の中央ではなく基端下面から回転させるため、吐水範囲が水栓本体に対し左右のいずれかに偏ってしまい、作業性の悪いものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとする課題は、壁面から前方に張り出した水栓本体に吐水管を回転自在に取り付け、該吐水管を水栓本体の下方の空間に収納可能とした水栓において、吐水管からの吐水範囲を広げ、作業性を向上することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は請求項1では、壁面から前方に張り出した水栓本体に吐水管を回転自在に取り付け、該吐水管を水栓本体の下方の空間に収納可能とした水栓において、前記吐水管は水栓本体の略中央下面に第1結合部材により取り付けられる第1分割管と、該第1分割管の出口側に第2結合部材により回転自在に取り付けられる第2分割管からなるものである。
【0006】請求項2では、前記吐水管は第2分割管を第1分割管より長くしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。この発明の水栓1は浴室,流し台,洗面台に取り付けられるものであり、本実施例では、浴室の洗い場から立ち上がる壁面Aに取り付けられている。この水栓1は図1乃至図3に示すように壁面Aに沿って立ち上がる基台部2と該基台部2の上部に設置し前方に突出した水栓本体3を備え、該水栓本体3の内部には、湯水の温度を調節する温度調節弁、湯水の流量調節と流路の切替えを行なう切替弁、その他の機能部(いずれも図示省略)を収納している。
【0008】前記水栓本体3は平面形状は横長の長方形で、傾斜した上面の左右方向の略中央に前記温度調節弁と連繋して湯水の温度を調節する温調ハンドル4を回転可能に取り付け、右側の側面に前記切替弁と連繋して湯水の吐水,止水,流量調節と、シャワーヘッド又は吐水管8への流路の切替えを行なう切替ハンドル5を取り付け、該切替ハンドル5の後方にエルボ6が回転自在に取り付けられ、該エルボ6に接続したホース7の先端にシャワーヘッド(図示省略)が装着されており、温調ハンドル4の下方には吐水管8が水平方向に回転自在に取り付けられている。
【0009】前記吐水管8は水栓本体3の略中央で底面に取り付けられるもので、水栓本体3に取り付けられる第1分割管9と、該第1分割管9の出口側にさらに取り付けた第2分割管10とからなり、互いの湯水の通水路は連通し、第1分割管9は第1結合部材12により水栓本体3に対し、また第2分割管10は第2結合部材13により第1分割管9に対してそれぞれ水平方向に回転自在であり、第2分割管10の先端には、湯水を外部へ吐水する吐水口11を設けている。
【0010】前記第1分割管9は、壁面Aから前方に突出している水栓本体3の下方の空間に収納されるように回転させた場合、水栓本体3の左右いずれの側縁からも内側に位置してはみだすことがなく、水栓本体3の下方の空間で隠れた状態となるように水栓本体3の横幅に対して約半分の長さとし、この場合、第1分割管9と第2分割管10を結合する第2結合部材13は、水栓本体3の左側又は右側の側端部下方に位置させることができるので、第2分割管10は第1分割管9よりも長く、水栓本体3の横幅と同一か又は横幅よりやや短くなるようにすることができる。
【0011】従って、水栓1を使用しない場合には図1に示すように、吐水管8を水栓本体3の下方の空間に収納しておき、水栓1を使用する際には、第1分割管9はそのままの位置で、第2分割管10のみを第2結合部材13を中心にして水平方向に回転させたり、第1分割管9を第1結合部材12を中心にして水平方向に回転させ水栓本体3の前方に引き出し、続いて第2分割管10を第2結合部材13を中心にして水平方向に回転させることができ、図3のように水栓本体3の前方に両分割管9,10が直線状になるように回転可能である。
【0012】なお、この実施例の水栓は温調ハンドルの操作で温度調節可能なサーモスタット式であるが、シングルレバー式、2ハンドル式、又は単水栓でもよい。また、この実施例では水栓を浴室に取り付けた場合を説明したが、流し台,洗面化粧台等の水栓にも適用できる。
【0013】
【発明の効果】本発明では、壁面から前方に張り出した水栓本体に吐水管を回転自在に取り付け、該吐水管を水栓本体の下方の空間に収納可能とした水栓において、前記吐水管は水栓本体の略中央下面に第1結合部材により取り付けられる第1分割管と、該第1分割管の出口側に第2結合部材により回転自在に取り付けられる第2分割管からなり、吐水管は第2分割管を第1分割管より長くしたので、水栓を使用しない場合は吐水管を水栓本体の下方の空間に収納すれば邪魔にならないうえ、吐水管の全長を水栓本体の横幅よりも長くすることができ、吐水管の吐水範囲を大幅に広げることで作業性が向上し、快適に使用することができる。
【0014】また、従来と比較して本発明の水栓はコンパクトなままで、水栓本体の下方に収納することのできる吐水管の全長を長くすることができ、吐水範囲を大幅に広げることができる。
【出願人】 【識別番号】000141451
【氏名又は名称】株式会社喜多村合金製作所
【識別番号】000233181
【氏名又は名称】日立化成ユニット株式会社
【識別番号】000004455
【氏名又は名称】日立化成工業株式会社
【出願日】 平成12年3月8日(2000.3.8)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−254409(P2001−254409A)
【公開日】 平成13年9月21日(2001.9.21)
【出願番号】 特願2000−63930(P2000−63930)