| 【発明の名称】 |
ロードローラ |
| 【発明者】 |
【氏名】田村 誠二
【氏名】大科 守雄
【氏名】平澤 喜義
【氏名】高山 剛
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| 【要約】 |
【課題】運転席への乗降動作を迅速、かつ安全に行うことができ、また、舗装作業時におけるオペレータの疲労を軽減できるようにする。
【解決手段】ロードローラの後部車体21に、床板22と乗降用ステップ24との間に位置して補助ステップ25を設ける構成とする。これにより、オペレータMは、地面Gと乗降用ステップ24との間、乗降用ステップ24と補助ステップ25との間、補助ステップ25と床板22との間を、それぞれ小さな歩幅をもって踏み進むことができ、運転席10に迅速かつ安全に乗降することができる。また、運転席10に着席したオペレータMが、運転席10から左,右方向に上半身を乗り出して舗装作業を行う場合でも、オペレータMは運転席10から足を伸ばすことにより、補助ステップ25を楽な姿勢で踏込んで身体を安定させることができ、舗装作業時の作業性を向上させることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前,後の転圧ローラが回転可能に設けられた車体と、該車体の床板上に位置して設けられた運転席と、該運転席に乗降するため前記車体の側面に設けられた乗降用ステップとからなるロードローラにおいて、地面から前記床板の上面までの高さ寸法H1を700mm≦H1≦1000mmの範囲に設定し、前記車体には前記床板と乗降用ステップとの間に位置して補助ステップを設け、地面から前記乗降用ステップの上面までの高さ寸法をA、前記乗降用ステップの上面から前記補助ステップの上面までの高さ寸法をB、前記補助ステップの上面から前記床板の上面までの高さ寸法をCとしたときに、前記高さ寸法Bを300mm≦B≦400mmの範囲に設定し、前記補助ステップの上面から前記運転席の上面までの高さ寸法H3を400mm≦H3≦600mmの範囲に設定したことを特徴とするロードローラ。 【請求項2】 前記床板の上面から前記運転席の上面までの高さ寸法H2を300mm≦H2≦575mmの範囲に設定してなる請求項1に記載のロードローラ。 【請求項3】 前記補助ステップの前記車体の側面からの突出長さは、前記乗降用ステップの前記車体の側面からの突出長さよりも小さく設定してなる請求項1または2に記載のロードローラ。 【請求項4】 前記乗降用ステップと前記補助ステップの前記車体の側面からの突出長さは、前記転圧ローラの前記車体の側面からの突出長さよりも小さく設定してなる請求項1,2または3に記載のロードローラ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、路面等に敷きつめられた砂利、アスファルト等の舗装材を踏固める舗装作業に好適に用いられるロードローラに関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、路面等の舗装作業を行うときには、ドラムローラ、タイヤローラ、マカダムローラ等と呼ばれるロードローラが用いられ、整地した路面上に砂利、アスファルト等の舗装材を敷きつめた後、ロードローラを走行させることにより、舗装材を踏固める方法が採用されている。 【0003】そして、例えば道幅の狭い道路等での舗装作業を行うときには、例えば総重量が5トン以下となる小型のロードローラが好適に用いられる。 【0004】そこで、この種の従来技術による小型のロードローラを、図5ないし図8を参照しつつ説明する。 【0005】図中、1はロードローラの車体で、該車体1は、後述の前側転圧ローラ6が回転可能に設けられた前部車体2と、連結装置3を介して前部車体2に左,右方向に揺動可能に連結され、後述の後側転圧ローラ8が回転可能に設けられた後部車体4とにより大略構成されている。 【0006】ここで、前部車体2について説明するに、前部車体2は、前面板2A、後面板2B、左,右の側面板2C,2C、底板2D等によって囲まれた箱状に形成されている。そして、前部車体2内にはエンジン、油圧ポンプ(図示せず)等が収容され、これらエンジン等は上面カバー5によって覆われている。 【0007】6は前部車体2に回転可能に設けられた前側転圧ローラで、該前側転圧ローラ6は、例えば前部車体2の左,右方向の車体幅よりも大きな軸方向寸法をもった金属製のドラムにより構成されている。そして、前側転圧ローラ6は、振動用の油圧モータ(図示せず)によって振動を発生しつつ、走行用の油圧モータ(図示せず)によって回転駆動されることにより、路面に敷きつめられた舗装材を踏み固めるものである。 【0008】7は前部車体2と後部車体4との間に設けられたステアリングシリンダで、該ステアリングシリンダ7は、後述するステアリング装置13の操作に応じて伸縮することにより、連結装置3を中心として、前部車体2に対し後部車体4を左,右方向に揺動させるものである。 【0009】次に、後部車体4について説明するに、後部車体4は、前面板4A、後面板4B、左,右の側面板4C,4C、底板4D等によって囲まれた箱状に形成されている。ここで、前面板4Aの左,右方向の幅寸法は、後面板4Bの幅寸法よりも小さくなっており、前面板4Aに接合される各側面板4Cの前部側は、連結装置3に向けて傾斜した傾斜面4C1となっている。従って、図6に示すように、後部車体4は、全体として左,右の前側角隅部が斜めに切欠かれた六角形の箱状となっている。また、各側面板4Cの傾斜面4C1中央部には、角穴4Eが形成されている。 【0010】8は後部車体4に回転可能に設けられた後側転圧ローラで、該後側転圧ローラ8は、例えば左,右方向に伸長する1本の車軸(図示せず)に固定された4個のゴムローラ(タイヤ)8A,8A,…により構成されている。そして、後側転圧ローラ8は、後部車体4内に配設された走行用油圧モータ(図示せず)によって回転駆動されることにより、路面に敷きつめられた舗装材を踏み固めるものである。 【0011】9は後部車体4上に設けられた床板で、該床板9は、例えば鋼板等からなり、後部車体4の前面板4A、後面板4B、左,右の側面板4Cの上端部にそれぞれ溶接等によって固着されている。そして、オペレータMは、床板9の上面9A上に乗り込んだ後、後述の運転席10に着席するようになっている。 【0012】10は床板9上に支持台11を介して配設された運転席で、該運転席10は、後部車体4の左,右方向に延在し、その上面10AにオペレータMが着席するものである。 【0013】ここで、運転席10に着席したオペレータMが、舗装作業時にロードローラの周囲を確認するときの視界を大きく確保する必要上、地面Gから床板9の上面9Aまでの高さ寸法h1と、床板9の上面9Aから運転席10の上面10Aまでの高さ寸法h2はできるだけ大きく設定することが望ましい。 【0014】しかし、これら各高さ寸法h1,h2が大きすぎた場合には、ロードローラの発進時、停止時に運転席10に着席したオペレータMに伝わる振動が大きくなるため、小型のロードローラにおいては、通常、地面Gから床板9の上面9Aまでの高さ寸法h1を、700mm≦h1≦1000mmの範囲に設定している。 【0015】12は運転席10の中央部前側に立設された操縦台で、該操縦台12には操舵用のステアリング装置13等が設けられている。そして、運転席10に着席したオペレータMが、ステアリング装置13を操舵すると、上述のステアリングシリンダ7が伸縮し、後部車体4が連結装置3を中心として左,右方向に揺動することにより、ロードローラの走行方向が制御される構成となっている。 【0016】14,14は後部車体4の左,右の側面にそれぞれ設けられ、オペレータMが運転席10に乗降するときの足場を形成する乗降用ステップで、該各乗降用ステップ14は、図7および図8に示すように、例えば鋼板等を折曲げることにより、上面14Aと該上面14Aから下向きに傾斜した傾斜面14Bとを有する屈曲板体として形成され、その上面14Aが乗降時の足場となっている。そして、乗降用ステップ14は、その上端側を角穴4E内に入込ませた状態で、側面板4Cの傾斜面4C1に溶接等の手段を用いて固着することにより、後部車体4の左,右の前側角隅部内に配設されている。 【0017】これにより、乗降用ステップ14が後部車体4の側面板4Cから突出するのを抑え、舗装作業時に、乗降用ステップ14が路面に立設された塀等の障害物に衝突するのを防止できる構成となっている。 【0018】従来技術による小型のロードローラは上述の如き構成を有するもので、このロードローラを用いて路面の舗装作業を行う場合には、まず、オペレータMが乗降用ステップ14を足場として床板9上に乗込み、運転席10の上面10Aに着席する。 【0019】そして、運転席10に着席したオペレータMが、ステアリング装置13等を操作しつつロードローラを走行させ、路面に敷きつめられた舗装材を前側転圧ローラ6、後側転圧ローラ8によって踏固めることにより路面の舗装作業を行う。 【0020】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来技術による小型のロードローラは、地面Gと床板9との間に乗降用ステップ14が設けられているだけなので、上述の高さ寸法h1は、地面Gから乗降用ステップ14の上面14Aまでの高さ寸法aと、乗降用ステップ14の上面14Aから床板9の上面9Aまでの高さ寸法dとの和となる。 【0021】このため、高さ寸法aを小さく設定した場合には、高さ寸法dが大きくなり、オペレータMが乗降用ステップ14から床板9へと踏み進むときの歩幅が大きくなってしまい、高さ寸法dを小さく設定した場合には、高さ寸法aが大きくなり、オペレータMが地面Gから乗降用ステップ14へと踏進むときの歩幅が大きくなってしまう。 【0022】従って、オペレータMは、地面Gと乗降用ステップ14との間、あるいは乗降用ステップ14と床板9との間を大きな歩幅をもって踏み進む必要があり、運転席10に乗降するときに疲労し易く、特に歩幅が小さい女性オペレータにとっては、運転席10への乗降動作が大きな負担となってしまう問題がある。 【0023】また、運転席10に着席したオペレータMは、例えば路面の左側を舗装する場合には、運転席10の左端から上半身を乗り出した状態で、前側転圧ローラ6の左端部を監視しつつステアリング装置13を操作し、路面の右側を舗装する場合には、運転席10の右端から上半身を乗り出した状態で、前側転圧ローラ6の右端部を監視しつつステアリング装置13を操作する。 【0024】このように、オペレータMが運転席10から左,右方向に上半身を乗り出してステアリング装置13を操作するときには、オペレータMは、床板9の上面9Aを踏み込むことにより身体の安定を保つ必要があるが、床板9の上面9Aから運転席10の上面10Aまでの高さ寸法h2が小さい場合には、オペレータMは膝を大きく曲げた不安定な姿勢で床板9を踏み込むことになり、オペレータMが不安定な姿勢をとり続けることにより疲労し易くなり、作業性が低下してしまうという問題がある。 【0025】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、運転席への乗降動作を迅速、かつ安全に行うことができ、また、舗装作業時におけるオペレータの疲労を軽減し、作業性を向上できるようにしたロードローラを提供することを目的としている。 【0026】 【課題を解決するための手段】上述した課題を解決するため、本発明は、前,後の転圧ローラが回転可能に設けられた車体と、該車体の床板上に位置して設けられた運転席と、該運転席に乗降するため前記車体の側面に設けられた乗降用ステップとからなるロードローラに適用される。 【0027】そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、地面から前記床板の上面までの高さ寸法H1を700mm≦H1≦1000mmの範囲に設定し、前記車体には前記床板と乗降用ステップとの間に位置して補助ステップを設け、地面から前記乗降用ステップの上面までの高さ寸法をA、前記乗降用ステップの上面から前記補助ステップの上面までの高さ寸法をB、前記補助ステップの上面から前記床板の上面までの高さ寸法をCとしたときに、前記高さ寸法Bを300mm≦B≦400mmの範囲に設定し、前記補助ステップの上面から前記運転席の上面までの高さ寸法H3を400mm≦H3≦600mmの範囲に設定したことにある。 【0028】このように構成したことにより、補助ステップが乗降用ステップと床板との間で2段目の足場となるので、オペレータは、地面から乗降用ステップ、補助ステップ、床板を小さな歩幅をもって順次踏み進んだ後、運転席に乗り込むことができる。また、オペレータは、床板、補助ステップ、乗降用ステップを小さな歩幅をもって順次踏み進んだ後、地面に降りることができる。 【0029】また、補助ステップの上面から運転席の上面までの高さ寸法H3を400mm≦C≦600mmの範囲に設定したので、運転席に着席したオペレータは、足を伸ばした楽な姿勢で補助ステップの上面を踏み込むことができる。これにより、例えば運転席に着席したオペレータが、運転席から左,右方向に上半身を乗り出して舗装作業を行う場合でも、オペレータは楽な姿勢をもって補助ステップを踏み込むことにより身体を安定させることができる。 【0030】請求項2の発明は、床板の上面から運転席の上面までの高さ寸法H2を300mm≦H2≦575mmの範囲に設定したことにある。 【0031】請求項3の発明は、前記補助ステップの前記車体の側面からの突出長さは、前記乗降用ステップの前記車体の側面からの突出長さよりも小さく設定したことにある。 【0032】このように構成したことにより、補助ステップと乗降用ステップとが階段状に連続する足場となるので、オペレータは、乗降用ステップ、補助ステップを利用して迅速かつ安全に運転席に乗り降りすることができる。 【0033】請求項4の発明は、前記乗降用ステップと前記補助ステップの前記車体の側面からの突出長さは、前記転圧ローラの前記車体の側面からの突出長さよりも小さく設定したことにある。 【0034】このように構成したことにより、車体の走行時に、乗降用ステップ、補助ステップが路面に立設された塀等の障害物に衝突するのを抑えることができ、舗装作業時の安全性を高めることができる。 【0035】 【発明の実施の形態】以下、本発明によるロードローラについて図1ないし図4を参照しつつ詳細に説明する。なお、本実施の形態では上述した従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する。 【0036】図中、21は従来技術による後部車体4に代えて本実施の形態に適用した後部車体で、該後部車体21は、従来技術による後部車体4とほぼ同様に、前面板21A、後面板21B、左,右の側面板21C,21C、底板21D等によって囲まれた箱状に形成されている。そして、各側面板21Cの前部側は連結装置3に向けて傾斜した傾斜面21C1となり、各傾斜面21C1の中央部には角穴21Eが形成されている。 【0037】しかし、各傾斜面21C1の上端側には、後述の補助ステップ25を取付けるための段差部21Fが形成されている点が従来技術とは異なっている。 【0038】22は従来技術による床板9に代えて本実施の形態に適用した床板で、該床板22は、従来技術による床板9とほぼ同様に、後部車体21の前面板21A、後面板21B、左,右の側面板21Cの上端部にそれぞれ溶接等によって固着され、その上面22AがオペレータMの足場となっている。また、床板22上には、支持台23を介して従来技術と同様の運転席10が配設されている。 【0039】しかし、床板22の左,右両側の前側角隅部には、補助ステップ25を取付けるための左,右の切欠き部22B,22Bが形成されている点が従来技術とは異なっている。 【0040】ここで、地面Gから床板22の上面22Aまでの高さ寸法H1は、700mm≦H1≦1000mmの範囲の値、例えばH1=830mmに設定されている。また、床板22の上面22Aから運転席10の上面10Aまでの高さ寸法H2は、300mm≦H2≦575mmの範囲の値、例えばH2=485mmに設定されている。 【0041】24,24は後部車体21の左,右の側面にそれぞれ設けられた左,右の乗降用ステップで、該各乗降用ステップ24は、図3および図4に示すように、上面24Aと該上面24Aから下向きに傾斜した傾斜面24Bとを有する屈曲板体として形成され、その上面24Aが乗降時の足場となっている。そして、乗降用ステップ24は、その上端側を角穴21E内に入込ませた状態で、側面板21Cの傾斜面21C1に溶接等の手段を用いて固着することにより、後部車体21の左,右の前側角隅部内に配設されている。 【0042】25,25は床板22と乗降用ステップ24との間に位置して後部車体21の左,右両側にそれぞれ設けられた左,右の補助ステップで、これら補助ステップ25は、図3および図4に示すように、鋼板等を直角に折曲げることにより、ほぼ三角形状の平坦な水平板25Aと、該水平板25Aから垂直上向きに立上がる鉛直板25Bとにより構成されている。 【0043】そして、補助ステップ25は、水平板25Aを後部車体21の段差部21F上端部に溶接等によって固着し、鉛直板25Bの上端部を床板22の切欠き部22Bに溶接等によって固着することにより、各乗降用ステップ24よりも上側に位置して後部車体21の左,右の前側角隅部内に配設され、水平板25Aの上面25Cが乗降時の足場となっている。 【0044】ここで、地面Gから乗降用ステップ24の上面24Aまでの高さ寸法Aは、200mm≦A≦675mmの範囲の値、例えばA=365mmに設定されている。また、乗降用ステップ24の上面24Aから補助ステップ25(水平板25A)の上面25Cまでの高さ寸法Bは、300mm≦B≦400mmの範囲の値、例えばB=365mmに設定されている。また、補助ステップ25の上面25Cから床板22の上面22Aからまでの高さ寸法Cは、25mm≦C≦100mmの範囲の値、例えばC=100mmに設定されている。また、補助ステップ25の上面25Cから運転席10の上面10Aまでの高さ寸法H3は、400mm≦H3≦600mmの範囲の値、例えばH3=585mmに設定されている。 【0045】さらに、補助ステップ25の水平板25Aの側端部25Dは、後部車体21を構成するの側面板21Cの傾斜面21C1とほぼ同一の平面を形成しており、該側端部25Dの側面板21Cからの突出長さは零となっている。 【0046】従って、補助ステップ25は、乗降用ステップ24と床板22との間で乗降用ステップ24から階段状に連続し、オペレータMが乗降用ステップ24、補助ステップ25を利用して運転席10に乗降するときの乗降動作を、迅速かつ安全に行うことができる構成となっている。 【0047】また、図4に示すように、乗降用ステップ24の側端部24Cは、後部車体21の側面板21Cから突出長さSだけ突出しているものの、この突出長さSは、前側転圧ローラ6の側面板21Cからの突出長さLよりも小さく(S<L)設定されている。 【0048】従って、ロードローラを用いた路面の舗装作業時に、乗降用ステップ24、補助ステップ25が、路面に立設された塀等の障害物に衝突するのを抑え、舗装作業の安全性を高めることができる構成となっている。 【0049】本実施の形態による小型のロードローラは上述の如き構成を有するもので、このロードローラを走行させることにより路面に敷きつめられた舗装材等を踏固める基本的作動については、上述した従来技術によるものと格別差異はない。 【0050】然るに、本実施の形態によれば、後部車体21に、床板22と乗降用ステップ24の間に位置して補助ステップ25を設けることにより、オペレータMが、運転席10に迅速かつ容易に乗降することができるように改善されており、以下、オペレータMが運転席10に乗降するときの動作について述べる。 【0051】まず、運転席10に乗り込むときには、オペレータMは、地面Gから乗降用ステップ24、補助ステップ25、床板22を順次踏み進んだ後、運転席10に乗り込む。 【0052】この場合、乗降用ステップ24と補助ステップ25とは階段状に連続しているので、オペレータMは、乗降用ステップ24、補助ステップ25、床板22を迅速かつ安全に踏み進むことができ、容易に運転席10に乗り込むことができる。 【0053】一方、運転席10から降りるときには、オペレータMは、例えば運転席10に背を向けた状態で、床板22から補助ステップ25、乗降用ステップ24を順次踏み進んだ後、地面Gに降りる。 【0054】この場合、乗降用ステップ24、補助ステップ25、床板22は階段状に連続しているので、オペレータMは、床板22上から補助ステップ25、乗降用ステップ24を目視しつつ、これら補助ステップ25、乗降用ステップ24を確実に踏み進むことにより、迅速かつ安全に地面Gに降りることができる。 【0055】また、上述の各高さ寸法A,B,Cを、それぞれA=200〜675mm,B=300〜400mm,C=25〜100mmに設定したので、運転席10への乗降時に、オペレータMは、比較的小さな歩幅をもって地面Gと乗降用ステップ24との間、乗降用ステップ24と補助ステップ25との間、補助ステップ25と床板22との間を踏み進むことができる。これにより、運転席10に乗降するときのオペレータMの疲労を軽減することができる上に、例えば歩幅の小さい女性オペレータ等も運転席10に容易に乗降することができる。 【0056】次に、運転席10に着席したオペレータMは、ステアリング装置13等を操作してロードローラを走行させることにより、前側転圧ローラ6、後側転圧ローラ8によって舗装材を踏固める舗装作業を行う。 【0057】この場合、床板22の上面22Aから運転席10の上面10Aまでの高さ寸法H2をH2=300〜575mmに設定したので、舗装作業時に、運転席10に着席したオペレータMがロードローラの周囲を確認するために大きな視界を確保することができ、かつ、ロードローラの発進時、停止時に運転席10に着席したオペレータMに伝わる振動を抑えることができる。 【0058】次に、オペレータMが、例えば路面の左側を舗装する場合には、オペレータMは、運転席10の左側に着席し、図1に示すように、左側の補助ステップ25(水平板25A)の上面25Cに左足を乗せた状態でステアリング装置13等を操作する。 【0059】この場合、補助ステップ25の上面25Cから運転席10の上面10Aまでの高さ寸法H3を、H3=400〜600mmに設定したので、オペレータMは、運転席10の左側に着席したまま、左足を伸ばした楽な姿勢をもって左側の補助ステップ25の上面25Cを確実に踏み込むことができる。 【0060】このため、例えば前側転圧ローラ6の左端部を監視するため、オペレータMが運転席10の左端から上半身を乗り出した状態でステアリング装置13を操作する場合に、オペレータMは、左足を伸ばした楽な姿勢で補助ステップ25を踏み込むことにより身体の安定を保つことができる。これにより、舗装作業時のオペレータMの疲労を軽減することができ、作業性を向上させることができる。 【0061】そして、路面の左側の舗装作業が終了し、オペレータMが運転席10から降りるときには、オペレータMは、左足で補助ステップ25を踏み込んだまま運転席10から立ち上がり、床板22から補助ステップ25を踏み進む動作を省略して乗降用ステップ24へと踏み進むことができるので、迅速に地面Gへと降りることができる。 【0062】また、路面の右側の舗装作業を行うときに、オペレータMが、例えば前側転圧ローラ6の右端部を監視するため、運転席10の右端から上半身を乗り出した状態でステアリング装置13を操作する場合には、オペレータMは、運転席10に着席したまま右足を伸ばした楽な姿勢で右側の補助ステップ25を踏み込むことができ、この楽な姿勢で身体の安定を保つことができる。これにより、オペレータMの疲労を軽減することができ、作業性を向上させることができる。 【0063】そして、路面の右側の舗装作業が終了し、オペレータMが運転席10から降りるときには、オペレータMは、右足で補助ステップ25を踏み込んだまま運転席10から立ち上がり、床板22から補助ステップ25を踏み進む動作を省略して乗降用ステップ24を踏み進むことができるので、迅速に地面Gへと降りることができる。 【0064】なお、上述した実施の形態では、後部車体21の左,右両側に、床板22とは別部材からなる補助ステップ25を設けた場合を例に挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、例えば床板22の左,右両側を下向きに折曲げることにより補助ステップを形成してもよい。 【0065】また、上述した実施の形態では、前側転圧ローラ6が設けられた前部車体2と、後側転圧ローラ8が設けられた後部車体21とが連結装置3を介して揺動可能に連結されたロードローラを例に挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、例えば前側転圧ローラ6と後側転圧ローラ8とが単一の車体に設けられたロードローラにも適用することができる。 【0066】さらに、上述した実施の形態では、後側転圧ローラ8を4個のゴムローラ8Aにより構成した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、例えば前側転圧ローラ6と同様の鉄輪からなる後側転圧ローラを適用してもよい。 【0067】 【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によれば、ロードローラの車体に、床板と乗降用ステップとの間に位置して補助ステップを設ける構成としたので、オペレータは、地面と乗降用ステップとの間、乗降用ステップと補助ステップとの間、補助ステップと床板との間を、それぞれ小さな歩幅をもって踏み進むことができ、運転席に迅速かつ安全に乗降することができる。この場合、乗降用ステップの上面から補助ステップの上面までの高さ寸法Bを300mm≦B≦400mmの範囲に設定したので、乗降用ステップと補助ステップとの間での乗降動作を容易に行うことができ、運転席への乗降を迅速かつ安全に行うことができる。 【0068】また、補助ステップの上面から運転席の上面までの高さ寸法H3を400mm≦H3≦600mmの範囲に設定したので、運転席に着席したオペレータは、足を伸ばした楽な姿勢をもって補助ステップを踏み込むことができる。このため、例えば運転席に着席したオペレータが、運転席から左,右方向に上半身を乗り出して舗装作業を行う場合でも、オペレータは楽な姿勢で補助ステップを踏み込むことにより身体を安定させることができ、舗装作業時の作業性を向上させることができる。 【0069】また、請求項2の発明によれば、床板の上面から運転席の上面までの高さ寸法H2を300mm≦H2≦575mmの範囲に設定したので、舗装作業時に、運転席に着席したオペレータがロードローラの周囲を確認するために大きな視界を確保することができ、かつ、ロードローラの発進時、停止時に運転席に着席したオペレータに伝わる振動を抑えることができる。 【0070】また、請求項3の発明によれば、補助ステップの車体の側面からの突出長さを、乗降用ステップの車体の側面からの突出長さよりも小さく設定することにより、補助ステップと乗降用ステップとを階段状に連続させることができる。このため、オペレータは、乗降用ステップ、補助ステップを目視しつつこれら各ステップを確実に踏み進むことができ、迅速かつ安全に運転席に乗り降りすることができる。 【0071】さらに、請求項4の発明によれば、乗降用ステップと補助ステップの車体の側面からの突出長さを、転圧ローラの車体の側面からの突出長さよりも小さく設定したので、ロードローラを用いた舗装作業時に、乗降用ステップ、補助ステップが路面に立設された塀等の障害物に衝突するのを抑えることができ、舗装作業時の安全性をも高めることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005522 【氏名又は名称】日立建機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月17日(2000.2.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079441 【弁理士】 【氏名又は名称】広瀬 和彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−226907(P2001−226907A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月24日(2001.8.24) |
| 【出願番号】 |
特願2000−40159(P2000−40159) |
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