| 【発明の名称】 |
鉄骨屋上の水勾配を床コンクリート厚みで取る貯水柱工法。 |
| 【発明者】 |
【氏名】阿部 文雄
【氏名】鈴木 辰
【氏名】根本 政行
【氏名】佐藤 長男
【氏名】樫尾 克己
|
| 【要約】 |
【課題】鉄骨建築に於て、立柱する中空角形鋼と鉄筋コンクリートを一体化する所謂SRC鉄骨柱の各中空角形鋼を、雨水の貯水槽に兼用して、水害防止に役立て、且つ雨水は冷暖房等にリサイクル利用せしめると共に、各中空角形鋼に雨水を導く屋上の水勾配をコンクリートの僅かな厚みのみで取る、鉄骨屋上の水勾配を床コンクリート厚みで取る貯水柱工法を提供する。
【解決手段】立柱する中空角形鋼と鉄筋コンクリートを一体化する所謂SRC鉄骨柱1の各中空角形鋼2を、同一高さ寸法にし、屋上部分の梁5を固定支持する受け継ぎ手3の角度勾配をなくし、各中空角形鋼の中空部分を貯水槽を兼ねた貯水柱とするため、各中空部分に雨水を導く水勾配を、それぞれに屋上スラブ床のコンクリート厚み4で取る施工法を特徴とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本発明は、鉄骨高層建築に於て、立柱する中空角形鋼と鉄筋コンクリートを一体化する所謂SRC鉄骨柱1の各中空角形鋼2を、同一高さ寸法にし、屋上部分の梁5を固定支持する受け継ぎ手3の角度勾配をなくし、各中空角型鋼の中空部分を貯水槽を兼ねた貯水柱とするため、各中空部分に雨水を導く水勾配を、それぞれに屋上スラブ床のコンクリート厚み4で取る施工法を特徴とした鉄骨屋上の水勾配を床コンクリート厚みで取る貯水柱工法。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、立柱する中空角形鋼と鉄筋コンクリートを一体化する所謂SRC鉄骨柱の各中空角形鋼を、雨水の貯水槽に兼用するもので、各中空角形鋼に雨水を導く屋上の水勾配をコンクリートの僅かな厚みのみで取れる上、水害防止に役立て、且つ雨水は冷暖房等にリサイクル利用せしめる、鉄骨屋上の水勾配を床コンクリート厚みで取る貯水柱工法に関する。 【0002】 【従来の技術】鉄骨建築に於て、角形鋼と鉄筋コンクリートを一体化して構成する所謂SRC鉄骨柱は、屋上の水勾配を取る場合、従来は、芯となる角形鋼を現場に立柱した後、屋上の梁を受ける頂部の受け継手を、設計に応じた水勾配の角度に溶接施工していたので、作業に手間がかかっていた。更には、屋上から流下する雨量が多いため、屋上面積に応じた規定量の貯水槽の設置が義務付けされている。 【0003】水勾配の角度を取る頂部の受け継手3は、従来は、立柱後の現場施行のため、工作作業に手間がかかって工期も長くなり、各角形鋼の高さは中央になる程長くなるので、材料単価も高くなるなどの欠点があり、又、施行完了後は、屋上の水勾配によって流下放出される雨水は、貯水槽の設置はあっても、余分のかなりの量の雨水は、地上のコンクリート舗装面に流れて出て水害をもたらす問題点もあり、又、貯水槽設置の経済的負担もかなり大きいなど問題が多い現状にある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の問題点を解決したもので、芯となる角形鋼は、中が中空のままの中空角形鋼して、その各中空部分に雨水を導き入れて貯水槽を兼ねしめ、特別に大きな貯水槽を不要とし、各中空角形鋼は、同一高さ寸法にし、受け継ぎ手の角度勾配をなくして、材料の節約と作業の工作手間を簡略にし、屋上での各中空部分に雨水を導き入れる水勾配は、コンクリートの厚みの差で取るようにするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、鉄骨高層建築に於て、立柱する中空角形鋼と鉄筋コンクリートを一体化する所謂SRC鉄骨柱1の各中空角形鋼2を、同一高さ寸法にし、屋上部分の梁5を固定支持する受け継ぎ手3の角度勾配をなくし、各中空角形鋼の中空部分を貯水槽を兼ねた貯水柱とするため、各中空部分に雨水を導く水勾配を、それぞれに屋上スラブ床のコンクリート厚み4の差で取る施工法を特徴とした。 【0006】 【発明の実施の形態】高層鉄骨建物に於ては、芯となる鉄骨柱の高さを変えて、屋上面の水勾配を取っていたために、鉄骨柱となる角形鋼の単価が高くなり、作業工程も長くなると共に、地面に流下する雨水が水害を起す問題点があったが、本発明は、これを解決したもので、立柱する中空角形鋼と鉄筋コンクリートを一体化する所謂SRC鉄骨柱1の各中空角形鋼2を、同一高さ寸法にし、屋上部分の梁5を固定支持する受け継ぎ手3の角度勾配をなくし、各中空角形鋼の中空部分を貯水槽を兼ねた貯水柱とするため、各中空部分に雨水を導く水勾配を、それぞれに屋上スラブ床のコンクリート厚み4の差で取る施工法を特徴としたものであり、鉄骨柱の高さはすべて同一寸法とするので、鋼材の単価はかなり安価になり、屋上部分の梁5を固定支持する受け継ぎ手3の角度勾配が不要となるので、工作作業の手間が簡単になることから、作業工程が短くなる。 【0007】設計間隔に格子状に配置されている鉄骨柱の芯となる中空角形鋼は、貯水槽を兼ねしめるので、それぞれの頂部口に雨水を導くための屋上面の水勾配は、それぞれの中空角形鋼の周囲で、スラブ床コンクリートの厚みを変えて僅かな勾配を作り、各中空角形鋼毎の水勾配を取る。従って、従来の水勾配を取り方に比べて、極めて容易で経費が節減出来る。 【0008】中空角形鋼に貯留出来る雨水量は、屋上面積に対してかなりの量になる。例えば、中空角形鋼の中空面積が350mm四方角,高さ14mとし、屋上面積に対応して縦方向に34本幅方向に10本の鉄骨柱とした場合、1.715m3の340本で、貯留出来る雨水量は583m3となり、貯水槽の一部を担い、溢れる分を流下させても水害までには至らず水害対策になる。 【0009】なお、各中空角形鋼には、弁付き溢水管を設け、センサーで弁を開けて溢水を逃がす構造とし、鉄骨柱の各中空角形鋼内に貯留した雨水は、必要に応じて夏は冷房、冬は暖房に利用し、省エネルギーのリサイクル利用に役立てる。又、SRC鉄骨柱1の芯となる中空角形鋼2の断面は、必ずしも角形には限らず、丸形でもよく、その場合は、中空丸形鋼として同様の作用効果を奏する。 【0010】 【発明の効果】本発明は、高層建築の鉄骨柱の各中空角形鋼内に雨水を貯留して、貯水槽兼用としたもので、各中空角形鋼は同一高さ寸法とするから、鋼材が節約出来、受け継ぎ手の水勾配角度は不要で工作容易で工期を短縮出来、屋上の水勾配は、各中空角形鋼に導くためのスラブ床のコンクリートの僅かな厚みの変化のみで良いから、施工作業が極めて容易で、経費の節減となり、更に、貯留雨水は、水害防止になり、リサイクル利用出来て省エネルギーに役立つなどの効果もある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】391025981 【氏名又は名称】株式会社こあ 【識別番号】597065961 【氏名又は名称】株式会社 ゴウ構造
|
| 【出願日】 |
平成12年3月8日(2000.3.8) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2001−254401(P2001−254401A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月21日(2001.9.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−111388(P2000−111388) |
|