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【発明の名称】 重機の姿勢認識装置
【発明者】 【氏名】木村 裕喜

【要約】 【課題】従来、遠隔操縦,通常操縦いずれの場合も、重機が安全な姿勢かどうかを把握するためには、熟練者による監視や操縦が必要であり、熟練者であっても重機が安全な姿勢かどうかの判断を誤る可能性があるし、また、初心者による監視や操縦の場合、重機が安全な姿勢かどうかを判断することは困難である。

【解決手段】本発明による重機の姿勢認識装置は、重機の水平状態に対する前後,左右の傾きを検出するセンサ及び重機による作業状況を撮影する撮影手段を当該重機に取付けるとともに、表示手段5に、上記センサからの信号に基づく重機の姿勢情報表示画像30,40と上記撮影手段からの撮影画像15とを表示するようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 重機の水平状態に対する前後,左右の傾きを検出するセンサ及び重機による作業状況を撮影する撮影手段を当該重機に取付けるとともに、上記重機を遠隔操縦するための移動操作室内に設けた表示手段に、上記センサからの信号に基づく重機の姿勢情報と上記撮影手段からの撮影情報とを表示するようにしたことを特徴とする重機の姿勢認識装置。
【請求項2】 上記姿勢情報と上記撮影情報とを、1つの表示手段の画面に同時に表示するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の重機の姿勢認識装置。
【請求項3】 重機の水平状態に対する前後,左右の傾きを検出するセンサを当該重機に取付けるとともに、上記重機の運転操作室内に設けた表示手段に、上記センサからの信号に基づく重機の姿勢情報を表示するようにしたことを特徴とする重機の姿勢認識装置。
【請求項4】 上部旋回体と下部走行体とに別れる重機において、上部旋回体と下部走行体のそれぞれに上記センサを取付け、これら各センサからの信号に基づく各姿勢情報を上記表示手段に表示するようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の重機の姿勢認識装置。
【請求項5】 上記センサからの信号により、上記重機の傾きが安全範囲から外れたと判定した時に、音声による警報処理,あるいは上記姿勢情報の表示の色や形態を変化させる等の視覚による警報処理を実行する警報判定処理手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の重機の姿勢認識装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル,ブルドーザ,ダンプトラック等の重機の姿勢を容易に把握できるようにした重機の姿勢認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】危険地域で遠隔操縦される重機を使った無人化施工において、その重機が安全な姿勢かどうかを把握しながら遠隔操縦することは難しい。従来、例えば、油圧ショベルなどの重機に当該重機の前方を撮影するためのカメラを搭載し、このカメラで撮影した重機による作業状況を遠隔操縦側に送信するようにし、この撮影映像を見ながら遠隔操縦するようにしていた。しかし、この場合、重機が傾くとカメラも傾くので、重機が傾いていることを撮影映像から判断できなくなり、最悪の場合、重機を転倒させてしまうおそれがある。そこで、重機から離れた外部にカメラを設置するようにして、この外部のカメラからの撮影映像を見ながら作業を行なっている重機の姿勢を監視することで、重機が安全な姿勢かどうかを判断するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遠隔操縦において、重機の外部にカメラを設置してこの外部のカメラからの撮影映像を見ながら重機が安全な姿勢かどうかを判断する方法によれば、カメラのズームにも限界があるので、重機の傾きを把握できる撮影映像を取得できる距離の所においてカメラを設置する必要があるとともに、カメラを水平に設置する必要があるので、設置場所を平坦にしなければならないが、危険地域においてこのような場所を設けることが難しくなってきている。即ち、重機との距離に制約が発生し、また、カメラの設定も煩雑となる。しかも、外部のカメラからの映像を熟練した監視者が目で見て経験により直感で判断するので、重機が安全な姿勢かどうかの判断を誤る可能性もあるし、監視者が初心者の場合にあっては、外部のカメラからの映像に基づいて重機が安全な姿勢かどうかを判断することは困難である。また、重機の運転席にオペレータが搭乗して行う通常操縦においても、熟練オペレータであれば無意識のうちに認識する重力の方向により、重機の傾きを安全な範囲で調整することも可能であるが、判断を誤る可能性もあるし、オペレータが初心者の場合にあっては、重機が安全な姿勢かどうかを判断して重機の傾きを安全な範囲で調整することは困難である。
【0004】従って、従来は、遠隔操縦,通常操縦いずれの場合も、重機が安全な姿勢かどうかを把握するためには、熟練者による監視や操縦が必要であり、熟練者であっても重機が安全な姿勢かどうかの判断を誤る可能性があるし、また、初心者による監視や操縦の場合には、重機が安全な姿勢かどうかを判断することは困難であるという課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明に係る重機の姿勢認識装置は、重機の水平状態に対する前後,左右の傾きを検出するセンサ及び重機による作業状況を撮影する撮影手段を当該重機に取付けるとともに、上記重機を遠隔操縦するための移動操作室内に設けた表示手段に、上記センサからの信号に基づく重機の姿勢情報と上記撮影手段からの撮影情報とを表示するようにしたものである。また、上記姿勢情報と上記撮影情報とを、1つの表示手段の画面に同時に表示するようにした。また、重機の水平状態に対する前後,左右の傾きを検出するセンサを当該重機に取付けるとともに、上記重機の運転操作室内に設けた表示手段に、上記センサからの信号に基づく重機の姿勢情報を表示するようにした。また、上部旋回体と下部走行体とに別れる重機において、上部旋回体と下部走行体のそれぞれに上記センサを取付け、これら各センサからの信号に基づく各姿勢情報を上記表示手段に表示するようにした。さらに、上記において、上記センサからの信号により、上記重機の傾きが安全範囲から外れたと判定した時に、音声による警報処理,あるいは上記姿勢情報の表示の色や形態を変化させる等の視覚による警報処理を実行する警報判定処理手段を備えるようにした。
【0006】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実施の形態1につき図に基づいて説明する。図1において、1は危険地域Xにおいて遠隔操縦される重機である油圧ショベル、2は油圧ショベル1を遠隔操縦するための移動操作車である。当該油圧ショベル1のように、上部旋回体1Aと下部走行体1Bに別れる重機の場合は、図2に示すように、上部旋回体1Aと下部走行体1Bのそれぞれに傾斜センサを設置することが好ましい。傾斜センサ3Aは、上部旋回体1Aの水平状態に対する当該上部旋回体1Aの前後の傾き角(ピッチ角)及び左右の傾き角(ロール角)を計測するもので、傾斜センサ3Bは、下部走行体1Bの水平状態に対する当該下部走行体1Bの前後の傾き角(ピッチ角)及び左右の傾き角(ロール角)を計測するものである。これら傾斜センサ3A,3Bは、ジャイロを利用したセンサ、電荷負荷や磁界の変化を利用したセンサ等、油圧ショベル1の水平状態に対する当該油圧ショベル1の前後,左右の傾きを検出できるものであればよい。傾斜センサ3A,3Bは、油圧ショベル1の上部旋回体1Aと下部走行体1Bに取付ける際に、水平な状態において予めキャリブレーション設定されている。また、油圧ショベル1の場合、ブーム1a,作業アーム1bとバケット1cの動きを撮影するCCDカメラ4Aと,足元及びバケット1cで掘削する箇所を撮影するCCDカメラ4Bとが取付けられている。
【0007】図3に示すように、上記移動操作車2の移動操作室20内には、上記傾斜センサ3Aで計測されたピッチ角とロール角の計測信号に基づく上部旋回体1Aの姿勢情報表示画像30と、上記傾斜センサ3Bで計測されたピッチ角とロール角の計測信号に基づく下部走行体1Bの姿勢情報表示画像40と、各傾斜センサ3A,3Bからの傾斜センサデータを演算して求めた回転角度に基づいて作成される下部走行体1Bに対する上部旋回体1Aの回転状況を示す姿勢情報表示画像50と、上記CCDカメラ4A,4Bからの撮影画像15と、が合成された合成画像を操作TV画面5fに表示するための表示手段5が設けられている。尚、21は上記操作TV画面5fを見ながら油圧ショベル1を遠隔操縦するための操作機である。
【0008】図4に示すように、油圧ショベル1は、上記傾斜センサ3A,3Bで計測したピッチ角とロール角の計測信号と上記CCDカメラ4A,4Bで撮影したCCDカメラ画像信号とを無線で上記移動操作車2に送信するための信号処理装置としてのAD変換ユニット6,無線送信器7を備えている。これにより、上記傾斜センサ3A,3Bで計測されたピッチ角とロール角の4つのアナログ信号は、AD変換ユニット6により1つのデジタル信号に変換されて傾斜センサデータとして無線送信器7に送られ、CCDカメラ4A,4Bにより撮像されたCCDカメラ画像信号と合成されて移動操作車2にデータ送信される。
【0009】また、移動操作室20には、上記無線送信器7から送られてくるデータを無線受信アンテナ2a(図1参照)を介して受信して、傾斜センサデータとCCDカメラ画像信号とに分解する無線受信器8と、この無線受信器8から送られてくる傾斜センサデータを演算し、上記上部旋回体1Aと下部走行体1Bの回転角度を求めて操作TV画面5fに表示する上記姿勢情報表示画像50を作成するとともに、上記傾斜センサデータに基づいて、表示手段5の操作TV画面5fに表示する姿勢情報表示画像30,40を作成する傾斜データ演算ユニット9と、CCDカメラ4A,4Bで撮影したCCDカメラ画像に上記姿勢情報表示画像30,40,50を合成する画像合成ユニット10を備え、これにより、図3に示すように、操作TV画面5fには、CCDカメラ4A,4Bからの撮影画像15中に上記姿勢情報表示画像30,40,50が合成された合成画像が表示される。
【0010】尚、傾斜データ演算ユニット9及び画像合成ユニット10は、演算処理プログラムや合成処理プログラムを備えたパーソナルコンピュータ等により構成される。
【0011】また、移動操作室20の操作機21の足元に設けられたフットスイッチ等を操作することにより、CCDカメラ4AとCCDカメラ4Bで撮影したそれぞれの画像を切り替えて表示することができる。
【0012】図3に示すように、上記各姿勢情報表示画像30,40は、十字の縦横基準線を設定した丸枠R内に姿勢情報線を表示した画像であり、これらは、ちょうど飛行機の操作パネルのようなイメージに近い画像である。また、姿勢情報表示画像50は、丸枠R内に、上から見た油圧ショベル1の上部旋回体1Aの回転状況を油圧ショベル1の絵図51で表示した画像である。各姿勢情報表示画像30,40において、横基準線Aはピッチ角0°及びロール角0°を示す線、縦基準線Bはロール角90°を示すとともにピッチ角の目盛りが付される線である。姿勢情報表示画像50において、図示はしないが、丸枠Rには目盛りが付されている。即ち、縦基準線B1の上端に相当する位置は回転角0°、下端に相当する位置は回転角180°、横基準線A1の左端に相当する位置は回転角90°(あるいは270°)、右端に相当する位置は回転角270°(あるいは90°)を示す目盛りが、これらに間には、例えば回転角15°間隔での目盛りが付されている。
【0013】各姿勢情報表示画像30,40における姿勢情報線(上方の水平直線)は現在の上部旋回体1Aのピッチ角を示すピッチ角表示線C1、現在の下部走行体1Bのピッチ角を示すピッチ角表示線C2であり、図3では上部旋回体1A,下部走行体1Bが前上がりに傾いていることを示している。即ち、ピッチ角表示線C1,C2が横基準線Aより上方に表示される場合は前上がりに傾いていることを示し、ピッチ角表示線C1,C2が横基準線Aより下方に表示される場合は前下がり(後上がり)に傾いていることを示す。また、図示しないが縦基準線Bにはピッチ角を表わす目盛りが付いており、縦基準線Bの上端は前上がりピッチ角90°を示し、縦基準線Bの下端は前下がり(後上がり)ピッチ角90°を示し、縦基準線Bと横基準線Aとの交差点(中心)であるピッチ角0°の位置から縦基準線Bの上下端の間において例えばピッチ角15°間隔の目盛りが付されている。
【0014】また、各姿勢情報表示画像30,40における姿勢情報線(斜線)は現在の上部旋回体1Aのロール角を示すロール角表示線D1、現在の下部走行体1Bのロール角を示すロール角表示線D2であり、図3では上部旋回体1A,下部走行体1Bが右上がりに傾いていることを示している。即ち、ロール角表示線D1,D2が、縦基準線Bと横基準線Aとの交差点(中心)を介して右上がりに表示されている場合は右上がりに傾いていることを示し、右下がりに表示されている場合は右下がりに傾いていることを示している。また、図示しないが丸枠Rの周囲にはロール角を表わす目盛りが付いている。即ち、横基準線Aの両端に相当する位置はロール角0°、縦基準線Bの上下端に相当する位置はロール角90°、その間は例えばロール角15°間隔の目盛りが付されている。
【0015】尚、上記ピッチ角表示線、ロール表示線、縦横基準線は、それぞれ異なる色あるいは鎖線,点線等の異なる形態で表示してもよい。
【0016】また、各姿勢情報表示画像30,40の近傍に、それぞれ、ピッチ角とロール角の数値を表示するようにしてもよい。また、姿勢情報表示画像50の近傍に、回転角の数値を表示するようにしてもよい。
【0017】また、各姿勢情報表示画像30,40,50は、油圧ショベル1が停止状態で安定に掘削作業をしている間は必要ない。従って、図示しないが、例えば操作機21や表示手段5側に、各姿勢情報表示画像30,40,50の操作TV画面5fへの表示をオン/オフするためのボタン等を設けることが好ましい。
【0018】上記実施の形態1によれば、遠隔操縦される油圧ショベル1の上部旋回体1A及び下部走行体1Bの前後,左右の傾き(ピッチ角,ロール角)を検出する傾斜センサ3A,3Bと、油圧ショベル1による作業状況を撮影するCCDカメラ4A,4Bと、を当該油圧ショベル1に取付けるとともに、上記油圧ショベル1を遠隔操縦するための移動操作室20内に設けた表示手段5の操作TV画面5f上に、上記傾斜センサ3A,3Bからの信号に基づく油圧ショベル1の上部旋回体1A及び下部走行体1Bの姿勢情報としての上記各姿勢情報表示画像30,40やピッチ角,ロール角の数値情報と、撮影情報としての上記CCDカメラ4A,4Bからの撮影画像15と、を合成して表示するようにしたので、油圧ショベル1の上部旋回体1A,下部走行体1Bのおおよその前後,左右の傾き角度を把握することができる。また、姿勢情報表示画像50により、下部走行体1Bに対する上部旋回体1Aの回転状況も把握できる。したがって、油圧ショベル1の遠隔操縦において、初心者は勿論、熟練者にとっても油圧ショベル1が安全な姿勢かどうかの判断を容易に行なえる。また、1つの表示手段5の操作TV画面5f上に、上記各姿勢情報表示画像30,40,50と上記撮影画像15とを同時に表示するので、視線を極端に移動させることなく、遠隔操縦に集中しながら、かつ、逐次、油圧ショベルが安全な姿勢かどうかを確認できる。また、姿勢情報として、数値表示に比べて一瞬にして傾きを把握しやすい姿勢情報表示画像30,40,50を表示するので、視認性を良くできる(つまり、数値表示だけの場合は、傾きが、前上がりと前下がりの場合、右上がり右下がり場合とで、同じ数値でも+−や色を違わせる等しなければならず、情報表示画像30,40等に比べて傾きを把握するのに時間がかかり、視認性が良いとは言えない)。さらに、数値表示も行なうので、具体的な角度も確認できる。本実施例の場合は、姿勢情報表示画像30,40と一緒に表示するので、数値表示は単に数字を表示すればよい。
【0019】尚、姿勢情報としては、上述したような飛行機の操作パネルのようなイメージの姿勢情報表示画像30,40でなくとも、数値表示に比べて一瞬にして傾きを把握しやすいような姿勢情報表示画像であれば、態様は問わない。また、姿勢情報表示画像50は必ずしも表示しなくてもかまわない。
【0020】また、姿勢情報と撮影情報を別々に処理し、それぞれ別々の表示手段の画面上に表示するようにしてもよい。
【0021】また、上記では、上部旋回体1Aと下部走行体1Bのそれぞれに傾斜センサを設置するようにし、上部旋回体1Aの姿勢情報表示画像30と下部走行体1Bの姿勢情報表示画像40の両方を表示するようにしたが、走行においては、回転状況を示す姿勢情報表示画像50と下部走行体1Bの傾きを把握するための姿勢情報表示画像40のみを表示するようにしてもよいし、さらに、上部旋回体1Aと下部走行体1Bのいずれか一方のみに傾斜センサを設置するようにし、表示手段に表示する撮影画像15中に1つの姿勢情報表示画像のみを表示するようにしてもよい。尚、上部旋回体1Aと下部走行体1Bに別れていない重機、例えば、ブルドーザ,ダンプトラック等の重機の場合は、傾斜センサ,CCDカメラは1つづつで良く、傾斜センサからの信号に基づく姿勢情報表示画像を表示するようにすればよい。
【0022】また、上記では、傾斜センサデータとCCD画像信号とを合成してデータ送信するようにしたが、別々に送信してもよい。ただし、重機が複数混在して作業している場合など、別々に送信するとチャンネル数が足らなくなるので、チャンネル数が不足しないように上記のように合成して送信した方が好ましい。
【0023】実施の形態2.また、どの程度の傾きまで安全な範囲であるかは、重機によって異なる。従って、使用する重機によって予めピッチ角,ロール角のしきい値を設定しておき、しきい値を超えた場合に重機の傾きが安全範囲から外れたと判定して、図3のスピーカ22から音声による警報を出力させる音声による警報処理を実行する警報判定処理手段を設けるようにする。この警報判定処理手段は、例えば、パーソナルコンピュータと、このパーソナルコンピュータに上記判定を行なわせる判定プログラムと、上記警報処理を行なわせる処理プログラム等で構成すればよい。この処理プログラムは、上記判定プログラムがしきい値を超えたと判定した場合に、上記姿勢情報表示画像30,40の表示の色や形態(例えば線種)、あるいは操作TV画面5fの色や明度を変化させる等の視覚による警報処理を実行させるプログラムとしてもよい。また、上記音声による警報処理及び視覚による警報処理の両方を実行させる処理プログラムとしてもよい。
【0024】尚、上記しきい値は、実際の危険角度より十分に安全な角度、即ち、余裕をもたせて設定しておく。
【0025】実施の形態2によれば、重機の傾き角度(ピッチ角,ロール角)がしきい値を超えれば、自動的に警報を発してくれるので、遠隔操縦者は安心して操縦を行なうことができ、また、早めに重機の傾きを修正できるので、重機を転倒させてしまうようなことが無くなる。
【0026】実施の形態3.上記実施の形態1,2では、遠隔操縦される重機の姿勢認識装置について説明したが、上記傾斜センサを重機に取付けるとともに、重機の運転操作室内に設けた表示手段に、上記傾斜センサからの信号に基づく重機の姿勢情報を表示するようにすれば、重機の運転席にオペレータが搭乗して行う通常操縦の場合の重機の姿勢認識装置を構成できる。
【0027】実施の形態3によれば、重機の通常操縦の場合において、上述した実施の形態1,2と同様な効果が得られる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る重機の姿勢認識装置によれば、重機を遠隔操縦する場合、あるいは、重機を通常操縦する場合において、重機の前後,左右の傾きを容易に把握することができ、従って、初心者は勿論、熟練者にとっても重機が安全な姿勢かどうかの判断を容易に行なえるようになる。また、姿勢情報と撮影情報とを、1つの表示手段の画面に同時に表示することにより、視線を極端に移動させることなく、遠隔操縦に集中しながら、逐次、重機が安全な姿勢かどうかを確認できるようになる。また、上部旋回体と下部走行体とに別れる重機において、上部旋回体と下部走行体のそれぞれにセンサを取付け、これら各センサからの信号に基づく各姿勢情報を上記表示手段に表示するようにしたので、上部旋回体と下部走行体とに別れる重機が安全な姿勢かどうかの判断を容易に行なえるようになり、また、この場合、下部走行体に対する上部旋回体の回転状況を把握することも可能となる。また、警報判定処理手段を備え、重機の傾きが安全範囲から外れたと判定した時に、自動的に警報を発するようにしたので、安心して操縦を行なえるようになる。
【出願人】 【識別番号】000001317
【氏名又は名称】株式会社熊谷組
【出願日】 平成12年6月6日(2000.6.6)
【代理人】 【識別番号】100080296
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 純一
【公開番号】 特開2001−348914(P2001−348914A)
【公開日】 平成13年12月21日(2001.12.21)
【出願番号】 特願2000−169585(P2000−169585)