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【発明の名称】 湯水混合水栓
【発明者】 【氏名】今園 雅彦

【氏名】徳永 修

【氏名】松井 英之

【要約】 【課題】カウンター面に設置され温度調節ハンドル部と開閉ハンドル部を別々に設けた台所用湯水混合水栓において、温度調節ハンドル部と開閉ハンドル部をシンクに設けたポケット部に干渉しない位置に設置することにある。

【解決手段】湯水混合水栓本体が台所のカウンター面などに設置され、温度調節ハンドル部と、開閉ハンドル部と、前記湯水混合水栓本体に上方に向けて回転自在に突設した吐水管部とを備えた湯水混合水栓であって、前記温度調節ハンドル部を前記湯水混合水栓本体の正面部に設けると共に前記開閉ハンドル部を前記吐水管部の先端部に設けている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 湯水混合水栓本体が台所のカウンター面などに設置され、温度調節ハンドル部と、開閉ハンドル部と、前記湯水混合水栓本体に上方に向けて回転自在に突設した吐水管部とを備えた湯水混合水栓であって、前記温度調節ハンドル部を前記湯水混合水栓本体の正面部に設けると共に前記開閉ハンドル部を前記吐水管部の先端部に設けたことを特徴とする湯水混合水栓。
【請求項2】 前記開閉ハンドル部をレバー式ハンドルで構成すると共にこのレバー部の回転軸を前記カウンター面と平行にしたことを特徴とする請求項1記載の湯水混合水栓。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は湯水混合栓に関し、詳しくは台所のカウンター面などに取り付けられる湯水混合水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の台所のカウンター面などに設置される湯水混合水栓は、一般に筒状の湯水混合水栓本体上部に水平面での回転で温度調節が、垂直面での回転で開閉が行えるレバーハンドル部を設け、且つ湯水混合水栓本体下部より斜め上方に延びる吐水管部を備えた所謂シングルレバー式の湯水混合水栓が用いられているが、適温に設定して開閉操作している際に水平面上の温度調節位置が微妙に変わり温度変化するうえ、吐水管部の奥にレバーハンドルが位置して操作し難い問題が有る。
【0003】そこで、実公昭61−44038号公報の湯水混合水栓に見られるように、温度調節位置が微妙に変わることを防止するため、温度調節ハンドル部と開閉ハンドル部を別々に設けた湯水混合水栓としてが知られているが、この湯水混合水栓においては、湯水混合水栓本体に向かって右側に温調ハンドル部を、また上面に開閉ハンドル部を位置させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の台所のシンクには洗剤容器やスポンジなどを収納するポケット部が設けられることが多く、また洗うスペースを広くするためこのポケット部近くに湯水混合水栓が設置されることが増えている。
【0005】そしてこのポケット部に本体に温度調節ハンドル部と開閉ハンドル部を別々に設けた湯水混合水栓を設置すると、ハンドル部がポケット部に臨んでしまい、ポケット部に収納した洗剤容器やスポンジがハンドル部に近接したり当たったりしてハンドル操作や洗剤容器の収納に不便をきたしてしまう。
【0006】そこで本発明では、カウンター面に設置され温度調節ハンドル部と開閉ハンドル部を別々に設けた湯水混合水栓において、温度調節ハンドル部と開閉ハンドル部をシンクに設けたポケット部に干渉しない位置に設置した湯水混合水栓を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明においては、湯水混合水栓本体が台所のカウンター面などに設置され、温度調節ハンドル部と、開閉ハンドル部と、前記湯水混合水栓本体に上方に向けて回転自在に突設した吐水管部とを備えた湯水混合水栓であって、前記温度調節ハンドル部を前記湯水混合水栓本体の正面部に設けると共に前記開閉ハンドル部を前記吐水管部の先端部に設けたことを特徴としている。
【0008】このようにすることで、温度調節ハンドル部が湯水混合水栓本体の正面に位置し、併せて開閉ハンドル部が吐水管部先端部に位置するので、湯水混合水栓本体の両サイドにハンドル部が無くてシンクに設けたポケット部に干渉せず、しかも頻繁に使用する開閉ハンドル部を吐水管部先端部に設けて、シンクの前に立った時、手前側の近い場所に開閉ハンドル部が位置するので、使い勝手の良い湯水混合水栓を提供することができる。
【0009】勿論温度調節ハンドル部、開閉ハンドル部両ハンドルとも正面に向いており、右手でも左手でも操作し易い。
【0010】前記開閉ハンドル部をレバー式ハンドルで構成すると共にこのレバー部の回転軸を前記カウンター面と平行にすれば、開閉操作の際に吐水管部を回転させる方向に作用せず、使いやすい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について説明すると、図1は湯水混合水栓を台所のカウンター面に取付けた状態を示す外観斜視図、図2は同拡大外観斜視図、図3は同湯水混合栓本体の分解斜視図、図4は同湯水混合栓本体の中央断面図、図5は同湯水混合栓本体の要部の断面図、図6は同温度調節バルブ部の分解斜視図、図7は同吐水管部の分解斜視図、図8は同吐水管部の要部の断面図である。
【0012】本発明において、その湯水混合水栓1は、カウンター面2に取付けられる湯水混合水栓本体3と、この湯水混合水栓本体3に向かって正面に設けられた温度調節ハンドル部4と、湯水混合水栓本体3から上方に伸び回転自在に取り付けられた吐水管部5と、この吐水管部5先端に正面に向かって取り付けられた開閉ハンドル部6とを備えている。
【0013】湯水混合水栓本体3は円筒を組み合わせた側面略ト字形状で、カウンター面2に開けた一つの取付け穴Hに取り付け用アダプタ7を介して取付けられ、この湯水混合水栓本体3内には湯用の可撓性管8に接続された湯流路10、水用の可撓性管9に接続された水流路11、及び混合水流路12が設けられている。
【0014】湯水混合水栓本体3の中途部の正面側の側壁部には温度調節バルブ部13を収納する開口部14が開設され、この開口部14の底壁部15に湯流路10と水流路11の各々の出口16及び17と、混合水流路の入口18が開設されている。
【0015】以下温度調節バルブ部13について説明すると、この実施例においては温度調節の形態は湯と水の混合比を手動で調整する所謂ミキシングバルブ式である。
【0016】温度調節バルブ部13は、図6に示すように樹脂製のケーシング19内に例えばポリアセタール樹脂製の固定デスク20とPPS樹脂製の可動バルブ21が収納され、この固定デスク20には湯用通孔22、水用通孔23、混合水用通孔24がパッキン25を介して、各々湯出口16、水出口17、混合水流路の入口18に対向して設けられている。
【0017】可動バルブ21と一体に突設された軸26はケーシング19より突出し、この突出した端部には、温度調節ハンドル部4がスプライン結合で取付けられると共に、固定デスク20に対抗する面には空洞部27が設けられ、温度調節ハンドル部4を回転操作して可動バルブ21を回転することにより、この空洞部27と湯用通孔22、水用通孔23の重なり状況により湯、水の混合比が変わり、これらを通過した湯水は混合水用通孔24を経て混合水流路の入り口18に至る。
【0018】温度調節ハンドル部4は止めネジ28により軸26に固定される筒部29と、この筒部29の外周面に連接されたレバー部30を備えており、このレバー部30が上方に向くように軸26に取付けられると共に、このレバー部30が略垂直の位置では、適温の混合水が吐出し、この位置より約45度左方向に傾いた位置では湯のみが、約45度右方向に傾いた位置では水のみが吐出するように構成されている。
【0019】可動バルブ21の軸26基部に設けられた凸部31は、ケーシング19内に設けられた扇形状の座繰り部32と係合し、この座繰り部32の範囲内においてのみ凸部31は回転移動が可能であり、温度調節ハンドル部4の回転角度を、湯全開の位置から水全開の位置の間に規制しており、凸部31と座繰り部32は温度調節ハンドル部4の規制手段を構成している。
【0020】湯水混合水栓本体3の上面には吐水管部5の接続用開口部33が設けられ、その底端側は混合水流路12に連通すると共に、湯水混合水栓本体3の上部側方にはネジ孔34が設けられて接続用開口部33に臨んでいる。
【0021】吐水管部5は黄銅管などの金属管からなり、湯水混合水栓本体3への接続側には金属ブッシュ35がはんだ付け或いは溶接などの方法で固着され、先端側には開閉バルブ部36が取り付けられている。
【0022】金属ブッシュ35の外周面には、中途部に円周状の切り欠き部37が設けられると共に先端部外周にはシールパッキン38が装着され、この金属ブッシュ35を接続用開口部33に水密状に挿入し、ネジ孔34に螺着したネジビス39先端部が切り欠き部37に係合することにより金属ブッシュ35の抜け止めを行っている。
【0023】開閉バルブ部36は図8に示すように、混合水流路12の出口40と吐出口41とを連絡する流路途中に弁座42が形成され、この弁座42に接離してこれを開閉する弁体43とを備えている。
【0024】弁体43の軸部44には、この軸部44に固定される筒部45と、この筒部45の外周端面に連設され他端は吐水管部5の正面側に位置するリング状のレバー部46からなる開閉ハンドル部6が取付けられており、この開閉ハンドル部6の回転中心軸はカウンター面2と平行で、レバー部46がカウンター面2と略平行になった状態では止水状態で、レバー部46がこの位置より約45度上方向に傾いた位置では全開するようにしている。
【0025】湯水混合水栓本体3の下部は、カウンター面2に開けた取付け穴H周囲を挟持して固定される取付け用アダプタ7に外嵌して止めネジ47で固定されており、可撓性管8、9はこの取付け用アダプタ7を通過して下方に伸び、給水管および給湯管(何れも図示せず)にカプラー接続されている。
【0026】この様に、温調ハンドル部4は湯水混合水栓本体3の正面に設けて、且つ開閉ハンドル部6は吐水管部5先端に設けそのレバー部46を略正面に位置させて、両ハンドル4、6を右手でも左手でも操作し易いようにしている。
【0027】而して使用に際しては、予め温調ハンドル部4を回転操作して吐出温度を設定し、開閉ハンドル部6を上下方向に回転操作して混合水を吐出、止水せしめる。
【0028】この開閉ハンドル部6の回転操作方向は、その回転軸が吐水管部5と直交する方向で、カウンター面2に対し平行なので、開閉ハンドル部6を回転操作しても吐水管部5に対し回転する方向には作用せず吐水管部5は動かないので、操作し易い。
【0029】又、温調ハンドル部4が湯水混合水栓本体3に設けられているので、温調ハンドル部4を操作しても吐水管部5が動くことが無く、しかも温調ハンドル部4は、その回転軸が湯水混合水栓本体3と直交する方向に正面に向けて設けているので、シンクSに設けたポケット部Pに干渉せず、使用し易い。
【0030】また、温調ハンドル部4を濡れた手で扱っても、その水滴がシンクS内に落下し、カウンター面2が汚れ難い。
【0031】これらの温調ハンドル部4や開閉ハンドル部6のハンドル操作の際、レバー部30、46に指を掛けて回転することが出来るので、洗剤などが付着した指であっても滑ることはない。
【0032】又、吐出位置を変える際には、開閉ハンドル部6のリング状レバー部46に指を掛けて吐水管部5を回転でき、洗剤などが付着した指であっても滑ることはない。
【0033】更に、吐水管部5先端に開閉ハンドル部6を設けているので、頻繁に使用する開閉ハンドル部6が手前に位置し、使い勝手が良い。
【0034】尚、温度調節ハンドル部4のハンドル回転角度を規制する機構部を、温度調節バルブ部13内にそれぞれ設けたことによって、温度調節ハンドル部4のレバー部30を、使用者の使い勝手の良い向きに、ハンドルを差し替えることが可能である。
【0035】本発明は上述の実施例に限定されること無く種々の変形が可能であり、例えば温度調節バルブの機構として、感温ばねなどを用いたサーモスタットバルブ機構を用いても良い。
【0036】吐水管部の形状も、グースネック形状のほか、斜め上方に伸びて先端において平行になり、平行部分の先端に下向きに吐水口が設けられた形状であっても良く、吐出口部に整流、泡沫、シャワーなど吐水形態を変えることが出来る吐水具付きであっても良い。
【0037】
【発明の効果】以上のように、、本発明においては、湯水混合水栓本体が台所のカウンター面などに設置され、温度調節ハンドル部と、開閉ハンドル部と、前記湯水混合水栓本体に上方に向けて回転自在に突設した吐水管部とを備えた湯水混合水栓であって、前記温度調節ハンドル部を前記湯水混合水栓本体の正面部に設けると共に前記開閉ハンドル部を前記吐水管部の先端部に設け、温度調節ハンドル部が湯水混合水栓本体の正面に位置し、併せて開閉ハンドル部が吐水管部先端部に位置するので、湯水混合水栓本体の両サイドにハンドル部が無くてシンクに設けたポケット部に干渉せず、しかも頻繁に使用する開閉ハンドル部を吐水管部先端部に設けて、シンクの前に立った時、手前側の近い場所に開閉ハンドル部が位置するので、使い勝手の良い湯水混合水栓を提供することができる。
【0038】更に、開閉ハンドル部をレバー式ハンドルで構成すると共にこのレバー部の回転軸を水平面と平行にすれば、開閉操作の際に吐水管部を回転させる方向に作用せず、使いやすい。
【出願人】 【識別番号】000010087
【氏名又は名称】東陶機器株式会社
【出願日】 平成12年1月20日(2000.1.20)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−200559(P2001−200559A)
【公開日】 平成13年7月27日(2001.7.27)
【出願番号】 特願2000−11675(P2000−11675)