| 【発明の名称】 |
土工車両のブレード装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 孝行
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| 【要約】 |
【課題】ブレード本体に旋回自在に取付けられるカッティングエッジのサポートを、所定の旋回力が加わるまではブレード本体に旋回を止め固定する手段として、テンションボルトのように分離片を発生させることがなく、また固定状態への復帰を容易に行なえるようにした土工車両のブレード装置を提供する。
【解決手段】サポート(8)をブレード本体(10)に所定の旋回力(F)が加わるまで固定するロック手段(18)を備え、ロック手段(18)はサポート側ロック部材(20)と、これに離脱自在に係合する本体側ロック部材(22)と、その係合状態を保持する方向に付勢する付勢手段(24)とを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 土工車両に装着されるブレード本体と、該ブレード本体に旋回自在に取付けられカッティングエッジが取付けられるサポートと、該サポートをブレード本体にサポートに所定の旋回力が加わるまで旋回を止めて固定するロック手段とを備え、該ロック手段は、該サポートに設けられたサポート側ロック部材と、該ブレード本体に設けられサポート側ロック部材と離脱自在に係合する本体側ロック部材及び本体側ロック部材をサポート側ロック部材に係合状態を保持する方向に付勢する付勢手段とを備えていることを特徴とする土工車両のブレード装置。 【請求項2】 サポート側ロック部材及び本体側ロック部材の各々は互いに係合する係合部を備え、該係合部の各々は、本体側ロック部材とサポート側ロック部材との係合が解除された状態の該サポートを、ブレード本体に対し旋回動させることにより、元の係合状態に復帰が可能に形成されている、請求項1記載の土工車両のブレード装置。 【請求項3】 付勢手段はブレード本体に内蔵されている、請求項1又は2記載の土工車両のブレード装置。 【請求項4】 本体側ロック部材は、ブレード本体に揺動自在に取付けられている、請求項1から3までのいずれかに記載の土工車両のブレード装置。 【請求項5】 付勢手段は、ブレード本体に取付けられる固定フランジと、一端がブレード本体の外方において本体側ロック部材に連結され他端が該固定フランジを貫通してブレード本体の内方に突出するロッド部材と、ロッド部材の他端に取付けられる可動フランジと、固定フランジ及び可動フランジの間に介在される圧縮コイルばねとを備えている、請求項1から4までのいずれかに記載の土工車両のブレード装置。 【請求項6】 可動フランジは、ロッド部材の軸線方向の位置を調整可能に取付けられている、請求項5記載の土工車両のブレード装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、土工車両のブレード装置、さらに詳しくは、ブレード装置に備えられる切刃であるカッティングエッジに加わる衝撃力が所定の大きさを越えると、カッティングエッジを反転させてブレード装置及び土工車両に加わる衝撃を緩衝させる手段を備えた土工車両のブレード装置に関する。 【0002】 【従来の技術】緩衝手段を備える土工車両のブレード装置が特公昭63−31604号公報に開示されている。図8を参照して説明すると、このブレード装置には、カッティングエッジ50が取付けられるサポート52がブレード本体54の下端部に連結部材56を介し連結ピン58及び連結ロッド60を中心に旋回自在に取付けられている。そしてサポート52の上端が、ブレード本体54の貫通孔54aに通されるテンションボルト62によってブレード本体54に固定され旋回が止められている。 【0003】図8とともに図9を参照して説明すると、このブレード装置を装着した土工車両によって作業をするときに、サポート52のカッティングエッジ50が障害物64と衝突すると、サポート52にはサポート52をブレード本体54に対し旋回させようとする矢印Fで示す衝撃力が作用する。そしてその力が所定の大きさを越えると、サポート52の旋回を止めているテンションボルト62が引張力によってその軸部に設けられたV字溝から切断分離される。テンションボルト62が切断するとサポート52はブレード本体54に対し旋回自在になり、図8に示す状態から、図9に実線で示す上端がブレード本体54から離れて立上がった状態を経て、図9に二点鎖線で示す上端がブレード本体54からさらに離れた状態になり反転する。 【0004】このブレード装置を装着した土工車両によって、例えば除雪作業を行う際にカッティングエッジ50が道路際の縁石、電柱、路面上の大きな石、あるいはマンホールの蓋などの障害物と衝突した場合、その衝撃のエネルギーはテンションボルトを切断分離させることによって吸収され、ブレード装置、土工車両本体などに加わる衝撃が緩衝される。また、カッティングエッジ50及びサポート52が反転することによって、マンホールの蓋などの障害物64との更なる衝突が回避される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述したとおりの形態の従来の土工車両のブレード装置には、次のとおりの解決すべき問題がある。 【0006】(1)テンションボルトの分離片:例えばこのブレード装置の典型的な用途の一つである除雪作業において、切断されたテンションボルトの分離片が除雪機械のブロワ、オーガなどの回転部分に混入すると、回転部分を損傷させるおそれがある。また、除雪作業以外においても、異物の混入が許されない均質な砂、砂利、塩、穀物などのストックヤードでの集荷作業において分離片が処理物に混入すると、分離片を摘出するための特別な作業、特別な設備などが必要になる。 【0007】(2)復帰作業:テンションボルトが切断し旋回自在になったカッティングのエッジのサポートを元の状態に復帰させるには、サポートをブレード本体に対し旋回させ元の位置に戻し、新しいテンションボルトを用いてブレード本体に固定し直す。そのためにテンションボルトを常に準備保管しておかなければならない。さらに、ブレード装置のテンションボルトの取付部、取付孔などには、雪、土砂などが固着するために、復帰作業にあたってはそれらを取除く作業が必要となり、除雪などの本来の作業を中断し土工車両を休車させる時間がさらに長くなってしまう。 【0008】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、ブレード本体に旋回自在に取付けられるカッティングエッジのサポートを、所定の旋回力が加わるまではブレード本体に旋回を止め固定する手段として、固定が解除されたときにテンションボルトのように分離片を発生させることがなく、また元の固定状態への復帰を容易に行うことができるようにした、土工車両のブレード装置を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明においては、上記技術的課題を解決する土工車両のブレード装置として、土工車両に装着されるブレード本体と、該ブレード本体に旋回自在に取付けられカッティングエッジが取付けられるサポートと、該サポートをブレード本体にサポートに所定の旋回力が加わるまで旋回を止めて固定するロック手段とを備え、該ロック手段は、該サポートに設けられたサポート側ロック部材と、該ブレード本体に設けられサポート側ロック部材と離脱自在に係合する本体側ロック部材及び本体側ロック部材をサポート側ロック部材に係合状態を保持する方向に付勢する付勢手段とを備えていることを特徴とする土工車両のブレード装置が提供される。 【0010】本発明による土工車両のブレード装置においては、サポートをブレード本体に固定するのに、サポート側ロック部材と、このロック部材に付勢され離脱自在に係合する本体側ロック部材とを備えるようにした。したがって、テンションボルトのような分離片を発生させることなく、また離脱自在な構成により固定の解除された状態から元の固定状態への復帰に新しいテンションボルトのような部材を用意する必要もない。 【0011】好適実施形態においては、サポート側ロック部材及び本体側ロック部材の各々は互いに係合する係合部を備え、該係合部の各々は、本体側ロック部材とサポート側ロック部材との係合が解除された状態の該サポートを、ブレード本体に対し旋回動させることにより、元の係合状態に復帰が可能に形成されている。 【0012】そして、サポート側ロック部材及び本体側ロック部材の各々に形成した係合部によりそれぞれを離脱自在に係合させる。 【0013】好適実施形態においてはまた、付勢手段はブレード本体に内蔵されている。また、本体側ロック部材は、ブレード本体に揺動自在に取付けられている。 【0014】そして、付勢手段を雪、土砂、異物などから保護する。また、付勢力がそれらの影響により不安定にならないようにし、ロック手段が適切に作動するようにする。さらに、本体側ロック部材をレバーのごとき部材によって揺動自在にして、ロック部材及び付勢手段の配置を自在にし、また梃子の原理で付勢手段の小さな力で大きな付勢力を係合部に付与することができるようにする。 【0015】好適実施形態においては、付勢手段は、ブレード本体に取付けられる固定フランジと、一端がブレード本体の外方において本体側ロック部材に連結され他端が該固定フランジを貫通してブレード本体の内方に突出するロッド部材と、ロッド部材の他端に取付けられる可動フランジと、固定フランジ及び可動フランジの間に介在される圧縮コイルばねとを備えている。また、可動フランジは、ロッド部材の軸線方向の位置を調整可能に取付けられている。 【0016】そして、圧縮コイルばねの力をロッド部材を介して本体側ロック部材に作用させる。また、可動フランジの取付位置を変えることにより付勢力を調整可能にする。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された土工車両のブレード装置の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。 【0018】図1を参照して説明すると、全体を番号2で示すブレード装置は、典型的な土工車両である例えばホイールローダ4において、ホイールローダ4本体に上下方向に揺動自在に備えられたリフトアーム4aの先端に取付けられている。ホイールローダ4を矢印Xで示す前進の方向に走行させ、リフトアーム4aを上下動させ、ブレード装置2を路面Eに対し任意の高さに位置付けて、路面E上の積雪の除雪などの作業が行われる。 【0019】図1とともに図2及び図3を参照して説明すると、ブレード装置2のブレード本体10の下端部には、前述の特公昭63−31604号公報に開示されているものと実質的に同一の取付機構3によって、ブレード装置2の幅方向(図1において紙面に垂直の方向)に延びる切刃であるカッティングエッジ6及びそれが取付けられるサポート8が、ブレード本体10に連結部材12を介し、連結ピン14及び連結ロッド16を中心にして旋回自在に取付けられている。カッティングエッジ6及びサポート8は、土工車両の種類、形態などに応じてブレード本体10の幅方向に複数組に分けて配設されている。取付機構3は周知であるので、詳細な説明は省略する。 【0020】図2とともに図4を参照して説明すると、ブレード装置2は、サポート8をブレード本体10にサポート8に所定の旋回力が加わるまで旋回を止めて固定するロック手段18を備えている。ロック手段18は、サポート8に設けられたサポート側ロック部材20と、ブレード本体10に設けられサポート側ロック部材20と離脱自在に係合する本体側ロック部材22及び本体側ロック部材22をサポート側ロック部材20に係合状態を保持する方向に付勢する付勢手段24とを備えている。サポート側ロック部材20及び本体側ロック部材22の各々には互いに係合する係合部26が備えられている。ロック手段18は、ブレード装置2の幅方向において、サポート8の一対の取付機構3、3の中間に設置されている(図2)。 【0021】図2及び図4とともに図5及び図6を参照して説明を続けると、サポート側ロック部材20は、厚さW(図5)の厚鋼板を成形して形成され、サポート8のカッティングエッジ6の取付面とは反対の裏面に溶接などの手段によって一体的に固定され立設されている。ロック部材20のサポート8に接合した端部から先端までの上面には、本体側ロック部材22と係合するための係合部26としての円弧状の凹部20a及びそれに続く凸部20bが形成されている。 【0022】本体側ロック部材22は、サポート側ロック部材20と実質上同じ厚さW(図5)の厚鋼板によって成形されたレバー状に形成されている。レバー状の長手方向の一端部にはサポート側ロック部材20と係合するための係合部26が形成され、他端部には弾性付勢手段24がピン部材28によって回動自在に連結される軸受孔が形成され、この軸受孔と係合部26との間の係合部26の近傍にはブレード本体10の下端部に実質上水平に一体的に配設された板部材10aに一体的に設けられたブラケット10bにピン部材30によって回動自在に取付けられている。本体側ロック部材22の係合部26は、サポート側ロック部材20に形成された凹部20a及び凸部20bと略同一の形状に形成されており、係合状態(図4に示す状態)において本体側ロック部材22の凸部22aがサポート側ロック部材20の凹部20aに、凹部22bがサポート側ロック部材20の凸部20bにそれぞれ係合するように配設されている。 【0023】係合部26は、本体側ロック部材22とサポート側ロック部材20との係合が解除された状態のサポート8を、ブレード本体10に対し旋回動させることにより、元の係合状態に復帰が可能な形状に形成されている(この係合状態の解除及び復帰については後に詳述する)。 【0024】ブレード本体10下部の板部材10aには、付勢手段24をブレード本体10の中に収容するための円形の開口11が形成されている。開口11の回りには付勢手段24を取付けるためのねじ孔11a(6個)が形成されている(図6)。 【0025】付勢手段24は、ブレード本体10の板部材10aの開口11の部分の下面に取付けられる固定フランジ32と、一端が板部材10aの下方のブレード本体10の外方において本体側ロック部材22にピン部材28によって回動自在に連結され他端が固定フランジ32に形成された貫通孔32aを通しブレード本体10の中の上方に突出するロッド部材34と、ロッド部材34の他端にダブルナット42によって取付けられる可動フランジ36と、固定フランジ32及び可動フランジ36の間に介在される圧縮コイルばね38とを備えている。 【0026】ロッド部材34は、本体側ロック部材22に上述のピン部材28を介して連結される二股状のヨーク34aと、ヨーク34aの基端部に一体的に取付けられたロッド34bとを備え、ロッド34bの先端部には雄ねじ34cが形成されている。可動フランジ36は、円板状に形成されその中央部にロッド34の貫通孔が形成されている。固定フランジ32は上述の板部材10aの下面のねじ孔11aにボルト40によって取付けられている。可動フランジ36及び圧縮コイルばね38の外径は、開口11を通過することができる開口11と略同じ大きさに形成されている。 【0027】付勢手段24は、ブレード本体10及び本体側ロック部材22に取付けられる前に予めサブ組立される。すなわち、ロッド部材34のロッド34bに固定フランジ32、圧縮コイルばね38及び可動フランジ36を順次に通し、ロッド34bの先端部の雄ねじ34cにダブルナット42を取付けて組立てられる。固定フランジ32は圧縮コイルばね38のばね力によってロッド部材34のヨーク34aの基部に当接する。この状態において、固定フランジ32と可動フランジ36の間隔を所定の長さL(図4)に、可動フランジ36の位置をダブルナット42によってロッド部材34の軸線方向の位置を調整して固定し、圧縮コイルばね38のばね力を所定の大きさに設定する。ダブルナット42による調整及び固定は、先ず一方の可動フランジ側のナット42aによって可動フランジ36の位置を決め、その後で他方のナット42bをナット42aに当接させて締付けロックする。 【0028】上述のように組立てられた付勢手段24は、ブレード本体10の板部材10aの下方からそのロッド部材34の先端側から開口11に通してブレード本体10の中に入れられ、固定フランジ32が板部材10aに上述のようにして取付けられる。 【0029】長さLによって設定される圧縮コイルばね38のばね力、すなわち付勢力の大きさは、土工車両が障害物に衝突するときに想定される衝突エネルギーに応じて規定される。この衝突のエネルギーは動的であるから、土工車両及び作業装置の種類、形態によって、また作業の走行速度、土工車両及び作業装置の質量などによって異なる。したがって、例えば質量の小さい軽い土工車両が高速で作業する場合には、衝突による衝撃をできるだけ小さくするようにばね力を小さく設定し、同じ高速でも質量の大きな重い土工車両の場合にはばね力を大きく設定する。 【0030】ブレード本体10にはさらに、内蔵された付勢手段24のばね力を付勢手段24をブレード本体10から取外すことなく調整することができるようにするための、開閉自在なカバー44が備えられた調整用窓10cが形成されている。この調整用窓10cを通して付勢手段24のダブルナット42を緩め、可動フランジ36の取付位置を調整しばね力を設定する長さLを調整し、ダブルナット42を締付けてその位置を固定する。 【0031】図4とともに図7を参照して上述したとおりの土工車両のブレード装置2の作用を説明する。 【0032】(1)ブレード本体とサポートの固定:図4に示すように、カッティングエッジ6のサポート8とブレード本体10とは、サポート8に加わる矢印Fで示す旋回力である衝撃力が所定の大きさになるまでは、サポート側ロック部材20及び本体側ロック部材22の係合部26が付勢手段24の付勢力によって付勢されて係合状態が保持され、サポート8の旋回が止められて固定されている。 【0033】(2)ブレード本体とサポートの係合離脱:この状態のブレード装置2を備えて土工車両が矢印Xで示す方向に例えば除雪作業で走行しているときに、カッティングエッジ6が路面E上のマンホールなどの障害物46に衝突した場合、その衝撃力が所定の値よりも大きくなると、図7に実線で示すように、サポート側ロック部材20は本体側ロック部材22の係合部26を上方に押し上げ、付勢手段24のロッド部材34のヨーク34aをばね38の設定された力に打勝って下方に引下げ、サポート側ロック部材20に係合した本体側ロック部材22の凸部22aはサポート側ロック部材20の凹部20aから凸部20bを乗越え係合が外れる。ブレード装置2がさらに矢印Xの方向に進むと、カッティングエッジ6及びサポート8は二点鎖線で示すようにその下端が進行方向Xの後方に反転し、障害物46を回避する。 【0034】(3)外れたサポートの元の状態への復帰:ブレード本体10から離れ反転したサポート8(図7に二点鎖線で示す状態)を元の状態(図4の状態)に復帰させるには、オペレータは土工車両を矢印Xとは逆の方向に動かしカッティングエッジ6を路面Eあるいは適宜の手段に引っ掛けて、図7に二点鎖線で示す状態から実線で示す本体側ロック部材22にサポート側ロック部材20の凸部20bが当接する状態にする。そして、ブレード装置2をその自重あるいは図1に示すリフトアーム4aを下げ方向に作動させて路面Eに押付け、本体側ロック部材22とサポート側ロック部材20の係合部26を係合状態にする。 【0035】(4)分離片が発生しない:上述のようにブレード装置2におけるカッティングエッジ6のサポート8とブレード本体10との固定の解除は、本体側ロック部材22とサポート側ロック部材20の係合部26の係合が解除されることにより行われるから、従来のテンションボルトにおけるような分離片の発生がない。したがって、除雪作業においてブロワ、オーガなどの回転部を損傷させる問題、均質な砂、砂利、塩、穀物などの集荷作業における分離片が混入する問題などを除くことができる。 【0036】(5)復帰作業が容易:固定の外れたカッティングエッジ6のサポート8とブレード本体10とを元の固定状態に復帰させるには上述のように、従来のテンションボルトのごとき復帰のための部品を用意し保管する必要がない。また、ロック手段18の部分の清掃は、テンションボルトを取付けるための貫通孔などがなく、実質上必要でない。さらに、土工車両のオペレータはこの復帰作業を運転席から降りることなく行うことができる。したがって、復帰作業が容易であり、また復帰作業のための土工車両の休車を大幅に減らす、あるいは実質上無くすことができる。 【0037】(6)付勢手段が内蔵:付勢手段24がブレード本体10に内蔵されているから、付勢手段24の異物、雨水による錆などからの損傷が防止され、寿命が格段に向上されるとともに、雪などの異物が付着しないから付勢力を安定した信頼性の高いものにすることができる。また、付勢手段24はサブ組立した状態でブレード本体10に取付けることができるので、付勢力の設定及び取付けが容易である。 【0038】(7)揺動形の本体側ロック部材:本体側ロック部材22はレバー状に形成されてブレード本体10に取付けられているから、レバー状の形状を任意に設定することにより付勢手段24の配設位置に自由度ができるとともに、梃子の原理により要求される係合部26における付勢力に対し付勢手段24のばね力を半減させるなど小さく、すなわち圧縮コイルばね38を小さくすることもできる。 【0039】(8)付勢力の調整が容易:ブレード本体10の調整用窓10cを通して付勢手段24による付勢力を簡単に調整することができるから、ブレード装置2による作業の現場の条件、土工車両の走行車速などによって、保持力を任意に適宜に作業中においても容易に調整することができる。 【0040】(9)したって、本発明によるブレード装置2によれば、反転したカッティングエッジ6のサポート8の復帰作業が容易であり、復帰のための部品の用意も必要なく、サポート8を固定する力を作業に合わせて自在に容易に調整することができ、障害物との衝突による衝撃が大きい場合にはサポート8を固定する力を弱くして土工車両の損傷を防ぐようにしたり、サポート8の反転の頻度が高いときにはその力を強くすることも容易にできる。 【0041】以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。 【0042】例えば、本発明の実施の形態においては、本体側ロック部材22はブレード本体10に揺動自在に取付けられ、それが付勢手段24によってサポート側ロック部材20に付勢されているが、ブレード装置2の形態などによっては付勢手段24に本体側ロック部材の係合部を直接形成してもよい。 【0043】 【発明の効果】本発明に従って構成された土工車両のブレード装置によれば、ブレード本体に旋回自在に取付けられるカッティングエッジのサポートを、所定の旋回力が加わるまではブレード本体に旋回を止め固定する手段として、固定が解除されたときにテンションボルトのように分離片を発生させることがなく、また元の固定状態への復帰を容易に行うことができるようにした、土工車両のブレード装置が提供される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000190297 【氏名又は名称】新キャタピラー三菱株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月27日(2000.3.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075177 【弁理士】 【氏名又は名称】小野 尚純
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| 【公開番号】 |
特開2001−271373(P2001−271373A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月5日(2001.10.5) |
| 【出願番号】 |
特願2000−86377(P2000−86377) |
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