| 【発明の名称】 |
流量調節機能付きの吐水具 |
| 【発明者】 |
【氏名】蒲 範和
【氏名】横井 博
【氏名】石原 誠
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| 【要約】 |
【課題】キッチン、洗面台や浴室等の吐水具としても好適な利便性に優れた吐水具を提供すること。
【解決手段】操作部20の操作により吐水量を調節すると共に、操作部20の釈放により吐水量を通常状態に自動的に復帰する流量調節機能付きの吐水具10を、通常状態において吐水を行うこととした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】操作部を備え、該操作部の操作により吐水量を調節すると共に、操作部の釈放により吐水量を通常状態に自動的に復帰する流量調節機能付きの吐水具であって、前記通常状態において吐水を行うことを特徴とする流量調節機能付きの吐水具。 【請求項2】前記操作部の操作により、通常状態よりも吐水量が増加することを特徴とする請求項1に記載の流量調節機能付きの吐水具。 【請求項3】前記操作部の操作により、通常状態よりも吐水量が減少することを特徴とする請求項1に記載の流量調節機能付きの吐水具。 【請求項4】水栓本体にホースを介して接続されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の流量調節機能付きの吐水具。 【請求項5】前記操作部が押動操作されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の流量調節機能付きの吐水具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本各発明は、操作部を備え、該操作部の操作により吐水量を調節すると共に、操作部の釈放により吐水量を通常状態に自動的に復帰する流量調節機能付きの吐水具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、吐水量を調節可能な流量調節機能付きの吐水具が知られており、このような吐水具の一例として、例えば園芸用の吐水具が知られている。この吐水具は、トリガー式等の止水側に付勢された操作部を備え、この操作部を強く握ることにより吐水を開始し、操作部を釈放することにより止水を行うものである。このように、吐水具自体の操作部により流量調節を可能とすることで、水栓本体から離れた場所にホースを延伸させて草花などに散水する際に、水栓本体の操作部を操作しなくとも吐止水操作が可能となり、吐水具としての利便性が向上する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の吐水具では、操作部を釈放すると止水状態となる。よって、キッチン、洗面台や浴室等の吐水具としては好適に用いることができない。これは、キッチンで食器類などを洗浄したり、洗面所で手を洗ったり、浴室で体を洗ったりすることを目的とする場合には、吐水具自体の操作部から手を離した状態であっても吐水がなされることを要望されるからである。 【0004】本各発明は上記した従来の流量調節機能付きの吐水具の問題点を解消するものであり、キッチン、洗面台や浴室等の吐水具としても好適な利便性に優れた吐水具を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するために、本各発明の採った手段を各発明ごとに以下に説明する。請求項1に記載の流量調節機能付きの吐水具は、「操作部を備え、該操作部の操作により吐水量を調節すると共に、操作部の釈放により吐水量を通常状態に自動的に復帰する流量調節機能付きの吐水具であって、前記通常状態において吐水を行うことを特徴とする流量調節機能付きの吐水具」である。 【0006】「操作部の釈放により吐水量を通常状態に自動的に復帰する」機構としては、例えば、操作部の操作により駆動される流量調節用の弁体や操作部自体等を付勢手段により通常状態の方向に付勢し、操作部の釈放により、弁体や操作部自体等を通常状態に自動的に復帰させる機構が例示できる。尚、上記付勢手段としては、給水圧により付勢する手段や、バネ等の弾性部材により付勢する手段が例示できる。また、操作部としては、レバー式、ボタン式、スライド式などの機械的な公知の構造を例示できる。さらに、機械的な構造に限らず、電気的な構造を採用することもできる。例えば、操作部をタッチスイッチとし、このタッチスイッチの操作により電磁弁等を駆動して流量調節を行い、タッチスイッチの非操作時には電磁弁等を通常状態に復帰するよう制御してもよい。しかしながら、電気的な構造では、別途の電源や堅固な防水構造を必要とするため、機械的な構造を採用するのが好適である。 【0007】上記のように構成することにより、操作部の非操作時であっても所定の吐水を得ることができ、キッチン、浴室や洗面台の吐水具としても好適に用いることができる。 【0008】請求項2に記載の流量調節機能付きの吐水具は、「前記操作部の操作により、通常状態よりも吐水量が増加することを特徴とする請求項1に記載の流量調節機能付きの吐水具」である。 【0009】このように構成することにより、通常時には吐水量の少ない小吐水とすることで積極的な節水を図ることができる一方で、所望時には操作部の操作によって吐水量の多い大吐水を得ることができ、吐水具としての利便性を向上させることもできる。ここで、大吐水を得たい態様としては、キッチンにおいて食器等の頑固な汚れを洗浄したい場合や、浴室のシャワーにおいて一気に体の石鹸を洗い流す場合等が例示できる。 【0010】請求項3に記載の流量調節機能付きの吐水具は、「前記操作部の操作により、通常状態よりも吐水量が減少することを特徴とする請求項1に記載の流量調節機能付きの吐水具」である。 【0011】このように構成することにより、通常時には吐水量を比較的多めに設定することで、一般的な使用に支障を来さないようにする一方で、所望時には操作部の操作により吐水量を少なくすることで、利便性を向上させたり、積極的な節水を図ることができる。ここで、吐水量を少なくする態様としては、例えば、キッチンにおいて、大型の鍋などを洗浄する際に水はねが生じないよう、一時的に吐水量を少なくしたい場合や、シンク内で洗浄した食器をシンク外に運ぶ際に無駄な吐水がなされないよう、一次的に吐水量を少なくしたり、或いは吐水を完全に停止させたい場合等が例示できる。 【0012】請求項4に記載の流量調節機能付きの吐水具は、「水栓本体にホースを介して接続されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の流量調節機能付きの吐水具」である。 【0013】本発明は、いわゆる手持ち式の吐水具としたものである。ここで、手持ち式の吐水具とは、具体的には使用者が自らの手で保持して使用することのある吐水具をいい、例えば、吐水具の支持装置から水栓本体に接続されたホースごと引き出して使用するいわゆる引き出し式の吐水具や、水栓本体に接続されたホースを水栓本体外に露呈させ、吐水具の支持装置に着脱自在に係止させるいわゆるホース露呈式などの吐水具を例示できる。 【0014】このような手持ち式の吐水具に前記請求項1から請求項3までの何れかに記載の発明を適用することにより、水栓本体から距離をおいて使用される吐水具において、水栓本体の操作部により流量調節を行うことなく、吐水具自体の操作部の操作によって使用者の手元で流量調節を行うことができ、吐水具としての利便性をより一層、向上させることができる。また、手元で流量調節を可能とすることで、こまめな節水を容易に行うことができる点からも非常に有効である。 【0015】請求項5に記載の流量調節機能付きの吐水具は、「前記操作部が押動操作されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の流量調節機能付きの吐水具」である。 【0016】請求項1〜4の各発明では、スライド式や回転式の操作部であってもよいが、その操作性を考慮すると、押動式が好適である。ここで、押動式の操作部とは、具体的には操作部全体又はその一部を押す操作により操作を行うことのできる操作部をいい、具体的には、レバー式、押しボタン式やシーソー式等を例示できる。このような押動式の操作部を採用することにより、操作部の操作性が向上され、吐水具としての利便性がより向上される。また、操作部の操作性が向上されることで、こまめな節水操作を行うことも簡便となり、節水をより積極的に図ることもできる。特に、手持ち式の吐水具では、使用者が手で吐水具自体を保持しながら操作部を操作する必要があるため、操作性に優れた押動式の操作部を採用することが好適である。 【0017】 【発明の実施の形態】次に、本各発明に係る流量調節付き吐水具の実施形態を、図面を用いて説明する。まず、図1及び図2に、請求項1、請求項2、請求項4及び請求項5の各発明を適用した流量調節機能付きの吐水具10の第一の実施形態を示す。 【0018】図1に示すように、吐水具10は、キッチンシンク(図示省略)のカウンター1上に設置されたシングルレバー式の湯水混合水栓2に備えられており、湯水混合水栓2の水栓本体に、ホース3を介して接続されている。ここで、湯水混合水栓2には、水平方向に一定角度内で回動可能なホルダー5が備えられており、吐水具10は、このホルダー5のパイプ部6に着脱自在に支持されている。そして、この吐水具10は、ホルダー5に装着したままで使用可能なことは無論のこと、ホルダー5からホース3と共に引き出して使用することもできる。また、湯水混合水栓2の上部には、内部に設けられた弁装置(図示省略)を駆動するレバーハンドル4が備えられており、このレバーハンドル4を回動・傾動操作することにより、吐水具10からの吐水の温度調節・流量調節・吐止水が行われる。 【0019】吐水具10は、所望に応じて使用者が手で保持する円筒形状の保持部12と、湯水を吐水する散水板16を下面に有し、保持部12の先端に連設された吐水部14とを備えている。また、この吐水具10は、前面側に、散水板16からの吐水形態をシャワー散水又はストレート吐水に切り換えるための切換スイッチ18を備えている。さらに、この吐水具10は、下面側に、吐水量を調節する操作部20を備えている。この操作部20は、押動操作されるものであり、保持部12を保持した手の指で操作することができるものである。 【0020】ついで、図2を参照して、吐水具10の内部構造について詳細に説明する。図2に示すのは、保持部12の操作部20付近の縦断面図である。吐水具10内には、水栓本体側の一次側通水路22と、この一次側通水路22よりも下流側の二次側通水路24とが設けられている。また、吐水具10の下部には、取付穴26が凹設されており、この取付穴26には、取付軸32を介して操作部20が揺動自在に取り付けられている。ここで、取付軸32には、操作部20を反A矢印方向に付勢するつる巻ばね34が装着されている。なお、上記つる巻ばねに限らず、コイルスプリングなど他の付勢手段を用いて操作部20を付勢することとしても良い。 【0021】操作部20には、ピン30を介してアーム36の一端が軸着されており、このアーム36は、取付孔26から二次側通水路24にかけて穿設された挿通孔28にスライド自在に挿通されている。ここで、ピン30は、アーム36の長孔に遊嵌されており、これにより、操作部20の揺動運動がアーム36のスライド運動に円滑に変換される。 【0022】アーム36の他端は、ピン38を介して、側面視略く字状に形成された作動部40の一片側に軸着されている。この作動部40は、二次側通水路24内に配置されて一次側通水路22の開口部23を開閉するものであり、支点軸44を介して回動自在に支持されている。ここで、ピン38は、作動部40の長孔に遊嵌されており、これにより、アーム36のスライド運動が作動部40の回動運動に円滑に変換される。 【0023】作動部40の他片側は、パッキン48が取り付けられた弁体46となっている。ここで、弁体46及びパッキン48の略中央付近には、一次側通水路22と二次側通水路24とを連通し、一定量の湯水を流す通水孔50が穿設されている。また、一次側通水路22の開口部23周縁には、突起(図示省略)等が設けられており、パッキン48が開口部23に完全に密着しないように構成されている。 【0024】このように構成された吐水具10では、操作部20がつる巻ばね34により反A矢印方向に付勢されているため、通常時において、弁体46が閉弁方向に駆動される。この状態において、B矢印方向へ流れる湯水は、パッキン48と一次側通水路22の開口部23との隙間、及び、弁体46とパッキン48とに設けられた通水孔50を通って、一定量、二次側通水路24へと流れ、吐水部14から吐出される。 【0025】この状態から、つる巻ばね34の付勢力に抗して操作部20をA矢印方向に押動すると、アーム36がA矢印方向にスライドし、このアーム36の作動により作動部40がC矢印方向に回動して、弁体46を開弁方向に駆動する。すると、二次側通水路24内に流れる湯水の量が多くなり、吐水部14から多量の吐水が得られる。 【0026】そして、操作部20を釈放すると、つる巻ばね34の付勢力により操作部20が反A矢印方向に揺動され、アーム36を介して作動部40が反C矢印方向に回動して、上記した通常時の状態に自動的に復帰し、吐水部14からの吐水は、通常時の吐水量に戻る。 【0027】なお、本実施の形態では、通常時にも一定量の湯水を吐水させるために、弁体46及びパッキン48に通水孔50を設け、さらにパッキン48が開口部23に完全には密着されない構造としたが、これに限らず、通水孔50のみを設けたり、パッキン48が開口部23に完全には密着されない構造のみを採用することとしてもよい。また、一次側通水路22と二次側通水路24とを連通させる通水路を別途設けてもよく、通常時にも一定量の湯水を吐水させるためには、種々の構造を採用することができる。 【0028】ついで、図3を参照して、請求項1、請求項2、請求項4及び請求項5の各発明を適用した流量調節機能付きの吐水具60の別の実施の形態を詳細に説明する。なお、上記した第一の実施形態と共通する構成については、第一の実施形態と同一の符号を図に付して説明を省略する。 【0029】この吐水具60では、一次側通水路62に作動部40が組み込まれており、パッキン48を有する弁体46が、二次側通水路64の開口部65を開閉するよう構成されている。ここで、閉弁時においても、E矢印方向に流れる湯水が一次側通水路62から二次側通水路64へと流通可能となるように、パッキン48及び弁体46には通水孔50が設けられており、また、弁体46が開口部64に完全に密着しないように構成されている。 【0030】この吐水具60では、E矢印方向の給水圧によって弁体46が反F矢印方向に付勢され、つる巻ばね34によって操作部20が反D矢印方向に付勢されている。よって、通常時においては、弁体46が閉弁方向に駆動される。 【0031】この状態から、給水圧及びつる巻ばね34の付勢力に抗して、操作部20をD矢印方向に押動すると、アーム36を介して作動部40がF矢印方向に回動して、弁体46が開弁方向へと駆動される。すると、二次側通水路64内に流れる湯水の量が多くなり、吐水部14から多量の吐水が得られる。 【0032】そして、操作部20を釈放すると、給水圧及びつる巻ばね34の付勢力により弁体46が反F矢印方向である閉弁方向に駆動されると共に、操作部20が反D矢印方向に揺動され、上記した通常時の状態に自動的に復帰し、通常時の吐水量に戻る。 【0033】本実施の形態では、一次側通水路62からの給水圧を利用して弁体46を閉弁方向に付勢している。よって、つる巻ばね34による付勢を省略することも可能であるが、つる巻きばね34等の機械的な付勢手段を付加することで、確実な作動を実現させることができる。 【0034】ついで、図4を参照して、請求項1、請求項3、請求項4及び請求項5の各発明を適用した流量調節機能付きの吐水具70の実施の形態を詳細に説明する。なお、上記した第一の実施形態と共通する構成については、第一の実施形態と同一の符号を図に付して説明を省略する。 【0035】この吐水具70では、二次側通水路24に作動部40が組み込まれており、弁体74は、通常時には開弁方向に駆動され、操作部20の操作時には閉弁方向に駆動される。また、この吐水具70では、操作部20がH矢印方向への給水圧及びつる巻ばね34により反G矢印方向に付勢されており、通常時には、弁体74が開弁し、吐水部14から十分な量の吐水が行われる。 【0036】この状態から、給水圧及びつる巻ばね34の付勢力に抗して操作部20をG矢印方向に押動すると、アーム36を介して作動部40がI矢印方向に回動して、弁体74の開弁度合いを少なくする。すると、二次側通水路24内に流れる湯水の量が少なくなり、吐水部14からの吐水量が少なくなる。 【0037】そして、操作部20を釈放すると、給水圧及びつる巻ばね34の付勢力により、弁体74が開弁方向に駆動されると共に、操作部20が反G矢印方向に揺動して、上記した通常時の位置に自動的に復帰し、通常時の吐水量に戻る。 【0038】なお、本実施の形態では、操作部20をG矢印方向に最大に押し込むことで、一次側通水路22の開口部23が弁体74のパッキン72によって完全に閉弁されるよう構成してあり、操作部20の操作によって一時的な完全止水がなされるようにしてある。これに対して、弁体74によって開口部23が完全に閉弁されないようにしたり、一次側通水路22と二次側通水路24とを連通する流路を別途設ける等して、操作部の操作によってもある程度の量の吐水が得られるようにしてもよい。 【0039】また、上記した各実施の形態においては、上述した構成に限られない。例えば、操作部の作動を弁体に伝達させるための機構として、他の種々のリンク機構を適用することもできる。さらに、流量を調節する弁機構としても、弁口の軸心に沿って昇降するいわゆるケレップ式の弁機構や、弁口の径方向に摺動して弁口を開閉する摺動式の弁機構等、種々の弁機構を適用することもできる。 【0040】さらに、給水圧により弁体を通常状態の方向に付勢するか否かは問わないが、図3や図4に例示したように、給水圧により弁体を通常状態の方向に付勢する構造とすると、操作部の釈放による通常状態への復帰がより確実になされ、好適な態様となる。 【0041】 【発明の効果】本発明は上記のように構成されているので、キッチン、洗面台や浴室等の吐水具としても好適な利便性に優れた吐水具を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000242378 【氏名又は名称】株式会社ケーブイケー
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| 【出願日】 |
平成12年2月21日(2000.2.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104466 【弁理士】 【氏名又は名称】村山 信義
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| 【公開番号】 |
特開2001−227010(P2001−227010A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月24日(2001.8.24) |
| 【出願番号】 |
特願2000−42331(P2000−42331) |
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