| 【発明の名称】 |
ソイルセメント地中連続壁工法 |
| 【発明者】 |
【氏名】河野 克之
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| 【要約】 |
【課題】掘削を行う地質の違い、例えば、粘土質、砂質の違いや、塩分含有量の違いなどに影響を受けることなく、また、粘度を必要以上に上げなくても、安定的に施工を行うことができる、ソイルセメント地中連続壁工法を提供する。
【解決手段】本発明に係るソイルセメント地中連続壁工法は、セメントミルクを用いてソイルセメント連続壁を造成する工法において、前記セメントミルクが酸型エマルションを含有することを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】セメントミルクを用いてソイルセメント連続壁を造成する工法において、前記セメントミルクが酸型エマルションを含有することを特徴とする、ソイルセメント地中連続壁工法。 【請求項2】前記セメントミルクが、さらに粘土鉱物を含有する、請求項1に記載のソイルセメント地中連続壁工法。 【請求項3】前記酸型エマルションがカルボキシル基を有するポリマーを含む、請求項1または2に記載のソイルセメント地中連続壁工法。 【請求項4】前記セメントミルクの濾水量が50ml以下で、かつ、ファンネル粘度が120秒以下である、請求項1から3までのいずれかに記載のソイルセメント地中連続壁工法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ソイルセメント連続壁を造成する工法に関する。さらに詳しくは、特定のセメントミルクを用いてソイルセメント連続壁を造成する工法に関する。 【0002】 【従来の技術】ソイルセメント地中連続壁工法は、オーガー等の掘削機を用い、セメントミルクを掘削機先端から注入しながら地盤を掘削する工法であり、掘削土とセメントミルクとが混ざり合ってソイルセメントを形成し、これが掘削終了後に硬化して壁面となる。そしてこの掘削を部分的にオーバーラップさせながら連続的に行うことにより、連続壁が造成される。このソイルセメント地中連続壁工法は、掘削土を壁面造成に利用するので、廃土処理量が少なく、また施工コストも低いという点で、近年広く採用されている工法である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来においてソイルセメント地中連続壁工法を行う際、掘削を行う地質によって、連続壁の強度、止水性、溝壁の安定性が異なり、安定的な施工に支障を起こしている。また、従来、上記の問題点を解消するために、HEC(ヒドロキシエチルセルロース)などの増粘剤を添加してセメントミルクの粘度を上昇させることが検討されている(特開昭61−191714号公報、特開昭64−1819号公報等)。しかしながら、ソイルセメント地中連続壁工法においては、掘削機先端のドリル部において掘削土とセメントミルクが混合された状態で掘削されていくため、必要以上に粘度が上がると掘削効率が悪くなり、先端部が破損するおそれもある。 【0004】したがって、本発明の課題は、掘削を行う地質の違い、例えば、粘土質、砂質の違いや、塩分含有量の違いなどに影響を受けることなく、また、粘度を必要以上に上げなくても、安定的に施工を行うことができる、ソイルセメント地中連続壁工法を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を解決するべく鋭意検討した。その結果、酸型エマルション(酸基含有ポリマーや加水分解により酸基が生成するポリマーを含むエマルション)を含有するセメントミルクを用いれば、対象とする地質の種類に左右されずに、すなわち、粘土質、砂質の違いや、塩分含有量の違い等にかかわらず、また、粘度を必要以上に上げなくても、ソイルセメント地中連続壁工法を安定的に実施でき、上記課題が一挙に解決されることを見いだした。本発明はこのようにして完成された。 【0006】すなわち、本発明に係るソイルセメント地中連続壁工法は、セメントミルクを用いてソイルセメント連続壁を造成する工法において、前記セメントミルクが酸型エマルションを含有することを特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明する。ソイルセメント地中連続壁工法は、オーガー等の掘削機を用い、セメントミルクを掘削機先端から注入しながら地盤を掘削する工法であり、掘削土とセメントミルクとが混ざり合って形成するソイルセメントが硬化して連続壁となる。掘削の方法により、MIP工法、SMW工法、RSW工法、MSP工法、TSW工法、TRD工法、SMS工法等があり、特に限定されないが、通常はSMW工法がよく用いられる。なお、セメントミルクとは、基本的に、水にセメントを分散したもので、特にw/c(水の重量÷セメントの重量×100)値が60以上の、比較的水が多く、流動性の高いセメント分散体をいう。 【0008】本発明に係るソイルセメント地中連続壁工法は、セメントミルクを用いてソイルセメント連続壁を造成する工法において、前記セメントミルクが酸型エマルションを含有することを特徴とする。この特定のセメントミルクを用いることにより、本発明の効果、すなわち、掘削を行う地質の違い、例えば、粘土質、砂質の違いや、塩分含有量の違いなどに影響を受けることなく、また、粘度を必要以上に上げなくても、安定的に施工を行うことができる。本発明で用いられる酸型エマルションは、酸基含有ポリマーや加水分解により酸基が生成するポリマーを含むエマルションである。このエマルションは、水媒体中に酸基含有ポリマーや加水分解により酸基が生成するポリマーが分散されているエマルション、すなわち、水性エマルションであり、油中水型重合体エマルションと比較して、引火しにくく、安全性が高い。 【0009】本発明で用いられる酸型エマルションは、例えば、単量体成分を水中で乳化重合して得ることができる。乳化重合で得られたエマルションに含まれるポリマーは、分子量が大きく、セメント粒子をフロック状に凝集させやすい。したがって、セメントミルクに混ぜた場合に、濾水性が高いという特長を有する。単量体成分としては、アルカリ性物質により親水性が高まる基を含有する重合性単量体(A)を必須とし、その他の重合性単量体を含有することがある成分を挙げることができる。アルカリ性物質により親水性が高まる基としては、カルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基等の酸性基、容易に加水分解して酸基が生成するカルボン酸エステル基、スルホン酸エステル基、リン酸エステル基等をあげることができる。 【0010】重合性単量体(A)としては、たとえば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸等のカルボキシル基含有重合性単量体;ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、スルホエチル(メタ)アクリレート等のスルホン酸基含有重合性単量体;pH10のアルカリ水溶液中でアクリル酸ブチルより加水分解性の高い重合性単量体、たとえば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ヒドロキシエチル等の比較的容易に加水分解して酸基が生成するカルボン酸エステル基含有重合性単量体;2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルアシッドホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシ−3−クロロプロピルアシッドホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニルホスフェート等の酸性リン酸エステル基含有重合性単量体等を挙げることができ、これらが1種または2種以上使用される。 【0011】その他の重合性単量体としては、たとえば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、クロロメチルスチレン等のスチレン系重合性単量体;(メタ)アクリルアミド、N−モノメチル(メタ)アクリルアミド、N−モノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド系重合性単量体;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等のメタクリル酸と炭素数1〜18のアルコール(環式アルコールを除く)とのエステルや、アクリル酸と炭素数4〜18のアルコール(環式アルコールを除く)とのエステルである(メタ)アクリル酸エステル系重合性単量体;(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等のシクロヘキシル基含有重合性単量体;メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル等の(メタ)アクリル酸とポリプロピレングリコールとのモノエステルであるヒドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステル系重合性単量体;ポリエチレングリコール(メタ)アクリルエステル等のポリエチレングリコール鎖含有重合性単量体(ただし、アクリル酸2−ヒドロキシエチルを除く);酢酸ビニル;(メタ)アクリロニトリル;N−ビニルピロリドン、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール等の塩基性重合性単量体;N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等の架橋性(メタ)アクリルアミド系重合性単量体;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、アリルトリエトキシシラン等のケイ素原子に直結する加水分解性ケイ素基含有重合性単量体;(メタ)アクリル酸グリシジル、アクリルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有重合性単量体;2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−ビニルオキサゾリン等のオキサゾリン基含有重合性単量体;(メタ)アクリル酸−2−アジリジニルエチル、(メタ)アクロイルアジリジン等のアジリジン基含有重合性単量体;フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン含有重合性単量体;(メタ)アクリル酸と、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等の多価アルコールとのエステル化物等の分子内に重合性不飽和基を2個以上有する多官能(メタ)アクリル酸エステル系重合性単量体;メチレン(メタ)アクリルアミド等の分子内に重合性不飽和基を2個以上有する多官能(メタ)アクリル酸アミド系重合性単量体;ジアリルフタレート、ジアリルマレート、ジアリルフマレート等の分子内に重合性不飽和基を2個以上有する多官能アリル系重合性単量体;(メタ)アクリル酸アリル、ジビニルベンゼン等を挙げることができ、これらが1種または2種以上使用される。 【0012】単量体成分としては、(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸エステルを必須成分とする単量体成分が好ましく、メタクリル酸およびアクリル酸エステルを必須成分とする単量体成分が最も好ましい。また、アクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチルが最も好ましい。これらを用いた場合に、本発明の効果が十分に発揮できる。重合性単量体の乳化重合は、乳化剤や重合開始剤を用いて行うのが好ましい。乳化剤としては、特に限定はなく、たとえば、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、高分子界面活性剤や、これらの反応性界面活性剤等を挙げることができる。 【0013】アニオン系界面活性剤としては、たとえば、ナトリウムドデシルサルフェート、カリウムドデシルサルフェート、アンモニウムアルキルサルフェート等のアルキルサルフェート塩;ナトリウムドデシルポリグリコールエーテルサルフェート;ナトリウムスルホリシノエート、スルホン化パラフィン塩等のアルキルスルホネート;ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート、アルカリフェノールヒドロキシエチレンのアルカリ金属サルフェート等のアルキルスルホネート;高アルキルナフタレンスルホン酸塩;ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物;ナトリウムラウレート、トリエタノールアミンオレエート、トリエタノールアミンアビエテート等の脂肪酸塩;ポリオキシアルキルエーテル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンカルボン酸エステル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンフェニルエーテル硫酸エステル塩;コハク酸ジアルキルエステルスルホン酸塩;ポリオキシエチレンアルキルアリールサルフェート塩等の2重結合を有した反応性アニオン乳化剤等を挙げることができ、これらが1種または2種以上使用される。 【0014】ノニオン系界面活性剤としては、たとえば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル;ソルビタン脂肪族エステル;ポリオキシエチレンソルビタン脂肪族エステル;グリセロールのモノラウレート等の脂肪族モノグリセライド;ポリオキシエチレンオキシプロピレン共重合体;エチレンオキサイドと脂肪族アミン、アミドまたは酸との縮合生成物等を挙げることができ、これらが1種または2種以上使用される。高分子界面活性剤としては、たとえば、ポリビニルアルコールおよびその変性物;(メタ)アクリル酸系水溶性高分子;ヒドロキシエチル(メタ)アクリル酸系水溶性高分子;ヒドロキシプロピル(メタ)アクリル酸系水溶性高分子;ポリビニルピロリドン等を挙げることができ、これらが1種または2種以上使用される。 【0015】重合開始剤は、熱または酸化還元反応によって分解し、ラジカル分子を発生させる物質であり、たとえば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩類;2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、4,4’−アゾビス(4−シアノペンタン酸)等の水溶性アゾ化合物;過酸化水素等の熱分解系開始剤;過酸化水素とアスコルビン酸、t−ブチルヒドロパーオキサイドとロンガリット、過硫酸カリウムと金属塩、過硫酸アンモニウムと亜硫酸水素ナトリウム等のレドックス系重合開始剤等を挙げることができ、これらが1種または2種以上使用される。 【0016】重合性単量体を乳化重合する際の重合温度については、特に限定はなく、好ましくは0〜100℃、さらに好ましくは40〜95℃である。重合性単量体を乳化重合する際の重合時間については、特に限定はなく、好ましくは、3〜15時間である。乳化重合する際に、得られるポリマーの物性に悪影響を及ぼさない範囲で、親水性溶媒や添加剤等を加えることができる。重合性単量体を乳化重合反応系に添加する方法としては、特に限定はなく、一括添加法、重合性単量体滴下法、プレエマルション法、パワーフィード法、シード法、多段添加法等を用いることができる。 【0017】乳化重合反応後に得られるエマルション中の不揮発分は、60%以下であるのが好ましい。不揮発分が60%を超えると、エマルションの粘度が高すぎたり、分散安定性が保てず、凝集するおそれがある。本発明で用いる酸型エマルションは、酸基含有ポリマーや加水分解により酸基が生成するポリマーを含むエマルションであるので、アルカリ性物質を存在させると、エマルション中のポリマーの親水性が高まり、水中に一部または全部が溶解するか、エマルション粒子が膨潤するか、または、その両方が起こることにより、この広がったポリマー分子がセメント粒子に作用し、セメント粒子を微細なフロック状に凝集させると推定される。エマルション中のポリマーが全部溶解する場合、その重量平均分子量は10万以上が好ましい。ポリマーの重量平均分子量が10万未満であると、フロックの大きさや量が十分でなく、濾水性が低下するおそれがある。架橋性の重合性単量体を用いて得られたエマルションでは、架橋構造をとるために分子量の測定ができない場合があるが、エマルション粒子の膨潤によってセメント粒子をフロック状に凝集させる。 【0018】本発明で用いる酸型エマルションに含まれるポリマーの平均粒径については特に限定はないが、好ましくは40nm〜100μmであり、さらに好ましくは50nm〜50μmである。ポリマーの平均粒径が40nm未満であると、ポリマー製造時の重合安定性が低下したり、ポリマーの粘度が高くなりすぎるおそれがある。他方、100μmを超えると、アルカリ性物質を添加しても速やかに溶解または膨潤しにくく、安定した物性のエマルションが得られなくなるおそれがある。本発明の酸型エマルションに含まれるポリマー、すなわち、酸基含有ポリマーや加水分解により酸基が生成するポリマーとしては、より具体的には、分子内にカルボキシル基を有するポリマーや、分子内に、カルボン酸エステル基、リン酸エステル基、硫酸エステル基等の容易に加水分解して、酸基が生成する基を有するポリマー等を挙げることができる。これらのうちでも、カルボキシル基を有するポリマーは、入手し易く、アルカリ性物質の添加により速やかに中和反応が進行し、親水性の高いカルボキシルイオンとなるため、好ましい。 【0019】上記カルボキシル基を有するポリマーとしては、カルボキシル基を有する単量体単位が全繰り返し単位の3〜80モル%占めるポリマーが好ましく、10〜60モル%占めるポリマーがさらに好ましい。カルボキシル基を有する単量体単位が全繰り返し単位の3モル%未満であると、本発明の効果が十分に発揮できないおそれがある。他方、カルボキシル基を有する単量体単位が全繰り返し単位の80モル%超であると、重合安定性が低下して、凝集したり、凝集物が多くなるおそれがある。本発明で用いられるエマルションは、上記乳化重合で得られたもの以外に、たとえば、マイクロサスペンション重合や溶液重合したものを再分散したもの等であってもよい。 【0020】エマルションとしては、これを希釈してその固形分が1重量%に調整された水溶液の粘度が1〜1000mPa・s、好ましくは1〜500mPa・s、さらに好ましくは1〜100mPa・sであり、前記水溶液にアルカリ性物質を添加してpHを9に調整した時の粘度が、添加前の2〜10000倍、好ましくは2〜8000倍、さらに好ましくは2〜5000倍となる増粘特性を有するエマルションを挙げることができる。上記粘度特性を有するエマルションとしては、アルカリ性物質と中和反応や加水分解反応をして、親水性が高まり、エマルション粒子が水により膨潤したり、溶解するポリマーを含むエマルションを挙げることができる。 【0021】本発明に係るソイルセメント地中連続壁工法おいて用いるセメントミルクは、上記で説明した特定の酸型エマルションを必須成分として含んでいるので、掘削を行う地質の違い、例えば、粘土質、砂質の違いや、塩分含有量の違いなどに影響を受けることなく、安定的に施工を行うことができる。すなわち、掘削を行う地質の違いによらずに、濾水性、粘度が良好なセメントミルクを与える。具体的には、好ましい性能として、濾水量が50ml以下で、かつ、ファンネル粘度が17〜120秒であり、より好ましい性能として、濾水量が45ml以下で、かつ、ファンネル粘度が20〜100秒である。 【0022】本発明に係るソイルセメント地中連続壁工法おいて用いるセメントミルクは、上記で説明した特定の酸型エマルションを必須成分として含み、エマルション調製時や施工直前等の任意の時点で、アルカリ性物質や粘土鉱物、増粘剤や、消泡剤等のその他の添加剤をさらに配合してもよい。また、水なども同様に配合しても良い。本発明で用いることができる粘土鉱物は、例えば、ソイルセメント地中連続壁工法において出来上がった連続壁の透水性の低減、セメントミルクの比重増加、壁の崩れ防止等のために付与するものである。粘土鉱物としては、例えば、セピオライト、アタパルジャイト、エントリガイド、ベントナイト、カオリンクレー、モンモリロナイト、エクトライト、サポナイト、バイデライト、ゼオライト、パリゴルスカライト、雲母等を挙げることができ、1種または2種以上使用される。これらのうちでも、上記目的を十分に達成するためには、セピオライト、アタパルジャイト、エントリガイド、ベントナイトおよびカオリンクレーから選ばれた少なくとも1種が好ましく、ベントナイトが特に好ましい。 【0023】本発明で用いることができる増粘剤は、例えば、セメントミルクのかなりの量が逸脱してしまうような砂地盤や、オーガーの掘削抵抗が上がってしまう場合に付与するものである。具体的には、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、アルキルヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルヒドロキシアルキルセルロースなどの水溶性セルロース誘導体;グアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、トラガントガムなどの水溶性天然ゴム類およびその誘導体;α化デンプン、カルボキシメチル化デンプンなどの水溶性デンプンおよびその誘導体;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、ポリビニルアルコール、スチレン/無水マレイン酸共重合体などの水溶性合成高分子など、各種のものを用いることができる。 【0024】本発明で用いることのできる消泡剤等のその他の添加剤は、例えば、シリコーン系消泡剤や、プロルニック型消泡剤、鉱物系消泡剤等の消泡剤;セメント分散剤;リグニンスルホン酸等の減水剤;ポリカルボン酸系やナフタレンスルホン酸系等の高性能セメント減水剤;土壌分散剤;硬化遅延剤;硬化促進剤;止水性向上剤を挙げることができ、これらの1種または2種以上使用される。これらのうちでも、消泡剤を配合すると取扱いやすくなるため、消泡剤の使用が好ましく、消泡剤がシリコーン系消泡剤およびプロルニック型消泡剤から選ばれた少なくとも1種であると、セメントミルクの製造時や使用時に発泡が抑制されるので、より好ましい。 【0025】本発明において用いるセメントミルク中の酸型エマルションの含有割合は、特に限定されないが、好ましくは、セメントミルク100重量%中、酸型エマルションの固形分が0.01〜10重量%、より好ましくは、0.05〜5重量%、特に好ましくは0.1〜1重量%である。これらの範囲外であると、酸型エマルションが存在することによる本発明の効果が十分に発揮できないおそれがある。本発明において用いることができる粘土鉱物の含有割合は、特に限定されず、粘土鉱物なしでも優れた効果を発揮することができるが、好ましくは、セメントミルク100重量%中、粘土鉱物が0〜20重量%、より好ましくは、0.1〜15重量%、特に好ましくは0.5〜10重量%である。20重量%より多いと、セメントミルクの粘度が高すぎる等のために、本発明の効果が十分に発揮できないおそれがある。 【0026】本発明において必要に応じて用いてもよい消泡剤の配合量については、特に限定はないが、好ましくは、セメントミルク100重量%中、0.001〜1重量%、さらに好ましくは0.01〜0.5重量%である。これらの範囲外で用いると、消泡剤の効果が十分に発揮できないおそれがある。セメントミルクに含まれる水の量については、特に限定はないが、セメントミルク100重量%中、好ましくは40〜85重量%、さらに好ましくは50〜75重量%である。水の量が40重量%未満であると、セメントミルクの粘度が高くなり過ぎるおそれがある。他方、85重量%を超えると、セメントミルクのセメント量が少なくなるため、連続壁の強度が得られなくなる。 【0027】本発明で用いるセメントミルクの製造方法については、特に限定はなく、たとえば、セメントミルクに、必須成分である酸型エマルション、さらに、必要に応じ、上記で挙げたアルカリ性物質や、粘土鉱物、水、消泡剤、セメント分散剤、土壌分散剤等の各成分を任意の順番で配合する方法等を挙げることができる。 【0028】 【実施例】以下に、本発明の実施例と比較例とを示すが、本発明は下記実施例に限定されない。以下では、「%」は「重量%」、「部」は「重量部」のことである。実施例に用いられるエマルション(1)を製造例1にしたがって製造した。 −製造例1−滴下ロート2基、攪拌機、窒素導入管、温度系および冷却器を備えたフラスコに、イオン交換水327部およびハイテノールN−08(第一工業製薬(株)製)4部を仕込み、72℃で攪拌しながらハイテノールN−08を完全に溶解させた。ハイテノールN−08を含む水溶液を72℃に保ちながら、フラスコ内を窒素置換した後、滴下ロートより、メタアクリル酸105部、アクリル酸メチル195部および1.6%ハイテノールN−08水溶液300部を強攪拌して得たプレエマルションのうちの30部を滴下し、5分間攪拌した。ついで、5%亜硫酸水素ナトリウム水溶液1部および1%過硫酸アンモニウム水溶液4部を投入し、72℃に保ちながら20分間攪拌を続け、初期重合を行った。上記プレエマルションの残り570部と1%過硫酸アンモニウム水溶液64部とをフラスコ内の反応混合物に2時間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃に上げ、1時間攪拌を続け、反応混合物を冷却して、重合を終了し、不揮発分濃度30.8%のポリマーを含有したエマルション(1)を得た。エマルション(1)に含まれるポリマーの重量平均分子量は、約140万であった。 【0029】−実施例1−2Lのステンレスカップに、水道水(塩素イオン濃度0.5ppm、カルシウムイオン濃度40ppm、電気伝導度180μs/cm)495部を入れ、直径6cmの風車型の攪拌羽根を持つホモミキサーにセットした。回転数1000min-1で攪拌しながらセメント(普通ポルトランドセメント)250部(w/c=200;ただし、w/c=水の重量÷セメントの重量×100)を徐々に添加し、回転数2000min-1に上げて5分間攪拌した。次いで、消泡剤のノプコ8034L(サンノプコ(株)製)0.5部、上記製造例1で得たエマルション(1)5部(対セメント0.6%)を添加し、回転数1200min-1で10分間攪拌し、セメント混合物(a1)を得た。 【0030】このセメント混合物(a1)について、AMERICAN PETROLEUM INSTITUTE(API)の試験方法に準じて、ファンネル粘度および濾水量を以下の方法で測定した。結果を表1に示す。 ファンネル粘度漏斗型のファンネル粘度計に上記の掘削安定液を500ml採り、その全量が流出するまでの時間を測定する。 濾水量濾水量測定装置のシリンダー(内径76.2mm)内にセメント混合物を400ml入れ、直径9cmの東洋濾紙No.4を置き、ドレン付きの蓋をセットする。シリンダーを所定位置に固定し、メスシリンダーをセットした後に窒素ボンベを用いてシリンダー内に圧力(3kg/cm2 :3000hPa)をかけ、30分間に流出する水の量(ml)をメスシリンダーで測定した。 【0031】−実施例2−2Lのステンレスカップに、水道水(塩素イオン濃度0.5ppm、カルシウムイオン濃度40ppm、電気伝導度180μs/cm)493.3部を入れ、直径6cmの風車型の攪拌羽根を持つホモミキサーにセットした。回転数1000min-1で攪拌しながらセメント(普通ポルトランドセメント)250部(w/c=200;ただし、w/c=水の重量÷セメントの重量×100)を徐々に添加し、次いで、ベントナイト(テルナイト(株)製V−1)7.5部(対セメント3%)を添加して、回転数3000min-1に上げて5分間攪拌した。消泡剤のノプコ8034L(サンノプコ(株)製)0.5部、上記製造例1で得たエマルション(1)6.7部(対セメント0.8%)を添加し、回転数1200min-1で10分間攪拌し、セメント混合物(a2)を得た。 【0032】このセメント混合物(a2)について、AMERICAN PETROLEUM INSTITUTE(API)の試験方法に準じて、ファンネル粘度および濾水量を以下の方法で測定した。結果を表1に示す。 −比較例1−2Lのステンレスカップに、水道水(塩素イオン濃度0.5ppm、カルシウムイオン濃度40ppm、電気伝導度180μs/cm)200部、前日に水に溶解しておいた1%ヒドロキシエチルセルロース(以下、HECと略すことがある)水溶液300部(対セメント1.2%)、消泡剤のノプコ8034L(サンノプコ(株)製)0.5部を入れ、直径6cmの風車型の攪拌羽根を持つホモミキサーにセットした。回転数1000min-1で攪拌しながらセメント(普通ポルトランドセメント)250部(w/c=200;ただし、w/c=水の重量÷セメントの重量×100)を徐々に添加し、回転数3000min-1に上げて20分間攪拌し、セメント混合物(b1)を得た。 【0033】このセメント混合物(b1)について、AMERICAN PETROLEUM INSTITUTE(API)の試験方法に準じて、ファンネル粘度および濾水量を以下の方法で測定した。結果を表1に示す。 −比較例2−2Lのステンレスカップに、水道水(塩素イオン濃度0.5ppm、カルシウムイオン濃度40ppm、電気伝導度180μs/cm)300部、前日に水に溶解しておいた1%ヒドロキシエチルセルロース水溶液200部(対セメント0.8%)、消泡剤のノプコ8034L(サンノプコ(株)製)0.5部を入れ、直径6cmの風車型の攪拌羽根を持つホモミキサーにセットした。回転数1000min-1で攪拌しながらセメント(普通ポルトランドセメント)250部(w/c=200;ただし、w/c=水の重量÷セメントの重量×100)、ベントナイト(テルナイト(株)製V−1)7.5部(対セメント3%)を徐々に添加し、回転数3000min-1に上げて20分間攪拌し、セメント混合物(b2)を得た。 【0034】このセメント混合物(b2)について、AMERICAN PETROLEUM INSTITUTE(API)の試験方法に準じて、ファンネル粘度および濾水量を以下の方法で測定した。結果を表1に示す。 【0035】 【表1】
【0036】表1に示した結果より、本発明に係る酸型エマルションを用いると、従来からのHECを用いる場合に比べて、粘度を必要以上に上げなくても、濾水性に優れ、特にベントナイトを併用しない場合には、少量の酸型エマルションの添加で良好な濾水性を示すことがわかった。これに対し、従来のHEC併用の場合は、ベントナイトを用いない場合、HECを酸型エマルションの2倍量用いても、濾水性が極めて悪いものであった。 −実施例3〜5−2Lのステンレスカップに、水道水(塩素イオン濃度0.5ppm、カルシウムイオン濃度40ppm、電気伝導度180μs/cm)488.3部を入れ、直径6cmの風車型の攪拌羽根を持つホモミキサーにセットした。回転数1000min-1で攪拌しながらセメント(普通ポルトランドセメント)250部(w/c=200;ただし、w/c=水の重量÷セメントの重量×100)を徐々に添加し、回転数2000min-1に上げて5分間攪拌した。次いで、消泡剤のノプコ8034L(サンノプコ(株)製)0.5部、上記製造例1で得たエマルション(1)11.7部(対セメント1.4%)を添加し、回転数1200min-1で10分間攪拌し、これに人工海水(商品名:アクアマリン、八島薬品(株)製)0部(対総水量0%、実施例3)、または、50部(対総水量10%、実施例4)、または、150部(対総水量30%、実施例5)を添加し、更に回転数1200min-1で5分間攪拌して、セメント混合物(a3)(実施例3)、セメント混合物(a4)(実施例4)、セメント混合物(a5)(実施例5)を得た。 【0037】これらセメント混合物(a3)、(a4)、(a5)について、AMERICAN PETROLEUM INSTITUTE(API)の試験方法に準じて、ファンネル粘度および濾水量を以下の方法で測定した。結果を表2に示す。 −実施例6〜8−2Lのステンレスカップに、水道水(塩素イオン濃度0.5ppm、カルシウムイオン濃度40ppm、電気伝導度180μs/cm)493.3部を入れ、直径6cmの風車型の攪拌羽根を持つホモミキサーにセットした。回転数1000min-1で攪拌しながらセメント(普通ポルトランドセメント)250部(w/c=200;ただし、w/c=水の重量÷セメントの重量×100)を徐々に添加し、次いで、ベントナイト(テルナイト(株)製V−1)7.5部(対セメント3%)を添加して、回転数3000min-1に上げて5分間攪拌した。次いで、消泡剤のノプコ8034L(サンノプコ(株)製)0.5部、上記製造例1で得たエマルション(1)6.7部(対セメント0.8%)を添加し、回転数1200min-1で10分間攪拌し、これに人工海水(商品名:アクアマリン、八島薬品(株)製)0部(対総水量0%、実施例6)、または、50部(対総水量10%、実施例7)、または、150部(対総水量30%、実施例8)を添加し、更に回転数1200min-1で5分間攪拌して、セメント混合物(a6)(実施例6)、セメント混合物(a7)(実施例7)、セメント混合物(a8)(実施例8)を得た。 【0038】これらセメント混合物(a6)、(a7)、(a8)について、AMERICAN PETROLEUM INSTITUTE(API)の試験方法に準じて、ファンネル粘度および濾水量を以下の方法で測定した。結果を表2に示す。 −比較例3〜5−2Lのステンレスカップに、水道水(塩素イオン濃度0.5ppm、カルシウムイオン濃度40ppm、電気伝導度180μs/cm)150部、前日に水に溶解しておいた1%ヒドロキシエチルセルロース水溶液350部(対セメント1.4%)、消泡剤のノプコ8034L(サンノプコ(株)製)0.5部を入れ、直径6cmの風車型の攪拌羽根を持つホモミキサーにセットした。回転数1000min-1で攪拌しながらセメント(普通ポルトランドセメント)250部(w/c=200;ただし、w/c=水の重量÷セメントの重量×100)を徐々に添加し、回転数3000min-1に上げて20分間攪拌し、これに人工海水(商品名:アクアマリン、八島薬品(株)製)0部(対総水量0%、比較例3)、または、50部(対総水量10%、比較例4)、または、150部(対総水量30%、比較例5)を添加し、更に回転数1200min-1で5分間攪拌して、セメント混合物(b3)(比較例3)、セメント混合物(b4)(比較例4)、セメント混合物(b5)(比較例5)を得た。 【0039】これらセメント混合物(b3)、(b4)、(b5)について、AMERICAN PETROLEUM INSTITUTE(API)の試験方法に準じて、ファンネル粘度および濾水量を以下の方法で測定した。結果を表2に示す。 −比較例6〜8−2Lのステンレスカップに、水道水(塩素イオン濃度0.5ppm、カルシウムイオン濃度40ppm、電気伝導度180μs/cm)250部、前日に水に溶解しておいた1%ヒドロキシエチルセルロース水溶液250部(対セメント1.0%)、消泡剤のノプコ8034L(サンノプコ(株)製)0.5部を入れ、直径6cmの風車型の攪拌羽根を持つホモミキサーにセットした。回転数1000min-1で攪拌しながらセメント(普通ポルトランドセメント)250部(w/c=200;ただし、w/c=水の重量÷セメントの重量×100)、ベントナイト(テルナイト(株)製V−1)7.5部(対セメント3%)を徐々に添加し、回転数3000min-1に上げて20分間攪拌し、これに人工海水(商品名:アクアマリン、八島薬品(株)製)0部(対総水量0%、比較例6)、または、50部(対総水量10%、比較例7)、または、150部(対総水量30%、比較例8)を添加し、更に回転数1200min-1で5分間攪拌して、セメント混合物(b6)(比較例6)、セメント混合物(b7)(比較例7)、セメント混合物(b8)(比較例8)を得た。 【0040】これらセメント混合物(b6)、(b7)、(b8)について、AMERICAN PETROLEUM INSTITUTE(API)の試験方法に準じて、ファンネル粘度および濾水量を以下の方法で測定した。結果を表2に示す。 【0041】 【表2】
【0042】表2に示した結果より、本発明に係る酸型エマルションを用いると、人工海水量の含有割合を変えた場合のファンネル粘度および濾水量の変動が少なく、特に、ベントナイト併用の場合には、その変動は非常に少ない。したがって、本発明に係る酸型エマルションを用いたソイルセメント地中連続壁工法によれば、掘削する地質の塩分含有量の違いに影響を受けることなく、安定的に施工を行うことができることがわかった。このことは、例えば、海岸線近くにおけるソイルセメント地中連続壁工法において非常に優れた効果を発揮できることを示している。これに対し、従来のHEC併用の場合には、人工海水量の含有割合を変えた場合のファンネル粘度および濾水量の変動が大きく、地質の違いにより大きく影響をうけることがわかった。 【0043】また、表1に示した結果と同様に、本発明に係る酸型エマルションを用いると、従来からのHECを用いる場合に比べて、粘度を必要以上に上げなくても、濾水性に優れることがわかった。 【0044】 【発明の効果】本発明に係るソイルセメント地中連続壁工法によれば、掘削を行う地質の違い、例えば、粘土質、砂質の違いや、塩分含有量の違いなどに影響を受けることなく、また、粘度を必要以上に上げなくても、安定的に施工を行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004628 【氏名又は名称】株式会社日本触媒
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| 【出願日】 |
平成12年5月22日(2000.5.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073461 【弁理士】 【氏名又は名称】松本 武彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−329530(P2001−329530A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月30日(2001.11.30) |
| 【出願番号】 |
特願2000−150268(P2000−150268) |
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