| 【発明の名称】 |
集合住宅における要排水設備の排水ヘッダーの設置構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】冨田 吉徳
|
| 【要約】 |
【課題】従来のものは、排水ヘッダーを旋回させることができず、要排水設備の排水管と排水ヘッダーの枝管とが配管するのに好ましくない向きとなることがあり、配管工事に手間がかる場合がある。
【解決手段】各排水ヘッダー2の上部接続口2aに排水縦管4の下部接続口4bを差し込んで固定する。各排水ヘッダー2の下部接続孔2bのフランジ9の通孔9aと接続リング11の複数個のねじ孔11aのうちの何れかとを合致させる。通孔9aからねじ孔11aにボルトBをねじ込みフランジ9と接続リング11を固定する。各階層を貫く排水縦管4の上部接続孔4aのフランジ10の通孔10aと接続リング11の複数個のねじ孔11aのうち前記フランジ9の通孔9aに合致させたねじ孔11a以外の何れかとを合致させる。通孔10aからねじ孔11aにボルトBをねじ込みフランジ10と接続リング11を固定したものとする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 集合住宅の各階層において、住居の一部に集約した各種の要排水設備(U)の排水管(1)と接続する枝管(6、7、8)を設けた排水ヘッダー(2)を梁床(3)の貫通孔(3a)に旋回可能として設置し、各排水ヘッダー(2)の上部接続口(2a)に排水縦管(4)の下部接続口(4b)を差し込んで固定すると共に、各排水ヘッダー(2)の下部接続孔(2b)のフランジ(9)に設けた通孔(9a)と接続リング(11)に設けた複数個のねじ孔(11a)のうちの何れかとを合致させて、通孔(9a)からねじ孔(11a)にボルト(B)をねじ込みフランジ(9)と接続リング(11)を固定し、さらに各階層を貫く排水縦管(4)の上部接続孔(4a)のフランジ(10)に設けた通孔(10a)と前記接続リング(11)に設けた複数個のねじ孔(11a)のうち前記フランジ(9)の通孔(9a)に合致させたねじ孔(11a)以外の何れかとを合致させて、通孔(10a)からねじ孔(11a)にボルト(B)をねじ込みフランジ(10)と接続リング(11)を固定することにより、前記各排水ヘッダー(2)に各階層を貫く排水縦管(4)をそれぞれ接続したことを特徴とする集合住宅における要排水設備の排水ヘッダーの設置構造。 【請求項2】 前記排水ヘッダー(2)の胴部(5)の外周を、シート状とした石綿(12)を介し摺動自在として珪藻土成形板(13)で囲み、この珪藻土成形板(13)で囲んだ部分を梁床(3)の貫通孔(3a)に貫通させ、排水ヘッダー(2)の胴部(5)と貫通孔(3a)の間を珪藻土含有モルタル(14)で固めることにより、排水ヘッダー(2)を梁床(3)の貫通孔(3a)に旋回可能として設置したことを特徴とする請求項1記載の集合住宅における要排水設備の排水ヘッダーの設置構造。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、マンション等の階層とした集合住宅における流し台、洗面台、浴槽、便器等の要排水設備の排水ヘッダーの設置構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の集合住宅における流し台、洗面台、浴槽、便器等の要排水設備を住居の一部に集約して設置させた構造は、先の特許出願において提案したものが存在する。この要排水設備の設置構造は、住宅のリフォーム時などに各要排水設備の配置を変更したい場合や要排水設備が老朽化して取り替える場合などには、各要排水設備が住居の一部に集約して設置されているため、配管工事に手間がかかることなく簡単に行え、工費も高くつかないものとなっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の集合住宅における要排水設備の設置構造では、要排水設備の排水管を接続する排水ヘッダーが梁床の貫通孔に固定されているため、この排水ヘッダーを旋回させることができず、リフォームした各要排水設備の配置によっては、それら要排水設備の排水管と排水ヘッダーの枝管とが配管するのに好ましくない向きとなる場合があり、配管工事に手間がかかることがあるという課題を有していた。 【0004】また、上記従来の集合住宅における要排水設備の設置構造では、前記排水ヘッダーが梁床の貫通孔にモルタルのみで直に固めることにより固定されているため、排水ヘッダー内を多量の水が流れた場合にはその騒音や振動が梁床に伝わり易いという課題を有していた。 【0005】そこで、この発明は、上記従来の課題を解決するものであり、要排水設備の排水管と排水ヘッダーの枝管とが配管するのに好ましくない向きとなっても、排水ヘッダーを旋回可能とすることにより両者の向きを合わせることができ、排水ヘッダー内を多量の水が流れた場合にもその騒音や振動が梁床に伝わり難い集合住宅における要排水設備の排水ヘッダーの設置構造を提供することを目的としてなされたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】そのため、この発明の集合住宅における要排水設備の排水ヘッダーの設置構造は、集合住宅の各階層において、住居の一部に集約した各種の要排水設備Uの排水管1と接続する枝管6、7、8を設けた排水ヘッダー2を梁床3の貫通孔3aに旋回可能として設置し、各排水ヘッダー2の上部接続口2aに排水縦管4の下部接続口4bを差し込んで固定すると共に、各排水ヘッダー2の下部接続孔2bのフランジ9に設けた通孔9aと接続リング11に設けた複数個のねじ孔11aのうちの何れかとを合致させて、通孔9aからねじ孔11aにボルトBをねじ込みフランジ9と接続リング11を固定し、さらに各階層を貫く排水縦管4の上部接続孔4aのフランジ10に設けた通孔10aと前記接続リング11に設けた複数個のねじ孔11aのうち前記フランジ9の通孔9aに合致させたねじ孔11a以外の何れかとを合致させて、通孔10aからねじ孔11aにボルトBをねじ込みフランジ10と接続リング11を固定することにより、前記各排水ヘッダー2に各階層を貫く排水縦管4をそれぞれ接続したものとしている。 【0007】そして、この発明の集合住宅における要排水設備の排水ヘッダーの設置構造は、前記排水ヘッダー2の胴部5の外周を、シート状とした石綿12を介し摺動自在として珪藻土成形板13で囲み、この珪藻土成形板13で囲んだ部分を梁床3の貫通孔3aに貫通させ、排水ヘッダー2の胴部5と貫通孔3aの間を珪藻土含有モルタル14で固めることにより、排水ヘッダー2を梁床3の貫通孔3aに旋回可能として設置したものとしている。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、この発明の集合住宅における要排水設備の排水ヘッダーの設置構造の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。 【0009】図は、集合住宅の各階層において、各種の要排水設備Uを住居の一部(例えば住居の中央部など)に集約して、各階層の床下空間Sに前記要排水設備Uの排水管1を配設し、これら排水管1を接続した排水ヘッダー2を各階層の梁床3の貫通孔3aに旋回可能として設置したものとしている。そして、前記各階の排水ヘッダー2に各階層を貫く排水縦管4をそれぞれ接続したものとしている。 【0010】要排水設備Uとしては、例えば図に示した洗面台U1や便器U2、その他に流し台や浴槽が挙げられるが、勿論これらに限定されるものではない。 【0011】排水ヘッダー2は、上下端を前記排水縦管4と接続する上部接続口2a、下部接続口2bとすると共に、大径とした胴部5の周囲に各要排水設備Uの排水管1と接続する枝管6、7、8を設けたものとしている。なお、上部接続口2aの外周部には排水縦管4を固定するためのボルトBが設けられ、下部接続口2bの外周には三方に通孔9aを設けたフランジ9が設けられている。また、枝管6、7、8の接続口6a、7a、8a…の外周部には各要排水設備Uの排水管1を固定するためのボルトBが設けられている。 【0012】排水縦管4は、外周をモルタルで被覆した合成樹脂管等からなる直管としており、上下端を排水ヘッダー2と接続する上部接続口4a、下部接続口4bとしている。なお、上部接続口4aの外周には三方に通孔10aを設けたフランジ10が設けられている。 【0013】そして、前記排水ヘッダー2に各階層を貫く排水縦管4をそれぞれ接続するには、以下のようにして行う。 【0014】先ず、各排水ヘッダー2の上部接続口2aに排水縦管4の下部接続口4bを差し込みボルトBで固定する。次に、各排水ヘッダー2の下部接続口2bのフランジ9に設けた通孔9aと、接続リング11に設けた複数個のねじ孔11aのうちの何れかとを合致させる。そして、これらの通孔9bからねじ孔11aにボルトBをねじ込み、フランジ9と接続リング11を固定する。さらに、各階層を貫く排水縦管4のフランジ10に設けた通孔10aと、前記接続リング11に設けた複数個のねじ孔11aのうち前記フランジ9の通孔9bに合致させたねじ孔11a以外の何れかとを合致させる。そして、これらの通孔10aからねじ孔11aにボルトBをねじ込み、フランジ10と接続リング11を固定する。このようすれば、前記各排水ヘッダー2に各階層を貫く排水縦管4をそれぞれ接続することができる。 【0015】そして、前記排水ヘッダー2の胴部5の外周を、シート状とした石綿12を介し摺動自在として二つ割れの珪藻土成形板13で囲み、この珪藻土成形板13が外れないように針金Wで縛り、この珪藻土成形板13で囲んだ部分を梁床3の貫通孔3aに貫通させる。さらに、排水ヘッダー2の胴部5と貫通孔3aの間を珪藻土含有モルタル14で固めることにより、排水ヘッダー2を梁床3の貫通孔3aに旋回可能として設置したものとしている。 【0016】この発明の集合住宅における要排水設備の排水ヘッダーの設置構造は、以上のように構成されているので、住宅のリフォーム時などに各要排水設備の配置を変更したときに、それら要排水設備Uの排水管1と排水ヘッダー2の枝管6、7、8…とが配管するのに好ましくない向きとなっても、次のようにして排水ヘッダー2を旋回し、その枝管6、7、8…の向きを変えることができる。 【0017】先ず、排水ヘッダー2の接続口2aの外周部に設けたボルトBを緩め、排水ヘッダー2の接続口2bのフランジ9に設けた通孔9aから接続リング11に設けたねじ孔11aにねじ込んだボルトBを緩めて、このボルトBを外す。すると、排水ヘッダー2は、その胴部の外周をシート状とした石綿12を介して摺動自在として珪藻土成形板13で囲まれているので、旋回可能となる。そして、この排水ヘッダー2が旋回可能となることにより、排水ヘッダー2の枝管6、7、8…の向きを要排水設備Uの排水管1と配管し易い向きにする。その後、前記排水ヘッダー2の接続口2aの外周部に設けたボルトBを締め、排水ヘッダー2の接続口2bのフランジ9に設けた通孔9aと、接続リング11に設けたねじ孔11aの何れかとを合致させ、これらの通孔9aからねじ孔11aにボルトBをねじ込み、フランジ9と接続リング11を再び固定すればよい。 【0018】また、この発明の集合住宅における要排水設備の排水ヘッダーの設置構造は、排水ヘッダー2の胴部5を珪藻土成形板13で囲むと共に、この排水ヘッダー2の胴部5とこの胴部5を貫通させた梁床3の貫通孔3aとの間を珪藻土含有モルタル14で固めたものとしているので、排水ヘッダー2内を多量の水が流れた場合にも、その騒音や振動がこの珪藻土含有モルタル14に吸収され、梁床3に伝わり難いものとなる。 【0019】 【発明の効果】この発明の集合住宅における要排水設備の排水ヘッダーの設置構造は、以上に述べたように構成されており、要排水設備の排水管と排水ヘッダーの枝管とが配管するのに好ましくない向きとなっても、排水ヘッダーを旋回可能とすることにより両者の向きを合わせることができ、また排水ヘッダー内を多量の水が流れた場合にも騒音や振動が梁床に伝わり難い構造となり、騒音や振動の発生を効果的に抑制することのできるものとなった。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】393017214 【氏名又は名称】株式会社トータル・センター
|
| 【出願日】 |
平成12年2月1日(2000.2.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072213 【弁理士】 【氏名又は名称】辻本 一義
|
| 【公開番号】 |
特開2001−214485(P2001−214485A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月7日(2001.8.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−24336(P2000−24336) |
|