| 【発明の名称】 |
水栓器具の取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】永田 雅昭
【氏名】峯澤 久昭
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| 【要約】 |
【課題】シャワー水栓設備における吐水部をカウンターの斜めの取付面に対して良好に取り付けられるようにする。
【解決手段】カウンター12の傾斜した取付面14に対して水栓設備の吐水部10を垂直に起立した状態で着座させ、その状態でカウンター12の取付孔38において吐水部10を雄ねじ管40及び締付ナット42により垂直方向に締め付けて固定するに際し、カウンター12の裏面16に水平な被締付面60を有するスペーサ部46を固定的に設け、被締付面60に対して締付ナット42の締付力を及ぼすようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カウンター等取付基体の取付面に対して水栓設備を構成する水栓器具を相対的に傾斜した状態で着座させ、その状態で該取付基体の取付孔において該水栓器具をねじ締結具により該取付面に対して該相対的に傾斜した方向に締め付けて固定する水栓器具の取付構造であって、前記取付基体の裏面に前記傾斜方向に対して直角な被締付面を有するスペーサ部を固定的に設け、該被締付面に対して前記ねじ締結具の締付力を及ぼすようになしたことを特徴とする水栓器具の取付構造。 【請求項2】 請求項1において、前記水栓器具が吐水部であることを特徴とする水栓器具の取付構造。 【請求項3】 請求項2において、前記吐水部が、ホースとともに昇降可能な吐水ヘッドと、該吐水ヘッドを保持するホルダとを含んでいるとともに、前記取付基体に固定された筒部材内に且つ前記吐水ヘッドとともに昇降摺動可能に挿通されたスライド管とを含んでいることを特徴とする水栓器具の取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は水栓設備を構成する水栓器具、特に吐水部の取付けに適用して好適な水栓器具の取付構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、可撓性のホースとともに引出し可能なシャワーヘッド(吐水ヘッド)を有し、カウンター等取付基体上に突出する状態で設けられた吐水部と、取付基体上に突出する状態で設けられた水栓本体とを有し、シャワーヘッドに接続されたホースが取付基体の下側空間を延びて水栓本体に接続された形態のシャワー水栓設備が公知である。 【0003】図4はその一例を示したものである。この図において200はシャワー水栓設備における吐水部で、取付基体としてのカウンター202の上面に起立する状態で設けられている。吐水部200はシャワーヘッド204と、これを保持する湾曲形状の管状のホルダ206と、それらをカウンター202に取り付けるための台座ユニット214とを有している。 【0004】シャワーヘッド204は、その先端下面に吐水口210を有しており、その吐水口210から整流吐水又はシャワー吐水を行うようになっており、更にその前面には整流吐水からシャワー吐水に若しくはその逆に切替操作するための操作部212を有している。このシャワーヘッド204には可撓性のホース208が接続されており、そのホース208とともにシャワーヘッド204がホルダ206から引出し可能とされている。 【0005】台座ユニット214はカウンター202の上面、即ち取付面218上に着座する台座216と、この台座216から取付孔219を下向きに挿通した円筒部材220と、その円筒部材220の外周面の雄ねじに螺合された締付ナット222とを有しており、それら台座216と締付ナット222とが三角パッキン224を介してカウンター202を上下両側から挟み込む状態にカウンター202に固定されている。 【0006】吐水部200は、上記ホルダ206から下向きに延び出したスライド管226を有している。このスライド管226はホルダ206とともに昇降する部材であって、図5に示しているように台座ユニット214における円筒部材220内に昇降摺動可能に挿通されている。そして更にこのスライド管226内に上記ホース208が移動可能に挿通されている。 【0007】227は吐水部200と離隔した位置において且つ取付孔228において、三角パッキン224によるシール状態で締付ナット222によりカウンター202に取り付けられた水栓本体で、混合部230とハンドル232とを有している。 【0008】234はその水栓本体227に対して水,湯を供給するサプライ管で、これらサプライ管234を通じて供給された水と湯とが水栓本体227で混合され、流出管236を通じて流出する。そしてこの流出管236に接続されたホース208を通じてその混合水がシャワーヘッド204へと導かれる。 【0009】ところでカウンター202上面、特に吐水部200近傍に降りかかった水を洗面ボウルやシンク等の水槽に流れ落ちるようにするために、カウンター202の一部を傾斜させ、その傾斜部に対して吐水部200を取り付けるといったことが行われている。この場合、吐水部200をカウンター202の取付面218に対して相対的に傾いた状態に取り付けることとなる。そのための取付構造の一例が図6に示してある。 【0010】ここではカウンター202の裏側にスペーサ238を介設し、そのスペーサ238の着座面242及び台座216の着座面240のそれぞれを、スペーサ238及び台座216の軸心に対してカウンター202の傾斜角度に対応した角度の傾斜面となし、それら着座面242,240をカウンター202の裏面244及び取付面218に着座させた状態で、台座216と締付ナット222とによりスペーサ238を介してカウンター202を表裏両側から挟み込むようにして台座ユニット214の取付け、即ち吐水部200の取付けを行うようにしている。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのようにして吐水部200の取付けを行った場合、円筒部材220外周面の雄ねじと締付ナット222との締付力がカウンター202の取付面218に対して直角方向に働かず、これに対して相対的に傾いた方向に働くこととなる。このためその締付力に起因して、即ちその締付力の分力によって台座216及びスペーサ238に対し図中矢印で示す方向にこれをスライドさせようとする力が作用する。 【0012】ここで台座216は、弾性を有するパッキン217を介して取付面218に押し付けられることとなるため、パッキン217の弾性変形に基づく大きな摩擦力によって台座216のスライド移動はある程度抑制されるものの、スペーサ238についてはカウンター202の裏面244との間にそのような弾性を有するパッキンは介在しておらず、そのため上記締付力の分力によってスペーサ238が裏面244に沿って矢印で示すように上方にスライド移動してしまうといった問題が生ずる。 【0013】而してスペーサ238がこのようなスライド移動を起こしてしまうと、スライド管226に対して締付力が発生してしまい、このためスライド管226が円筒部材220内部を円滑に昇降摺動できなくなってしまうといった不都合が生ずる。即ち吐水部200を円滑に上昇移動及び下降移動させ得なくなってしまうといった不都合が生じる。 【0014】以上シャワー水栓設備の吐水部を例にとって説明したが、同様の問題は上記水栓本体の取付けに当って、更には通常の水栓の吐水管や水栓本体の取付けに際しても共通に生じ得る問題である。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明の水栓器具の取付構造はこのような課題を解決するために案出されたものである。而して請求項1のものは、カウンター等取付基体の取付面に対して水栓設備を構成する水栓器具を相対的に傾斜した状態で着座させ、その状態で該取付基体の取付孔において該水栓器具をねじ締結具により該取付面に対して該相対的に傾斜した方向に締め付けて固定する水栓器具の取付構造であって、前記取付基体の裏面に前記傾斜方向に対して直角な被締付面を有するスペーサ部を固定的に設け、該被締付面に対して前記ねじ締結具の締付力を及ぼすようになしたことを特徴とする。 【0016】請求項2のものは、請求項1において、前記水栓器具が吐水部であることを特徴とする。 【0017】請求項3のものは、請求項2において、前記吐水部が、ホースとともに昇降可能な吐水ヘッドと、該吐水ヘッドを保持するホルダとを含んでいるとともに、前記取付基体に固定された筒部材内に且つ前記吐水ヘッドとともに昇降摺動可能に挿通されたスライド管とを含んでいることを特徴とする。 【0018】 【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の取付構造は、ねじ締結具による締付方向と直角な被締付面を有するスペーサ部を取付基体の裏面に固定的に設け、その被締付面に対してねじ締結具による締結力を及ぼすようになしたもので、この取付構造においては、ねじ締結具によって水栓器具を取付基体に締結固定する際、そのスペーサ部に対してスライド方向の力が働いたとしても、そのスペーサ部は取付基体に固定状態とされているためスライド移動せず、従って水栓器具を良好に取付基体に対して取付固定することができる。ここでスペーサ部は取付基体に一体に設けておくこともできるし、或いはまた取付基体とは別体となしてこれを取付基体に所定の固定手段で固定状態となしておくこともできる。 【0019】本発明は、水栓の吐水部の取付けに適用して特に好適であり(請求項2)、特にホースとともに昇降可能な吐水ヘッドと、これを保持するホルダとを含み、そしてその吐水ヘッドとともに昇降可能なスライド管が取付基体に固定の筒部材内に摺動可能に挿通された形態の吐水部の取付けに適用して好適である(請求項3)。 【0020】 【実施例】次に本発明をシャワー水栓設備における吐水部の取付けに適用した場合の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。図1において、10はシャワー水栓設備における吐水部(水栓器具)で、12はその取付基体としてのカウンターである。カウンター12は、吐水部10の取付面14及び裏面16がそれぞれ水平面に対して傾斜しており、更にその後端には下向きに立ち下がる垂下部18を有している。吐水部10は、ホルダ20と、吐水ヘッドとしてのシャワーヘッド22と、それらをカウンター12に取り付けるための台座ユニット24とを有している。 【0021】ホルダ20は湾曲した管状をなしており、またシャワーヘッド22は先端下面に吐水口26を備え、更にその吐水口26からの吐水を整流吐水からシャワー吐水に若しくはその逆に切り替えるための操作部28を前面に備えている。このシャワーヘッド22には可撓性のホース30が接続されており、シャワーヘッド22がこのシャワーホース30とともにホルダ20から引出し可能とされている。 【0022】吐水部10は、ホルダ20を含む上側の部分が下降位置と上昇位置との間で昇降可能とされている。このホルダ20からはスライド管32が下向きに延び出しており、ホルダ20及びシャワーヘッド22とともにこのスライド管32が一体に昇降するようになっている。 【0023】上記ホース30はこれらホルダ20及びスライド管32を挿通して延びており、シャワーヘッド22とは反対側の他端が図示を省略する水栓本体に接続されている。尚、スライド管32の下端にはスライド管32の抜け防止のためのストッパ34が固設されている。 【0024】上記台座ユニット24は、カウンター12の表側に位置する台座36と、この台座36からカウンター12の取付孔38を挿通して下向きに延び出した雄ねじ管40と、その雄ねじ管40に螺合された締付ナット42とを有しており、それら台座36と締付ナット42とが後述のスペーサ部46を介してカウンター12を表裏両側から挟み付ける状態でカウンター12に固定されている。 【0025】そしてこれら台座36,雄ねじ管40を含む台座ユニット24によって吐水部10が、厳密にはホルダ20の下部以下の部分がほぼ垂直に起立する状態でカウンター12に取付固定されている。尚、台座36の下面は台座36の軸心に対してカウンター12の傾斜角度に対応した角度で傾斜した着座面44とされており、この着座面44が図2に示すようにシール用の平パッキン48を介して取付面14に着座した状態で台座36がカウンター12に固定されている。 【0026】図2に示しているように、スライド管32は上端部に大径部50を有しており、その大径部50がホルダ20にねじ結合されている。詳しくは大径部50の外周面には雄ねじ52が形成され、また一方ホルダ20の内周面には雌ねじ54が形成されていて、それら雄ねじ52と雌ねじ54とがねじ結合され、これによってスライド管32がホルダ20と一体に昇降するようになっている。 【0027】一方ホルダ20の下側の台座36には、上記雄ねじ管40がねじ結合されている。詳しくは、台座36にはその内周面に雌ねじ56が形成され、その雌ねじ56に対して雄ねじ管40の外周面の雄ねじ58が螺合されている。 【0028】他方カウンター12には、その裏面16に筒状のスペーサ部46が下向きに突出する状態で一体に形成されている。このスペーサ部46の下面は水平な被締付面60とされている。上記雄ねじ管40は、カウンター12の取付孔38を挿通して下向きに突き出しており、そしてスペーサ部46の下側においてその雄ねじ管40に対し締付ナット42が螺合され、その締付力をスペーサ部46の水平な被締付面60に及ぼしている。 【0029】上記平パッキン48は、雄ねじ管40と締付ナット42との締付力によって弾性圧縮変形し、台座36と取付面14との間を水密にシールするとともに、その弾性圧縮に基づく摩擦力により台座36の取付面14に対するスライド移動を抑制している。尚、図2中62はスライド管32と台座36との間を水密にシールするUパッキンである。 【0030】本例の取付構造によれば、雄ねじ管40に対し締付ナット42を螺合することにより吐水部10をカウンター12に締結固定する際、そのスペーサ部46に対してスライド方向の力が働いたとしても、そのスペーサ部46はカウンター12に固定状態とされているためスライド移動せず、従って吐水部10を良好にカウンター12に対して取付固定することができる。 【0031】尚、この例ではスペーサ部46をカウンター12に一体に設けているが、場合によってスペーサ部46をカウンター12とは別体に構成し、これを所定の固定手段によってカウンター12の裏面に固定するようになすことも可能である。 【0032】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はシャワー水栓設備における水栓本体の取付けに際して適用することも可能であるなど、その主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000479 【氏名又は名称】株式会社イナックス
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| 【出願日】 |
平成12年3月3日(2000.3.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089440 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 和夫
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| 【公開番号】 |
特開2001−248196(P2001−248196A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月14日(2001.9.14) |
| 【出願番号】 |
特願2000−59482(P2000−59482) |
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