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【発明の名称】 厨芥処理システム
【発明者】 【氏名】清水 康利

【氏名】松下 幸之助

【氏名】高良 佳充

【氏名】司城 辰夫

【要約】 【課題】厨房配管の配管閉塞を防止することができる厨芥処理システムを提供することを目的とする。

【解決手段】ディスポーザー1と、ディスポーザー1により粉砕された粉砕厨芥を移送する配管3と、粉砕厨芥を配管3中を移送させるための上水を供給する自動給水栓2とを備え、ディスポーザー1に接続される横管3bの内径を50mmを超え100mm以下とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 厨芥等の有機性廃棄物を粉砕する厨芥粉砕手段と、前記厨芥粉砕手段により粉砕された粉砕厨芥を移送する配管と、前記粉砕厨芥を前記配管中を移送させるための移送媒体を供給する移送媒体供給手段とを有する厨芥処理システムにおいて、前記配管のうち、前記厨芥粉砕手段に接続される横管の内径を50mmを超え100mm以下としたことを特徴とする厨芥処理システム。
【請求項2】 前記横管の勾配を1/50以下としたことを特徴とする請求項1記載の厨芥処理システム。
【請求項3】 前記厨芥粉砕手段より下流側の配管部に、前記配管内を洗浄するための配管洗浄手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の厨芥処理システム。
【請求項4】 前記配管洗浄手段は、前記配管内を洗浄するための洗浄器具の投入口を設けたことを特徴とする請求項3記載の厨芥処理システム。
【請求項5】 前記配管洗浄手段は、前記横管の上流側に設けた排水トラップ部又は排水トラップ部の上流側の前記配管部に分岐管を介して着脱可能に接続するとともに、前記洗浄器具の投入口は、前記分岐管を取り外すことで前記洗浄器具の投入を可能としたことを特徴とする請求項4記載の厨芥処理システム。
【請求項6】 前記配管洗浄手段は、洗浄液等の配管洗浄媒体を供給してなることを特徴とする請求項3乃至5記載の厨芥処理システム。
【請求項7】 前記配管洗浄手段は、前記移送媒体供給手段による移送媒体の供給に連動して前記配管洗浄媒体を供給してなることを特徴とする請求項6記載の厨芥処理システム。
【請求項8】 前記配管洗浄手段は、前記移送媒体供給手段による移送媒体の供給の停止から所定時間経過後に、前記配管洗浄媒体を一定時間供給してなることを特徴とする請求項6記載の厨芥処理システム。
【請求項9】 前記配管洗浄手段は、前記移送媒体供給手段による移送媒体の供給回数の所定回数毎に、前記配管洗浄媒体を一定時間供給してなることを特徴とする請求項6記載の厨芥処理システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事業所や家庭などで発生する厨芥などの有機性廃棄物を処理する厨芥処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、厨芥処理システムとして、例えば、特開平4−305284号公報に記載のものが知られている。
【0003】このものは、厨芥を粉砕機で粉砕し、移送集合して貯留し、好気性の醗酵菌によリ醗酵処理を行い、肥料として再利用に供することができるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記厨芥処理システムを有効に活用するためには、粉砕厨芥を確実に配管移送して配管の閉塞を回避する機構や、配管を定期的に維持管理して配管内での粉砕厨芥の流動性を確保するための機構がシステム中に採用されている必要があるが、これらの機構を採用したシステムは未だ提案されていない。
【0005】即ち、従来の厨房配管は、粉砕厨芥を移送するにもかかわらず、その配管の内径は40mm〜50mmのものが採用されており、このような配管径では、配管上部まで粉砕厨芥が達し、満流状態を形成して、配管内での移送速度が大幅に減速するため、粉砕厨芥が配管内に滞留していまい、配管閉塞を起こすという問題が生じていた。
【0006】また、厨房配管は、調理排水が流れるため、排水中の油分が配管内に付着したり、排水中の有機物により微生物増殖が起きて汚泥が発生し、その汚泥が付着し、油分、汚泥付着により配管内壁の流動抵抗は上昇する。そのため、厨芥粉砕手段が設置されていない従来の住宅や事業所の台所、厨房では、台所シンクから配管高圧洗浄器具を挿入して厨房配管の定期洗浄を行って、配管閉塞を回避していた。
【0007】しかしながら、ディスポーザのごとき厨芥粉砕手段を厨房に設置すると、配管洗浄器具の挿入部分に粉砕手段が設置されるため、配管洗浄器具の挿入ができなくなる。そのため、初期設計で、粉砕厨芥を流しきるべく移送媒体の供給条件を設定しても、適正な維持管理が行えず、配管内壁の汚損が進むと、粉砕厨芥による配管閉塞の危険性が増してしまうという問題があった。
【0008】特に集合住宅等においては、建物の建築エネルギー、消費資材の削減のため、集合化が進み、集合規模が大型化、高層化する傾向にある。住宅の集合化は、同一の配管に繋ぎ込まれるディスポーザ等の厨芥粉砕機器の数量を増大させ、維持管理の欠落は、配管閉塞の危険性を更に増加させていた。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、厨房配管の配管閉塞を防止することができる厨芥処理システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記目的を達成するために本発明は、厨芥等の有機性廃棄物を粉砕する厨芥粉砕手段と、前記厨芥粉砕手段により粉砕された粉砕厨芥を移送する配管と、前記粉砕厨芥を前記配管中を移送させるための移送媒体を供給する移送媒体供給手段とを有する厨芥処理システムにおいて、前記配管のうち、前記厨芥粉砕手段に接続される横管の内径を50mmを超え100mm以下としたことを特徴としている。
【0011】従って、この構成によれば、粉砕厨芥が横管内に滞留することがなく、粉砕厨芥による横管の閉塞を防止することができる。
【0012】また、前記横管の勾配を1/50以下とすれば、配管施工空間の高さを抑えることができ、建物コストを低くすることができる。
【0013】また、前記厨芥粉砕手段より下流側の配管部に、前記配管内を洗浄するための配管洗浄手段を備えれば、確実に粉砕厨芥の配管内への堆積を防止することができる。
【0014】更に、前記配管洗浄手段は、前記配管内を洗浄するための洗浄器具の投入口を設けるようにすれば、投入口から配管内に高圧水を供給するホース等を挿入して配管内の堆積物を洗浄排出することができる。
【0015】更にまた、前記配管洗浄手段は、前記横管の上流側に設けた排水トラップ部又は排水トラップ部の上流側の前記配管部に分岐管を介して着脱可能に接続するとともに、前記洗浄器具の投入口は、前記分岐管を取り外すことで前記洗浄器具の投入を可能とすれば、比較的油分の付着や微生物が増殖しやすい排水トラップ部内を洗浄できるので、配管の閉塞を確実に防止することができる。
【0016】また、前記配管洗浄手段は、洗浄液等の配管洗浄媒体を供給するようにすれば、含油排水等による配管内の汚損を防止することができる。
【0017】更に、前記配管洗浄手段は、前記移送媒体供給手段による移送媒体の供給に連動して前記配管洗浄媒体を供給するようにすれば、より効率よく配管内の汚損や粉砕厨芥の配管内への堆積を防止することができる。
【0018】また、前記配管洗浄手段は、前記移送媒体供給手段による移送媒体の供給の停止から所定時間経過後に、前記配管洗浄媒体を一定時間供給するようにすれば、配管洗浄媒体が上水等の移送媒体により薄められることがないので、より効果的に配管内の汚損や粉砕厨芥の配管内への堆積を防止することができる。
【0019】また、前記配管洗浄手段は、前記移送媒体供給手段による移送媒体の供給回数の所定回数毎に、前記配管洗浄媒体を一定時間供給するようにすれば、含油排水等による配管内の汚損を防止することができるとともに、余分な洗浄液等の配管洗浄媒体を供給することを防ぐことができ、洗浄液等を節約することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添付図面により詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施形態に係る厨芥処理システムの概略構成図である。
【0022】図1に示すように、厨芥粉砕手段であるディスポーザー1は、台所のシンク5に連絡してその下方部に設置されており、そのディスポーザー1に、臭気の逆流等を防止するための排水トラップ部3aと、排水トラップ部3aの下流側に接続された横管3bとを有する配管3が接続されている。
【0023】また、排水トラップ部3aの上流側には分岐管4が着脱自在に接続されており、この分岐管4が、シンク5近傍に設置された配管洗浄媒体としての洗浄液を供給する洗浄液供給部8に接続されている。
【0024】ディスポーザー1は、シンク5近傍に配置された操作部6の操作により駆動され、操作部6とディスポーザー1のモータ1aとが制御部7を介して接続されている。また、シンク5に向けて上水を吐水するように移送媒体供給手段としての自動給水栓2が設けられており、自動給水栓2の吐水/止水を行う開閉弁10と制御部7とが接続されている。更に、制御部7は、分岐管4の中途に設けられて洗浄液の供給及び停止を行う開閉弁11とも接続されている。
【0025】ここで、横管3bは、その内径が50mm以上、100mm以下で形成するのが好ましく、また、勾配は、1/50以下で構成するのが好ましい。最も好ましくは、横管3bの内径を65mm〜75mmで形成するとよい。
【0026】各種配管径及び配管勾配でディスポーザー1による粉砕厨芥の配管内移送実験を行った結果、内径が65mmでは、勾配が1/40、1/50、1/75、1/100のいずれの勾配においても、配管内での粉砕厨芥の移送速度が0.43〜0.5m/秒以上あり、また、内径が75mmでも、勾配が1/40、1/50、1/75、1/100のいずれの勾配においても、配管内での粉砕厨芥の移送速度が0.41〜0.5m/秒以上あり、粉砕厨芥による配管内の閉塞は全く見られなかった(但し、配管長さ:10m、厨芥:500g、移送水供給:8リットル/分、流速測定位置:配管の5m地点、ディスポーザー:東陶機器(株)製)。
【0027】以上の構成において、操作部6の運転開始スイッチ(図示せず)をオンしてディスポーザー1を運転すると、運転開始スイッチの操作に連動して開閉弁10が開き、移送媒体としての上水が自動給水栓2からシンク5内に吐水され、ディスポーザー1により粉砕された厨芥とともに配管3内を流れて、図示しない縦管を介して粉砕厨芥処理手段(図示せず)へと粉砕厨芥が移送される。そして、操作部6の運転停止スイッチ(図示せず)をオンするか、或いは予め設定された運転時間が経過してディスポーザー1の運転が終了すると、その所定時間経過後に開閉弁10が閉じて自動給水栓2が止水される。
【0028】また、運転開始スイッチの操作に連動して開閉弁11が開き、洗浄液供給部8からの洗浄液が分岐管4を介して配管3内に流れ込んで配管3内を洗浄し、ディスポーザー1の運転が終了して自動給水栓2からの上水の供給が停止すると、開閉弁11が閉じて洗浄液の供給がストップする。従って、調理排水中の油分の配管3内への付着や、排水中の有機物による微生物の増殖を抑制することができ、粉砕厨芥による配管3の閉塞を防止することができる。
【0029】更に、排水トラップ部3aの上流側に接続した分岐管4を取り外すことにより洗浄器具の投入が可能となった投入口4aから、高圧洗浄機等の洗浄器具を投入して、適宜配管3内を洗浄するようにすれば、比較的油分の付着や微生物が増殖しやすい排水トラップ部3a内を洗浄できるので、配管3の閉塞を確実に防止することができる。
【0030】尚、制御部7により、ディスポーザー1の運転終了後も所定時間継続して自動給水栓2からシンク5内に上水を吐水して、粉砕厨芥が流れやすくし、配管3の閉塞を確実に防止するようにしてもよい。
【0031】上述した内容はあくまで本発明の一実施形態に関するものであって、本発明が上記内容のみに限定されることを意味されるものでない。例えば、洗浄液を自動給水栓2からの上水の吐水に連動してディスポーザー1を運転する度に配管3内に流すようにしたが、これに限らず、自動給水栓2からの吐水の開始から所定時間経過後に一定時間流すようにしたり、又は、自動給水栓2の吐水回数の所定回数毎(例えば、10回毎)に一定時間流すようにしてもよい。
【出願人】 【識別番号】000010087
【氏名又は名称】東陶機器株式会社
【出願日】 平成12年1月21日(2000.1.21)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−200564(P2001−200564A)
【公開日】 平成13年7月27日(2001.7.27)
【出願番号】 特願2000−12798(P2000−12798)