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【発明の名称】 掘削作業機
【発明者】 【氏名】坂井 透

【氏名】稲又 敏彦

【氏名】隈 正男

【氏名】米倉 澄

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 操縦部(e)を具備する旋回自在の機枠本体(4)に、先端に掘削用バケット(11)を取付けた上下昇降自在の掘削作業部(a)を配設した掘削作業機において、上記機枠本体(4)の一側前部に斜め後方に後退する後退部(4a)を形成し、同後退部(4a)より掘削作業部取付用のブームブラケット(8)を突出させて設けたことを特徴とする掘削作業機。
【請求項2】 機枠本体(4)の旋回中心の他側に運転席(6)を配置したことを特徴とする請求項1記載の掘削作業機。
【請求項3】 機枠本体(4)の旋回中心から同機枠本体(4)の最外側までの半径以内にブームブラケット(8)を配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の掘削作業機。
【請求項4】 機枠本体(4)の旋回中心の一側にエンジン(22)を進行方向に対して傾斜させて配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の掘削作業機。
【請求項5】 エンジン(22)は、後退部(4a)の内側に沿わせて配置したことを特徴とする請求項4記載の掘削作業機。
【請求項6】 エンジン(22)に油圧ポンプ(P)を連動連設すると共に、同油圧ポンプ(P)を機枠本体(4)の後端寄りに配置したことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の掘削作業機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、狭い場所での旋回を容易に行うことができる掘削作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図11に示すように、操縦部(Q) を具備する旋回自在の機枠本体(104)の略中央にブームブラケット(108) を取付け、同ブラケット(108) に上下昇降自在に主ブーム(109) を連結し、同主ブーム(109) の先端には、掘削用バケット(111) の位置を左右にオフセットするオフセットブーム機構(121) を設け、同オフセットブーム機構(121) にバケット用アーム(110) を接続した掘削作業部(b)を構成することにより、バケット用アーム(110) をオフセットさせて機体(101)よりも外側の側溝掘りが行え、かつ、狭い場所でも容易に旋回可能な掘削作業機(B) があった。
【0003】かかる掘削作業機(B) の運転席(106) は、ブームブラケット(108) の左側に設けられており、同運転席( 106) を具備する機枠本体(104) の前部(104a)は、平面視で前側を、同運転席(106) と平行に形成している。
【0004】図11中、102 はクローラ式走行装置、125 はレバースタンド、126 は操作レバー、128 は走行レバーである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した小旋回可能の掘削作業機(B) は、未だ、以下のような解決すべき課題を残していた。
【0006】即ち、上記した掘削作業機(B) は、小旋回を可能にするために、掘削作業部(b) の基端を取付けるブームブラケット(108) を、機枠本体(104) の略中央に取付けている。
【0007】従って、機枠本体(104) における各装置類のレイアウトが大きく規制されてしまっていた。
【0008】例えば、運転席(106) について見てみると、運転席(106) は居住空間が狭く、運転者はこのような狭い中で、窮屈な思いをしながら操縦を強いられていた。
【0009】これでは、作業による疲労が大きくなり、作業能率も低下してしまうものであった。
【0010】さらに、側方に障害物等がある場所で、かかる障害物に沿って側溝等を掘削する場合に、主ブーム(109) 自体がスイングできると、容易に作業ができるが、主ブーム(109) をスイングさせるためのスイング機構を取付けることもできなかった。
【0011】本発明では、上記した課題を解決することのできる掘削作業機を提供することを目的としている。
【0012】
【発明が解決するための手段】本発明では、操縦部を具備する旋回自在の機枠本体に、先端に掘削用バケットを取付けた上下昇降自在の掘削作業部を配設した掘削作業機において、上記機枠本体の一側前部に斜め後方に後退する後退部を形成し、同後退部より掘削作業部取付用のブームブラケットを突出させて設けたことを特徴とする掘削作業機掘削作業機を提供するものである。
【0013】また、本発明は、以下の構成にも特徴を有する。
【0014】■機枠本体の旋回中心の他側に運転席を配置したこと。
【0015】■機枠本体の旋回中心から同機枠本体の最外側までの半径以内にブームブラケットを配置したこと。
【0016】■機枠本体の旋回中心の一側にエンジンを進行方向に対して傾斜させて配置したこと。
【0017】■エンジンは、後退部の内側に沿わせて配置したこと。
【0018】■エンジンに油圧ポンプを連動連設すると共に、同油圧ポンプを機枠本体の後端寄りに配置したこと。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を、以下、添付図に基づいて具体的に説明する。
【0020】図1は本発明に係る掘削作業機Aの平面図、図2は同側面図であり、掘削作業機Aの機体1は、クローラ式走行装置2の中央部に旋回軸受3を介して機枠本体4を旋回自在に取付けると共に、同機枠本体4の前側に掘削作業部aを取付けている。
【0021】そして、掘削作業部aは、機枠本体4の左右幅中央部より左右いずれか一側方(本実施例では右側方)に斜め後方に後退する後退部4aを形成し、同後退部4aよりブームブラケット取付用支点7を突出させて設け、同ブームブラケット取付用支点7にブームブラケット8を介して上下回動自在かつ左右揺動自在に取付ける一方、機枠本体4の左側方にスイングシリンダ15の基端部15aを取付けると共に、同スイングシリンダ15の先端部15bを上記ブームブラケット8に取付けている。
【0022】このようにして、ブームブラケット取付用支点7を機枠本体4の前端中央部に取付けたものと比較して、長尺のスイングシリンダ15を利用することができ、かかる長尺のスイングシリンダ15により掘削作業部aのスイング範囲(左右揺動範囲)を大きく設定することがでるようにしている。その結果、掘削作業効率を高めることができる。
【0023】しかも、操縦部eは、機枠本体4上において、ブームブラケット取付用支点7の配置側とは反対側、すなわち、左側部に配置している。
【0024】このようにして、操縦部eをゆったりと広くすることができて、運転者の居住空間を十分な広さに確保することができる。その結果、運転者はのびのびと操縦することが可能となり、疲労の軽減を図ることができ、ひいては、安全面の向上を図ることもできる。
【0025】しかも、掘削作業部aの取付基部となるブームブラケット取付用支点7を旋回中心に極力近づけることができるため、掘削作業部aの基部が旋回中心に近く、従来の小旋回型の掘削作業機B(図11参照)と同様に小旋回が可能となり、同掘削作業部aを上方へ回動させて収納状態となして旋回させる際の掘削作業部aの旋回半径を小さくすることができて、狭隘地における掘削作業能率を向上させることができる。
【0026】この際、操縦部eは、機枠本体4上において、ブームブラケット取付用支点7の配置側とは反対側に配置しているため、同ブームブラケット取付用支点7に取付けた掘削作業部aを昇降させた場合にも、操縦部eにて操縦している運転者に恐怖感等を与えることがないと共に、運転者は掘削作業部aの左側方において、同掘削作業部aの動作を容易に視認することができて、作業の効率性と安全性とを向上させることができる。
【0027】さらには、図2に示すように、スイングシリンダ15等の取付けが可能となり、支点ピン7aを中心に主ブーム9を回動自在とできるので、スイング機構等の採用も可能となり、使い勝手の向上を図ることができる。
【0028】また、掘削作業部aは、ブラケット8に主ブーム9を上下昇降自在に取付けると共に、同主ブーム9の先端部にオフセットブーム機構21を介してバケット用アーム10及び掘削用バケット11を昇降・回動自在に連結し、しかも、同バケット用アーム10を主ブーム9に対してオフセット可能に構成している。7aはブームブラケット取付用支点7とブームブラケット8とを取付けるための支点ピンである。
【0029】そして、操縦部eを前方へ向けた状態にて、掘削作業部aの先端に取付けた掘削用バケット11の右側の外側壁11aが、走行装置2の外側端より前方へ伸延させた仮想線L上に略一致する作業形態を採り得るようにしている。
【0030】このようにして、例えば、側溝堀り作業を行う際には、走行装置2を側溝掘り位置に配置することにより、掘削用バケット11の外側壁11aを側溝掘り位置に容易にセットすることができて、かかる側溝掘り作業を迅速かつ確実に行うことができるようにしている。
【0031】この際、側溝掘り位置に壁等の障害物がある場合にも、同障害物に走行装置2を可及的に近接させて配置することにより、同障害物の近傍に掘削用バケット11を容易にセットすることができて、同掘削用バケット11により障害物の近傍を確実に掘削して側溝掘り作業を効率良く行うことができる。
【0032】しかも、操縦部eは前方へ向けた状態であるため、同操縦部eにて運転・操作を行う運転者は、かかる側溝掘り作業の状況を楽な姿勢で容易に視認することができて、作業能率性及び安全性を向上させることができる。
【0033】なお、オフセットブーム機構21は、主ブーム9に連結するオフセットブーム30と、同オフセットブーム30に連結するオフセットアーム31と、主ブーム9とオフセットブーム30との間に介装するオフセット用油圧シリンダ32と、前記オフセットアーム31と前記主ブーム9との間を連結するオフセット用ロッド18とから構成している。
【0034】かかる掘削作業部aを作動させるためのアクチュエータとしては、主ブームシリンダ12、バケット用アームシリンダ13、バケットシリンダ14、あるいは、必要に応じて取付けるスイングシリンダ15等からなり、それぞれ、キャビン5の下方に配設した図示しないコントロールバルブに油圧配管を介して接続している。
【0035】そして、同コントロールバルブは、後述する操縦部eに配設した操作レバー26,26 に接続しており、運転者が操作レバー26,26 を操作すると、コントロールバルブが適宜開閉し、上記のアクチュエータを作動させて掘削作業部aを任意に操作することができる。
【0036】なお、本実施例では、掘削作業部aにオフセットブーム機構21を具備しているが、必ずしも同機構21を具備するものでなくてもよい。
【0037】また、前記したように機枠本体4の略中央左側位置には操縦部eを設けると共に、同操縦部eに運転席6を配設しており、同運転席6の前方にレバースタンド25,25 を左右に立設し、同レバースタンド25, 25上部に操作レバー26,26 を配設している。28,28 はレバースタンド25,25 の間に設けた走行レバーである。
【0038】図1及び図2において、5は同操縦部eを覆うキャノピ、23は運転席6の後方に配設した燃料タンク、24は作動油タンク、51は排土作業及びスタビライザ機能を有するブレード、52は同ブレード51を昇降するための作動シリンダ、53はクローラフレーム、54はクローラガイド、55はクローラである。
【0039】本実施例における掘削作業機A全体の基本構成は上記した通りであり、以下に上記機枠本体4をより具体的に説明する。
【0040】すなわち、機枠本体4は、図2に示すように、左右幅を走行装置2の左右幅と同等幅若しくは狭幅に形成し、その最外側が旋回中心Cから所定の半径以内になるように形成しており、その旋回中心Cから所定半径の円弧状に形成した周側部4cと、運転席6の前方に設けた平行部4bと、同平行部4bの右側端から機枠本体4の後方右側へ斜めに後退させて形成した後退部4aとから形成し、上記後退部4aの略中央部にブームブラケット取付用支点7を突設し、同取付用支点7にブームブラケット8を取付けている。
【0041】そして、機枠本体4の後部を円弧状に形成し、機枠本体4を旋回させる場合に最小の旋回半径を得ながら、機枠本体4の後部面積を最大としている。
【0042】また、上記した後退部4aは、平行部4bの右端から右側後方へ後退させて、周側部4cに連設しており、運転席6の右方向に十分なスペースを形成している。
【0043】このようにして、機枠本体4の左右幅を走行装置2の左右幅と同等幅若しくは狭幅に形成することにより、狭隘地においても走行装置2が進入可能な幅があれば、機体を進入させることができるようにしている。
【0044】しかも、機枠本体4の右側前部に斜め後方に後退する後退部4aを形成し、同後退部4aよりブームブラケット取付用支点を突出させて設け、同ブームブラケット取付用支点に掘削作業部を取付けているため、狭隘地においても掘削作業部により側溝掘り等の掘削作業を簡単かつ確実に行うことができる。
【0045】また、機枠本体4の旋回中心Cから同機枠本体4の最外側までの半径以内にブームブラケット取付用支点7を配置している。
【0046】このようにして、機枠本体4を旋回させた際に、ブームブラケット取付用支点7を他物に衝突させるという不慮の事故を防止することができ、運転者は安心して機枠本体4の旋回操作を行うことができて、この点からも疲労の軽減を図ることができ、ひいては、安全面の向上を図ることもできる。
【0047】ここで、エンジン22は、機枠本体4の旋回中心Cの右側に進行方向に対して後方へ傾斜させて配置している。
【0048】このようにして、エンジン22を機枠本体4の外縁に沿わせて配置することにより、機枠本体4上に操縦部e等の配設空間を広く確保することができて、機枠本体4の小型化を図りながら操縦部e等の必要なものを機枠本体4上に無理なく配置することができる。
【0049】従って、この点からも運転者はのびのびと操縦することが可能となり、疲労の軽減を図ることができ、ひいては、安全面の向上を図ることもできる。
【0050】そして、エンジン22は、後退部4aの内側に沿わせて配置している。
【0051】このようにして、エンジン22を後退部4aの内側に沿わせて配置することにより、機枠本体4上に操縦部e等の配設空間をより一層広く確保することができて、機枠本体の小型化を図りながら操縦部e等の必要なものを機枠本体4上に無理なく配置することができる。
【0052】従って、この点からも運転者はのびのびと操縦することが可能となり、疲労の軽減を図ることができ、ひいては、安全面の向上を図ることもできる。
【0053】また、後退部4aの後方には、運転席6の側方に広めのスペースを確保することができ、かかるスペースにエンジン22を配設しているため、掘削作業機A全体の形状はコンパクトなままで大型のエンジン22でも搭載可能となり、掘削作業機Aの能力アップを図ることができる。
【0054】また、機枠本体4の旋回中心Cの左側に運転席6を配置している。
【0055】このようにして、機枠本体4の旋回中心Cの右側に配置したエンジン22とは反対側となる機枠本体4の旋回中心Cの左側に運転席6を配置することにより、同運転席6の配設空間を広く確保することができて、運転者はのびのびと操縦することが可能となり、疲労の軽減を図ることができ、ひいては、安全面の向上を図ることもできる。
【0056】機枠本体4の前部に形成した平行部4bは、進行方向に向かって配設した運転席6と平行とし、かかる平行部4bの内側左右にレバースタンド25,25 を立設しており、レバースタンド25,25と運転席6とを前後方向に間隔を開けて配置し、これらレバースタンド25,25と運転席6との間に左右方向に開放された連通路60を形成し、同連通路60の右側方に後退部4aを配置している。
【0057】このようにして、連通路60を通じて機体の左右いずれの方向からも機枠本体4上に乗降することができるようにしている。
【0058】従って、掘削作業現場によっては、機体の一側方が塀等により塞がれた状態となる場合もあるが、適宜連通路60のいずれか一側方より乗降を行うことにより、乗降作業を円滑に行うことができる。
【0059】さらには、レバースタンド25,25の右側方位置で、かつ、後退部4aの上方位置には、運転席6から前方に向けて視界遮蔽物のない開放空間61を形成している。
【0060】このようにして、運転者は、かかる開放空間61を通して、後退部4aより突出させて設けている掘削作業部取付用のブームブラケット取付用支点7やその周囲の様子を、運転席6に着座した状態にて開放空間61を通して容易に視認することができて、作業の確実性及び安全性を向上させることができる。
【0061】また、本発明の掘削作業機Aは、上記後退部4aに沿ってエンジン22及び同エンジン22の付属装置を配設している。
【0062】すなわち、上述した後退部4aの後方において、運転席6の右側方に広めのスペースを確保して、かかるスペースにエンジン22及び同エンジン22の付属装置を配設している。
【0063】かかるレイアウトでエンジン22等を配設すれば、掘削作業機A全体の形状はコンパクトなままで大型のエンジン22でも搭載可能となり、掘削作業機Aの能力アップを図ることができる。
【0064】さらに、最小の旋回半径を得ながら、機枠本体4の後部面積を最大としているので、運転席6後方には燃料タンク23や作動油タンク24を配設する余裕が生じる。
【0065】そして、エンジン22には、油圧ポンプPを連動連設しており、同油圧ポンプPは、機枠本体4の後端寄りに配置している。
【0066】このようにして、比較的重量物であるエンジン22と油圧ポンプPとを機枠本体4の後端寄りに配置することにより、これらを機枠本体4の後部のバランスウエイトとして有効に機能させることができて、機体の前後バランスを良好に確保することができるため、掘削作業時の機体の安定性及び旋回時の機枠本体4の安定性を向上させることができる。その結果、本機の走行性能及び掘削作業性能を向上させることができる。
【0067】しかも、油圧ポンプPを機枠本体4の後端寄りに配置しているため、機枠本体4の後部に点検口を設けた場合には、点検口を油圧ポンプPの近傍に配置することができて、比較的点検・整備の頻度が高い油圧ポンプPの点検・整備性を向上させることができる。
【0068】ところで、上記の燃料タンク23は、本実施例では、図3に示す燃料ゲージ機構Dを具備している。
【0069】即ち、燃料タンク23の側面に燃料センサ35を設け、燃料タンク23の内部において、同センサ35にゲージフロート36の基端を取付けると共に、同フロート36をタンク23内に定めた上限位置と下限位置との間を上下に回動自在としている。
【0070】一方、燃料センサ35は上記ゲージフロート36の回動変位を電気信号に変換するものであり、燃料タンク23の外部に配設したセンサ回路37と接続している。
【0071】そして、同センサ回路37は、燃料計38及び警報ブザー39とを接続している。40は燃料油面ゲージである。
【0072】なお、上記のセンサ回路37、燃料計38、警報ブザー39の取付け位置は任意で構わない。
【0073】燃料ゲージ機構Dを、上記のように構成したことにより、燃料タンク23内の燃料が消費されたり、あるいは、補給して液面が変位すると、その液面の変位に伴うゲージフロート36の回動変位を燃料センサ35が電気信号に変換し、かかる信号を受けたセンサ回路37が燃料計38を作動させるようにしている。
【0074】また、ゲージフロート36が上限位置と下限位置に達すると、燃料センサ35からの電気信号を受けたセンサ回路37は警報ブザー39を鳴らすようにしている。
【0075】従って、燃料の補給タイミングや、補給時の満タン位置がブザー警報で分かり、従来のように燃料油面ゲージ40を注視する必要がない。また、場合によっては燃料油面ゲージ40を廃止することもできる。
【0076】次に、本実施例の掘削作業機Aが具備する油圧ポンプPのエア抜きプラグ41について説明する。
【0077】油圧ポンプPは、ポンプPのキャビテーションや焼付き防止のためにエア抜きを必要とするものであり、図4に示すように、エア抜き用のドレン42を設け、同ドレン42にエア抜きプラグ41を取付けている。
【0078】本実施例では、エア抜きプラグ41を図5に示すような構造として、エア抜き時にエアと一緒に排出される作動油により、ポンプP周辺が汚れないようにしている。
【0079】即ち、エア抜きプラグ41は、ポンプ本体43側に螺着して固定したプラグ基部44と、同プラグ基部44に螺着すると共に、内部にエア通路45を形成したプラグ本体46と、上記プラグ基部44とプラグ本体46との間に介設したプラグキャップ47とから構成している。45a はエア流出口、45b はエア流入口、48は油受け容器、49はエア抜きプラグ41から排出する作動油を油受け容器48に導くホースである。
【0080】ここで、図6及び図7を参照しながら、さらに説明を加えると、エア抜きプラグ41を組付けた状態は、図6に示すように、プラグ本体46をプラグ基部44にしっかりとねじ込み、エア流入口45b はプラグ基部44の内壁44a により閉塞状態となっている。そして、プラグ本体46のエア流出口45a は、プラグキャップ47によりカバーされている。
【0081】エア抜きを行う場合は、図7に示すように、プラグキャップ47を外し、エア流出口45a にホース49の一端を取付け、他端を油受け容器48に臨ませる。そして、プラグ本体46を緩めて、エア流入口45b とプラグ基部44の内壁44a との間に隙間をあければ、エアと共に排出される作動油によって、油圧ポンプPの周辺を汚すことがない。
【0082】なお、これは、油圧ポンプPを掘削作業機Aに取付けた後ばかりでなく、例えば、油圧ポンプPを工場等で組立てる際に、エア抜きをするときにも同様な効果がある。
【0083】次に、本実施例の掘削作業機Aが具備するクローラフレーム53の取付け構造について説明する。
【0084】クローラ走行装置2を構成するクローラフレーム53は、図8に示すように、クロスメンバー57に連設している。58は機枠本体取付け部である。
【0085】また、クローラフレーム53は、図9に示すように、上面53a と、内側面53b と、外側面53c とから、断面視で門形状に形成されており、かかるクローラフレーム53の上面53a を、外側に向かって所定の傾斜角度αの下り勾配を有する傾斜状に形成し、内側面53b の上端とクロスメンバー57とを段差がないように連設している。
【0086】こうすることにより、機体1の地上高を高くすることができ、また、クローラフレーム53に土砂等が溜まることを防止することができる。
【0087】また、従来は、地上高を高くするためには、図10に示すように、クロスメンバー57とクローラフレーム53との間に段差hを設けると共に、補強部材59を配設して両者の接続部を補強している。本実施例では上記の補強部材59が不要となり、部品点数を減じてコストダウンを図っている。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0089】■請求項1記載の本発明では、機枠本体の一側前部に斜め後方に後退する後退部を形成し、同後退部より掘削作業部取付用のブームブラケット取付用支点を突出させて設けている。
【0090】このようにして、操縦部をゆったりと広くすることができるので、運転者の居住空間を十分な広さに確保することができる。その結果、運転者はのびのびと操縦することが可能となり、疲労の軽減を図ることができ、ひいては、安全面の向上を図ることもできる。
【0091】しかも、掘削作業部の取付基部となるブームブラケット取付用支点を旋回中心に極力近づけることができるため、同掘削作業部を上方へ回動させて収納状態となして旋回させる際の掘削作業部の旋回半径を小さくすることができて、狭隘地における掘削作業能率を向上させることができる。
【0092】また、スイングシリンダ等の取付けが可能となるので、スイング機構等の採用も可能となり、使い勝手の向上を図ることができる。
【0093】■請求項2記載の本発明では、機枠本体の旋回中心の他側に運転席を配置している。
【0094】このようにして、機枠本体の旋回中心の一側に配置したエンジンとは反対側となる機枠本体の旋回中心の他側に運転席を配置することにより、同運転席の配設空間を広く確保することができて、運転者はのびのびと操縦することが可能となり、疲労の軽減を図ることができ、ひいては、安全面の向上を図ることもできる。
【0095】■請求項3記載の本発明では、機枠本体の旋回中心から同機枠本体の最外側までの半径以内にブームブラケット取付用支点を配置している。
【0096】このようにして、機枠本体を旋回させた際に、ブームブラケット取付用支点を他物に衝突させるという不慮の事故を防止することができ、運転者は安心して機枠本体の旋回操作を行うことができて、この点からも疲労の軽減を図ることができ、ひいては、安全面の向上を図ることもできる。
【0097】■請求項4記載の本発明では、機枠本体の旋回中心の一側にエンジンを進行方向に対して傾斜させて配置している。
【0098】このようにして、エンジンを機枠本体の外縁に沿わせて配置することにより、機枠本体上に操縦部等の配設空間を広く確保することができて、機枠本体の小型化を図りながら操縦部等の必要なものを機枠本体上に無理なく配置することができる。
【0099】従って、この点からも運転者はのびのびと操縦することが可能となり、疲労の軽減を図ることができ、ひいては、安全面の向上を図ることもできる。
【0100】■請求項5記載の本発明では、エンジンは、後退部の内側に沿わせて配置している。
【0101】このようにして、エンジンを後退部の内側に沿わせて配置することにより、機枠本体上に操縦部等の配設空間をより一層広く確保することができて、機枠本体の小型化を図りながら操縦部等の必要なものを機枠本体上に無理なく配置することができる。
【0102】従って、この点からも運転者はのびのびと操縦することが可能となり、疲労の軽減を図ることができ、ひいては、安全面の向上を図ることもできる。
【0103】また、後退部の後方には、運転席の側方に広めのスペースを確保することができ、かかるスペースにエンジンを配設すれば、掘削作業機全体の形状はコンパクトなままで大型のエンジンでも搭載可能となり、掘削作業機の能力アップを図ることができる。
【0104】■請求項6記載の本発明では、エンジンに油圧ポンプを連動連設すると共に、同油圧ポンプを機枠本体の後端寄りに配置している。
【0105】このようにして、比較的重量物であるエンジンと油圧ポンプとを機枠本体の後端寄りに配置することにより、これらを機枠本体の後部のバランスウエイトとして有効に機能させることができて、機体の前後バランスを良好に確保することができるため、掘削作業時の機体の安定性及び旋回時の機枠本体の安定性を向上させることができる。その結果、本機の走行性能及び掘削作業性能を向上させることができる。
【0106】しかも、油圧ポンプを機枠本体の後端寄りに配置しているため、機枠本体の後部に点検口を設けた場合には、点検口を油圧ポンプの近傍に配置することができて、比較的点検・整備の頻度が高い油圧ポンプの点検・整備性を向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【出願日】 平成5年1月27日(1993.1.27)
【代理人】 【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
【公開番号】 特開2001−248180(P2001−248180A)
【公開日】 平成13年9月14日(2001.9.14)
【出願番号】 特願2001−42585(P2001−42585)