| 【発明の名称】 |
空気弁付き消火栓とそのアダプター |
| 【発明者】 |
【氏名】笠波 幸夫
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| 【要約】 |
【課題】既設の消火栓の構造を変えずに希望の空気弁を簡単に取り付けることができ、かつ、外形的に高さ寸法を余り大きくしないで空気弁の取り付けが短期間で低価格に行うことができる空気弁付き消火栓を提供する。
【解決手段】アダプター23が、消火栓21との配管接続部36と、この配管接続部36の外側位置に設けた空気弁取り付け部24とからなり、前記配管接続部36に流体の通過孔を形成し、空気弁取り付け部24に上面で開口する空気弁取り付け孔を設け、上記通過孔と空気弁取り付け孔を中空通路で接続し、空気弁取り付け孔に空気弁用補修弁42を介して空気弁25を螺合することにより、消火栓21に対する空気弁25の取り付けが行える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 地下式消火栓等との配管接続部と、この配管接続部の外側位置に設けた空気弁取り付け部とからなり、前記配管接続部に流体の通過孔を形成し、空気弁取り付け部に上面で開口する空気弁取り付け孔を設け、上記通過孔と空気弁取り付け孔を中空通路で接続したことを特徴とする空気弁付き消火栓用アダプター。 【請求項2】 前記中空通路は、空気弁の吸気、排気に必要な通気量に見合う断面積を有することを特徴とする請求項1に記載の空気弁付き消火栓用アダプター。 【請求項3】 前記中空通路は、偏平な断面形状を有し、通過孔から空気弁取り付け孔に向けて上り勾配になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気弁付き消火栓用アダプター。 【請求項4】 地下式消火栓とその上流側に位置する補修弁との間に配管接続部を介在させたアダプターの該配管接続部の外側に空気弁取り付け部を設け、この空気弁取り付け部の上面に空気弁を取り付け、前記配管接続部に地下式消火栓と補修弁を連通させるよう形成した流体の通過孔と上記空気弁を、アダプターに設けた中空通路で接続したことを特徴とする空気弁付き消火栓。 【請求項5】 前記空気弁が補修弁付きであることを特徴とする請求項4に記載の空気弁付き消火栓。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、地中に埋設された水道用配管に付設される空気弁付き消火栓とこれに用いるアダプターに関する。 【0002】 【従来の技術】一般的な地下式の消火栓は、地中に埋設された水道用配管のT字管の頂部に補修弁を介して取り付けた構造になっている。 【0003】このような地下式の消火栓においては、消火水利、管路充水時の管内空気の排出等のために空気弁の取り付けが要求されることがある。 【0004】図5は、空気弁1を一体化した従来の消火栓2を示し、該消火栓2は、下面に流入口3を形成したアングル型弁箱4の一方の側面に流出口5を分岐状に設け、上方に延びる弁軸6を回動させることにより、弁軸6の先端に取り付けた弁体7を弁座8に対して密着又は離反させ、流出口5への流体の流れを開閉するようになっており、図示省略したが地中に埋設された水道用配管のT字管の頂部に補修弁を介して取り付けられる。 【0005】また、空気弁1はボール体弁式とし、上記アングル型弁箱4の一方の側面に空気弁用補修弁12を介してその弁箱9が固定され、この空気弁1はアングル型弁箱4に設けた通路10で流入口3と連通し、空気がたまるとボール弁体11が下降し、上部の空気穴を開放するので、消火栓2や配管内の空気の排出が行えることになる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のような空気弁1を一体化した消火栓2を新たに製作したのでは、製作コストが高くつくだけでなく納期がかかり、空気弁のない既設の消火栓を空気弁付きのものと新たに取り換えるには経済的な負担が大きくなる。 【0007】また、空気弁1を側面に一体化して設けるため、消火栓2におけるアングル型弁箱4の流入口部13を垂直に高くして空気弁1の取り付け部分を確保しなければならず、このため、消火栓2の外観、特に高さ寸法が大きくなり、既設の消火栓と取り換える場合、既設の天井高さを変更しなければならないという問題が生じる。 【0008】さらに、消火栓2や空気弁1の形式も各現場既設品に合わせることが要求されることが多く、既設消火栓の詳細構造を把握することや、これに空気弁を組み合わせるのは、事前調査をしてもかなり面倒な作業になる。 【0009】そこで、この発明の課題は、既設の消火栓の構造を変えずに希望の空気弁を簡単に取り付けることができ、かつ、外形的に高さ寸法を余り大きくしないで空気弁の取り付けが可能になり、しかも、空気弁の取り付けが短期間で低価格に行うことができる空気弁付き消火栓とそのアダプターを提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決するため、請求項1の発明は、地下式消火栓等との配管接続部と、この配管接続部の外側位置に設けた空気弁取り付け部とからなり、前記配管接続部に流体の通過孔を形成し、空気弁取り付け部に上面で開口する空気弁取り付け孔を設け、上記通過孔と空気弁取り付け孔を中空通路で接続した構成を採用したものである。 【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記中空通路は、空気弁の吸気、排気に必要な通気量に見合う断面積を有する構成を採用したものである。 【0012】請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記中空通路は、偏平な断面形状を有し、通過孔から空気弁取り付け孔に向けて上り勾配になっている構成を採用したものである。 【0013】請求項4の発明は、地下式消火栓とその上流側に位置する補修弁との間に配管接続部を介在させたアダプターの該配管接続部の外側に空気弁取り付け部を設け、この空気弁取り付け部の上面に空気弁を取り付け、前記配管接続部に地下式消火栓と補修弁を連通させるよう形成した流体の通過孔と上記空気弁を、アダプターに設けた中空通路で接続した構成を採用したものである。 【0014】請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記空気弁が補修弁付きである構成を採用したものである。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。 【0016】図1乃至図3のように、この発明の空気弁付き消火栓は、地下式消火栓21とその上流側に位置する補修弁22との間にアダプター23を介在させ、このアダプター23に設けた空気弁取り付け部24の上面に空気弁25を取り付けて形成されている。 【0017】上記補修弁22は、上下にフランジ26、27を設けた弁箱28の内部に弁体を収納し、弁箱28の外部から操作軸29で内部の弁体を回動させることにより開閉するボールバルブやバタフライバルブの如き周知の構造を有し、下部のフランジ26で、地中に埋設された水道用配管のT字管の頂部に取り付けられる。 【0018】上記消火栓21は、図示の場合、下端にフランジ30を設けた弁箱31の内部に弁軸が横向きの弁体を収納し、弁箱31の上部に設けた流出口32にキャップ33を被せ、弁箱31の側面に弁体の開閉操作部34を設けたボール弁式を示し、開閉操作部34の操作杆35によりウォームギア機構を介して弁体を回すことで開閉するものである。 【0019】この消火栓21は、図示のようなボール弁式に限るものではなく、図5で示したようなアングル弁式であってもよい。 【0020】前記アダプター23は、比較的厚みが薄く、消火栓21のフランジ30と補修弁のフランジ27との間に配置する円板状の配管接続部36と、この配管接続部36の外側に設けた空気弁取り付け部24とからなり、配管接続部36は消火栓21のフランジ30及び補修弁22のフランジ27と略同径となり、その中心部に流体の通過孔37と、周囲の複数箇所にボルト挿通孔38とが貫通状に設けられている。 【0021】また、空気弁取り付け部24は、配管接続部36の外径の外側に位置するよう接続部39の先端にボス座40を一体に設け、このボス座40に、補修弁22とアダプター23及び消火栓21の配管方向に平行した雌ねじ孔となる空気弁取り付け孔41をその上面で開口するように設けて形成され、この空気弁取り付け孔41に空気弁用補修弁42をねじ込んで取り付け、該空気弁用補修弁42上に空気弁25がねじ込みによって取り付けられ、上記空気弁取り付け孔41の下部と上記通過孔37が、ボス座40から接続部39及び配管接続部36に渡って設けた中空通路43で接続されている。 【0022】上記流体の通過孔37は、消火栓21の流入口に一致する内径を有し、中空通路43は、空気弁25及び空気弁用補修弁42の入り口面積と同じ断面積の偏平で薄い横長小判形状等の断面形状を有し、アダプター23の厚みの薄厚化を可能にすると同時に、空気弁25の規定排気量及び吸気量を確保するようになっていると共に、この中空通路43は通過孔37から空気弁取り付け孔41に向けて上り勾配になっていて、管内空気の自動排出や自動吸気が確実に行えるようになっている。 【0023】なお、図示詳細を略したが、空気弁用補修弁42は操作軸44の回動操作によって、中空通路43と空気弁25をつなぐ空気通路を開閉するようになっていると共に、空気弁25は、ボール弁式の構造を有している。 【0024】図4(A)と(B)は、補修弁22とアダプター23及び消火栓21の結合構造を示し、図4(A)は、アダプター23を補修弁22にセットして消火栓21に取り付ける例であり、補修弁22のフランジ27に設けた挿通孔45とアダプター23の挿通孔38にわたってボルト46を挿通し、ボルト46に螺合したナット47の締め付けで補修弁22とアダプター23を締結し、この後、ボルト46を消火栓21のフランジ30に設けた挿通孔48に挿入し、該フランジ30の上部からボルト46にナット49を螺合して締め付けることにより、補修弁22とアダプター23及び消火栓21の三者を結合する。 【0025】また、図4(B)は、アダプター23を消火栓21にセットして補修弁22に取り付ける例であり、消火栓21のフランジ30に設けた挿通孔48とアダプター23の挿通孔38にわたってボルト46を挿通し、ボルト46に螺合したナット47の締め付けで消火栓21とアダプター23を締結し、この後、ボルト46を補修弁22のフランジ27に設けた挿通孔45に挿入し、該フランジ27の下部からボルト46にナット49を螺合して締め付けることにより、補修弁22とアダプター23及び消火栓21の三者を結合する。 【0026】上記結合構造において、何れの場合も、アダプター23のナット47が重なる面には、ナット47の高さが納まる凹欠部50を設け、補修弁22とアダプター23及び消火栓21の三者を結合したときの高さ寸法を低く抑えることができるようにしておく。 【0027】この発明の空気弁付き消火栓は、上記のような構成であり、消火栓21に対して空気弁25を取り付けるには、補修弁22上に消火栓21を取り付けるに際して、補修弁22と消火栓21のフランジ27、30間にアダプター23の配管接続部36を介在させ、補修弁22とアダプター23及び消火栓21の三者をボルト46とナット47、49で水密状に締結し、アダプター23の空気弁取り付け部24に、空気弁用補修弁42を介して空気弁25を取り付ければ作業が完了することになる。 【0028】上記空気弁25は消火栓21と補修弁22の配管方向に平行する配置となり、空気弁用補修弁42を開弁した状態で上記空気弁25のボール弁を弁箱の外部から開弁位置に操作することにより、中空通路43を介して補修弁22及び消火栓21内の空気の排出が確実に行えることになる。 【0029】 【発明の効果】以上のように、この発明によると、アダプターが地下式消火栓との配管接続部と、この配管接続部の外側位置に設けた空気弁取り付け部とからなり、空気弁取り付け部に上面で開口する空気弁取り付け孔を設け、配管接続部に設けた通過孔と空気弁取り付け孔を中空通路で接続したので、補修弁と消火栓の間にアダプターを介在させるだけで、消火栓に対する空気弁の取り付けが可能になり、アダプターの配管接続部は薄い円板状であるので、空気弁取り付け後の消火栓の高さ寸法を低く抑えることができ、地下式消火栓において既設の天井高さを変更する必要なく空気弁の取り付けが可能になり、地下式消火栓に対して極めて有効である。 【0030】また、補修弁と消火栓の間にアダプターを介在させるだけで、消火栓に対する空気弁の取り付けが可能になり、既設の消火栓に空気弁を簡単に取り付けることができ、消火栓は現物をそのまま使用できるので新規に製作する必要がなく、しかも、既設の消火栓の構造を変えずに希望の空気弁を簡単に取り付けることができ、既設品の構造や寸法等の調査は不要となる。 【0031】さらに、アダプターを製作するだけでよいので、消火栓に対する空気弁の取り付けが短期間で低価格に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000142595 【氏名又は名称】株式会社栗本鐵工所
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| 【出願日】 |
平成12年3月14日(2000.3.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074206 【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−254404(P2001−254404A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月21日(2001.9.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−70371(P2000−70371) |
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