| 【発明の名称】 |
掘削機用ふるい装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】井上 博
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| 【要約】 |
【課題】掘削機のアームに取り付けて使用される掘削機用ふるい装置において、ふるい効率を向上させる。
【解決手段】ふるい装置11におけるふるい用容器17には、内部の後部に押出し用羽根40、前部に押返し用羽根41、開口部17aの周縁部にテーパ状の飛出し規制部35及び折返し部36を設ける。ふるい用容器17内に掬い取った被ふるい物をふるい分けるためにふるい用容器17を矢印A方向へ回転させた場合、後部側の被ふるい物は押出し用羽根40により前部側へ押し出されるようになるために後部に集まることが防止され、前部側の被ふるい物は押返し用羽根41により後部側へ押し返されるようになるために開口部17aからこぼれ落ちることが防止され、また、飛出し規制部35及び折返し部36により被ふるい物が開口部17aから飛び出すことが防止される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 掘削機のアームの先端部に取り付けられ、周壁部にふるい用開口部を有すると共に開口部側の前端部に掬い部を有するふるい用容器を備え、このふるい用容器を回転させることにより、当該ふるい用容器内に収容された被ふるい物をふるい分ける構成としたものにおいて、前記ふるい用容器内の後部に、当該ふるい用容器の回転に伴い後部側の被ふるい物を前部側へ押し出すように作用する押出し用羽根を設けたことを特徴とする掘削機用ふるい装置。 【請求項2】 掘削機のアームの先端部に取り付けられ、周壁部にふるい用開口部を有すると共に開口部側の前端部に掬い部を有するふるい用容器を備え、このふるい用容器を回転させることにより、当該ふるい用容器内に収容された被ふるい物をふるい分ける構成としたものにおいて、前記ふるい用容器の前部に、当該ふるい用容器の回転に伴い前部側の被ふるい物を後部側へ押し返すように作用する押返し用羽根を設けたことを特徴とする掘削機用ふるい装置。 【請求項3】 掘削機のアームの先端部に取り付けられ、周壁部にふるい用開口部を有すると共に開口部側の前端部に掬い部を有するふるい用容器を備え、このふるい用容器を回転させることにより、当該ふるい用容器内に収容された被ふるい物をふるい分ける構成としたものにおいて、前記ふるい用容器内の後部に、当該ふるい用容器の回転に伴い後部側の被ふるい物を前部側へ押し出すように作用する押出し用羽根を設けると共に、前記ふるい用容器の前部に、当該ふるい用容器の回転に伴い前部側の被ふるい物を後部側へ押し返すように作用する押返し用羽根を設けたことを特徴とする掘削機用ふるい装置。 【請求項4】 押返し用羽根は、ふるい用容器の開口部側から見て掬い部の左右両側に位置させて設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の掘削機用ふるい装置。 【請求項5】 ふるい用容器はほぼ円筒状をなしていると共に、周壁部に、掬い部と当該ふるい用容器の底部とを連結する連結板が設けられていて、この連結板を、ふるい用容器の周壁部に沿うような曲面状に形成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の掘削機用ふるい装置。 【請求項6】 ふるい用容器の開口部の周縁部に、その開口部を狭めるように内方に向けて突出し被ふるい物の飛び出しを規制する飛出し規制部を設けたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の掘削機用ふるい装置。 【請求項7】 飛出し規制部の先端部に、後方に向けて突出する折返し部を設けたことを特徴とする請求項6に記載の掘削機用ふるい装置。 【請求項8】 ふるい用容器の開口部側から見て掬い部の左右両側に、掬い部を利用して被ふるい物を掬い取る際にその掬い取りを補助するサイドプレートを設けたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の掘削機用ふるい装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、掘削機のアームの先端部に取り付けて使用される掘削機用ふるい装置に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】例えば瓦礫の混じった土砂から瓦礫と土砂とを分離する場合、或いは建設廃材と土砂とを分離したりする場合には、ふるい装置が使用される。このような場合、ふるい装置の専用機を使用しようとすると大掛かりになる。また、ふるい装置の専用機は高価である。そこで、それらを簡易的に分離するものとして、例えば次のようなふるい装置が考えられている。 【0003】すなわち、底部となる部位にふるい用のスクリーンを有すると共に、開口部側の端部に掬い部を有するバケットを、バックホーなどの掘削機のアームの先端部に取り付ける構成とする。このものにおいて、例えば瓦礫混じりの土砂から瓦礫と土砂とを分離する場合、上記掬い部を利用してバケット内に瓦礫混じりの土砂を掬い取ると共に、そのバケットを振動させるようにする。これにより、スクリーンの隙間より小さな土砂などはふるい落とされると共に、スクリーンの隙間より大きな瓦礫などはバケット内に残されるようになる。バケット内に残された瓦礫などは、所定の場所にあけるようにする。このようにすることにより、掘削機を使用する作業現場で、瓦礫などの大きなものと土砂とを簡易的に分離することができるようになる。また、バケット内の底部に回転部材を設け、その回転部材を回転させながら、ふるうようにしたものも考えられている。 【0004】しかしながら、上記した従来構成のものでは、ふるう部分がいずれもバケットの底部のみであるため、ふるい効率が悪いという欠点がある。 【0005】そこで、本発明者らは、次のような構成のふるい装置を考えた。それは、周壁部に金網を張ってふるい用開口部を有する構成とすると共に、開口部側の前端部に掬い部を設けたかご状のふるい用容器を備え、このふるい用容器を回転させる構成としたものであり、このような構成のふるい装置を掘削機のアームの先端部に取り付ける構成とする。 【0006】このものにおいて、例えば瓦礫混じりの土砂から瓦礫と土砂とを分離する場合、上記掬い部を利用してふるい用容器内に瓦礫混じりの土砂を掬い取り、そのふるい用容器を回転させる。すると、ふるい用開口部より小さな粒の土砂などはふるい用開口部からふるい落とされ、ふるい用開口部より大きな瓦礫などはふるい用容器内に残されるようになり、これにより瓦礫と土砂とを分離することができる。このものによれば、ふるい用容器ごと回転させ、周壁部のふるい用開口部でふるうので、ふるうための面積が大きく、しかも遠心力も利用できるので、ふるい効率が良い。また、ふるい用容器の回転に伴い、ふるい用容器内で大きな瓦礫などが踊るようになるので、目詰まりも極力防止できるようになる。 【0007】しかしながら、このような構成のもでは、次のような不具合があることが分かった。それは、土砂などをふるう場合、通常はふるい用容器を、これの開口部が斜め上向きとなるように傾斜させた状態で行うのであるが、ふるい用容器内の被ふるい物が底部(後部)側に集まりがちとなるために、ふるい効率が低下しやすい。また、ふるい用容器の回転に伴い、ふるい用容器内の被ふるい物が前部の開口部からこぼれ落ちやすいこともあった。 【0008】本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ふるい用容器を回転させることにより、当該ふるい用容器内に収容された被ふるい物をふるい分ける構成としたものにおいて、ふるい効率を一層向上できる掘削機用ふるい装置を提供するにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、掘削機のアームの先端部に取り付けられ、周壁部にふるい用開口部を有すると共に開口部側の前端部に掬い部を有するふるい用容器を備え、このふるい用容器を回転させることにより、当該ふるい用容器内に収容された被ふるい物をふるい分ける構成としたものにおいて、前記ふるい用容器内の後部に、当該ふるい用容器の回転に伴い後部側の被ふるい物を前部側へ押し出すように作用する押出し用羽根を設けたことを特徴とするものである。 【0010】このものによれば、ふるい用容器の回転に伴い、後部側の被ふるい物が押出し用羽根により前部側へ押し出されるようになるので、被ふるい物がふるい用容器の底部(後部)側に集まることが防止されるようになる。 【0011】請求項2の発明は、掘削機のアームの先端部に取り付けられ、周壁部にふるい用開口部を有すると共に開口部側の前端部に掬い部を有するふるい用容器を備え、このふるい用容器を回転させることにより、当該ふるい用容器内に収容された被ふるい物をふるい分ける構成としたものにおいて、前記ふるい用容器の前部に、当該ふるい用容器の回転に伴い前部側の被ふるい物を後部側へ押し返すように作用する押返し用羽根を設けたことを特徴とするものである。 【0012】このものによれば、ふるい用容器の回転に伴い、前部側の被ふるい物が押返し用羽根により後部側へ押し返されるようになるので、被ふるい物がふるい用容器の前部の開口部からこぼれ落ちることが防止されるようになる。 【0013】請求項3に発明は、ふるい用容器内の後部に、当該ふるい用容器の回転に伴い後部側の被ふるい物を前部側へ押し出すように作用する押出し用羽根を設けると共に、前記ふるい用容器の前部に、当該ふるい用容器の回転に伴い前部側の被ふるい物を後部側へ押し返すように作用する押返し用羽根を設けたことを特徴とするものである。 【0014】このものによれば、ふるい用容器の回転に伴い、後部側の被ふるい物が押出し用羽根により前部側へ押し出されるようになるので、被ふるい物がふるい用容器の後部(底部)側に集まることが防止されるようになり、また、前部側の被ふるい物が押返し用羽根により後部側へ押し返されるようになるので、被ふるい物がふるい用容器の前部の開口部からこぼれ落ちることが防止されるようになる。 【0015】請求項4の発明は、請求項2または3の掘削機用ふるい装置において、押返し用羽根を、ふるい用容器の開口部側から見て掬い部の左右両側に位置させて設けたことを特徴とするものである。これによれば、被ふるい物がふるい用容器の開口部からこぼれ落ちることを一層良好に防止できるようになる。 【0016】請求項5の発明は、ふるい用容器はほぼ円筒状をなしていると共に、周壁部に、掬い部と当該ふるい用容器の底部とを連結する連結板が設けられていて、この連結板を、ふるい用容器の周壁部に沿うような曲面状に形成したことを特徴とするものである。これによれば、ふるい用容器の周壁部における連結板を曲面状に形成することにより、その連結板を平板状に形成した場合に比べて、ふるい用容器の回転時における被ふるい物の動きがスムーズになり、被ふるい物がふるい用容器の開口部からこぼれ落ちることを一層防止できるようになる。 【0017】請求項6の発明は、ふるい用容器の開口部の周縁部に、その開口部を狭めるように内方に向けて突出し被ふるい物の飛び出しを規制する飛出し規制部を設けたことを特徴とするものである。これによれば、飛出し規制部により、被ふるい物がふるい用容器の開口部から飛び出すことが規制される。 【0018】請求項7の発明は、上記飛出し規制部の先端部に、後方に向けて突出する折返し部を設けたことを特徴とするものである。これによれば、被ふるい物がふるい用容器の開口部から飛び出すことを、一層良好に防止できるようになる。 【0019】請求項6の発明は、掬い部の左右両側に、掬い部を利用して被ふるい物を掬い取る際にその掬い取りを補助するサイドプレートを設けたことを特徴とするものである。これによれば、被ふるい物を掬い取る際に、掬い部の両側に位置するサイドプレートによっても補助的に被ふるい物を掬い取ることができるようになるため、被ふるい物の掬い取りを一層良好に行うことができるようなる。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例について図1ないし図4を参照して説明する。まず、図2において、掘削機1は油圧式のバックホーであり、旋回台2の上に運転室3及びブーム4が設けられている。ブーム4の先端部にはアーム5が回動可能に設けられており、ブーム4及びアーム5はそれぞれ油圧式のブームシリンダ6、アームシリンダ7により回動操作される。この掘削機1は、バックホーとして使用される場合には、アーム5の先端部に図示しない掘削用のバケットが取り付けられ、そのバケットは油圧式のバケットシリンダ8により、バケットリンク9を介して接続ピン10を中心に回動されるようになっている。 【0021】しかして、この実施例においては、上記アーム5の先端部に、前記バケットに代えて本発明のふるい装置11が装着されており、以下、このふるい装置11について詳述する。 【0022】ふるい装置11の取付けベース12は、円板状をなす鉄板製のベース板12aと、このベース板12aの背面に固着された2枚の鉄板製の取付板12bとを有していて、取付板12bが上記接続ピン10を介してアーム5の先端部に回動可能に取り付けられていると共に、接続ピン13を介して前記バケットリンク9の先端部に回動可能に取り付けられている。上記ベース板12aの背面において、取付板12b,12b間の外周部寄りの部位には、図3に示すように、回転駆動手段を構成する油圧モータ14が取り付けられている。この油圧モータ14は、運転室3側での操作により制御されるようになっている。 【0023】また、ベース板12aの前面側(図3において右側の面)には、回転伝達機構16を介してふるい用容器17が回転可能に設けられている。その回転伝達機構16は、図3に示すように、リング状をなすアウタリング18と、このアウタリング18の内周部に多数個のボール19を介して回転可能に配設され、内周部に多数個の歯部20aが形成されたリング状をなすインターナルギヤ20と、このインターナルギヤ20の内側にあって当該インターナルギヤ20の回転中心Oから偏心した部位に配置されると共に、外周部の歯部21aがインターナルギヤ20の歯部20aに歯合するように設けられたピニオン21とから構成されていて、ピニオン21が前記油圧モータ14の回転軸に取着されている。そして、アウタリング18が、前記取付ベース12のベース板12aにボルト22により固定され、また、上記ふるい用容器17の底部を構成する鉄板製の底板23が、インターナルギヤ20にボルト24により固定されている。 【0024】ここで、油圧モータ14によりピニオン21が回転されると、インターナルギヤ20が回転され、このインターナルギヤ20と一体にふるい用容器17が回転中心Oを中心に回転される。なお、上記した回転伝達機構16は、バックホーなどの掘削機1において、旋回台2を回転可能に支持する旋回座軸受と同様な構成のもので、強度や振動に強く、耐久性に優れている。 【0025】前記ふるい用容器17は、図1、図3及び図4に示すように、前記底板23と、周壁部の枠を構成する枠材26と、この枠材26に取り付けられて周壁部を構成する金網27と、周壁部の1箇所に軸方向に延びるように設けられた鉄板製の平板状の連結板28と、開口部17a側の前端部に連結板28より斜め前方へ突出するように設けられた鉄板製の掬い部29と、開口部17aの周縁部に掬い部29に対向する部位に設けられた鉄板製の半円弧状の前部フレーム30と、掬い部29の左右両側に前部フレーム30に連なるように設けられた鉄板製のサイドプレート31とからほぼ円筒容器状に形成されていて、周壁部の金網27の網目をふるい用開口部32としている。 【0026】この場合、金網27は、周方向に3枚に分割されていて、それぞれ枠材26にボルト33により取り付けられている。従って、金網27は交換できるようになっている。前記連結板28は、円筒状をなす周壁部の一部(約60度分)を平坦に形成していて、前記底板23と掬い部29との間を連結している。掬い部29も平板状をなしている。この掬い部29には、複数個の爪部34が設けられている。 【0027】上記前部フレーム30には、ふるい用容器17の開口部17aを狭めるように内方へ突出する飛出し規制部35が設けられていると共に、この飛出し規制部35の先端部には、斜め後方(底板23方向)に向けて突出する折返し部36が設けられている。上記サイドプレート31には、それぞれサイドカッター37がボルト38により取り付けられている。 【0028】そして、ふるい用容器17内の後部には、前記連結板28上に位置させて、板状の押出し用羽根40が内方へ突出する状態で固着されている。この押出し用羽根40は、図1及び図4において、前方(開口部17a側)から見て右側部40aが左側部40bよりも前側に位置するように、斜めに配置されている。また、ふるい用容器17内の前部には、前部フレーム30の内側に位置させて、板状の押返し用羽根41が内方へ突出する状態で固着されている。この押返し用羽根41は、図1及び図4において、前方(開口部17a側)から見て右側部41aが左側部41bよりも後側(底板23側)に位置するように、斜めに配置されている。 【0029】次に上記構成の作用を説明する。被ふるい物として例えば瓦礫の混じった土砂から、瓦礫と土砂とを分離する場合には、まず、掬い部29を下側にした状態で、土砂などを掬い部29を利用してふるい用容器17内に掬い取る。このとき、掬い部29は平板状で、かつ幅広であり、しかも掬い角度が設定されているので、被ふるい物を容易に、しかも効率良く掬うことができる。また、ふるい用容器17には、掬い部29の左右両側にサイドプレート31及びサイドカッター37が設けられているので、それらサイドプレート31及びサイドカッター37によっても補助的に被ふるい物を掬い取ることができるようになり、被ふるい物の掬い取りを一層良好に行うことができる。 【0030】そして、図2に示すように、ふるい用容器17をアンダーサイズ用貯留部42の上方に位置させた状態で、ふるい用容器17の傾きを調整しながら、油圧モータ14を回転させることによりふるい用容器17を、図1及び図2中矢印A方向へ回転させる。すると、ふるい用容器17内のふるい用開口部32より小さな粒の土砂43などは、そのふるい用開口部32からふるい落とされてアンダーサイズ用貯留部42に貯留され、また、ふるい用開口部32より大きな瓦礫44などはふるい用容器17内に残されるようになる。土砂のふるいが終わったら、ふるい用容器17の回転を止め、ふるい用容器17内に残された瓦礫44などは、オーバーサイズ用貯留部45にあける。このようにすることにより、大きな瓦礫44などと土砂43などとを容易に分離することができるようになる。 【0031】この場合、ふるい用容器17ごと回転させ、ふるい用容器17周壁部のふるい用開口部32でふるうので、ふるうための面積が大きく、しかも遠心力も利用できるので、ふるい効率が良い。また、ふるい用容器17の回転に伴い、ふるい用容器17内でふるい用開口部32より大きな瓦礫44などが踊るようになるので、目詰まりも極力防止できるようになり、ふるい効率を一層向上できるようになる。 【0032】またこのとき、ふるい用容器17の回転に伴い、ふるい用容器17内の後部側の被ふるい物が、押出し用羽根40に沿って矢印B(図1及び図4参照)に示すように前部側へ押し出されるようになるので、被ふるい物がふるい用容器17の底部(後部)側に集まることが防止されるようになる。しかも、ふるい用容器17の回転に伴い、前部側の被ふるい物が、押返し用羽根41に沿って矢印C(図1及び図4参照)に示すように後部側へ押し返されるようになるので、被ふるい物がふるい用容器17の前部の開口部17aからこぼれ落ちることが防止されるようになる。これらにより、ふるい効率を一層向上できるようになる。 【0033】さらに、ふるい用容器17の前部には、飛出し規制部35及び折返し部36を設けているので、これら飛出し規制部35及び折返し部36により、被ふるい物がふるい用容器17の開口部17aから飛び出すことを防止でき、これによってもふるい効率を一層向上できるようになる。 【0034】また、土砂43などを除去した後のふるい用容器17内に残された物の中に、比較的重量の軽い可燃物のような物がある場合には、ふるい用容器17を上下に振動させると、重い瓦礫44などは軽い物(可燃物など)の下に入り込むようになるので、ふるい用容器17の傾きを調整しながら、上の物(可燃物など)と下の物(瓦礫44など)とを別々に排出することにより、ふるい用容器17内に残された物の分別も可能となる。 【0035】また、上記した実施例においては、ふるい用容器17の周壁部に、当該ふるい用容器17の開口部17aとは反対側の底板23と開口部17a側の掬い部29との間を連結する連結板28を設けた構成としていて、掬い部29と連結板28と底板23とがほぼL字形に連なった形態となっているため、土砂などを掬い部29を利用して掬い取る際の強度を大きくできる利点がある。 【0036】さらに、回転駆動手段を構成する油圧モータ14とふるい用容器17との間に回転伝達機構16を設けていて、この回転伝達機構16におけるインターナルギヤ20の回転中心から偏心した部位に配置したピニオン21を油圧モータ14により回転させることに基づき、インターナルギヤ20を介してふるい用容器17を回転させる構成としているので、ふるい用容器17をこれの回転中心で回転駆動手段により直接回転させる場合とは違い、ふるい用容器17を比較的小さな駆動力で回転させることができる。これにより、油圧モータ14にかかる負担を軽減できる。また、ピニオン21はインターナルギヤ20の内側に配置されているので、そのピニオン21やこれを駆動する油圧モータ14が径方向の外部に突出しないようにできる。 【0037】また、ふるい用容器17の回転駆動手段として油圧モータ14を用いているので、油圧駆動式の掘削機1の場合には、その油圧モータ14の配管などが容易にできる。しかも、油圧モータ14は、正転及び逆転も容易に切り替えることができるため、使い勝手も良い。 【0038】本発明の掘削機用ふるい装置11は、上記した場合の他にも、例えば、ゴミ混じりの残土からゴミを除去する場合、或いは建設廃材から土砂を除去する場合、山砂採取場で山砂を選別する場合、砂利採取場で砂利を選別する場合などにも利用できる。 【0039】また、金網27の網目のサイズの違う物を複数種類用意しておき、用途に応じて交換することができる。このようにした場合には、選別を一層良好に行うことができると共に、一層いろいろな用途に利用することができるようになる。 【0040】次に本発明の第2実施例について、図5ないし図7を参照して説明する。この第2実施例は、上記した第1実施例とは次の点が異なっている。すなわち、ふるい用容器17の周壁部に設けられた連結板50は、当該ふるい用容器17の金網27(周壁部)に沿うような曲面状に形成されている(図7参照)。この連結板50の下面側の左右両側部には、断面がV字状をなす金属板製の転がり防止用金具51が固着されている。 【0041】ふるい用容器17内の後部には、連結板50上に位置させて、押出し用羽根52が固着されている。この押出し用羽根52は、第1実施例の押出し用羽根40よりも内方への突出寸法が大きくなっている。また、ふるい用容器17内の前部には、開口部17a側から見て掬い部29の左側に位置させて、第1実施例の押返し用羽根40と同様な構成の第1の押返し用羽根53が固着されていると共に、掬い部29の右側に位置させて第2の押返し用羽根54が固着されている。これら第1及び第2の押返し用羽根53及び54は、ふるい用容器17が矢印A方向へ回転された際に、被ふるい物を後部側へ押返すように(図6の矢印C参照)斜めに配置されている。 【0042】上記した実施例によれば、第1及び第2の押返し用羽根53及び54を、ふるい用容器17の開口部17a側から見て掬い部29の左右両側に位置させて設けた構成としたことにより、ふるい用容器17の回転時に被ふるい物が開口部17aからこぼれ落ちることを一層良好に防止できるようになる。 【0043】また、ふるい用容器17の周壁部における連結板50を、周壁部に沿うような曲面状に形成したことにより、ふるい用容器17の回転時における被ふるい物の当該連結板50上での動きがスムーズになり、被ふるい物がふるい用容器17の開口部からこぼれ落ちることを一層防止できるようになる。 【0044】ちなみに、連結板が平板状の場合、ふるい用容器17の回転時に被ふるい物がその平板状をなす連結板上を一気に滑り降りるような動きとなるため、被ふるい物が連結板横の金網27に勢い良く当たるようになる。このため、被ふるい物の特に石などが跳ねて飛び出したり、金網27を損傷させたりするおそれがあった。この点、本実施例のように、連結板50を曲面状に形成することで、このような不具合を防止できるようになる。 【0045】しかも、連結板50を曲面状に形成することで、それを平板状に形成した場合に比べて、中落ちになりレベルが下がるため、掬い部29で掬い取った被ふるい物がふるい用容器17内に入りやすくなる。さらに、一般に鋼板は平板状で使うよりも、平板を曲面状にまげて使う方が外部からの衝撃に対して強く、変形しにくい性質があるため、連結板50は曲面状にした方が強度を増す上からも好ましい。 【0046】なお、連結板50を曲面状に形成した場合、ふるい用容器17をその連結板50を下にした状態で置くと不安定となり、ふるい装置11を運搬したり、地面に置いたりした際に危険である。この点、本実施例においては、連結板50の下面に転がり防止金具51を設けているので、ふるい用容器17を安定した状態で置くことができるようになり(図7参照)、ふるい装置11を運搬したりする際の危険を防止できる。 【0047】本発明は、上記した各実施例にのみ限定されるものではなく、例えば回転駆動手段としては、油圧モータ14に代えて電動モータを用いても良いなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形して実施することができる。 【0048】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば次のような効果を得ることができる。請求項1の掘削機用ふるい装置によれば、ふるい用容器ごと回転させることにより、当該ふるい用容器内に収容された被ふるい物をふるい分ける構成としたものにおいて、ふるい用容器内の後部に押出し用羽根を設けたことにより、被ふるい物がふるい用容器の底部(後部)側に集まることを防止でき、ふるい効率を一層向上できるようになる。 【0049】請求項2の掘削機用ふるい装置によれば、ふるい用容器ごと回転させることにより、当該ふるい用容器内に収容された被ふるい物をふるい分ける構成としたものにおいて、ふるい用容器内の前部に押返し用羽根を設けたことにより、被ふるい物がふるい用容器の前部の開口部からこぼれ落ちることを防止でき、ふるい効率を一層向上できるようになる。 【0050】請求項3の掘削機用ふるい装置によれば、ふるい用容器ごと回転させることにより、当該ふるい用容器内に収容された被ふるい物をふるい分ける構成としたものにおいて、ふるい用容器内の後部に押出し用羽根を設けると共に、前部に押返し用羽根を設けたことにより、被ふるい物がふるい用容器の後部側に集まることを防止できると共に、被ふるい物がふるい用容器の前部の開口部からこぼれ落ちることを防止でき、ふるい効率を一層向上できるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599014334 【氏名又は名称】八木産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年11月2日(2000.11.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071135 【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 強
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| 【公開番号】 |
特開2001−288771(P2001−288771A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月19日(2001.10.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−335453(P2000−335453) |
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