| 【発明の名称】 |
布帛の柔軟処理剤組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】村本 尚裕
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| 【要約】 |
【課題】皮膚刺激性や黄変の問題が無く、繊維製品に優れた柔軟性や肌触り等の風合いと吸水性を付与し得る布帛の柔軟処理剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)側鎖にケイ素原子結合水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと、(B)分子鎖両末端もしくは片末端にアルケニル基を有するアルケニル基含有オルガノポリシロキサンと、(C)アルケニル基含有ポリオキシアルキレン化合物を、(D)付加反応用触媒の存在下で反応させて得られるポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体を0.05〜20重量%含有することを特徴とする布帛の柔軟処理剤組成物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下記(A)成分と(B)成分と(C)成分を(D)成分の存在下で反応させて得られるポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体を、0.05〜20重量%含有することを特徴とする布帛の柔軟処理剤組成物。 (A)平均構造式(1):【化1】
(式中、R1は脂肪族不飽和結合を有しない炭素原子数1〜6の非置換もしくは置換の1価炭化水素基、水酸基またはアルコキシ基であり、全R1の内70モル%以上がメチル基である。xは1〜2000の数であり、yは1.5〜50の数である。)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン。 (B)平均構造式(2):【化2】
(式中、R1は前記と同じであり、V1は炭素原子数2〜6のアルケニル基であり、V2はV1またはR1であり、zは0〜10000の数である。)で表されるアルケニル基含有オルガノポリシロキサン。 (C)平均構造式(3):V3−O(C2H4O)a(C3H6O)bR2 (3) [式中、R2は水素原子、脂肪族不飽和結合を有しない炭素原子数1〜6の1価炭化水素基または式:−COR3(R3は脂肪族不飽和結合を有しない炭素原子数1〜6の1価炭化水素基である。)で示される基であり、V3は炭素原子数2〜10のアルケニル基である。aおよびbはそれぞれ0〜50の数であり、かつ、(a+b)は1以上である。]で表されるポリオキシアルキレン化合物。 (D)付加反応用触媒。 【請求項2】 ポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体が、エタノール,イソプロピルアルコール,ブチルカルビトールおよびこれらと水との混合物のいずれかの溶剤に対して可溶性であることを特徴とする請求項1に記載の布帛の柔軟処理剤組成物。 【請求項3】 (B)成分中のV2がV1であり、(A)成分1モルに対して0.05〜0.5モルの(B)成分を反応させたものであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の布帛の柔軟処理剤組成物。 【請求項4】 家庭用柔軟仕上剤である請求項2に記載の布帛の柔軟処理剤組成物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は布帛の柔軟処理剤組成物に関し、詳しくは、皮膚刺激が少なく、布帛に優れた柔軟性や吸水性を付与できる布帛の柔軟処理剤組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】衣料および繊維製品は、着用・使用と洗濯・乾燥を繰り返すうちに繊維処理剤が洗い落とされたり、繊維が本来保有している柔らかさ・嵩高さ・しっかり感等の風合いが損なわれたり、繊維同士の摩擦力が上昇して損傷が促進されることによって風合いが低下する。従来、これを防止するために柔軟処理剤が使用されている。家庭で用いられる柔軟処理剤としては、洗濯後の濯ぎ時に使用される柔軟仕上剤が一般的であり、このような柔軟仕上剤として、1分子中に2個の長鎖アルキル基を有する第4級アンモニウム塩や各種のアミンまたは高分子化合物等の有機系柔軟基材を主成分とする水性組成物が知られている。一方、オルガノポリシロキサン系化合物は、繊維に吸着すると繊維間や繊維表面の摩擦を軽減して、優れた柔軟性,平滑性,滑らかさ,感触の良い肌触り,絹のような感触,ふんわり感,弾力性,乾燥時の非油性感,帯電防止性,防皺性等の良好な風合いを付与し、加えて、再湿潤時間の低減,縮み防止,皺除去,へたり防止,ごわつき防止,乾燥時間の短縮,アイロンかけを容易にする等の効果が発現することから、柔軟処理剤の基材として使用されたり、各種の有機系柔軟基材と組み合わせて使用されている。しかしながら、ポリジメチルシロキサンに代表されるような非親水性のポリシロキサンを用いた場合は、水分散性が悪いため水性組成物に配合し難い上に吸水性が乏しく、さらに繊維に吸着し難いので柔軟性付与効果が低いといった問題点があり、アミノ基やアミド基等の窒素原子を有するポリシロキサンを用いた場合には、繊維が黄変したり、ぬめり感が強すぎたり、皮膚刺激性がある等の問題点があった。アルキル変性ポリシロキサン、エポキシ変性ポリシロキサン、カルボキシ変性ポリシロキサン等の有機変性ポリシロキサンを用いた場合には、吸水性や柔軟性が不十分で良好な風合いが得られないという問題点があった。また、ポリオキシアルキレン変性シロキサンは、皮膚に対する刺激性が低い上に黄変がなく、加えて水性組成物への配合が容易なため、布帛の柔軟処理剤として有望とされている。しかしながら従来使用されているポリオキシアルキレン変性シロキサンは、重合度が低く繊維表面への吸着性が不十分なため、優れた吸水性、柔軟性、風合いが得られず、また付着しても洗濯等で容易に洗い流されてしまうために初期の効果が持続しないという問題点があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記問題点を解決するために鋭意検討した結果、特定のポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体を使用することにより、各種繊維に優れた風合いを付与できることを見出し、本発明に到達した。即ち、本発明の目的は、皮膚刺激性や黄変の問題が無く、繊維製品に優れた柔軟性や肌触り等の風合いと吸水性を付与し得る布帛の柔軟処理剤組成物を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、下記(A)成分と(B)成分と(C)成分を(D)成分の存在下で反応させて得られるポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体を、0.05〜20重量%含有することを特徴とする布帛の柔軟処理剤組成物に関する。 (A)平均構造式(1):【化3】
(式中、R1は脂肪族不飽和結合を有しない炭素原子数1〜6の非置換もしくは置換の1価炭化水素基、水酸基またはアルコキシ基であり、全R1の内70モル%以上がメチル基である。xは1〜2000の数であり、yは1.5〜50の数である。)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン。 (B)平均構造式(2):【化4】
(式中、R1は前記と同じであり、V1は炭素原子数2〜6のアルケニル基であり、V2はV1またはR1であり、zは0〜10000の数である。)で表されるアルケニル基含有オルガノポリシロキサン。 (C)平均構造式(3):V3−O(C2H4O)a(C3H6O)bR2 (3) [式中、R2は水素原子、脂肪族不飽和結合を有しない炭素原子数1〜6の1価炭化水素基または式:−COR3(R3は脂肪族不飽和結合を有しない炭素原子数1〜6の1価炭化水素基である。)で示される基であり、V3は炭素原子数2〜10のアルケニル基である。aおよびbはそれぞれ0〜50の数であり、かつ、(a+b)は1以上である。]で表されるポリオキシアルキレン化合物。 (D)付加反応用触媒。 【0005】 【発明の実施の形態】(A)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、上記平均構造式(1)で表され、そのSiH基が、(B)成分中のアルケニル基および(C)成分中のアルケニル基と付加反応する。上式中、R1は脂肪族不飽和結合を有しない炭素原子数1〜6の非置換もしくは置換の1価炭化水素基、水酸基またはアルコキシ基である。非置換の1価炭化水素基としては、メチル基,エチル基,プロピル基等のアルキル基;フェニル基等のアリール基が例示され、置換の1価炭化水素基としては、カルボキシル基やエポキシ基等で置換されたアルキル基が挙げられる。アルコキシ基としてはメトキシ基,エトキシ基,イソプロポキシ基が例示される。但し、全R1の70モル%以上がメチル基であることが必要であり、さらに90モル%以上がメチル基であることが好ましい。xは1〜2000の数であり、3〜500の範囲であることが好ましい。yは1.5〜50の数であり、2〜20の範囲であることが好ましい。このようなオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、環状もしくは鎖状のケイ素原子結合水素原子含有シロキサンと環状のジメチルシロキサンとを、活性白土等の固体酸性触媒や塩酸,硫酸,トリフロロ酢酸およびトリフルオロメタンスルホン酸等の酸性化合物を触媒として用いて反応させる公知の方法により製造することができる。 【0006】(B)成分のアルケニル基含有オルガノポリシロキサンは、(A)成分中のSiH基と付加反応して、高分子量化するための成分である。この(B)成分は上記平均構造式(2)で表され、分子鎖の片末端または両末端に、(A)成分中のSiH基と反応し得るアルケニル基を有する。上式中、V1は炭素原子数2〜6のアルケニル基であり、ビニル基,アリル基,ヘキセニル基,シクロヘキセニル基が例示される。これらの中でも、ビニル基またはヘキセニル基であることが好ましい。V2は上記V1またはR1であるが、V1であることが好ましい。重合度zは0〜10000の数であり、好ましくは0〜1000であり、更に好ましくは0〜500である。このようなアルケニル基含有オルガノポリシロキサンは公知の方法により合成することができる。 【0007】(C)成分のポリオキシアルキレン化合物は(A)成分中のSiH基と付加反応して、ポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体に極性のポリオキシアルキレン基を導入する成分である。この(C)成分は上記平均構造式(3)で表され、分子鎖片末端に(A)成分中のSiH基と反応し得るアルケニル基を有する。上式中、V3は炭素原子数2〜10のアルケニル基であり、ビニル基,アリル基,ヘキセニル基,シクロヘキセニル基が例示されるが、これらの中でもアリル基が好ましい。R2は水素原子、脂肪族不飽和結合を有しない炭素原子数1〜6の1価炭化水素基または式:−COR3(R3はメチル基,エチル基,イソプロピル基のような脂肪族不飽和結合を有しない炭素原子数1〜6の1価炭化水素基である。)で示される基である。具体的には、メチル基,エチル基,プロピル基等のアルキル基、フェニル基等のアリール基、式:−COCH3で示される基が例示されるが、水素原子またはメチル基であることが好ましい。aおよびbはそれぞれ0〜50の数であり、かつ、(a+b)は1以上であるが、aは5〜40の範囲であり、bは0〜30の範囲であることが好ましい。また、ポリオキシアルキレン鎖中のオキシエチレン基の比率は、a/(a+b)=0.4〜1.0となる範囲であることが好ましい。尚、aおよびbが共に1以上の数である場合に、オキシエチレン基とオキシプロピレン基との結合状態は、ランダム結合でもブロック結合でもよい。このようなポリオキシアルキレン化合物は各種構造のものが市販されており、容易に入手することができる。またこの(C)成分は1種類を使用してもよく、構造の異なる複数の化合物の混合物を使用してもよい。 【0008】(D)成分の付加反応用触媒は、上記(A)成分に(B)成分と(C)成分を付加反応させるための成分であり、白金,ロジウム,パラジウム等の遷移金属系化合物が挙げられる。これらの中でも白金系化合物触媒が好ましく、塩化白金酸およびそのアルコール溶液,微粒子状白金,炭素粉末担体に吸着させた微粒子状白金,白金アルミナ,白金のオレフィン錯体,白金のジケトン錯体,白金のアセチルアセテート錯体,白金とビニル基含有シロキサン化合物の錯体が例示される。この付加反応用触媒の添加量は、上記(A)成分〜(C)成分の合計量に対して、金属量が1〜100ppmとなるような量であることが好ましい。 【0009】本発明組成物に使用されるポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体は、上記(A)成分〜(C)成分を(D)成分の存在下で反応させて得られる付加反応生成物であるが、製造時の作業性を改善したり、有機系柔軟基材の水性組成物への配合を容易にするために、エタノール,イソプロピルアルコール,ブチルカルビトール等の水溶性有機溶剤およびこれらと水との混合物のいずれかの溶剤に対して可溶性であることが好ましい。尚、本発明でいう可溶性とは、ポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体が上記の溶剤に対して少なくとも10重量%の割合で配合された場合に、均一に溶解分散することを示している。また、ポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体が水性組成物に分散しにくい場合には、予め上記の水溶性溶剤に溶解したり、界面活性剤を使用して水中に乳化してから用いることができる。このような親水性のポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体は、通常、粘度が3000mm2/s以上であることが好ましく、5000mm2/s以上であることがより好ましい。またその分子構造は、(C)成分のポリオキシアルキレン鎖が側鎖にグラフト結合した(A)成分のオルガノポリシロキサンが、(B)成分によりゲル化しない程度に架橋している重合体であることが好ましい。具体的には、(A)成分中のSiH基の内の1〜2個が(B)成分の両末端アルケニル基含有オルガノポリシロキサンと反応し、残りのSiH基が(C)成分と反応した部分架橋型シロキサン重合物であることが好ましい。従って、(B)成分中のV2がV1である場合に、(A)成分1モルに対して0.05〜0.5モルの(B)成分を反応させることが好ましく、0.05〜0.2モルの(B)成分を反応させることがより好ましく、0.05〜0.1モルの(B)成分を反応させることがさらに好ましい。これは、(B)成分が0.05モル未満であると得られたポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体の柔軟性付与効果が不十分であり、0.5モルを越えると反応中にゲル化が起こり易くなるためである。(C)成分は(A)成分1モルに対して1モル以上反応させることが好ましく、1〜100モルの範囲であることがより好ましい。このようなポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体の製造方法は特に限定されないが、(A)成分に(C)成分を、(C)成分中の総アルケニル基数に対して(A)成分中の総SiH基数が過剰となる量反応させた後、(B)成分を反応させ、次いで残存SiH基に過剰の(C)成分を反応させる方法や、(A)成分に(B)成分を反応させた後、(C)成分を反応させる方法が挙げられる。反応温度は70〜120℃の範囲であることが好ましい。またこのとき、必要に応じて溶媒を使用することができる。溶媒としては、エタノール,イソプロパノールおよびこれらとトルエンまたはキシレンとの混合物が好ましい。 【0010】本発明の布帛の柔軟処理剤組成物は上記ポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体を0.05〜20重量%含有するものであり、その含有量は0.05〜15重量%であることが好ましく、0.1〜10重量%であることがより好ましい。この他にも必要に応じて、炭素原子数8〜30の長鎖アルキル基または長鎖アルキルエステル基を1個または2個有するアミン化合物やその中和塩,4級アンモニウム塩,4級化イミダゾリニウム系化合物,ポリアンモニウム化合物,ポリアミン塩およびポリアルキレンイミン塩等の有機系柔軟剤を加えることができる。さらに本発明の効果を妨げない範囲であれば、この他の任意成分として、柔軟剤に添加配合される公知の成分を添加してもよい。このような成分としては、高級アルコールのエチレンオキサイド付加物,牛脂アルキルアミンのエチレンオキサイド付加物等の非イオン性界面活性剤;ステアリン酸,オレイン酸等の高級脂肪酸;2―エチルヘキサン酸とグリセリンまたはペンタエリスリトールとの部分エステル化物等の非イオン性界面活性剤;食塩,塩化アンモニウム,塩化カルシウム,塩化マグネシウム,塩化カリウム等の水溶性塩;エチレングリコール,プロピレングリコール,ヘキシレングリコール等の溶剤;尿素,殺菌剤,酸化防止剤,染料,顔料,高級アルコール,液状炭化水素および液状エステル等の油性物質;セルロース誘導体,紫外線吸収剤,蛍光増白剤,香料が挙げられる。 【0011】本発明組成物が適用される布帛としては、麻,綿,ウール,シルク等の天然繊維;ポリアミド系,ポリエステル系,ポリアクリル系,ポリビニルアルコール系,ポリ塩化ビニリデン系,ポリオレフィン系,ポリウレタン系またはポリテトラフロロエチレン系等の合成繊維;再生繊維,半合成繊維,ガラス繊維およびこれら繊維の混紡や交織製の製品や不織布が挙げられる。本発明組成物を用いて布帛を処理する際には、上記ポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体が0.005〜2.0重量%になるような量付着させることが必要である。 【0012】このような本発明の布帛の柔軟処理剤組成物は、各種衣料や繊維製品に優れた柔軟性,親水性,帯電防止性を付与して風合いを著しく向上させるという特徴を有する。特に本発明に使用されるポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体は、親水性であり固体材料表面への付着性が高いため、耐久性に優れた風合いを付与できるという利点を有する。このため本発明組成物は、家庭で洗濯後の濯ぎ時に使用される家庭用柔軟仕上剤として最も有効である。この他にも本発明組成物は、衣料洗濯用の液体洗浄剤に配合したり、アイロンがけ助剤やタンブル乾燥器用シートのコーティング組成物に添加した場合にも同様の効果が期待できる。 【0013】 【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。合成例で使用したオルガノハイドロジェンポリシロキサン、アルケニル基含有オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン化合物および付加反応用触媒は、下記の通りである。尚、合成例で得られたポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体はいずれも、エタノール,イソプロピルアルコールおよびブチルカルビトールに対して、少なくとも30重量%の濃度まで溶解可能であった。 【化5】
【化6】
ポリオキシアルキレン化合物C1:CH2=CHCH2O(C2H4O)10Hポリオキシアルキレン化合物C2:CH2=CHCH2O(C2H4O)24(C3H6O)24CH3付加反応用触媒D1: 2重量%塩化白金酸のIPA溶液付加反応用触媒D2: 白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体(白金金属量5重量%) 【0014】 【合成例1】攪拌装置、凝縮機、温度計および窒素挿入口を備えた1Lの4つ口フラスコに、オルガノハイドロジェンポリシロキサンA1を100g、アルケニル基含有オルガノポリシロキサンB2を24.5g、付加反応用触媒D2を0.02g仕込み、これらを窒素雰囲気下、75℃で2時間反応させた。これを室温まで冷却した後、ポリオキシアルキレン化合物C2を129.2g、イソプロピルアルコールを250g、付加反応用触媒D1を0.2g投入し、更に90℃で3時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧留去することにより、ポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体1を得た。 【0015】 【合成例2】攪拌装置、凝縮機、温度計および窒素挿入口を備えた1Lの4つ口フラスコに、オルガノハイドロジェンポリシロキサンA1を100g、イソプロピルアルコールを100g、ポリオキシアルキレン化合物C1を16g、付加反応用触媒D1を0.2g、2%酢酸ナトリウムのイソプロピルアルコール溶液を0.3g投入して、これらを窒素雰囲気下、80℃で2時間反応させた。次いでこれに、アルケニル基含有オルガノポリシロキサンB3を99g仕込み、80℃で2時間反応させ、さらにポリオキシアルキレン化合物C1を10g投入して90℃で3時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧留去することによりポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体2を得た。 【0016】 【合成例3】攪拌装置、凝縮機、温度計および窒素挿入口を備えた1Lの4つ口フラスコに、オルガノハイドロジェンポリシロキサンA1を100g、イソプロピルアルコールを150g、ポリオキシアルキレン化合物C1を8.5g、ポリオキシアルキレン化合物C2を65g、付加反応用触媒D1を0.2g、2%酢酸ナトリウムのイソプロピルアルコール溶液を0.3g投入して、これらを窒素雰囲気下、80℃で2時間反応させた。次いでこれに、アルケニル基含有オルガノポリシロキサンB3を99g仕込み、80℃で2時間反応させ、さらにポリオキシアルキレン化合物C1を4.3g投入して90℃で3時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧留去することによりポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体3を得た。 【0017】 【合成例4】攪拌装置、凝縮機、温度計および窒素挿入口を備えた1Lの4つ口フラスコに、オルガノハイドロジェンポリシロキサンA2を100g、アルケニル基含有オルガノシロキサンB1を0.65g、付加反応用触媒D2を0.02g仕込み、これらを窒素雰囲気下、75℃で2時間反応させた。次いでこれを室温まで冷却し、ポリオキシアルキレン化合物C1を11g、イソプロピルアルコールを100g、付加反応用触媒D1を0.2g投入し、さらに90℃で3時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧留去することによりポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体4を得た。 【0018】 【合成例5】攪拌装置、凝縮機、温度計および窒素挿入口を備えた1Lの4つ口フラスコに、オルガノハイドロジェンポリシロキサンA2を100g、ポリオキシアルキレン化合物C1を6.0g、アルケニル基含有オルガノポリシロキサンB2を7.5g、トルエン100g、付加反応用触媒D1を0.20g仕込み、これらを窒素雰囲気下、80℃で3時間反応させた。次いでこれに、さらにポリオキシアルキレン化合物C1を5.0g投入して3時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧留去することによりポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体5を得た。 【0019】 【合成例6】攪拌装置、凝縮機、温度計および窒素挿入口を備えた1Lの4つ口フラスコに、オルガノハイドロジェンポリシロキサンA2を100g、イソプロピルアルコールを100g、ポリオキシアルキレン化合物C2を30g、付加反応用触媒D1を0.2g、2%酢酸ナトリウムのイソプロピルアルコール溶液を0.3g投入して、これらを窒素雰囲気下、80℃で2時間反応させた。次いでこれに、アルケニル基含有オルガノポリシロキサンB2を7.5g仕込み、80℃で2時間反応させ、さらにポリオキシアルキレン化合物C2を25g投入して90℃で3時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧留去することによりポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体6を得た。 【0020】 【合成例7】攪拌装置、凝縮機、温度計および窒素挿入口を備えた1Lの4つ口フラスコに、オルガノハイドロジェンポリシロキサンA3を100g、トルエンを100g、イソプロピルアルコールを30g、アルケニル基含有オルガノシロキサンB1を0.06g、付加反応用触媒D1を0.2g仕込み、これらを窒素雰囲気下、75℃で2時間反応させた。次いでこれに、ポリオキシアルキレン化合物C2を10gと2%酢酸ナトリウムのイソプロピルアルコール溶液を0.3g投入し、さらに90℃で3時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧留去することによりポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体7を得た。 【0021】 【合成例8】攪拌装置、凝縮機、温度計および窒素挿入口を備えた1Lの4つ口フラスコに、オルガノハイドロジェンポリシロキサンA3を100g、トルエンを100g、イソプロピルアルコールを30g、ポリオキシアルキレン化合物C1を1g、アルケニル基含有オルガノポリシロキサンB2を0.7g、付加反応用触媒D1を0.2g、2%酢酸ナトリウムのイソプロピルアルコール溶液を0.3g投入して、これらを窒素雰囲気下、80℃で2時間反応させた。次いでこれに、さらにポリオキシアルキレン化合物C1を1g投入して90℃で3時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧留去することによりポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体8を得た。 【0022】 【合成例9】攪拌装置、凝縮機、温度計および窒素挿入口を備えた1Lの4つ口フラスコに、オルガノハイドロジェンポリシロキサンA3を100g、トルエンを100g、イソプロピルアルコールを50g、ポリオキシアルキレン化合物C1を5g、付加反応用触媒D1を0.2g、2%酢酸ナトリウムのイソプロピルアルコール溶液を0.3g投入して、これらを窒素雰囲気下、80℃で2時間反応させた。次いでこれに、アルケニル基含有オルガノポリシロキサンB2を5.5g投入して80℃で2時間反応させ、さらにポリオキシアルキレン化合物C1を5g投入して90℃で3時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧留去することによりポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体9を得た。 【0023】 【合成例10】攪拌装置、凝縮機、温度計および窒素挿入口を備えた1Lの4つ口フラスコに、オルガノハイドロジェンポリシロキサンA1を100g、イソプロピルアルコールを50g、ポリオキシアルキレン化合物C1を26g、付加反応用触媒D1を0.2g、2%酢酸ナトリウムのイソプロピルアルコール溶液を0.3g投入して、これらを窒素雰囲気下、90℃で3時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧留去することによりポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体10を得た。 【0024】 【合成例11】攪拌装置、凝縮機、温度計および窒素挿入口を備えた1Lの4つ口フラスコに、オルガノハイドロジェンポリシロキサンA1を100g、イソプロピルアルコールを50g、ポリオキシアルキレン化合物C2を130g、付加反応用触媒D1を0.2g、2%酢酸ナトリウムのイソプロピルアルコール溶液を0.3g投入して、これらを窒素雰囲気下、90℃で3時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧留去することによりポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体11を得た。 【0025】 【合成例12】攪拌装置、凝縮機、温度計および窒素挿入口を備えた1Lの4つ口フラスコに、オルガノハイドロジェンポリシロキサンA2を100g、イソプロピルアルコールを50g、ポリオキシアルキレン化合物C1を11g、付加反応用触媒D1を0.2g、2%酢酸ナトリウムのイソプロピルアルコール溶液を0.3g投入して、これらを窒素雰囲気下、90℃で3時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧留去することによりポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体12を得た。 【0026】 【合成例13】攪拌装置、凝縮機、温度計および窒素挿入口を備えた1Lの4つ口フラスコに、オルガノハイドロジェンポリシロキサンA2を100g、イソプロピルアルコールを50g、ポリオキシアルキレン化合物C2を55g、付加反応用触媒D1を0.2g、2%酢酸ナトリウムのイソプロピルアルコール溶液を0.3g投入して、これらを窒素雰囲気下、90℃で3時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧留去することによりポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体13を得た。 【0027】 【合成例14】攪拌装置、凝縮機、温度計および窒素挿入口を備えた1Lの4つ口フラスコに、オルガノハイドロジェンポリシロキサンA3を100g、イソプロピルアルコールを50g、ポリオキシアルキレン化合物C2を10g、付加反応用触媒D1を0.2g、2%酢酸ナトリウムのイソプロピルアルコール溶液を0.3g投入して、これらを窒素雰囲気下、90℃で3時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧留去することによりポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体14を得た。 【0028】 【実施例1】合成例1〜9で製造したポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体1〜9のそれぞれ2.5gを、ポリオキシエチレンアルキルエーテル0.2gを使用して97.3gの水中に乳化分散したものを柔軟処理剤とした。一方、全自動洗濯機[松下電器(株)製]を使用して、市販の木綿タオルを、市販の家庭用衣料洗剤を用いて50℃で2回繰り返し洗濯した後、常温の水道水で充分濯ぎ、脱水後乾燥したものを試験布とした。次に、上記全自動洗濯機漕内に30Lの水道水を溜め、上記で調製した柔軟処理剤10gを添加した後、上記の試験布1kgを投入して3分間標準速度で攪拌した。次いで30秒間脱水して、その後、室温で48時間乾燥した。このように処理した試験布について、柔軟性,滑らかさ,ふっくらさおよび吸水性を次の方法で測定した。これらの結果を表1に示した。表1の結果から明らかのように、本発明組成物で処理した布帛は、吸水性が良好であり、柔軟性、滑らかさ、ふっくらさ等の風合いが非常に優れていた。 【0029】<柔軟性、滑らかさ、ふっくらさ>男女5名づつ計10名のパネラーが、柔軟処理剤で処理した試験布(処理布)と、柔軟処理剤を添加せずに同様に処理した試験布(無処理布)とを手で触り、これらを下記の基準に従って測定した。評価としては、最も回答人数の多かったものを採用した。 ◎:無処理布に比べて処理布の方が非常に優れていた。 ○:無処理布に比べて処理布の方が良好であった。 △:処理布と無処理布はほぼ同じであった。 ×:無処理布に比べて処理布の方が明らかに劣っていた。 <吸水性>処理した試験布(木綿タオル)に水を数滴落とし、その後の水の状態を下記の基準に従って測定した。 ◎:試験布に滴下直後にしみ込んだ。 ○:すぐにはしみ込まず、滴下してから60秒以内にしみ込んだ。 ×:滴下後60秒経過してもしみ込まなかった。 【0030】 【比較例1】合成例10〜14で製造したポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体10〜14のそれぞれ2.5gを、ポリオキシエチレンアルキルエーテル0.2gを使用して97.2gの水中に乳化分散したものを柔軟処理剤とした。得られた柔軟処理剤を使用して、市販の木綿タオルを実施例1と同様にして処理した。処理後の試験布について、柔軟性,滑らかさ,ふっくらさおよび吸水性を実施例1と同様の方法で測定した。これらの結果を表1に示した。 【0031】 【表1】
【0032】 【発明の効果】本発明の布帛の柔軟処理剤組成物は、上記(A)成分〜(C)成分を(D)成分の存在下で付加反応させてなるポリオキシアルキレン変性シロキサン重合体を、0.05〜20重量%含有しているので、皮膚刺激性や黄変がなく、各種繊維製品に優れた柔軟性,滑り性等の風合いと吸水性を付与し得るという特徴を有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000110077 【氏名又は名称】東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月30日(2000.5.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−336071(P2001−336071A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月7日(2001.12.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−159420(P2000−159420) |
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