| 【発明の名称】 |
浄化槽用マンホ−ル蓋の自在継手付カサアゲ管体 |
| 【発明者】 |
【氏名】酒井 初雄
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| 【要約】 |
【課題】浄化槽用マンホ−ル蓋の高さ及び傾きを調節して地表に合せる。
【解決手段】浄化槽本体1の上面に設けたマンホ−ルを縁取りする本体側立上り枠4と、マンホ−ル蓋2を開閉自在に取付ける蓋取付枠21との間に、オスメス螺旋筒7とこれに載置した自在継手14とを介在させ、この自在継手14を、原管からブロ−成形した2つの球状膨出体15,16を互に嵌合させて構成したので、マンホ−ル蓋2を、オスメス螺旋筒7でその高さを、自在継手14でその傾きを各調節して、傾斜地での浄化槽設置に役立てる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 浄化槽本体を傾けて埋設することによる不具合がないように水平状に設置した浄化槽の上面に設けた複数のマンホ−ルを縁取りする本体側立上り枠と、各マンホ−ル蓋を開閉自在に取付けるマンホ−ル蓋取付枠との間に介在され、かつ、その周辺を埋設時コンクリ−トで固定するオスメス螺旋筒からなるカサアゲ管体にあって、前記オスメス螺旋筒の上端に樹脂製自在継手を載置し、該自在継手を、加熱した原管からブロ−成形した安価な内の球状膨出体と、該内の球状膨出体の反摺動側に形成した、前記メス螺旋筒の差口用受口と、該内の球状膨出体に摺動自在に嵌合し、加熱した原管からブロ−成形した安価な外の球状膨出体と、該外の球状膨出体の反摺動側に一体形成した、前記マンホ−ル蓋取付枠載置用外フランジと、該外の球状膨出体の摺動側端に設けた、該外の球状膨出体の変形を防ぐための外の折り返し部と、で構成することにより、前記マンホ−ル蓋を地表に対する高さおよび傾斜を合せた後、前記本体側立上り枠、オスメス螺旋筒、自在継手およびマンホ−ル蓋取付枠の周辺にコンクリ−トを巻いて傾斜調節した自在継手を固定すると共に、乗用車等の静的路面荷重に耐える強度をもたせることを特徴とする浄化槽用マンホ−ル蓋の自在継手付カサアゲ管体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、浄化槽用マンホ−ル蓋の自在継手付カサアゲ管体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、公共下水道設備のない地域では、住居や工場などから排出される廃水は、浄化しなければ公共水域へは放流してはならない。そのため、浄化槽を必要とするが、一般的な浄化槽は、腐敗槽、酸化槽および消毒槽からなり、洗浄水と共に流入する汚物を腐敗槽で嫌気性微生物により消化分解させ、分解が進行すると汚物は液化し、一部はガス化する。液化した部分は酸化槽で好気性微生物により消化分解され、処理された排水は最後に消毒槽で消毒して公共水域へ放流される。 【0003】かかる浄化槽は宅地内等に埋設されるが、この浄化槽は保守点検、清掃および検査が義務付けされているので、複数のマンホ−ルを必要としている。このマンホ−ルの蓋は、浄化槽本体に雨水の浸入を防ぐため、地表より所定の高さ、例えば、30cm程度高くしたり、浄化槽本体を深埋設する場合に深く(大阪府ではマンホ−ル蓋が地表より20cm迄深く可)したり、更には車庫等内に埋設する場合、地表と面一にしたりする。 【0004】ところで、所定の深さの浄化槽埋設用穴を掘削した後、この穴に浄化槽を設置すると、マンホ−ル蓋の高さの寸法出しが難しい。そのため、浄化槽埋設用穴と浄化槽本体との誤差を吸収するため、マンホ−ル蓋取付枠を浄化槽本体の上方開口部に対し、上下スライド自在にした提案がなされている(実公昭56−31352号公報参照)。 【0005】また、図2に示すような提案(例えば、特開平7−328599号公報、特開平7−331683号公報等参照)もなされている。すなわち、浄化槽本体(不図示)の上面に、その下端に外フランジ3を有する本体側立上り枠4を複数のボルトにより取付け、この本体側立上り枠4には、上下1対のオスメス螺旋筒7が載置されてボルトにより取付けられる。このメス螺旋筒7bにはマンホ−ル蓋取付枠21が取付けられている。そして、このオスメス螺旋筒7は、通常、アジャスタ−と呼ばれ、上方のメス螺旋筒7bを矢印のように回転させて螺進退させ、マンホ−ル蓋の高さを調節する。なお、このオスメス螺旋筒7や本体側立上り枠4をカサアゲ管体と称している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記したいずれの提案も、車庫等で地表が傾斜している場合、マンホ−ル蓋と、傾斜した地表とが面一にならない、という問題があった。 【0007】そこで本発明は、かかる問題を解決することを主たる課題としたものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するため、本発明の要旨とするところは、浄化槽本体を傾けて埋設することによる不具合がないように水平状に設置した浄化槽の上面に設けた複数のマンホ−ルを縁取りする本体側立上り枠と、各マンホ−ル蓋を開閉自在に取付けるマンホ−ル蓋取付枠との間に介在され、かつ、その周辺を埋設時コンクリ−トで固定するオスメス螺旋筒からなるカサアゲ管体にあって、前記オスメス螺旋筒の上端に樹脂製自在継手を載置し、該自在継手を、加熱した原管からブロ−成形した安価な内の球状膨出体と、該内の球状膨出体の反摺動側に形成した、前記メス螺旋筒の差口用受口と、該内の球状膨出体に摺動自在に嵌合し、加熱した原管からブロ−成形した安価な外の球状膨出体と、該外の球状膨出体の反摺動側に一体形成した、前記マンホ−ル蓋取付枠載置用外フランジと、該外の球状膨出体の摺動側端に設けた、該外の球状膨出体の変形を防ぐための外の折り返し部と、で構成することにより、前記マンホ−ル蓋を地表に対する高さおよび傾斜を合せた後、前記本体側立上り枠、オスメス螺旋筒、自在継手およびマンホ−ル蓋取付枠の周辺にコンクリ−トを巻いて傾斜調節した自在継手を固定すると共に、乗用車等の静的路面荷重に耐える強度をもたせることを特徴とする浄化槽用マンホ−ル蓋の自在継手付カサアゲ管体にある。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明を、添付図面に示す実施例により詳細に述べる。図1は本発明の実施例の全体分解側面図で、従来例を示す図2と同一部分は同一符号を付してある。 【0010】本実施例の浄化槽は、厚肉の塩ビ板(原管を切開したもの)をブロ−成形法により製造するが、これは、一般家庭のトイレ汚水と生活排水とをまとめて浄化処理する、いわゆる合併処理浄化槽に好適である。 【0011】この浄化槽では、その処理に嫌気性微生物の生息した濾床接触曝気方式を用いて4つの部屋に区切っていることから、4つのマンホ−ルを備えており、しかも、これらのマンホ−ルは乗用車等の静的路面荷重に耐えられるようになっている。 【0012】かかる浄化槽本体1のマンホ−ル(口径約450mmφまたは500mmφ)では、次のような高さ調節可能にマンホ−ル蓋2を設けている。 【0013】図1において、浄化槽本体1の上面に、その下端にフランジ3を有する本体側立上り枠4を、複数のボルト(図示せず、以下同じ)により取付ける。この本体側立上り枠4は高さ約110mmで、塩ビ製ブロ−成形により作られる。また、この本体側立上り枠4の上端には、内側に折曲した取付フランジ5が形成され、この取付フランジ5にはボルトを挿入するボルト孔6が設けられている。 【0014】この本体側立上り枠4には、軸長約180mmと約170mmの上下1対のオスメス螺旋筒7が螺合されて載置され、ボルトにより着脱自在に取付けられる。 【0015】このオスメス螺旋筒7は上方のメス螺旋筒7bを回転させて螺進退させ、マンホ−ル蓋2の高さを調節する。 【0016】このオスメス螺旋筒7は、次のようにして製造される。下方のオス螺旋筒7aの下端には、内側に折曲した取付フランジ8が形成され、この取付フランジ8は、更に下向き折曲して嵌合足9が形成されている。この取付フランジ8にはボルトを挿入する複数のボルト孔10が設けられている。そして、この嵌合足9を前記本体側立上り枠4の取付フランジ5に内嵌し、両取付フランジ5,8を接合してボルトにより着脱自在に締結する。 【0017】また、下方のオス螺旋筒7aには、外周面の上方に2条(3条であってもよい)の螺旋凸条11を設け、この螺旋凸条11と前記取付フランジ8との間に25mmピッチで内側に向けた若干の深さの複数の水平切断案内筒12,12……を設けている。この下方のオス螺旋筒7aを水平切断案内筒12に沿ってカッタ−により水平に切断するようにしている。 【0018】また、上方のメス螺旋筒7bには、内周全面にわたって螺旋凹条13を設け、その上端には差口13aを形成している。 【0019】以上のような下方のオス螺旋筒7aや上方のメス螺旋筒7bは、約150℃以下に加熱した、塩ビ製原管(不図示)をブロ−成形用金型に入れ、10kg/cm2 以下の空気圧力でブロ−成形により拡径して1ぱつで製造する。 【0020】ここにおいて、前記メス螺旋筒7bの上端に、次のような樹脂製の自在継手14を接着接合して載置する。 【0021】すなわち、この自在継手14は球体輪切状の、内の球状膨出体15と、この内の球状膨出体15に摺動自在に嵌合した外の球状膨出体16と、からなり、外の球状膨出体16に水平状(軸方向を垂直とする)のOリング溝17を形成し、このOリング溝17にOリング18を嵌込んで、これらの内外の球状膨出体15,16の球面摺動を円滑にしている。 【0022】内の球状膨出体15の反摺動側には、受口19を形成し、この受口19にメス螺旋筒7bの差口13aを挿入し接着接合する。 【0023】外の球状膨出体16の反摺動側には外フランジ部20を形成し、この外フランジ部20にマンホ−ル蓋取付枠21を載置して接着剤で固定している。このマンホ−ル蓋取付枠21にはマンホ−ル蓋2が開閉自在に取付けられる。 【0024】なお、外の球状膨出体16の摺動側端には外の折り返し部22を設け、外の球状膨出体16の変形を防いだり、傾斜調節して埋設後に、コンクリ−トで支持して傾斜を維持している。 【0025】この自在継手14は、約150℃以下に加熱された塩ビ製原管(不図示)をブロ−成形用金型に入れ、10kg/cm2 以下の空気圧力でブロ−成形により精密に成形している。 【0026】次に、以上のようなカサアゲ管体の使用方法について述べる。所定の浄化槽埋設用穴に浄化槽本体1をクレ−ン等で吊り下げて設置するが、この浄化槽本体1には、予め、その上面に本体側立上り枠4を取付け、この本体側立上り枠4にオスメス螺旋筒7を取付け、その上に自在継手14を取付け、しかも、その上にマンホ−ル蓋取付枠21を固定しておく。このようにカサアゲ管体が取付けられた浄化槽本体1を、掘削された浄化槽埋設用穴に水平状に設置する。 【0027】そして、オスメス螺旋筒7を螺進退して、マンホ−ル蓋2の高さを調節して地表の高さに合せる。一方、自在継手14を傾斜調節して、マンホ−ル蓋2の傾斜(水平に対し上下各10°)を地表の傾きに合せる。次いで、これらの本体側立上り枠4やオスメス螺旋筒7や自在継手14やマンホ−ル蓋取付枠21の周辺にコンクリ−トを巻いて、これらのオスメス螺旋筒7や自在継手14の傾きを固定した後、浄化槽本体1を完全に埋設する。 【0028】 【発明の効果】本発明によれば、浄化槽本体の上面に設けた複数の本体側立上り枠と、地表に合せるマンホ−ル蓋を開閉自在に取付けるマンホ−ル蓋取付枠との間に、自在継手とオスメス螺旋筒とを介在させ、マンホ−ル蓋の地表に対する高さと傾斜とを合せ、浄化槽本体を傾けて埋設する不具合(例えば、第1、第2の嫌気または好気性濾床槽や接触曝気槽や沈殿槽や消毒槽等の傾きによって生じる各処理効率の低下)を回避できるばかりか、マンホ−ル蓋周辺に段差を防止する。 【0029】その上、加熱した原管からブロ−成形した安価な内の球状膨出体に、加熱した原管からブロ−成形した安価な外の球状膨出体を、摺動自在に嵌合して自在継手を構成したので、強度不足でありながら、この自在継手の周辺をコンクリ−トで巻くことにより、外の球状膨出体の折り返し部や外フランジを支持すると共に、地表に合せて傾斜したマンホ−ル蓋を固定するので、乗用車等の静的路面荷重に耐える強度をもたせることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000244224 【氏名又は名称】株式会社メイプラ
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| 【出願日】 |
平成8年1月19日(1996.1.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082201 【弁理士】 【氏名又は名称】岡部 吉彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−271368(P2001−271368A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月5日(2001.10.5) |
| 【出願番号】 |
特願2001−58576(P2001−58576) |
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