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【発明の名称】 シャワーヘッドの支持構造
【発明者】 【氏名】山田 康司

【氏名】古川 勝浩

【要約】 【課題】手摺りバーでシャワーヘッドの支持を可能にし、シャワーヘッドの手摺りバーへの支持,抜き出し及び位置調節を誰にでも容易に行なえ、浴室でのシャワーヘッドの操作性を向上させる。

【解決手段】浴室1の洗い場3には上下方向に向けて手摺りバー5を固定し、湯水を吐出するシャワーヘッド9は手摺りバー5の任意の高さ位置に着脱自在に支持できる支持部14を備えた。また、前記シャワーヘッド9の支持部14は、互いの湾曲部16,20を向かい合わせ手摺りバー5を左右から水平方向に狭着可能な把持片15及び可動片19と、可動片19を把持片15に向けて弾力的に付勢するクリップ23の結合からなり、シャワーヘッド9を正面から水平方向の操作で手摺りバー5に支持可能にした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 浴室の洗い場には上下方向に向けて手摺りバーを固定し、湯水を吐出するシャワーヘッドは手摺りバーの任意の高さ位置に着脱自在に支持できる支持部を備えたことを特徴とするシャワーヘッドの支持構造。
【請求項2】 前記シャワーヘッドの支持部は、互いの湾曲面を向かい合わせ手摺りバーを左右から水平方向に狭着可能な把持片及び可動片と、可動片を把持片に向けて弾力的に付勢するクリップの結合からなり、シャワーヘッドを正面から水平方向の操作で手摺りバーに支持可能としたことを特徴とする請求項1記載のシャワーヘッドの支持構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室に固定された手摺りバーに対するシャワーヘッドの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シャワーヘッドを浴室に設けられたレールに容易に支持したり抜き出すことのできるものに図5のものがある。この図5について簡単に説明すると、浴槽32及び洗い場33を隣合わせて配置した浴室31の壁面34には上下方向に長い円柱状のレール35と同じく上下方向に長い円柱状の手摺りバー36が併設して別個に固定されており、前記レール35にはハンドル38の操作で上下に移動するシャワーハンガー37が装着され、このシャワーハンガー37には、浴室31の洗い場33側に取り付けられた混合水栓40とシャワーホース41により連通しているシャワーヘッド39が着脱自在に支持され、シャワーヘッド39はシャワーハンガー37に支持した状態で使用したり、シャワーハンガー37から上方に持ち上げて抜き出した後に使用するものであり、前記手摺りバー36は高齢者,身体障害者等が洗い場33から浴槽32に入る場合、及び浴槽32から洗い場33に出る場合に手助けをし、転倒事故を防止できるように握ることができるようにしたものである。
【0003】上記のものにあっては、類似した形状のレールと手摺りバーが併設して壁面に固定されているため、部品点数,工事費等のコストがかかり経済的でなく、しかも見栄えの悪いものであった。
【0004】また、シャワーヘッドの高さを最適の位置に調節する場合、レールに装着されているシャワーハンガーのハンドルを操作しなければならず、洗髪時のように目をつむっている時には、ハンドルを緩め、シャワーハンガーを上下に移動させて高さを調節した後に再度締め付ける操作を手探りで行なう必要があり、面倒であった。
【0005】さらに、シャワーヘッドをシャワーハンガーに支持する場合、シャワーハンガーの正面から水平方向へ移動させても支持できず、必ずシャワーヘッドの上下方向への移動が必要となり、操作性が悪いうえ、シャワーヘッドが高い位置に保持してある場合、子供のように身長の低い者や、怪我や病気で腕を自由に動かせない者では、手がうまく届かないこともあり、使い勝手の悪いものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとする課題は、手摺りバーでシャワーヘッドの支持を可能にし、シャワーヘッドの手摺りバーへの支持,抜き出し及び位置調節を誰にでも容易に行なえ、浴室でのシャワーヘッドの操作性を向上させることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は請求項1では、浴室の洗い場には上下方向に向けて手摺りバーを固定し、湯水を吐出するシャワーヘッドは手摺りバーの任意の高さ位置に着脱自在に支持できる支持部を備えたものである。
【0008】請求項2では、前記シャワーヘッドの支持部は、互いの湾曲面を向かい合わせ手摺りバーを左右から水平方向に狭着可能な把持片及び可動片と、可動片を把持片に向けて弾力的に付勢するクリップの結合からなり、シャワーヘッドを正面から水平方向の操作で手摺りバーに支持可能としたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。本発明は図1に示すように、浴室1には浴槽2と洗い場3とが隣合わせて配置され、洗い場3の壁面4下部には混合水栓6が取り付けられている。また、壁面4の所定の位置には、上下方向に長い円柱状の手摺りバー5が複数のビス等により上端及び下端が固定されている。この手摺りバー5は浴室1の利用者が立ち上がったり座る際に掴むことのできる手摺り、及びシャワーヘッド9を支持するホルダーを兼用するものである。
【0010】シャワーヘッド9は前記混合水栓6とシャワーホース8により接続され、混合水栓6のハンドル7の操作で調節された混合水を外部へ吐出することができるものである。
【0011】前記シャワーヘッド9は合成樹脂材からなり、図2に示すように湯水が通過する胴体10の基端側にホース接続部11を有し、先端の頭部12には多数の散水孔を有する散水板13を取り付け、前記ホース接続部11の上部には、胴体10から水平方向へ突出して手摺りバー5に支持するための支持部14を備えている。
【0012】前記支持部14は図3及び図4に示すように、胴体10と一体の把持片15と、この把持片15と向かい合わせて円柱状の手摺りバー5を挟む可動片19と、この可動片19と把持片15の間に介装され、可動片19を常時把持片15へ向けて水平方向に付勢するクリップ23とを一体的に結合している。
【0013】把持片15は略半円筒状で、円柱状の手摺りバー5に支持するため内周側に略弓形の湾曲面16が形成され、外周面には胴体10との間でクリップ23が水平方向に挿通することのできる横長形状の窓孔17を穿設し、窓孔17の内側側面にはクリップ23を保持するための係合溝18が形成されている。
【0014】可動片19は前記把持片15と略同一形状で把持片15と向かい合わせて保持され,内周側に略弓形の湾曲面20が形成され、外周面には胴体10との間でクリップ23が水平方向に挿通することのできる横長形状の窓孔21を穿設し、窓孔21の内側側面にはクリップ23を保持するための係合溝22が形成されている。
【0015】クリップ23は弾性を備えた板材を略コ字形に屈曲して形成してあり、基部24の両端から略直角に脚部25,25が突出し、基部24を支点として両脚部25,25が拡径,縮径方向に弾性変形可能であり、両脚部25,25の先端には内側に向けて互いに接近するように略く字状に屈曲した突起26,26を形成し、各突起26,26が把持片15及び可動片19の係合溝18,22にそれぞれ弾力的に係合することで、可動片19を把持片15に向けて水平方向に接近するように常時付勢している。なおこの時、把持片15と可動片19の間には、手摺りバー5が上下方向に挿入される係合口27が形成され、この係合口27の先端の間隔は、手摺りバー5の直径より短くなるようにしている。
【0016】前記シャワーヘッド9を手摺りバー5に支持するには、手摺りバー5の前方から任意の高さでシャワーヘッド9を平行方向へ移動すると、手摺りバー5の直径は支持部14の係合口27先端の間隔より大径であるので、把持片15及び可動片19は手摺りバー5の外周面で押圧され、把持片15と可動片19が接近するように弾力的に支持しているクリップ23の付勢力に抗して、可動片19は把持片15から離反する方向に押し開かれるので、図3に示すように把持片15と可動片19の間の係合口27に収容された手摺りバー5は互いの湾曲面16,20で狭着され、シャワーヘッド9は手摺りバー5に弾力的に支持される。この時把持片15及び可動片19には、クリップ23の付勢力により手摺りバー5の外周面に押し付ける力が働き、各湾曲面16,20と手摺りバー5の間に大きな摩擦力が生じ、シャワーヘッド9は使用時に湯水が通過して振動しても手摺りバー5からずれ落ちたり落下することはない。
【0017】次にシャワーヘッド9を手摺りバー5から抜き出す場合は、シャワーヘッド9を手摺りバー5から前方の平行方向へ引き抜けば、可動片19はクリップ23の弾性力に抗して把持片15から離反する方向に移動して、図4に示すように容易に抜き出すことができる。
【0018】
【発明の効果】本発明では、浴室の洗い場には上下方向に向けて手摺りバーを固定し、湯水を吐出するシャワーヘッドは手摺りバーの任意の高さ位置に着脱自在に支持できる支持部を備えたので、高齢者,身体障害者等が浴槽に入る場合及び浴槽から出る場合に手助けをする手摺りバーに、シャワーヘッドを任意の高さで支持することができ、従来のように手摺りバーとシャワーヘッドを支持するためのレールを別々に固定する必要がなく、部品数,工事費用等のコストを低減することができる。
【0019】また、シャワーヘッドは手摺りバーに支持するための支持部を一体にしたので、手摺りバーにシャワーハンガーを装着する必要がなく美観が向上し、シャワーハンガーが邪魔になることがない。
【0020】そして、シャワーヘッドの支持部は、互いの湾曲面を向かい合わせ手摺りバーを左右から水平方向に狭着可能な把持片及び可動片と、可動片を把持片に向けて弾力的に付勢するクリップの結合からなり、シャワーヘッドを正面から水平方向の操作で手摺りバーに支持可能としたので、シャワーヘッドを任意の高さで手摺りバーの前方から平行方向へ移動させるだけの簡単な操作で支持したり抜き出すことができ、従来のようにシャワーヘッドをシャワーハンガーに支持したり抜き出すために、わざわざシャワーハンガーの固定位置をハンドルで調節したりシャワーヘッドを上下方向に移動させる必要がなく、身長の低い者や怪我や病気で腕を自由に動かせない者でも容易に使用することができ、使い勝手が良好である。
【出願人】 【識別番号】000141451
【氏名又は名称】株式会社喜多村合金製作所
【出願日】 平成12年1月18日(2000.1.18)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−200560(P2001−200560A)
【公開日】 平成13年7月27日(2001.7.27)
【出願番号】 特願2000−8754(P2000−8754)