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【発明の名称】 自動吐水装置
【発明者】 【氏名】永石 昌之

【氏名】福田 幸弘

【氏名】高木 健

【氏名】北崎 聡

【氏名】臼井 宏之

【要約】 【課題】自動吐水装置に関して現在の感知精度の高いセンシングを保ちながら低消費電力化を行い、従来の自動吐水装置の機能を充実させる。

【解決手段】人体検知手段からの信号に基づいて吐水のオンオフを制御する自動吐水装置において、前記人体検知手段を2個有し、その第一人体検知手段の消費電力は第二人体検知手段よりも少ないものを使用すると共に、第二人体検知手段は第一人体検知手段が人体を検知したことに基づいて動作を始めることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 人体検知手段からの信号に基づいて吐水のオンオフを制御する自動吐水装置において、前記人体検知手段を2個有し、その第一人体検知手段の消費電力は第二人体検知手段よりも少ないものを使用すると共に、第二人体検知手段は第一人体検知手段が人体を検知したことに基づいて動作を始めることを特徴とする自動吐水装置。
【請求項2】 前記第二人体検知手段は前記自動吐水装置の近傍を検知領域とし、前記第一人体検知手段は前記第二人体検知手段よりも自動吐水装置から離れた位置を検知領域としたことを特徴とする請求項1記載の自動吐水装置。
【請求項3】 前記第一人体検知手段は、前記自動吐水装置の周辺にいる人体からの物理量の変化を検出するパッシブ型のセンサーによって構成すると共に、前記第二人体検知手段は人体に送信した信号の反射を受け取るアクティブ型のセンサーによって構成したことを特徴とする請求項2記載の自動吐水装置。
【請求項4】 前記第一人体検知手段は、自動吐水装置とは別体としてこの自動吐水装置とは離れた位置に設けられたことを特徴とする請求項2乃至3記載の自動吐水装置。
【請求項5】 前記第一人体検知手段は、前記自動吐水装置と一体化されていることを特徴とする請求項2乃至3記載の自動吐水装置。
【請求項6】 前記第一人体検知手段は外部の照度によって発電を行うことができる光発電装置を電源とすることを特徴とする請求項2乃至5記載の自動吐水装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人体検知手段からの信号に基づいて吐水のオンオフを制御する自動吐水装置に関するものであり、詳しくは、人体検知手段の動作を工夫することで吐水装置全体の消費電力を低減する自動吐水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、吐水装置において自動吐水を行うものは人体を感知する感知センサーを用いて人体を感知し、その感知信号を受けて吐水を行っていた。このとき、感知センサーは人体を誤感知してしまうことを防止するため、短い間隔で投受光を繰り返し行ない人体感知を行っていた。
【0003】また、人体を感知する感知精度を向上させ、誤感知による動作を防止するために、消費電力は大きいが感知精度の良い投光と受光を組み合わせたアクティブ型のセンサーである投受光センサーでセンシングを行っていた。
【0004】また、実際に吐水装置が使用される時間は一日のうち延べ2、3時間程度であり、この延べ2、3時間に使用する使用者を検知するために吐水装置は常時投受光を繰り返し行っていた。
【0005】また、低消費電力化を行う自動吐水装置は、感知センサーに学習機能を付け人がいない時間帯には投受光の回数を低減することを行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、吐水装置使用者を感知するために、感知センサーを消費電力の多い投受光センサーを用いて、常時短い間隔で繰り返しセンシングを行い、使用者がいないときにおいても使用者がいるとき同様のセンシングを行っており、吐水装置全体の消費電力は非常に大きいものであった。
【0007】また、従来の低消費電力化を行うものは人がいないときのセンサーの投受光回数は低減しているが、センシングは行っているため実際には人がいないときも電力を消費しているものであった。
【0008】そこで本発明は前記問題を解決するため、自動吐水装置に関して現在の感知精度の高いセンシングを保ちながら低消費電力化を行い、従来の自動吐水装置の機能を充実させるものである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び効果】前記目的達成のために、本発明に係る自動吐水装置は、人体検知手段からの信号に基づいて吐水のオンオフを制御する自動吐水装置において、前記人体検知手段を2個有し、その第一人体検知手段の消費電力は第二人体検知手段よりも少ないものを使用すると共に、第二人体検知手段は第一人体検知手段が人体を検知したことに基づいて動作を始めることを特徴とする。かかる構成により、人体を精度良く検知するために従来は常時投受光を行っていた第二人体検知手段を常時動作させることがなく、スイッチの役割をする第一人体検知手段で人を検知したときのみ動作を行うことができる。またスイッチの役割をする第一人体検知手段は吐水のオンオフの制御には直接関係がないため、人体の検知精度としてそれほど高くなくてもよく、常時動作させていても、従来の投受光を行う人体検知手段を常時動作させるよりも消費電力は少なく、従って、自動吐水装置全体の消費電力を低減することができる。
【0010】また、請求項2記載のように、前記第二人体検知手段は前記自動吐水装置の近傍を検知領域とし、前記第一人体検知手段は前記第二人体検知手段よりも自動吐水装置から離れた位置を検知領域としたことにも特徴を有する。かかる構成により、自動吐水装置の周辺に人がいるか否かを検知する消費電力の少ない第一人体検知手段と自動吐水装置を使用するために近づいてくる人がいるか否かを検知する第二人体検知手段とに区別することで、常時動作していた消費電力が大きい第二人体検知手段を自動吐水装置の周辺に人がいると検知したときだけ動作させることができ、周辺に人がいないと検知したときは動作を停止することができるため、自動吐水装置全体の消費電力を低減することができる。
【0011】また、請求項3記載のように、前記第一人体検知手段は、前記自動吐水装置の周辺にいる人体からの物理量の変化を検出するパッシブ型のセンサーによって構成すると共に、前記第二人体検知手段は人体に送信した信号の反射を受け取るアクティブ型のセンサーによって構成したことにも特徴を有する。かかる構成により、常時査証しつづける第一人体検知手段の消費電力を低減することができ、また、吐水のオンオフを制御するための第二人体検知手段としては人の正確に検出することができ、自動吐水装置全体の消費電力低減と装置の使い勝手とを両立させることができる。
【0012】また、請求項4記載のように、前記第一人体検知手段は、自動吐水装置とは別体としてこの自動吐水装置とは離れた位置に設けられたことにも特徴を有する。かかる構成により、従来の自動吐水装置自体を大きくすることなく第一人体検知手段を設けることができる。
【0013】また、請求項5記載のように、前記第一人体検知手段は、前記自動吐水装置と一体化されていることにも特徴を有する。かかる構成により、第一人体検知手段からの検知信号を送る通信が自動吐水装置内で行えるため容易になり、一体化することで第一人体検知手段の別途施工が要らず容易に設置することができる。
【0014】また、請求項6記載のように前記第一人体検知手段は外部の照度によって発電を行うことができる光発電装置を電源とすることにも特徴を有する。かかる構成により、第一人体検知手段は光発電によって外部電源や一次電池からの電気供給がなくても常時動作することができるため、第二人体検知手段が動作をするときのみ電気が消費されることになるので、自動吐水装置全体の消費電力を低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1、2に本発明の自動吐水装置を自動水栓に適用した例を示す。
【0016】図1において、この自動水栓1は、自動水栓1の周辺に人2がいるか否かを検知する第一人体検知手段3と、人2が自動水栓1を使用するために近づき手を差し出すか否かを検知する第二人体検知手段4を有しており、この第一人知検知手段3を自動吐水装置とは別体とした自動水栓装置である。
【0017】自動水栓1は、第一人体検知手段3によって人2が自動水栓1の周辺にいることを検知することで検知信号を制御手段(図示せず)を介して第二人体検知手段4に通信し、その検知信号を第二人体検知手段4が受信することで第二人体検知手段4が動作を始め、センシングを行い、人2が自動水栓1を使用するために手を差し出すことを検知して水を吐水するものである。
【0018】また第一人体検知手段3は、第二人体検知手段4に検知信号を通信する際、ケーブル等を用いた有線通信手段5によって検知信号を通信するか、または赤外線等を用いた無線通信手段6によって検知信号を通信するものである。
【0019】また第一人体検知手段3は、自動水栓1の周辺に人2がいなくなったことを検知すると、検知信号を有線通信手段5又は無線通信手段6で第二人体検知手段4に検知信号を通信し、その検知信号を受けて近距離通信手段4は動作を停止する。
【0020】また第一人体検知手段3は、例えば自動水栓設置場所に人が入ってくると照明が自動的につく自動照明と連動させ、該自動照明がつくことによって前記第二人体検知手段4が動作を始め、該自動照明が消えると前記第二人体検知手段4が動作を停止するるものであって、別途第一人体検知手段3を設置することなく人の検知を行うことができる。
【0021】また第一人体検知手段3を後から設置する場合も、例えば、現在設置されている照明に供給される電気を用いることで、電気配線等を設置するための電気工事を行わなくても第一人体検知手段3を簡単に取りつけることが可能である。
【0022】また第一人体検知手段3は、外部の照度によって発電を行う、例えば太陽光発電等の光発電装置7で発電した電気を用いて動作を行うものもあり、外部電源や一次電池からの電気の供給なしで常時動作することができるものであり、第一人体検知手段3のセンシングのために消費する電力を外部電源や一次電池に依存しないため自動水栓全体で使用する消費電力を低減することができる。
【0023】また第一人体検知手段3は、第二人体検知手段4よりも消費電力の少ないもの、例えば第二人体検知手段4を従来用いている光の投受光を行うことで検知するアクティブ型の光電センサーを用いるとし、第一人体検知手段3は人体の熱を感知するパッシブ型の焦電センサーを用いるとすると、第一人体検知手段3を常時動作させて、人がいるときのみ近距離検知センサー4を動作させる方法が、近距離検知センサー4を常時動作させる方法よりも自動水栓全体の消費電力は低減される。
【0024】また第一人体検知手段3は、自動水栓1を設置している場所で広範囲において検知できるように自動水栓検知場所の天井又は壁等に設置し、広範囲にわたって検知が行うことができ、誤検知を極力無くすように設置するものである。
【0025】また第一人体検知手段3は、自動水栓設置場所にある物品等を誤って検知しないため、動いているものを検知するドップラーセンサー等を用いて誤検知を防止するものである。
【0026】また光発電装置7は、外部の照度を取り込みやすく且ついたずら等の外部力によって損傷を受けにくい場所、例えば自動水栓設置場所の天井等に設置するものである。
【0027】また図2において、この自動水栓1は、第一人体検知手段3と第二人体検知手段4と光発電装置7を有するものであり、第一人体検知手段を自動水栓と一体とした例である。
【0028】自動水栓1は、第一人体検知手段3によって人2が自動水栓1の周辺にいることを検知することで検知信号を第二人体検知手段4に通信し、その検知信号を第二人体検知手段4が受信することで第二人体検知手段4が動作を始め、センシングを行い、人2が自動水栓1を使用するために手を差し出すことを検知して水を吐水するものである。
【0029】また第一人体検知手段3は、第二人体検知手段4に検知信号を通信する際、ケーブル等を用いた有線通信手段5によって自動水栓1本体内で検知信号を通信するものである。
【0030】また第一人体検知手段3は、外部の照度によって発電を行う太陽光発電等の光発電装置7で発電した電気を用いて動作を行うものであり、外部電源や一次電池からの電気の供給なしで常時動作することができるものであり、第一人体検知手段3のセンシングのために消費する電力を外部電源や一次電池に依存しないため自動水栓で使用する消費電力を低減することができる。
【0031】また第一人体検知手段3は、自動水栓1の周辺に人2がいなくなったことを検知すると、検知信号を有線通信手段5で第二人体検知手段4に通信を行い、それに伴ない近距離通信手段4は動作を停止する。
【0032】また第一人体検知手段3は、自動水栓1に組み込まれており、自動水栓1から人2を検知しなければならない。そのため、自動水栓1を設置している場所から広範囲を検知できるもの、例えば焦電センサー等を用いることにより、広範囲にわたって検知を行うことができ、誤検知を極力無くすものである。
【0033】また第一人体検知手段3は、自動水栓1に組み込まれているため、いたずら等の外部力により損傷を受ける恐れがあるため、自動水栓1表面に段差を設けて設置する等の外部力による損傷を防止するものか、第一人体検知手段3を自動水栓1内に密閉した形で設置するものである。
【0034】また光発電装置7は、前記第一人体検知手段3と同様に外部力による損傷を受ける恐れがあるため、光発電に支障のでないカバー、例えば透明プラスティック等の光を遮らないもので保護することにより外部力による損傷を防止するものである。
【0035】今回の実施例は自動水栓の自動吐水装置への適用について示したが、自動水栓に限らず小便器の自動洗浄吐水装置にも適用できる。
【出願人】 【識別番号】000010087
【氏名又は名称】東陶機器株式会社
【出願日】 平成12年2月18日(2000.2.18)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−227018(P2001−227018A)
【公開日】 平成13年8月24日(2001.8.24)
【出願番号】 特願2000−41489(P2000−41489)