| 【発明の名称】 |
旋回作業機のロータリジョイント取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】中田 裕雄
【氏名】松井 聖司
【氏名】山下 裕次
【氏名】市川 俊紀
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| 【要約】 |
【課題】ロータリジョイントに外力が作用しないようにした旋回作業機のロータリジョイント取付構造を提供すること。
【解決手段】走行装置2を有するトラックフレーム8に旋回ベアリング13を介して旋回体3が回動自在に設けられ、前記トラックフレーム8と旋回体3はロータリジョイント36を介して油圧的に接続されたものにおいて、前記トラックフレーム8に前記旋回ベアリング13を取り付ける取付板33が設けられ、該取付板33に前記ロータリジョイント36が設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行装置を有するトラックフレームに旋回ベアリングを介して旋回体が回動自在に設けられ、前記トラックフレームと旋回体はロータリジョイントを介して油圧的に接続されたものにおいて、前記トラックフレームに前記旋回ベアリングを取り付ける取付板が設けられ、該取付板に前記ロータリジョイントが設けられていることを特徴とする旋回作業機のロータリジョイント取付構造。 【請求項2】 前記トラックフレームは、走行体を有した左右一対のサイドフレームと、該サイドフレームを連結するセンタフレームとを有し、該センタフレームは、上下方向に離間して配置された上部材と下部材と、これら上下部材を連結する縦部材とを有し、前記上部材の中央部に、前記旋回ベアリング取付板が配置され、該取付板からブラケットが垂下され、このブラケットに取付ステーを介して前記ロータリジョイントが設けられていることを特徴とする請求項1記載の旋回作業機のロータリジョイント取付構造。 【請求項3】 前記ブラケット及び取付ステーは、前記上下部材の間に位置していることを特徴とする請求項2記載の旋回作業機のロータリジョイント取付構造。 【請求項4】 前記ブラケットは、垂直部と水平部とを有し、前記垂直部の上端が前記旋回ベアリング取付板に接続され、前記水平部に前記取付ステーが取り付けられることを特徴とする請求項2又は3記載の旋回作業機のロータリジョイント取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バックホー等の旋回作業機のロータリジョイント取付構造に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の旋回作業機として、例えば、特開平11−93209号公報や特開平11−94159号公報に記載のものが公知である。前記従来のものは、走行装置を有するトラックフレームに旋回ベアリングを介して旋回体が回動自在に設けられ、前記トラックフレームと旋回体はロータリジョイントを介して油圧的に接続されたものであった。そして、前記トラックフレームは、走行体を有した左右一対のサイドフレームと、該サイドフレームを連結するセンターフレームとを有し、該センターフレームは、上下方向に離間して配置された上部材と下部材と、これら上下部材を連結する縦部材とを有するものであった。 【0003】前記上部材の中央部に、前記旋回ベアリングを取り付けるための取付板が配置され、該取付板の下方に位置する下部材にロータリジョイントが取り付けられていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記トラックフレームと旋回体とを油圧的に連結するロータリジョイントは、トラックフレーム側に設けられた部材と旋回体側に設けられた部材とが同心的に相対回動しなければならず、芯ずれや撓みが生じると、油漏れなどの原因になる。ところで、トラックフレームの左右のサイドフレームには、個別に異なる力が作用するので、左右のサイドフレームを連結しているセンタフレームに、ねじり力が作用する。従来のロータリジョイント取付構造では、センタフレームの下部材にロータリジョイントが設けられていたので、前記ねじれにより、ロータリジョイントに外力が作用し、芯ずれや撓みが生じ易かった。 【0005】そこで、本発明は、ロータリジョイントに外力が作用しないようにした旋回作業機のロータリジョイント取付構造を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明は、次の手段を講じた。即ち、本発明の特徴とするところは、走行装置を有するトラックフレームに旋回ベアリングを介して旋回体が回動自在に設けられ、前記トラックフレームと旋回体はロータリジョイントを介して油圧的に接続されたものにおいて、前記トラックフレームに前記旋回ベアリングを取り付ける取付板が設けられ、該取付板に前記ロータリジョイントが設けられている点にある。 【0007】本発明によれば、旋回ベアリング取付板は、下部材よりも頑丈に作られており、変形し難いものである。従って、従来の下部材に設けるものに比べて、本発明の取付板に設けるものの方が、ロータリジョイントに外力を与えることがない。また、トラックフレームと旋回体の相対回転を行う旋回ベアリングを取り付ける取付板に、ロータリジョイントを設けるので、両者の回動中心の芯ずれが生じ難い。前記トラックフレームは、走行体を有した左右一対のサイドフレームと、該サイドフレームを連結するセンタフレームとを有し、該センタフレームは、上下方向に離間して配置された上部材と下部材と、これら上下部材を連結する縦部材とを有し、前記上部材の中央部に、前記旋回ベアリング取付板が配置され、該取付板からブラケットが垂下され、このブラケットに取付ステーを介して前記ロータリジョイントが設けられているのが好ましい。 【0008】前記ブラケット及び取付ステーは、前記上下部材の間に位置しているのが好ましい。前記ブラケットは、垂直部と水平部とを有し、前記垂直部の上端が前記旋回ベアリング取付板に接続され、前記水平部に前記取付ステーが取り付けられるのが好ましい。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1,2は、本発明を採用した旋回作業機として例示する小旋回バックホー1を示しており、このバックホー1は走行装置2と旋回体3と掘削装置4とから主構成されている。なお、以下、バックホー1の走行方向(図1の左右方向)を前後方向といい、この前後方向に直交する横方向(図1の紙面垂直方向)を左右方向という。 【0010】前記走行装置2は、ゴム製又は鉄製のクローラが巻き付けられたクローラ走行体5を左右一対備え、これらの走行体5を左右の各走行モータML,MRで駆動するようにしたクローラ式走行装置が採用されている。すなわち、この走行装置2は、左右一対のサイドフレーム6を中央のセンタフレーム7によって互いに連結してなるトラックフレーム8と、各サイドフレーム6の後端部に設けた駆動輪9と、各サイドフレーム6の前端部に設けたアイドラ(遊転輪)10と、各サイドフレーム6の下部に設けた小転輪11と、前記駆動輪9からアイドラ10に至る範囲に巻き付けられた前記クローラ5と、を備えている。 【0011】なお、この走行装置2の前部にはドーザ12が設けられており、この走行装置2の各サイドフレーム6内には、クローラ5のテンション調整装置(図示せず)が設けられている。旋回体3は、走行装置2のセンタフレーム7の上部に設けた旋回ベアリング13に上下方向の旋回軸心回りに回動自在に支持された旋回フレーム14と、この旋回フレーム14に搭載された各種機器を覆うボンネット15と、このボンネット15上に設けた座席16やその前の操縦部17を覆う安全フレーム18とを備えている。 【0012】旋回フレーム14は、上面に各種機器の取付ブラケットを有するベースプレートの外周をFRP製のカバー部材で覆うことで構成され、この旋回フレーム14の後部は、前記ベースプレートに固定されかつ当該旋回フレーム14の前部の掘削装置4等との重量バランスを図るカウンタウェイト19によって構成されている。旋回フレーム14は、そのベースプレートに固定した旋回モータ(図示せず)によって旋回軸心X回りに回動されるようになっている。図示のバックホー1はいわゆる後方小旋回タイプのもので、旋回体3の後側面が走行装置2の車幅からはみ出ないように円弧状に形成されている。すなわち、旋回体3が旋回したとき、この旋回体3の後面が描く旋回軌跡が左右クローラ走行体5の左右幅内に収まるようになっている。 【0013】旋回フレーム14の前端部には、掘削装置4を支持する上下一対の支持部材20が突出されている。この支持部材20には支軸を介してスイングブラケット21が上下軸回りに左右揺動自在に枢着され、このスイングブラケット21は旋回フレーム14の内部に設けた図外のスイングシリンダで揺動される。掘削装置4は、基部がスイングブラケット21に左右軸回りに揺動自在に枢着されたブーム22と、このブーム22の先端側に左右軸回りに揺動自在に枢着されたアーム23と、このアーム23の先端側にスクイ・ダンプ自在に取付けられたバケット24とを備えてなる。 【0014】ブーム22は、スイングブラケット21とブーム22の中途部との間に設けたブームシリンダ25によって揺動され、アーム23は、ブーム22の中途部とアーム23の基部との間に設けたアームシリンダ26によって揺動され、バケット24は、アーム23の基部とバケット24の取付リンクとの間に設けたバケットシリンダ27によってスクイ・ダンプされる。図3〜6に示すように、前記トラックフレーム8の左右のサイドフレーム6,6を連結するセンターフレーム7は、上下方向に離間して配置された上部材28と下部材29と、これら上下部材28,29を連結する縦部材30とを有する。前記上下部材28,29および縦部材30は、厚肉鋼板から形成されている。 【0015】このセンターフレーム7は、平面視矩形状の中央部31と、該中央部31の左右両側からサイドフレーム6にかけて延設する脚部32とを有する。この脚部32は前後一対で且つ、左右一対設けられている。前記脚部32の上部材28の端部がサイドフレーム6の上面に固定され、脚部32の下部材29の端部がサイドフレーム6の内側面下部に固定されている。前記中央部31の上部材28は、旋回ベアリング取付板33とされ、その中央に孔34が開設されている。この取付板33の孔34の周縁上面に、前記旋回ベアリング13が固定されている。この取付板33は下部材29よりも厚肉で剛性が高く、且つ頑丈にされ、変形困難とされている。また、この中央部31の上部材28の前部下面に、前記ドーザ12が取り付けられている。 【0016】前記旋回ベアリング取付板33の孔34の前後下面にブラケット35が、溶接等で取り付けられている。この前後一対のブラケット35にロータリジョイント36が取り付けられている。このロータリジョイント36の旋回中心と旋回体3の旋回中心とは、同一軸心とされている。このロータリジョイント36は、旋回体3側に搭載されている油圧駆動源からの作動油を走行装置2側の走行モータML,MRやドーザシリンダDC等のアクチュエータに配管するための回動自在な配管接続部としての機能を有する。 【0017】前記旋回ベアリング取付板33の下面に、垂下状に取り付けられた前記ブラケット35は、コ字型に形成され、左右一対の垂直部37と該垂直部37下端を連結する水平部38とを有し、前記垂直部37の上端が、取付板33に固定されている。図6に示すように、前記ブラケット35の垂直部37は、J型に形成され、その背面が縦部材30に当接している。前記前後一対のブラケット35の水平部38の上面に、取付ステー39の両端部がボルト40で固定されている。この取付ステー39は、ロータリジョイント36の下部カバー41を兼用している。 【0018】前記ブラケット35及びカバー41は、上部材28(33)と下部材29とで形成される空間内に収容される大きさとされている。前記ロータリジョイント36は、アウタスリーブ42と、該スリーブ42に回動自在に内嵌するインナシャフト43と、前記カバー41とから主構成されている。アウタスリーブ42は、上下端部が開口の筒体で、その内周面に環状溝44が上下複数段設けられると共に、該環状溝44に連通する油路が形成されている。この各油路と走行装置2の各アクチュエータとが配管で接続されている。 【0019】前記インナシャフト43の上部には、旋回体3側に搭載されている油圧駆動源からの作動油供給管45が接続され、アウタスリーブ42に内嵌される部分のインナシャフト43の外周面には、前記環状溝44に対応する油路46が形成されている。この各油路46には、前記作動油供給管45からの作動油が供給される。そして、上下の環状溝44間にはシール部材47が設けられ、各溝間の油密が保たれている。前記インナシャフト43の中心部には、下端面に開口するドレン油路48が形成されている。 【0020】図7,8に示すように、前記取付ステー兼用のカバー41は、前記アウタスリーブ42の下部開口およびインナシャフト43の下端面を施蓋するように、アウタスリーブ42の下面にボルト49で固定されている。インナシャフト43の下端面とカバー41上面間にドレン油室50が形成されている。この油室50と外部とを連通するドレン口51がカバー41の左右両側面に設けられている。このドレン口51にドレン配管52が接続され、各アクチュエータのドレン油が戻るよう構成されている。 【0021】前記構成の本発明の実施の形態によれば、ロータリジョイント36が、頑丈な上部材28である旋回ベアリング取付板33に設けられているので、従来の下部材29に設けられているものに比べ、トラックフレーム8による変形を受け難くなる。また、下部のカバー41が、取付ステー39を兼用させたので、部品点数の削減が図られ、また、その分、ロータリジョイント36の取付高さをコンパクトなものとすることができる。 【0022】尚、本発明は、前記実施の形態に示すものに限定されるものではなく、要は、ロータリジョイントが旋回ベアリング取付板に、直接又は間接的に設けられていればよい。また、取付ステーがカバーを兼用するものでなくても良い。 【0023】 【発明の効果】本発明によれば、ロータリジョイントに対してトラックフレームからの変形の影響が少なくなり、油漏れ等が生じ難い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成12年3月24日(2000.3.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061745 【弁理士】 【氏名又は名称】安田 敏雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−271381(P2001−271381A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月5日(2001.10.5) |
| 【出願番号】 |
特願2000−84963(P2000−84963) |
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