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【発明の名称】 鉄道駅可動ホーム
【発明者】 【氏名】上村 正美

【氏名】斉藤 修三

【氏名】川原 孝則

【氏名】井漕 好博

【要約】 【課題】必要時のみ、ホームの必要個所にホームを仮設すること。

【解決手段】相対式又は島式のプラットホーム1a,1bのプラットホーム1a,1b間に設けられた待避線5a,5b上に必要時のみ仮設する鉄道駅可動ホーム11である。中間適所に複数の折れ曲がり部12aを設けた折り畳み床12と、この折り畳み床12の裏面側適所に設けられ、下端に車輪13を設けた支持柱14を備えた構成である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 相対式又は島式のプラットホームのプラットホーム間或いはプラットホーム間に設けられた待避線上に必要時のみ仮設する鉄道駅可動ホームであって、中間適所に複数の折れ曲がり部を設けた折り畳み床と、この折り畳み床の裏面側適所に設けられ、下端に車輪を設けた支持柱を備えたことを特徴とする鉄道駅可動ホーム。
【請求項2】 中間適所に複数の折れ曲がり部を設けた折り畳み床に代えて、連結した複数の可動床としたことを特徴とする請求項1記載の鉄道駅可動ホーム。
【請求項3】 相対式又は島式のプラットホームのプラットホーム間或いはプラットホーム間に設けられた待避線上に必要時のみ仮設する鉄道駅可動ホームであって、所定の幅を有する複数の可動床と、これら可動床を鉛直状態で収納可能な移動式格納倉庫と、前記プラットホームにおける可動床の設置端面に設けられた可動床のガイドレールを備え、移動式格納庫には、収納された可動床を前記ガイドレールに導く案内部を設けたことを特徴とする鉄道駅可動ホーム。
【請求項4】 可動床を鉛直状態で収納可能な移動式格納倉庫に代えて、プラットホームに隣接して設けた立体型格納倉庫と、この立体型格納倉庫からプラットホームにおける可動床の設置端面まで案内する案内機構を備えたことを特徴とする請求項3記載の鉄道駅可動ホーム。
【請求項5】 相対式又は島式のプラットホームのプラットホーム間或いはプラットホーム間に設けられた待避線上に必要時のみ仮設する鉄道駅可動ホームであって、プラットホームの床面下部に収納された可動ホームと、この可動ホームの水平移動機構を備えたことを特徴とする鉄道駅可動ホーム。
【請求項6】 可動ホームの昇降機構を備えたことを特徴とする請求項5記載の鉄道駅可動ホーム。
【請求項7】 相対式又は島式のプラットホームのプラットホーム間或いはプラットホーム間に設けられた待避線上に必要時のみ仮設する鉄道駅可動ホームであって、プラットホームの床面下部に所定の間隔を存して複数個立設され、仮設時、本線側に旋回して先端をプラットホームの端面より突出させるL型ガイドレールと、このプラットホームより突出したL型ガイドレール上に延出可能に設けられたロール式可動床と、このロール式可動床を延出後、可動床面をプラットホームの上面と一致させるべくL型ガイドレールを押し上げる押し上げ機構を備えたことを特徴とする鉄道駅可動ホーム。
【請求項8】 相対式又は島式のプラットホームのプラットホーム間或いはプラットホーム間に設けられた待避線上に必要時のみ仮設する鉄道駅可動ホームであって、上面にレールを敷設した可動床と、この可動床下部に設けられた昇降機構を備え、前記可動床には敷設したレール部の塞ぎ板を設けていることを特徴とする鉄道駅可動ホーム。
【請求項9】 相対式又は島式のプラットホームのプラットホーム間或いはプラットホーム間に設けられた待避線上に必要時のみ仮設する鉄道駅可動ホームであって、架線より上方に吊り下げ状に配置された可動床と、仮設時、架線を一旦退避させる退避機構及び可動床を降下させる昇降機構を備えたことを特徴とする鉄道駅可動ホーム。
【請求項10】 相対式又は島式のプラットホームのプラットホーム間に設けられ、必要時のみ仮設する鉄道駅可動ホームであって、通常は対面するプラットホーム間の邪魔にならない位置に退避し、必要時のみ旋回して対面するプラットホーム間に架設される可動床と、この可動床の旋回機構を備えたことを特徴とする鉄道駅可動ホーム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所要時、鉄道駅に設けられたプラットホーム(以下、単に「ホーム」と略称する。)の幅を拡大することができる鉄道駅可動ホームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】公共施設において、高齢者や身障者が円滑に利用できる措置を講ずるため、特定建築物では既にハートビル法等で法制化されている。不特定多数の人が利用する鉄道の駅では、バリアフリー対策として、通路のスロープ、手摺り、歩行案内ブロック、身障者用エレベータ等はかなり整備されているものの、既存の施設の限られたエリアの中で施設の充実を図るには、設置費用、運用面で多くの課題が残されている。一方で、既存鉄道そのものの運行稼働率を上げることは、運営面のみならず利用者のためにも歓迎されるものである。
【0003】このような観点から、例えば図13(a)に示したような島式のホーム1a,1bにおいて、ホーム1a,1b間に敷設された2番線2bを使用しない時には、図13(b)に示したように、2番線2b上にホーム3を仮設することで、乗降客は1番線2aから3番線2cへの乗り換えが平面的に行えるようになる。
【0004】また、図13(c)に示したような相対式のホーム1a,1bで、ホーム1a,1b間に通過電車用の本線4a,4bと待避線5a,5bがある場合において、普通列車は急行列車等の通過時には待避線5a,5bに入って通過待ちを行う。しかし、時間帯によって通過待ちが必要でないときにも、普通列車は待避線5a,5bに入って客を乗降させる必要があることから、ポイントの切替えにより減速する必要があり、時間がかかって運行稼働率を低下させている。このような場合、図13(d)に示したように、待避線5a,5b上にホーム3を仮設して本線4a,4bでも乗降できるすれば、電車のスピードアップが可能になって運行稼働率を向上することができる。なお、図13中の6は車両を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、必要時のみ、ホームの必要個所にホームを仮設することができる鉄道駅可動ホームを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するために、本発明に係る鉄道駅可動ホームでは、必要時のみ、可動床を適宜の手段で仮設できるように構成することとしている。そして、このようにすることで、既存の施設の限られたエリアの中で施設の充実を図ることができ、また、既存鉄道そのものの運行稼働率を上げることできるようになる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る第1の鉄道駅可動ホームは、相対式又は島式のプラットホームのプラットホーム間或いはプラットホーム間に設けられた待避線上に必要時のみ仮設する鉄道駅可動ホームであって、中間適所に複数の折れ曲がり部を設けた折り畳み床と、この折り畳み床の裏面側適所に設けられ、下端に車輪を設けた支持柱を備えたり、また、中間適所に複数の折れ曲がり部を設けた折り畳み床に代えて、連結した複数の可動床としたものである。
【0008】また、本発明に係る第2の鉄道駅可動ホームは、所定の幅を有する複数の可動床と、これら可動床を鉛直状態で収納可能な移動式格納倉庫と、前記プラットホームにおける可動床の設置端面に設けられた可動床のガイドレールを備え、移動式格納庫には、収納された可動床を前記ガイドレールに導く案内部を設けたり、また、可動床を鉛直状態で収納可能な移動式格納倉庫に代えて、プラットホームに隣接して設けた立体型格納倉庫と、この立体型格納倉庫からプラットホームにおける可動床の設置端面まで案内する案内機構を備えたものである。
【0009】また、本発明に係る第3の鉄道駅可動ホームは、プラットホームの床面下部に収納された可動ホームと、この可動ホームの水平移動機構を備えたものであり、必要に応じて、可動ホームの昇降機構を備える。
【0010】また、本発明に係る第4の鉄道駅可動ホームは、プラットホームの床面下部に所定の間隔を存して複数個立設され、仮設時、本線側に旋回して先端をプラットホームの端面より突出させるL型ガイドレールと、このプラットホームより突出したL型ガイドレール上に延出可能に設けられたロール式可動床と、このロール式可動床を延出後可動床面をプラットホームの上面と一致させるべくL型ガイドレールを押し上げる押し上げ機構を備えたものである。
【0011】また、本発明に係る第5の鉄道駅可動ホームは、上面にレールを敷設した可動床と、この可動床下部に設けられた昇降機構を備え、前記可動床には敷設したレール部の塞ぎ板を設けたものである。また、本発明に係る第6の鉄道駅可動ホームは、架線より上方に吊り下げ状に配置された可動床と、仮設時、架線を一旦退避させる退避機構及び可動床を降下させる昇降機構を備えたものである。
【0012】また、本発明に係る第7の鉄道駅可動ホームは、相対式又は島式のプラットホームのプラットホーム間に設けられ、必要時のみ仮設する鉄道駅可動ホームであって、通常は対面するプラットホーム間の邪魔にならない位置に退避し、必要時のみ旋回して対面するプラットホーム間に架設される可動床と、この可動床の旋回機構を備えたものである。
【0013】本発明に係る第1の駅可動ホームでは、中間適所に複数の折れ曲がり部を設けた折り畳み床や連結した複数の可動床の裏面側適所に、下端に車輪を設けた支持柱を備えたので、仮設時には、格納位置から容易に移動することができ、設置も簡単に行える。
【0014】また、本発明に係る第2の駅可動ホームでは、移動式格納倉庫や立体型格納倉庫から所定の幅を有する複数の可動床を取り出して、プラットホームにおける可動床の設置端面に設けられた可動床のガイドレールに導くだけで、簡単にホームを仮設することができる。
【0015】また、本発明に係る第3の駅可動ホームでは、プラットホームの床面下部に収納された可動ホームを、水平移動機構を駆動してプラットホームから引き出したり、また、引出し後上昇させるだけで、簡単にホームを仮設することができる。
【0016】また、本発明に係る第4の駅可動ホームでは、プラットホームの床面下部に所定の間隔を存して複数個立設されたL型ガイドレールを、本線側に旋回させて先端をプラットホームの端面より突出させた後、このプラットホームより突出したL型ガイドレール上にロール式可動床を延出させ、その後、L型ガイドレールを押し上げて可動床面をプラットホームの上面と一致させるだけで、簡単にホームを仮設することができる。
【0017】また、本発明に係る第5の駅可動ホームでは、上面にレールを敷設した可動床を上昇させた後、可動床に敷設したレールによって形成されたの窪みを塞ぎ板で覆うだけで、簡単にホームを仮設することができる。また、本発明に係る第6の駅可動ホームでは、架線を一旦退避させた後、架線より上方に吊り下げ状に配置された可動床を降下させるだけで、簡単にホームを仮設することができる。
【0018】また、本発明に係る第7の駅可動ホームでは、可動床を退避位置から取り出して旋回させ、対面するプラットホーム間に架設するだけで、簡単にホームを仮設することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の駅可動ホームを図1〜図12に示す実施例に基づいて説明する。図1及び図2は本発明に係る第1の駅可動ホームの概略説明図、図3及び図4は本発明に係る第2の駅可動ホームの概略説明図、図5〜図8は本発明に係る第3の駅可動ホームの概略説明図、図9は本発明に係る第4の駅可動ホームの概略説明図、図10は本発明に係る第5の駅可動ホームの概略説明図、図11は本発明に係る第6の駅可動ホームの概略説明図、図12は本発明に係る第7の駅可動ホームの概略説明図である。
【0020】図1において、11は例えば相対式のホーム1a(,1b)のホーム1a(,1b)間に設けられた待避線5a(,5b)上に必要時のみ仮設する本発明に係る第1の鉄道駅可動ホームであり、例えば図1(b)に示したように、その中間適所に複数の折れ曲がり部12aを設けた折り畳み床12と、この折り畳み床12の裏面側適所に設けられ、下端に車輪13を設けた支持柱14とから構成されている。
【0021】そして、この図1に示した本発明に係る第1の鉄道駅可動ホーム11では、例えば図1(a)に示したように、待避線5a(,5b)と接続する引込み線15を敷設し、この引込み線15に前記した折り畳み床12を折り畳んで格納しておき、仮設時のみ、図示省略した牽引車によって折り畳み床12を待避線5a(,5b)上の所定位置まで移動させた後拡張するだけで、簡単にホームを仮設することができる。
【0022】本発明に係る第1の鉄道駅可動ホーム11は上記した実施例に限るものではなく、図2に示したように、折り畳み床12に代えて、連結した複数の可動床16としたものでもよい。この図2に示した実施例では、可動床16の格納室17を地下に設けたものを示している。そして、この図2に示したものでは、可動床16を地下の格納室17から待避線5a(,5b)上の所定位置まで引き出すだけでホームを仮設することができる。
【0023】図3は本発明に係る第2の鉄道駅可動ホーム21を示したもので、所定の幅を有する多数の可動床22と、これら可動床22を鉛直状態で収納可能な移動式格納倉庫23と、前記ホーム1a(,1b)における可動床22の設置端面に設けられた可動床11のガイドレール24を備えた構成であり、移動式格納倉庫23には、車輪23a と収納された可動床22を前記ガイドレール24に導く案内部23bが設けられている。
【0024】そして、この図3に示した本発明に係る第2の鉄道駅可動ホーム21では、例えば図3(a)に示したように、待避線5a(,5b)と接続する引込み線15を敷設し、普段はこの引込み線15上に前記した移動式格納倉庫23を移動しておき、仮設時のみ、移動式格納倉庫23を、図3(b)に示したように、牽引車25によって待避線5a(,5b)上の所定位置まで移動させた後、図3(c)に示したように、案内部23bを介して可動床22を取り出し、ホーム1a(,1b)に設けたガイドレール24に導くだけで、簡単にホームを仮設することができる。
【0025】本発明に係る第2の鉄道駅可動ホーム21は上記した実施例に限るものではなく、図4に示したように、移動式格納倉庫23に代えて、ホーム1a(,1b)に隣接して設けた立体型格納倉庫26と、この立体型格納倉庫26からホーム1a(,1b)における可動床22の設置端面まで案内する案内機構27を備えたものでもよい。この図4に示したものでは、案内機構27として、ターンテーブル27a付の軌道車27bを採用したものを示している。そして、この図4に示したものでは、案内機構27を用いて可動床22を順次立体型格納倉庫26からホーム1a(,1b)に設けたガイドレール(24)に導くことでホームを仮設する。
【0026】図5は本発明に係る第3の鉄道駅可動ホーム31を示したもので、ホーム1a(,1b)の床面下部に収納された可動ホーム32と、この可動ホーム32の水平移動機構33と、可動ホーム32の昇降用パンタグラフ34を備えたものである。そして、図5に示した実施例では、水平移動機構33として、ローラ33a上を水平ガイドレール33bが滑動するものを示している。
【0027】そして、この図5に示した本発明に係る第3の鉄道駅可動ホーム31では、例えば図5(a)に示したように、ホーム1a(,1b)の床面下部に収納された可動ホーム32を、水平移動機構33を駆動して図5(b)に示したように、ホームa(,1b)から引き出した後、昇降用パンタグラフ34によってホーム1a(,1b)の床面と同じ高さまで上昇させるだけで、簡単にホームを仮設することができる。
【0028】本発明に係る第3の鉄道駅可動ホーム31は上記した実施例に限るものではなく、図6に示したように、可動ホーム32の昇降用パンタグラフ34を備えないものでも良い。この図6に示したものでは、水平移動機構33として、図7に示したような、スキッドジャッキ33cと、2個のウェッジシリンダー33d,33eを備えた建築の鋼構造物組立て時に使用されるスキッドユニットでレール33f上を滑らせるものを示している。
【0029】そして、この図6に示したものでは、■ まず、図8(a)に示した状態から、図8(b)に示したように、スキッドジャッキ33cを押し出した後、図8(c)に示したように、紙面右側のウェッジシリンダー33eのウェッジを装着し、その後、図8(d)に示したように、紙面左側のウェッジシリンダー33dのウェッジを開放する。
【0030】■ 次に、図8(e)に示したように、スキッドジャッキ33cを引き込んだ後、図8(f)に示したように、紙面左側のウェッジシリンダー33dのウェッジを装着し、その後、図8(g)に示したように、紙面右側のウェッジシリンダー33eのウェッジを開放する。という操作によって可動ホーム32をホーム1a(,1b)から引き出すだけで、簡単にホームを仮設することができる。
【0031】図9は本発明に係る第4の鉄道駅可動ホーム41を示したもので、ホーム1a(,1b)の床面下部に所定の間隔を存して多数立設され、仮設時、本線4a(,4b)側に例えば90°旋回して先端をホーム1a(,1b)の端面より突出させるL型ガイドレール42と、このホーム1a(,1b)より突出したL型ガイドレール42上に延出可能に設けられたロール式可動床43と、このロール式可動床43を延出後、例えばL型ガイドレール42を前方に押し出す押し出し機構(図示省略)と、可動床面をホーム1a(,1b)の上面と一致させるべくL型ガイドレール42を押し上げつつ支持する押し上げ機構44を備えたものである。
【0032】そして、この図9に示した本発明に係る第4の鉄道駅可動ホーム41では、例えば図9(a)(c)に示した格納状態から、L型ガイドレール42を、図9(b)に示したように、本線側に90°旋回させて先端をホーム1a(,1b)の端面より突出させた後、このホーム1a(,1b)より突出したL型ガイドレール42上にロール式可動床43を順次延出させ、その後、図9(c)に示したように、本線側に90°旋回させたL型ガイドレール42を若干前方に押し出した後、図9(d)に示したように、L型ガイドレール22を押し上げて可動床面をホーム1a(,1b)の上面と一致させるだけで、簡単にホームを仮設することができる。
【0033】図10は本発明に係る第5の鉄道駅可動ホーム51を示したもので、上面に本線4a(,4b)或いは待避線5a(,5b)と連続するレール52を敷設した可動床53と、この可動床53の下部に設けられた昇降機構例えば油圧シリンダ54を備え、前記可動床53には敷設したレール52の窪みを覆う塞ぎ板55を設けた構成である。
【0034】そして、この図10に示した本発明に係る第5の鉄道駅可動ホーム51では、可動床53を上昇させた後、可動床53に敷設したレール52の窪みを塞ぎ板55で覆うだけのきわめて簡単な操作で、極めて短時間にホームを仮設することができる。
【0035】図11は本発明に係る第6の鉄道駅可動ホーム61を示したもので、架線62より上方に吊り下げ状に配置された可動床63と、仮設時、架線62を一旦退避させる退避機構例えば油圧シリンダ64と、可動床63を降下させる昇降機構例えばウインチ65を備えた構成である。なお、図11に示した実施例では、ホーム1a(,1b)の端面には可動床63の嵌入用の凹部1aa(,1ba)を設けると共に、ホーム1a(,1b)の端面前方には支持台66を設け、仮設時、可動床63の安定を図るようにしたものを示している。
【0036】そして、この図11に示した本発明に係る第6の鉄道駅可動ホーム61では、図11(b)に示したように、架線62を一旦退避させた後、ウインチ65を操作して架線62より上方に吊り下げ状に配置した可動床63を降下させるだけで、簡単にホームを仮設することができる。
【0037】図12は本発明に係る第7の鉄道駅可動ホーム71を示したもので、島式のホーム1a(,1b)のプラットホーム1a(,1b)間に設けられて必要時のみ仮設するものである。そして、通常は、図12(a)に想像線で示したように、対面するホーム1a(,1b)間の邪魔にならない位置に退避し、必要時のみ例えば上昇後旋回して対面するホーム1a(,1b)間に架設される可動床72と、この可動床72の昇降及び旋回機構73を備えたものである。なお、図12に示した実施例では、ホーム1a(,1b)の端面には可動床72の嵌入用の凹部1aa(,1ba)を設け、仮設時、可動床72の安定を図るようにしたものを示している。
【0038】そして、この図12に示した本発明に係る第7の鉄道駅可動ホーム71では、図12(b)に示したように、可動床72を退避位置から上昇させて旋回させ、対面するホーム1a(,1b)間に架設するだけで、簡単にホームを仮設することができる。
【0039】上記した説明は単なる実施例であって、各機構などは同様の作用を奏するものであれば、設計変更は任意であることは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る駅可動ホームによれば、必要時のみ、ホームの必要個所にホームを仮設することができるので、既存の施設の限られたエリアの中で施設の充実を図ることができ、また、既存鉄道そのものの運行稼働率を上げることできるようになる。
【出願人】 【識別番号】500226904
【氏名又は名称】株式会社ディー・ディーテクノ
【識別番号】000005119
【氏名又は名称】日立造船株式会社
【出願日】 平成12年5月19日(2000.5.19)
【代理人】 【識別番号】100060829
【弁理士】
【氏名又は名称】溝上 満好 (外1名)
【公開番号】 特開2001−329512(P2001−329512A)
【公開日】 平成13年11月30日(2001.11.30)
【出願番号】 特願2000−148477(P2000−148477)