| 【発明の名称】 |
建設機械 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 隆之
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| 【要約】 |
【課題】日常的に点検や整備が必要な補器類を点検・整備がし易い位置に配置し、点検・整備のやり易さと効率向上を図ることを目的とするものである。
【解決手段】建設機械の建屋5に設けられた開閉ドア51の内側に、フィルタ61、64D等の補器を取付けて、ドア51を開いた状態で点検・整備ができるように構成したから、点検・整備が、広く楽な姿勢でもって効率よく行うことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行体と、該走行体の上に旋回可能に取付けられた旋回体と、該旋回体に俯仰動可能に取付けられた作業機と、前記旋回体に備えられ一辺にヒンジが設けられて外側に開くドアを回動可能に支持した建屋と、該建屋内に備えられたエンジンや油圧ポンプ,方向制御弁や各種配管等の機器類と、それらの機器類に付随して設けられる各種フィルタ等の補器類と、で構成された建設機械において、前記補器類のうち少なくとも1つの補器を、前記建屋のドアの内側に取付けたことを特徴とする建設機械。 【請求項2】 走行体と、該走行体の上に旋回可能に取付けられた旋回体と、該旋回体に俯仰動可能に取付けられた作業機と、前記旋回体に備えられ一辺にヒンジが設けられて外側に開くドアを回動可能に支持した建屋と、該建屋内に備えられたエンジンや油圧ポンプ,方向制御弁や各種配管等の機器類と、それらの機器類に付随して設けられる各種フィルタ等の補器類と、で構成された建設機械において、前記補器類のうち少なくとも1つの補器を、前記建屋のドアの内側であって片側がヒンジで建屋内の支持部材に回動可能に支持され建屋の外側に回動する取付部材に取付けたことを特徴とする建設機械。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベルのような建設機械に関するものであり、特に、エンジンや油圧ポンプ、各種アクチュエータ等を備えた建設機械の保守・整備性の向上に関するものである。 【0002】 【従来の技術】建設機械の一例として油圧ショベルをあげ、図6乃至図8を参照して説明する。図6は、油圧ショベルの旋回体の斜視図であり、この図6では後述する建屋5の内部に備えられるエンジンやポンプ等の一部の機器類とフィルタ等の補器類を実線で示し、その他は2点鎖線で示してある。 【0003】この図6において、2は不図示の走行体の上に旋回可能に取付けられた旋回体で、運転室4、建屋5、作動油タンク7、燃料タンク8、カウンタウエイト10、メインフレーム11、その他前記機器類や補器類等で構成されている。 【0004】建屋5は、前記機器類や補器類の一部をカバーすると共に、その表面の一部が外面に現れてもよいような例えば作動油タンク7や燃料タンク8の一部表面と組み合わされて、視界や全体的な形が考慮されてできるだけ好ましい形になるように形成されている。その建屋5の内部には、例えばエンジン60、エンジン60の燃料配管の途中に設けられる補器としての燃料フィルタ61、エンジン60に取付けられて油圧ショベルの各種アクチュエータを作動させる圧油を供給するためのポンプ装置63等が、前記メインフレーム11等のフレームやブラケット等に支持されて備えられている。 【0005】また建屋5の内部には、前記機器類の他油圧ショベルを駆動する各種アクチュエータを制御するための不図示の方向制御弁等が備えられ、これら機器と機器との間は、鋼管やホース等の配管で接続され、前記ポンプ装置からの作動油等が循環されるようになっている。図6においては、前記配管のうち方向制御弁やポンプ装置を制御するための油圧パイロット系として配管されているうちの一部としてパイロット配管64を示した。 【0006】さらに、建屋5には、前述の建屋5内に備えられる機器類やその補器類等の保守点検をするときのために必要なドア51、52等が適宜の位置に設けられている。 【0007】前記各種の機器類や補器類の一例として、以下図7および8を参照して詳しく説明する。 【0008】図7は、図6に示したエンジン60の部分を斜視図で示したものである。図7において、エンジン60には燃料フィルタ61がブラケット62を介して取付けられ、燃料フィルタ61には、燃料タンク8(図6参照)からの燃料供給用の配管61Aとエンジン60の噴射ポンプへ燃料を供給するための配管61Bとが連結されている。そしてフィルタ61は、その内部に備えられたエレメントによって燃料タンク8から供給される燃料の中の不純物を濾過したり、水分を分離してフィルタの下部に溜めるようになっている。したがって、所定時間毎に、溜まった水分を除去したりフィルタ内のエレメントを交換して、常に良好な燃料が供給できるように点検・整備する必要がある。 【0009】図8は、油圧パイロット系の一部として図6に示したパイロット配管64の部分を詳しく示した斜視図であり、ポンプ装置63は2点鎖線で示してある。 【0010】この図8において、64Aはホースであり、作動油タンク7(図6参照)とギヤポンプ64Bに連結されている。ギヤポンプ64Bからは、油圧パイロット用の圧油が吐出され、ホース64C、フィルタ64Dを介し、さらにホース64Eを通って運転室内に備えられる不図示の操作弁に連結されている。また一方のホース64Fを介してポンプ装置63を構成する可変容量型油圧ポンプのレギュレータに連結されている。ここで、パイロット用作動油のフィルタ64Dは、建屋5内であって、メインフレーム11に支持されたブラケット111等に適宜取付けられている。 【0011】フィルタ64Dは、その内部にエレメントを有しギヤポンプ64Bからの圧油を浄化して前記操作弁やレギュレータに供給する。したがって、このフィルタ64Dについても、所定時間毎に、溜まった水分や塵埃を除去したり、フィルタ内のエレメントを交換して、常に良好な作動油が供給できるように点検・整備する必要がある。 【0012】ここで、前述の燃料フィルタ61は、図7に示したようにエンジン60の下部のカウンタウエイト10側に面して取付けられており、旋回体2の下面側から点検・整備を行っている。 【0013】また、パイロット用作動油のフィルタ64Dは、前記メインフレーム11に支持された建屋5の不図示の骨組み部材等に支持されたブラケット111等に適宜取付けられている。そして前記ドア51、52等の適宜のドアから建屋5内に入るなり、ドアを開けた状態で例えばオペレータが乗り出すように体を中に入れて点検・整備等を行っている。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】以上、建屋5内の一部の機器や補器について説明したが、旋回体2の建屋5の内部にはこの他に前記種々の機器類や補器類が備えられている。しかし、建屋5の高さや幅は、運転室4内のオペレータが後方や側方の障害物や他の作業者を確認しながら作業を行う必要があるため、その視界を妨げないような高さと幅に制約を受ける。また、そのように制約を受ける建屋5の中に、各種機器を配置しなければならず、いろいろ工夫をしながらも、結果的に狭い空間に配置せざるをえない場合が多い。このように、大きさが制限された建屋5内に、種々の機器類や補器類を配置することには困難性が伴い、点検・整備がやり易いようなスペースを確保するのは中々難しい。 【0015】そこで本発明は、少なくとも日常的に点検や整備が必要な補器類を点検・整備がし易い位置に配置し、点検・整備のやり易さと効率向上を図ることを目的とするものである。 【0016】 【課題を解決するための手段】走行体と、該走行体の上に旋回可能に取付けられた旋回体と、該旋回体に俯仰動可能に取付けられた作業機と、前記旋回体に備えられ一辺にヒンジが設けられて外側に開くドアを回動可能に支持した建屋と、該建屋内に備えられたエンジンや油圧ポンプ,方向制御弁や各種配管等の機器類と、それらの機器類に付随して設けられる各種フィルタ等の補器類と、で構成された建設機械において、前記補器類のうち少なくとも1つの補器を、前記建屋のドアの内側に取付けたことによって達成される。 【0017】また、走行体と、該走行体の上に旋回可能に取付けられた旋回体と、該旋回体に俯仰動可能に取付けられた作業機と、前記旋回体に備えられ一辺にヒンジが設けられて外側に開くドアを回動可能に支持した建屋と、該建屋内に備えられたエンジンや油圧ポンプ,方向制御弁や各種配管等の機器類と、それらの機器類に付随して設けられる各種フィルタ等の補器類と、で構成された建設機械において、前記補器類のうち少なくとも1つの補器を、前記建屋のドアの内側であって片側がヒンジで建屋内の支持部材に回動可能に支持され建屋の外側に回動する取付部材に取付けたことによって、達成することができる。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態について、図1乃至図3を参照して説明する。従来技術と同等のものには同一の符号を付しその説明は省略する。 【0019】図1は本発明の一実施の形態を備えた油圧ショベルの全体構成を示す。この図1において、1は走行体であり、駆動輪1A、遊動輪1B,トラックフレーム1C,履帯1D等から構成されている。 【0020】2は走行体1上に旋回可能に設けられた旋回体であり、運転室4,建屋5,サイドウォーク9等から概略構成されている。 【0021】3は旋回体2に俯仰動可能に取付けられた作業機であり、ブーム3A、アーム3B、バケット3C,およびブームシリンダ3D,アームシリンダ3E,バケットシリンダ3F等から構成されている。 【0022】前述したように前記建屋5内には、不図示のエンジンやラジエータ、油圧ポンプや油圧タンク、各種アクチュエータの駆動を制御する方向制御弁や各種配管等の機器類、およびこれらの機器類に付随して設けられる各種フィルタ等の補器類等が備えられている。これら各種機器等はフレームやブラケット等に適宜取付け支持されている。さらに前記各種機器を囲むように設けられた建屋5には、内部の各種機器の点検・整備等のために必要なドア51,52等が適宜の個所に設けられている。 【0023】図2は図1においてII−IIで示す矢視の平面図であり、図3は図2における矢視IIIで示す正面図である。図2および図3において、ドア51は片側にヒンジ51Aが固定され、そのヒンジ51Aは不図示のフレームに支持されたブラケット51Bに固定されている。そしてドア51のヒンジ51Aと反対側には、開閉用およびドア51を閉めた状態に保持しておくための把持部51Eが設けられており、ヒンジ51Aを回転軸として建屋5の外側に開かれるようになっている。ここで、図2において、実線はドア51が開いた状態、二点鎖線はドア51が閉められた状態を示している。 【0024】51Cはドア51に例えば溶接によって固定されたねじ座であり、燃料フィルタ61と作動油用のフィルタ64Dがボルト51Dによって固定されている。そして燃料フィルタ61には、片側が燃料タンクに接続された燃料供給用のホース61AA、および片側がエンジンの噴射ポンプへ燃料を供給するためのホース61BBが接続されている。 【0025】またフィルタ64Dには、片側がギヤポンプに接続され、ギヤポンプから吐出されたパイロット用の作動油が流入するホース64CC、および片側が運転室内の操作弁に接続されたホース64EEが接続されている。このホース64EEは、不図示の位置で分岐させられて、そのホースが可変容量型油圧ポンプのレギュレータに接続されるようになっている。 【0026】ここで、前記ホース61AA,61BB,64CCおよび64EEの長さは、それぞれのホースがドア51に固定されたフィルタ61および64Dに接続されているため、ドア51の開閉に追従して移動できるような長さに設定される。 【0027】以上説明した構成にすることによって、燃料フィルタ61や作動油のフィルタ64Dを点検・整備するときには、オペレータは走行体の履帯の上やサイドウォークの上に乗って、ドア51を開けた状態で行うことができる。したがって、水抜きやフィルタエレメントの交換等の点検・整備が、広く楽な姿勢でもって効率よく行うことができる。 【0028】次に、図4および5を参照して、本発明の他の実施の形態について説明する。図4は図1においてII−IIで示す矢視の平面図であり、図5は図4における矢視IVで示す正面図である。図4および図5において、ドア51は片側にヒンジ51Aが固定され、そのヒンジ51Aは不図示のフレームに支持されたブラケット51Bに固定されている。そしてドア51はヒンジ51Aを回転軸として矢印Bで示すように建屋5の外側に開かれるようになっている。 【0029】70は燃料フィルタ61およびフィルタ64Dを取付ける支持部材としてのブラケットであり、片側がヒンジ70Aに固定され、ヒンジ70Aは不図示のフレーム等に固定されたブラケット70Bに固定されている。そしてブラケット70は、ドア51を閉めたときにはドア51の内側すなわち建屋5の内側に格納されるようになっており、ドア51を開いたときにはヒンジ70Aを回転軸として矢印Aで示すように建屋5の外側に回動できるように構成される。図4において、実線はドア51が開きブラケット70も外側に出された状態を示し、二点鎖線はブラケット70がドア51の内側に格納されドア51が閉められた状態を示している。ブラケット70が格納されたときは、さらに建屋5内の保持部に保持されるように構成するのが好ましい。 【0030】70Cはブラケット70Bに溶接等により固定されたねじ座であり、ボルト70Dによって燃料フィルタ61とフィルタ64Dが取付けられている。そして燃料フィルタ61には、片側が燃料タンクに接続された燃料供給用のホース61AA、および片側がエンジンの噴射ポンプへ燃料を供給するためのホース61BBが接続されている。 【0031】またフィルタ64Dには、片側がギヤポンプに接続され、ギヤポンプから吐出されたパイロット用の作動油が流入するホース64CC、および片側が運転室内の操作弁に接続されたホースEEが接続されている。このホース64EEは、不図示の位置で分岐されて可変容量型油圧ポンプのレギュレータに接続されている。 【0032】ここで、前記ホース61AA,61BB,64CCおよび64EEの長さは、それぞれのホースがブラケット70に取付けられた燃料フィルタ61およびフィルタ64Dに接続されているため、ブラケット70の回動に追従して移動できるように余裕を持った長さに設定される。 【0033】以上説明した構成にすることによって、燃料フィルタ61や作動油のフィルタ64Dを点検・整備するときには、オペレータは走行体の履帯の上やサイドウォークの上に乗って、また小型の油圧ショベルであれば地上に立って、ドア51を開けブラケット70を建屋5の外側に引き出した状態で行うことができる。したがって、燃料フィルタ61およびフィルタ64Dの中に溜まった水の水抜き作業やフィルタエレメントの交換等の点検・整備が、広く楽な姿勢でもって効率よく行うことができる。 【0034】なお、前述の実施の形態では、燃料フィルタとパイロット系の作動油のフィルタについて説明したが、ウォータセパレータやその他の補器類に適用することもできる。また、1つのドアに2個の補器を取付ける例で説明したが、別々のドアにそれぞれ近いところの補器を取付けるようにしてもよい。さらに油圧ショベルを例に説明したがその他の建設機械や産業機械にも適用することもできる。 【0035】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、建設機械等の建屋に設けられた開閉ドアの内側に、フィルタ等の補器を取付けて、ドアを開いた状態で点検・整備ができるように構成したから、点検・整備が、広く楽な姿勢でもって効率よく行うことができる。また、ドアの内側であってドアとは別のブラケットを設けそのブラケットに補器類を取り付けてかつブラケットを建屋の外側に回動させて引き出せるように構成したので、点検・整備が、広く楽な姿勢でもって効率よく行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005522 【氏名又は名称】日立建機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月5日(2000.4.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078134 【弁理士】 【氏名又は名称】武 顕次郎 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−288777(P2001−288777A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月19日(2001.10.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−103805(P2000−103805) |
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