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【発明の名称】 給水システム
【発明者】 【氏名】小倉 勝保

【氏名】三村 英孝

【要約】 【課題】既存の水源をトイレ用水、清掃用水等の飲料とは別途に下水、中水として転用することができ、しかも緊急時の被害状況に合わせ、その稼動状態を採択することができることとした給水システムとする。

【解決手段】既存の水源からコントロ−ルユニットを介して既設の高架水槽へ揚水する給水システムであって、前記コントロ−ルユニットには電源、水源の切り換えスイッチが設けられていることとし、前記したコントロ−ルユニットにはレベルセンサ−を備えた浄水タンクを備えていることとし、前記した既存の水源は水泳用プ−ルとしたこととする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 既存の水源からコントロ−ルユニットを介して既設の高架水槽へ揚水する給水システムであって、前記コントロ−ルユニットには電源、水源の切り換えスイッチが設けられていることを特徴とする給水システム。
【請求項2】 前記したコントロ−ルユニットにはレベルセンサ−を備えた浄水タンクを備えていることを特徴とする請求項1に記載の給水システム。
【請求項3】 前記した既存の水源は水泳用プ−ルとしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給水システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給水システムに関し、特に地震等の災害発生の緊急時に避難所として利用される校舎等の施設に、主としてトイレ用水を確保し、給水するための給水システムに関する。
【0002】
【発明の背景】一般的に地震等の災害が発生した際に、校舎や体育館等々の大容量を有する施設が避難所として利用される。この場合、食料、飲料水、医薬品等々は直ちに支援されることとなるが、トイレに関しては汲み取り式を基本とする移動式の簡易タイプのものが設置されることとなる。
【0003】この種のトイレ設備にあっては、バキュ−ムカ−の台数も激減しており、交通事情も悪くなることから、常に清潔な状態を保持しておくことは極めて困難なこととなり、その不衛生な状態から病気の発生も多くなってしまい、その簡易トイレ設備をレンタルするための経済的負担も非常に大きなものとなってしまう。
【0004】
【発明の目的】そこで、本発明は上記した従来の実情、問題点に着目してなされたもので、既存の水源をトイレ用水、清掃用水等の飲料とは別途に下水、中水として転用することができ、しかも緊急時の被害状況に合わせ、その稼動状態を採択することができることとした給水システムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために、本発明に係る給水システムは既存の水源からコントロ−ルユニットを介して既設の高架水槽へ揚水する給水システムであって、前記コントロ−ルユニットには電源、水源の切り換えスイッチが設けられていることを特徴とし、前記したコントロ−ルユニットにはレベルセンサ−を備えた浄水タンクを備えていることを特徴とし、前記した既存の水源は水泳用プ−ルとしたことを特徴としている。
【0006】
【作用】かかる構成としたことによって、緊急時における避難所として使用される水洗トイレ設備は通常のように使用することが可能となり、衛生環境も良好なものとされ、また、水道系、電気系の被害状況に応じて稼動状態も採択して実施できる能率のよいものとなるのである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明を実施した給水システムを示すブロック図、図2は同じく設置状態を示す側面図、図3は同じく平面図、図4は同じく全体を示す図、図5は同じく平面図である。
【0008】これらの図にあって1はコントロ−ルユニットを示しており、このコントロ−ルユニット1からはホ−ス2等の導水手段の端口が水泳用プ−ル3内に収用された水源4内に位置されている。
【0009】前記したホ−ス2等の導水手段は第一のポンプ5及びスル−ス弁6を介して浄水装置7と接続され、この浄水装置7にはパイプ8等の導水手段が途中スル−ス弁9を介在させて接続されている。
【0010】また、前記したパイプ8等の導水手段の他端は浄水タンク10に接続されている。この浄水タンク10には第二のポンプ11及び二段式のレベルセンサ−12a・12bがフロ−ト式のものとして備えられている。このレベルセンサ−12aは浄水タンク10の満水状態を検知し、前記した第一のポンプ5の稼動を停止させて水源4からの導水を停止させ、12bはその第一のポンプ5の稼動をONとし、後述する高架水槽への給水を停止するため第二のポンプ11の稼動を停止させることとなる。なお、13はドレンの排出弁である。
【0011】さらに、前記した浄水タンク10からはパイプ14等の導水手段が継なげられ、例えば校舎屋上等に設けられている高架水槽15へ揚水されるものとなっており、このパイプ14等の導水手段には途中スル−ス弁16及びチャッキ弁17が介在されたものとなっている。
【0012】この高架水槽15には三点式とした電極タイプのレベルセンサ−18が設けられており、ポイントP1位置で満水状態を検知して前記した第二のポンプ11をOFFとし、ポイントP2位置で不足状態を検知し、第二のポンプ11を稼動させ、水の補充が行われるものとなっている。
【0013】一方、図中19は既設のポンプ制御盤を示し、この既設のポンプ制御盤19は商業電源と接続された第一のスイッチ20と接続され稼動される。また、図中21は新設されたポンプ制御盤であって、この新設されたポンプ制御盤21は第二のスイッチ22と接続されており、この第二のスイッチ22は前記した第一のスイッチ20と一方の固定端子が接続され、その可動端子はガソリン式のエンジン発電機23と接続されている。
【0014】この二つのポンプ制御盤19・21とスイッチ20・22によって被害状況に応じてのシステム駆動源の採択が可能となっている。即ち、商業電源及び水道設備が共に正常な場合は、当然のことながら本システムは可動することはなく、商業電源が正常で水道設備が破損した場合、各スイッチ20・22の可動端子は固定端子のA側と接続され、商業電源を用いての既設のポンプ制御盤19によって水源4の水を高架水槽15へ送水する。
【0015】また、商業電源が破損し、水道設備が正常な場合、各スイッチ20・22にあって可動端子は固定端子B側と接続されてエンジン発電機23をONとして、この電力を既設のポンプ制御盤19へ送り、水道設備の水を高架水槽15へ送水する。
【0016】さらに、商業電源及び水道設備が共に破損された場合は、各スイッチ20・22の可動端子は固定端子のA側と接続され、エンジン発電機23をONとして、各レベルセンサ−の制御によって水泳用プ−ル3に収用された水源4の水を高架水槽15へ汲み上げることとなる。
【0017】本実施の形態に係る給水システムは上記のように構成されるが、給水配管系統にあって、さらに詳述すると、前記したホ−ス2等の導水手段の水源4内の先端にはストレ−ナ2aが取り付けられ、プ−ル3の排水管3aは下水道へ開口されている。第一のポンプ5の一次側には集毛器5aが取り付けられ、24が本システムを操作するコントロ−ルボックスである。また、浄水タンク10の一次側には前処理フィルタ−25及び活性炭フィルタ−26が介在される。
【0018】また、27・27は既設の揚水ポンプを示し、正常時には既設の受水槽28内の水を揚水管27aにより高架水槽15に汲み上げるものとなっている。
【0019】本実施の形態に係る給水装置は上記のように構成される。本実施の形態にあっては既存の水源として水泳用プ−ル3の収用水を用いることとしているが、その他、池、河川等の自然水であっても緊急時の対応として十分に活用することが可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る給水システムは上述のように構成され、作用する。そのため、緊急時に、飲料用とは別途にトイレ用水、清掃用水等の下水、中水系の水を転用確保でき、しかも災害状況に合わせてパタ−ンを採択使用できるので無駄がなく、環境的にも衛生的な状態を保持することができ、設備は安価なもので済むので経済的負担も小さなものとなる。
【出願人】 【識別番号】300005378
【氏名又は名称】株式会社プレアデス
【出願日】 平成12年2月2日(2000.2.2)
【代理人】 【識別番号】100081570
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 彰芳
【公開番号】 特開2001−214476(P2001−214476A)
【公開日】 平成13年8月7日(2001.8.7)
【出願番号】 特願2000−25372(P2000−25372)