| 【発明の名称】 |
作業機の操縦システム |
| 【発明者】 |
【氏名】小関 光弘
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、簡単な構造で操作レバー装置の操作性及び信頼性を向上させることができる作業機の操縦システムを得ることを目的とするものである。
【解決手段】レバー55〜57の回動をモータ・センサアセンブリ50A〜50Cに機械的に伝達する手段として、伸縮の少ない第1ないし第3のベルト64,68,73を用い、さらに関節部58,59にベルト受け67,71,72を設け、ベルト68,73の中間部68c,68d,73c,73dが、ベルト受け67,71,72の軸方向へ互いにずらされてベルト受け67,71,72の外周部に円周方向の同じ側で接するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 互いに回動可能に連結されて直列リンク機構を構成している複数の作業側リンク部材を有する作業装置、及び上記作業側リンク部材をそれぞれ回動させる駆動装置を備えた作業機を操縦するための作業機の操縦システムであって、レバー基台と、このレバー基台に搭載され、複数の関節部で互いに回動可能に連結されて上記作業装置に対応した直列リンク機構を構成している複数の操作側リンク部材とを有している操作レバー装置、上記関節部に設けられ、その関節部で連結されている2つの操作側リンク部材のうち上記操作レバー装置の先端側の操作側リンク部材と一体に回動されるリンク側プーリ、上記レバー基台に設けられている回動可能な出力側プーリ、上記リンク側プーリと上記出力側プーリとの間に位置する関節部に設けられ、上記操作側リンク部材の回動軸と平行に延びるベルト受け、上記リンク側プーリに巻き掛けられている第1の端部と、上記出力側プーリに巻き掛けられている第2の端部と、これら第1及び第2の端部間に位置し、上記ベルト受けの軸方向へ互いにずらされて上記ベルト受けの外周部に円周方向の同じ側で接している第1及び第2の中間部とを有し、上記リンク側プーリの回動を上記出力側プーリに機械的に伝達するループ状のベルト、及び上記出力側プーリの回動により、対応する操作側リンク部材の回動を検出し、対応する作業側リンク部材が対応する操作側リンク部材と同様に動作するように上記駆動装置を制御する制御装置を備えていることを特徴とする作業機の操縦システム。 【請求項2】 上記制御装置は、上記作業側リンク部材の回動を検出する回動センサ、上記回動センサからの信号に応じて駆動されるモータ、上記モータにより正逆両方向へ駆動される作業側可動部と、この作業側可動部に対する中立位置から所定の範囲内で正逆両方向へ変位可能になっており、上記出力側プーリの回動により変位される操作側可動部と、上記作業側可動部に対する上記操作側可動部の上記中立位置からの相対的な変位を検出する差動センサとを有している差動検出部、及び上記操作側リンク部材の回動に対応して上記作業側リンク部材が回動されるように、上記差動センサからの信号に応じて上記駆動装置を制御する制御部を備えていることを特徴とする請求項1記載の作業機の操縦システム。 【請求項3】 上記ベルト受けは、上記操作側リンク部材の回動軸と平行な軸を中心として回転自在な円筒状の第1及び第2の回転部材を有し、上記第1の中間部が上記第1の回転部材に、上記第2の中間部が上記第2の回転部材にそれぞれ接触することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作業機の操縦システム。 【請求項4】 上記ベルト受けは、その軸線が上記操作側リンク部材の回動中心に対してオフセットするように配置されていることを特徴とする請求項3記載の作業機の操縦システム。 【請求項5】 上記リンク側及び出力側プーリとしては、それぞれ歯付きプーリが使用され、上記ベルトとしては、歯付きベルトが使用されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の作業機の操縦システム。 【請求項6】 互いに回動可能に連結されて直列リンク機構を構成している複数の作業側リンク部材を有する作業装置、及び上記作業側リンク部材をそれぞれ回動させる駆動装置を備えた作業機を操縦するための作業機の操縦システムであって、レバー基台と、このレバー基台に搭載され、複数の関節部で互いに回動可能に連結されて上記作業装置に対応した直列リンク機構を構成している複数の操作側リンク部材とを有している操作レバー装置、上記作業側リンク部材の回動を検出する回動センサ、上記レバー基台に設けられ、上記回動センサからの信号に応じて駆動されるモータ、上記関節部に回動可能に設けられ、上記モータにより正逆両方向へ回動される作業側回動片、上記モータの駆動力を上記作業側回動片に機械的に伝達する駆動力伝達手段、上記作業側回動片に対する中立位置から所定の角度範囲内で正逆両方向へ回動可能に上記作業側回動片に組み合わされ、かつ上記関節部に設けられ、その関節部で連結されている2つの操作側リンク部材のうち上記操作レバー装置の先端側の操作側リンク部材と一体に回動される操作側回動片、上記作業側回動片に対する上記操作側回動片の相対的な回動を検出する差動センサ、及び上記操作側リンク部材の回動に対応して上記作業側リンク部材が回動されるように、上記差動センサからの信号に応じて上記駆動装置を制御する制御部を備え、上記作業側回動片は、上記操作側回動片を相対的に中立位置に戻す方向へ上記モータにより駆動されることを特徴とする作業機の操縦システム。 【請求項7】 上記駆動力伝達手段は、上記作業側回動片と一体に回動されるリンク側プーリ、上記モータにより回動されるモータ側プーリ、上記リンク側プーリと上記モータ側プーリとの間に位置する関節部に設けられ、上記操作側リンク部材の回動軸と平行に延びるベルト受け、及び上記リンク側プーリに巻き掛けられている第1の端部と、上記モータ側プーリに巻き掛けられている第2の端部と、これら第1及び第2の端部間に位置し、上記ベルト受けの軸方向へ互いにずらされて上記ベルト受けの外周部に円周方向の同じ側で接している第1及び第2の中間部とを有し、上記モータ側プーリの回動を上記リンク側プーリに機械的に伝達するループ状のベルトを有していることを特徴とする請求項6記載の作業機の操縦システム。 【請求項8】 互いに回動可能に連結されて直列リンク機構を構成している複数の作業側リンク部材を有する作業装置、及び上記作業側リンク部材をそれぞれ回動させる駆動装置を備えた作業機を操縦するための作業機の操縦システムであって、レバー基台と、このレバー基台に搭載され、複数の関節部で互いに回動可能に連結されて上記作業装置に対応した直列リンク機構を構成している複数の操作側リンク部材とを有している操作レバー装置、上記作業側リンク部材の回動を検出する回動センサ、上記関節部又はその近傍に設けられ、上記回動センサからの信号に応じて駆動されるモータ、上記関節部に回動可能に設けられ、上記モータにより正逆両方向へ回動される作業側回動片、上記作業側回動片に対する中立位置から所定の角度範囲内で正逆両方向へ回動可能に上記作業側回動片に組み合わされ、かつ上記関節部に設けられ、その関節部で連結されている2つの操作側リンク部材のうち上記操作レバー装置の先端側の操作側リンク部材と一体に回動される操作側回動片、上記作業側回動片に対する上記操作側回動片の相対的な回動を検出する差動センサ、及び上記操作側リンク部材の回動に対応して上記作業側リンク部材が回動されるように、上記差動センサからの信号に応じて上記駆動装置を制御する制御部を備え、上記作業側回動片は、上記操作側回動片を相対的に中立位置に戻す方向へ上記モータにより駆動されることを特徴とする作業機の操縦システム。 【請求項9】 上記差動センサは、センサ本体と、このセンサ本体に対して中立位置から正逆両方向へ揺動可能な揺動片と、この揺動片を上記中立位置に戻す戻しばねとを有しており、上記センサ本体が上記作業側回動片及び上記操作側回動片のいずれか一方を兼ね、上記揺動片がいずれか他方を兼ねていることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の作業機の操縦システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、例えば油圧ショベル等の重機、産業用ロボット、医療用処置装置、放射性物質等の危険物取扱装置など、複数の作業側リンク部材を有する作業装置が、同様のリンク機構を有する操作レバー装置により操作される作業機に使用される操縦システムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば特開平10−88619号公報及び特開平10−219751号公報等には、いわゆるマスター・スレーブ方式の操縦システムを有する油圧ショベルが示されている。このような油圧ショベルの操作レバー装置は、バケット、アーム及びブームに対応した直線リンク機構を構成するバケットレバー、アームレバー及びブームレバーを有している。 【0003】また、オペレータによりバケットレバーが把持され動かされることにより、操作レバー装置の各関節部分が回動される。各関節部分の回動は、制御装置に機械的に伝達され、これによりバケット、アーム及びブームが各レバーの回動に追従して回動される。このように、作業装置と同様の直線リンク機構を有する操作レバー装置の動きに追従して作業装置が動くため、操作が簡単である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の油圧ショベルにおいては、各関節部分の動きを機械的に伝達する必要があるため、関節部分にプーリが搭載され、プーリにはループ状のワイヤが巻き掛けられ固定されている。このようなプーリ及びワイヤを組み合わせた伝達手段は、構造が簡単であり、他の関節部分の動きによる干渉を受けないが、過大な操作力や経時的な劣化によりワイヤが伸びる恐れがあり、また温度変化によってもワイヤの伸縮があり、メンテナンスや調整を頻繁に行う必要がある。 【0005】これに対し、各関節に複数のスプロケットを搭載し、これらのスプロケットの回転をチェーンにより伝達する方法もあるが、この場合、部品点数が多くなり、操作レバー装置自体が重いものとなり、操作性も低下してしまう。また、他の関節部分の動きによる干渉を取り除く手段が必要となり、操作レバー装置が複雑で高価なものになってしまう。 【0006】この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、簡単な構造で操作レバー装置の操作性及び信頼性を向上させることができる作業機の操縦システムを得ることを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る作業機の操縦システムは、互いに回動可能に連結されて直列リンク機構を構成している複数の作業側リンク部材を有する作業装置、及び作業側リンク部材をそれぞれ回動させる駆動装置を備えた作業機を操縦するためのものであって、レバー基台と、このレバー基台に搭載され、複数の関節部で互いに回動可能に連結されて作業装置に対応した直列リンク機構を構成している複数の操作側リンク部材とを有している操作レバー装置、関節部に設けられ、その関節部で連結されている2つの操作側リンク部材のうち操作レバー装置の先端側の操作側リンク部材と一体に回動されるリンク側プーリ、レバー基台に設けられている回動可能な出力側プーリ、リンク側プーリと出力側プーリとの間に位置する関節部に設けられ、操作側リンク部材の回動軸と平行に延びるベルト受け、リンク側プーリに巻き掛けられている第1の端部と、出力側プーリに巻き掛けられている第2の端部と、これら第1及び第2の端部間に位置し、ベルト受けの軸方向へ互いにずらされてベルト受けの外周部に円周方向の同じ側で接している第1及び第2の中間部とを有し、リンク側プーリの回動を出力側プーリに機械的に伝達するループ状のベルト、及び出力側プーリの回動により、対応する操作側リンク部材の回動を検出し、対応する作業側リンク部材が対応する操作側リンク部材と同様に動作するように駆動装置を制御する制御装置を備えたものである。 【0008】請求項2の発明に係る作業機の操縦システムは、作業側リンク部材の回動を検出する回動センサ、回動センサからの信号に応じて駆動されるモータ、モータにより正逆両方向へ駆動される作業側可動部と、この作業側可動部に対する中立位置から所定の範囲内で正逆両方向へ変位可能になっており、出力側プーリの回動により変位される操作側可動部と、作業側可動部に対する操作側可動部の中立位置からの相対的な変位を検出する差動センサとを有している差動検出部、及び操作側リンク部材の回動に対応して作業側リンク部材が回動されるように、差動センサからの信号に応じて駆動装置を制御する制御部を備えた制御装置を用いたものである。 【0009】請求項3の発明に係る作業機の操縦システムは、操作側リンク部材の回動軸と平行な軸を中心として回転自在な円筒状の第1及び第2の回転部材を有するベルト受けを用い、第1の中間部が第1の回転部材に、第2の中間部が第2の回転部材にそれぞれ接触するようにしたものである。 【0010】請求項4の発明に係る作業機の操縦システムは、ベルト受けを、その軸線が操作側リンク部材の回動中心に対してオフセットするように配置したものである。 【0011】請求項5の発明に係る作業機の操縦システムは、リンク側及び出力側プーリとして、それぞれ歯付きプーリを使用し、ベルトとして、歯付きベルトを使用したものである。 【0012】請求項6の発明に係る作業機の操縦システムは、互いに回動可能に連結されて直列リンク機構を構成している複数の作業側リンク部材を有する作業装置、及び作業側リンク部材をそれぞれ回動させる駆動装置を備えた作業機を操縦するためのものであって、レバー基台と、このレバー基台に搭載され、複数の関節部で互いに回動可能に連結されて作業装置に対応した直列リンク機構を構成している複数の操作側リンク部材とを有している操作レバー装置、作業側リンク部材の回動を検出する回動センサ、レバー基台に設けられ、回動センサからの信号に応じて駆動されるモータ、関節部に回動可能に設けられ、モータにより正逆両方向へ回動される作業側回動片、モータの駆動力を作業側回動片に機械的に伝達する駆動力伝達手段、作業側回動片に対する中立位置から所定の角度範囲内で正逆両方向へ回動可能に作業側回動片に組み合わされ、かつ関節部に設けられ、その関節部で連結されている2つの操作側リンク部材のうち操作レバー装置の先端側の操作側リンク部材と一体に回動される操作側回動片、作業側回動片に対する操作側回動片の相対的な回動を検出する差動センサ、及び操作側リンク部材の回動に対応して作業側リンク部材が回動されるように、差動センサからの信号に応じて駆動装置を制御する制御部を備え、作業側回動片は、操作側回動片を相対的に中立位置に戻す方向へモータにより駆動されるものである。 【0013】請求項7の発明に係る作業機の操縦システムは、作業側回動片と一体に回動されるリンク側プーリ、モータにより回動されるモータ側プーリ、リンク側プーリとモータ側プーリとの間に位置する関節部に設けられ、操作側リンク部材の回動軸と平行に延びるベルト受け、及びリンク側プーリに巻き掛けられている第1の端部と、モータ側プーリに巻き掛けられている第2の端部と、これら第1及び第2の端部間に位置し、ベルト受けの軸方向へ互いにずらされてベルト受けの外周部に円周方向の同じ側で接している第1及び第2の中間部とを有し、モータ側プーリの回動をリンク側プーリに機械的に伝達するループ状のベルトを有する駆動力伝達手段を用いたものである。 【0014】請求項8の発明に係る作業機の操縦システムは、互いに回動可能に連結されて直列リンク機構を構成している複数の作業側リンク部材を有する作業装置、及び作業側リンク部材をそれぞれ回動させる駆動装置を備えた作業機を操縦するためのものであって、レバー基台と、このレバー基台に搭載され、複数の関節部で互いに回動可能に連結されて作業装置に対応した直列リンク機構を構成している複数の操作側リンク部材とを有している操作レバー装置、作業側リンク部材の回動を検出する回動センサ、関節部又はその近傍に設けられ、回動センサからの信号に応じて駆動されるモータ、関節部に回動可能に設けられ、モータにより正逆両方向へ回動される作業側回動片、作業側回動片に対する中立位置から所定の角度範囲内で正逆両方向へ回動可能に作業側回動片に組み合わされ、かつ関節部に設けられ、その関節部で連結されている2つの操作側リンク部材のうち操作レバー装置の先端側の操作側リンク部材と一体に回動される操作側回動片、作業側回動片に対する操作側回動片の相対的な回動を検出する差動センサ、及び操作側リンク部材の回動に対応して作業側リンク部材が回動されるように、差動センサからの信号に応じて駆動装置を制御する制御部を備え、作業側回動片は、操作側回動片を相対的に中立位置に戻す方向へモータにより駆動されるものである。 【0015】請求項9の発明に係る作業機の操縦システムは、センサ本体と、このセンサ本体に対して中立位置から正逆両方向へ揺動可能な揺動片と、この揺動片を中立位置に戻す戻しばねとを有する差動センサを用い、センサ本体が作業側回動片及び操作側回動片のいずれか一方を兼ね、揺動片がいずれか他方を兼ねるようにしたものである。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による油圧ショベルを示す概略の構成図である。図において、下部走行体1上には、運転室2Aを有する上部旋回体2が旋回可能に設けられている。この上部旋回体2には、作業装置3が搭載されている。この作業装置3は、ブーム連結部材3A、このブーム連結部材3Aに回動可能に連結されているブーム4、このブーム4に回動可能に連結されているアーム5、及びこのアーム5に回動可能に連結されているバケット6を有している。 【0017】ここで、作業装置3を作業側のリンク機構として見た場合、ブーム連結部材3A、ブーム4、アーム5、及びバケット6は、それぞれ作業側リンク部材に相当する。 【0018】ブーム連結部材3Aとブーム4との間にはブームシリンダ7、ブーム4とアーム5との間にはアームシリンダ8、アーム5とバケット6との間にはバケットシリンダ9がそれぞれ設けられている。これらのシリンダ7,8,9としては、油圧シリンダが用いられる。上部旋回体2は、油圧モータである旋回モータ10により下部走行体1に対して旋回可能になっている。運転室2Aには、作業装置3のリンク機構を適当な比率で縮小した操作側のリンク機構を構成する操作レバー装置11が設けられている。 【0019】ブーム4の基端部には、ブーム4の回動を検出する回動センサとしてのブームセンサ12が設けられている。ブーム4とアーム5との連結部には、アーム5の回動を検出する回動センサとしてのアームセンサ13が設けられている。バケット6を回動させるためのリンク機構の一部には、バケット6の回動を検出する回動センサとしてのバケットセンサ14が設けられている。これらのセンサ12〜14としては、例えばポテンションメータなど、回転状態に応じて電気信号を出力する周知の回転センサを適宜選択して使用することができる。また、絶対的な回動位置を検出するエンコーダを使用してもよい。 【0020】上部旋回体2上の適当な場所には、作業装置3を操作するための差動ユニット15が配置されている。各センサ12〜14と差動ユニット15とは、配線(図示せず)により電気的に接続されている。 【0021】図2は図1の油圧ショベルの要部を示す概略のブロック図である。図において、各シリンダ7〜9及び旋回モータ10には、それぞれの動作方向を切り換える切換バルブ21〜24が接続されている。また、各切換バルブ21〜24は、それぞれ制御バルブ25〜28により制御される。各制御バルブ25〜28には、電磁比例バルブが使用されている。 【0022】上記の切換バルブ21〜24を有する油圧回路部29には、タンク及び油圧ポンプ等(図示せず)が設けられているのは勿論であり、周知の油圧ショベルの油圧回路部を利用することもできる。従って、回路構成の細部については、種々の変更が可能である。この実施の形態1における駆動装置30は、油圧シリンダ7〜9、旋回モータ10及び油圧回路部29を有している。 【0023】各制御バルブ25〜28は、それぞれコントロールユニット31からの信号により制御される。コントロールユニット31には、差動ユニット15からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器32と、A/D変換器32からの信号を処理して制御バルブ25〜28に出力するCPU33とが設けられている。制御部34は、制御バルブ25〜28及びコントロールユニット31を有している。 【0024】次に、図3は図1の差動ユニット15に設けられているモータ・センサアセンブリ50を示す正面図、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図である。サーボモータ35は、ブームセンサ12、アームセンサ13及びバケットセンサ14のいずれか1つのセンサからの信号に応じて駆動される。サーボモータ35は、モータ本体36と、このモータ本体36により回動される回動軸37とを有している。回動軸37には、回動軸37と一体に回動するフランジ部材38が固着されている。フランジ部材38には、フランジ部38aが設けられている。 【0025】フランジ部材38には、フランジ部材38と一体に回動する作業側可動部としての作業側回動片39が固定されている。作業側回動片39は、フランジ部38aにねじ(図示せず)により固定されている。また、作業側回動片39には、円弧状の嵌合溝39aと、軸部39bとが設けられている。 【0026】作業側回動片39には、操作側可動部としての操作側回動片40が組み合わされている。操作側回動片40は、作業側回動片39と同一の軸線を中心として作業側回動片39に対する中立位置から所定の範囲(角度)内で正逆両方向へ相対的に回動可能になっている。また、操作側回動片40には、嵌合溝39aに挿入され操作側回動片40の相対的な回動に伴って嵌合溝39a内を移動する円弧状の嵌合突起40aが設けられている。 【0027】操作側回動片40には、ねじ(図示せず)により出力側プーリ41が固定されている。出力側プーリ41は、操作レバー装置11を操作することにより操作側回動片40と一体に回動される。作業側回動片39の軸部39bは、操作側回動片40及び出力側プーリ41の中心部を貫通している。また、回動軸37、フランジ部材38、作業側回動片39、嵌合溝39a、軸部39b、操作側回動片40、嵌合突起40a及び出力側プーリ41は、それぞれ同一の軸線を中心として配置されている。 【0028】軸部39bの先端部には、作業側回動片39と一体に回動されるピン支持板42が固着されている。ピン支持板42には、ピン43が立設されている。出力側プーリ41の側面には、台座44を介して差動センサ45が取り付けられている。台座44は、複数のねじ46により出力側プーリ41に固定されている。 【0029】差動センサ45は、台座44に固定されたセンサ本体47と、このセンサ本体47に揺動可能に設けられている揺動片48とを有している。この実施の形態1における差動検出部は、作業側回動片39、操作側回動片40、ピン支持板42、ピン43、台座44及び差動センサ45を有している。モータ本体36及びセンサ本体47の内部構造は図示しない。揺動片48には、ピン43が回動自在に貫通している。 【0030】差動センサ45は、台座44及び出力側プーリ41を介して操作側回動片40に搭載されており、操作側回動片40とともに回動される。これに対し、ピン43は、作業側回動片39の回動により変位されるため、操作側回動片40が作業側回動片39に対する中立位置から相対的に回動変位されると、揺動片48がセンサ本体47に対して揺動される。これにより、差動センサ45から制御部34のコントロールユニット31へアナログ電気信号が出力される。 【0031】図5は図4の作業側回動片39を示す正面図、図6は図4の操作側回動片40を示す正面図である。なお、図5は図4の右側から作業側回動片39を見た図、図6は図4の左側から操作側回動片40を見た図である。 【0032】作業側回動片39の嵌合溝39aの一部には、溝幅を広げることにより円弧状のばね収容部39cが設けられている。ばね収容部39cには、操作側回動片40を中立位置に戻す方向へ付勢する戻しばね49が収容されている。操作側回動片40の嵌合突起40aには、戻しばね49の両端部に当接する一対の当接部40bが設けられている。このような構成により、作業側回動片39に対する操作側回動片40の相対的な回動範囲が所定の角度内に規制されている。 【0033】なお、差動ユニット15には、ブーム4、アーム5及びバケット6のそれぞれに対応して、3組のモータ・センサアセンブリ50が設けられている。 【0034】次に、図7は図1の操作レバー装置11及び差動ユニット15を示す側面図である。図において、運転室2A内の固定部51には、垂直に伸びるレバー軸52を中心にレバー軸52と一体に回動可能なレバー基台53が搭載されている。また、レバー基台53上には、3組のモータ・センサアセンブリ50、即ちブーム4に対応するアセンブリ50A、アーム5に対応するアセンブリ50B、及びバケット6に対応するアセンブリ50Cが搭載されている。 【0035】また、レバー基台53上には、レバー支持部材54が搭載されている。レバー支持部材54には、ブームレバー55の基端部が回動可能に連結されている。このブームレバー55の先端部には、アームレバー56が回動可能に連結されている。さらに、アームレバー56の先端部には、バケットレバー57が回動可能に連結されている。 【0036】バケットレバー57は、操作レバー装置11の把手を兼ねており、オペレータが掴み易い形状に構成される。また、バケットレバー57には、付属的な機器を操作するための電気スイッチや安全スイッチ等を搭載することも可能である。 【0037】ここで、操作レバー装置11を操作側の直列リンク機構として見た場合、レバー支持部材54、ブームレバー55、アームレバー56、及びバケットレバー57は、それぞれ操作側リンク部材に相当する。また、レバー支持部材54、ブームレバー55、アームレバー56、及びバケットレバー57は、第1ないし第3の関節部58〜60で互いに回動可能に連結されている。 【0038】固定部51とレバー基台53との間には、固定部51に対するレバー基台53の旋回を検出するセンサアセンブリ61が設けられている。センサアセンブリ61には、レバー基台53を中立位置に戻す方向へ付勢するリターンスプリング(図示せず)と、レバー基台53の回動(旋回)を検出する旋回センサ(図示せず)とが設けられている。実施の形態1における差動ユニット15は、3台のモータ・センサアセンブリ50と、1台のセンサアセンブリ61とを有している。 【0039】次に、図8は図7のレバー装置11及び差動ユニット15を示す平面図である。図において、レバー支持部材54には、ブームレバー軸62を介してブームレバー55が取り付けられている。ブームレバー55は、ブームレバー軸62を中心としてブームレバー軸62と一体に回動される。 【0040】ブームレバー軸62には、ブームレバー55及びブームレバー軸62と一体に回動される第1のリンク側プーリ63が固定されている。第1のリンク側プーリ63と、対応するモータ・センサアセンブリ50Aの出力側プーリ41との間には、ループ状の第1のベルト64が巻き掛けられている。 【0041】ブームレバー55の先端部には、アームレバー軸65を介してアームレバー56が取り付けられている。アームレバー56は、アームレバー軸65を中心としてアームレバー軸65と一体に回動される。アームレバー軸65には、アームレバー56及びアームレバー軸65と一体に回動する第2のリンク側プーリ66が固定されている。 【0042】第2のリンク側プーリ66とモータ・センサアセンブリ50Bの出力側プーリ41との間に位置する関節部58には、ブームレバー軸62と平行に延びるアーム用ベルト受け67が設けられている。アーム用ベルト受け67は、ブームレバー軸62と平行な軸を中心として回転自在な円筒状の第1及び第2の回転部材67a,67bを有している。 【0043】第2のリンク側プーリ66の回転は、第2のベルト68を介してモータ・センサアセンブリ50Bの出力側プーリ41に機械的に伝達される。第2のベルト68は、第2のリンク側プーリ66に巻き掛けられている第1の端部68aと、出力側プーリ41に巻き掛けられている第2の端部68bと、これらの間に位置する第1及び第2の中間部68c,68dとを有している。 【0044】関節部58において、第1及び第2の中間部68c,68dは、アーム用ベルト受け67の軸方向へ互いにずらされてアーム用ベルト受け67の外周部に円周方向の同じ側で接している。即ち、第1の中間部68cの表面が第1の回転部材67aに、第2の中間部68dの裏面が第2の回転部材67bに接触している。 【0045】アームレバー56の先端部には、バケットレバー軸69を介してバケットレバー57が取り付けられている。バケットレバー57は、バケットレバー軸69を中心としてバケットレバー軸69と一体に回動される。バケットレバー軸69には、バケットレバー57及びバケットレバー軸69と一体に回動する第3のリンク側プーリ70が固定されている。 【0046】第3のリンク側プーリ70とモータ・センサアセンブリ50Cの出力側プーリ41との間に位置する関節部58,59には、それぞれブームレバー軸62及びアームレバー軸65と平行に延びる第1及び第2のバケット用ベルト受け71,72が設けられている。 【0047】第1のバケット用ベルト受け71は、ブームレバー軸62と平行な軸を中心として回転自在な円筒状の第1及び第2の回転部材71a,71bを有している。第2のバケット用ベルト受け72は、アームレバー軸65と平行な軸を中心として回転自在な円筒状の第1及び第2の回転部材72a,72bを有している。 【0048】第3のリンク側プーリ70の回転は、第3のベルト73を介してモータ・センサアセンブリ50Cの出力側プーリ41に機械的に伝達される。第3のベルト73は、第3のリンク側プーリ70に巻き掛けられている第1の端部73aと、出力側プーリ41に巻き掛けられている第2の端部73bと、これらの間に位置する第1及び第2の中間部73c,73dとを有している。 【0049】関節部58において、第1及び第2の中間部73c,73dは、第1のバケット用ベルト受け71の軸方向へ互いにずらされて第1のバケット用ベルト受け71の外周部に円周方向の同じ側で接している。即ち、第1の中間部73cの表面が第1の回転部材71aに、第2の中間部73dの裏面が第2の回転部材71bに接触している。 【0050】さらに、関節部59において、第1及び第2の中間部73c,73dは、第2のバケット用ベルト受け72の軸方向へ互いにずらされて第2のバケット用ベルト受け72の外周部に円周方向の同じ側で接している。即ち、第1の中間部73cの裏面が第1の回転部材72aに、第2の中間部73dの表面が第2の回転部材72bに接触している。 【0051】また、モータ・センサアセンブリ50A〜50Cの出力側プーリ41及び第1ないし第3のリンク側プーリ63,66,70としては、それぞれ外周部に複数の歯が設けられている歯付きプーリが使用されている。さらに、第1ないし第3のベルト64,68,73としては、歯付きプーリと噛み合う歯付きベルトが使用されている。これにより、第1ないし第3のリンク側プーリ63,66,70の回動がより確実に出力側プーリ41に伝達される。 【0052】図9は図8の第2のベルト68の配置状態を示す説明図である。アーム用ベルト受け67は、その軸線がブームレバー55の回動中心C1に対してオフセットするように配置されている。このようなアーム用ベルト受け67のオフセット量は、第2のベルト68がブームレバー55の回動中心C1上又はそのできるだけ近傍を通るように設定されている。 【0053】また、アーム用ベルト受け67は、ばね74により第2のベルト68側へ押し付けられており、これにより第2のベルト68には張力が与えられている。 【0054】図10は図8の第3のベルト73の配置状態を示す説明図である。第1のバケット用ベルト受け71は、その軸線がブームレバー55の回動中心C1に対してオフセットするように配置されている。このような第1のバケット用ベルト受け71のオフセット量は、第3のベルト73がブームレバー55の回動中心C1上又はそのできるだけ近傍を通るように設定されている。 【0055】また、第2のバケット用ベルト受け72は、その軸線がアームレバー56の回動中心C2に対してオフセットするように配置されている。このような第2のバケット用ベルト受け72のオフセット量は、第3のベルト73がアームレバー56の回動中心C2上又はそのできるだけ近傍を通るように設定されている。 【0056】また、第1及び第2のバケット用ベルト受け71,72は、ばね75,76により第3のベルト73側へ押し付けられており、これにより第3のベルト73には張力が与えられている。 【0057】この実施の形態1の制御装置は、センサ12〜14、3組のモータ・センサアセンブリ50及び制御部34を有している。 【0058】次に、動作について説明する。運転室2Aに搭乗したオペレータは、操作レバー装置11のバケットレバー57を把持し、バケット6及び作業現場を目視しながら、バケット6を動かすようにバケットレバー57を移動させる。これにより、操作レバー装置11の各関節部58〜60が回動される。 【0059】ブームレバー55の回動は、第1のリンク側プーリ63及び第1のベルト64を介してモータ・センサアセンブリ50Aの出力側プーリ41に伝達される。また、アームレバー56の回動は、第2のリンク側プーリ66及び第2のベルト68介してモータ・センサアセンブリ50Bの出力側プーリ41に伝達される。さらに、バケットレバー57の回動は、第3のリンク側プーリ70及び第3のベルト73介してモータ・センサアセンブリ50Cの出力側プーリ41に伝達される。 【0060】出力側プーリ41が回動されると、これと一体に操作側回動片40が回動される。このとき、ブーム4、アーム5及びバケット6はまだ回動しておらず、センサ12〜14からの信号では回動量がゼロであるため、作業側回動片39は停止したままである。従って、操作側回動片40は、作業側回動片39に対して中立位置から一方向へ相対的に回動される。 【0061】このとき、嵌合突起40aが嵌合溝39a内を摺動し、一方の当接部40bにより戻しばね49が圧縮される。作業側回動片39に対する操作側回動片40の相対的な回動角度は、戻しばね49の圧縮範囲により規制されている。また、作業側回動片39は、サーボモータ35によって回動されるが、戻しばね49の圧縮範囲を超えて操作側から作業側回動片39を無理に変位させることは、サーボモータ35によって規制されている。 【0062】このように、操作側回動片40が作業側回動片39に対して相対的に回動されると、ピン43により揺動片48が揺動され、差動センサ45からコントロールユニット31に信号が出力される。差動センサ45からの信号は、A/D変換器32によりデジタル信号に変換され、さらにCPU33で演算処理された後、コントロールユニット31から対応する制御バルブ25〜27に出力される。 【0063】制御バルブ25〜27は、コントロールユニット31からの信号により操作され、制御バルブ25〜27により切換バルブ21〜23が制御される。従って、レバー55〜57が回動されると、その動作に僅かに遅れて対応するブーム4、アーム5及びバケット6がそれぞれ同様に回動される。 【0064】このようなブーム4、アーム5及びバケット6の回動は、センサ12〜14により検出され、これにより対応するサーボモータ35が駆動され、操作側回動片40を中立位置に戻す方向へ作業側回動片39が回動される。即ち、操作レバー装置11の操作により操作側回動片40が回動されると、同方向へ追従するようにサーボモータ35により作業側回動片39が回動される。従って、レバー55〜57を連続して回動させると、操作側回動片40及び作業側回動片39が回動され続け、対応するブーム4、アーム5及びバケット6がそれぞれ連続して回動される。 【0065】また、レバー55〜57の回動が停止すれば、作業側回動片39が操作側回動片40に追いつき、操作側回動片40が中立位置に戻り、差動センサ45からの信号が出力されず(又は差動0の信号が出力され)、対応するブーム4、アーム5及びバケット6の回動も停止される。勿論、各レバー55〜57の回動方向と、対応するブーム4、アーム5及びバケット6の回動方向とは、同じになるように予め設定されている。 【0066】次に、旋回動作について説明する。バケットレバー57を握ったままで、操作レバー装置11全体を旋回させたい方向へ回動させると、その回動方向がセンサアセンブリ61内の旋回センサにより検出され、その信号がコントロールユニット31へ送られ、旋回モータ10が駆動される。旋回方向への力を操作レバー装置11に加えるのを止めると、センサアセンブリ61内のリターンスプリングにより操作レバー装置11が中立位置に戻され、上部旋回体2の旋回も停止される。 【0067】このように、操作レバー装置11のリンク機構に追従して、作業装置3のリンク機構をスムーズに動作させることができるため、オペレータは、作業装置3を直接動かすのに近い感覚で操作レバー装置11を容易に操作することができる。また、バケットレバー57を動かせば、操作レバー装置11のリンク機構は自動的に最短距離で追従するので、各リンクの個別の角度等を考慮する必要もない。従って、特別な熟練を必要とせずに作業効率を向上させることができ、工期全体としても大幅な短縮を図ることができる。 【0068】さらに、作業装置3及び操作レバー装置11の各リンク部材は1:1で対応しているため、例えばブーム4の動作に対するアーム5の対比速度や対比変位量などを考慮する必要もなく、装置構成が簡単である。即ち、各油圧シリンダ7〜9及び旋回モータ10への作動油の配分が自動的に行われるため、ディストリビュータでの複雑な制御は不要であり、油圧回路部29に設けられたポンプの出力を最大限に利用して、大幅なコストダウンを図ることができる。さらにまた、既存の油圧作業機への操縦システムの装着が容易であり、かつメンテナンスも容易である。 【0069】また、レバー55〜57の回動をモータ・センサアセンブリ50A〜50Cに機械的に伝達する手段として、伸縮の少ない第1ないし第3のベルト64,68,73を用いたので、信頼性を向上させることができ、メンテナンスを簡単にすることができる。さらに、操作レバー装置11を軽くすることができ、操作性を向上させることができる。 【0070】さらにまた、アームレバー56については、第2のリンク側プーリ66と出力側プーリ41との間に位置する関節部58にアーム用ベルト受け67が設けられており、第2のベルト68の中間部68c,68dは、アーム用ベルト受け67の軸方向へ互いにずらされてアーム用ベルト受け67の外周部に円周方向の同じ側で接しているため、ブームレバー55の回動による干渉を簡単な構造で除くことができる。 【0071】また、バケットレバー57についても、第1及び第2のバケット用ベルト受け71,72と第3のベルト73の中間部73c,73dの配置により、ブームレバー55及びアームレバー56の回動による干渉を除くことができる。従って、操作レバー装置11の構造を簡単かつ安価にすることができる。 【0072】さらに、ベルト受け67,71,72が、ブームレバー55及びアームレバー56の回動中心C1,C2からオフセットされているため、第2及び第3のベルト68,73の屈曲中心を回動中心C1,C2上又はその近傍に位置させることができ、屈曲角度の変化により第2及び第3のベルト68,73に作用する張力の変化を抑えることができる。さらにまた、ベルト受け67,71,72がばね74〜76によりそれぞれ付勢されているため、第2及び第3のベルト68,73に作用する張力の変化をさらに抑えることができる。 【0073】なお、実施の形態1では、ベルト受け67,71,72に回転部材67a,67b,71a,71b,72a,72bを設けたが、回転しない低摩擦材によりベルト受けを構成し、ベルト受けの外周面上をベルトが滑るようにしてもよい。また、実施の形態1では、ベルトの一側のみにベルト受けを配置したが、ベルトを両面から挟むように配置してもよい。 【0074】実施の形態2.次に、図11はこの発明の実施の形態2による油圧ショベルの操作レバー装置11を示す平面図である。なお、油圧ショベル全体の構成は実施の形態1と同様であるため、図1及び図2を参照する。また、レバー基台53の支持構造は、図7と同様である。 【0075】図において、レバー基台53上には、それぞれブームセンサ12、アームセンサ13及びバケットセンサ14からの信号に応じて駆動されモータ側プーリ82A〜82Cを回動させるサーボモータ81A〜81Cが搭載されている。また、レバー基台53上には、レバー支持部材54が搭載されている。 【0076】レバー支持部材54には、ブームレバー軸62を介してブームレバー55が取り付けられている。ブームレバー55は、ブームレバー軸62を中心としてブームレバー軸62と一体に回動される。また、ブームレバー軸62には、ブーム用差動ユニット83Aが取り付けられている。ブーム用差動ユニット83Aには、第1のリンク側プーリ84Aが接続されている。第1のリンク側プーリ84Aと、対応するモータ側プーリ82Aとの間には、ループ状の第1のベルト64が巻き掛けられている。 【0077】ブームレバー55の先端部には、アームレバー軸65を介してアームレバー56が取り付けられている。アームレバー56は、アームレバー軸65を中心としてアームレバー軸65と一体に回動される。また、アームレバー軸65には、アーム用差動ユニット83Bが取り付けられている。アーム用差動ユニット83Bには、第2のリンク側プーリ84Bが接続されている。第2のリンク側プーリ84Bと、対応するモータ側プーリ82Bとの間には、ループ状の第2のベルト68が巻き掛けられている。 【0078】第2のリンク側プーリ84Bとモータ側プーリ82Bとの間に位置する関節部58には、アーム用ベルト受け67が設けられている。アーム用ベルト受け67の構成、及びアーム用ベルト受け67に対する第2のベルト68の配置状態は、実施の形態1と同様である。 【0079】アームレバー56の先端部には、バケットレバー軸69を介してバケットレバー57が取り付けられている。バケットレバー57は、バケットレバー軸69を中心としてバケットレバー軸69と一体に回動される。また、バケットレバー軸69には、バケット用差動ユニット83Cが取り付けられている。アーム用差動ユニット83Cには、第3のリンク側プーリ84Cが接続されている。第3のリンク側プーリ84Cと、対応するモータ側プーリ82Cとの間には、ループ状の第3のベルト73が巻き掛けられている。 【0080】第3のリンク側プーリ84Cとモータ側プーリ82Cとの間に位置する関節部58,59には、それぞれ第1及び第2のバケット用ベルト受け71,72が設けられている。バケット用ベルト受け71,72の構成、及びこれらに対する第3のベルト73の配置状態は、実施の形態1と同様である。 【0081】また、モータ側プーリ82A〜82C及び第1ないし第3のリンク側プーリ84A〜84Cとしては、それぞれ歯付きプーリが使用され、第1ないし第3のベルト64,68,73としては、歯付きベルトが使用されている。さらに、実施の形態2における駆動力伝達手段は、モータ側プーリ82A〜82C、リンク側プーリ84A〜84C、ベルト受け67,71,72、及びベルト64,68,73を有している。 【0082】次に、図12は図11のブーム用差動ユニット83A及び第1のリンク側プーリ84Aを示す正面図、図13は図12のXIII−XIII線に沿う断面図である。なお、アーム用差動ユニット83B及びバケット用差動ユニット83Cの構成も図12及び図13と同様である。 【0083】第1のリンク側プーリ84Aには、第1のリンク側プーリ84Aと一体に回動する作業側回動片85が固定されている。また、作業側回動片85には、円弧状の嵌合溝85aが設けられている。 【0084】作業側回動片85には、操作側回動片86が組み合わされている。操作側回動片85は、ブームレバー軸62に固定されており、ブームレバー軸62と一体に回動される。また、操作側回動片86は、作業側回動片85と同一の軸線を中心として作業側回動片85に対する中立位置から所定の範囲(角度)内で正逆両方向へ相対的に回動可能になっている。 【0085】また、操作側回動片86には、嵌合溝85aに挿入され操作側回動片86の相対的な回動に伴って嵌合溝85a内を移動する円弧状の嵌合突起86aと、作業側回動片85及び第1のリンク側プーリ84Aの中央部を貫通する軸部86bとが設けられている。また、ブームレバー軸62、作業側回動片85、嵌合溝85a、操作側回動片86、嵌合突起86a、軸部86b、及び第1のリンク側プーリ84Aは、それぞれ同一の軸線を中心として配置されている。 【0086】軸部86bの先端部には、作業側回動片86と一体に回動されるピン支持板42が固着されている。ピン支持板42には、ピン43が立設されている。第1のリンク側プーリ84Aの側面には、台座44を介して差動センサ45が取り付けられている。台座44は、複数のねじ46により出力側プーリ41に固定されている。差動センサ45は、台座44に固定されたセンサ本体47と、このセンサ本体47に揺動可能に設けられている揺動片48とを有している。差動センサ45からの信号は、コントロールユニット31(図2)へ出力される。 【0087】図14は図13の作業側回動片85を示す正面図、図15は図13の操作側回動片86を示す正面図である。なお、図14は図13の左側から作業側回動片85を見た図、図15は図13の右側から操作側回動片86を見た図である。 【0088】作業側回動片85の嵌合溝85aの一部には、溝幅を広げることにより円弧状のばね収容部85bが設けられている。ばね収容部85bには、操作側回動片86を中立位置に戻す方向へ付勢する戻しばね49が収容されている。操作側回動片86の嵌合突起86aには、戻しばね49の両端部に当接する一対の当接部86cが設けられている。このような構成により、作業側回動片85に対する操作側回動片86の相対的な回動範囲が所定の角度内に規制されている。 【0089】次に、動作について説明する。オペレータによりバケットレバー57が移動されると、ブームレバー55、アームレバー56及びバケットレバー57が回動される。これらのレバー55〜57が回動されると、対応する操作側回動片86が回動される。このとき、ブーム4、アーム5及びバケット6はまだ回動しておらず、センサ12〜14からの信号では回動量がゼロであるため、作業側回動片85は停止したままである。従って、操作側回動片86は、作業側回動片85に対して中立位置から一方向へ相対的に回動される。 【0090】このように、操作側回動片86が作業側回動片85に対して相対的に回動されると、差動センサ45からコントロールユニット31に信号が出力され、制御バルブ25〜27により切換バルブ21〜23が制御される。従って、レバー55〜57が回動されると、その動作に僅かに遅れて対応するブーム4、アーム5及びバケット6がそれぞれ同様に回動される。 【0091】このようなブーム4、アーム5及びバケット6の回動は、センサ12〜14により検出され、これにより対応するサーボモータ81A〜81Cが駆動され、モータ側プーリ82A〜82C、ベルト64,68,73及びリンク側プーリ84A〜84Cを介して、操作側回動片86を中立位置に戻す方向へ作業側回動片85が回動される。 【0092】即ち、操作レバー装置11の操作により操作側回動片86が回動されると、同方向へ追従するようにサーボモータ81A〜81Cにより作業側回動片85が回動される。従って、レバー55〜57を連続して回動させると、操作側回動片86及び作業側回動片85が回動され続け、対応するブーム4、アーム5及びバケット6がそれぞれ連続して回動される。 【0093】また、レバー55〜57の回動が停止すれば、対応するブーム4、アーム5及びバケット6の回動も停止される。さらに、旋回動作については、実施の形態1と同様である。 【0094】実施の形態1では、関節部58〜60からレバー基台53への回動の伝達にベルト64,68,73を用いたが、実施の形態2では、レバー基台53上のサーボモータ81A〜81Cから関節部58〜60への駆動力の伝達にベルト64,68,73が使用されている。また、各レバー55〜56のレバー軸62,65,69に差動ユニット83A〜83Cが直結されている。このような操縦システムによれば、応答性及び操作性を向上させることができる。 【0095】なお、実施の形態2では、モータ側プーリ82A〜82C、ベルト64,68,73及びリンク側プーリ84A〜84Cを有する駆動力伝達手段を用いたが、例えばプーリとワイヤとの組み合わせや、チェーンとスプロケットとの組み合わせを有する駆動力伝達手段であってもよい。 【0096】実施の形態3.次に、図16はこの発明の実施の形態3による油圧ショベルの操作レバー装置11を示す平面図である。なお、油圧ショベル全体の構成は実施の形態1と同様であるため、図1及び図2を参照する。また、レバー基台53の支持構造は、図7と同様である。 【0097】図において、レバー基台53上には、レバー支持部材54が搭載されている。レバー支持部材54には、ブームレバー軸62を介してブームレバー55が取り付けられている。また、関節部58又はその近傍であるレバー支持部材54には、ブームセンサ12からの信号に応じて駆動されるサーボモータ92Aが搭載されている。ブームレバー軸62には、ブーム用差動ユニット91Aが取り付けられている。 【0098】関節部59又はその近傍であるブームレバー55の先端部には、アームレバー軸65を介してアームレバー56が取り付けられている。また、ブームレバー55の先端部には、アームセンサ13からの信号に応じて駆動されるサーボモータ92Bが搭載されている。アームレバー軸65には、アーム用差動ユニット91Bが取り付けられている。 【0099】関節部60又はその近傍であるアームレバー56の先端部には、バケットレバー軸69を介してバケットレバー57が取り付けられている。また、アームレバー56の先端部には、バケットセンサ14からの信号に応じて駆動されるサーボモータ92Cが搭載されている。バケットレバー軸69には、バケット用差動ユニット91Cが取り付けられている。 【0100】次に、図17は図16のレバー支持部材54とブームレバー55との間の関節部58の要部断面図であり、サーボモータ92Aの内部構造は省略する。なお、アーム用差動ユニット91B及びバケット用差動ユニット91Cの構成も図17と同様である。また、作業側回動片85、操作側回動片86及び差動センサ45等の構成は、実施の形態2と同様である。 【0101】図において、サーボモータ92Aには、サーボモータ92Aにより回動されるピニオン93が接続されている。作業側回動片85には、ピニオン93と噛み合い作業側回動片85と一体に回動されるギヤ94が固定されている。 【0102】次に、動作について説明する。オペレータによりバケットレバー57が移動されると、ブームレバー55、アームレバー56及びバケットレバー57が回動される。これらのレバー55〜57が回動されると、対応する操作側回動片86が回動される。このとき、ブーム4、アーム5及びバケット6はまだ回動しておらず、センサ12〜14からの信号では回動量がゼロであるため、作業側回動片85は停止したままである。従って、操作側回動片86は、作業側回動片85に対して中立位置から一方向へ相対的に回動される。 【0103】このように、操作側回動片86が作業側回動片85に対して相対的に回動されると、差動センサ45からコントロールユニット31に信号が出力され、制御バルブ25〜27により切換バルブ21〜23が制御される。従って、レバー55〜57が回動されると、その動作に僅かに遅れて対応するブーム4、アーム5及びバケット6がそれぞれ同様に回動される。 【0104】このようなブーム4、アーム5及びバケット6の回動は、センサ12〜14により検出され、これにより対応するサーボモータ92A〜92Cが駆動され、ピニオン93が回動され、ギヤ94が回動され、操作側回動片86を中立位置に戻す方向へ作業側回動片85が回動される。 【0105】即ち、操作レバー装置11の操作により操作側回動片86が回動されると、同方向へ追従するようにサーボモータ92A〜92Cにより作業側回動片85が回動される。従って、レバー55〜57を連続して回動させると、操作側回動片86及び作業側回動片85が回動され続け、対応するブーム4、アーム5及びバケット6がそれぞれ連続して回動される。 【0106】また、レバー55〜57の回動が停止すれば、対応するブーム4、アーム5及びバケット6の回動も停止される。さらに、旋回動作については、実施の形態1と同様である。 【0107】このような操縦システムでは、差動ユニット91A〜91C、及びサーボモータ92A〜92Cがいずれも関節部58〜60に搭載されているため、ベルト等の伝達手段が不要であり、構成をさらに簡単にすることができ、応答性及び操作性を向上させることができる。 【0108】なお、差動センサ45のセンサ本体47を作業側回動片及び操作側回動片のいずれか一方とし、揺動片48をいずれか他方として用いることも可能であり、装置をよりコンパクトにすることができる。この場合、差動センサ45に内蔵され揺動片48を中立位置に戻すばねが戻しばねとして使用される。 【0109】また、実施の形態1〜3において、各回動センサからサーボモータへの信号の送信は、リード線を配線することにより行えばよいが、ワイヤレスで送信することも可能であり、リード線の断線等による故障を防止することができる。 【0110】さらに、実施の形態1〜3では、3つの油圧シリンダ7〜9及び旋回モータ10の動作について示したが、例えばブーム4をスイング動作させる場合や、図1の左右方向へ延びる軸を中心にブーム4を回動させる場合にも、この発明は適用できる。 【0111】さらにまた、作業装置及び操作レバー装置をそれぞれ2組設け、両手で同時に操縦するようにすることも可能である。この場合、上記のような操縦システムを用いれば、同様の構造の数を増やすだけでよいため、増設が容易である。 【0112】また、実施の形態1〜3では、旋回制御バルブ28の操作も操作レバー装置11で行ったが、別のレバーを設けたり、運転室2Aの足元にペダルを設け、このペダルを足で操作することにより、旋回制御バルブ28を操作するようにしてもよい。 【0113】さらに、実施の形態1では、油圧ショベル、特に油圧バックホーについて示したが、この発明は、例えばトラックバックホー、ジャンボブレーカ、クラッシャ、クラムシェル、油圧フォーク(はさみ)、油圧バイブロなど、種々の油圧作業機に適用することができる。また、バケットの代わりに種々のアタッチメントを取り付けてもよい。 【0114】さらにまた、下部走行体を持たない定置式の作業機にもこの発明を適用することができ、かつ操作レバー装置を作業機本体外に設けることも可能である。例えば、海底、湖底、川底、深い穴の底等での作業を行うための作業装置を、別に設けた操作レバー装置により遠隔操作する場合にも、この発明は適用できる。また、建設用に限らず、あらゆる作業に使用される油圧作業機にこの発明は適用できる。 【0115】また、実施の形態1〜3では、駆動装置に油圧シリンダを用いた油圧作業機について説明したが、駆動装置に電動モータを用いた電動の作業機についてもこの発明を適用することができる。従って、医療用処置装置(例えば先端部の作業側リンク部材に、レーザ照射ヘッド、内視鏡、又は放射線照射装置が搭載されたものなど)、宇宙空間での作業機、放射線など人体に有害な環境下での作業機など、あらゆる分野に使用されるマスタ・スレーブ方式の作業機にも、この発明を適用することができる。 【0116】なお、この発明を油圧重機に適用する場合、作業装置よりも小さいサイズの操作レバー装置を用いることが多いが、他の分野の作業機にこの発明を適用する場合、作業装置と等倍の操作レバー装置や、作業装置よりも大形の操作レバー装置を用いてもよい。 【0117】また、上述したように、作業装置及び操作レバー装置のリンク機構の関節数は、特に限定されるものではない。逆に言うと、この発明を適用することより、関節数を増加させ、作業装置の細かい動きを実現することもできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596110246 【氏名又は名称】株式会社エフエフシー
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| 【出願日】 |
平成12年2月17日(2000.2.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100057874 【弁理士】 【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−227006(P2001−227006A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月24日(2001.8.24) |
| 【出願番号】 |
特願2000−40157(P2000−40157) |
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