| 【発明の名称】 |
掘削装置のホース保持構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】中田 裕雄
【氏名】松井 聖司
【氏名】山下 裕次
【氏名】市川 俊紀
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| 【要約】 |
【課題】油圧ホースを保持する保持手段の着脱が容易で、揺動ブラケット及び保持手段を簡単に構成できるようにする。
【解決手段】旋回台に縦軸29を介して揺動ブラケット21を枢支し、この揺動ブラケット21にブームを横軸を介して枢支し、揺動ブラケット21の内部に形成した挿通部35に油圧ホース36を挿通して保持手段38で揺動ブラケット21に固定する。前記保持手段38は、揺動ブラケット21の左右外面に係合部43を形成し、揺動ブラケット21との間で油圧ホース36を挟持する挟持部材40を設け、この挟持部材40の左右両側に先端に掛け爪部41bを有する止め具41を設け、この止め具41の掛け爪部41bを前記係合部43に係合して挟持部材40を油圧ホース36に押圧可能にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 旋回台に縦軸を介して揺動ブラケットを枢支し、この揺動ブラケットのブーム枢支部に横軸を介してブームを枢支し、揺動ブラケットの内部に形成した挿通部に油圧ホースを挿通して保持手段で揺動ブラケットに固定した掘削装置の油圧ホース保持構造において、前記保持手段は、揺動ブラケットのブーム枢支部の左右外面に係合部を形成し、揺動ブラケットとの間で油圧ホースを挟持する挟持部材を設け、この挟持部材の左右両側に先端に掛け爪部を有する止め具を設け、この止め具の掛け爪部を前記係合部に係合して挟持部材を油圧ホースに押圧可能にしていることを特徴とする掘削装置のホース保持構造。 【請求項2】 旋回台に縦軸を介して揺動ブラケットを枢支し、この揺動ブラケットのブーム枢支部に横軸を介してブームを枢支し、揺動ブラケットの内部に前記横軸の前側から下側に形成した挿通部に油圧ホースを挿通し、この油圧ホースを保持手段で揺動ブラケットに固定した掘削装置の油圧ホース保持構造において、前記保持手段は、揺動ブラケットのブーム枢支部の左右外面に凹状係合部を形成し、揺動ブラケットとの間で油圧ホースを挟持する挟持部材を設け、この挟持部材の左右両側に先端に掛け爪部を有する止め具を挿通してナットで抜け止めをし、この止め具の掛け爪部を前記係合部に係合して挟持部材を油圧ホースに押圧可能にしていることを特徴とする掘削装置のホース保持構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バックホー等の旋回作業機の掘削装置のホース保持構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の技術としては、特開平11−43966号公報に開示されたものがある。この従来技術は、「掘削装置のブームの基端部が横方向の枢軸を介して旋回機体に揺動自在に枢着され、前記ブームに設けた油圧シリンダに作動油を供給するための可撓性を有する油圧ホースが当該ブームの枢着部において長さに余裕をもった状態で配管されている旋回作業機のブーム配管構造において、前記油圧ホースは、前記ブームの最上昇時において前記枢軸よりも反旋回機体側又は同枢軸の近傍を通過するように配管されている」。 【0003】そして、「ブームの基端部に左右一対の取付ブラケットが突設され、この各取付ブラケットが軸心方向に離れた二本の枢軸によって旋回機体側に枢着され、前記ブームの最上昇時において油圧ホースを前記二本の枢軸間又はその近傍を通過するように支持するガイドクランプが設けられている」。前記ブームの取付ブラケットを二本の枢軸によって旋回機体側に枢着するスイングブラケットは左右側壁を有し、前記ガイドクランプはその左右側壁内に位置してスイングブラケットにネジ止めされている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、ガイドクランプ(保持手段)はスイングブラケット(揺動ブラケット)の左右側壁内に位置してスイングブラケットにネジ止めされているため、左右側壁及び二本の枢軸等が障害となって、着脱が非常に困難であり、止めネジのために左右側壁間隔を広くしなくてはならなく、スイングブラケットの形状が複雑でかつ大きくなっている。本発明は、このような従来技術の問題点を解消できるようにした掘削装置のホース保持構造を提供することを目的とする。 【0005】本発明は、揺動ブラケットに左右外側で係合する止め具で、挟持部材を押圧して揺動ブラケットとの間で油圧ホースを挟持することにより、保持手段の着脱が容易で、揺動ブラケット及び保持手段を簡単に構成できるようにした掘削装置のホース保持構造を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明における課題解決のための第1の具体的手段は、旋回台5に縦軸29を介して揺動ブラケット21を枢支し、この揺動ブラケット21のブーム枢支部33に横軸30を介してブーム22を枢支し、揺動ブラケット21の内部に形成した挿通部35に油圧ホース36を挿通して保持手段38で揺動ブラケット21に固定した掘削装置の油圧ホース保持構造において、前記保持手段38は、揺動ブラケット21のブーム枢支部33の左右外面に係合部43を形成し、揺動ブラケット21との間で油圧ホース36を挟持する挟持部材40を設け、この挟持部材40の左右両側に先端に掛け爪部41bを有する止め具41を設け、この止め具41の掛け爪部41bを前記係合部43に係合して挟持部材40を油圧ホース36に押圧可能にしていることである。 【0007】これによって、揺動ブラケット21のブーム枢支部33の左右側壁間隔が狭くとも、油圧ホース36と当接する部分を十分な長さだけ確保可能になり、保持手段38の左右方向の寸法を可及的に小さくできる。本発明における課題解決のための第2の具体的手段は、旋回台5に縦軸29を介して揺動ブラケット21を枢支し、この揺動ブラケット21のブーム枢支部33に横軸30を介してブーム22を枢支し、揺動ブラケット21の内部に前記横軸30の前側から下側に形成した挿通部35に油圧ホース36を挿通し、この油圧ホース36を保持手段38で揺動ブラケット21に固定した掘削装置の油圧ホース保持構造において、前記保持手段38は、揺動ブラケット21のブーム枢支部33の左右外面に凹状係合部43を形成し、揺動ブラケット21との間で油圧ホース36を挟持する挟持部材40を設け、この挟持部材40の左右両側に先端に掛け爪部41bを有する止め具41を挿通してナット42で抜け止めをし、この止め具41の掛け爪部41bを前記係合部43に係合して挟持部材40を油圧ホース36に押圧可能にしていることである。 【0008】これによって、揺動ブラケット21のブーム枢支部33の左右側壁間隔が狭くとも油圧ホース36と当接する部分を十分な長さだけ確保可能になり、揺動ブラケット21の左右外面に突起を設けなくとも止め具41を係合可能になり、保持手段38の左右方向の寸法を可及的に小さくできる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図4において、1は旋回作業機として例示する後方小旋回型のバックホーであり、このバックホー1は、トラックフレーム2にドーザ装置3と左右クローラ走行装置4とを備えた下部構造と、旋回台5に操縦部6及び駆動機器7と掘削装置8とを備えた上部構造とから主構成されている。トラックフレーム2は、上面に旋回ベアリングを支持しかつ中央にスイベルジョイント11を設けたセンタ部と、このセンタ部から左右に突出した支持脚部と、左右各支持脚部の端部に位置してクローラ巻き掛け車輪12を支持するサイド部2Aとを有している。 【0010】クローラ走行装置4は、トラックフレーム2の左右サイド部2Aに支持されており、前後部の駆動輪、従動輪及びそれらの間の複数個の転輪等のクローラ巻き掛け車輪12にゴム製又は鉄製のクローラを巻き付け、前記駆動輪を油圧モータ等の走行駆動源で駆動するように構成されている。前記旋回台5は、トラックフレーム2に旋回軸Xを中心に旋回自在に支持されており、エンジン13、ラジエータ、オイルタンク、燃料タンク14、コントロールバルブ18、運転席15、操縦装置16及びロプス17等が搭載され、ロプス17の代わりに、運転席15及び操縦装置16を包囲するキャビン装置を設けてもよい。 【0011】この旋回台5の前部には、ブラケット20を介して掘削装置8が縦軸回り揺動自在に装着されている。掘削装置8は、前記ブラケット20に縦軸29を介して揺動ブラケット21を支持し、この揺動ブラケット21に横軸30を介してブーム22の基端部を支持すると共にピン31を介してブームシリンダ23の基端部を枢支し、ブーム22の先端にアーム24を枢支してアームシリンダ25で揺動可能にし、アーム22の先端にバケット(作業具)26を枢支してバケットシリンダ(作業具シリンダ)27で掬い及びダンプ動作可能にしている。 【0012】図1〜4において、前記ブラケット20は上下に脚部を有する二股形状であり、揺動ブラケット21はブラケット20の上下脚部をそれぞれ又は一方を挟む脚部32A、32Bを背面上下部に有し、この脚部32A、32Bがブラケット20の上下脚部と上下に分割された縦軸29で枢支連結されている。前記揺動ブラケット21は、上部に脚部32Aより上方に突出していて、左右方向の軸芯を有する横軸30を介してブーム22を支持するブーム支持部33を有し、前部が前方に突出していて、ブームシリンダ23の基端部を枢支するシリンダ支持部34となっており、右方に突出したアーム部37には、旋回台5内に配置された揺動シリンダが連結される。 【0013】揺動ブラケット21は、ブーム支持部33及びシリンダ支持部34の左右側壁を架橋部21A、21Bで連結したような形状であり、板金及びブロック材等でも形成できるが、通常は鋳物で一体形成されている。前記架橋部21A、21B間には、横軸30の前側から下側へ至りかつ架橋部21Aの下側から脚部32A、32B間で後方に開放された挿通部35が形成されており、この挿通部35に複数本(通常は6本)の可撓性を有する油圧ホース36が挿通されており、この油圧ホース36はコントロールバルブ18からブームシリンダ23、アームシリンダ25及びバケットシリンダ27等へ作動油を供給可能になっている。 【0014】ブーム22の基端部は二股形状になっていて、油圧ホース36は挿通部35からブーム22の二股状基端部と横軸30の間を通り抜けて、ブーム22の後方側へ至るように挿通されている。このブーム22の二股状基端部は、ブーム支持部33の左右側壁の外側に位置し、上下揺動しても保持手段38と干渉しないようになっているが、ブーム支持部33の左右側壁の内側に配置して、保持手段38と干渉しない形状に形成してもよい。 【0015】この油圧ホース36は、中途部が保持手段38によって揺動ブラケット21のブーム支持部33近傍に保持され、また、この保持手段38から先端側(ブーム22の後方側)で弛み36aを持たせてブーム22に保持され、それから各油圧シリンダ23、25、27へ至っている。油圧ホース36は、前記弛み36aを持たせてブーム22に取付けることにより、図2に実線及び2点差線で示すように、ブーム22が上下方向に揺動しても、引っ張られたり、フラ付いたりすることがなく、ブーム22等との摺接による損傷も防止できるようにしており、前記保持手段38が油圧ホース36の所要位置を揺動ブラケット21に固定する役目をしている。 【0016】前記保持手段38は、揺動ブラケット21に固定の受け部材39と、この受け部材39と対面する挟持部材40と、この挟持部材40を受け部材39側に押圧する止め具41とを有している。受け部材39は側面視略L字状の板材39aの前面に、半円弧の凹部を多数並べた、又は波形板材等で形成した凹状部材39bを固定して形成されており、板材39aをブーム支持部33の左右側壁の間で架橋部21Aの上面にネジ止めし、凹状部材39bを前面に配置している。凹状部材39bは複数本の油圧ホース36と嵌合し、各油圧ホース36を平行に配置して、左右方向位置ズレしないようにしている。 【0017】挟持部材40は帯板等で形成され、ブーム支持部33の左右側壁の前面側に位置し、ブーム支持部33の左右側壁より左右に突出した左右両端にはボルト孔40aが形成されており、この左右ボルト孔40aに止め具41が挿通され、ナット42で抜け止めされている。止め具41は、ロッドの一端に雄ネジ41aを切り、かつ他端(先端)を略直角に折曲して略L字状の掛け爪部41bを形成したものであり、掛け爪部41bはブーム支持部33に外面から形成された係合部43に係合可能である。 【0018】前記係合部43は、ブーム支持部33の外面に外側方開放状に形成された凹部(有底孔、貫通孔を含む)等であり、突起でも掛け爪部41bと掛合できるが、ブーム支持部33の表面から突出していない方が好ましい。前記保持手段38において、左右一対の止め具41をブーム支持部33を挟んで対向させて、掛け爪部41bを係合部43に係合させた状態で、雄ネジ41aを挟持部材40のボルト孔40aに通し、その先端にナット42を螺合して係合状態にし、前記ナット42を締め上げることにより、挟持部材40が受け部材39側に押圧されて両者の間で油圧ホース36を挟持する。 【0019】止め具41がブーム支持部33の左右側壁の外面に沿わされており、係合部43も左右側壁の外面から突出していないので、揺動ブラケット21の外面は突部のないすっきりした形状になり、止め具41がブーム支持部33の左右側壁の内側にないことにより、左右側壁間隔は必要本数の油圧ホース36を配列できる寸法だけあればよく、ブーム支持部33の外面をシリンダ枢支部34の外面と面一にすることが可能になる。また、挟持部材40の両端及びナット42は、ブーム支持部33の左右側壁の前側でかつ外側方に位置するので、揺動ブラケット21の外側方からブーム22及びブームシリンダ23に妨害されることなく、ナット42の締結をすることができ、保持手段38の着脱作業が極めて容易になる。 【0020】なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形することができる。例えば、受け部材39を設けずに、架橋部21Aの前面で油圧ホース36を受けてもよい。この場合、架橋部21Aの前面に油圧ホース36が嵌合する複数の凹部を形成することも可能である。また、揺動ブラケット21のブーム支持部33の外側面に、係合部43から前方側へ、止め具41が外側方から嵌合する細溝を形成したりしてもよい。さらに、挟持部材40は上下にフランジを有するチャンネル部材で形成したり、ボルト孔40aの代わりに、左右両端で開放した溝を形成し、この溝を止め具41に嵌合するように形成してもよい。 【0021】さらにまた、止め具41の前端を挟持部材40に固着し、挟持部材40に油圧ホース36を弾圧するゴム等の弾性体を設けておき、この弾性体を圧縮しながら止め具41の掛け爪部41bを係合部43に係合させるように構成したりしてもよい。 【0022】 【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、揺動ブラケット21の左右側壁間隔が狭くとも油圧ホース36と当接する部分を十分な長さだけ確保でき、逆に揺動ブラケット21の左右側壁間隔を狭くでき、揺動ブラケット21の左右外面に突起を設けなくとも止め具41を係合でき、保持手段38の左右方向の寸法を可及的に小さくでき、揺動ブラケット21及び保持手段38を簡単に構成でき、しかも保持手段38の着脱作業も容易にできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成12年3月23日(2000.3.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061745 【弁理士】 【氏名又は名称】安田 敏雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−271376(P2001−271376A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月5日(2001.10.5) |
| 【出願番号】 |
特願2000−82801(P2000−82801) |
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