| 【発明の名称】 |
自動車用カーペットの廃材繊維分からなる成形品の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】横井 義順
【氏名】横井 正弥
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| 【要約】 |
【課題】自動車用カーペット廃材から排出される比重の小さい綿ぼこり状の繊維分を原料として成形品に成形する有効かつ有用な製造方法を提案する。
【解決手段】廃材繊維分を第1解繊機によってほぐす予備ほぐし工程と、前記廃材繊維分を混合機内に導入してこれにウレタン系接着剤を塗布しつつ混合する混合工程と、前記廃材繊維分をさらに第2解繊機によってほぐして前記接着剤をからませる工程と、前記接着剤をからませた廃材繊維分をプレス型内に載置し、これに水分と熱を導入して前記ウレタン系接着剤を反応させつつ所定形状に一体にプレス成形する成型工程とからなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自動車用カーペット廃材を切断粉砕した粉砕品から分離された比重の小さい廃材繊維分からなる成形品を得る方法であって、前記廃材繊維分を第1解繊機によってほぐす予備ほぐし工程と、前記予備ほぐし工程によってほぐされた廃材繊維分を混合機内に導入してこれにウレタン系接着剤を塗布しつつ混合する混合工程と、前記混合工程によって接着剤を塗布された廃材繊維分をさらに第2解繊機によってほぐして前記接着剤をからませる工程と、前記接着剤をからませた廃材繊維分をプレス型内に載置し、これに水分と熱を導入して前記ウレタン系接着剤を反応させつつ所定形状に一体にプレス成形する成型工程とからなることを特徴とする自動車用カーペットの廃材繊維分からなる成形品の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、廃車カーペットやカーペット端材等の自動車用カーペットの廃材から排出される繊維分を再利用して成形品を得る方法に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、自動車を廃車する際に生じる廃車カーペットや新車製造時に原反からカーペット製品を加工する際に排出されるカーペット端材等(ここでは、これらを総称して自動車用カーペット廃材という。)を再利用することが行われている。添付の図面の図3に図示したように、この種の自動車用カーペット50は、ポリエチレン樹脂等からなる合成樹脂表面繊維層51と、前記表面繊維層51の下面側のポリエチレン樹脂等からなる合成樹脂バッキング層52と、前記バッキング層52の下面に形成されたフェルト類からなる遮音・断熱用のインシュレータ(遮断材)53よりなる。 【0003】従来これらの自動車用カーペット廃材の再利用としては、カーペット廃材を粉砕して、前記表面繊維ならびにバッキング及びインシュレータを分離することなく、これらを一体としてフェルト材とすることが行われている。この種廃材をフェルト材にすることは比較的一般的であるといえる。これに対して、近時、さらに高度な再利用方法として、自動車用カーペット廃材を切断粉砕した粉砕品を風力等によって比重差分離して、比重の大きい樹脂分を取り出し、この樹脂分を混練し造粒して再生樹脂材料として用いることが提案されている。 【0004】しかるに、この種自動車用カーペット廃材における問題点として、上のように比重差分離した際に生ずる比重の小さい繊維分の処理がある。これらの繊維分はいわば「綿ぼこり」状のものであるため、単独では再利用が困難とされており、現状ではこれらの繊維分は焼却処理されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、自動車用カーペット廃材から排出される比重の小さい綿ぼこり状の繊維分を原料として成形品に成形する有効かつ有用な製造方法を提案するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発明は、自動車用カーペット廃材を切断粉砕した粉砕品から分離された比重の小さい廃材繊維分からなる成形品を得る方法であって、前記廃材繊維分を第1解繊機によってほぐす予備ほぐし工程と、前記予備ほぐし工程によってほぐされた廃材繊維分を混合機内に導入してこれにウレタン系接着剤を塗布しつつ混合する混合工程と、前記混合工程によって接着剤を塗布された廃材繊維分をさらに第2解繊機によってほぐして前記接着剤をからませる工程と、前記接着剤をからませた廃材繊維分をプレス型内に載置し、これに水分と熱を導入して前記ウレタン系接着剤を反応させつつ所定形状に一体にプレス成形する成型工程とからなることを特徴とする自動車用カーペットの廃材繊維分からなる成形品の製造方法に係る。 【0007】 【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。図1はこの発明の廃材繊維部からなる成形品の製造工程を表す流れ図、図2はその成形品の一例を示す一部斜視図である。 【0008】図1に従って、この発明の自動車用カーペットの廃材繊維分からなる成形品の製造方法の説明をする。この発明は、前記したように、自動車用カーペット廃材において、例えば比重差分離した際に生ずる比重の小さい「綿ぼこり」状の繊維分(ここではこれを「廃材繊維分」という。)を原料とし、従来単独では再利用が困難とされ焼却処理されているものを、有効に再生利用しようとするものである。この廃材繊維分は、前記の比重差分離の際に、塊状物として排出される。 【0009】まず、この塊状物の廃材繊維分とウレタン系接着剤とが混合されるのであるが、微細な綿状の繊維塊状物に対して液状ないし霧状の接着剤を塗布、塗着することは容易でない。しかしながら、この廃材繊維への接着材の塗布が有効になされないと、成形後に繊維表面が毛羽立ってばさついたりあるいは繊維束が抜けたりして商品価値を大きく損ねる。 【0010】そこで、繊維と接着剤の混合に先立って、所定量に計量された廃材繊維の塊状体を第1解繊機によって予備ほぐしが行われる。なお、廃材繊維の計量を行うのは、混合される接着剤の分量を確実にするためである。この接着剤混合の直前に予備ほぐしを行うことによって、輸送あるいは保管等によって圧縮されからまり合っていた繊維をばらけさせ、接着剤の塗布空間を大きくとることができ、後の接着剤塗着が効果的かつ効率よくできるようになる。この予備ほぐしは、多数の爪部を有する解繊ドラムからなる解繊機が有効に使用される。 【0011】予備ほぐし工程によってほぐされた廃材繊維は、次いで、ミキサー等の混合機内に導入され、ここで噴霧される所定量のウレタン系接着剤と混合攪拌される。 【0012】前記接着剤の混合工程後、接着剤が塗布された繊維は、さらに、第2解繊機にかけられてほぐされる。この工程によって、廃材繊維表面に付着した接着剤が十分になじみ、からまされる。このからみ工程においても、前記した多数の爪部を有する解繊ドラムからなる解繊機が有効に使用される。 【0013】上のような接着剤混合工程を経て表面に接着剤が塗着された廃材繊維は、成形型の大きさに応じ所定量が秤量された後、プレス成形型内に配置される。プレス成形工程では、廃材繊維に塗布されたウレタン系接着剤が反応するに十分な水分と熱が付与される。実施例では、図示しないが、下型に蒸気噴出孔が形成されていて、上型による圧縮成形とともに該蒸気によってウレタン系接着剤が反応硬化するようになっている。下型から噴出される蒸気は型内の繊維に十分行き渡って、所定の硬化時間経過とともに所定形状に一体に固化成形される。なお、繊維の圧縮率は、成形される製品の性質、物性によって適宜決定されることはいうまでもない。 【0014】なお、このプレス成形に際しては、製品に用いられる表皮材または裏打材と一体成形することが可能である。これらの表皮材または裏打材は、特に接着剤を必要とすることなく、しかも効率よく所定の形状に一体に付着形成される。プレス成形後、脱型された成形品は、必要な仕上げ工程を経て製品となる。 【0015】この発明によって得られた廃材繊維成形品10は、図2に示すように、廃材繊維分をウレタン系接着剤を介して圧縮固化し所定形状に成形されたものであるから、繊維分が圧縮固化された緻密な層で、軽量であるが堅い剛性を有している。この例ではこの繊維製品は厚みが2ないし10mmで、比重は概ね0.1ないし0.4である。 【0016】前記廃材繊維分の成形品10は、軽量であるという特質に加え、細い繊維の圧縮固化された緻密な層からなるので、成形性がよく、しかも剛性があり、強靱で、保形性が高く、局部的に大きな荷重がかかっても容易に変形せずかつ復元性が高いという利点がある。さらに、細かい繊維の圧縮固化された緻密な層からなるので、熱や音を遮断する。従って、自動車用のみならず、各種の防音材や断熱材あるいは緩衝材として広い用途を有する。 【0017】 【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明にあっては、従来単独では再利用が困難視されていた「綿ぼこり」状の自動車用カーペットの廃材繊維分を有効かつ有用に再利用することができるようになった。これによって、自動車用カーペット廃材の樹脂分を再生原料とするために分離しても、残余の繊維分を廃棄したりあるいは焼却処理することなく、確実に廃材全部が有効に再利用できるようになった。 【0018】さらに、この発明製法によって得られた廃材繊維の成形品は、軽量で、成形性がよく、しかも剛性があり、強靱で、保形性が高く、局部的に大きな荷重がかかっても容易に変形せずかつ復元性が高いという利点のほかに、熱や音を遮断するので、特異な材料として幅広い用途を有するという利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】396012551 【氏名又は名称】横井 義順 【識別番号】396012562 【氏名又は名称】横井 正弥
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| 【出願日】 |
平成12年1月17日(2000.1.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079050 【弁理士】 【氏名又は名称】後藤 憲秋 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−200462(P2001−200462A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月27日(2001.7.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−8051(P2000−8051) |
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