| 【発明の名称】 |
流し台シンク |
| 【発明者】 |
【氏名】児玉 英男
|
| 【要約】 |
【課題】従来の流し台シンクは、小物入れ用にポケットを設けていたので構成が複雑で製造コストが高く、またその内部の排水用の接続管を接続する作業も必要で、組立作業性も悪いという問題点があった。本発明は、これらの問題点の解決を課題とする。
【解決手段】シンク本体2の後壁面2aに、後方に湾曲した膨出部2bを設け、この膨出部2bの上端に連続したシンクの後側段縁部2cに、細径の首部3bを有する一対のピン3,3を、所定の間隔を有して上向きに突設した。そして、この一対のピン3,3に、金属杆を屈曲して形成された小物入れ5や、まな板立て4を取り付けるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シンク本体の後壁面に、後方に湾曲した膨出部が設けられると共に、該膨出部の上端に連続したシンクの後側段縁部に、細径の首部を有する一対のピンが、所定の間隔を有して上方突設され、該ピンに、金属杆を屈曲して形成された小物入れ、あるいはまな板立てが係脱可能に係止されるようになされたことを特徴とする流し台シンク。 【請求項2】 膨出部が、シンク本体の後壁面の左右両側に設けられると共に、各膨出部に対応するように、一対のピンが、シンクの後側段縁部の左右両側にそれぞれ、等しい間隔で設けられたことを特徴とする請求項1記載の流し台シンク。 【請求項3】 上記小物入れは、上端が四角い枠状の掛支部とされ、この掛支部下側の背面部分が、シンクの膨出部とほぼ同じ形状に湾曲されたものであることを特徴とする請求項1または2記載の流し台シンク。 【請求項4】 上記まな板立ては、下向き略コ字形の一対の垂直保持部が、所定の間隙を有するように連結され、下端に係止部が外向きに設けられたものであり、下端拡開方向に作用する弾性復元力により、係止部がピンの首部に嵌まり込むものであることを特徴とする請求項1または2記載の流し台シンク。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、流し台に設けられるシンクの構造に関する。 【0002】 【従来の技術】図6は、流し台シンクの従来例を示した斜視図である。図示したように従来の流し台シンクは、排水口12が設けられたシンク10の後側上部に形成される段部11を大きくとり、ここに水栓13を取り付けると共に、小物入れ用のポケット14を設けていた。 【0003】このポケット14は、内部の清掃が可能なように水切り容器14aが取外し可能に収納されたものであり、その底面には、水抜き用の水抜き孔(図示せず)が設けられていた。そして、この水抜き孔は、シンク10の裏側において図示しない連結管を介してシンク10の排水口12に取り付けられた排水管(図示せず)と連結され、ポケット14に流れ込んだ水をこの排水管に流すようになっていた。 【0004】なお、水切り容器14aの代わりに、水抜き孔を有するプレート(図示せず)をポケット14内に収納したものもあった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の流し台シンクでは、小物を収納するポケットは、常時水が流下する場所ではないので、汚れが溜まり易く、不潔になりがちで定期的に水切り容器やプレートなどを取り外して清掃しなくてはならないという問題点があった。 【0006】また、このポケットの水抜き孔は、シンクの排水口に設けられるようなごみ取り容器が設けられていないので、詰まり易く、このため清掃が困難で、一層不潔になりがちであった。 【0007】さらに、その製造、組立てにおいては、シンクをポケットのある複雑な形状に、かつ水漏れしないように組立加工する必要があると共に、シンクの裏側において、接続管を排水管に接続する作業も必要とし、組立作業能率が悪く、かつ製造コストも高いという問題点があった。 【0008】本発明は、上記従来の流し台シンクが有していた問題点の解決を課題とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、本発明のうち、請求項1記載の発明は、シンク本体の後壁面に、後方に湾曲した膨出部を設けると共に、この膨出部の上端に連続したシンクの後側段縁部に、細径の首部を有する一対のピンを、所定の間隔を有して上向きに突設した。そして、このピンに、金属杆を屈曲して形成された小物入れや、まな板立てが係脱可能に係止されるようにした。 【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成における膨出部と、この膨出部に対応して設けられる一対のピンを、シンク本体の左右両側に、それぞれ等しい間隔で設けたことを特徴とする。 【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成における小物入れを、上端が四角い枠状の掛支部とされ、この掛支部下側の背面部分が、シンクの膨出部とほぼ同じ形状に湾曲されたものと限定したことを特徴とする。 【0012】請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成におけるまな板立てを、下向き略コ字形の一対の垂直保持部が、所定の間隙を有するように連結され、下端に係止部が外向きに設けられ、下端拡開方向に作用する弾性復元力により、係止部がピンの首部に嵌まり込むものと限定したことを特徴とする。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施の形態に基づき詳細に説明する。 【0014】図1は、本発明の流し台シンクの実施形態による使用状態斜視図、図2は、同じ流し台シンクの他の使用状態の斜視図である。また、図3、図4は、それぞれ図2の異なる個所の拡大図である。 【0015】ここにおいて、本発明の流し台シンク1に用いられるシンク本体2は、図5に示すように、後壁面2aの所定位置を後方に湾曲させて、膨出部2bを設けた形状に一枚のステンレス板をプレス成形することにより形成したものであり、膨出部2bの上端に連続したシンクの後側段縁部2cには、この膨出部2bの最奥部を挟むようにその両側に、一対のピン孔2f,2fを設けている。また、シンクの底部2gには、排水口2eを設け、後側段縁部2cの中央には、水栓取付用の開口2dを設けている。 【0016】上記の形状に形成されたシンク本体2には、図3並びに図4に示すように、後側段縁部2cに形成されたピン孔2f,2fに、大径の頭部3aの下方に細径の首部3bが設けられたピン3が、側面視、略T字形に突出するように取り付けられ、このピン3で、金属杆を屈曲して形成した小物入れ4や、まな板立て5を着脱可能に係止するようにしている。なお、この金属杆は、その太さが、シンクの段縁部2cから突出したピン3の首部3bの長さを上回らない寸法であることとする。 【0017】まな板立て4は、図3に示すように、金属杆を下向き略コ字形に屈曲して形成した一対の垂直保持部4a,4aを、所定の間隙を有するように、その下端寄りで水平保持部4b,4bを介して連結し、さらにその下端の両側に略U字形の係止部4c,4cを、互いに外向きに連設したものであり、垂直保持部4aの下端が内方(互いに接近する方向)に押動された際に、外方(互いに隔離する方向)へと開く方向に作用する弾性復元力により、両側の係止部4c,4cがそれぞれピン3の首部3bに嵌まり込み、シンクの膨出部2b近傍の後側段縁部2cに起立状態で保持されるようになっている。 【0018】なお、上記垂直保持部4a,4a同士の間隙は、保持するまな板(図示せず)の厚さよりも大きく設定されている。よって、一対の垂直保持部4a,4aの間にまな板を差し込めば、このまな板は、その表裏両面が垂直保持部4a,4aで倒れないように保持され、かつその下端が水平保持部4b,4bに当接することにより、立った状態で保持されるものである。 【0019】小物入れ5は、図4に示すように、上面が開放された籠状に金属杆で組み立てられたものである。この小物入れ5は、上端が四角い枠状の掛支部5aとされ、この掛支部5a下側の背面部分5bは、シンクの膨出部2bとほぼ同じ形状に湾曲して形成されている。よって、この掛支部5aがピン3の後方(図4において左奥側)に位置するように、小物入れ5をシンクの膨出部2bの上方から落し込めば、この小物入れ5はその自重で、掛支部5aがピン3の首部3bに嵌まり込み、図1に示したようにシンクの膨出部2bの前側に吊り下げ保持されることとなる。よって、この状態で内部に図示しないスポンジや洗剤などの小物を収納し、保持することができる。この時、この小物入れ5は金属杆で隙間の大きい籠状に形成され、かつシンクの内側に吊り下げられているので、濡れたスポンジなどを収納しても水滴がシンク内に落ちるので、何ら問題を生じることはない。 【0020】また、この小物入れ5は、図2に示すように、シンクの前側の段縁部2c’との間で、作業用の水きり板6をシンク上に水平に保持するための支持具としての機能も兼ね備えている。 【0021】なお、上記まな板立て4を取り外すには、下向き略コ字形の垂直支持部4aの下端を、その弾性復元力に抗して互いに接近する方向に押動し、ピン3の首部3bに嵌まり込んだ係止部4cを、首部3bから抜き出せば良い。 【0022】また、小物入れ5を取り外すには、小物入れ5の前側下端を持ち上げ、傾いた状態で上端の掛支部5aを後方に移動させ、この掛支部5aをピン3の首部3bから抜き出せば良い。 【0023】本発明の台所用シンク1は、上記の構成を有しており、まな板立て4や小物入れ5が、容易に着脱することができるので、清掃時などの際にこれらが邪魔になることがない。また、このまな板立て4や小物入れ5は、所定の間隔で突設された一対のピン3,3で保持されるようになっているので、その取付位置を入れ換えることもでき、右利きや左利きの者、あるいはその周囲の状況などに応じて、使用者が作業し易い状態に、これらを配置することができる。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち、請求項1記載の発明は、シンクの後側段縁部に取り付けられた一対のピンに、まな板立てや小物入れを着脱可能に取り付けるようにしたので、従来のようにシンクに小物入れ用のポケットを形成する必要がなく、シンクの構成が簡単となり、製造が容易になる。また、ポケットからの排水用の連通管を接続する作業も不要になり、その組立作業性が向上する。さらに清掃が困難で、不潔になり勝ちなポケットをなくしたので、衛生面での向上もはかられるという効果がある。 【0025】請求項2記載の発明は、まな板立てや小物入れが取り付けられるピンをシンクの左右両側に設け、まな板立てと小物入れの取付位置を入れ換えられるようにしたので、上記請求項1記載の発明の効果に加え、使用者が右利きであるか左利きであるかを問わず、これらのものを各自が使用し易い状態に配置できるという効果がある。 【0026】請求項3記載の発明は、小物入れを、上端が四角い枠状の掛支部とし、その下側の背面部分が、シンクの膨出部とほぼ同じ形状に湾曲されたものとすることにより、上記請求項1または2記載の発明の効果に加え、この小物入れを水切り板をシンク上に保持するための支持部材の一部として利用できるという効果がある。 【0027】請求項4記載の発明は、まな板立てを、垂直保持部の下端に作用する弾性復元力を利用してピンに係合させるようにしたので、上記請求項1または2記載の発明の効果に加え、簡単な構成で、このまな板立てをシンクの端縁部に起立保持されるように取り付けることができるという効果がある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000108661 【氏名又は名称】タカラスタンダード株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年2月4日(2000.2.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061664 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴木 ハルミ
|
| 【公開番号】 |
特開2001−214486(P2001−214486A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月7日(2001.8.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−26933(P2000−26933) |
|