| 【発明の名称】 |
水槽装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鎌田 悟朗
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| 【要約】 |
【課題】衛生的で管理費用が少なくて済む水槽装置を提供する。
【解決手段】受水槽11を透明又は半透明にし、この受水槽11の外に大量の木炭壁15や木炭床14を置き、木炭壁15や木炭床14から照射する遠赤外線で貯水の改質を図る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水道水を必要量蓄えることができるだけの内容積を有するとともに透明若しくは半透明の材料で構成した受水槽と、この受水槽の外周面の全て若しくは一部を囲う外置き木炭層と、からなり、この外置き木炭層で発生した遠赤外線が、受水槽の壁を通過して内部の水道水を照射し得る構造にしたことを特徴とする水槽装置。 【請求項2】 地面に前記受水槽より十分に大きな穴を堀り、この穴の底に木炭を敷くことで木炭床を形成し、この木炭床に前記受水槽を載せ、この受水槽の側面と穴の壁との間に木炭を充填することで木炭壁を形成するごとくに、前記外置き木炭層を、木炭床と木炭壁とで構成したことを特徴とする請求項1記載の水槽装置。 【請求項3】 前記受水槽の内部に、内置き木炭を取出し可能に収納したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の水槽装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は水道水を一旦貯溜して再配分に備える受水槽を主体とした改良技術に関する。 【0002】 【従来の技術】一般住宅や集合住宅で、水道水を使用するとき公共の上水道から直接受水し給水する方式と、一旦受水槽と称するタンクに貯水しその後に給水する方式とが知られている。 【0003】住宅が高台にある場合には、水圧が不足して十分な給水が行えないことがある。また、一度に多量の水を使うときには水量が不足することがある。このようなときには、受水槽を介在させることが極めて有効であり、受水槽は広く普及している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ただし、受水槽の密閉性能が不十分であると、昆虫や小動物が侵入して不衛生になる。また、長期に家を空けたときには受水槽の貯水が腐敗する心配があり、このときには古い水を捨てる等の処置をしなければならない。従って、従来の受水槽は不衛生にならぬように、保守管理を継続して実施しなければならず、そのための管理費用が嵩む。そこで、本発明の目的は、衛生的で管理費用が少なくて済む水槽装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1は、水道水を必要量蓄えることができるだけの内容積を有するとともに透明若しくは半透明の材料で構成した受水槽と、この受水槽の外周面の全て若しくは一部を囲う外置き木炭層と、から水槽装置を構成する。 【0006】木炭は大部分が炭素であり、黒体に近似し、黒体放射が期待できる。外置き木炭層で発生した遠赤外線が、受水槽の壁を通過して内部の水道水を照射し得る構造にした。遠赤外線で貯水の改質を図る。なお、受水槽を囲う木炭層は、受水槽の6面全部を囲うもの、上面を除く5面を囲うもの、上下面を除く4面を囲うもののいづれであってもよい。 【0007】請求項2は、地面に受水槽より十分に大きな穴を堀り、この穴の底に木炭を敷くことで木炭床を形成し、この木炭床に受水槽を載せ、この受水槽の側面と穴の壁との間に木炭を充填することで木炭壁を形成するごとくに、外置き木炭層を、木炭床と木炭壁とで構成したことを特徴とする。 【0008】受水槽の外周面を囲う外置き木炭層は網ケース等で囲う必要があるが、請求項2では地面の穴をケースに置き換えることにした。地面は、冬期においては大気温度より高温であるから、有効な熱源となり、この熱を受けて木炭床は遠赤外線を放射することが期待できる。 【0009】請求項3は、受水槽の内部に、内置き木炭を取出し可能に収納したことを特徴とする。 【0010】受水槽に投入した木炭で、貯水の浄化やミネラル付与などの改質を図る。木炭を浄化材料として使う場合は、使用と共に浄化能力が低下する。吸着面にカルキや重金属が詰って有効吸着面積が減少するからである。そこで、定期的又は必要に応じて受水槽内に置いた木炭を、交換することができるように、内置き木炭を取出し可能にした。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。図1は本発明に係る水槽装置の断面図であり、水槽装置10は、水道水を必要量蓄えることができるだけの内容積を有するとともに透明若しくは半透明の材料で構成した受水槽11と、この受水槽11の外周面の全て若しくは一部を囲う外置き木炭層13とを基本構成要件としたものである。この木炭層13は、便宜上、木炭床14と木炭壁15とて構成する。 【0012】詳しくは、受水槽11は、ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA、光線透過率93%)、スチロール樹脂(光線透過率87〜92%)、ボリカーボネート樹脂(光線透過率85〜91%)、AS(アクリロニトリル共重合)樹脂(光線透過率78〜88%)、硬質塩化ビニル樹脂(光線透過率76〜82%)又は同等の透明性樹脂で製造する。特に、ポリメチルメタクリレート(PMMA)は、成形加工性に優れ通常の射出成形機で簡単に成形でき、また、耐候性に優れ劣化が少ないので、ガラスの代替品としてレンズや光ファイバに利用されているが、各種の文房具や食器にも採用され、強度も高い。 【0013】この様な透明性樹脂で射出成形した受水槽11に、ボールタップと称する自動給水弁16を取付けるとともに、ポンプ17を取付け、内部に木炭カートリッジ18を1個若しくは複数個投入する。木炭カートリッジ18は、細かな目の金網若しくは多孔板で筒をつくり、その筒に木炭片若しくは木炭の粉を充填したものであり、取扱いを容易にするため、取っ手19を設けた。また、21は点検蓋、22はドレーンプラグ、23はオーバフロー管である。 【0014】上述した各種の付属品を備えた受水槽11を、設置するには次の要領による。先ず、地面24に大き目の穴25を掘り、木炭を敷いて木炭床14とする。そして、木炭床14に受水槽11を載せる。次に、受水槽11の周囲に木炭を充填して木炭壁15を構成する。26は枠であり、この枠26を用いれば、木炭壁15の上面レベルを地表より上げることができ、便利である。また、27,27は鋼製支柱であり、これらの鋼製支柱27,27で受水槽11を支持させれば、木炭床14が潰れる心配はない。従って、受水槽11の重さと、木炭床14の耐荷重との兼合で必要に応じて鋼製支柱27,27を取付ければよい。 【0015】ところで単に、受水槽11を木炭層13で囲った場合には、木炭層13を網ケース等で囲うなどの処置を講じる必要がある。上記例では、穴25及び枠26で網ケースの代用をさせたので、網ケースなどを格別に準備する必要はなく、部品数の削減が図れる。 【0016】前記自動給水弁16の入口に水道管28を繋ぎ、ポンプ17の吐出口に配水管29を繋ぐ。受水槽11内の水位が下がれば浮玉31が連れて下り、自動給水弁16を開き、水道水を受水槽11に供給する。浮玉31が所定の水位まで上昇すれば、自動給水弁16は閉じる。従って、自動給水弁16の働きで、受水槽11の貯水量を一定に保つことができる。もし、自動給水弁16が作動不良を起こし、閉にならなくなったときには、水位が正常レベルより上昇するが、オーバフロー管23で余分な水を槽外へ出することで、水位の異常上昇を抑える。また、ポンプ17を運転すれば、配水管29を通じて必要な箇所へ高圧の水道水を送ることができる。 【0017】図2は受水槽の外に置いた木炭の作用説明図であり、木炭は遠赤外線を発射する能力がある。遠赤外線は、4〜14μmの波長を有する赤外線であり、水の分子を励起・振動させる働きがある。この励起・振動で、水分子の長い鎖を切断し、クライスターと称する小さな分子に変えることができる。クライスターは弱アルカリ性の水であり、飲んでおいしい水であり、健康に良い水と言われている。この様な遠赤外線は、ガラスや透明性樹脂であればそれほど減衰せずに通過する。そのため、外に置いた木炭壁15並びに木炭床14から矢印の如く遠赤外線が受水槽11内に照射でき、この照射で受水槽11内の水道水を、改質することができる。 【0018】遠赤外線を照射させる木炭壁15や木炭床14を、敢えて受水槽11の外に置いた理由は次の通りである。 ■遠赤外線は、木炭壁15や木炭床14の温度(絶対温度)が高いほど照射量は多くなる。しかし、大気の温度や地表の温度にほぼ依存する木炭壁15の温度は、それほど高くない。温度が低ければ、単位体積当りの照射量は小さいものとなる。そこで、木炭壁15の量を十分に高め、遠赤外線の照射量を確保する。 ■冬期においては、地中の温度は大気温度より十分に高いままとなる。そこで、地中の温度に木炭床14を従わせて、この木炭床14から遠赤外線を放射させる。 ■木炭を受水槽11内に入れると、受水槽11の現実の貯水量が減少する。貯水量を確保しつつ、遠赤外線の照射を期待するには、受水槽11を透明又は半透明にし、この受水槽11の外に大量の木炭壁15や木炭床14を置くことが、有効な対策であると言える。 【0019】図3は受水槽内に置いた木炭カートリッジの作用説明図である。木炭は木材を乾留したものであり、ガスや液体の抜けた跡が微細な孔となり、活性炭と同様に吸着面積が大きく、微細な孔に塩素ガスやトリハロメタンや重金属を取込む浄化性能を有する。従って、木炭カートリッジ18は、水道水特有のカルキ臭を除去し、おいしい水に変える作用を発揮する。 【0020】また、樹木は成長の過程で地中のミネラル(鉱石)を取込み、貯蔵する。このミネラルが木炭に残留している。この様な木炭を水中に沈めておけば、木炭に含まれらるミネラルが微量ではるが水に溶け出し、水質の改善に寄与する。 【0021】以上に説明した通り、本例では図2の受水槽11の外に置いた木炭壁15並びに木炭床14で、遠赤外線を照射させることにより、受水槽11の貯水の改質を図り、加えて図3の受水槽11内に置いた木炭カートリッジ18で、カルキ等の吸着除去とミネラル添加により、受水槽11の貯水の改質を図る。 【0022】ところで、木炭から好ましく遠赤外線を放射させるには、木炭の温度が高いほどよいことは、上述した通りである。我が国の緯度の高い地域(北海道や東北)では、大気が低温であることは珍しくなく、得られる遠赤外線の照射量も激減する。このようなときには、次の別実施例が極めて有効となる。 【0023】図4は本発明に係る受水槽装置の別実施例図である。この例では、床33、柱34、壁35、天井36及び屋根37からなる住宅38の床下に、穴を掘り、木炭床14を敷き、受水槽11を載せ、受水槽11の周囲を木炭壁15で囲うことは、図1と基本的には代わらない。受水槽11の貯水は配水管29を通じて、バス39やキッチン台41へ送る。 【0024】この例では、受水槽11を囲う木炭壁15の厚さ(水平寸法)を増加し、そこへ居室42の空気を屋外へ排出する排気管43を通過させたことを特徴とする。居室42は、建築基準法などから標準温度25℃で湿度50%に維持することが求められているため、外気温度が0℃を下回る冬期においても居室42の温度が20℃を切ることはない。居室42は暖房や空調を行っているためである。この結果、15℃程度の排気が木炭壁15に熱を与えることになり、木炭壁15は外気温度に殆ど左右されることなく、温度が保たれ、ある程度の遠赤外線照射量を確保することが可能となる。 【0025】また、外の空気を居室42へ取込む給気管44を、木炭壁15に通すことは次の理由で有効である。給気管44に小さな孔45を多数個開け、多数の孔45から給気管44内の空気を一端木炭壁15へ吐出させる。木炭壁15は先に説明した通りに汚れを吸着する性質と人体に好ましい物質を付与する性質を有するため、空気を改質する作用をなす。改質された空気を再び孔45を通じて給気管44内に取込み、居室42へ送るというものである。 【0026】この様に図4で示した木炭壁15は、受水槽11内の貯水の改質並びに居室42へ取込む給気の改質の双方が図れることになる。 【0027】尚、木炭は、竹を原料とした竹炭であってもよい。竹炭は木炭より吸着面積が大きいことや内包するミネラルの種類が木炭とは異なるため、使用条件によっては木炭より適していることがあるからである。 【0028】また、受水槽11は透明な樹脂で構成することが望ましいが、遠赤外線透過率の減衰をある程度許容するなら、透明度の落ちる半透明の樹脂を採用することはできる。さらに、本発明で取扱う水は、実質的に水道水と同等の水若しくは同等に使用される清水、浄水であればよく、狭義の水道水のみを意味するものではない。 【0029】 【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮する。請求項1は、透明若しくは半透明の材料で構成した受水槽の外周面を木炭層で囲い、この木炭層で発生した遠赤外線で受水槽の貯水の改質を図る水槽装置である。木炭層を受水槽の外に置くため、受水槽の内容積を狭めることなく、貯水の改質を図ることができる。 【0030】請求項2は、地面に受水槽より十分に大きな穴を堀り、この穴の底に木炭を敷くことで木炭床を形成し、この木炭床に受水槽を載せ、この受水槽の側面と穴の壁との間に木炭を充填することで木炭壁を形成するごとくに、外置き木炭層を、木炭床と木炭壁とで構成したことを特徴とする。受水槽の外周面を囲う外置き木炭層は網ケース等で囲う必要があるが、請求項2では地面の穴をケースに置き換えることにした。地面は、冬期においては大気温度より高温であるから、有効な熱源となり、この熱を受けて木炭床は遠赤外線を放射することが期待できる。 【0031】請求項3は、受水槽の内部に、内置き木炭を取出し可能に収納したことを特徴とし、受水槽に投入した木炭で、貯水の浄化やミネラル付与などの改質を図る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599030998 【氏名又は名称】株式会社北紋建設
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| 【出願日】 |
平成12年6月5日(2000.6.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067356 【弁理士】 【氏名又は名称】下田 容一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−348916(P2001−348916A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月21日(2001.12.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−167855(P2000−167855) |
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