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【発明の名称】 傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法
【発明者】 【氏名】全 時 文

【氏名】朴 永 煥

【氏名】權 吾 勲

【氏名】金 敬 煥

【氏名】金 東 原

【氏名】李 泰▲ヒ▼

【要約】 【課題】洗濯制御方法を改善して脱水時の器機の振動を最小化する。

【解決手段】本発明は、前記排水段階を行う前に、内槽の中心に集中してある洗濯物を内槽の内壁に分散させるために前記洗濯物に遠心力を加える主回転段階と、前記内槽の内壁に分散された洗濯物を解きほぐすために前記内槽を所定の回数攪拌させる布解け攪拌段階と、前記排水段階を行う間に、傾いた形状の前記内槽内の洗濯物を続けて均一に分布させるために前記内槽を所定のRPMで回転させる補助回転段階とを備えることを特徴とする傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】給水段階−攪拌(洗濯)段階−排水段階−脱水段階からなる洗濯行程と、給水段階−攪拌(すすぎ)段階−排水段階−脱水段階からなる一連のサイクルを所定の回数繰り返し行うすすぎ行程と、本脱水のための脱水段階を含む脱水行程とを順次に行う傾斜型洗濯機の洗濯制御方法であって、前記排水段階を行う前に、内槽の中心に集中してある洗濯物を内槽の内壁に分散させるために前記洗濯物に遠心力を加える主回転段階と、前記内槽の内壁に分散された洗濯物を解きほぐすために前記内槽を所定の回数攪拌させる布解け攪拌段階と、前記排水段階を行う間に、傾いた形状の前記内槽内の洗濯物を続けて均一に分布させるために前記内槽を所定のRPMで回転させる補助回転段階とを備えることを特徴とする傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法。
【請求項2】前記布解け攪拌段階の攪拌回数は10回以下に設定することを特徴とする請求項1記載の傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法。
【請求項3】前記補助回転段階は、前記内槽の半径をRとし、前記内槽の地面に対する傾斜角をθとすると、前記内槽の内壁に位置した洗濯物に及ぶ最大遠心加速度はRωとなり、前記内槽の半径の半分位置に位置した洗濯物に及ぶ平均遠心加速度は1/2・Rωとなり、前記内槽内の洗濯物に及ぶ重力加速度はgsinθとなり、前記重力加速度と前記平均遠心加速度とが等しい時に得られる角速度ωである【数1】

で前記内槽3を回転させる際、前記重力加速度は前記内槽の1/2・R以内の領域にある洗濯物を前記重力加速度方向に移動させ、前記重力加速度(又は前記平均遠心加速度)よりは大きく前記最大遠心加速度よりは小さい遠心加速度は前記内槽の1/2・RでR領域にある洗濯物を遠心加速度方向に移動させて前記洗濯物を均一に分散させる段階であることを特徴とする請求項1記載の傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法。
【請求項4】前記内槽の半径Rは0.25〜0.30mであり、前記内槽の地面に対する傾斜角θは10〜15゜である時、前記所定のRPMは30〜50であることを特徴とする請求項1又は3記載の傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法。
【請求項5】給水段階−攪拌(洗濯)段階−排水段階−脱水段階からなる洗濯行程と、給水段階−攪拌(すすぎ)段階−排水段階−脱水段階からなる一連のサイクルを所定の回数繰り返し行うすすぎ行程と、本脱水のための脱水段階を含む脱水行程とを順次に行う傾斜型洗濯機の洗濯制御方法であって、前記排水段階を行う前に、内槽内に位置した洗濯物の偏心量を除去するために前記内槽を攪拌させる布解け攪拌段階と、そして前記布解けした洗濯物の偏心量を検出し、検出された洗濯物の偏心量が設定値よりも大きければ前記洗濯物の偏心量を除去するために制御パターンを行い、検出された洗濯物の偏心量が設定値よりも小さければ前記排水段階に進入させる判断段階とを備えることを特徴とする傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法。
【請求項6】前記制御パターンは、前記洗濯物の偏心量を前記設定値よりも低くするために前記布解け攪拌段階を再び行う段階と、前記判断段階を再び行う段階と、上記段階の反復遂行が所定の回数になるまで前記洗濯物の偏心量が設定値よりも大きければ、洗濯を自動終了する段階とからなることを特徴とする請求項5記載の傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法。
【請求項7】前記制御パターンは、前記洗濯物の偏心量、偏心された洗濯物の位置を判断する段階と、前記洗濯物の偏心量を前記設定値よりも低くするために前記偏心された洗濯物の位置を中心として最適の布解け攪拌を行う段階と、前記判断段階を再び行う段階と、上記段階の反復遂行が所定の回数になるまで前記洗濯物の偏心量が設定値よりも大きければ洗濯を自動終了する段階とからなることを特徴とする請求項5記載の傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法。
【請求項8】前記偏心された洗濯物の位置は、前記偏心された洗濯物が上方向に移動する時に前記内槽の角速度はその偏心された洗濯物の自重により減速され、下方向に移動する時に前記内槽の角速度はその偏心された洗濯物の自重により増速される部分と判断することを特徴とする請求項7記載の傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法。
【請求項9】前記洗濯物の偏心量は、前記内槽を一定の速度で回転させてその一定の速度を外れる揺動成分の大きさとして検出することを特徴とする請求項5記載の傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法。
【請求項10】前記排水段階を行った後、洗濯物の偏心量を検出して、検出された洗濯物の偏心量が設定値よりも大きければ前記洗濯物の偏心量を除去するために補助制御パターンを行い、検出された洗濯物の偏心量が設定値よりも小さければ前記脱水段階に進入させる補助判断段階を更に備えることを特徴とする請求項5記載の傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法。
【請求項11】前記補助制御パターンは、前記内槽に水を供給する段階と、前記洗濯物の偏心量を除去するために前記布解け攪拌段階を再び行う段階と、前記判断段階を再び行う段階と、前記排水段階を再び行う段階と、前記補助判断段階を再び行う段階と、前記段階の反復遂行が所定の回数になるまで前記洗濯物の偏心量が設定値よりも大きければ洗濯を自動終了する段階とからなることを特徴とする請求項10記載の傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法。
【請求項12】前記排水段階を行う間に、傾いた形状の前記内槽内の洗濯物を続けて均一に分布させるために前記内槽を30RPM〜50RPMで回転させる段階を更に備えることを特徴とする請求項5記載の傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は傾斜型洗濯機に関し、更に詳細には傾斜型洗濯機における脱水時の振動低減のための洗濯制御方法(Washing control method for decreasing vibration at a spinning time in a tilt-type washing machine)に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、垂直型洗濯機とドラム洗濯機を応用した傾斜型洗濯機は、洗濯性能や使用の便利性によりその必要性がますます増加する傾向にある。図1に示すように、傾斜型洗濯機は次の構成要素からなる。傾斜型洗濯機は、本体1と、本体に傾斜して装着された外槽2と、前記外槽内に回動可能に設けられた内槽3と、前記内槽に回転力を印加させる駆動装置3とを備える。更に、前記内槽3に洗濯水を供給する給水装置5と、前記内槽3の水を外部に除去させる排水装置6とを備える。
【0003】上記のような傾斜型洗濯機は、洗濯行程、すすぎ行程、そして脱水行程の順に動作を行う。以下、各行程について更に詳細に説明する。まず、洗濯行程は、給水装置5を動作させて内槽3に水を供給する給水段階と、駆動装置4を動作させて内槽の回転によって発生する水流の透過力及び洗剤の分解作用を利用するとともに内槽の正・逆駆動によって発生する水流の摩擦力を利用して内槽内に位置した洗濯物を洗濯する洗濯段階と、前記排水装置6を動作させて前記内槽内の汚染水を外部に排出させる排水段階と、駆動装置のモータを高速駆動させて内槽の高速回転によって発生する遠心力を利用して洗濯物についてある汚染水を除去する脱水段階とを順次に行う。
【0004】そして、すすぎ行程は、給水装置5を動作させて内槽3に水を供給する給水段階と、駆動装置4を動作させて内槽の回転によって発生する水流を利用して前記洗濯物についてある洗剤及び汚れを完全に除去するすすぎ段階と、排水装置6を動作させて内槽内の汚染水を外部に排出させる排水段階と、駆動装置のモータを高速動作させて内槽の高速回転によって発生する遠心力を利用して洗濯物についてある汚染水を除去する脱水段階とを順次に行い、必要によっては前記段階を数回繰り返し行う。
【0005】脱水行程は、駆動装置4のモータを高速駆動させて内槽3の高速回転によって発生する遠心力を利用して洗濯物についてある水気を所定量除去する脱水段階と、排水装置6を動作させて内槽の水を除去する、前記脱水段階と同時に進行する排水段階とからなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来の傾斜型洗濯機は次のような問題点を有している。一つ、排水段階を行うに先立って洗濯段階又はすすぎ段階を行う時、駆動モータの回転によって発生する遠心力を利用して洗濯水を洗濯物に透過させながら洗濯又はすすぎを行う一方、駆動モータの正・逆駆動によって洗濯水の流れを反転させることで洗濯水と洗濯物とを相互摩擦させながら洗濯又はすすぎを行うが、この際に次のような問題点が発生する。図2(a)に示すように、内槽3が攪拌運動をすると、内槽の中心と内槽の内壁3a側との水流差に起因して内槽の中心に洗濯物が集中する現象が発生するとともに、前記内槽の攪拌運動の回数が増加するほど洗濯水の乱流現象がひどくなって洗濯物が絡み合う現象が生じる。したがって、洗濯物の絡み合った状態で排水段階及び脱水段階を行うことにより、脱水段階時に洗濯物が内槽の内壁に均一に分布されずに絡み合った状態でへばりついて振動の原因の偏心を誘発させる。結局、脱水段階時に本体1が激しく揺れるウォーキング(walking)現象が発生する。
【0007】二つ、洗濯段階又はすすぎ段階を終了する時、駆動モータの回転によって発生する遠心力を利用した透過洗濯又は透過すすぎの遂行は停止し、傾斜した内槽3内の洗濯物は水の分布量に比例して分布される。すなわち、図2(b)に示すように、洗濯物は回転中心から離脱された地域に多量分布される現象が発生する。従って、排水段階後に、図2(c)に示すように、洗濯物は自重により内槽の最も低い部分である回転中心から離脱された地域に集中するため、排水段階後の脱水段階時に洗濯物が前記内槽の重さ中心を離脱して振動の原因の偏心を誘発させる。結局、脱水段階時に本体1が激しく揺れるウォーキング現象が発生する。
【0008】本発明は従来の技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、洗濯制御方法を改善して脱水時の器機の振動を最小化することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明の一形態は、給水段階−攪拌(洗濯)段階−排水段階−脱水段階からなる洗濯行程と、給水段階−攪拌(すすぎ)段階−排水段階−脱水段階からなる一連のサイクルを所定の回数繰り返し行うすすぎ行程と、本脱水のための脱水段階を含む脱水行程とを順次に行う傾斜型洗濯機の洗濯制御方法であって、前記排水段階を行う前に、内槽の中心に集中してある洗濯物を内槽の内壁に分散させるために前記洗濯物に遠心力を加える主回転段階と、前記内槽の内壁に分散された洗濯物を解きほぐすために前記内槽を所定の回数攪拌させる布解け攪拌段階と、前記排水段階を行う間に、傾いた形状の前記内槽内の洗濯物を続けて均一に分布させるために前記内槽を所定のRPMで回転させる補助回転段階とを備えることを特徴とする傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法を提供する。
【0010】上記目的を達成するための本発明の他の形態は、給水段階−攪拌(洗濯)段階−排水段階−脱水段階からなる洗濯行程と、給水段階−攪拌(すすぎ)段階−排水段階−脱水段階からなる一連のサイクルを所定の回数繰り返し行うすすぎ行程と、本脱水のための脱水段階を含む脱水行程とを順次に行う傾斜型洗濯機の洗濯制御方法であって、前記排水段階を行う前に、内槽内に位置した洗濯物の偏心量を除去するために前記内槽を攪拌させる布解け攪拌段階と、前記布解けした洗濯物の偏心量を検出し、検出された洗濯物の偏心量が設定値よりも大きければ前記洗濯物の偏心量を除去するために制御パターンを行い、検出された洗濯物の偏心量が設定値よりも小さければ前記排水段階に進入させる判断段階とを備えることを特徴とする傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明の傾斜型洗濯機の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法を詳しく説明する。この際、従来の技術と同じ部分は同一の名称及び同一の符号を付与し、その詳細な説明は省略する。本発明の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法の一形態は図3〜図5に示している。脱水時の振動低減のための洗濯制御方法は、図3に示すように、排水段階を行うに先立って攪拌(洗濯又はすすぎ)段階を行って内槽3の中心に集まって絡み合った洗濯物を内槽の内壁3aに分散させるために前記洗濯物に遠心力を加える主回転段階と、前記内槽の内壁に分散された洗濯物を解きほぐすために前記内槽を所定の回数攪拌させる布解け攪拌段階とを備える。
【0012】この際、解きほぐされた洗濯物が再び絡み合うことを防ぐための前記布解け攪拌段階の攪拌回数は10回以下に設定することが好ましい。これとともに、図4(c)に示すように、前記排水段階を行う間に傾いた形状の前記内槽3内の洗濯物を続けて均一に分布させるために前記内槽を所定のRPMで回転させる補助回転段階を更に備えることが好ましい。
【0013】ここで、前記補助回転段階は、前記内槽3が一定の加速度で回転する際、前記内槽の回転中心から遠くなるほど前記内槽に及ぶ遠心加速度がこれに比例して大きくなるという原理を利用したものであり、以下に更に詳しく説明する。前記内槽3の半径をRとし、前記内槽の地面に対する傾斜角をθとすると、前記内槽の内壁3aに位置した洗濯物に及ぶ最大遠心加速度はRωとなり、前記内槽の半径の半分位置に位置した洗濯物に及ぶ平均遠心加速度は1/2・Rωとなり、前記内槽内の洗濯部に及ぶ重力加速度はgsinθとなる。この際、前記重力加速度と前記平均遠心加速とが等しい時に得られる角速度ωである【数2】

で前記内槽3を回転させる際、前記重力加速度は前記内槽の1/2・R以内の領域(以下、”内槽内の中心部”と称する。)にある洗濯物を前記重力加速度方向に移動させ、前記重力加速度(又は前記平均遠心加速度)よりは大きく前記最大遠心加速度よりは小さい遠心加速度(以下、”周辺遠心加速度”と称する。)は前記内槽の1/2・RでR領域(以下、”内槽内の周辺部”と称する)にある洗濯物を遠心加速度方向に移動させる。
【0014】すなわち、布解け攪拌段階の遂行によって所定量解きほぐされた洗濯物は前記補助回転段階時に内槽3内に分布された位置に応じて互いに異なる加速度の影響を受けることが分かる。従って、前記内槽内の中心部に位置した洗濯物は前記重力加速度により内槽の底面に移動しようとし、前記内槽内の周辺部に位置した洗濯物は前記周辺遠心加速度により内槽の内壁3aに向かって四方に移動しようとすることにより、前記内槽内の中心部にある洗濯物は前記内槽内の周辺部に及ぶ遠心加速度により半径方向に引っ張れる現象が発生して、排水段階を行う間に洗濯物は内槽3内に均一に分散される。
【0015】そして、本発明による傾いた形状の内槽3は補助回転段階時に30RPM〜50RPMで回転されることが好ましい。これは、以下のような条件及び数学式で得られる。本発明で使用される内槽3の半径Rはほぼ0.25〜0.30mであり、内槽の地面に対する傾斜角θはほぼ10〜15゜である。
【数3】

ここで、角速度をRPMに変換すれば、ω=xRPMとなり、x=60sec/2π・ωとなる。従って、前記条件を前記数学式にそれぞれ代入すれば、前記内槽の角速度はほぼ30RPM〜50RPMとなることが分かる。
【0016】また、前記内槽内の中心部と前記内槽内の周辺部とを区別する基準である内槽の1/2・Rは発明を限定するためのものでなく表現を明確にするためのものである。従って、上記した技術的な思想の範疇内において、前記基準は内槽3の中心から内槽の内壁3aの中で何れか一地点を取ることができる。
【0017】上記のような本発明の一形態による脱水時の振動低減のための洗濯制御方法は次のような役割及び動作を行う。前記主回転段階が行われると、前記洗濯物が遠心力により内槽の内壁3aへ移動する(図4(a)を参照)。これにより、前記攪拌(洗濯又はすすぎ)段階の終了する時点で何れか一カ所に洗濯物が集中する現象である従来の問題点を未然に防止することができる。そして、前記布解け攪拌段階が行われると、前記洗濯物が解きほぐされながら前記内槽3内に均一に分布される(図4(b)を参照)。これにより、洗濯物が絡み合って脱水段階で内槽の偏心の原因となる従来の問題点を未然に防止することができる。これとともに、前記補助回転段階と排水段階とが同時に行われると、前記洗濯物が続けて前記内槽3内に均一に分布され(図4(c)を参照)、排水段階の終了時には前記内槽の底面に均一に安着される。これにより、洗濯物が排水段階で自重によって一カ所に集中する現象である従来の問題点を未然に防止することができる。
【0018】したがって、上記したような一連の過程を行うことにより、内槽3の高速回転による脱水段階を行う時に偏心による振動量を低減させることができる。すなわち、図5に示すように、垂直型洗濯機Aの振動量を100%とする時、本発明の一形態の適用された傾斜型洗濯機Bの振動量と、従来の技術の適用された傾斜型洗濯機Cの振動量とを相互比較実験した結果を見ると、本発明の適用された傾斜型洗濯機Bの振動量が著しく低減されていることが分かる。
【0019】一方、本発明の他の形態による脱水時の振動低減のための洗濯制御方法は図6〜図8に示している。脱水時の振動低減のための洗濯制御方法は、図6、図7に示すように、排水段階を行う前に、内槽(図2(a)の3を参照)内に位置した洗濯物の偏心量を除去するために前記内槽を攪拌させる布解け攪拌段階と、前記布解けした洗濯物の偏心量を検出(偏心量の検出は後述する。)し、検出された洗濯物の偏心量が設定値より大きければ前記洗濯物の偏心量を除去するために制御パターンを行い、検出された洗濯物の偏心量が設定値よりも小さければ前記排水段階に進入させる判断段階とを備える。
【0020】この際、図6に示すように、前記制御パターンの一実施例は、前記洗濯物の偏心量を前記設定値よりも低くするために前記布解け攪拌段階を再び行う段階と、前記判断段階を再び行う段階と、前記段階の反復遂行が所定の回数になるまで前記洗濯物の偏心量が設定値よりも大きければ洗濯を自動終了する段階とからなる。
【0021】又、図7に示すように、前記制御パターンの他の実施例は、前記洗濯物の偏心量、そして偏心された洗濯物の位置を判断(偏心された洗濯物の位置判断は後述する。)する段階と、前記洗濯物の偏心量を前記設定値よりも低くするために前記偏心された洗濯物の位置を中心として最適の布解け攪拌を行う段階と、前記判断段階を再び行う段階と、前記段階の反復遂行が所定の回数になるまで前記洗濯物の偏心量が続けて設定値よりも大きければ洗濯を自動終了する段階とからなる。
【0022】ここで、前記偏心された洗濯物の位置は、前記偏心された洗濯物が上方向へ移動する時に前記内槽3の角速度がその偏心された洗濯物の自重により減速され、下方向へ移動する時に前記内槽の角速度がその偏心された洗濯物の自重により増速される領域であると判断する。そして、前記洗濯物の偏心量は、前記内槽3を一定の速度で回転させてその一定の速度を外れる揺動成分の大きさとして検出する。この判断の信頼性は、図8に示すように垂直型洗濯機に比べて傾斜型洗濯機の揺動成分の大きさが遥かに大きいため、確実に保障される。
【0023】一方、前記排水段階を行った後、洗濯物の偏心量を検出して、検出された洗濯物の偏心量が設定値よりも大きければ前記洗濯物の偏心量を除去するために補助制御パターンを行い、検出された洗濯物の偏心量が設定値よりも小さければ前記脱水段階に進入させる補助判断段階を更に備えることが好ましい。この際、前記補助制御パターンは、前記内槽3に水を供給する段階と、前記洗濯物の偏心量を除去するために前記布解け攪拌段階を再び行う段階と、前記判断段階を再び行う段階と、前記排水段階を再び行う段階と、前記補助判断段階を再び行う段階と、前記段階の反復遂行が所定の回数になるまで前記洗濯物の偏心量が設定値よりも大きければ洗濯を自動終了する段階とからなる。
【0024】これとともに、前記排水段階を行う間に傾いた形状の前記内槽3内の洗濯物を続けて均一に分布させるために前記内槽を30RPM〜50RPMで回転させる補助回転段階を更に備えることが好ましい。前記補助回転段階に対する説明は本発明の一形態で触れた内容と同様なので省略する。
【0025】上記のような本発明の他の形態による脱水時の振動低減のための洗濯制御方法は次のような役割及び動作を行う。まず、図6又は図7に示すように、前記布解け攪拌段階が行われると、前記洗濯物が解きほぐされながら前記内槽(図4(b)の3を参照)内に均一に分布される。そして、前記判断段階が行われると、前記布解けした洗濯物が偏心量の検出により偏心量が測定されるとともに、洗濯物の偏心量が設定値以上なのか否かが判断される。この際、洗濯物の偏心量が設定値よりも小さければ次の段階の排水段階に進入するが、洗濯物の偏心量が設定値よりも大きければ制御パターンを行う。
【0026】ここで、制御パターンは、洗濯物の偏心量が設定値よりも大きくて発生する振動、つまり脱水時の器機の度外れの振動を未然に防ぐためのものであり、その実施例は次のような動作を行う。前記制御パターンの一実施例は、図6に示すように、前記洗濯物の偏心量を除去するために前記布解け攪拌段階を再び行って洗濯物を内槽3内に均一に分布させ、洗濯物の偏心量を再び検出して前記判断段階を再び行う。この際、前記判断段階での洗濯物の偏心量が設定値よりも小さければ排水段階に進入するが、洗濯物の偏心量が設定値よりも大きければ前記布解け攪拌段階及び前記判断段階を再び行う。しかし、上記段階を続けて繰り返し行うと、洗濯時間が長くかかるか前記洗濯機に過負荷がかかることがあるため、上記段階の反復遂行は所定の回数内でのみ発生し、所定の回数の以上になると洗濯を終了する。
【0027】前記制御パターンの他の実施例は、図7に示すように、前記洗濯物の偏心量を除去するために前記偏心量及び偏心された洗濯物の位置を判断した後、最適の布解け攪拌を行って洗濯物を内槽内に均一に分布させ、洗濯物の偏心量を再び検出して前記判断段階を再び行う。この際、前記判断段階での洗濯物の偏心量が設定値よりも小さければ排水段階に進入するが、洗濯物の偏心量が設定値よりも大きければ、前記偏心された洗濯物の位置を判断する段階と、最適の布解け攪拌段階と前記判断段階とを再び行う。しかし、上記段階を続けて繰り返し行うと、洗濯時間が長くかかるか前記洗濯機に過負荷がかかることがあるため、上記段階の反復遂行は所定の回数内でのみ発生し、所定の回数の以上になると洗濯を終了する。
【0028】そして、前記判断段階を通過すると、内槽3内の水が排水されて脱水されるが、この際に脱水段階を行う前に器機の振動を完ぺきに低減させるために補助判断段階を更に行う。この際、補助判断段階は、洗濯物の偏心量が設定値よりも小さければまっすぐに脱水段階を行うが、洗濯物の偏心量が設定値よりも大きければ補助制御パターンを行う。
【0029】ここで、前記補助制御パターンは、洗濯物の偏心量が設定値よりも大きくて発生する振動、つまり脱水時の器機の度外れの振動を未然に防止するためのものである。図6、図7に示すように、排水を行ってから洗濯物の偏心量を再び検出して、洗濯物の偏心量が設定値よりも小さければまっすぐに正常的な脱水を行うが、洗濯物の偏心量が設定値よりも大きければ、内槽3に水を供給し、布解け攪拌を行い、再び前記判断段階を行う。前記判断段階を通過すると、排水を行い、再び前記補助判断段階を行う。しかし、上記段階を続けて繰り返し行うと、洗濯時間が長くかかるか前記洗濯機に過負荷がかかることがあるため、上記段階の反復遂行は所定の回数内でのみ発生し、所定の回数の以上になると洗濯を終了する。したがって、上記のように一連の過程が行われると、脱水段階の進入時に洗濯物の偏心量が確実に設定値よりも小さくなるため、円滑な脱水が行われる。
【0030】一方、本発明で触れたあらゆる段階は、給水段階−攪拌(洗濯)段階−排水段階−脱水段階からなる洗濯行程、及び給水段階−攪拌(すすぎ)段階−排水段階−脱水段階からなる一連のサイクルを所定の回数繰り返し行うすすぎ行程にすべて適用されることが分かる。
【0031】
【発明の効果】上述したように、本発明の脱水時の振動低減のための洗濯制御方法は、排水段階を行う前に洗濯物を前記内槽内に均一に分布させるとともに、排水段階を行う間に前記洗濯物を続けて内槽の底面に均一に維持するので、脱水段階の進入時に器機の振動を大きく減少させることができる。特に、本発明の他の形態による脱水時の振動低減のための洗濯制御方法は、排水段階を行う前に一次的にアンバランスを判断するため、常に内槽内に水が満ちている状態となる。すなわち、内槽内に給水をしなくても洗濯物の偏心量を減少させるための布解け攪拌を円滑に行うことができるので、洗濯水の使用量を実際的に大きく減少させることができ、洗濯のための時間をかなり短縮させることができる。又、本発明の詳細な説明で触れた全ての効果を含む。
【出願人】 【識別番号】590001669
【氏名又は名称】エルジー電子株式会社
【出願日】 平成12年11月14日(2000.11.14)
【代理人】 【識別番号】100064285
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 一雄 (外3名)
【公開番号】 特開2001−286694(P2001−286694A)
【公開日】 平成13年10月16日(2001.10.16)
【出願番号】 特願2000−346471(P2000−346471)