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【発明の名称】 洗濯乾燥機
【発明者】 【氏名】福本 正美

【氏名】三原 正光

【氏名】松田 眞一

【要約】 【課題】内槽内に温風を送風して洗濯物を乾燥する行程を有し、洗濯から乾燥まで一貫して実施できる洗濯乾燥機において、衣類のからみがない状態で乾燥を終了させ、乾燥終了時のしわを少なくするとともに、乾燥時間を短くする。

【解決手段】筐体16内に吊支した外槽18内に洗濯物を収容する内槽19を垂直軸周りに回転自在に支持し、内槽19の内底部に撹拌翼20を回転自在に設け、内槽19または撹拌翼20をモータ24により駆動する。ヒータ28により加熱した空気を乾燥用送風機27により内槽19内に送風し、冷却用送風機32により筐体16内に冷却風を導入し、モータ24、乾燥用送風機27、ヒータ28などの動作を制御装置35により制御する。洗濯行程において、内槽19の回転により内槽19内の洗濯物および水を回転させて洗濯物を洗濯する洗濯方式を含み、前記方式の洗濯行程につづいて、脱水、乾燥行程へと移行する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筐体内部に弾性的に吊支した外槽と、前記外槽内に上部に開口部を有し垂直軸周りに回転自在に支持し洗濯物を収容する内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた撹拌翼と、前記内槽または撹拌翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に循環風を送風する送風手段と、前記送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、筐体内部に外部から冷却風を導入する冷却送風手段と、前記駆動手段、送風手段、加熱手段などの動作を制御する制御手段とを備え、洗濯行程において、前記内槽の回転により前記内槽内の洗濯物および水を回転させて洗濯物を洗濯する洗濯方式を含み、前記方式の洗濯行程につづいて、脱水、乾燥行程へと移行する洗濯乾燥機。
【請求項2】 洗濯行程において、内槽を停止または惰性回転させた状態で、撹拌翼を回転させる状態を含む請求項1記載の洗濯乾燥機。
【請求項3】 冷却送風手段は、加熱手段への通電より所定時間遅れて駆動開始するようにした請求項1記載の洗濯乾燥機。
【請求項4】 洗濯から乾燥までを行った後の全行程終了時の洗濯乾燥衣類の状態として、ほぼ全量が未乾燥状態で終了するコースを含む請求項1記載の洗濯乾燥機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内槽内に温風を送風して洗濯物を乾燥させる行程を有し、洗濯から乾燥までを一貫して実施できる洗濯乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】新しい洗濯乾燥機として、発明者らは、図6に示す構成のものを提案している。以下、その構成について説明する。
【0003】図6に示すように、筐体1は、外槽2をサスペンション機構3により懸垂防振支持している。外槽2の下方にはモータ4を設け、中空で二軸構造となった洗濯・脱水軸5、および洗濯または脱水時によって回転力の伝達を洗濯・脱水軸5に切り換えるクラッチ6を介して、同じく外槽2の内部に設けた内槽7に連結している。
【0004】内槽7の上方には、流体バランサー8を設けており、内槽7の底部に撹拌翼9を設けている。排水弁10は外槽2内の水を排水するものである。循環用送風機11は、乾燥のために温風を送風するもので、筐体1の略上方に設けている。加熱手段12は送風される空気を加熱する。冷却用送風機13は筐体1内部に外部から冷却風を導入するもので、筐体1の側壁に設けている。
【0005】循環用送風機11により送風される温風は、内槽7の下部に設けた下部蛇腹ホース14と、循環用送風機11へ繋がるダクト15を介して循環している。
【0006】上記構成において動作を説明する。洗濯行程では、内槽7に衣類と水または湯と洗剤を投入し、伝達機構部のクラッチ6を洗濯側に設定して、モータ4の動力を洗濯軸を介し撹拌翼9に伝達し、撹拌翼9を回転させて衣類を水中で撹拌し、洗濯し、その後、排水弁10を開いて排水し、すすぎ行程で再度給水し洗濯行程と同様にして衣類をすすぐ。
【0007】脱水行程では、すすぎ終了後、内槽7内の水を排水弁10を開いて排水した後、伝達機構部のクラッチ6を脱水側に切り換えて、モータ4の動力を脱水軸を介し内槽7に伝達し、洗濯物に遠心力を与えることにより、水分を洗濯物から分離することで進行する。
【0008】乾燥行程では、まず、撹拌翼9をゆっくり回転させることにより、脱水時の遠心力により内槽7の内壁に張り付いた洗濯物を引き剥がした後、撹拌翼9を瞬間的に正逆の方向に強力に回転させて、洗濯物を内槽7内で上方に放り上げるように撹拌する。同時に、乾燥用送風機11により、加熱手段12を通って温風を内槽7内部に送り込んでいる。この温風は、内槽7内にて乾燥対象物の水分をとり、外槽2、下部蛇腹ホース14およびダクト15を通過する際に、冷却用送風機13の送風により冷却されて除湿されて、その後、再び、乾燥用送風機11に戻ることになる。これにより、乾燥が進行する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の構成では、洗濯行程で撹拌翼9を回転させることにより衣類同士がからみ、そのままの状態で乾燥行程にて乾燥が進行するため、乾燥終了時には、衣類のからみによるしわが多く付くという問題があった。また、乾燥時間の短時間化が望まれているという課題があった。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、衣類のからみがない状態で乾燥を終了させて、乾燥終了時のしわを少なくするとともに、乾燥時間を短くすることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するために、筐体内部に弾性的に吊支した外槽内に上部に開口部を有し洗濯物を収容する内槽を垂直軸周りに回転自在に支持し、内槽の内底部に撹拌翼を回転自在に設け、内槽または撹拌翼を駆動手段により駆動し、送風手段により内槽内に循環風を送風するとともに、送風手段により送風される空気を加熱手段により加熱し、冷却送風手段により筐体内部に外部から冷却風を導入し、駆動手段、送風手段、加熱手段などの動作を制御手段により制御するよう構成し、洗濯行程において、内槽の回転により内槽内の洗濯物および水を回転させて洗濯物を洗濯する洗濯方式を含み、前記方式の洗濯行程につづいて、脱水、乾燥行程へと移行するものである。
【0012】これにより、洗濯行程での衣類のからみをなくすることができ、洗濯行程につづく乾燥行程で衣類のからみがない状態で乾燥することができ、乾燥終了時のしわを少なくできるとともに、乾燥時間を短くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、筐体内部に弾性的に吊支した外槽と、前記外槽内に上部に開口部を有し垂直軸周りに回転自在に支持し洗濯物を収容する内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた撹拌翼と、前記内槽または撹拌翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に循環風を送風する送風手段と、前記送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、筐体内部に外部から冷却風を導入する冷却送風手段と、前記駆動手段、送風手段、加熱手段などの動作を制御する制御手段とを備え、洗濯行程において、前記内槽の回転により前記内槽内の洗濯物および水を回転させて洗濯物を洗濯する洗濯方式を含み、前記方式の洗濯行程につづいて、脱水、乾燥行程へと移行するものであり、乾燥行程に先行する洗濯行程では、内槽内に洗濯物および水を入れて、内槽を回転することにより洗濯を実行することにより、洗濯行程での衣類のからみをなくすることができ、洗濯行程につづく乾燥行程で衣類のからみがない状態で乾燥することができ、乾燥終了時のしわを少なくできるとともに、乾燥時間を短くすることができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、洗濯行程において、内槽を停止または惰性回転させた状態で、撹拌翼を回転させる状態を含むものであり、洗濯行程で内槽を停止または惰性回転させた状態で、撹拌翼を回転させることにより、頑固な汚れを落とすことができるとともに、洗濯行程での衣類のからみをなくすることができ、洗濯行程につづく乾燥行程で衣類のからみがない状態で乾燥することができ、乾燥終了時のしわを少なくすることができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、冷却送風手段は、加熱手段への通電より所定時間遅れて駆動開始するようにしたものであり、加熱手段により加熱され送風手段により送風された空気により、内槽内の乾燥物を加熱して循環風が高温高湿になってから、冷却送風手段を駆動することで冷却風により冷却することができ、効率よく除湿することができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、洗濯から乾燥までを行った後の全行程終了時の洗濯乾燥衣類の状態として、ほぼ全量が未乾燥状態で終了するコースを含むものであり、未乾燥状態で終了した洗濯乾燥衣類を自然干しをすることにより、しわの状態およびでき上がりの風合いを向上することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0018】(実施例1)図1に示すように、筐体16は、内部に、複数のサスペンション17によって外槽18を弾性的に吊支し、運転時の振動をサスペンション17によって吸収する構成としている。外槽18の内部には、洗濯物および乾燥対象物(以下、衣類という)を収容する内槽19を回転自在に支持し、内槽19の内側底部に衣類を撹拌する撹拌翼20を回転自在に設けている。撹拌翼20は、外周が傾斜面形状の鍋型に形成している。
【0019】内槽19の内部周壁には多数の小孔(図示せず)を設け、その上方には流体バランサ21を設けている。そして、外槽18および内槽19の底部中心付近には、中空で二軸構造をしている洗濯・脱水軸22と、洗濯または脱水時により回転力の伝達を洗濯・脱水軸22に切り換えるクラッチ23を設けている。モータ(駆動手段)24は、外槽18に設け、クラッチ23を介して内槽19または撹拌翼20を駆動するようにしている。
【0020】外槽18の下部から、伸縮自在の下部蛇腹状ホース25を介して循環ダクト26へと通路を構成し、循環ダクト26の出口は乾燥用送風機(送風手段)27の入口に連結している。乾燥用送風機27の出口は通路26aに連結し、この通路26a内に加熱手段であるヒータ28を設け、通路26aに伸縮自在の上部蛇腹状ホース29を連結している。上部蛇腹ホース29は、内槽19へ向けて開口しており、内槽19は、内部周壁の小孔を通して外槽18に通じているので、これら通路は循環する経路を構成している。
【0021】外槽19の上部には開閉自在の中蓋30を設けており、中蓋30の近傍には、伸縮自在の上部蛇腹状ホース29からつづく温風噴出孔31を開けている。冷却用送風機(冷却送風手段)32は、筐体16の側面に取り付け、筐体16の内部に外気を導入できるように構成している。排水弁33は外槽18内の水を排水するものであり、切換弁34は循環路を切り換えるものである。
【0022】制御装置(制御手段)35は、操作表示部36により設定された設定内容に基づいて、モータ24、乾燥用送風機27、ヒータ28、排水弁33、給水弁37などの各種電装部品の動作を制御し、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御する。ここで、洗濯行程においては、内槽19の回転により内槽19内の衣類(洗濯物)および水を回転させて衣類を洗濯するようにし、この方式の洗濯行程につづいて、すすぎ、脱水、乾燥行程へと移行するよう構成している。
【0023】給水弁37は内槽19内に給水するものである。蓋38は中蓋30の上部に開閉自在に設けている。温度検知部39は外槽19内の温度を検知するものである。
【0024】上記構成において動作を説明する。まず、洗濯行程について、図2を参照しながら説明する。内槽19に衣類40、洗剤などを投入して運転を開始すると、制御装置35により給水弁37を駆動して所定の水位まで給水し、モータ24を駆動して内槽19を回転させる。このとき、排水弁33と切換弁34は閉じている。
【0025】このことにより、内槽19内の水の外周部分は、遠心力により上昇する。これに伴い、内槽19と外槽18の間の水は外槽18の内壁に沿って上昇した後、内槽19の上部から内槽19内に散水され、循環することになる。これにより、内槽19内では洗剤を含んだ水が衣類を通過することになり洗浄される。
【0026】その後、排水弁33を開いて排水し、再度給水し洗濯行程と同様にして衣類をすすぐすすぎ行程を経て、脱水行程では、衣類40が入った内槽19を高速で回転させることによって生じる遠心力により、衣類40が内槽19の内壁に押しつけられることになり、この遠心力で水分が衣類40から分離されて脱水される。
【0027】乾燥行程では、脱水行程につづいて切換弁34を開いた状態で、乾燥用送風機27の送風とヒータ28の発熱により、上部蛇腹状ホース29、温風噴出孔31を通して内槽19へ乾いた温風が送り込まれる。このとき、衣類40は、撹拌翼20の左右回転により跳ね上げられたり、その後落下したりしている状態であり、内槽19へ送り込まれた温風は、これら衣類の動きの隙間を通るときに衣類から水分を奪い、湿った状態で、内槽19から外槽18の内側へと出た後、下部蛇腹状ホース25を通過し、切換弁34を通過して循環ダクト26へ至る。この流れを、図1では、矢線で示している。
【0028】湿気を含んだ温風が、外槽18の内壁や循環ダクト26内を通過しているとき、冷却用送風機32による外部空気の流入で、外槽18や循環ダクト26の外壁は冷却されることになり、湿った空気の水分はその内壁に結露し、湿った温風は除湿されて、乾燥用送風機27へと戻る。外槽18の内壁に結露した水分は、切換弁34を通過して、循環ダクト26の内壁に結露した水分とともに排水口41より適宜排出される。
【0029】なお、排水弁33と切換弁34の開閉は、様々なパターンが存在するが、本発明では、特に限定する必要はないので、開閉パターンについては記述しない。
【0030】このように、洗濯行程において、内槽19の回転により内槽19内の衣類および水を回転させて衣類を洗濯するので、衣類は殆ど動くことなく、洗濯行程、すすぎ行程ならびにそれにつづく脱水行程においても衣類はからむことがなく、それぞれの行程を終了する。そして、このようにからまっていない状態で、乾燥行程へ移行するので、乾燥終了時のしわを少なくできるとともに、衣類に温風をまんべんなく当てることができ、スムースに乾燥することができて乾燥時間を短くすることができる。
【0031】(実施例2)図1に示す制御装置35は、洗濯行程において、内槽19を停止させた状態で、撹拌翼20を回転させるようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0032】上記構成において図3を参照しながら動作を説明する。洗濯行程において、上記実施例1に示している、内槽19の回転による洗浄に加えて、内槽19の回転を止めた状態(図3におけるオフ状態)で、クラッチ23を切り換えて、撹拌翼20を左右に複数回往復回転させる。このことにより、内槽19内の衣類および水を撹拌して洗浄する。
【0033】すなわち、内槽19に衣類、洗剤などを投入して運転を開始すると、制御装置35により給水弁37を駆動して所定の水位まで給水し、モータ24を駆動して内槽19を回転させる。このとき、排水弁33と切換弁34は閉じている。
【0034】このことにより、内槽19内の水の外周部分は、遠心力により上昇する。これに伴い、内槽19と外槽18の間の水は外槽18の内壁に沿って上昇した後、内槽19の上部から内槽19内に散水され、循環することになる。これにより、内槽19内では洗剤を含んだ水が衣類を通過することになり洗浄される。
【0035】これに加えて、内槽19の回転を止めた状態で、撹拌翼20を左右に複数回回転させることにより、衣類は洗剤の中で撹拌されることになり、これによっても洗浄される。
【0036】このように、洗濯行程において、洗浄パターンが内槽19を回転させて洗浄するだけでなく、撹拌翼20を左右に複数回回転させることにより、複数パターンになるので、洗浄効果が高くなり、しかも、主なパターンとしては内槽19の回転となるので、衣類のからみは少なくなる。その後、すすぎ行程、脱水行程、乾燥行程へと進むので、衣類は絡むことが少ない状態で、洗濯から乾燥までの全行程を終了することができる。
【0037】なお、本実施例では、洗濯行程において、内槽19を停止させた状態で、撹拌翼20を回転させるようにしているが、内槽19を惰性回転させた状態で、撹拌翼20を回転させるようにしても、同様の作用効果を得ることができる。
【0038】(実施例3)図1に示す制御装置35は、冷却用送風機32をヒータ28への通電より所定時間遅れて冷却用送風機32を駆動するようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0039】上記構成において図4を参照しながら動作を説明する。なお、乾燥の完了に至る多くの過程は、上記実施例1と同じであるので説明を省略する。
【0040】図4は、脱水行程に入った当初の各部の動きを示しており、時刻t0で脱水行程に入り、内槽19を高速n1で回転させることにより、衣類から多量の水を脱水する脱水初期を経過した時刻t1で、乾燥用送風機27とヒータ28とに通電し、脱水行程において衣類を加熱する。時刻t2で脱水行程を終了して乾燥行程に入り、時刻t3で内槽19を低速n2での回転を開始する。
【0041】時刻t1で、乾燥用送風機27とヒータ28とに通電した後、所定時間T経過した時刻t4で冷却用送風機32を駆動する。このことにより、冷却送風機32を駆動したときは、内槽19内の衣類の温度が所定温度に達しているため、冷却風により冷却することにより、効率よく除湿することができる。
【0042】このように、冷却用送風機32の駆動タイミングを乾燥行程開始後より遅くしているので、内槽19内の衣類に充分熱量が行きわたった後に冷却が始まることになり、衣類に含まれている水分は蒸発し易くなり、効率よく除湿することができる。
【0043】(実施例4)図1に示す制御装置35は、洗濯行程から乾燥行程までを行った後の全行程終了時の洗濯乾燥衣類の状態として、ほぼ全量が未乾燥状態で終了するコースを有している。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0044】上記構成において図5を参照しながら動作を説明する。なお、全行程の完了に至る多くの過程は、上記実施例1と同じであるので説明を省略する。
【0045】図5は温度検知部39により検知した温度の変化を示しており、これは時間とともに乾燥が進み、それに伴い外槽19内の温度が図の如く変化することを示している。通常、乾燥終了の判断は、温度がA点に達したときとしているが、洗濯乾燥衣類のほぼ全量が未乾燥状態で終了するコースを設定した場合には、温度が上昇し始めたB点で、ヒータ28、乾燥用送風機27および冷却用送風機32の動作を停止して、乾燥行程(すなわち、全行程)を終了する。
【0046】このことにより、衣類が未乾燥状態で全行程を終了することになり、未乾燥状態であるために、そのまま取り出して、例えば外部の天日の下に吊り干せば、程良く残った水分の効果で、衣類に付いたしわが伸びて乾くこととなり、乾燥後の仕上がり状態がよくなる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、筐体内部に弾性的に吊支した外槽と、前記外槽内に上部に開口部を有し垂直軸周りに回転自在に支持し洗濯物を収容する内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた撹拌翼と、前記内槽または撹拌翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に循環風を送風する送風手段と、前記送風手段により送風される空気を加熱する加熱手段と、筐体内部に外部から冷却風を導入する冷却送風手段と、前記駆動手段、送風手段、加熱手段などの動作を制御する制御手段とを備え、洗濯行程において、前記内槽の回転により前記内槽内の洗濯物および水を回転させて洗濯物を洗濯する洗濯方式を含み、前記方式の洗濯行程につづいて、脱水、乾燥行程へと移行するから、洗濯行程での衣類のからみをなくすることができ、洗濯行程につづく乾燥行程で衣類のからみがない状態で乾燥することができ、しわがきわめて少ない乾燥仕上がりの衣類を得ることができるとともに、乾燥時間を短くすることができる。
【0048】また、請求項2に記載の発明によれば、洗濯行程において、内槽を停止または惰性回転させた状態で、撹拌翼を回転させる状態を含むから、洗濯行程で内槽を停止または惰性回転させた状態で、撹拌翼を回転させることにより、頑固な汚れを落とすことができるとともに、洗濯行程での衣類のからみをなくすることができ、洗濯行程につづく乾燥行程で衣類のからみがない状態で乾燥することができ、乾燥終了時のしわを少なくすることができる。
【0049】また、請求項3に記載の発明によれば、冷却送風手段は、加熱手段への通電より所定時間遅れて駆動開始するようにしたから、加熱手段により加熱され送風手段により送風された空気により、内槽内の乾燥物を加熱して循環風が高温高湿になってから、冷却送風手段を駆動することで冷却風により冷却することができ、効率よく除湿することができる。
【0050】また、請求項4に記載の発明によれば、洗濯から乾燥までを行った後の全行程終了時の洗濯乾燥衣類の状態として、ほぼ全量が未乾燥状態で終了するコースを含むから、未乾燥状態で終了した洗濯乾燥衣類を自然干しをすることにより、しわの状態およびでき上がりの風合いを向上することができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成12年4月26日(2000.4.26)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2001−300178(P2001−300178A)
【公開日】 平成13年10月30日(2001.10.30)
【出願番号】 特願2000−125748(P2000−125748)