| 【発明の名称】 |
建設機械用滑り止めマット |
| 【発明者】 |
【氏名】溝口 和彦
【氏名】中村 和則
【氏名】黒坂 裕茂
【氏名】岡川 雅憲
【氏名】石郷岡 幸一
【氏名】此村 靖
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| 【要約】 |
【課題】清掃を容易に行え、しかも、砂や砂利等の潰れに起因する不快な圧潰音の発生を防止できる建設機械用滑り止めマットを提供する。
【解決手段】建設機械用滑り止めマットは、マット本体20の上面に分布されたバーリング突出孔22と、マット本体20の下面に分布されたエンボス突起28とを備え、これらエンボス突起28は滑り止めマットが固定される機体外面、つまり、ユーティリティルームの上壁30とマット本体20との間に所定の間隙Gを確保する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 建設機械の機体外面に固定される板状のマット本体と、前記マット本体の上面に一体に分布されたバーリング突出孔と、前記マット本体の下面に一体に設けられ、前記機体外面と前記マット本体の下面との間に所定の間隙を確保する複数の凸部とを具備したことを特徴とする建設機械用滑り止めマット。 【請求項2】 前記凸部は前記マット本体の下面に一様に分布され、前記バーリング突出孔よりも小径のエンボス突起であることを特徴とする請求項1に記載の建設機械用滑り止めマット。 【請求項3】 前記凸部は、前記バーリング突出孔を中心として格子状に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械用滑り止めマット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械の機体に固定して使用される建設機械用滑り止めマットに関する。 【0002】 【従来の技術】油圧ショベル等の建設機械にあってはそのエンジンの定期的な点検整備が必要不可欠となるが、一般的にエンジンは建設機械の機体上部に搭載されている。それゆえ、エンジンの点検整備の際、作業者は建設機械の機体に登って必要な作業を行うことになるが、機体の外面は塗装されているために、作業者が滑り易い。 【0003】このような不具合を解消するため、従来から機体外面の必要な箇所に様々な滑り止め対策が施されており、たとえば、その対策の一例として、本出願人はバーリング突出孔付きの板を滑り止めマットとして使用することをすでに提案している(特願2000-80449号)。このような滑り止めマットが機体外面に固定されていると、作業者の靴底にバーリング突出孔の開口縁が食い込むことで、作業者の足が滑ってしまうのを確実に防止でき、その点検整備を安全に行うことができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の滑り止めマットの場合、作業者の靴底等からバーリング突出孔内に泥、砂、砂利等が入り込み、これらがバーリング突出孔内に滞留してしまう。このため、バーリング突出孔内の清掃が必要となるが、この場合、バーリング突出孔から泥、砂、砂利等を手作業で掻き出すか、または、機体外面から滑り止めマットを取り外すことになり、その清掃が容易ではない。 【0005】また、砂や砂利がバーリング突起の内奥端と機体外面との間に噛み込んでいると、作業者が滑り止めマット上に乗るたびに、砂や砂利が潰れることで、不快な圧潰音が発生する。本発明は上述の事情に基づいてなされたものもので、その目的とするところは、バーリング突出孔を有していても、その清掃が容易であり、しかも、不快な圧潰音の発生を防止できる建設機械用滑り止めマットを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本発明の請求項1の建設機械用滑り止めマットは、建設機械の機体外面に固定される板状のマット本体と、このマット本体の上面に一体に分布されたバーリング突出孔と、マット本体の下面に一体に設けられ、機体外面とマット本体の下面との間に所定の間隙を確保する複数の凸部とを備える。 【0007】上述した請求項1の滑り止めマットによれば、たとえバーリング突出孔内に泥、砂、砂利等が入り込んでも、マット本体と機体外面との間の間隙内に高圧の洗浄液または空気を噴射することにより、泥、砂、砂利等の排出が可能となる。また、マット本体と機体外面との間に間隙が確保されていると、機体外面とバーリング突出孔の内奥端との間に砂や砂利が噛み込むようなこともないので、作業者が滑り止めマットを踏み締めても、砂や砂利の圧潰音が発生することはない。 【0008】本発明の請求項2の滑り止めマットは、その凸部が前記マット本体の下面に一様に分布され、前記バーリング突出孔よりも小径のエンボス突起からなっている。このようなエンボス突起はマット本体の剛性を高め、しかも、マット本体と機体外面との間に泥、砂、砂利等のための排出通路を縦横に確保する。 【0009】本発明の請求項3の滑り止めマットは、その凸部がパーリング突出孔を中心として格子状に配置されている。このような凸部の配置は、バーリング突出孔に加わる荷重を機体に良好に分散させる。 【0010】 【発明の実施の形態】図1は建設機械としての油圧ショベル2を示す。油圧ショベル2はクローラ型の走行体4上に旋回機体6を備え、旋回機体6はブーム、アームおよびバケット等からなるフロント作業機構8、フロント作業機構8を操作するための運転室10、ユーティリティルーム12、エンジン(図示しない)を収容したエンジンルーム14、ならびに、カウンタウエイト16を有する。 【0011】エンジン(図示しない)の点検整備を行うため、旋回機体6には作業者がエンジンルーム14にアクセスするためのステップ(図示しない)が設けられ、そして、旋回機体6の外面として、エンジンルーム14に隣接するユーティリティルーム12の上面には複数の滑り止めマット18が固定されている。なお、図1中、参照符号19はカウンタウエイト16の上面に貼り付けられた滑り止めテープを示す。 【0012】各滑り止めマット18は薄い矩形鋼板(たとえば厚さ1.6mm)のマット本体20からなり、図2に示すようにマット本体20の上面には多数のバーリング突出孔22が格子配列で分布されている。より詳しくは、バーリング突出孔22はマット本体20の上面から突出し、その内径DI、外径DOおよび高さH(図3参照)はそれぞれ、24mm,34mm,4mmであり、そして、縦及び横方向に隣接するバーリング突出孔20間には同一のピッチP(たとえば60mm)が確保されている。 【0013】図2から明かなようにマット本体20の四隅および両側部中央にはバーリング突出孔22に代えてボルト挿通孔24が形成され、これらボルト挿通孔24を通じ、固定ボルト(図示しない)をユーティリティルーム12の上面のねじ孔(図示しない)にねじ込むことにより、滑り止めマット18をユーティリティルーム12の上面に固定することができる。 【0014】さらに、マット本体20の上面には円形のエンボス穴26が格子配列で一様に分布されている。より詳しくは、これらエンボス穴26はその格子配列で規定される網目の中央に個々のバーリング突出孔22が位置するように配置されている。それゆえ、縦および横方向に隣接するエンボス穴26間の間隔、つまり、そのピッチはバーリング突出孔22のピッチPと同一である。 【0015】上述のエンボス穴26は図3および図4に示すように、マット本体20の下面に凸部としての円形のエンボス突起28をそれぞれ形成する。エンボス突起28はバーリング突出孔22よりも小径であり、その基端外径dはたとえば10mm、そして、その高さhはたとえば1.6〜1.8mmである。さらに、エンボス突起28はその先端外径が基端外径dよりも小さい円錐台形状をなし、マット本体20に対する周面の傾斜角αはたとえば45°である。そして、エンボス突起28における先端面の外周縁は所定の曲率半径の円弧面に形成されている。なお、図3および図4中、参照符号30はユーティリティルーム12の上壁を示す。 【0016】前述したように滑り止めマット18がユーティリティルーム12の上面に固定されると、図3および図4に示すように各エンボス突起28がユーティリティルーム12の上面に密着し、マット本体20とユーティリティルーム12の上面との間にはエンボス突起28の高さhに相当する間隙Gが確保される。つまり、マット本体20のバーリング突出孔22はユーティリティルーム12の上面から浮いた状態に保持される。 【0017】したがって、図3に示すように滑り止めマット18が作業者の靴底で踏まれ、この靴底からバーリング突出孔22に泥、砂、砂利等が入り込んでも、マット本体20とユーティリティルーム12との間に高圧の洗浄水または空気を噴射することにより、バーリング突出孔22内の泥、砂、砂利等をエンボス突起28間の縦横の排出通路を通じ、滑り止めマット18の外周縁から容易に排出でき、その清掃作業が簡単になる。 【0018】また、砂や砂利などがバーリング突出孔22の内奥端部とユーティリティルーム12の上面との間に噛み込むこともないので、滑り止めマット18が作業者の靴底で踏まれても、砂や砂利が潰れることはなく、不快な圧潰音の発生を確実に防止できる。しかも、エンボス突起28における先端面の外周縁は丸められているので、滑り止めマット18上に作業者が乗っても、エンボス突起28はユーティリティルーム12の上面に食い込むようなエッジを有していないので、その塗装を剥がしてしまうこともない。 【0019】さらに、小径のエンボス突起28はマット本体20の剛性を高めるので、マット本体20に薄い鋼板を使用でき、しかも、マット本体20にエンボス加工を施すことで容易に得ることができる。また、エンボス突起28はバーリング突出孔22を中心に格子状に配置されているので、バーリング突出孔22に加わる荷重を旋回機体6に良好に分散させることができる。 【0020】なお、バーリング突出孔22が作業者の靴底に対する滑り止めとして有効であることは言うまでもない。本発明は上述の実施態様に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。本発明の滑り止めマット18は、カウンタウエイト16上面の滑り止めテープ19の代わりとしても使用できるし、また、前述したステップの上面に固定してもよい。要は、旋回機体6の外面のうち、作業者が歩く可能性のある外面の部位に固定すればよく、その設置場所は特定されるものではない。 【0021】また、バーリング突出孔22およびエンボス突起28の配列は格子状に限られるものでもない。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る本発明の建設機械用滑り止めマットによれば、そのバーリング突出孔が機体外面からが浮き上がった状態にあるので、バーリング突出孔に泥、砂、砂利等が入り込んでも、これらを機体外面とマット本体との間に確保した間隙を通じて容易に排出でき、その清掃を簡単に行うことかできる。 【0023】また、バーリング突出孔の内奥端部と機体外面との間に砂や砂利等が噛み込むこともないので、滑り止めマット上に作業者が乗っても砂や砂利等の潰れに起因した不快な圧潰音が発生することはない。請求項2に係る本発明の建設機械用滑り止めマットによれば、マット本体における下面の凸部がエンボス突起であるので、マット本体の剛性が高まり、しかも、マット本体に対するエンボス加工のみで凸部を容易に得ることができる。 【0024】請求項3に係る本発明の建設機械用滑り止めマットによれは、凸部がバーリンク突出孔を中心として格子状に配置されているで、バーリング突出孔に加わる荷重を良好に機体に分散させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005522 【氏名又は名称】日立建機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月19日(2000.5.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090022 【弁理士】 【氏名又は名称】長門 侃二 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−329570(P2001−329570A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月30日(2001.11.30) |
| 【出願番号】 |
特願2000−148129(P2000−148129) |
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