| 【発明の名称】 |
縦樋取水装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】杉本 研造
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| 【要約】 |
【課題】取水器16と貯水槽5とを一体化すると共に、異物の分離を容易且つ確実に行うことができるようにする。
【解決手段】縦樋4の外周に貯水槽5を同心状に配置し、縦樋4における貯水槽5内の上部位置に貯水槽5への取水部16および縦樋4へのオーバーフロー孔6を形成するようにしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】縦樋の外周に貯水槽を配置し、前記縦樋における前記貯水槽内の上部位置に該貯水槽への取水部および縦樋へのオーバーフロー孔を形成したことを特徴とする縦樋取水装置。 【請求項2】前記貯水槽が、太陽光線を遮断可能であることを特徴とする請求項1記載の縦樋取水装置。 【請求項3】前記貯水槽が着脱可能な上蓋を有し、前記縦樋が前記上蓋の位置で上部縦樋と下部縦樋とに分離され、前記上蓋がその上面に円錐部を介して前記上部縦樋の下端を嵌着可能な嵌合部を有し、側面に開口部を有する筒状のガイド部と、該ガイド部底面に設けられた一次溜枡と、該一次溜枡のほぼ中心位置に設けられて前記下部縦樋上端の前記オーバーフロー孔を嵌着可能な筒状の嵌合部とを有する取水器が前記上蓋の下面に一体に形成され、前記貯水槽の底蓋が、傾斜面状とされており、底蓋に前記下部縦樋上端を嵌着可能な嵌合部が形成され、底蓋の下側傾斜部分に掃除用蓋を有する掃除口が形成され、更に、前記貯水槽の下部における底蓋の上側傾斜部分と対応する位置に取水口が形成されたことを特徴とする請求項1または2記載の縦樋取水装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、取水器と貯水槽とを一体化すると共に、異物の分離を容易且つ確実に行うことができる縦樋取水装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】建物の縦樋を流下する雨水を取水するようにした取水装置は、従来、実開平7−10169号公報や実開平7−12561号公報などに記載されている。 【0003】上記取水装置は、要するに、縦樋内に取水器を配設し、この取水器から取水管路を介して外部の貯水槽へ雨水を導くようにしたものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の取水装置では、取水器と貯水槽とが分離され、これらが取水管路で連結されているため、各機器間の接続部分が故障し易い、貯水槽の設置スペースが必要である、貯水槽のオーバーフロー設備が取水器から分離されているため点検や補修などのメンテナンスが面倒であるなどの問題があった。 【0005】また、軒樋から流入してくる木の葉やゴミや粉塵などの異物が詰まったり堆積したりして腐敗するおそれがある。 【0006】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、取水器と貯水槽とを一体化すると共に、異物の分離を容易且つ確実に行うことのできる縦樋取水装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、縦樋の外周に貯水槽を配置し、前記縦樋における前記貯水槽内の上部位置に該貯水槽への取水部および縦樋へのオーバーフロー孔を形成ことを特徴としている。 【0008】このように構成された請求項1にかかる発明によれば、縦樋から貯水槽への取水管路が不要となってその分故障箇所を少なくすることができる。また、貯水槽の設置スペースの確保が不要となる。貯水槽の設置・固定も、縦樋の取付けと同時にできる。オーバーフロー設備も一体化されており、しかも、オーバーフロー水の排水は縦樋をそのまま使用して行うことができる。 【0009】更に、縦樋の外周に貯水槽を配置しているので、外力(台風、通過車、通行人)によって縦樋が破損するのを、貯水槽が保護して防止することができる。 【0010】請求項2に記載された発明では、前記貯水槽が、太陽光線を遮断可能であることを特徴としている。 【0011】このように構成された請求項2にかかる発明によれば、藻の発生や腐敗のないきれいな水を長期保存することができるので、広い用途に活用することが可能である。例えば、ガーデニング、菜園、庭園、洗車などの用途に藻発生防止処理を施さずに使用することが可能である。また、風呂洗い、トイレ洗い、水撒きなどの用途に殺菌処理を施さずに使用することが可能である。更に、レジャー・子供用品、靴などの水洗い、魚鑑賞用その他水溜めなどの用途に腐敗防止処理を施さずに使用することが可能である。 【0012】請求項3に記載された発明では、前記貯水槽が着脱可能な上蓋を有し、前記縦樋が前記上蓋の位置で上部縦樋と下部縦樋とに分離され、前記上蓋がその上面に円錐部を介して前記上部縦樋の下端を嵌着可能な嵌合部を有し、側面に開口部を有する筒状のガイド部と、該ガイド部底面に設けられた一次溜枡と、該一次溜枡のほぼ中心位置に設けられて前記下部縦樋上端の前記オーバーフロー孔を嵌着可能な筒状の嵌合部とを有する取水器が前記上蓋の下面に一体に形成され、前記貯水槽の底蓋が、傾斜面状とされており、底蓋に前記下部縦樋上端を嵌着可能な嵌合部が形成され、底蓋の下側傾斜部分に掃除用蓋を有する掃除口が形成され、更に、前記貯水槽の下部における底蓋の上側傾斜部分と対応する位置に取水口が形成されたことを特徴としている。 【0013】このように構成された請求項3にかかる発明によれば、縦樋を流下してきた雨水を、直接貯水槽へ流入させることができる。 【0014】即ち、雨水は、上部縦樋から上蓋の円錐部およびガイド部に沿って落下し、ガイド部に形成された開口部から貯水槽内へ流入される。この際、木の葉やゴミや粉塵などの異物のうち比較的粒状の大きなものや比重の重いものは、一次溜枡にて捕集される。一次溜枡に捕集された異物は、上蓋を取外して回収することができる。 【0015】雨水が貯水槽内へ貯留された状態では、雨水内に含まれる粒状の小さい異物が沈殿し、傾斜面状をした底蓋に沿って下側部分へ移動し、掃除口の部分に徐々に溜まって行く。掃除口に溜まった粒状の小さい異物は、掃除用蓋を取外して除去することができる。 【0016】貯水槽内の雨水のレベルが下部縦樋の上端よりも高くなると、オーバーフロー孔から下部縦樋へオーバーフローされ、排水口へ排出される。 【0017】貯水槽内の上澄み液は、常時、取水口から取り出して使用することができる。これにより、雨水を有効利用することができる。 【0018】 【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。 【0019】図1、図2は、この発明の実施の形態1を示すものである。 【0020】まず、構成を説明すると、図1中、符号1は地面、符号2は地面1上に構築された住宅などの建物、符号3は建物2の軒樋、符号4は建物2の縦樋である。 【0021】この実施の形態1のものでは、図2に示すように、縦樋4の外周に貯水槽5を同心状に配置する。そして、縦樋4における貯水槽5内の上部位置に貯水槽5への取水部および縦樋4へのオーバーフロー孔6を形成する。 【0022】前記貯水槽5は、太陽光線を遮断可能な暗色(例えば、黒色)をしており、ほぼ筒状をした貯水槽本体7と、この貯水槽本体7の上端に着脱可能に取付けられる上蓋8と、貯水槽本体7の下端に取付けられる底蓋9とを備えている。 【0023】上記上蓋8は、貯水槽本体7の上端に嵌着可能な上蓋本体10と、この上蓋本体10のほぼ中心位置から上方へ向けて徐々に縮径するよう突設された円錐部11と、この円錐部11の上端に形成されて縦樋4を嵌着可能な筒状の嵌合部12とを備えている。また、上蓋8の裏面には、円錐部11下面とほぼ同径の筒状をしたガイド部13と、ガイド部13の底面に形成された一次溜枡14と、一次溜枡14の中心位置に形成されて縦樋4を嵌着可能な筒状の嵌合部15とを有する取水器16(前記取水部)が一体に形成されている。また、ガイド部13には所要の位置に開口部17が形成されている。 【0024】そして、縦樋4は、上蓋8の位置で分離され、上部縦樋18の下端が嵌合部12に嵌入固定されると共に、下部縦樋19の上端が嵌合部15に嵌入固定されている。そして、下部縦樋19の上端がオーバーフロー孔6とされ、下部縦樋19が図示しない排水口へと続くオーバーフロー管として機能するようになっている。 【0025】また、上記底蓋9は、傾斜面状とされており、ほぼ中心位置に縦樋4を嵌着可能な筒状の嵌合部20が形成されている。底蓋9の下側傾斜部分には掃除口21が形成され、この掃除口21には掃除用蓋22が取外し可能に取付けられている。 【0026】更に、上記貯水槽本体7の下部における底蓋9の上側傾斜部分と対応する位置に、蛇口などの取水栓23が形成されている。 【0027】なお、図2中、符号24は雨水、符号25は木の葉やゴミや粉塵などの異物である。 【0028】次に、この実施の形態1の作用について説明する。 【0029】縦樋4を流下してきた雨水24は、直接貯水槽5へ流入される。 【0030】即ち、雨水24は、上部縦樋18から上蓋8の円錐部11およびガイド部13に沿って落下し、ガイド部13に形成された開口部17から貯水槽5内へ流入される。この際、木の葉やゴミや粉塵などの異物25のうち比較的粒状の大きなものや比重の重いものは、一次溜枡14にて捕集される。一次溜枡14に捕集された異物25は、定期的に上蓋8を取外して回収する。 【0031】雨水24が貯水槽5内へ貯留された状態では、雨水24内に含まれる粒状の小さい異物25が沈殿し、傾斜面状をした底蓋9に沿って下側部分へ移動し、掃除口20の部分に徐々に溜まって行く。掃除口20に溜まった粒状の小さい異物25は、定期的に掃除用蓋22を取外して除去する。 【0032】貯水槽5内が満杯となって雨水24のレベルが下部縦樋19の上端よりも高くなると、オーバーフロー孔6から下部縦樋19へオーバーフローされ、排水口へ排出される。 【0033】貯水槽5内の上澄み液は、常時、蛇口などの取水栓23から取り出して使用することができる。これにより、雨水24を有効利用することができる。 【0034】特に、木の葉やゴミや粉塵などの異物25が含まれておらず、また、貯水槽5を暗色(黒色)などとして太陽光線を遮断させることにより藻の発生や腐敗のないきれいな水を長期保存することができるので、広い用途に活用することが可能である。例えば、ガーデニング、菜園、庭園、洗車などの用途に藻発生防止処理を施さずに使用することが可能である。また、風呂洗い、トイレ洗い、水撒きなどの用途に殺菌処理を施さずに使用することが可能である。更に、レジャー・子供用品、靴などの水洗い、魚鑑賞用その他水溜めなどの用途に腐敗防止処理を施さずに使用することが可能である。 【0035】また、縦樋4の外周に貯水槽5を同心状に配置し、縦樋4における貯水槽5内の上部位置に貯水槽5への取水部16および縦樋4へのオーバーフロー孔6を形成することにより、縦樋4から貯水槽5への取水管路が不要となってその分故障箇所を少なくすることができる。また、貯水槽5の設置スペースの確保が不要となる。貯水槽5の設置・固定も、縦樋4の取付けと同時にできる。オーバーフロー設備も一体化されており、しかも、オーバーフロー水の排水は縦樋4をそのまま使用して行うことができる。 【0036】更に、縦樋4の外周に貯水槽5を同心状に配置しているので、外力(台風、通過車、通行人)によって縦樋4が破損するのを、貯水槽5が保護して防止することができる。 【0037】 【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、縦樋の外周に貯水槽を配置し、前記縦樋における前記貯水槽内の上部位置に該貯水槽への取水部および縦樋へのオーバーフロー孔を形成ことにより、縦樋から貯水槽への取水管路が不要となってその分故障箇所を少なくすることができる。また、貯水槽の設置スペースの確保が不要となる。貯水槽の設置・固定も、縦樋の取付けと同時にできる。オーバーフロー設備も一体化されており、しかも、オーバーフロー水の排水は縦樋をそのまま使用して行うことができる。 【0038】更に、縦樋の外周に貯水槽を配置しているので、外力(台風、通過車、通行人)によって縦樋が破損するのを、貯水槽が保護して防止することができる。 【0039】請求項2の発明によれば、貯水槽が、太陽光線を遮断可能であることにより、藻の発生や腐敗のないきれいな水を長期保存することができるので、広い用途に活用することが可能である。例えば、ガーデニング、菜園、庭園、洗車などの用途に藻発生防止処理を施さずに使用することが可能である。また、風呂洗い、トイレ洗い、水撒きなどの用途に殺菌処理を施さずに使用することが可能である。更に、レジャー・子供用品、靴などの水洗い、魚鑑賞用その他水溜めなどの用途に腐敗防止処理を施さずに使用することが可能である。 【0040】請求項3の発明によれば、縦樋を流下してきた雨水を、直接貯水槽へ流入させることができる。 【0041】即ち、雨水は、上部縦樋から上蓋の円錐部およびガイド部に沿って落下し、ガイド部に形成された開口部から貯水槽内へ流入される。この際、木の葉やゴミや粉塵などの異物のうち比較的粒状の大きなものや比重の重いものは、一次溜枡にて捕集される。一次溜枡に捕集された異物は、上蓋を取外して回収することができる。 【0042】雨水が貯水槽内へ貯留された状態では、雨水内に含まれる粒状の小さい異物が沈殿し、傾斜面状をした底蓋に沿って下側部分へ移動し、掃除口の部分に徐々に溜まって行く。掃除口に溜まった粒状の小さい異物は、掃除用蓋を取外して除去することができる。 【0043】貯水槽内の雨水のレベルが下部縦樋の上端よりも高くなると、オーバーフロー孔から下部縦樋へオーバーフローされ、排水口へ排出される。 【0044】貯水槽内の上澄み液は、常時、取水口から取り出して使用することができる。これにより、雨水を有効利用することができる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002174 【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月20日(2000.1.20) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−200555(P2001−200555A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月27日(2001.7.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−11616(P2000−11616) |
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