| 【発明の名称】 |
浚渫船による土砂の採取方法及びその浚渫船 |
| 【発明者】 |
【氏名】大谷 貴信
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| 【要約】 |
【課題】土砂の有効利用を図るとともに、その土砂の選別を浚渫船上で行う。
【解決手段】浚渫船S上の選別機Mの選別網を複数段2a、2bに設けて、その選別粒径が下段に向かって徐々に小さくなるようにし、その選別された土砂をそれぞれシュート3、12、15により回収する。採取土砂が選別されておれば、後処理に有利である。このとき、吸い上げた土砂を全て回収するようにすれば、土砂の有効利用が図れるとともに、廃棄される土砂によって水中の濁度が上昇するのを抑制することができる。選別された土砂は、各シュート3、12、15により、船S内のピット、その両隣りの回収船13、14に送り込む。シュート12、15は折り曲げ自在とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 浚渫船上に水底の土砂を吸い上げ、その土砂を船上デッキ上の選別機内の選別網に向かって流して所定粒径以下の土砂を選別する浚渫船による土砂採取方法において、上記選別網をその選別粒径が下段に向かって徐々に小さくなるように複数段に設け、その各選別網により選別された土砂をそれぞれ別々に回収することを特徴とする浚渫船による土砂の採取方法。 【請求項2】 上記の各選別された土砂の一つを、上記浚渫船に隣接させた回収船に送り込むようにしたことを特徴とする請求項1に記載の浚渫船による土砂の採取方法。 【請求項3】 上記浚渫船の船体一部の水底に通じる開口から土砂を吸い上げ、上記の各選別された土砂のいま一つを、前記浚渫船の上記回収船の隣接した反対側に隣接させた回収船に送り込むようにしたことを特徴とする請求項2に記載の浚渫船による土砂の採取方法。 【請求項4】 土砂採取用水中ポンプによって水底の土砂を吸い上げ、その土砂を船上デッキ上の選別機内の選別網に向かって流して所定粒径以下の土砂を選別採取する浚渫船において、上記選別網をその選別粒径が下段に向かって徐々に小さくなるように複数段に設けるとともに、その各選別網により選別された土砂をそれぞれ別々に搬送するシュートを設け、船体の一部には、上記土砂採取用水中ポンプを水底に降下させるための開口部を設けたことを特徴とする浚渫船。 【請求項5】 上記各シュートの内、船体側方に突出するものにあっては、その途中で起伏可能として船体幅内に収まるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の浚渫船。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、海、河川、湖沼、ダム等の水底に堆積する土砂を浚渫船でもって採取する方法、及びその浚渫船に関する。 【0002】 【従来の技術】海、河川、湖沼、ダム等の水底に堆積する土砂を採取する方法として、例えば、海においては、図4に示すように、船Sから先端に土砂採取用水中ポンプAを取り付けた吐出管(吸込管)PをワイヤWを介して海中に送り込み、土砂採取用水中ポンプAを水深に対応させて海底Gに導き、吸引により土砂を船上に吸い上げる方法が一般的にあげられる。この方法においては、土砂採取用水中ポンプAから吸い上げられた土砂等は、吸込管Pによって土砂選別装置Mに送られて選別される。 【0003】その選別装置Mは、図1(a)(b)を用いて説明すると、船上デッキ上のフレームF上に設けられた選別機1内に選別網2を設け、この選別網2の上部に吸込管Pから土砂を送り込んで選別網2上を流し、その網目から所要の大きさの土砂を下方に落下させ、シュート3から船上のピット4に送り込むと共に、上記選別網2で選別されなかった土砂等を海に排出する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の浚渫船Sによる土砂の採取は、所要の大きさ以下の土砂を採取しており、さらなる各大きさの土砂への選別はしていなかった。これは、陸上の後処理で選別していたからであるが、浚渫時における土砂の各粒径毎の選別が要求されるようになった。 【0005】また、従来、海等に排出していた土砂の中にも建設資材として十分に使用し得るものがある。 【0006】この発明は、土砂の有効利用を図るとともに、その土砂の選別を浚渫船上で行い得るようにすることを課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、この発明は、上記浚渫船上の選別機の選別網を複数段に設けて、その選別粒径が下段に向かって徐々に小さくなるようにし、その選別された土砂をそれぞれ回収するようにしたのである。採取土砂が選別されておれば、後処理に有利である。 【0008】このとき、従来と同様に、第1段選別から排出された土砂は海等に戻してもよいが、吸い上げた土砂を全て回収するようにすれば、土砂の有効利用が図れるとともに、廃棄される土砂によって水中の濁度が上昇するのを抑制することができる。また、従来の選別から除かれた土砂には、粒径は大きい砂利を含む。この粒径の大きな砂利は、建設資材としての利用が可能である。このため、吸い上げた土砂を全て回収することにより、その砂利の新たな供給源を確保することができる。 【0009】具体的には、浚渫船上に水底の土砂を吸い上げ、その土砂を船上デッキ上の選別機内の選別網に向かって流して所定粒径以下の土砂を選別する浚渫船による土砂採取方法において、前記選別網をその選別粒径が下段に向かって徐々に小さくなるように複数段に設け、その各選別網により選別された土砂をそれぞれ別々に回収する構成を採用する。 【0010】この構成において、上記の各選別された土砂の一つを、特に、採取量の多いものを上記浚渫船に隣接させた回収船に送り込むようにすれば、一度の浚渫による採取量を大幅に上げることができる。従来のように、土砂収容スペースが浚渫船のみであれば、そのスペースが一杯になれば、浚渫作業は終了だからである。 【0011】さらに、この構成において、上記浚渫船の船体一部の水底に通じる開口から土砂を吸い上げ、上記の各選別された土砂のいま一つを、前記浚渫船の上記回収船の隣接した反対側に隣接させた回収船に送り込むようにすれば、上記採取量もさらに増大する。このとき、船体一部の開口から土砂を吸い上げるため、船体両隣りに回収船が付いても、浚渫作業に支障はない。 【0012】上記浚渫を行う船としては、土砂採取用水中ポンプによって水底の土砂を吸い上げ、その土砂を船上デッキ上の選別機内の選別網に向かって流して所定粒径以下の土砂を選別採取する浚渫船において、前記選別網をその選別粒径が下段に向かって徐々に小さくなるように複数段に設けるとともに、その各選別網により選別された土砂をそれぞれ別々に搬送するシュートを設け、船体の一部には、前記土砂採取用水中ポンプを水底に降下させるための開口部を設けたものとするとよい。このとき、前記各シュートの内、船体側方に突出するものにあっては、その途中で起伏可能として船体幅内に収まるようにするとよい。 【0013】 【発明の実施の形態】この発明にかかる土砂の採取方法の一実施形態は、海、河川、湖沼、ダム等の水底の土砂を吸い上げ、その土砂を選別網に向かって流して2種類の所定粒径以下の土砂に選別し、上記の選別された土砂(以下、「選別土砂」と称する。)を採取すると共に、上記の選別から除かれた土砂(以下、「選別外土砂」と称する。)を回収することにより、上記の吸い上げた土砂を全て回収するものである。 【0014】この実施形態は、図1(a)(b)や図4に示すような、土砂採取用水中ポンプAによって水底の土砂を吸い上げ、その土砂を選別網2に向かって流して所定粒径以下の土砂を選別採取させる浚渫船Sが用いられる。この水底の土砂の吸い上げ方法としては、特に限定されず、図4に示すように、浚渫船Sの側面に土砂採取用水中ポンプA及び吐出管(吸込管)Pを降下させる方法があげられる。また、図1(a)(b)に示すように、水底から土砂を吸い上げるための浚渫船Sの船体の一部に、上記土砂採取用水中ポンプAを降下させるための開口部11を設けてもよい。この開口部11を設ける船体の位置は、特に限定されず、例えば、図1や図2に示すような船底や、船尾等をあげることができる。 【0015】上記開口部11からは、図2に示すように、土砂採取用水中ポンプA及び吐出管(吸込管)Pを降下させる。すなわち、水中ポンプAの不使用時には、同図実線のごとく船上デッキの台D上に載置し、使用時(浚渫作業時)には、同図鎖線のごとく、開口部11上に吊り上げた後、矢印のごとく、昇降して水中ポンプAを水中に入れたり、取り出したりする。この開口部11からのポンプAの出し入れにより、浚渫船Sの両側を開放することができる。 【0016】上記浚渫船Sは吸い上げた土砂の選別装置Mを有する。この選別装置Mは、船上デッキ上のフレームF上に設けられた選別機1内に2段の選別網2a、2b(総称符号2)を有する。この選別網2aの上部に吸込管Pから土砂を送り込んで選別網2a、2b上を流し、その網目から所要の大きさの選別土砂を順々に下方に落下させ、シュート15、3から回収船14及び船上のピット4に送り込むと共に、上記選別網2aで選別されなかった選別外土砂をシュート12で排出する。 【0017】上記選別網2a、2bは、上段2aに対し、下段2bの網目が小さく設定されており、選別網2a上に送り込まれた土砂は、その網目の差により所要の粒径以下に順々に選別され、一段目の網2aで選別された土砂はシュート15に、二段目の網2bで選別された土砂はシュート3にそれぞれ送り込まれる。選別網の段数は、3段以上と任意であり、その段数に応じてシュート15、3……を設ける。最終段の粒径は2mmφ以下とするとよい。 【0018】シュート12から排出された選別外土砂は、図3に示すように、浚渫船Sに隣接させた第1回収船13に回収される。このとき、シュート12を途中で折り曲げ自在とすることが好ましい。このようにすることにより、シュート12を使用しないときは、シュート12を折り曲げることにより浚渫船Sの幅内に収め、シュート12を使用するときは、シュート12の先端を浚渫船Sの側面の外方に出し、第1回収船13の上方まで延ばすことができるからである。 【0019】上記シュート15からの一段目の選別土砂は、浚渫船Sの隣であって、第1回収船13と反対側に隣接させた第2回収船14に送り込まれて回収され、シュート3からの二段目の選別土砂はピット3に送り込まれて回収される。なお、シュート15も同様に途中で折り曲げ自在とすることが好ましい。 【0020】このように、第1回収船13及び第2回収船14を用いる回収方法を採用するときは、上記の浚渫船S、すなわち、図1(a)(b)に示すように、船体の一部に、上記土砂採取用水中ポンプを降下させるための開口部11を設けた浚渫船Sを使用する。 【0021】なお、上記のピット4を複数に区画すると、各区画に合わせて、各選別段のシュートを設けることにより、第1回収船13及び第2回収船14を使用することなく、各選別土砂及び選別外土砂を採取、回収することができる。 【0022】 【発明の効果】この発明によれば、吸い上げた土砂を船上で複数の粒径群に選別するようにしたので、土砂の有効利用を図り得るとともに、後処理も便利である。 【0023】また、選別土砂を回収船に回収させる場合は、浚渫船のピットの大きさに影響されることなく、連続して土砂採取をすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000142595 【氏名又は名称】株式会社栗本鐵工所
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| 【出願日】 |
平成12年6月7日(2000.6.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074206 【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−348905(P2001−348905A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月21日(2001.12.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−170830(P2000−170830) |
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