| 【発明の名称】 |
オフセット形バックホー |
| 【発明者】 |
【氏名】相川 徳浩
【氏名】菅原 栄
【氏名】小谷 智
【氏名】藤田 裕司
【氏名】副島 甲
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| 【要約】 |
【課題】第1ブームと第2ブームの枢支連結部位において配管部材が外方に弯曲して視界障害となるのを防止する。
【解決手段】第1ブーム11と第2ブーム13とを枢支連結する支軸12を、ブームの下方から挿抜自在に挿通してブーム上面から非突出状態として抜け止めする手段30を備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体(4)に第1ブーム(11)を上下方向に回動自在に備え、この第1ブーム(11)の先端に縦方向の支軸(12)廻りで左右方向に揺動する第2ブーム(13)を備え、この第2ブーム(13)の先端に縦方向の支軸(14)廻りで左右方向に揺動する第3ブーム(15)を備え、この第3ブーム(15)に、先端に作業具(17)を有するアーム(18)を屈折自在に備えているオフセット形バックホー(1)において、前記第1ブーム(11)の先端に第2ブーム(13)を左右方向に揺動自在として連結する支軸(12)を、ブームの下方から上方に向けて挿抜自在に挿通して備え、この支軸(12)の挿入端を第1ブーム(11)の上面から非突出状態として該支軸(12)の抜け落ちを阻止するストッパ手段(30)を備えていることを特徴とするオフセット形バックホー。 【請求項2】 第1ブーム(11)と第2ブーム(13)を連結する支軸(12)は、断面円形のストレート形状であり、この挿入他端側に周溝(12A)を有してこの周溝(12A)に廻り止め手段(24)が装着されていることを特徴とする請求項1に記載のオフセット形バックホー。 【請求項3】 支軸(12)を介して連結されている第1ブーム(11)と第2ブーム(13)との枢支連結部位における上面は、段差部のないストレート形状とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のオフセット形バックホー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット形バックホーに係り、より具体的には、上下方向に回動自在な第1ブームと左右方向に揺動自在な第2ブームとの枢支連結部位を改良したものである。 【0002】 【従来の技術】図1に本発明および従来例の対象となる超小旋回形(オフセット形)バックホー1の側面図を、図2に同じく平面図を示しており、これら図1および図2において、バックホー1は、左右対のクローラ形走行装置2を備え、この走行装置2上に軸受3を介して走行機体4が縦軸心O−O廻りに全旋回(360°)可能に支持されている。走行機体4上には運転席5と操縦部6とが搭載されており、この運転操縦装置は、キャノピ(日除け)で例示する運転ガード手段7で防護され、この運転ガード手段7の外側方に掘削装置8が起伏自在として備えられている。 【0003】掘削装置8は、下部が走行機体4に枢軸9により枢着され、伸縮形油圧シリンダで例示するブームシリンダ10よって上下動自在とされた第1ブーム11と、この第1ブーム11の先端に縦方向(上下方向)の支軸12によって左右方向に揺動自在とされた第2ブーム13と、この第2ブーム13の先端に縦方向の支軸14によって枢支された第3ブーム15を備えている。第3ブーム15にはトラニオン軸受16を介して作業具17を有するアーム18を屈折自在に駆動する伸縮形アームシリンダ19が備えられ、作業具17は作業具シリンダ20で駆動可能である。 【0004】第1ブーム11の先端に側方突出させたアーム(ブラケット)21と第3ブーム15とに亘ってオフセットリンクロッド22が枢支連結され、アーム21と第2ブーム13の長手方向中途に亘って伸縮形のオフセットシリンダ23が介装され、このシリンダ23の伸縮動作で作業具17が左右方向に平行移動自在(オフセット自在)とされている。前記第1ブーム11の先端(トップ部)と第2ブーム13の基端(ボトム部)との支軸12による枢支連結について従来では図5に示す構成を採用していた。 【0005】図5において、支軸12は矢示Aのようにブームの上面に対して上方から下方に挿通して第1ブーム11と第2ブーム13とを枢支連結するとともにブーム上面側に廻り止め手段24を備えるとともに、第2ブーム13の揺動角度を検出する歪ゲージ等によるポテンショメータ25を支軸12側(第1ブーム11側)と第2ブーム13とに亘って装着していた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】第1ブーム11の背面(上面)には走行機体4に搭載している油圧ポンプからの圧油(油圧)をバルブ手段の切換制御等で供排するための第1配管部材26がブーム長手方向に沿って備えられ、この第1配管部材26にアームシリンダ19および作業具シリンダ20に対して圧油(油圧)を供排するための第2配管部材27がカップリング28を介して接合されており、第2配管部材27は第2ブーム13に備えたホルダ29に挿通してその踊り(妾動)を防止するようにしている。 【0007】しかしながら、ブームの枢支連結部位には、ポテンショメータ25および/又は支軸12の頭等の突出部があり、この突出部(部品)と第2配管部材27との接触乃至摺接を避けたり、第2ブーム13が左右方向に揺動するのを許容したり等するため、該第2配管部材27は図示のように弯曲部位(たるみ部位乃至追従部位)27Aが必要となり、この弯曲部位27Aが上方乃至側方に大きく突出する形態となることを避けることはできないものであった。前記弯曲部位27Aが突出形態であると、運転操縦装置(5,6)によって掘削装置8による作業中において視界障害となって操縦性が低下するだけでなく、他物(特に、旋回中における垣根、枝木等)に接触したりして他物に危害を与えるおそれがあるだけでなく配管部材27の損傷の要因ともなることから旋回動作等は遅速運動となってこれは作業性の低下を招いていた。 【0008】本発明はこのような従来技術の課題を簡易な構成で解消したオフセット形バックホーを提供することが目的である。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、走行機体(4)に第1ブーム(11)を上下方向に回動自在に備え、この第1ブーム(11)の先端に縦方向の支軸(12)廻りで左右方向に揺動する第2ブーム(13)を備え、この第2ブーム(13)の先端に縦方向の支軸(14)廻りで左右方向に揺動する第3ブーム(15)を備え、この第3ブーム(15)に、先端に作業具(17)を有するアーム(18)を屈折自在に備えているオフセット形バックホー(1)において、前述の目的を達成するために、次の技術的手段を講じている。 【0010】すなわち、請求項1に係る本発明は、前記第1ブーム(11)の先端に第2ブーム(13)を左右方向に揺動自在として連結する支軸(12)を、ブームの下方から上方に向けて挿抜自在に挿通して備え、この支軸(12)の挿入端を第1ブーム(11)の上面から非突出状態として該支軸(12)の抜け落ちを阻止するストッパ手段(30)を備えていることを特徴とするものである。このような構成を採用したことにより、第1ブーム(11)と第2ブーム(13)との枢支連結部位において支軸12がブーム上面より突出することなく、これ故ブーム上面に沿接される配管部材27等はブーム上面に添わせて配管できることとなり、視界障害となることも少なく他物との接触乃至摺接もおさえられるだけでなく配管がストレートとなし得て管路抵抗も少なくなるのである。 【0011】前述した請求項1において、第1ブーム(11)と第2ブーム(13)を連結する支軸(12)は、断面円形のストレート形状であり、この挿入他端側に周溝(12A)を有してこの周溝(12A)に廻り止め手段(24)が装着されていることが推奨される(請求項2)。また、前述した請求項1又は2において、支軸(12)を介して連結されている第1ブーム(11)と第2ブーム(13)との枢支連結部位における上面は、段差部のないストレート形状とされていることが推奨される(請求項3)。 【0012】このように枢支連結部位の上面が段差部がなくストレート形状とされていることにより、支軸12の軸心廻りに第2ブーム13が左右揺動しても配管部材27との接触乃至摺接を回避できるのである。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、図1および図2を参照して既述した構成と作用は共通するので、この共通部分は共通符号を援用しつつ以下説明する。図3(1)(2)(3)(4)および図4において、第1ブーム11のトップ部(先端)11Aは、上下にフランジ11Bを有する鋳鋼材で作成されていて上・下フランジ11Bのそれぞれには共通軸心として枢支孔11Cが上下方向に貫設されている。 【0014】一方、第2ブーム13の基端部(後端)13Aは前記上・下フランジ11B間に挿入される突出部13Bを有し、この突出部13Bには上下方向の枢支孔13Cを有し、この枢支孔13Cと上・下フランジ11Bに貫設した枢支孔11Cとの孔芯が合致されてブームの下方から上方に向かって矢示Aのように支軸12が挿抜自在に挿通して備えられ、この枢軸12の挿入端(上端)が第1ブーム11の上面、すなわち、上フランジ11Bの上面から非突出状態とされていてこの抜け落ちを阻止するストッパ手段30が備えられている。 【0015】ストッパ手段30は、下フランジ11Bの下面に固着突出若しくは介在した左右のカラー(スペーサ)30A間に帯板30Bを支軸12を横断するかたちで架設して帯板30Bの両端部位をカラー30A若しくは下フランジ11Bの下面にボルト30Cを着脱自在にねじ込むことによって構成されている。この際、支軸12の挿入他端(下面)と帯板30Bとを接触させることもできるが多少のスキマをもたせても良く、また、支軸12の挿入他端側に周溝12Aを形成してこの周溝12Aに廻り止め板24Aを嵌合し、この廻り止め板24Aを下フランジ11Bの下面にボルト24Bで螺着することで廻り止め手段24とされている。 【0016】支軸12はこれを角柱材等で構成することも可能であるが断面円形(丸形)でストレート形状の円柱体(円形中空体を含む)とすることが望ましく、上下の枢支孔11Cと支軸12との挿嵌部位にはメタル部材(筒形のブシュ)25A、25Bを嵌入するとともに、枢支孔13Cの上下にもメタル部材26A、26Bを介在させ、上下にはスラストカラー27A、27Bを介装することが望ましい。メタル部材およびスラストカラー等は潤滑油含浸の金属乃至硬質樹脂で作成することが望ましく、メタル部材とスラストカラーはこれを一体とした所謂鍔(カラー)付の筒体(メタル部材)であっても良い。 【0017】更に、上フランジ11Bの上面と第2ブーム13の上面とは図3(3)で示すように同一平面上として所謂インローの嵌合され、ここに段差部のないストレート形状とされ、配管部材27をブーム上面に近接乃至接触させての沿接が可能となっている。なお、図3(1)で示すように第1ブーム11の上面には配管抑え31を装着することが望ましく、また、第2ブーム13と第3ブーム15との枢支連結部位における支軸14についても前述した支軸12と同様な構成を採用することが望ましい。 【0018】従って、図4で示すように第1ブーム11,第2ブーム13および第3ブーム15およびアーム18が直線上に配置された中立位置Nから、オフセットシリンダ23の伸縮動作により第2ブーム13と第3ブーム15をオフセットリンクロッド22を介する平行運動を介して左右各位置L、Rにオフセットしたとき、配管部材27とブーム上面との摺接抵抗等はおさえられるだけでなく、配管部材27を弯曲状に突出させる必要もないことから、視界障害となったり、他物との接触も少なくなるだけでなく油圧(圧油)の管路抵抗も少なくなるのである。 【0019】なお、上述した実施形態において帯板30Bはこれを廻り止め板24Aを周溝12Aに係合させることによって抜け落ちを阻止するストッパ手段30を兼用することも可能である。 【0020】 【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、配管部材による視界障害をなくし得るとともに配管部材の他物との接触もおさえて管路抵抗を少なくできるだけでなく、外観デザインもシンプルとなって意匠的にも有利となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成12年5月15日(2000.5.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061745 【弁理士】 【氏名又は名称】安田 敏雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−323492(P2001−323492A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月22日(2001.11.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−142395(P2000−142395) |
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