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【発明の名称】 横編機用糸道
【発明者】 【氏名】フランツ・シユミート

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 糸道湾曲片(31)を持つ糸道において、糸道(11)の垂直な中心軸線(71)に対して水平方向にずれて配置可能で糸道湾曲片(31)の先端に設けられる案内環(51)へ編糸(10)を供給する編糸(10)用転向ローラ(41)を特徴とする、横編機用糸道。
【請求項2】 転向ローラ(41)と糸道(11)の垂直な中心軸線(71)との水平な間隔(A)が調節可能であることを特徴とする、請求項1に記載の糸道。
【請求項3】 案内環(51)へ供給される糸部分(10″)が、案内環(51)から出て行く糸部分(10″′)と鈍角をなすように、転向ローラ(41)が糸道湾曲片(31)の先端にある案内片(51)へ編糸(10)を供給することを特徴とする、請求項1又は2に記載の糸道。
【請求項4】 転向ローラ(41)が糸道(11)の運動方向(60,70)に進んで糸道(11)の垂直な中心軸線(71)の前に配置可能であることを特徴とする、請求項1〜3の1つに記載の糸道。
【請求項5】 転向ローラ(41)が機械装置により糸道駆動装置に連結されていることを特徴とする、請求項1〜4の1つに記載の糸道。
【請求項6】 転向ローラ(41)が僅かなころがり摩擦で軸(61)に支持されていることを特徴とする、請求項1〜5の1つに記載の糸道。
【請求項7】 転向ローラ(41)が軽い材料から作られていることを特徴とする、請求項1〜6の1つに記載の糸道。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸道湾曲片を持つ横編機用糸道に関する。
【0002】
【従来の技術】横編機用糸道はこれまで針空間の上方を水平に動かされる糸道往復体から成っていた。糸道往復体は下方へ突出する糸道湾曲片が設けられて、編糸を編針へ供給する。糸道湾曲片は上端に第1の案内環を持ち、下端に第2の案内環を持っている。上部案内環において、ボビンから供給される編糸が、水平な状態から糸道湾曲片に沿って垂直な状態へ約90°転向される。糸湾曲片の先端にある案内環の所で編糸は、垂直な方向から、糸道湾曲片の先端と編針との相対位置によって決定される糸引出し方向へ更に転向される。糸道湾曲片の両方の案内環にある編糸の両方の転向個所により、案内環に生じる摩擦のため編糸が次第に大きい糸張力を受けるようになる。糸張力のこの増大は、編糸の性質即ちその弾性、太さ及び表面性質や、案内環の所における接続長さに著しく左右され、従って制御困難である。特に弾性糸では、糸道湾曲片の両方の案内環による糸張力の増大は、編成の際問題を生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の基礎となっている課題は、糸張力の増大を従来の糸道に比較して著しく減少する糸道を提案することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、糸道湾曲片を持つ糸道において、糸道の垂直な中心軸線に対して水平方向にずれて配置可能で糸道湾曲片の先端に設けられる案内環へ編糸を供給する編糸用転向ローラを特徴とする糸道湾曲片を持つ横編機用糸道によって解決される。
【0005】こうして従来の糸道に比較して、糸道湾曲片の上部案内環が、編糸とローラとの間に実際上摩擦を生じないため糸の張力を殆ど増大しない転向ローラに代えられる。
【0006】更に糸道の中心軸線に対して転向ローラが側方へずれていることによって、糸湾曲片の先端に設けられる案内環の所で糸が受ける摩擦を減少することができる。その際案内環へ供給される糸部分が、案内環から出て行く糸部分と鈍角をなすように、転向ローラが糸道湾曲片の先端にある案内片へ編糸を供給することができる。これにより、案内環の所における糸の転向が約90°だけ行われる従来の糸道に比較して、案内環の所における編糸の接触長さが減少される。
【0007】この角の最適な調節のため、転向ローラと糸道の垂直な中心軸線との水平な間隔を調節可能にすることができる。更に最適な糸張力を得るため、転向ローラが糸道の運動方向に進んで糸道の垂直な中心軸線の前に配置可能であると有利である。
【0008】転向ローラは機械装置により糸道駆動装置に連結可能なので、糸道の位置に応じて転向ローラの最適な位置が得られる。転向ローラの摩擦は更にできるだけ少なくなければならない。このため転向ローラが僅かなころがり摩擦で軸に支持され、転向ローラが軽い材料から作られていると有利である。従って編糸の巻付き長さに関係なく、編糸の張力は転向ローラにより殆ど増大されない。
【0009】本発明による糸道の好ましい実施例が、従来の技術による糸道と対比して、以下に説明される。
【0010】図1の従来技術による糸道1は、糸道往復体2及びそれに設けられる糸道湾曲片3を持っている。糸道往復体2は、矢印方向60に左方へ動かされる。糸道湾曲片3は、編糸10用の上部案内環4及び下部案内環5を持っている。案内環4の前にある糸部分は10′で、案内環4と5との間にある糸部分は10″で、案内環5と編針100との間にある糸部分は10″′で示されている。上部案内環4は編糸10の転向個所40を形成し、それにより編糸10は水平な状態から垂直な状態(糸部分10″)へ約90°転向される。案内環5の所で、編糸10は転向個所で更に約90°転向される。案内環5から編針100の方へ出て行く糸部分10″′が水平線となす角は、20で示されている。糸部分10″′が垂直線となす角は30で示されている。従って全体として編糸10は、転向個所50で、角20と30から合成される総和角だけ転向される。
【0011】両方の転向個所40及び50により生じる編糸10と案内環4及び5との摩擦は、糸張力を著しく増大し、この糸張力増大は特に弾性編糸では編成結果に対して不利である。
【0012】
【実施例】この問題の解決のため、図2及び3には本発明による糸道11の実施例が示され、この糸道11も糸道往復体21及び糸道湾曲片31を持っている。しかし糸道湾曲片31は、ここでは先端のみに案内環51を持っている。上部範囲には案内環は設けられていない。その代わりに編糸用の転向ローラ41が存在する。転向ローラ41は、糸道11の運動方向に間隔Aだけ、糸道の中心軸線71に対して側方へずらされている。それにより編糸10は、糸部分10″と10″′との間で鈍角をなし、それにより案内環51の転向個所150では、編糸10と案内環51との間に、図1の糸道1の案内環5の転向個所50におけるより著しく僅かな摩擦しか生じない。転向ローラ41と中心軸線71との間隔Aは調節可能なので、使用される編糸10に応じて糸部分10″と10″′との間に最適な角が設定可能である。転向ローラ41は非常に軽く、軸61に僅かな摩擦で支持されているので、編糸10の糸張力の極めて僅かな増大しか生じない。
【0013】転向ローラ41は、ここには示されていない機械装置を介して糸道11の駆動装置に連結されているので、糸道11の運動方向の反転の際、図3に示す転向ローラ41の位置が生じる。今や転向ローラ41は、糸道11の運動方向70に進んで、中心軸線71に対し間隔Aだけずれて配置されている。この場合も糸部分10″と10″′との間に再び同じ角が現われる。転向ローラ41の所における編糸10の接触長さは、図2による転向ローラ41の配置におけるより小さいが、これにより糸張力は影響を受けない。なぜならば、転向ローラ41における摩擦は、編糸10の巻付き長さには無関係だからである。
【出願人】 【識別番号】591114995
【氏名又は名称】ハー・シユトル・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニ
【氏名又は名称原語表記】H.STOLL GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG & COMPANY
【出願日】 平成13年3月29日(2001.3.29)
【代理人】 【識別番号】100062317
【弁理士】
【氏名又は名称】中平 治
【公開番号】 特開2001−355159(P2001−355159A)
【公開日】 平成13年12月26日(2001.12.26)
【出願番号】 特願2001−135549(P2001−135549)