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【発明の名称】 視覚障害者用リバーシブル誘導路
【発明者】 【氏名】金野 弥

【要約】 【課題】境界線が常時通過できる場合とそうでない場合とで簡単に使い分けできる視覚障害者用リバーシブル通路を提供する。

【解決手段】駅舎出入口2の開閉扉4が常時開放されている場合には、誘導・警告両用ブロック30は誘導凸部32aが表に、誘導・平面両用ブロック40は誘導凸部42aが表に、平面・警告両用ブロック50は平面が表になるようにはめ込む。この場合、視覚障害者は駅舎出入口2付近で立ち止まることなくそのまま駅舎出入口2を通過することができる。一方、駅舎出入口2の開閉扉4が常時閉鎖されている場合には、各ブロックをひっくり返し、ブロック30は警告凸部が表に、ブロック40は平面が表に、ブロック50は警告凸部が表になるようにはめ込む。この場合、視覚障害者は駅舎出入口2をそのまま通過せずにその手前で立ち止まるため、誤って開閉扉4に衝突することはない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ある区域にて、その隣の区域との境界線に向かって視覚障害者をその境界線の手前まで誘導するように誘導ブロックが敷き詰められた誘導ブロック敷設路と、前記誘導ブロック敷設路の前記境界線側と繋がるように設けられたブロックはめ込み用の第1凹部と、第1凹部にはめ込まれ、一方の面が誘導凸部を有し、他方の面が警告凸部を有する誘導・警告両用ブロックとを備え、前記境界線が常時開放されている場合には、前記誘導・警告両用ブロックを誘導凸部が表になるように前記第1凹部にはめ込み、前記境界線が常時閉鎖されている場合には、前記誘導・警告両用ブロックを警告凸部が表になるように前記第1凹部にはめ込むことを特徴とする視覚障害者用リバーシブル誘導路。
【請求項2】 請求項1記載の視覚障害者用リバーシブル誘導路であって、前記第1凹部と前記境界線との間に設けられたブロックはめ込み用の第2凹部と、第2凹部にはめ込まれ、一方の面が誘導凸部を有し、他方の面が凹凸のない平面を有する誘導・平面両用ブロックとを備え、前記境界線が常時開放されている場合には、前記誘導・平面両用ブロックを誘導凸部が表になるように前記第2凹部にはめ込み、前記境界線が常時閉鎖されている場合には、前記誘導・平面両用ブロックを平面が表になるように前記第2凹部にはめ込むことを特徴とする視覚障害者用リバーシブル誘導路。
【請求項3】 請求項1又は2記載の視覚障害者用リバーシブル誘導路であって、前記第1凹部から前記境界線に略平行に設けられたブロックはめ込み用の第3凹部と、第3凹部にはめ込まれ、一方の面が凹凸のない平面を有し、他方の面が警告凸部を有する平面・警告両用ブロックとを備え、前記境界線が常時開放されている場合には、前記平面・警告両用ブロックを平面が表になるように前記第3凹部にはめ込み、前記境界線が常時閉鎖されている場合には、前記平面・警告両用ブロックを警告凸部が表になるように前記第3凹部にはめ込むことを特徴とする視覚障害者用リバーシブル誘導路。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の視覚障害者用リバーシブル誘導路であって、前記各凹部は、各ブロックを保持する金属製の箱部材と、前記箱部材の下側に敷き詰められた砕石と、前記箱部材に穿設された通水孔とを備えたものである視覚障害者用リバーシブル誘導路。
【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の視覚障害者用リバーシブル誘導路であって、前記各ブロックは、中空孔を有するコンクリート基材の両面にビニルタイルを貼付したものである視覚障害者用リバーシブル誘導路。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視覚障害者用リバーシブル誘導路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の視覚障害者誘導路としては、進行方向に沿って棒状に延びる誘導凸部が複数設けられた誘導ブロックと、円形突起である警告凸部が複数設けられた警告ブロックとを適宜敷き詰めたものが知られている。
【0003】例えば、図8(a)のように、ある区域Xとその隣の区域Yとの境界線が常に開放されている場合には、ある区域Xにおいて境界線に向かって誘導ブロック12を敷設し、その隣の区域Yにおいてもこれと連続するように誘導ブロック12を敷設する。これにより、視覚障害者は、境界線で停止することなく通過することができる。
【0004】一方、図8(b)のように、ある区域Xとその隣の区域Yの境界線が開閉扉で仕切られている場合には、ある区域Xにおいて境界線に向かって誘導ブロック12を敷設し、境界線の手前には警告ブロック15を敷設する。この警告ブロック15は、開閉扉の開閉幅だけ境界線に沿って敷設する。また、その隣の区域Yにおいてもこれと同様にして誘導ブロック12と警告ブロック15を敷設する。これにより、視覚障害者は、境界線の手前で停止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、寒冷地小規模駅の駅舎では、夏期においては通行のために開閉扉を常時開放しているものの、冬期においては厳しい寒さのため駅舎内の待合いスペースにストーブを設置し、室内保温のために旅客等の通行時以外は開閉扉を閉鎖している。
【0006】このため、夏期を想定して図8(a)のように視覚障害者誘導路を形成した場合には、冬期に開閉扉が閉鎖されると視覚障害者が開閉扉に衝突するおそれがある。したがって、フェイルセーフの考え方に立てば、冬期を想定して図8(b)のように視覚障害者誘導路を形成するのが好ましいように思われる。
【0007】しかしながら、寒冷地小規模駅といえども、時間帯によっては短時間に多くの旅客が通行する。ゆえに夏期において常時開閉扉が開放されている場合において、「止まれ」を意味する警告ブロック15を設置することは、旅客流動上好ましくないという問題がある。
【0008】この問題を解決するには、夏期には図8(a)のように、冬期には図8(b)のように工事し直すことも考えられるが、毎シーズン工事をすることは、コスト面においても、旅客へのサービス面においても好ましくない。本発明は上記問題点を解決することを課題とするものであり、境界線が常時通過できる場合とそうでない場合とで簡単に使い分けできる視覚障害者用リバーシブル通路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題を解決するため、本発明の視覚障害者用リバーシブル通路は、ある区域にて、その隣の区域との境界線に向かって視覚障害者をその境界線の手前まで誘導するように誘導ブロックが敷き詰められた誘導ブロック敷設路と、前記誘導ブロック敷設路の前記境界線側と繋がるように設けられたブロックはめ込み用の第1凹部と、第1凹部にはめ込まれ、一方の面が誘導凸部を有し、他方の面が警告凸部を有する誘導・警告両用ブロックとを備えたことを特徴とする。
【0010】本発明では、境界線が常時開放されている場合には、誘導・警告両用ブロックを誘導凸部が表になるように第1凹部にはめ込んで使用する。このため、視覚障害者は、境界線付近で立ち止まることなくそのまま境界線を通過することができ、旅客流動上好ましい。
【0011】一方、境界線が開閉扉等により常時閉鎖されている場合には、誘導・警告両用ブロックを警告凸部が表になるように第1凹部にはめ込む。このため、視覚障害者は、境界線をそのまま通過せずに境界線付近で立ち止まるため、開閉扉等により境界線が閉鎖されていたとしても、開閉扉等に衝突することはない。
【0012】以上のように、本発明によれば、境界線が常時開放されている場合には誘導・警告両用ブロックを誘導凸部が表になるようにはめ込み、境界線が常時閉鎖されている場合には誘導・警告用ブロックを警告凸部が表になるようにはめ込むという簡単な操作で、前者においては旅客流動性が損なわれるのを防止し、後者においては視覚障害者の安全性を確保できる。
【0013】本発明では、第1凹部と境界線との間に設けられたブロックはめ込み用の第2凹部と、この第2凹部にはめ込まれ、一方の面が誘導凸部を有し、他方の面が凹凸のない平面を有する誘導・平面両用ブロックとを備えていてもよい。この場合、境界線が常時開放されている場合には、誘導・平面両用ブロックを誘導凸部が表になるように第2凹部にはめ込む。このため、視覚障害者は、上記と同様、境界線付近で立ち止まることなくそのまま境界線を通過する。一方、境界線が開閉扉等により常時閉鎖されている場合には、誘導・平面両用ブロックを平面が表になるように第2凹部にはめ込む。このため、視覚障害者は、境界線から少なくともこの誘導・平面両用ブロックがはめ込まれた位置より手前で立ち止まるため、開閉扉等に近づきすぎるおそれがなく、安全性が高まる。
【0014】本発明では、第1凹部から境界線に略平行に設けられたブロックはめ込み用の第3凹部と、この第3凹部にはめ込まれ、一方の面が凹凸のない平面を有し、他方の面が警告凸部を有する平面・警告両用ブロックとを備えていてもよい。この場合、境界線が常時開放されている場合には、平面・警告両用ブロックを平面が表になるように第3凹部にはめ込む。このため、視覚障害者は、上記と同様、境界線付近で立ち止まることなくそのまま境界線を通過する。一方、境界線が開閉扉等により常時閉鎖されている場合には、平面・警告両用ブロックを警告凸部が表になるように第3凹部にはめ込む。このため、開閉扉によって閉ざされる通路幅だけ警告凸部を境界線に沿って設けておくことができ、視覚障害者が開閉扉に衝突するおそれをより確実に回避できる。
【0015】本発明における各凹部は、各ブロックを保持する金属製の箱部材と、この箱部材の下側に敷き詰められた砕石と、箱部材に穿設された通水孔とを備えていることが好ましい。この場合、雨水や清掃の際の水がブロックの隙間から滲み込んだとしても、箱部材の通水孔を経て砕石に至るため水はけが良好であり、ブロックの隙間から滲み込んだ水によってブロックが浮き上がるおそれがない。
【0016】本発明における各ブロックは、中空孔を有するコンクリート基材の両面にビニルタイルを貼付したものが好ましい。この場合、中空孔によってブロックの重量が軽減されているため、ブロックの表裏を入れ替える操作を比較的容易に行うことができる。また、両面はビニルタイルであるため、防滑性・耐候性に優れ、既設の床面にも調和しやすい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の寒冷地小規模駅の平面図、図2は第1〜第3凹部の説明図、図3は誘導・警告両用ブロックの説明図、図4は誘導・平面両用ブロックの説明図、図5は平面・警告両用ブロックの説明図である。
【0018】本実施形態における寒冷地小規模駅の駅舎1は、駅舎出入口2を通って駅舎内の待合いスペース3に入るように構成されている。この駅舎出入口2は、駅舎外と駅舎内との境界線に当たり、開閉扉4(引き戸)を備えている。そして、駅舎外から駅舎内にかけての床面には、視覚障害者用リバーシブル誘導路10が設けられている。
【0019】視覚障害者用リバーシブル誘導路10は、駅舎外と駅舎内にそれぞれ設けられているが、その構成は駅舎出入口2を挟んで対称であるため、ここでは駅舎外の構成についてのみ説明する。視覚障害者用リバーシブル誘導路10は、駅舎外から駅舎出入口2に向かって敷き詰められた誘導ブロック敷設路11と、第1凹部21(図2参照)に着脱可能にはめ込まれた誘導・警告両用ブロック30と、第2凹部22(図2参照)に着脱可能にはめ込まれた誘導・平面両用ブロック40と、第3凹部23(図2参照)に着脱可能にはめ込まれた平面・警告両用ブロック50とにより構成されている。
【0020】誘導ブロック敷設路11は、駅舎外から駅舎出入口2の手前まで複数の誘導ブロック12を敷き詰めた通路である。誘導ブロック12は、黄色で棒状の誘導凸部13が表面に複数並設されたビニルタイル付きのブロックであり、床面に着脱不能に固定されている。この誘導ブロック12の誘導凸部13は、長手方向が駅舎外から駅舎出入口2を向くように配置されている。したがって、視覚障害者は、白杖でこの誘導ブロック敷設路11を辿りながら歩くことにより、駅舎外から駅舎出入口2の手前まで導かれる。
【0021】第1凹部21は、図2(a)に示すように誘導ブロック敷設路11の駅舎出入口2側と繋がる床面に設けられた凹溝であり、誘導・警告両用ブロック30を着脱自在にはめ込むことのできる大きさに形成されている。第2凹部22は、図2(a)に示すように第1凹部21と駅舎出入口2との間の床面にて第1凹部21の駅舎出入口2側と繋がるように設けられた凹溝であり、誘導・平面両用ブロック40を着脱自在にはめ込むことのできる大きさに形成されている。
【0022】第3凹部23は、図2(a)に示すように第1凹部21から駅舎出入口2に沿って平行となるように設けられた凹溝であり、平面・警告両用ブロック50を着脱自在にはめ込むことのできる大きさに形成されている。この第3凹部23は、第1凹部21の左右方向の一方に一つ、他方に4つ形成されている。
【0023】これら第1〜第3凹部21〜23は、それぞれ凹溝として独立して形成されているのではなく連続して形成されている。つまり、これら全体を上から見たときの形状は略T字である。このため、以下には第1〜第3凹部21〜23の全体を総称してT字溝20と称する。このT字溝20は、図2(b)に示すように、各ブロック30,40,50を保持するステンレス製の箱部材24と、この箱部材24の下側に敷き詰められた砕石25と、箱部材24の底面に穿設された複数の通水孔24aとを有する構造である。なお、箱部材24の側面端部には、補強用のフランジ24bが設けられている。
【0024】誘導・警告両用ブロック30は、図3(a)〜(d)に示すように、複数の中空孔31aを有するコンクリートブロック31の一方の面に、黄色で棒状の誘導凸部32aを有するビニルタイル32が貼付され、他方の面に、黄色で略半球状の警告凸部33aを有するビニルタイル33が貼付されたものである。この誘導・警告両用ブロック30は、いずれかの面を上にして第1凹部21に着脱自在にはめ込まれるが、はめ込んだときにビニルタイル32(又は33)の基盤面32b(又は33b)が周囲の床面高さと略一致するように設計されている。
【0025】誘導・平面両用ブロック40は、図4(a)〜(d)に示すように、複数の中空孔41aを有するコンクリートブロック41の一方の面に、黄色で棒状の誘導凸部42aを有するビニルタイル42が貼付され、他方の面に、周囲の床と同色で凹凸のない平面状のビニルタイル43が貼付されたものである。この誘導・平面両用ブロック40は、いずれかの面を上にして第2凹部22に着脱自在にはめ込まれるが、平面状のビニルタイル43を上にしたときにそのビニルタイル43の基盤面43bが周囲の床面高さと略一致するように設計されている。このため、逆に誘導凸部42aを有するビニルタイル42を上にしたときにはそのビニルタイル42の基盤面42bは周囲の床面高さより低くなる。したがって、この場合には予め第2凹部22の四隅に高さ調整台(図示せず)を配置することによりビニルタイル42の基盤面42bと周囲の床面高さとを一致させる。
【0026】平面・警告両用ブロック50は、図5(a)〜(d)に示すように、複数の中空孔51aを有するコンクリートブロック51の一方の面に、周囲の床と同色で凹凸のない平面状のビニルタイル52が貼付され、他方の面に、黄色で略半球状の警告凸部53aを有するビニルタイル53が貼付されたものである。この平面・警告両用ブロック50は、いずれかの面を上にして第3凹部23に着脱自在にはめ込まれるが、平面状のビニルタイル52を上にしたときにそのビニルタイル52の基盤面52bが周囲の床面高さと略一致するように設計されている。このため、警告凸部53aを有するビニルタイル53を上にしたときにはそのビニルタイル53の基盤面53bは周囲の床面高さより低くなる。したがって、この場合には予め第3凹部23の四隅に高さ調整台(図示せず)を配置することによりビニルタイル53の基盤面53bと周囲の床面高さとを一致させる。
【0027】次に、本実施形態の視覚障害者用リバーシブル誘導路10の使用例について説明する。まず、夏期について図6に基づいて説明する。寒冷地小規模駅とはいっても夏期は暑いため、駅舎出入口2の開閉扉4を常時開放している。この場合、第1凹部21には誘導・警告両用ブロック30を誘導凸部32aが表になるようにはめ込み、第2凹部22には誘導・平面両用ブロック40を誘導凸部42aが表になるようにはめ込み、第3凹部23には平面・警告両用ブロック50を平面が表になるようにはめ込む。なお、誘導凸部32a、42aは、長手方向が駅舎外から駅舎出入口2に向くように配置される。
【0028】この場合、視覚障害者は、誘導ブロック敷設路11を白杖で辿りながら駅舎に向かって歩き、その後視覚障害者用リバーシブル誘導路10の第1凹部21にはめ込まれた誘導・警告両用ブロック30の誘導凸部32a、更には第2凹部22にはめ込まれた誘導・平面両用ブロック40の誘導凸部42aを白杖で辿りながら駅舎内に導かれる。
【0029】駅舎内においては、視覚障害者は、駅舎外と同様、視覚障害者用リバーシブル誘導路10の第2凹部22にはめ込まれた誘導・平面両用ブロック40の誘導凸部42a、更には第1凹部21にはめ込まれた誘導・警告両用ブロック30の誘導凸部32aを白杖で辿りながら駅舎内の奧へと導かれる。
【0030】このように、駅舎出入口2が常時開放されている場合には、視覚障害者は、視覚障害者用リバーシブル誘導路10を利用することにより、駅舎出入口2付近で立ち止まることなくそのまま駅舎出入口2を通過することができる。次に、冬期について図7に基づいて説明する。寒冷地小規模駅では、冬期は気温がかなり低くなるため、駅舎出入口2の開閉扉4は常時閉鎖して駅舎内の温度を暖かく保ち、旅客が通過するときだけ開閉扉4が開かれる。この場合、T字溝20のうち、第1凹部21には誘導・警告両用ブロック30を警告凸部33aが表になるようにはめ込み、第2凹部22には誘導・平面両用ブロック40を平面が表になるようにはめ込み、第3凹部23には平面・警告両用ブロック50を警告凸部53aが表になるようにはめ込む。
【0031】このとき、第1凹部21にはめ込まれた誘導・警告両用ブロック30と、合計5つの第3凹部23にはめ込まれた平面・警告両用ブロック50とにより、警告凸部33a,53aは開閉扉4によって閉ざされる通路幅だけ設置されることになる。
【0032】この場合、視覚障害者は、誘導ブロック敷設路11を白杖で辿りながら駅舎に向かって歩き、その後視覚障害者用リバーシブル誘導路10の第1凹部21にはめ込まれた誘導・警告両用ブロック30の警告凸部33aや第3凹部23にはめ込まれた平面・警告両用ブロック50の警告凸部53aに触れると、前進するのに支障があると認知し、駅舎出入口2の手前で立ち止まる。
【0033】このように、通常、駅舎出入口2が開閉扉4により閉鎖されている場合には、視覚障害者は、駅舎出入口2をそのまま通過せずにその手前で立ち止まるため、誤って開閉扉4に衝突することはない。以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
【0034】■各ブロック30,40,50の表裏をひっくり返してはめ込むとうい簡単な操作により、駅舎出入口2が常時通過できる夏期においては、旅客流動性が損なわれるのを防止し、駅舎出入口2が旅客通過時以外は開閉扉4により常時閉鎖されている冬期においては、視覚障害者の安全性を確保できる。
【0035】■冬期において、視覚障害者は、駅舎出入口2から少なくとも第2凹部22にはめ込まれた誘導・平面両用ブロック40より手前で立ち止まるため、開閉扉4に近づきすぎることがなく、開閉扉4と接触するおそれが一層少なくなり、安全性が高まる。
【0036】■冬期において、警告凸部33a,53aは開閉扉4によって閉ざされる通路幅だけ配設されているため、視覚障害者が閉鎖中の開閉扉4に衝突するおそれをより確実に回避できる。
■雨水や清掃の際の水が各ブロック30,40,50の隙間から滲み込んだとしても、その水はT字溝20の箱部材24の通水孔24aを経て砕石25に至るため水はけが良好であり、滲み込んだ水によって各ブロック30,40,50が浮き上がるおそれがない。
【0037】■誘導・警告両用ブロック30は、複数の中空孔31aによってその重量が軽減されているため、表裏をひっくり返す操作を比較的容易に行うことができる。また、両面はビニルタイル32,33であるため、防滑性・耐候性に優れ、既設の床面にも調和しやすい。この点は他のブロック40,50も同様である。
【0038】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
【出願人】 【識別番号】390021577
【氏名又は名称】東海旅客鉄道株式会社
【出願日】 平成12年3月27日(2000.3.27)
【代理人】 【識別番号】100082500
【弁理士】
【氏名又は名称】足立 勉 (外1名)
【公開番号】 特開2001−271314(P2001−271314A)
【公開日】 平成13年10月5日(2001.10.5)
【出願番号】 特願2000−86869(P2000−86869)