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【発明の名称】 阻止装置
【発明者】 【氏名】角尾 光信

【氏名】森 裕久

【氏名】磯尾 修

【要約】 【課題】通行停止指示状態の閉じた阻止棒に車両が衝突した場合の安全性を図った阻止装置を得る。

【解決手段】横長L字形の開閉アーム31を車両進行方面に突設され駆動部22により回動される開閉軸24に軸止し、開閉アーム31の開閉軸24の取付け面と直角の水平上面に突設した折れ曲り軸31aに水平前後方向に回転自在な横長L字形の折れ曲りアーム32を軸着し、折れ曲りアーム32にレーン側に伸びる阻止棒33を固定し、折れ曲りアーム32の反レーン側は折れ曲り軸31aを中心とした円弧形状とし円弧の頂部にV字切欠き32bを形成し、V字切欠き32bに対応する開閉アーム31の上面にV字切欠き32bに押止する折れ曲りアームストッパー31bを設け、折れ曲り軸31aに対応する開閉アーム31の上面後方に折れ曲りアーム32が約90度回動したときにV字切欠き32bに係止するリバウンド防止フック31cを設けた阻止装置とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 阻止棒を開閉し車両に対し通行指示や停止指示を行う阻止装置において、駆動部により回動される開閉軸を車両進行方向に突設し、この開閉軸に開閉アームを軸止し、この開閉アームの開閉軸の取付け面と直角の水平上面に折れ曲り軸を突設し、この折れ曲り軸に水平前後方向に回転自在な折れ曲りアームを軸着し、この折れ曲りアームに車両が通過するレーン側に伸びる阻止棒を固定し、折れ曲りアームの反レーン側は折れ曲り軸を中心とした円弧形状とし円弧の頂部にV字切欠きを形成し、このV字切欠きに対応する開閉アームの上面にV字切欠きに所定の力で押止する折れ曲りアームストッパーを設けたものとしたことを特徴とする阻止装置。
【請求項2】 前記折れ曲り軸に対応する開閉アームの上面後方に折れ曲りアームが約90度回動したときに折れ曲りアームとともに回動するV字切欠きに係止するリバウンド防止フックを設けた請求項1記載の阻止装置。
【請求項3】 前記折れ曲りアームの水平上面に阻止棒ロック軸を突設し、この阻止棒ロック軸に阻止棒ロックカムを介して阻止棒ロックレバーを軸着し、この阻止棒ロックレバーを折れ曲りアームと平行な向きにセットした時、阻止棒ロックカムは阻止棒を折れ曲りアームの横長L字形の立上り面に押し付けてロックし、阻止棒ロックレバーを折れ曲りアームと直角な向きに戻した時、阻止棒ロックカムは阻止棒を押さずロック解除されるものとした請求項1又は2記載の阻止装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高速道路その他有料道路にて通行する車両の発進制御を行う阻止装置において、通行停止指示状態の閉じた阻止棒に車両が衝突した場合の安全性を図った阻止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の阻止装置は、高速道路その他有料道路の料金所アイランドに設置され、通行指示信号や停止指示信号により阻止棒を開閉しアイランド間のレーンを通行する車両の発進制御を行うものであり、駆動部により回動される開閉軸を車両進行方向に突設し、この開閉軸に開閉アームを軸止し、開閉アームに車両が通過するレーン側に伸びる阻止棒を固定した構成であり、通行指示信号を受けると駆動部を駆動し開閉軸を開方向へ回動し、開閉軸に軸止された開閉アームとともに開閉アームに固定された阻止棒を上方に約90度回動して、開位置とし車両の通行可能状態とし、停止指示信号を受けると駆動部を駆動し開閉軸を閉方向へ回動し、阻止棒を下方に約90度回動して、水平に停止させ閉位置の停止指示状態とするものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの従来の阻止装置では、開閉アームに阻止棒が固定されているので、車両が停止指示状態である閉位置の阻止棒に衝突すると、車両に傷をつけるとともに、阻止棒や開閉アームや開閉軸等に大きな力が加わり阻止装置自体が破損してしまう等の問題が有った。阻止棒の折損防止を図ったものとして、例えば、特開平11−5536号公報に示すごとく、開閉アームと阻止棒の接続部を自在関節とし、開閉アームに腕木を有する支持具を取付け、阻止棒の根本近くを腕木に吊り下げた吊下部材で吊るした構成とし、車両が阻止棒に衝突したとき阻止棒が車両進行方向の横上方に移動し、車両や阻止棒や開閉アーム等への衝撃を減らしたものがあるが、衝突した車両がそのまま通り抜けると、阻止棒は一旦折れ曲がった後、撥ね戻って来るので、後続車両が進入して来ると、戻って来る阻止棒が後続車両に勢いよく撲ち当たるので、衝撃が更に大となるという問題が有った。そこで本発明は通行停止指示状態の閉じた阻止棒に車両が衝突した場合に阻止棒を車両進行方向に折り曲げ、衝突した車両が通り抜けた場合に阻止棒の撥ね戻りを防止することができる阻止装置を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、阻止棒を開閉し車両に対し通行指示や停止指示を行う阻止装置において、駆動部により回動される開閉軸を車両進行方向に突設し、この開閉軸に開閉アームを軸止し、この開閉アームの開閉軸の取付け面と直角の水平上面に折れ曲り軸を突設し、この折れ曲り軸に水平から車両進行方向に回転自在な折れ曲りアームを軸着し、この折れ曲りアームに車両が通過するレーン側に伸びる阻止棒を固定し、折れ曲りアームの反レーン側は折れ曲り軸を中心とした円弧形状とし円弧の頂部にV字切欠きを形成し、このV字切欠きに対応する開閉アームの上面にV字切欠きに所定の力で押止する折れ曲りアームストッパーを設けたものとした。
【0005】上記の構成によって、通行指示信号を受けると駆動部を駆動し開閉軸を開方向へ回動し、開閉軸に軸止された開閉アームを介して折れ曲りアームに固定されている阻止棒を上方に約90度回動して、開位置とし車両の通行可能状態とし、停止指示信号を受けると駆動部を駆動し開閉軸を閉方向へ回動し、阻止棒を下方に約90度回動して、水平に停止させ閉位置の停止指示状態とするが、この停止指示状態のときに、車両が損傷せぬ程度の衝撃で閉位置の阻止棒に軽く接触して停止した場合、阻止棒の中央部に加わる力は或る力未満であり、折れ曲りアームのV字切欠きを所定の力で押止している折れ曲りアームストッパーは押止状態を続け、阻止棒は閉位置のまま維持されるが、車両が或る力を越える力で阻止棒に強く衝突した場合は、折れ曲りアームストッパーのV字切欠きに対する押止が解除され、阻止棒は折れ曲りアームと共に折れ曲り軸を支点として車両の進行方向に約90度折れ曲がり、車両と阻止棒との接触時の損傷を少なくする。
【0006】また、前記折れ曲り軸に対応する開閉アームの上面後方(車両進行方向と反対側)折れ曲りアームが約90度回動したときに折れ曲りアームとともに回動するV字切欠きに係止するリバウンド防止フックを設けると、車両が強く衝突し阻止棒が折れ曲りアームと共に折れ曲り軸を支点として車両の進行方向に約90度折れ曲がった場合、折れ曲りアームのV字切欠きも約90度回動するから、リバウンド防止フックと係止して阻止棒の折れ曲り状態を保持するので、阻止棒が元の折れ曲っていな閉位置に撥ね戻るのを防止するので、後続の車両等への阻止棒の撥ね戻りによる危険性を防止できる。通行停止指示状態の閉じた阻止棒に車両が衝突した場合の安全性を図った阻止装置を得る。
【0007】また、折れ曲りアームの水平上面に阻止棒ロック軸を突設し、この阻止棒ロック軸に阻止棒ロックカムを介して阻止棒ロックレバーを軸着し、阻止棒ロックレバーを折れ曲りアームと平行な向きにセットした時、阻止棒ロックカムは阻止棒を折れ曲りアームの横長L字形の立上り面に押し付けてロックし、阻止棒ロックレバーを折れ曲りアームと直角な向きに戻した時、阻止棒ロックカムは阻止棒を押さずロック解除されるものとすると、阻止棒は容易に着脱可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図1、図2及び図3により説明する。図1は本発明の一実施例を施した阻止装置の開閉を示す正面図であり、図2は同阻止装置の折れ曲がりを示す上面図であり、図3は同阻止装置の要部の構成を示す部分断面拡大上面図である。
【0009】図において、1は本体2と阻止部3からなる阻止装置であり、高速道路その他有料道路の料金所アイランド4上に設置され、操作機構や表示機構や制御機構を備えた操作制御部5からの信号によりアイランド4間のレーン6を通行する車両7の発進制御を行うものである。図1では阻止装置1は親機と子機と一対の2つであるが、2つに限定するものでなく親機1つだけの場合もあり、図2以下では阻止装置1は親機1つのみにて説明する。また、図1では操作制御部5は本体2と別途設けられているが、本体2と一体に構成してもよい。
【0010】前記本体2はケース部21と、このケース部21内に組み込まれたサーボモータや伝導機構からなる駆動部22及びこの駆動部22の電源部23と、駆動部22の出力軸でありケース部21の正面に車両7の進行方向に突設された開閉軸24とで構成されており、前記操作制御部5からの駆動信号を駆動部22に入力し、駆動部22を駆動し開閉軸24を回動するよう構成している。
【0011】前記阻止部3は前記開閉軸24に軸止され上下方向に回動される横長L字形の開閉アーム31と、この開閉アーム31の開閉軸24の取付け面と直角の水平上面に突設した折れ曲り軸31aに開閉アーム31と平行方向から車両進行方向に回転自在に軸着し開閉アーム31に載置された同じく横長L字形の折れ曲りアーム32と、この折れ曲りアーム32に固定され前記レーン6側に伸びる阻止棒33と、折れ曲りアーム32の水平上面に突設した阻止棒ロック軸32aに阻止棒ロックカム34aにて軸着したこの阻止棒ロックカム34aと一体の阻止棒ロックレバー34とで構成されている。
【0012】前記折れ曲りアーム32のレーン6と反対側は折れ曲り軸31aを中心とした円弧形状とし、この円弧の頂部にV字切欠き32bを形成し、このV字切欠き32bに対応する開閉アーム31の上面に例えば筒の中にバネとボールを保持してなりV字切欠き32bに所定の力で押止する折れ曲りアームストッパー31bを設け、折れ曲り軸31aに対応する開閉アーム31の上面後方(車両進行方向と反対側)に折れ曲りアーム32が約90度回動したときに折れ曲りアーム32とともに回動するV字切欠き32bに係止するリバウンド防止フック31cを設けてある。折れ曲りアームストッパー31bがV字切欠き32bを押止する所定の力は阻止棒33の中央部に加わる力が98Nの時に押止解除されるように設定してある。
【0013】また、前記阻止棒ロックレバー34を折れ曲りアーム32と平行な向きにセットすると、阻止棒ロックカム34aが前記阻止棒33を折れ曲りアーム32の横長L字形の立上り面に押し付けてロックし、阻止棒ロックレバー34を折れ曲りアーム32と直角な向きに戻すと、阻止棒ロックカム34aが阻止棒33を押さずロック解除されるよう構成してある。また、阻止棒33は車両7との接触時に損傷を少なくするようステンレス製の角管に発泡ポリウレタン等で被覆するとともに、目立つように赤及び白のゼブラカラーとしたものである。
【0014】次に本実施例の動作について説明する。前記操作制御部5から通行指示信号を受けると、駆動部22を駆動し開閉軸24を開方向へ回動し、開閉軸24に軸止された開閉アーム31を介して阻止棒ロックレバー34にて折れ曲りアーム32に固定されている阻止棒33を上方に約90度回動して、図1に鎖線で示す開位置とし車両7の通行可能状態とする。また、停止指示信号を受けると駆動部22を駆動し開閉軸24を閉方向へ回動し、阻止棒33を下方に約90度回動して、軽自動車から大型自動車までの車両7で目視可能な高さとした水平に停止させ図1に実線で示す閉位置の停止指示状態とする。なお、車両7の通行がない場合は、常時閉位置の停止指示状態とする。
【0015】次に、車両7が損傷せぬ程度の衝撃で閉位置の阻止棒33に軽く接触して停止した場合、阻止棒33の中央部に加わる力は98N未満であり、折れ曲りアーム32のV字切欠き32bを押止している折れ曲りアームストッパー31bは押止状態を続け、阻止棒33は閉位置のまま維持されるが、車両7が98Nを越える力で阻止棒33に強く衝突した場合は、折れ曲りアームストッパー31bのV字切欠き32bに対する押止が解除され、阻止棒33は折れ曲りアーム31と共に折れ曲り軸31aを支点として車両7の進行方向(図2で下方)に約90度折れ曲がり、車両7と阻止棒33との接触時の損傷を少なくする。このとき折れ曲りアーム32のV字切欠き32bも約90度回動するから、リバウンド防止フック31cと係止して阻止棒33の折れ曲り状態を保持するので、阻止棒33が元の折れ曲っていな閉位置に撥ね戻るのを防止するので、後続の車両7等への阻止棒33の撥ね戻りによる危険性を防止できる。
【0016】また、前記阻止棒ロックレバー34を折れ曲りアーム32と平行な向きにセットすると、阻止棒ロックカム34aは前記阻止棒33を折れ曲りアーム32の横長L字形の立上り面に押し付けてロックし、阻止棒ロックレバー34を折れ曲りアーム32と直角な向きに戻すと、阻止棒ロックカム34aは阻止棒33を押さずロック解除されるので、阻止棒33を容易に着脱できる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、阻止棒を開閉し車両に対し通行指示や停止指示を行う阻止装置において、駆動部により回動される開閉軸を車両進行方向に突設し、この開閉軸に開閉アームを軸止し、この開閉アームの開閉軸の取付け面と直角の水平上面に折れ曲り軸を突設し、この折れ曲り軸に水平から車両進行方向に回転自在な折れ曲りアームを軸着し、この折れ曲りアームに車両が通過するレーン側に伸びる阻止棒を固定し、折れ曲りアームの反レーン側は折れ曲り軸を中心とした円弧形状とし円弧の頂部にV字切欠きを形成し、このV字切欠きに対応する開閉アームの上面にV字切欠きに所定の力で押止する折れ曲りアームストッパーを設けたものとしたから、通行指示信号を受けると駆動部を駆動し開閉軸を開方向へ回動し、開閉軸に軸止された開閉アームを介して折れ曲りアームに固定されている阻止棒を上方に約90度回動して、開位置とし車両の通行可能状態とし、停止指示信号を受けると駆動部を駆動し開閉軸を閉方向へ回動し、阻止棒を下方に約90度回動して、水平に停止させ閉位置の停止指示状態とするが、この停止指示状態のときに、車両が損傷せぬ程度の衝撃で閉位置の阻止棒に軽く接触して停止した場合、阻止棒の中央部に加わる力は或る力未満であり、折れ曲りアームのV字切欠きを所定の力で押止している折れ曲りアームストッパーは押止状態を続け、阻止棒は閉位置のまま維持されるが、車両が或る力を越える力で阻止棒に強く衝突した場合は、折れ曲りアームストッパーのV字切欠きに対する押止が解除され、阻止棒は折れ曲りアームと共に折れ曲り軸を支点として車両の進行方向に約90度折れ曲がり、車両と阻止棒との接触時の損傷を少なくする阻止装置が提供できる。
【0018】また、折れ曲り軸に対応する開閉アームの上面後方に折れ曲りアームが約90度回動したときに折れ曲りアームとともに回動するV字切欠きに係止するリバウンド防止フックを設けると、車両が強く衝突し阻止棒が折れ曲りアームと共に折れ曲り軸を支点として車両の進行方向に約90度折れ曲がった場合、折れ曲りアームのV字切欠きも約90度回動するから、リバウンド防止フックと係止して阻止棒の折れ曲り状態を保持するので、阻止棒が元の折れ曲っていな閉位置に撥ね戻るのを防止することができ、後続の車両等への阻止棒の撥ね戻りによる危険性を防止できる通行停止指示状態の閉じた阻止棒に車両が衝突した場合の安全性を図った阻止装置が提供できる。
【0019】また、阻止棒ロックレバーを折れ曲りアームと平行な向きにセットすると、阻止棒ロックカムは阻止棒を折れ曲りアームの横長L字形の立上り面に押し付けてロックし、阻止棒ロックレバーを折れ曲りアームと直角な向きに戻すと、阻止棒ロックカムは阻止棒を押さずロック解除されるものとしたから、阻止棒を容易に着脱できる。
【出願人】 【識別番号】000233516
【氏名又は名称】株式会社日立東サービスエンジニアリング
【出願日】 平成12年3月23日(2000.3.23)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−271316(P2001−271316A)
【公開日】 平成13年10月5日(2001.10.5)
【出願番号】 特願2000−124962(P2000−124962)